FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

~このサイトのご紹介~ 魔性の淫楽への招待状

2020年03月22日(Sun) 21:12:01

はじめにお読みください。
一話読み切りのお話がほとんどですが。
吸血鬼ストーリーといっても。
「他では目にすることはまずないでしょう」
そう断言できるほど?変わった世界のお話なので・・・。

カテゴリの解説

2019年08月14日(Wed) 19:11:24

ひと言で吸血鬼ものの短編といっても、それこそいろんなお話が混在していますので。
カテゴリをちょっと、整理しました。
お話に共通のおおまかな設定については冒頭↑の「招待状」に書かれてありますが。
ちょっとだけ、付け加えておきます。

夜想曲 ~勤め帰りの夫と吸血鬼の対話~

2017年03月21日(Tue) 01:31:55

だんな:ただいまぁ・・・おや、家のなかが真っ暗だ。
吸血鬼:お帰りなさい。^^
だんな:なんだ、あんた来てたのか。食事は済んだの?
吸血鬼:ああ、奥さんからたっぷりと、頂戴した。

よく見ると吸血鬼の口許からは、吸い取ったばかりの妻の血がしたたり落ちている。
その足許には、手足を不自然にくねらせ、あお向けに倒れた妻。白目を剥いて気絶している。
大の字になった脚は、ストッキングを片方脱がされている。
片脚だけ残ったストッキングは吸血鬼の咬み痕を太ももに残し派手に裂け、
乱れたスカートのすそは、白く濁った半透明の粘液で、しとどに濡れている。

だんな:やれ、やれ。ずいぶんとハデにやりなさったね。
吸血鬼:ああ、景気よく暴れてくれたからね。ご馳走さん。
だんな:ところで娘は、まだ帰ってきていないようだね。
吸血鬼:留守電に、終電になるって入っていたよ。
だんな:だとするともうすぐか・・・こんな有様を見せたくないな。
吸血鬼:わしに任せなさい。(意味ありげににんまりと笑う)
だんな:「まかせなさい」じゃなくて、「咬ませなさい」の間違いだろう?(露骨に嫌な顔をする)
吸血鬼:何でもよいから、あと始末を早くね。
だんな:娘は女子大に行く時、ピンクのスーツだったよ。あんたの好きなグレーのストッキング穿いてな。
吸血鬼:う、ふ、ふ。そいつは愉しみ。^^
だんな:さっさと出ていけ。おとといお出で。
吸血鬼:おお怖。お嬢さんのほうは、ブラウスが汚れないよう手際よく咬んでやるからな。
だんな:娘のほうは、よろしくね。気絶したら介抱して。ちゃんと身体を洗って、、寝かしつけてくださいよ。
吸血鬼:お互いに・・・ね♪

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~「ぼくたちは、彼らのロマンスの受け皿なんです。」吸血鬼と交渉を持つ少女を花嫁に迎える夫たち

2017年03月21日(Tue) 00:53:19

成村ちさよさん(29、仮名)は、中学二年のときに吸血鬼との初体験をして以来、十数年にわたって交際をつづけた。
処女を捧げたのは高校の卒業式前夜、「卒業祝い」と称してセーラー服のまま抱かれたという。
以来十年以上の関係になる吸血鬼とは、一生を誓い合った関係だったが、彼はほかの女性からの採血行為もしており、すれ違いが続くのも事実。
やはり結婚相手は人間から選ぶとお互いに決めて、白羽の矢が立ったのが、高瀬元晴さん(27、仮名)だった。
おくての元晴さんは、新婚当時から花嫁が処女ではなかったことに気づかなかったという。
不審を感じたのは、ちさよさんの勤め帰りがいつも遅いことと、朝の出勤の時とストッキングの色が違うときが多いことだった。
「よく破けちゃうのよ」と笑って打ち消したちさよさんだったが、やがて勤め帰りの公園で彼氏と逢引きを重ねているところを夫に目撃されてしまう。
「びっくりしましたね。街灯がこうこうと照っている真下なのに、男にのしかかられた妻がスーツのすそを乱して脚を開いているんですから。でも、その場で事を荒立てることができなくて、妻には声をかけずにその場を立ち去りました」
ちさよさんが帰宅したのは、それから1時間も後のことだったという。
「その1時間、どんなことをしていたのか?って、想像が頭のなかをかけめぐってしまいましてね」
その夜の夫婦の営みは、別人のように長かったんです――元晴さんは恥ずかしそうに苦笑しつつそう告白する。
「さすがにびっくりしました。でも、裏切られたという思いは、意外なくらいありませんでした」と語る元晴さん。
じつはちさよさんの処女を勝ち得た吸血鬼は元晴さんが兄と慕う男性だったからだという。
「兄貴にとってもちさよは大切な人、そのちさよの夫が私で良いのか?って逆に感じてしまいましたね。それで、二人きりで逢ったんです」
そこで「兄貴」は初めて元晴さんの血も吸い、二人の関係は「とても親密になった」という。

嫁の「乱行」をもっとも糺すべき立場にあるはずの元晴さんの母親もまた、吸血鬼を恋人に持つ人妻の一人。
「父も、母が愛人の吸血鬼とデートに出かけるのを、おだやかに送り出しています」という元晴さんは、「そういう家庭環境は、妻と兄貴との関係を受け容れる素地になった」という。
少女の純潔を勝ち得たあと、その嫁ぎ先にまで心を配る吸血鬼。その想いを大切にしようとする少女とその夫たち――
その裏には吸血鬼が複数の人間を吸血の対象にしなければならないという事情が横たわる。
愛する女性の健康に留意して、相手を増やそうとする吸血鬼。
パートナーの配慮に感謝しながらも、別の女性と逢瀬を遂げている彼のことを想う孤独な刻をしのばざるを得ない女性たち。
そうした気遣いの重なり合いが、彼女たちに人間の伴侶を選ぶという結論を与えたのだ。
吸血された彼女たちを花嫁に迎える夫たちもまた、吸血鬼と日常を共にする両親や兄や兄嫁、姉たちを見て育つという家庭環境で成長してきた人々。
「私が受け皿になることができてよかったです」
きょうもちさよさんは彼と逢っている――そう語る元晴さんの顔に、曇りはない。

未来の花嫁が、嫁入り前に吸血鬼に襲われること、処女を奪われること、その後も関係を結ばれてしまうこと。
そうしたことに夫である自分自身が甘んじること。
吸血鬼と共存する家庭環境に育った夫たちが禁断の関係の受け皿になることで、周囲のだれもが納得を得ている一例といえるだろうか。


追記
記者は三か月後、結婚を来年に控えた婚約者を伴い街を再訪した。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~少年のころから親しい父子に、婚約者の純潔を――半吸血鬼となった青年の選択

2017年03月21日(Tue) 00:40:07

庄司悦治さん(29、仮名)が半吸血鬼になったのは、まだ学生時代のことだった。
「男の子目あてに学校に出入りしている吸血鬼たちがいたんです。部活のときに履いているライン入りのハイソックスが彼らの目をひいたらしくって。
卒業前にはチームメイト全員が咬まれちゃっていました。運動部の部員は体力があるから、学校でも率先して献血に励むよう指導されていたんです」
と語る。相手は学校周辺に住居を構える、40~50代の男性たちだった。
「父より年上の人たちでしたね。でも全員、夫婦で献血歴があるんです。
ご存知だと思いますが、セックス経験のある女性が咬まれると、性関係も結ばされます。
だから、もっとあからさまに言ってしまうと、夫婦ながら咬まれた上に奥さんを日常的に、お相手の吸血鬼に犯されている人たちなんですよね。
でも、それを彼らは嬉しそうに語るんです」
さいしょのうちこそ違和感を覚えたものの、咬まれる機会を重ねるうちに「血を吸われるのが愉しくなっちゃった」。
「そのうち彼らに、同情を感じるようになったんです。たしかに彼らはぼくたちの血を吸ったり咬んで愉しんでいるけれど、そのまえには奥さんを襲われちゃっているんだよなって。だからぼくたちも気持ちをこめて相手をしてあげるようになっていました」

なかには同性愛に目ざめてしまったものもいたという。
「短パンにハイソックスを履いた脚を見ているうちに見境がつかなくなったって言うんですけど、どうなんでしょうね。ぼくは太っちょでしたから、ダメでした。血液を大量に摂れるので、彼らの開く吸血パーティーにはしょっちゅう招ばれましたが」
悦治さんは笑って当時を回想する。

卒業後も関係の続いた吸血鬼の一人に、古雅芙美夫さん(58、仮名)がいた。
長男の武治さん(32、同)も半吸血鬼になっていて、父子ともども妻の生き血をほかの吸血鬼に与えているという
「同情しちゃいましてね。奥さん取られている間は寂しいだろうなって。たぶん、ぼくの血を一番吸ったのは彼らだと思っています」
奥さんが浮気に出かけた留守宅に招かれて、奥さんの服を着て抱かれながら血を吸われたこともあるという。
「同性愛ではありませんでしたが、近い感情は持っていたかもしれません」
と、悦治さんは告白する。

将来お嫁さんをもらったら、真っ先に彼らに紹介して犯してもらおう――と思いつづけている中、降ってわいたように縁談が。
お相手は、親同士が同じ勤務先というご縁の定村貴和子さん。(25、仮名)――いまの庄司夫人ある。
「そのときにはぼくも、半吸血鬼にされてしまっていましたから・・・彼女が処女かどうか、味わって試してみようと思ったんです。『あとはお二人で』と言われて二人きりになるとすぐに、彼女の足許にかがみ込んで、ふくらはぎを咬んじゃったんです」
当時貴和子さんは22歳。
肌色のストキングに包まれた初々しいふくらはぎに夢中になって、ひたすら血を吸い取ってしまったという。
「さぞかしびっくりしたことだろうと思うんですが、彼女は声もたてずにそのまま脚を差し伸べて、吸わせてくれたんです」
ストッキングに裂け目が拡がり脛を露出させてしまってもなお、われに返ることなく飲み耽り、よそ行きの礼装をくしゃくしゃにしていったという。
「びっくりしました。でも、親からも、もしかしたらそうかもって聞かされていたので」
いまは悦治さんの妻となっている貴和子さんはそう明かす。
「不思議と怖くはありませんでした。ご縁だったのでしょうか。ただ、貧血を起こして身体が斜めになったとき、吸うのをやめて抱き支えてくれたんです。それで、この人でもいいのかな・・・と」
さいごのくだりはどうやら、おのろけのようだった。

お店の人の目があるからしきりに気にする貴和子さんを、悦治さんは庭園に誘った。
「お勘定を済ませる彼を待っている間、破けたストッキングを穿いたまま、足許がスースーするのを感じて、お店の人に気づかれないかとヒヤヒヤしていました」
と、貴和子さんは笑う。むしろ庭園のほうが人目がなくて、おおっぴらに脚を咬ませてしまっていたという。
二人の相性はよく、縁談はとんとん拍子に進展。交際一年で挙式にこぎつけた。
当時悦治さん25歳、貴和子さん21歳の春だった。

結婚が決まったとき、悦治さんが真っ先に報告したのが、古雅家の親子である芙美夫さんと武治さん。
武治さんも当時新婚だった妻を、自分の血を吸った吸血鬼にはもちろん、実父にも吸わせ始めていた時分だという。
お世話になってきた人たちに、きみがまだ処女のうちに血を吸ってもらいたい――そんな悦治さんの申し出を、貴和子さんは戸惑いながらも応じた。
「さすがにびっくりしました。けれどもそのころにはもう、父も母も、庄司の両親を通じてこの街の吸血鬼の方たちを紹介されてしまっていましたから・・・進んで状況を受け容れる気になっていました。じょじょに外堀を埋められて、慣らされてしまったのでしょうね」
結納を交わしたその足で二人は古雅家を訪問し、その場で体験させられてしまったという。

「悦くんの婚約者がせっかく貴重な処女の生き血を下さるというので、父子で楽しみに待っていたんですよ。さいしょはなん度かに分けて彼女の血を吸って愉しむつもりだったんですが・・・」
悦治さんとは兄弟のように育ったという武治さんは、ちょっとだけ語尾を濁す。
「もののはずみとはいいながらね」と、悦治さんもまた、遠慮しがちに貴和子さんの横顔を窺う。
それもそのはず、体験させられたのは吸血行為だけではなかったからである。
セックス経験のある婦人がほぼ例外なく、自分の血を吸った相手から性的関係を結ぶのは習慣として定着しつつあるものの、
処女がみだりに犯されることは禁じられており、未来の花婿が希望した場合に限られている。
貧血に蒼ざめた顔をしかめ、身をよじりながら吸血に耐える貴和子さんを目のまえに悦治さんは、「本能がゾクゾクと騒ぐのをこらえきれなくなった」という。
貴和子さんのブラウスを吸い取った血潮で濡らしながら、しきりに乱れたスカートのすそから覗く太ももを窺う芙美夫さんに、悦治さんはためらいなく、未来の花嫁のスカートのすそをあずけていった。
「はっとしたときには、もう遅かったのです。主人が私の着ていたブラウスの釦をすべて外してしまっていたのです。だからもう、身体の隅々まで、お父さんの掌がすべり込んできて・・・」
本能の赴くままに頬をほてらせていたのは、どうやら悦治さん一人ではなかったようだ。

肌色のストッキングを片脚だけ脱いだまま犯されてゆく貴和子さん。
「容赦なかったです。モノにされたって、直感しました。それくらい痛かったし、あからさまでした」
立て続けに三回突かれたと洩らす貴和子さん。しかしその語調にはなぜか誇りのようなものさえ感じられる。
初めての痛みが去らないうちに、こんどは武治さんが貴和子さんにのしかかっていった。
「自分の嫁の純潔も父に差し出していたので、今回も二番目で良いと感じていました。悦治さんよりも先で嬉しかったかも。もちろん、すまない気持ちもちょっとはありましたけど・・・花嫁の純潔をほかの男に食われちゃうのって、結構悪くない体験なんですよ。それを悦くんに経験させてあげることができたのは、とてもよかったし、我々父子を選んでくれたのが何よりうれしかった」と、武治さんは当時を語る。

花婿である悦治さんは、貴和子さんにとって三人目の男性に甘んじることを余儀なくされた。
「自分の親しい男性に婚約者の血を吸わせるとき、どちらが彼女の純潔を勝ち得るかをあらかじめ決めておくケースは多いんです。でも、うちみたいにどちらとも決めかねてなり行きに任せちゃう場合もあるし、決めておいても予定通りにならないこともある」と、悦治さんは語る。
「そのときのムードがすべてですね」と呟く悦治さんに、貴和子さんは「成り行き任せって無責任ですね」と指摘しながらも、夫の選択自体には不満はないという。
「お相手がよかったんですね。ふつうの関係じゃない、主人の血をいちばん吸った親子ですから。行きずりの相手に処女を奪われる娘さんも多い中、夫にとって重要な存在である男性たちとたいせつな刻を過ごすことができたのは、夫にとっても私にとっても貴重な経験でした」と結論づけた。
「時々、夫を交えて輪姦パーティーをやるんですよ。あのときを再現しようって」と、貴和子さんは悪戯っぽく笑う。

未来の花嫁の純潔を親しい知人にゆだねた経験は、生真面目一方だった悦治さんの人生観も変えた。
街の青年会のリーダーを務める悦治さん。
「婚約者の身持ちを確かめるため、新婚生活を豊かに深めるため、未来の花嫁の初体験を信頼できる知人男性に」
そんな悦治さんの呼びかけに応えて、すすんで婚約者を連れてきた後輩もいるという。
親しい後輩に希望された場合には、婚約者の処女破りにも積極的に応じているという悦治さん。
すでに今年だけでも、結婚を控えた3人の若い女性を陥落させている。
「婚約者の処女喪失体験を共有するという体験で、同性同士の親密な関係がいっそう深まる」と説く悦治さん。
結婚を来年に控えた記者自身もまた、悦治さんの誘いを受けたことを告白しておく。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~兄の好意で兄嫁をゲット。義弟への献血と輪姦に耐えた、気丈な主婦

2017年03月21日(Tue) 00:23:34

市内に住むサラリーマンの原埜靖幸さん(28、仮名)も半吸血鬼の一人である。
先年、兄の定幸さん(32、仮名)の許可を得て兄嫁の血を吸ったときの体験を明かしてくれた。
半吸血鬼になった理由は、「同じクラスに吸血鬼の同級生がいて、面白半分に自分の血を吸わせていたら病みつきになった」というもの。
自分の血を吸って半吸血鬼にした幼なじみに自身の母親や妹を紹介した頃には、すでに兄の定幸さんは都会の大学を出て市外の女性と結婚していた。
「兄が里帰りしたときのことなんです。通りすがりの吸血鬼に、兄が血を吸われちゃいましてね。真相をいえば、ただの通りすがりではなくて、例の幼なじみですです。里帰りした兄について来た兄嫁の華代さんが狙われちゃったので、まずその夫を・・・というわけです」
都会育ちの華代さんの洗練されたファッションが、吸血鬼の目を惹いたのだと靖幸さんはいう。
週末には近在の荒れ寺に一家で出向いて献血奉仕をしている原埜家の一員として、華代さんもデビューを迫られた。

吸血のしきたりは外部に洩らさないというのが、この街の不文律。
妻の口を封じる必要に迫られ渋々OKを出した定幸さんは、「妻のパートナーにはぜひ弟を」という条件を出した。
「身内なら、あまり酷いことはしないと踏んだんです。せめてもの護身術ですかね。でも果たして相手が身内でよかったのかどうか・・・いまが円満に過ごせていますので、うちの場合はまあ良かったとしているんですよ」
とは、結果的に妻と弟との交際を許した定幸さんの弁。
さっそく夫の両親や靖幸さんに伴われた華代さんは、義父母がそれぞれのパートナーを相手に献血を始めるなか、はじめて義理の弟の抱擁を受けた。

既婚女性に対する吸血行為はセックスを伴うのが常識なのを、華代さんも夫からそれとなく聞かされて、薄々知っていた。
「それでもいいの?」って訊き返そうとして、やはりあからさまには訊き返すことができなかったと、華代さんは言う。
でも、淡々としきたりを語る定幸さんの態度から、弟の靖幸さんを信じ切っているし、しきたり通りのことが義弟との間にあっても黙認するということだろうと思うことにした。
「そこは身内ですもの。皆まで語らせるのは酷なことだってありますものね」
妻への愛情としきたりとの板挟みにあった定幸さんを、華代さんはそういってかばう。
「相手が身内であれば家の体面も保てるから、夫も安心。若さを持て余していた靖幸さんも、気になる兄嫁を抱けて満足。私も逞しい靖幸さんとの不倫を愉しめてラッキー。添う割り切ることにしたんです」
小声でそう打ち明けた華代さんも、なかなか隅にはおけないようだ。

当日は、洋装のブラックフォーマルで参加したという華代さん。
「若い同士じゃないですか。やっぱりドキドキしてしまいますよね。そのうち靖幸さんも、ガマンできなくなっちゃって・・・」
いまでもそのときのドキドキ感が去らないらしい華代さんは、恥じらいながら当時のことを明かす。
夫からは、街で流行している「血なし病」の治療と聞かされていた。弟もその病気にかかって苦しんでいるから、救ってやってほしい、と夫から頼まれたのだ。
素肌をじかに咬まれて血を吸われるということに、本能的な警戒心を感じたものの、「義理の弟を救う」という使命感をふるいたたせて寺に向かったという。
「けれども、いざというときにはやっぱり、身体がすくみました。夫に対して申し訳ないと・・・そこを靖幸さんがうまくリードしてくださったんです」
ふくらはぎを咬まれたときに破れたパンストを片脚だけ脱いだ華代さんは、羞恥心と罪悪感にかられつつも、遠慮会釈なくスカートの奥に腰を擦りつけてくる靖幸さんに迫られるまま、夫の前ですこしずつ脚を開いていった。

夫の定幸さんはその光景を、さいごまで見届けたという。
妻が初めて献血行為を体験するときには、夫が付き添いさいごまで見届けることが義務づけられているという。
明るくなったらその種の話題を家族でするもしないもその家の判断に任せることになっていたし、定幸さんはむしろ日中はその話題は封印するつもりだった。
しかしそうだとしても、一度は必ずあからさまに見届けることで、両者の関係の成就を確かめ合わなければならないのだ。
「やっぱり、なんともいえない気分でしたね。自分で言い出したこととはいえ、妻が目のまえで弟を相手に、そういう行為に熱中してしまうわけですから」
熱中してしまったのですか?といういささかぶしつけな記者の問いに、華代さんは恥じらいながらも「はい」と、はっきりこたえてくれた。

兄嫁の貞操をゲットするという幸運に恵まれた靖幸さんは、
「やっぱりドキドキでしたよ。相手は兄貴のお嫁さんですからね。でも、いちど抱いちゃうとあとはもう、欲望の渦で・・・」
と笑う。
組んずほぐれつするうち男と女として打ち解けあってしまった二人に、もう怖いものはなかった。
華代さんは夫以外の男性を初めて識ってしまったその場で、ほかの吸血鬼たちの輪姦も進んで受け入れ、一夜にして娼婦となり果ててしまったという。

輪姦のメンバーの中には、華代さんを見初めて靖幸さんの兄の血を吸った地元の吸血鬼も含まれていた。
「しつこかったんで、すぐわかりました」と、華代さんは苦笑する。
もともとは、華代さんにご執心だったのは靖幸さんの幼なじみのほうなので、靖幸さんはむしろふたりの媒介役を買って出たまでだったのが、いつか義姉・義弟間の熱愛に変わっていたのだ。
もとより兄弟同然に育ち、自分の血を昔から吸っていた幼なじみのことだったから、かち得たばかりの兄嫁の貞操をすすんで分かち合ったのは言うまでもない。
「たぶんぼくが嫁をもらうときにも、彼に堕としてもらうつもりでいます。彼とはほんとうに、近しい関係でいたいので」
兄嫁を共有する悪友を思う靖幸さんの笑顔に、屈託はない。
もともと華代さんが堕ちた原因を作った幼なじみ氏もまた、この都会育ちの若妻のお相手の一人として、同家に迎えられている。

めでたく?結ばれた妻と弟を、先に帰宅した夫の定幸さんは寛大に迎えた。
「二人が帰って来た時、どんなふうに声をかけようかと、ちょっと悩みました」定幸さんは当時のことを思い出して、まるでその時に戻ったかのような困り笑いを泛べる。
「でも、案ずるより生むがやすしでした。妻は帰りに商店街に寄り道をして、バーゲンセールでたくさん買い物をして戻ってきたのです。弟は体よく荷物持ちをやらされて・・・かなりハードな体験だったはずなのに、帰宅したときにはもう、すっかり主婦の顔に戻っていました。女は強いですね」
定幸さんは「身内同士なんだし、仲良くしてもらってかまわないから」と二人の交際を認め、
自身が在宅していない時には弟との情交を自由に許しているという。
「喉が渇いた、血が欲しい――といわれると、どうしても譲らないわけにはいかないですよね?兄弟ですから」
淡々と笑う定幸さんに、どす黒い憎悪や嫉妬の影はない。
嫁を堕とされる歓びに、夫として目ざめてしまった――と語るときにみせた、はにかむような微笑が印象的だった。
身内に吸血鬼を抱えた一家が道徳観の喪失と引き替えに得た、ひとつの正解と言えるかもしれない。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~夫人の生き血を吸わせた学校教諭

2017年03月21日(Tue) 00:04:21

公立中学校の教諭を勤める永村和生さん(48、仮名)は、市が吸血鬼の受入れ政策を打ち出した当初から、吸血鬼の校内受入れに積極的に対応してきた。
「率先垂範」を教育のモットーとする永村さんはその手始めとして、夫人の和代さん(46、同)を親しくなった吸血鬼のA氏に紹介、
永年連れ添った妻の生き血を惜しげもなく吸い取らせてしまっている。
「いきなりの求愛でびっくりしました」
と、今では笑顔で語る和代さんも、襲われた最初は「恐怖の渦」だったと回想する。
まだ三十代だったころの若い血をゴクゴクと呑み込まれた浅ましい音は、いまでも鼓膜に残っているという。
「きっと喉渇いていたんだなあ・・・って思ったときにはもう、レ〇プされたあとでした。ことのついでに、そういうこともするんですよね。仲良くなりたい一心でそうしたって言われましたが、単にエッチなことなさりたかっただけだと思っているんですよ」
告白される体験の生々しさとは裏腹に、和代さんの口調はなめらかで軽い。
「考えてみたら、あと一週間で四十歳というタイミングでした。少しでも若いうちに、主人はあのひとに私の血を吸わせたかったんだと思います」
さいしょはかたくなだった和代さんも、その場で男女の関係を結んだ相手にほだされるままに交際を継続、いまでは夫も認めるステディな関係に。
「主人とあの方と、お互いが尊重し合っていることが長い良いおつきあいにつながった」と、夫人は語る。

永村さん自身は、夫人の貞操と引き替えに「永年の夢だった」という半吸血鬼になっている。
半吸血鬼とは、吸血鬼に血を吸われることで吸血鬼同様の嗜血癖を身に着けてしまった人のこと。
多くは、夫婦ともに吸血された夫のほうが罹患し、半吸血鬼となる。
吸血鬼となる以前と変わりのない日常を継続するので、はた目にはそれとわからないという特徴がある。
妻の生き血を目あてに自宅に侵入してくる訪客とも、仲良く獲物を分け合う習性をもつといわれている。
「うちの場合は、まったくそうですね。昼はあの方、夜は夫・・・両方かけもちで相手をするので、よく貧血になるんですよ」
和代さんは笑って語る。
「本人は血を吸い尽されて半吸血鬼、妻も血を吸われて犯されて・・・って、一方的にやられ放題なんですけどね」と、永村さんは笑う。
その満ち足りた笑いからは、言葉通りの「一方的」な受難ではなかったことが窺われる。

「私は半吸血鬼ですから、死んだりお弔いをしたりというおおげさな手続きを踏まないで、人間を卒業しました。戸籍も職業もありますから、日常生活も、まったくいままでどおりです。でも、いままでと違うのは、世間体を気にしたりしないで気になった教え娘を誘惑していることですかね」と笑う。

父兄の評判も、上々である。
在学中に娘を襲われたという父兄のひとりは、
「面倒見のよい先生。性教育のほうも面倒見られてしまったけれど、娘を疵(きず)ものにされたといって文句を言いたいとは思わない」
と明かす。
「この街に棲んでいる限り、いつかは吸血鬼に襲われます。むしろ担任の先生など身近な大人に上手に引き入れてもらったほうが、親としては安心なんですよ」
そんな永村さんがもっとも好む血は、今でもやはり妻の和代さんのものだという。
「吸血鬼になり替わって、べつの愛し方を見つけることができました」
晴れ晴れと笑うご夫婦を見ていると、吸血鬼に襲われることが必ずしも悲劇につながるとは限らないことを実感させられる。

「りくつ子」。

2017年03月08日(Wed) 07:16:29

りく子という名前を「りくつ子」と陰口たたかれるほど、その子は理屈っぽい子だった。
万年学級委員の優等生。
どこのクラスにも、必ず一人はいる女子生徒。
グレーのブレザーの制服が、ほかの子の着ている制服とはべつの生地でできているのかと思うくらい、
そのたたずまいはいつもモッサリとしていて、齢不相応な分別くささを漂わせていた。
黒ぶちメガネの奥の瞳は深い輝きを秘めていて、
左右にくっきりとわけたおさげの黒髪は、年ごろの少女らしいつややかな輝きを帯びていたけれど、
そんなことすら、周囲のものの目には留まらなかった。

学校が吸血鬼に占領されて、クラスの女子が1人ずつ、咬まれていったときも。
りく子の番は、なかなか回ってこなかった。
そのりく子に目を留めたのは、吸血鬼のなかでも頭だった、50年配の男。
りく子の両親よりも年上だった。
担任の女教師はもちろん、校長夫人さえモノにしたとうわさされた彼は、
放課後そそくさと下校しようとした彼女を、あえて教室に引き留めていた。
授業の終わったあとの教室は毎日、血を吸い取られる女子生徒のうめき声に満たされていて、
さながら吸血鬼のためのハーレムと化していた。
そんな光景を、堅物のりく子が目にしたがらないのも、当然といえば当然のなり行きだったが、
男はそんなりく子のわがままを、決して許そうとはしなかった。

クラスメイトたちが教室の床に組み敷かれて、
制服のスカートのすそを乱しながら首すじを咬まれてゆく光景に、
決して視線を向けまいとかたくなに目を背けながら、
彼女もまた、白い首すじを咬まれていった。

りく子が「りくつ子」なのは、じつは照れ隠しだったのだと、クラスのみんなが知ったのは、その日以後のことだった。

休みの日に出かける時さえ制服を着ているという彼女は、
週末になると咬まれる以前と同じように制服姿で外出をして――行き先はいつもの図書館や美術館ではなくて、男の邸だった。
男が制服姿の少女を好むと知って、やはり外出は制服で通した彼女。
分別くさいしかめ面をかたくなに崩そうとはせずに、
「あたしのは慈善事業だから」
そういってはばからなかったという。

しかめ面のまま、男の邸を訪れ、
吸血行為が終わると礼儀正しく一礼して、来た時のまんまのしかめ面で黙々と辞去していく彼女。
そんなかたくなな態度を咎めもせずに、男は三日にいちどはりく子を呼び寄せたし、
りく子も唯々諾々と、呼び出しに応じていった。

結婚前に男に肌身を許すなど、想像さえしたことのなかった彼女が、
なぜかクラスでの処女喪失第一号の栄誉に輝いたとき、みんながびっくりしたけれど。
自分の秘密がクラスじゅうに知れ渡ったと気配で察した彼女はやはり、言い放っていた。
「だって、慈善事業だから」

共感。

2017年03月08日(Wed) 06:27:25

ハイソックスを履いたぼくの脚をギュッと床に抑えつけて、
カツヤくんはぼくのふくらはぎを咬んでいた。
きつくつねられたみたいな痛みを帯びて、
カツヤくんの唇が、ぼくの血を吸いあげてゆく。
真新しい紺のハイソックスは、ぼくの血潮で生温かく染まっていった。

眩暈を感じても。
頭痛を訴えても。
カツヤくんはぼくの脚を放してくれようとはしなかった。
そのうち意識が遠くなって、ウットリしてきても。
それでもカツヤくんはぼくの脚に執着しつづけた。
ぼく、死んじゃうの?
放った質問の意味と、われながらシンとしたその言葉の響きとに、
ぼくは内心どきりとして、そしてなぜだかわくわくしていた。

なん度呼びかけても応えてくれないカツヤくんに、なん度めか。
われ知らず、ちがう質問を放っていた。
――ぼくの血が、おいしいの?
カツヤくんは初めて顔をあげ、口を開いた。
――ウン、おいしいね。
しんそこ嬉し気な声だった。
カツヤくんは口許に、ぼくから吸い取った血潮を、べっとりと光らせている。
ふだんだったら卒倒しそうなその光景をみて、ぼくは思わずつぶやいていた。
――きみの頬っぺたには、ぼくの血が似合うんだね。
カツヤくんはぼくに向けて、初めて笑いかけてきた。
――気に入ってくれて、よかった。
あり得ないやり取りを口にしながら、ぼくはなぜか満ち足りていた。
カツヤくんもとっても、満足そうだった。

きみのパパの血は、僕のママが。
きみのママの血は、僕のパパが。
いまごろたっぷりと、吸い取っているさ。
きっとそれぞれ、仲良くなって。
いまごろは、打ち解けた関係になっているはず。
そう――家族ぐるみで仲良くなるって、そういうことさ。
この街で暮らしていくにはそのほうが、居心地よく暮らせるんだから。
カツヤくんの言いぐさは、まだ子供だったぼくには、意味が半分しかわかっていなかったけれど。
そう・・・って、ごくしぜんに相づちを打ってしまっていた。

これから泊りがけで、都会に行ってくる。
先月まできみの住んでた、あの街に行って、
きみの彼女のこずえさんの血を吸ってくる。
どう?うらやましいだろ?
きみはまだだけど、ぼくは彼女の血が吸えるんだぜ。
きっと――なにも知らないこずえさんは、見ず知らずのカツヤくんに征服されてしまうのだ。
彼女を征服される。
そんなおぞましいはずの想像に、なぜかぼくはふたたび、胸をワクワク昂らせてしまっていた。
こずえさんのうら若い、温かな血潮が、いまのぼくと同じみたいに、カツヤくんに吸い取られてしまう。
カツヤくんのことをうらやましと思えるのは、なぜ?
血を吸ったこともないぼくが、自分自身がこずえさんの血を味わったような気分になっているのは、なぜ?
その問いに対する答えが与えられるのには、すこしだけ時間がかかった。

おはよう。
ぼくの家の玄関のまえ、いっしょに都会に住んでいた時と全く同じように、
こずえさんは制服の肩先に三つ編みおさげの黒髪を揺らして、いっしょに学校に行こうと声をかけてくる。
幼い頃から仲の良かった、こずえさん。
将来はいっしょに結婚するんだと、ごくしぜんにそう思い込んでいた。
それが、父さんの借金のおかげで、住み慣れた街を夜逃げどうぜんに出ていくはめになって、
お別れも言えない永遠の訣(わか)れに、ぼくは胸を暗く閉ざしていたものだ。
それなのに。
都会の制服からこの街の女学校の制服に衣替えしたこずえさんは、いまぼくの前にいる。
顔色をちょっとだけ蒼ざめさせてはいたけれど。
イタズラっぽく覗かせる白い歯の輝きは、ひと月まえまで見慣れていたそのままだった。

ぼくはカツヤくんに、週1回血を吸われる。
こずえさんもカツヤくんに、週1回血を吸われる。
カツヤくんはこずえさんの血を欲しがるときにはいつも、ぼくにエスコートを頼むことになっていた。
ママがカツヤくんのお父さんに呼び出されるときと、同じように。
ぼくはカツヤくんの家の閉ざされた玄関のドアのまえ、1時間ほども待ちぼうけを食わされて、
彼女が咬まれる光景を想像しながら、じりじりとした刻を過ごす。
そのじりじりが、なぜか愉しくて。
こずえさんが吸われる木曜日が、ひどく楽しみになっていた。

「ヘンなひと」
こずえさんはぼくの態度にちょっぴりあきれながらも、イタズラっぽく輝く白い歯を、隠そうとはしない。
咬まれた後の白いハイソックスに撥ねた血を街じゅうに見せびらかしながら、
ぼくにエスコートされて、古びた商店街をおっとり歩くのが、いつか彼女の習慣になっている。
きょうもこずえさんは、濃紺のプリーツスカートの下、
真新しい真っ白なハイソックスのふくらはぎを、初々しく輝かしている。
ぼくはぼくで、彼女と同じ色のの半ズボンの下、濃紺のハイソックスのリブをツヤツヤとさせて、彼女の前に立つ。
こずえさんがぼくにナイショで、ひとりきりでカツヤくんのおうちにお邪魔して、
ふたりきりで逢っているのは、お互い口にしないことにしている公然の秘密――
でもぼくは、なかば血のなくなりかけた身体じゅうに、淫らに走り抜ける快感のなかで。
カツヤくんがこずえさんの血を吸い取ることにたいする共感を、なんら違和感なく受け止めてしまっている。
――将来はきみも、こずえさんの血を吸える身体にしてあげる。
もしかしたら空手形かもしれないそんな彼のささやきに、
ぼくはウンウンと嬉しそうに、うなずき返してしまっていた。

悪妻のささやき

2017年03月01日(Wed) 07:58:49

あたしたち、お似合いの夫婦だと思わない?
女装趣味の夫に、吸血鬼に寝取られた妻――

あのひとに、貴男の生き血をそっくり、分けてあげてほしいの。
だいじなものをあげるのは、最高の愛情表現だから。
そうよ。貴男はあのひとと、愛し合うの。女と男になって。
最愛の妻の貞操をプレゼントした相手だもの。
たいせつな血だって、惜しげもなく吸わせてあげられるわよね?
それでも貴男は、死なないわ。
恥かしい趣味の持ち主の貴男――
ずうっと生きて、あのひとに抱かれるあたしを、見つめつづけてほしいから。

あのひとね。
黒のストッキングを履いた脚を咬みたがるの。
だからあたし、なん足も咬み破らせてあげたの。
もう1ダースにも、なったかしら?
でもあのひとのお仲間は、おおぜいいらっしゃるんですって。
あたしひとりの血だけでは、足りないんですって。
だからね、あたし考えたの――

貴男が吸血鬼に遭って、血を吸い尽されて死んだって、
嘘の報せを皆さんにお伝えするの。
皆さん、悲しみながら、お式に参列してくださるでしょう。
そう、黒の喪服の下、あのなまめかしい黒のストッキングに脚を通して。
あのひとたちの大好物の、黒のストッキングの脚たちが、
お寺の本堂を埋め尽くすわけ。
黒のストッキングを履いた脚を、吸血鬼に咬ませるための集いだなんて、つゆ知らずに。

偽りの弔いの場は、すぐにあの人たちの狩り場になる。
貴男も参列するのよ。
周りにばれないよう、女の弔問客になって。
女の喪服を着て、自分のおそうしきに参列するの。
其処で貴男は、”貴女”になるの。


さあ、下準備を愉しみましょう♪
貴女をご希望通り、婦人服店に連れてってあげるから♪
そこで試着室に貴女を閉じ込めて、
一着の喪服といっしょに、置き去りにしてあげる。
アラ とっても似合うわよ♪
あたし必ず、そういってあげるから。
嘲り交じりの称賛にも、貴女は勃起するのでしょうね。
婦人ものの喪服に秘めた胸震わせて。

あたしの情夫は、咬み上手。
あなただって、いちころよ。
自分の妻を汚した男に、貴女も征服されちゃうの。
黒のストッキングをパリパリと咬み破られて、
恥にまみれたよだれで、たっぷり礼装を辱められながら、
貴女も堕ちてしまうのよ。
オホホ。あなたったら。
喪服のなかを、ほてらせているのね?
まぁ、なんて恥知らず。
奥さんに強制的に女の服を着せられて。
あなた、昂奮なんか、しちゃっているのね。

そうよ。
あたしのときと、おなじように
貴女も羞じらいながら、ショーツをおろすの。
男らしく(笑)、いさぎよく 貴女も貞操を差し出すのよ
あたしがためらいもなく、そうしたみたいに。
そうね、お式の当日は
あなた、ガーターストッキングを履くといいわ。
あたしがいつも、あのひとのために履いているのと、同じブランドを。
舌触りがとっても、よろしいそうよ。
貴女はあたしと同じストッキングを脚に通して、あのひとに辱められてゆくの。
あたしを汚した同じお〇ん〇んで、弄ばれてしまうのよ。
そして、あのひとの好きな黒のストッキングを脚に通したままの姿で、
辱めを受け容れさせられてしまうのよ。

安心してね
着せるのも脱がすのも、あたしが手伝ってあげるから。
あなた、ワンピースの後ろのチャック、上げ下げすることできないでしょ。
安心してね
あなたが堕ちるときには
お義母さまも
妹の沙織さんも
姪の加奈ちゃんも、いっしょだから。
あたしはもの分かりの良い伯母さまになって
あなたや皆さんの、記念撮影をしてあげる。
加奈ちゃんのお父様の富男さんが、奥様の痴態に昂奮してるところも、
シャッターチャンス逃さず撮らなくちゃね。


お式が済んで、みんな奴隷に堕ちたなら
あなたと一緒に奴隷になるわ
あたしが操を捧げたあのひとに、夫婦一緒にかしづくの。
こんなあたしの悪だくみを許してくれて、
協力までしてくれるあなたが夫で、あたしとっても嬉しいの。


あとがき
前作の翻案です。
この倒錯し過ぎたプロット、けっこう気に入りました。
さいごの一節でわかるように、この奥さんはご主人にぞっこんなのですよ。^^

喪服選び。

2017年02月28日(Tue) 06:50:25

ねぇねぇ、いろんなのがあるわよ。
婦人服店の一角、それもブラックフォーマルのコーナーで、妻はウキウキしながら服選びを始める。
自分の服ではない。
夫であるわたしに、婦人もののブラックフォーマルスーツを買おうとしているのだ。

あなた、こんなのどうかしら?ブラウスにフリルがついているわよ。
それとも、こういうシンプルなのも、初めてならいいかな。
あっ、これもいいかも。腕が透けててセクシーよ。

片手間を装い、おざなりにウンウンと肯きながら、実は熱っぽい目線で服たちを見比べているわたし。
わたしの女装趣味に、妻はとても寛大だ。
女の服になじんだのは。
親しい友人である吸血鬼が妻の血を欲しがるのを抑えるために、
女の服を着て彼の相手をしたのがきっかけだった。

けっきょくわたし一人の血では足りずに、妻を襲われ征服されてしまったいま。
わたしたち夫婦は、夫婦そろって女の服を着て、彼の家へと足を向ける。
おそろいのストッキングを穿いたつま先を、若い血潮をふんだんに欲する男の家へと向ける。

そんな彼が、ひとつの提案をした。
わたしが血を吸い尽されてしまったと、わたしの身内全員に告げることを。
お式にはみなさん、黒のストッキング穿いてくるわよね?
妻が意味深なことを呟いて、自分の情夫を軽く睨んだ。
この街ではしばしばくり広げられる、吸血鬼たちのカーニバル。
偽装された弔いの場は、すぐに彼らの狩り場に変わる。

あなたも、参列しなくっちゃ。
でも、あなただってばれたらいけないわ。
女の喪服を着て、自分のおそうしきに参列するのよ。
そんなきわどい思いつきに妻は夢中になり、妻の愛人もまた、渋るわたしの背中を押した。
面白そうじゃないか、やって見せてよ。

この婦人服店に来る男性客は、意外に多い。
わたしのような寛大な夫たちが、多く住む街だから。
男性用の試着室へと妻に伴われ、狭い試着室のなか、真新しい喪服といっしょに置き去りにされる。
ワンピースの脱ぎ着は、どうしても背中に手が届かなくって、妻に手伝ってもらった。
漆黒のブラジャー、漆黒のスリップ、漆黒のショーツ。
そして、深い深い黒一色のワンピースにボレロ。
足許はもちろん、薄墨色のストッキング。

女の服を着た夫をまえに、妻は無邪気にはしゃぎながら。

いいわあ。いいわあ。とっても似合う♪
このカッコであなた、吸血されるのよ。
あのひとの牙は強烈よ。あなた、いちころで参っちゃうはずよ。

わたしの記憶では。
咬まれて、いちころに参っちゃって、妻まで紹介してしまったのは、わたしのほうのはず。
でも、そんな順番は、いまではもう、どうでもいい。
偽りの弔いの席には、兄夫婦も妹夫婦も呼んである。
もちろん、彼らのあいだの年ごろになりかけた娘たちも来るだろう。
それに、この女にとっては目の上のこぶである、自分の姑もそのひとりのはず。
しつけに厳しかった気丈な母が、全身から血をむしり取られて淫らに堕ちる光景を、わたしは目にすることになるのか。
あらぬ妄想がつぎからつぎへとわいて出て、黒の喪服に包まれたわが身は、妖しくほてり始めてくるのだった。

夫の心得。

2017年02月28日(Tue) 06:33:38

この街に棲み着く吸血鬼たちは、寛大な心の持ち主です。
狙った相手の生命を奪うことは、まずありません。

血を吸うために襲った後は、物騒な夜道を、家までエスコートしてくれます。
飲む血の量も、かなり手かげんしているはずです。
もしも奥さんがお勤め帰りの夜道を襲われて、襲った相手に伴われて戻って来たら。
奥さんの着ているブラウスがはだけたり、スカートのすそが乱れたりしているのは見て見ないふりをして。
奥さんの体調が戻ったら、今度は貴男が奥さんを連れて、彼の許に送り迎えをしてあげましょう。

狙った本人をいきなり襲うとは、かぎりません。
吸血鬼が人妻を狙うとき、まず夫のほうにアプローチしてくることもあります。
もしも奥さんに求愛されたなら、
気前よく、誘惑するチャンスを与えてやりましょう。
そして奥さんが相手の魔手に屈したなら、
いさぎよく、二人の仲を認めてやりましょう。
「わたしが家にいないときだけにしなさい」とか、
「わたしが家にいるときは、行き先をいちいち告げずにお出かけなさい」とか、
それだけ伝えれば、じゅうぶんです。

寛大なご主人には、特典が与えられます。
ふたりが仲良くしているところをのぞき見することが許されるのです。
かりにも奥さんが、吸血鬼に生き血を吸い取られるのです。
夫として、気にならないはずはありませんよね?
血を吸われてしまった後、ふたりが自然の摂理に身を任せることに、寛大になりましょう。
見返りに、奥さんがヒロインの淫らな劇場に、ただひとり招待されることが許可されます。
浮気に励む奥さんを覗くのが楽しい――なんて、いちいち言わなくてもだいじょうぶです。
貴男に覗かれているのを感じた奥さんは、いっそう貴男をそそるために、
ふたりの熱い仲を見せつけてくるでしょうから。

奥さんが自分の浮気相手に吸血鬼を選んだときは。
ご家族全員で、献血しましょう。
まだお若いお母さま。
お嫁入り前の妹さん。
年ごろになったお嬢さん。
活きの良い血液を提供できる人たちは、すぐ身近にいるではありませんか。

妻の愛人に、夫である貴男の血を求められたら、気前よく差し出してやりましょう。
その分奥さんの負担が減るし、彼が奥さんを愛する時間も、長続きするのだから。
あなたの奥さんの浮気相手が、男の血には低い関心しか示さないなら、
女の服を着て、応接しましょう。
そうすることで。
襲われる快楽に目ざめてしまった奥さんの気持ちが、いっそう伝わってくるはずだから。

いや、気の毒とも限らない。

2017年02月28日(Tue) 06:17:23

どうしても尾(つ)いていってしまう、妻の密会現場。
わたしの血をしたたかに吸って、ダウンさせたことのあるその吸血鬼は、
夫も黙認する妻の不倫相手。
今夜も喉が渇いたのか、妻のことを呼び寄せて、
ひとしきり血を吸い取ると、逆立てた股間もあらわに、妻を襲う。
二重の意味で襲われる妻は、物陰からのぞき見る夫を意識して、
わざとのように声をあげる。
「あなた・・・あなたぁ・・・ケンイチさんっ・・・許してえ」
自分の名を呼ばれることで最大の昂奮を呼び起こさせると知った妻。
その妻の演技にまんまと引っかかる、愚かな夫。

「ヘンなダンナだと思ってるでしょ?」
上目づかいで愛人を見あげる妻に、吸血鬼はいった。

そうでもないさ。
遠い昔、わしが血を吸われる番だったとき。
目のまえで妻を襲われるのを、やっぱりあんたのご亭主どののように、昂ぶりながら見遂げちまったくらいだからな。

――やつにも、いまのわたしとおなじ番だったことがあるのか。そして、相手を許したのか。
やつの身体に残っているわずかな血は、きっとわたしの血と同じ色をしているのだろう。
ふとそう思ったとき。
首すじに着けられた咬み痕がじわじわと疼き、わたしはある体験をせつじつに求めはじめる。
わたしの血は、やつの体内に吸収されたがっている。
そしてやつもまた――
妻の首すじにもういちど咬みついて、したたかに血を吸い取って気絶させると、
こちらのほうへと性急に、身を近づけてきた。

気の毒なことをした。

2017年02月28日(Tue) 06:07:26

かなりたっぷりと、血を吸ってしまった。
ご主人明日も、仕事なんだろう?
気の毒なことをした。

そういって、主人のことをしきりに気にかけるこの吸血鬼。
あたしを強引に愛人にしてしまってから、三か月後のことだった。

どうしてそんなになるまで吸ったのよ?美味しかったの?
そうじゃないけど、彼が抵抗をやめなかったんだ。ぶん殴られるのが怖くって、ついやりすぎたんだ。
ばかねぇ・・・
どちらの男に対してもそう呟いているあたしは、きっと悪い女。絶対、悪い妻。

彼は薬瓶をひと瓶、夫のために飲ませるようにと置いて行った。
翌朝、あたしに言われるままに薬を飲んだ夫は、けっこう元気を取り戻して、出勤していった。

うちの家の名前に泥を塗るやつを許すことは、とうていできないけれど。
喉が渇き過ぎたら、悪いことをするんだろう?
お前が献血して慰めてやらないと、そういうことになるんだろう?
だったらわたしが留守の時に家に招(よ)ぶか、わたしがいるときには出かけていって、献血すればいいじゃないか。
でもいちいち、わたしに断らなくていいから。
そんなこと――夫として許可するわけにいかないだろう?

まわりくどい寛大さをぶきっちょに示す夫に、あたしは妻としての最大の感謝を示す。
あとからついてきて、のぞき見する夫のまえ、ポルノ女優みたいによがってみせて、
ふたりの熱い関係を見せつけてあげることで。

お互いを気遣い合う、男ふたり。
きっとふたりは、同じような血の持ち主なのだろう。

通い合う村

2017年02月28日(Tue) 05:53:31

ある村では、家長だけが人妻に通う資格を持つという。
そして、その家の長が人妻のもとに通う夜、ほかの者がその家に住む人妻に通うことができるという。

「お宅のお父ちゃん、夕べはうちに来たんだぜ」
幼なじみの健吉にそういわれて、富美也はちょっと照れくさかった。
一家の長が夜だれかのお宅にお邪魔するというのがどういう意味なのか、もちろんよく知っているから。
そして夕べは、一家の長のいない家として、自分の妻がよその男に抱かれた夜だから。
「そっか。うちには伯父貴が遊びに来た」
富美也もさりげなく、健吉にそういった。
「そうか。お互い様みたいだな」
健吉は人ごとのようにそういうと、ひと呼吸おいてから呟いた。
「ああいうのって、つい視ちゃうよな」
「お前も?」
驚いて振り向く富美也の反応は、健吉にとって予想外だったらしい。
けれども見つめる目と目がお互いに対する共感を認め合うと、
ちょっとだけ照れくさそうに、健吉は笑った。
「うちでよかったらいつでもどうぞって、お父ちゃんに伝えといて」
どうやら富美也の父にとって、健吉の若妻はお得意先になっているらしい。
「ウン、わかった」
つとめて明るく返すと、健吉はなおも言った。
「でもさ」
「なに?」
「お前のお父ちゃんのほんとの狙いって、じつは貴和子さんなんじゃない?」
貴和子は、富美也の妻である。

そうかもしれない、と、富美也は思う。
戯れに若い嫁のお尻を触るくらい、ごくふつうの日常のように思っていたけれど。
父の貴和子に対する戯れは、執拗なところがあった。
スカートの奥に手を入れられたことも、二度や三度ではない。
それも、富美也の見ているまえでのことだった。

「今夜、貴和子が健吉のとこに泊まることになったから」
勤めから戻った富美也は、父の聞こえるところで母にそういった。
「おやまあ、急な話だねえ」
母親はなんの疑念も持たない声で、返してくる。
「あちらの冬子さんとは、昔から仲良しだもんねえ」
疑念のない声色は、それでもじゅうぶんに、耳をそばだてる夫の気配を意識していた。
そう――富美也が「開花」したのは、母がまだ若いころ夜這いを受け容れているところを目にしてしまったのがきっかけだった。
時代はくり返すんだな、と、富美也は思った。

案の定お父ちゃんは、夜になるとどこかへと、いそいそと出かけていった。
母は母で、だれかのところに電話をかけている。
久しぶりに、若い衆を呼び込むつもりらしい。
富美也は居場所のなさを感じたが、さりとて父が妻に通う図を見たいとは、さすがに思わない。
健吉はたぶん、夫婦の営みを交わすのだろう。
義父と嫁とが密通する部屋とは、部屋を隔てて。
一見なんでもないはずのひと晩が、富美也にとっては、とてもとても長かった。
あくる朝、晴れ晴れとした顔で、時間差を置いて帰宅した父と妻とを、富美也は腫れぼったい顔で出迎えていた。

以来折々、妻の貴和子は夜健吉の家に出かけるようになった。
そのあとを追うようにして、父もまた、そわそわと家を空けるようになった。
母は母で、昔なじみの若い衆を、家に引き入れるようになっていた。
「あんたも、覗きに行けばいいじゃないか」
母はあっけらかんと、息子に笑いかけてくる。
のどかな土地だ、と、改めて富美也は思う。

そのうちに。案の定。
健吉の家では、男どうしが獲物を取り替え合っていると、聞こえてきた。
もともと父は、健吉の若妻と好い仲だった。
富美也の妻の貴和子が健吉の家にしばしば泊りに行っていることは、もう近所では評判になっていたから、
貴和子と健吉の仲が取りざたされるのも、ごくしぜんな成り行きだった。
健吉はいまでは、手持無沙汰な夜を過ごすことはない。
幼なじみと新妻とが乱れ合う夜は、うぶだった健吉にとって刺激の強すぎる眺めだったが、
父と母から受け継いだ血が、それを歓びに塗り替えていくのに、そう時間はかからなかった。

健吉の父もまだ健在だったから、人妻に通う権利をもたなかった。
けれども、
夫が承知している場合は、自由に人妻と逢って構わない。
そんな便利な不文律も、この村には伝わっているのだった。

義父を迎えるため、貴和子が初めて外泊をした夜。
表むきは、健吉と貴和子が通じ合うのを、貴和子の夫が承知した――そういうことになっていたから。

ひとつ夜。
父は息子の幼なじみの若妻と、息子自身の新妻を代わる代わる抱く。
その家の若い夫は自分の妻が抱かれるのを目の当たりにしながら、自分は幼なじみの新妻に息荒く挑みかかる。
まだなんの権利も得ていないもう一人の若い夫は、けれどももっとも貴重な権利を手にしたかも知れなかった。
妻が時間差でまわされるところを、夜通したんのうする羽目になっていたから。

同じ種類の体験?

2017年02月27日(Mon) 08:03:55

お願いだから・・・お願いだから、痛くしないでね。
そう呟きながら。
キュッと目を瞑って、眉をピリピリと逆立てながら、彼女は吸血鬼に咬まれていった。
おんなじように、いまばぼくの腕のなか。
キュッと目を瞑って、眉をピリピリと逆立てながら、彼女は初めての刻を迎えようとしている。
お前のしようとしていることと、わしがいましていることと、どれほど違うというのかね?
ヤツはたしかに、そういった。
ぼくは今、ヤツの欲望を否定できない。
ヤツもきっと、彼女を征服することが、たまらなかったにちがいない。
ぼくの目の前で・・・・という、付加価値までついていたのだから。
ぼくは今、同じ本質の体験を彼女と遂げて、やっと彼に同意できるようになった。
きっと彼女は、目ざめてしまったもうひとつの歓びを求めて、彼と逢いたいとぼくにせがむのだろう。
気になるのなら、覗きに来てもかまわないから・・・と。
ぼくはたぶん、その濃い誘惑を、拒否できない。

ブログ拍手♪ 10年以上前の記事にいただきました☆

2017年02月26日(Sun) 06:26:02

一か月くらい入っていなかった、ブログ拍手。
久々に入ったなーと思って見に行ってみたら、2006年12月の記事でした。

「吸血の音洩れる夜」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-651.html

いまでいうなら「家族で献血。」カテゴリに属するお話かも。
表現が今のものよりも凝っているような気がします。
体温や足音でいろんなコトを表現していたりとか。
そういえばこんなの昔描いたような・・・くらいの記憶は、戻ってきました。
ま 3000以上描いていますからね。 A--;
でも、お話を読んで思い浮かぶ光景は、描いたころとほとんど違いないような気がしています。
あくまでフィクションのはずなんですけどね。 (^^)

主婦の日常

2017年02月25日(Sat) 07:48:18

もう、女引退かと思っていたころなのに。
そんな私のことを”女”として遇してくれたのは、主人のお友だちの吸血鬼だった。
とっくに咬まれていた主人にいわれるまま、”進呈”されてしまった私――
セックス経験のあるご婦人を襲うとき、抱かれちゃうということまでは、主人もその時初めて知ったみたい。
んん~~・・・むむっ。
貧血で尻もちをついたままのかっこうで。
心臓の発作でも起こしたのかしら?って心配になるくらい青筋立てて、
それでもスカートの奥をまさぐられてしまっている私のことから目を離せなくなって、
とうとうしまいまで、まんまと見せつけられちゃっていた。

それ以来。
うう~ん。むむっ。
でも相手があいつだったら、まぁ仕方がないか・・・って。
浮気つきの献血訪問は、夫婦のあいだでのお約束になってしまっている。

こんなんで、良いかしら?
玄関に入ってすぐ、よそ行きに装った足許を、靴も脱がずに見せてあげる。
ああ、嬉しいね。あがんなさい。
そういわれて初めて、敷居をまたぐことを許される。
たまに・・・靴の感じが良いからと、庭先に連れていかれて咬まれたことがあるから。
あのときは。
新調したスーツのジャケットの、背中じゅうに枯れ葉がくっついて。
帰りの身づくろいが、たいへんだった。

きょうみたいに、すんなりと家にあげてもらうと。
すぐには咬みついたりせずに、お紅茶タイム。
私が紅茶好きだということは、主人に逆に教えてあげたみたい。
好みの銘柄までちゃんと抑えてくれていて、
私はしばらくのあいだ、素敵な老紳士と知的な会話のティー・タイムを愉しむ特権を与えられる。

ではそろそろ・・・と言い出すタイミングも、このごろはなんとなくだけど、わかってきた。
私はソファから起ちあがり、楚々とした足取りで、隣の日本間に向かう。
最近はいつも、彼の好みに合わせて、ストッキングは黒を穿くようになった。
肌の透けるような、なまめかしい薄い黒――
いやらしいですよね?って、念を押してあげたら。
くすぐったそうにクスッと笑い返してきたっけ。悪いひと。

いちど、法事の帰りに喪服のまま立ち寄ってみたら、すごいことになってしまった。
そのまま夜通しになっちゃって。さすがに心配した主人が迎えに来てくれて。
主人まで血を吸われて、目を回して寝そべってしまった隣で、獣のようにむさぼられてしまった。
かわいそうに、主人はかた無し――でも、自業自得よ。あのひとに私のことを襲わせて、血を吸わせちゃったのはあなただから。

日本間にうつ伏せになろうとしたら。
後ろからとつぜん、羽交い絞めにされていた。
いつの間にそんなものを用意したのか?手にしているのは荒縄だった。
慣れた手つきでするすると、私の身体に回していくと。
小鳥を罠にかけるように、ギュウウッ・・・とつよく、縛り上げられてしまった。
やだ・・・こんな趣味持ってるの?
思わず蓮っ葉な言葉遣いになって、お里が知れてしまった私のことを。
舌なめずりをしながら、眺めまわして。
ウヒヒヒヒッ・・・と、下卑た笑いを口許に含ませて、彼もまたお里の知れる行為に耽りはじめる。

薄い墨色のストッキングを通して。
ぬるぬる・・・ぬるぬると。ねばりつけられる唇と、舌。
私はひたすら、「やめて・・・よして・・・」と、くり返す。
やめてくれるわけなど、むろんない。
私自身、そんなことなど期待してない。
嫌がる女を征服したがる私の愛人のための、リップ・サービスに過ぎないのだ。
いちど主人が同席しているときに、私が「やめて、イヤよ」をくり返したとき。
「妻がいやがっている」と、間に入ってくれたけど。
あれはほんとうに、見当違い。
彼は主人に遠慮して、私を放してくれたけど――
そのあとおわびにこっそりと、主人に黙って彼を家に引き入れて。
ぐるぐる巻きにされた主人のまえ、たっぷり留飲を下げさせてあげたこともあったっけ。
「空気読めなかった罰ですからね」
そう宣告する私を前に、主人は小さくなって、
「降参、降参ですよ・・・」と、情けない声を洩らしながら、
やっぱりさいごまで、目を放さずに。
永年連れ添った妻の情事を、見届けてしまっていた。

ふくらはぎにチクリ、と、牙を突き立てられるとき。
私はえもいわれない解放感を味わう。
ブチブチとかすかな音をたてて、縦に裂け目が走るとき。
足許の薄地のナイロン生地の束縛感がほぐれてゆくのが、むしょうに小気味よかったりするから。
女って、どうしてストッキングなんか穿かなければならないのだろう?
まだ若いころ。
それが、知的な職業婦人のシンボルだったころでさえ、
反骨精神豊かな(単にお転婆なだけだった?)私は、そんなふうに抗議していた。
吸血鬼の奴隷に、すすんで堕ちたいまでは、そんなにまで忌避したストッキングを好んで穿いて、
憎ったらしい愛人のため、見せびらかして愉しませている。
主人も案外、私がストッキング姿を辱められる光景を、愉しんじゃっているみたい。

脚と首すじとに咬みついて。
五十女の生き血をしたたかに吸い取ったこの男は。
いつも目の色をかえて、私に迫る。
「主人が・・・」
「いけません・・・ッ」
たしなめたり叱りつけたりする私のことを、腕づくで抑えつけ、果たしてしまうのが。
彼はとっても、好みらしい。
その昔。
吸血鬼になってすぐのころ、さいしょに血を吸ったのが、しつけに厳しかったお母様だったのが。
このひとの好みを決めたに、違いない。
だから私は、本音も交えて、叱ってやる。罵ってやる。
ちゃんとしたレディを、面白半分に辱めるものじゃないわ!って。

2~3時間は、楽に過ぎる。
主人が家で待ちわびていても。
私は主人に気を使って早く帰ろうとは思わない。
どうしても私のことが心配になったら、そのうちに。
主人のほうから、やって来て。
あの、法事帰りの夜帰れなくなった時みたいに、
見せつけられる愉しみに、目ざめていくに違いないから。
迎えに来た主人が、付き添ってくれるか。
彼が車で送ってくれるか。
どちらにしても、私がひとりで家路をたどることはない。
夫か間男か。
かならず、どちらかのエスコートつき。
車に乗らない主人が迎えに来てくれるときは、
私は裂けたストッキングをはき替えないで、夫と歩く。
この男の女房は吸血鬼に寝取られたのよ・・・って、すれ違うひとに言いふらすため。

人を好きになると、むしょうにものをあげたくなるらしい。
主人が私をあのひとにプレゼントしたみたいに。
私は結婚前の娘と、息子の嫁までプレゼントした。
処女の生き血をあげられるのは、娘だけだったし、
息子にはちょっと、気の毒だったけど、
新婚妻の生き血は、あのひとも十二分に、たんのうしたみたい。
いまでは嫁姑仲良く連れだって、犯される順番をくじ引きして、
後釜になるほうは、先客の済むのを別室で待ち遠しく待って。
先客になるほうは、後釜の済むのを別室であくびをこらえながら待って。
お義母さま、長いんですね。
京子さんも、しつこかったようね。
お互いあけすけな悪口を言い合って、
それぞれの夫の迎えを待って、スッキリした気分で、家に帰る。

大企業に勤めてストレスたっぷりの日常を過ごす息子は、
妻と妹、それに母親までも吸血鬼に寝取られているという、情けない立場のはずなのに。
なぜかそういう立場にいることを、内心悦んでいるようだ。
父子ともども、ヘンタイだ。
親子二代だねって苦笑するヘンな父子は、それでも自分の妻に寛大で。
その寛大な夫を持ったために、私たちは堕ちて、そして愉しんでいる。

お見合い相手。

2017年02月23日(Thu) 08:03:09

そのひとをひと目見て、
グッと引き込まれるような、引力を感じた。
若い女性と接することで、そういう気分になったのは、ぼくにとっては初めてのこと。
栗色のロングヘアに包まれた、かっちりとした輪郭の細面。
細いけれども秀でた眉の下、大きな瞳が魅力的に輝いていた。
けれどもぼくを一瞬にしてひき込んだのは、そういう表むきの美しさだけではなかった。
なにか得体のしれない、独特のかもし出す雰囲気が、
寄り添うほどの親近感をもって、しなやかに柔らかく、迫って来たのだ。
さいしょの数秒だけで、このひとと結婚しても良いかな?と思えたのは。
その場がお見合いの席で、その女性――里美さんが当のお見合い相手であった以上、
これほど幸せな瞬間はなかったことになる。

父の知人のえらい人という仲人夫婦も、先方のご両親も、
どうやら頭のあがらない相手らしい仲人に、終始気を使いつづけた両親も退席して、
ふたりきりになっている――と気づいたのは、話がはずんで二時間ほども経った頃のことだった。
「もういいでしょう、私の秘密をお話しますね」
しっとりと落ち着いた口調で、里美さんはそう切り出した。
その秘密とは、もしも結婚を考えてくれるのなら、そのまえに話さなければアンフェアになることで、
ふつうなら、じゅうぶん結婚の障害になり得ることでもあるという。
危うく里美さんにひと目惚れしかかったことが、彼女に通じたというのか。
いや、それだけでは、きっとないはず。
秘密というのは、自分にとって重要な存在になるかもしれない相手と認めて、初めて打ち明けるべきもののはず。

「私、トランスジェンダーなんです」
はっきりとした口調で、さりげなく綴られた告白。
気後れすることのない語調を吐いたそのひとは、まっすぐな瞳で、ぼくのことを見つめ返してくる。
トランスジェンダー。
かつてこの女(ひと)は、男性だったという事実――
「そんなふうには、とても見えません」
思わず口走ったぼくは、坂道を転げ落ちるように言いつのろうとした。
もしもあなたがそうだとしても、そんなことはなんの障害にもならないこと。
両親がどういうか、そこだけはちょっとだけ気がかりだったけれど、
何よりも自分たちがもってきた、ほぼ無理やりの縁談だったはず。
仮に反対があったとしても、押し切るつもりがあるということ。
そのうえ、なによりも・・・
ぼくの言いたいことを彼女はさえぎるように、さらに口調を強めていた。
「もうひとつあるんです」

吸血鬼の存在って、信じますか?
いえ、ムリにお信じにならなくてもいいんです。
私、吸血鬼に血をあげつづけているんです。
相手は親よりも年上の男性・・・私、そのひとのために、女になったんです。
でも彼は、おおぜいの女性を相手にしないと、生きのびられない。
そして私は、私をたった一人と思ってくれる男性と、添い遂げたいと望んでいる・・・
どうすればいいんでしょう?私。

言いたくないことを口にせざるを得なかった人のもつ、
寂しく、恥ずかしく、後ろめたい想いをめいっぱいよぎらせて、
里美さんは身をよじらせるほどに顔つきを翳らせ、うつむいた。

あの、ひとこといいですか・・・?
こんどはぼくが、打ち明ける番だった。

ぼく、女装趣味があるんです。
物心ついたころから、女のひとの服を身に着けたいという願望があって、
母のスカートを内緒で履いているところを見つかって、物凄く叱られて、それがトラウマになって。
それでも、女装することをやめられなくって。
思い詰めた両親は、ぼくを結婚させることで、そういう世界から断ち切ろうとしているんです。
でもたぶん、ぼくにはそれができない・・・

「わかりますよ」
里美さんはもとの落ち着いたほほ笑みを取り戻し、ぼくのことを見つめている。
そして彼女は、悪魔のような囁きを、ぼくの耳の奥にこびりつかせたのだ。

――もしもこんな私とご縁を続けてくださるつもりがあるのなら。もういちど、逢っていただけませんか?
・・・・・・こんどは女の服を着て。

「まあ、素敵」
長身の里美さんは、ぼくとさして変わらない高さの目線で、柔らかな瞳を輝かせた。
服の選択にはポリシーがあったけど、メイクにはあまり自信がないぼくのことを、包み込むような優しい視線。
「女どうしとしても、お友だちになれそう」
そういう彼女とは、服の好みも似ていたのかも。
楚々とした立ち姿の里美さんは、ワインからのボウタイブラウスに、紺のロングスカート。
人前に女装姿をさらすのが初めてのぼくは、純白のボウタイブラウスに、ライトイエローのタイトスカート。
申し合せたように脚に通した黒のストッキングのつま先を並べて、行く先は仲人夫妻のお邸だった。

案に相違して、仲人夫妻は不在だった。
代わりにその邸で待ち受けていたのは、里美さんの血を吸っているという吸血鬼――
案に相違して、ごく穏やかなジェントルマンだった。
「映画に出てくるような化け物を連想していましたか?」
ご期待に添えなくてすみません、と、老紳士は快活に笑った。

ぼくの女装姿は、あるべき女性の理想像だった。
じゅうたんのうえにあお向けになって。
首すじに、そのひとの唇を受け容れたとき。
ぼくの胸の奥に棲みつづけていた理想の女性は、彼のものになっていた。
そして、女としてのぼくを捧げることに、ぼくはぼくなりの歓びをひたひたと感じていて、
そんなぼくのようすを、里美さんは目を潤ませて見つめつづけていた――

彼女と結婚します。
婚約期間は、1年――
ちょっと長いかもしれませんが、理由はわかりますよね?
貴男に、里美さんの血を処女のまま、長く愉しませてあげたいから。
そしてぼく自身も、ぼくの婚約者が貴男と密会をつづけることを、愉しんでしまいたいから・・・

婚礼の席で。
母も、姉も、妹たちも、吸血鬼の小父さまの縁類たちに、淫らなお祝いをされていった。
そうなるまえに。
母も、姉も、妹たちも、順ぐりに。
里美さんをモノにした小父さまの毒牙にかかって征服され、堕とされていたから、
父も、妹の彼氏たちも、姉婿までもが。
その状況を受け容れて、ただの男として、愉しんでいた。

幸せのるつぼ。
婚礼の最初は、タキシードだったぼくは。
お召し替えのときに、里美さんとおなじ純白のウェディングドレスに着替えていて。
誓いのキスのあと、衆目の見つめる中、里美さんと代わる代わるに、小父さまの熱い唇を首すじに受け止めていったのだった。

ホテルに消えてゆく、婚約者の後ろ姿。

2017年02月23日(Thu) 06:59:42

来月結婚するはずだった瑠美子さんが、ぼく以外の男といっしょに、ホテルのなかへと消えてゆく。
セミロングの黒髪をかすかに揺らし、淑やかな雰囲気のロングスカートを風にたなびかせて、
肌色のストッキングと白のパンプスで装った足取りは、意外なくらいまっすぐに、
ホテルのなかへと消えてゆく。
相手の男は、ぼくが幼いころから慣れ親しんだ、吸血鬼の小父さん。
「すまない、瑠美子さんの血を吸ってしまった」
絶句するぼくの前。
羞ずかしそうにうつむく瑠美子さんの前。
小父さんもちょっぴりだけすまなさそうに、表情を翳らせた。
「私は別れたくないけど・・・いまでもあなたのこと愛してるけど・・・タカシさんが厭だったら私と別れて」
そんなこと。結納も済んだ後に言われて、どう振る舞えばよいのだろう?

瑠美子さんがぼくと一生添い遂げる覚悟をしていることに変わりがないのを確かめたうえで、
ぼくは式の日取りを三か月だけ、引き伸ばすことにした。
――小父さんに少しでも長く、瑠美子さんが処女のまま血を吸わせてあげるために。

人目を忍ぶ逢瀬とはいえ、意味はふつうの男女のそれと違っている。
真っ昼間の公園で、若い娘が吸血鬼に首すじを咬まれて血を流していたら、
だれでもびっくりしてしまうだろう。
それに――小父さんは処女の生き血を最も、好んでいた。
もっとも、既婚の女性の生き血を吸うことも、ぼくははっきりと知っている――母の記憶を通して・・・

2時間後。
瑠美子さんは小父さんに伴われて、ホテルのロビーから姿を現す。
悪びれることなく、いつも淑やかな彼女らしくない、おおらかな笑いを泛べて、
活き活きとした足取りで、ぼくのほうへと歩み寄って来る。
「お待たせ。行こ」
セミロングの黒髪をふさふさと揺らし、白い歯までみせて、
瑠美子さんは何事もなかったように、ぼくに朗らかな声を向ける。
ぼくは小父さんに見せびらかすように彼女と腕を組み、
小父さんとはひと言も言葉を交わさずに、きびすを返してゆく。
朗らかに笑う瑠美子さんの横顔は、いつもと変わらないみずみずしさをたたえていたけれど。
首すじにつけられた咬み痕に浮いたかすかな血潮と、
ふくらはぎの上、ストッキングにひと筋太く走る裂け目とが、
交々に、ぼくの網膜を悩ませた。

式を挙げてしまったあと。
「きみたちには小さな子が要りようだから」
そう言い残して、小父さんはぼく達新婚夫婦のまえから姿を消した。
それから十数年、当たり障りのない日々を経て――
目許にすこしだけ小じわが浮いた瑠美子さんは、昔と変わらない黒い瞳を輝かせて、
整った目鼻だち、淑やかな振る舞いも若い日のままに、
若作りかも知れないけれどよく似合うピンクのブラウスにロングスカート。
足許を染める、グレーのストッキング。
「じゃあね」
と、いつもの無邪気な声色を残して、
初々しい装いのまま、小父さんに伴われて、ホテルのロビーへと消えてゆく。

密室のなかでくり広げられるのは、
週に2~3回はくり返される、当家と彼との間の懇親の儀式。
良妻賢母のかがみのような、一家の主婦が。
そのときだけは、娼婦に変わる。

ホテルのなかで起きたことが、夫婦の間で話題になることは、決してない。
彼について瑠美子さんが声を開くのは、
年ごろになった娘を、いつ小父さまに逢わせるか――
「真奈美の初体験は、あのひとにあげたいな。私の代わりに」
そんなことをさりげなく口にして、
どきりとして固まったぼくから、さりげなく目線をはずしてゆく。

家族ぐるみの濃い関係。 ~同級生が母さんを そのパパが妹を~

2017年02月21日(Tue) 07:15:29

同級生のナオヤくんに血を吸われ始めて半月経った頃。
きみの家に招(よ)んでとせがまれて。
家に着く前に僕のハイソックスを血だらけにしてしまったナオヤくんは、
びっくりして立ちすくむ母さんの首すじに腕を巻きつけて、咬みついていた。
その場で尻もちをついた母さんは、
ナオヤくんに脚を咬まれて、穿いていた肌色のストッキングを咬み破られていった。

ハイソックス、いっぱい買い置きしとこうね。
母さんは自分のことをモノにしちゃったナオヤくんのほうはわざと見ないで、
僕にそんなふうに告げることで、明日からの服従を誓ったのだった。

きみの母さんを、ウチのパパに逢わせたいんだ。
ナオヤくんにせがまれるまま、僕は父さんが出張に行く予定を彼に伝えて、
妹が寝入ったころを見計らって、
僕たち母子はナオヤくんとお父さんのナオジさんとを、家に招いてあげていた。
子供は視ないほうがいいよ。
ナオヤくんに諭されるまま、夫婦の寝室に引きずり込まれた母さんのことは気にしないで、
僕は新調したばかりのライン入りのハイソックスを履いた脚を、ナオヤくんに咬ませてあげていた。

ナオジさんは、ロリコンだった。
母さんのことをモノにしただけでは満足せずに、僕の妹にまで、目をつけていた。
まだ中学にあがるまえなのに。
妹の奈緒美のことを小父さんに目をつけられてしまったことが、なぜか楽しくて。
僕は父さんのいない日を、ナオヤくんにまたも教えてしまっていた。
べそを掻きながら血を吸われた奈緒美をなだめるために、
小父さんはお祝いのケーキを用意してくれていて。
機嫌を直してケーキにぱくついた奈緒美の履いているハイソックスに、もういちど舌を這わせていった。

奈緒美が小父さんにお嫁入りしたのは、それからたった三日後のことだった。

子供は視ないほうがいいよ。
母さんのときにはそういって僕のことを遮ったナオヤくんは。
その日は自分のパパが奈緒美の穿いているよそ行きのスカートをめくりあげるのを、
息をつめて見つめていた。
パパとの昔からの約束。
ボクがお嫁さんをもらうときには、先に抱かせるってことになっているから。
そういってナオヤくんは、奈緒美に対して責任を取ると告げてくれた。

十数年の刻がすぎた。
母さんとナオジさんとの仲は、意外にも父さんがすんなりと認めてくれて。
そういう楽しい会には、父さんのことも呼びなさい、って言われて。
ナオヤくん親子に心からの奉仕をする母さんのことを、
僕たち父子はふすまのすき間から、息をつめて見守る日常がやってきていた。
僕の結婚が決まったとき。
わがことのように悦んでくれたのは、ナオヤくんだった。
僕が結婚するときには、先にやらせてあげるって、約束をしていたから。

奈緒美のときに・・・もっと楽しめればよかったんだね。
ナオヤくんは僕と2人きりのとき、こっそりとそう呟いた。
まだあのころは幼かったから、パパが奈緒美を犯すのが、ちょっと以上に悔しかったんだ。
僕もナオヤくんに、告げていた。
もうすっかり大人だけど、きみが晴美さんを犯すのは、ちょっと以上に悔しいんだぜ。

首すじから血をしたたらせ、息せき切って。
はだけたブラウスのすき間から、切れたブラジャーの吊り紐と、初々しく輝くピンク色の乳首を覗かせながら。
晴美さんは僕の目の前で、ナオヤくんに犯されていった。
僕たち新婚夫婦が、吸血鬼の親子に服従を誓う、記念すべき夜だった。
自分のお嫁さんの純潔を、パパに譲ってしまったナオヤくん。
こんどは僕の花嫁から、純潔をむしり取っていくんだね。
処女をゲットするのは、楽しいかい?
相手が幼なじみの花嫁だと、さらに格別だっていうんだろう?
でも僕は、きみに彼女の純潔を捧げるのが、たまらなく慶ばしい気分なんだ。
わかってくれるかな?
でも、半分はわかっているよね?
奈緒美がきみのパパに犯された夜。
きみだって、あそこを力いっぱい、逆立てていたんだから。

ハイソックスのころ。

2017年02月21日(Tue) 07:12:48

遠い昔、男の子でもハイソックスを履いていたころのこと。
ハイソックスを履いたふくらはぎを咬まれて吸血鬼になってしまった僕は、
吸血鬼を受け容れることを決定したこの街で、いままで通り登校することを許可された。
学校で不用意にクラスの子を襲わないように、
母さんや担任の女教師、母さんよりもちょっと若い養護教諭の先生の献血つきで。
仲の良かった男子のなん人かも、献血に協力してくれた。
吸血鬼から伝染(うつ)されたハイソックス・フェチの性癖も理解してくれて、
血を吸っても良い日には、わざとハイソックスを履いてきてくれた。
でももちろん、中にはそうではない子も多かった。

「履いてあげる靴下考え中だから」――
そういって僕の吸血をえん曲に断ってきたのは、仲良しだったSくん。
さいしょは本気にして、いつあのお気に入りの、赤のラインの入ったハイソックスを履いてきてくれるのだろう?と思っていたけど、
それ以来、彼はハイソックスを学校に履いてこなくなった。
「悪いけど、キモチ悪い。ゴメンな」
そういって去っていった友だちもいた。
そのたびに声をかけてくれたのは、Kくんだった。
「気にすんな。こっち来なよ」
Kくんはいつもそういって、僕を後者の裏に呼んで。
毎日のように履いてきているハイソックスのふくらはぎを、咬ませてくれるのだった。
半ズボンの下眩しい、真っ白なハイソックスのうえから、僕は夢中になって、Kくんの足許に唇を吸いつけていった。
スポーツマンのKくんの血はいつも活き活きとしていて、心身ともに僕のことを力づけてくれた。
教室に帰るとき、Kくんはハイソックスをはき替えないで、
赤黒い血のシミをわざとそのままにしてクラスのみんなと親しんでいた。

まつ毛の長いやさ男のYくんも、僕に同情的だった。
いつも女の子みたいな、薄手のストッキングみたいなハイソックスを履いていて、
Kくんが部活に行ってしまった後、「ちょっと」と僕のことを呼び止めて、
だれもいなくなった教室で、ハイソックスの脚を咬ませてくれた。
貧血に翳る憂い顔がどことなく女ぽくて。
Yくんの血を吸っているときは。
なぜか、異性の血を吸っているときのような陶酔感を覚えていた。

年月が経って、わかったことがある。
もちろん、吸血鬼になった僕のことを不気味がった子もいたけれど。
離れていった多くの仲良したちが警戒したのは、僕に彼女を奪(と)られちゃうかも?ということだったらしいことを。
それと察したKくんは、自分の彼女を真っ先に紹介してくれた。
「処女の血が好きなんだろ?ぼくの彼女紹介してあげるよ」
みんなの前で僕にそういって周囲を驚かせたKくんは、
翌日みんなの前で、恋人の優子さんを紹介してくれた。
学校の成績が良くて快活な優子さんは、万年学級委員。
Kくんとは似合いのカップルだった。
「映画のヒロインになったみたい・・・」
優子さんは両手で恥ずかしそうに口を覆い、「きゃー」とおどけながら、僕に首すじを咬ませてくれた。
「ハイソックス汚したらママに怒られるから、きょうはゴメンね」
Kくんを含むみんなの前で堂々と吸血された優子さんはサバサバとした言葉づかいで、
僕のフェチな行動を封じていった。

翌日のこと。
Kくんはみんなのいないところに僕を呼んで、
隣の教室から呼び出していた優子さんと引き合わせ、「きょうだったらOKだから」といって、
紺のライン入りのハイソックスを履いた優子さんの脚を、僕に咬ませてくれた。

優子さんとは、二人きりで逢ったこともあるけれど。
妖しい関係には、とうとうならなかった。
Kくんとの友情が、それだけたいせつなものだったから。
そしてKくんがじつはだれよりも、僕に優子さんを奪(と)られてしまうのを心配していたから。

初めて性的な関係を結んだのは、同性のYくんだった。
女のような憂い顔の持ち主のYくんは、じつはいまでいうトランスジェンダーだった。
そんな言葉も認識もない時代、彼はずいぶん悩んだらしいけれど。
ある日のこと、彼女のできない僕のことを気遣って、
就職して家を出たお姉さんが高校生だったころの服を着て現れて。
真夜中の公園で、デートをしてくれた。
両親がYくんを家に残して結婚記念旅行に出かけた夜だった。
僕たちは初めてキスを交わし、Yくんのなまなましい呼気に触発されて獣になった僕は、
Yくんの穿いていたスカートの奥に、好奇心に満ちた掌を、荒々しくまさぐり入れていった。

意外だったのは、その後のSくんの行動だった。
「履いてきてあげる靴下考え中だから」と言いつづけていた彼は、
卒業間際になって、僕がずっと気にしていた赤のラインのハイソックスを履いてきて、
だれもいない教室で、こっそり咬ませてくれたうえ、こんど彼女を紹介してあげるとまで、約束してくれた。
期待しないで待っていたら、ほんとうに彼女を連れて家までやって来た。
彼女は、頑なな性格のSくんを和らげる力を持った少女だった。
Sくんの言うなりになって、僕に咬まれてしまうと。
「時々二人で、遊びに来るね」と、約束してくれた。
僕が過ちを犯したのは、寛大なKくんの花嫁の優子さんではなく、S夫人のほうだった。
一見頑なな彼が、ひそかに見せてくれた特殊な性癖に、僕は生涯かけて感謝することになる。

そのほかにもなん人か、奥さんや恋人を献血用にと紹介してくれた友だちがいた。
僕は彼らの血も吸っていたから、彼らの芯に意図するところを吸い出した血の味から読み取って、
彼らの連れてくる奥さんや恋人を、抱いたり抱かなかったりした。
でも――いまでもいちばん記憶に残る血の味は、
Kくんの彼女だった、優子さんのもの。
彼女への想いは、かなえられることのない淡い想いとして、いまでも僕の心の奥に秘められている。

喪服フェチ

2017年02月15日(Wed) 08:11:18

わたしの血を吸った男は、喪服フェチだった。
彼は、妻に喪服を着せたいというそれだけのため、その場でわたしの血を吸い尽す。
男の血にはフェチを感じないらしく、ごくごく事務的な、吸いかただった。
ギャーと叫んで倒れたわたしの意識は、その後も継続を強いられた。
お通夜の晩、だれもいなくなったその席で、男は妻に迫って、喪服姿を掻き抱く。
アアーッ!と叫んで倒れ伏した妻は、黒のストッキングをブチブチ咬み破られながら、ふくらはぎまで侵されていった。

その場で犯された妻は、そのまま吸血鬼の愛人に。
墓場送りになったわたしは、吸血鬼に血を吸い尽されたもののつねとして、吸血鬼として生き返る。
吸血鬼になった夫と、夫の血を吸った男の情婦になった妻。
男はわたしに妻を抱かせ、自分もわたしの目の前で、妻を相手に欲望を果たす。

しまったな。よけいなことをした。仲間を増やすのは、どうにも損だ。
男はそう愚痴りながら、わたしの同僚の妻をさらってきた。
同僚の妻は、わたしの法事のためにと、喪服姿でお寺に来ていて・・・それが運の尽きだったのだ。
なにも亭主が死ななくても、喪服を着るのは勝手だろう?
男は同僚の妻の首すじを噛んで、足許にも咬みついた。
苦痛と屈辱に震える女を目のまえに、
「抱いてもいいぞ。本当は、この女のことが気になっていたんだろう?」
男は文字通り、悪魔のささやきを口にする。
「いいのよ、あなた。想いを遂げても――」
吸血鬼の情婦になり切ってしまった妻まで、わたしのことをそそのかす。

思いを遂げたわたしのかたわらで。
ロープをぐるぐる巻きにされた同僚は、見せつけられた凌辱を目の当たりに、恥知らずな射精をくり返してしまっている。
どうやら、わたしも同僚も、隠れた喪服フェチだったらしい。
同好の男三人は、ふたりの人妻を交えて、その後も仲良くつき合いつづけた。

娘の彼氏。

2017年02月15日(Wed) 08:02:02

娘の彼氏は、気の毒だ。
彼女が吸血鬼にとりつかれてしまったばっかりに、
三日にいちどは、吸血鬼のお邸に娘を送り迎えする羽目になっている。
けれどもそんな屈辱的な状況に、彼があえて甘んじてしまっているのは、
庭先からのぞき見することを許された室内の光景に、いけない昂ぶりを覚えてしまったから。

処女の生き血を好む吸血鬼のために、
彼は娘と一線を越えることを、禁じられている。
ガマンをつづける彼が報われることは、たぶんない。
いずれ・・・よそで適当な処女を見繕うことができたあかつきには、
娘の純潔は、吸血鬼の手でむしり取られてしまうだろうから。
いや、たぶん。いや、きっと。
彼のガマンは、報われるのだ。
未来の花嫁の処女喪失シーンを、吸血鬼と共有することで。
わたしも彼の気持ちを、じゅうぶんに汲むことができている。
人にはいえない、マゾヒスティックな歓びに目ざめた同士なのだから。

娘も献血。

2017年02月15日(Wed) 07:49:02

娘が学校から、帰ってきた。
ただいまぁ・・・という張りのある声が、満ちた血潮を連想させる。
わたしも、半吸血鬼になってしまったのか。
おそらくそれくらいの貢献は、とっくに果たしているはずだ。
廊下に響くばたばたとがさつな足音が、このリビングへと近づいてくる。
両親が不埒な愉しみに耽ってしまっている、忌むべき空間に。
ドアが開かれた。

・・・・・・。
目を見張る娘。
そこには、すでに見慣れてしまった光景。
わたしは首すじから血を滴らせ、足許に伝線を走らせ、恥知らずな射精にじゅうたんを濡らしてしまっている。
妻も首すじから滴らせた血潮にワンピースを濡らし、伝線したストッキングを片方だけ穿いて、
わたし以外の男の侵入を股間に受け容れてしまっている。
靴下フェチな吸血鬼が、白いハイソックスを履いた娘の発育のよいふくらはぎに、目を留めないわけはない。
わるいね、ご主人。娘さんもいただくよ。
あれよあれよという間に、娘は学校帰りの制服姿を、抱きすくめられてゆく。
潔癖そうにひそめた眉をピリピリと震わせながら、娘もまた両親と同じように、首すじを噛まれていった。

ちゅうっ・・・
忌まわしい吸血の音が、薄暗いリビングに、陰気に響いた。
白のブラウスに血を撥ねかしながら、娘は目つきをトロンとさせて、男の吸血行為に身をゆだねる。
じゅうたんにひざを突いて四つん這いになってしまうと、
眩暈を起こした娘を男は嬉し気に見つめ、ハイソックスのふくらはぎに、唇を這わせていった。

脱がされた薄手の紳士用ハイソックスが、じゅうたんのうえにとぐろを巻いた。
脱がされた肌色のストッキングが、ふしだらにふやけたまま、そのうえに折り重なった。
真っ赤に濡れた白のハイソックスが、さらにそのうえに・・・
男は増えたコレクションを手に、我が家をあとにする。
務めを終えたわたしたちは、互いに目を背け合いながら、
何ごともなかったかのように身づくろいを済ませて、日常にもどっていった。

夫婦で献血。

2017年02月15日(Wed) 07:37:24

あはぁ~・・・うんめぇ。
男はうつ伏せになったわたしの足許から唇を離すと、うわごとのようにそう呟いた。
男の好みに合わせて穿いていた、スケスケに薄い長靴下には、くまなくよだれがしみ込まされて、
いくつもの咬み痕と伝線を走らせている。
脳天がけだるい感じ・・・でも決して不快ではなくなった無重力状態に漂いながら、
わたしはつぎの状況を克明に想像してしまう。そしてその想像は、狂うことがなかった。

ご主人、悪いね。今夜も奥さんと仲良くさせてもらうよ。
男はそう言うと、傍らのソファに腰かけて、痴態に似た吸血行為のいちぶしじゅうを見守っていた妻のほうへと振り返る。
クククククッ・・・
くぐもった嗤いに怯えた表情を浮かべた妻は、すがるような目線をこちらに向けてきたが。
血を抜かれてしまった身体は、もういうことを聞かない。
妻はわたしの見つめる前で背中越しに抱きすくめられ、羽交い絞めにされて、
首すじをがぶり!とやられてしまった。
素肌に吸いついた好色な唇は、ギラギラと劣情をたぎらせて、熟れた血潮をひたすら旨そうに吸いあげつづける。――
やがて妻は目つきをトロンとさせて、その場に突っ伏してしまった。

うふふふふっ。すべっこい靴下を穿いていなさる。
妻の穿いている肌色のストッキングに舌を這わせながら、男は満悦の笑みを浮かべ、
薄手のナイロン生地をなおもいたぶりつづける。
妻の身に着けた礼装をむざむざと辱められてゆく光景を目の当たりに、
ジリジリとした嫉妬がとろ火のようにわたしの胸を焦がしていった。

ご婦人を相手の吸血行為のあとは、濃密なセックスと相場が決まっている。
そして妻も、例外ではなかった。
嫉妬はどす黒い刺激になって、わたしは恥知らずにも、激しい射精をくり返してしまっていた。
そして妻は、そんなわたしを横目に窺いながら、これ見よがしな媚態を、あらわにしてしまっていた・・・

ちょっぴり解説。 (今朝もずいぶん、進みました。 汗)

2017年02月12日(Sun) 07:48:59

このあいだあっぷをしたかいせつが評判がよろしかったので、性懲りもなくまた書いてみます。

「むかし話」
古い民話調で公認寝取らせ話を、描いてみようと思い、キーを叩きました。
今回のキーワードは、
「勝手に通え」
ですね。ココが真っ先に思い浮かんで、制作に踏み切りました。
だいたいいつもこんなふうに、何気ない言葉のきれっぱしが創作のきっかけになることが多いんです。


「卒業間近の、仲良し三人組」
ちょっぴりぬるい、学園吸血物語です。(1月26日構想)
冒頭に、実際にキーを叩いた日付までコピペしてしまったのに今頃気づき、さっと消したのはナイショです。
(^^ゞ
楽しそうに血を吸われに行く女の子たちと、
さっきまでえらそうにまくしたてていたのに、別人のように怯えながら吸血鬼の餌食になってしまう女教師の対比を描きたかったみたいです(のかな?)
あと、4月から制服がとりどりに変わるというところも。
彼女たちが高校に進学した後は、吸血鬼としては「三度おいしい」はず。
ほんとうは。
別々の学校に進学していく三人のちょっぴり寂しい心境まで書き込めれば、そこそこいいお話になったはずなのですが・・・


「真冬のデート」
さっきまで寝床のなかにいて、ふと思い浮かんだ情景をそのまま文章にしました。
こういう流れで創作すると、出来はともかくあっぷしたあとの後味はとてもよろしゅうございます。^^
道行く人の目を気にして、履き替えたストッキングは破かないでと頼む彼女の願いを聞き入れて、
二足目は舐めるだけの寸止めにする男に、わずかな思いやりを読み取ってくれれば幸いです。
相手は親ほど齢の離れた吸血鬼なのですが、
さいごの「抱っこ」があるから、彼女も心を許すのでしょうね。


「寸止め。」
一転して、寝取られ話です。
「寸止め」という言葉。
前作でヒロインの女学生が履き替えた二足目のストッキングを吸血鬼が破らなかったシーンで使おうと思ったのですが、
どういうわけか使いそびれまして、創作のヒントになるようなそうした痕跡が消えたのでした。(笑)
スカートのなかで終わらせるのと、深く芯に突き入れてまでし遂げてしまうのとでは、やっぱり雲泥の差がありますね。
男にとっても、女にとっても。
亭主の粋な計らいに感謝のできる情婦と妻だからこそあり得る、亭主の粋な計らいでもあるようです。
も少しコミカルなタッチにすれば、なおよかったか?
どのみちこの程度のお話だったか? 苦笑


「母娘」
しょーもない前作を描いた直後とは思われないほど、一転して構想が変わりました。
ちょっとしみじみなトーンになりましたが、
娘の突きつけた「父さんのこと忘れないでくれるなら」というセリフは、後段になって本人に返ってくるんですね。
「じきに慣れるわよ」で娘が納得してしまうシーンも、自分で描いていてちょっとドキリといたしました。
^^;


「父親の独り言。 ~小悪魔 後日譚~」
3日ほど前に描いていたら出かける間際になっていて、途中でばたばたとPCを閉じたのでした。
あらかた書き終えてはいたんですが。
それを今朝、多少ニュアンスを変えてあっぷしました。

お話の冒頭にも描きましたが、先日あっぷをした「小悪魔」の後日譚です。
ヒロインの吸血少女はまず息子の血を吸って、
それから女の生き血に飢えた自分の父親に、彼の母親を取り持ちます。
こういうときに、息子と妻を吸われた男性はどういうふうになるのだろう?というのが気になってしまうのですが、
いつも通りの展開・・・ということで。

昔流行っていたストッキング地の長靴下がこのお話にも登場しますが、
家族の血を吸った男との和解のしるしに咬ませてやるシーンは、こちらのお話にも出ています。
「両刀使い。」(2016.2.4あっぷ)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3261.html

前作のほうが、ホモセクシュアルな展開になっています。
この手の靴下はほぼ絶滅してしまっていますが、
海外のサイトを見ると、その種の嗜好の持ち主を購入のターゲットにしているみたいです。やれやれ・・・
本来は、そういうことではなかったはずなのですが。。。


「互いに互いを~地方赴任者のお愉しみパーティー~」
ひと月前の下書き時点でのタイトルは、「互いに互いを」までだったのですが、
書き上げたときにタイトルの後段を思いつきました。まんまですが。 (笑)
吸血鬼の棲む街に赴任した人たちは、全員家族ぐるみで血を吸われてしまうのですが、
そうなるに至る過程で、こんなふうに皆さん、楽しく足を引っ張り合っているんですね。
サラリーマンの縮図です。(違)

今朝あっぷをした5作のうち、「真冬のデート」「寸止め」「母娘」は今朝のオリジナル、その他は過日に描いたものの翻案 ということでした。
では。

互いに互いを  ~地方赴任者たちの、お愉しみパーティー~

2017年02月12日(Sun) 07:19:02

きょうは、新規に転入してきた社員夫婦を招いての、ホームパーティー。
つきあいの良い事務所長宅は地元の旧家を改造した広大なお邸で、
こういう集まりにはうってつけだ。
招かれた夫婦は、わたしよりも10歳くらい後輩の、三十代後半。
娘が一人いて、いまは転入したばかりの私立中学で、授業を受けている時分だろう。

集まったのは総勢、十数人もいるだろうか。
一同親し気に笑いさざめいてはいるものの――
なかなかどうして、この宴には裏がある。
そもそもこんなパーティーを企画するようになったのは、いつのころからか。
じつは転入者のだれもがくぐり抜ける通過儀礼なのだとわかるのは、すべてが終わったあとのこと。
げんに半年前の、わたしのときがそうだった。

この街の人たちね、吸血鬼と共存しているんですよ。
ここに来る以前から顔見知りだった同僚が、ふとそう囁くと。
一同は一瞬押し黙り、突然部屋の明かりが薄暗くなった。
首のつけ根に鈍痛を感じ、眩暈を起こして。
振り返ると隣にいた見慣れない地元の老人が、吸い取ったばかりのわたしの血を、口許にしたたらせていた。
次は妻の番だった。
失血に眩暈を起こしたわたしは、その場に尻もちを突いて、動けなくなっていた。
老人は猿(ましら)のようなすばしこさで、向かいに座っていた妻に襲いかかった。
キャッと叫んで飛びのこうとした妻は、
あろうことか左右にいたわたしの同僚二人に抑えつけられて、
わたしと同じ経緯で老人に頭を掴まれ、首すじをがぶりとやられてしまっていた。
半死半生になったわたしは、ただ抜け殻同然となってソファに横たわり、
脚を吸われた妻がストッキングを咬み破かれながら、むざむざと血を吸い取られてゆくのを、見守っているよりなかった。
そのあとは――落花狼藉である。
わたしたち夫婦を堕落させることに協力した同僚たちは、てんでに妻の上に群がって、欲望を成就させていったのだった。
相手がわたしの同僚と知った妻はけんめいに抗ったが、だれもが隙だらけの装いのなかに指を差し入れていって、かわるがわる、想いを遂げていった。
「けっこう手こずったね」
みんなは顔を見合わせて笑った。
お互いの健闘をたたえ合うような、妻の頑強さを賞賛するような、たぶん両方の意味でのくったくのない笑い。
「そう悔しがるなって。つぎに転入者が来たときには、あんたもいい想いできるんだから」
同僚の慰めは、共犯者の誘惑だった。
さいごはわたし自身が妻に覆いかぶさって、妖しく昂った熱情を、いままでになく激しく突き入れていた。
そうすることで目のまえの落花狼藉を認めてしまったわたしは、
留守宅に交代で妻を訪ねてくる同僚たちをそれ以上咎めることもなく、
夢中になってしまったことを全身で告白してしまった妻は、
わたしの態度をいいことに、それまでの貞淑妻の仮面をかなぐりすてて、日がな情痴に耽るのだった。

笑いさざめく口、口、口――
それらの口はどれもが、妻の素肌を這った口。
彼らの妻たちも数人、顔を並べていたが、それはきょうのヒロインが凌辱されている間手持無沙汰な順番待ちの解消要員。
そのなかにはむろん、妻の姿も含まれている。
一座の男たち全員の奴隷に堕ちた妻がいる。
同僚の妻たちも皆、同席している男性すべてを識っていた。わたしのことも、よく識っていた。

この街がまだ山間の寒村だったころ、夜這いの風習があったという。
だから、吸血鬼がなじみやすかったのさ。
だれかがそんなことを言っていたが、きっとそうなのだろう。
彼ら地元の者たちは彼ら同士で、互いの妻と親睦を深め合っているという。
わたしたちが同じ風習を平和裏に真似て、何が悪いというのだろう?

きょうの主賓は、地元の長老格のひとりだった。
彼は、ストッキングを穿いた都会育ちの女たちの脚を好んで辱めようとする。
その場に居合わせる都会妻たちの、ひとりを除く全員が、彼にストッキングを咬み破かれていた。
一座の男性の、やはりひとりを除く大半は、妻を最初の餌食に献上する羽目になっていたし、
あの日わたしの隣に腰かけたのも、この男だった。
彼の唇はいままでになん度、わたしたち夫婦の血をあやしたのだろう?
いまとなっては、そんな勘定は意味をなさないくらい、彼の唇はわたしたち一家の血潮をなじませてしまっている。――娘を含めて。
あの晩の出来事は、わたしたち夫婦のなかでも塗り替えられて、
わたしのほうからあの男に、妻の貞操を奪って欲しいと懇願したことになっていた。

なにも知らない初顔の奥さんは、亭主に言われるままによそ行きのスーツをきっちりと着込んできていて。
ライトイエローのタイトスカートの下からは、白のストッキングに透けたふくらはぎを、
それとは意識することなく、ジューシーに見せびらかしている。
部屋の照明を照り返してじんわりと光沢を滲ませているストッキングが、
あと数刻でむざんに咬み破られるなど、
きっと、夢にも思っていないはず。

笑いさざめく口、口、口――
それらの口がほんの一瞬、いっせいに閉ざさるとき。
あの老人は亭主にひと言囁いて・・・
そして部屋の灯りが突然、薄暗くなった。


追記
ひと月ほど前に創作、今朝改稿。

父親の独り言。 ~小悪魔 後日譚~

2017年02月12日(Sun) 07:00:58

先日あっぷした、コチラのお話の後日譚です。
「小悪魔」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3395.html

この街に移り住んで、まだ半月足らず。
そのあいだに妻と息子は、街に棲み着く吸血鬼の手にかかって堕落させられ、その身をめぐる血液を、彼らの好餌にされていた。
わたしが大けがをしたと偽って連れ出され、その道すがら。
妻は男に、息子はその彼の娘の牙にかかって、血を啜り取られてしまったのだ。
大けがをしたのはわたしではなくて、妻と息子のほうだった。
もとより、咬まれた傷はさほどのものではない。
けれども、そのささやかな傷口からそそぎ込まれた毒液は、
彼らの理性を痺れさせて血潮を淫らな色に変え、
ふたりを淪落の蟻地獄へと、引きずり込んでいったのだった。

「あなたの奥さん、うちのパパと浮気しているみたい」
オフィスに訪ねてきたその少女は、白い目でわたしを見、唐突にそんなことを呟いていた。
長い長い黒髪の間に、一見素直そうな、大きな黒い瞳。
上品で齢以上に大人びた紺のワンピースに、白のハイソックス。
お行儀よくきちんと折り返したハイソックスの脛をきちんとそろえ、つぶらな瞳でわたしを見ていたが、
その視線は冷たく、なにかを見通そうとしているようだった。
「おじさん、うちのパパに血をあげてくれませんか」
「何を言っているんだきみは?わけのわからないことを言わずに家に帰りなさい」

いちどはそういって、峻拒してみたものの。
すでに妻も息子も奴隷になってしまったのは、白昼こっそりと帰宅したときに、たっぷり見せつけられてしまっていた。
妻はよそ行きのスーツにわざわざ着替えて、ブラウスを引き裂かれ、おっぱいをまる見えにさせながら、ひたすら首すじを吸われていたし、
息子はおどおどと、少女の言うなりになって、紺のハイソックスのふくらはぎを、じわじわと冒されてゆく。
少女だけがわたしの気配を察して、察しながらも気づかないふりをして、
そして、気づかないふりをしてあげているのよと言いたげに、ご丁寧になん度もこちらをチラチラ盗み見ながら、
息子の履いているハイソックスを、容赦なく咬み破っていったのだった。
父親のほうは、こちらのことなど眼中になく、肌色のストッキングを穿いた妻の脚に夢中になっていて、
ストッキングがしわくちゃになるほど、べろをねぶりつけさせたあげく、ブチブチと咬み破っていって、
喘ぐ妻はすっかり言いなりにされてしまっていて、ベッドのうえにあお向けに転がされると、
ストッキングを自分から片方脱いで、スカートの奥に秘めた股間を、男の侵入にゆだねていった。

「小父さんも、持っているでしょ?ストッキングみたいに薄い、紳士ものの長靴下。
あれを穿いて、パパに破らせてあげてほしいの」
ふたたび現れた少女は、やはり無表情の白い目でこちらのことを睨(ね)めあげてきて。
「降参のしるし」
そういって、クスリと笑う。
「でもね、悦んで。うちのクラスの転校生のママは、みんなパパの餌食になったけど。
あのひとがあんなに熱心につづいているの、奥さんだけだよ」
ほかの人妻たちはみんな、仲間の禿げ親父どもに分け与えちゃった・・・
黒髪の少女は、自分の母親くらいの女性たちの運命を、こともなげにそう片づけたのだ。

週に、3,4回くらいかな。
奥さんのこと、連れ歩いているの。
いつもエッチってわけじゃ、ないみたい。
大人のつきあいのことだから、詳しいことはわかんないけど。
でもね。ずうっといっしょにいるあいだ、お話ばかりしていることもあるんだって。
だんなの顔をつぶしちゃいけない。お宅の家の名誉と秘密は必ず守るって、あのひとにしては態度が殊勝なんだよね。

あくまで上から目線の少女の言いぐさは、自分の父親のことさえ「あのひと」と突き放しながらも、
そんな「あのひと」が妻にかなり真剣なことまで、淡々と伝えてきたのだった。
「降参のしるし、穿いてきてくれる?」
少女はとどめを刺すようにそういうと、黒い瞳でじいっとこちらを見返してきた。


じわり。
わたしのふくらはぎに、男の唇が吸いついたとき。
薄いナイロン生地のうえから感じる唇の熱っぽさに、どきりとした。
このひとはほんとうに、妻に執心なのだと、しんそこ実感した。
這わされた唇は容易に離されることはなく、すぐに咬もうとはしないでゆっくりと、わたしの足許をくまなく這いまわった。
ヒルのように貪欲で、妖しい唇だった。
この唇が、妻の唇を奪ったのか。
この唇が、妻の柔肌を這ったのか。
あらぬ想像が胸の奥を駆けめぐり、わたしの体内をめぐる血潮をまがまがしく染めた。
そんな想いを吸い取った血潮から感じ取ったらしい。
いつの間にか咬みついていた男は顔をあげ、わたしの顔を覗き込む。
「恥じることはありません。貴男は善い行いをなさっている」
わたしが虚ろに肯くと、男はそのままわたしの首すじに咬みついた。
ちゅうっ。
吸いあげられる血潮が、支配するされるものの体内から引き抜かれ、支配するものの喉の奥へと収められてゆく。
この牙が、息子の首すじを噛んだのか。
この牙が、息子の理性まで狂わせたのか。
吸血行為は、共同作業なのだ。セックスと同じくらいの意味で。
目ざめてしまった快感に耐えながら。
わたしはシーツがくしゃくしゃになるほど握りしめ、男の吸血にあえいでいた。
「私の胃の腑には、奥さまやご令息の血潮も満ちているんです。
家族三人仲良く、成仏なさってくださいね」
成仏という言葉はどうやら、堕落という言葉と同義語らしいと自覚しながら。
わたしは小声で「お願いします」と、呟いていた。
男がもういちど、わたしの足許にかがみ込んで。
薄地の長靴下を、思うさま咬み破ったとき。
身体の芯を突き抜けるような開放感が突き抜けて、自分が堕落したことを受け容れていた。

母娘

2017年02月12日(Sun) 06:48:46

母娘ふたり暮らしの家だった。
先に血を吸われたのは、母親のほうだった。
だいじょうぶ?母さんまで死んじゃ、ヤだよ・・・
母親似の大きな瞳を張りつめて案じる娘に、
死なされるわけじゃないみたいだから、だいじょうぶだよ。
母親は気丈に、そう応えた。

つきあいが深まるにつれ、娘は母親の情夫と顔見知りになった。
母親が男を、家に入れるようになったから。
知ってるよね?
母親は何気なく、娘に訊いた。
知ってるって、なにを・・・?
訝し気に訊き返した娘は、母親の問いの真意をすぐにさとった。
父さんのこと忘れないでくれるなら、いいよ・・・
娘はちょっとだけなにかをこらえるような顔をして、そうこたえた。
吸血鬼が娘のことを襲ったのは、それから数日経った頃だった。

どうなっちゃうのかな。
結婚を控えていた娘は、吸血鬼の求愛を受けて、戸惑っていた。
悪いよね?ゼッタイ、彼に悪いよね?
母親は、娘の恋人が薄々状況を知っていることに、気づいていた。
彼はきっと、娘の過ちで心を変えたりしないだろう――そう確信した彼女はこたえた。
彼氏のことを忘れないでいられるなら、いいんじゃないかな?
背中を押された娘はその晩、花婿ならぬ身に、愛し抜かれていった。

難しいんだね。
娘の問いに、母親はなにが?と促した。
父さんのこと忘れないでいても、できちゃうんだね。
言いたいことを知り抜いていた母親は、そっと答えた。
じきに慣れるわよ。
そっか。
娘は食べかけたパンにもうひと塗り、甘いジャムを塗りつけていった。