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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

【小話】男の看護婦

2018年08月06日(Mon) 04:07:18

看護婦募集のポスターを見て、その小さな医院を訪れた。
男だけれど、応募して良いかと訊いてみた。
男だけれど、白のストッキングが穿きたいのだと。

先生は言った。
うちが募集しているのは看護婦です。
たとえ男性でも、女性のナース服を着て、白のストッキングを穿いていただきます。
着用するストッキングは薄地のものにかぎるので、すね毛はきれいにしていただきます。

看護婦が増えてから、医院は患者が増えて繁盛した。
みんな、男の看護婦が目あてだった。
医院が繁盛したのは、わたしが働きものだからだと思っている。
夜も看護婦の服を着て、患者ではない来院者の応対をしているのだから。

【小話】女医さん

2018年08月06日(Mon) 04:05:05

都会から、女医さんがやって来て村に棲みついた。
評判の良い女医さんだった。

さっそく、村の男衆が夜這いをかけた。
翌朝、ほかのものが男に尋ねると、
少し妙な顔をしていたが「良いよ」とこたえた。
つぎの夜は別の男衆が夜這いをかけた。
そのつぎの夜も、また別の男衆が。
評判は上々だったが、みんな心持ち妙な顔をして語るのだった。

昼間には女医さんは涼しい顔をして診療をつづけ、
夜には黙って男衆の来訪を受け容れた。
だれもが悦んで患者になり、だれもが悦んで夜這いをかけた。
女医さんは、男だった。