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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

最近目にした”萌え”シーンについて

2008年02月03日(Sun) 00:15:14

どういうわけか、萌えてしまう。
そういうシチュエーションって、ありますよね?

”萌え”のシチュエーションのいくつかは、トラウマみたいなものだったりして。
柏木のばあい、そうしたものが積み重なりからみ合って、ひとつのワールドを創り上げてしまいました。
柏木ワールドの”萌え”シチュエーションは、いろいろとあるのですが。
そのなかでも原初的な、幼児体験的なものに、”吸血怪人”があります。
子供のころよく見ていた仮○ライダーを代表とする変身ものには、なぜか吸血怪人の出現率が高いのです。
さいしょに犠牲者になるのは、やや華のない、はかなげな美人。
これは、ドラキュラものの映画なんかでも同じです。
真っ先に怪人のエジキになるのは、そんな感じの、どこにでもいそうなふつうの女性。
それでも当時の女性はスカートスタイルが一般でした。
こぎれいに装った若い女性が、醜悪なかっこうをした吸血怪人に迫られて、
刺し込まれた透明な吸血管が、真っ赤に染まって、ふらふらっと倒れちゃう。
殺害系は苦手なので、”なにも殺すことないのになあ”って、思ったものですが・・・

さて、この番組。先日も新シリーズが始まりました。
めずらしく、うん十年ぶりにテレビをつけました。
新シリーズのテーマが、どうやら”吸血鬼”だというのです。
正義のヒーローのモチーフが、吸血鬼。
なんともパラドキシカルでありますが。^^;
邪悪と思われるもののなかにも、純粋な輝きが秘められている。
そんな真理に人々が気づき始めている兆候だとすれば、歓迎できます。
(たぶん、ちがうと思うけど。)

”萌え”シーン。現代の新作のなかにもありました。
だって、冒頭のシーンが、思いきりゴシックなんですもの。^^
荘厳なパイプオルガンの調べとともに、おごそかに執り行われる葬儀。
ところがひつぎのなかからよみがえった男は、邪悪な怪人と化していて、
ちょうど献花をしようとしたブラックフォーマルの若い女性に触手を伸ばします。
長い茶髪を後ろで束ねていて、地味ながらもこぎれいな女性でした。
目を白黒させているうちに呪縛を受けた女性は、透明に輝く触手のようなものを首筋に突き立てられてしまいます。
そのまま生命エネルギーを吸い取られて透明になって、真珠のネックレスを首からさげたままその場に倒れ臥してしまいます。
吸血・・・とは、ちょっとちがうようでしたが。
参列していた弔問客は大混乱に陥って、「きゃあ~!」と叫んで一目散に逃げ出します。

教会の外へと、われがちに逃げ出そうとする、20人くらいの男女。
そろって黒一色の服を着ています。
教会の塔からは、さっきの男がメタリックな怪人となり果てて、壁伝いに降りてきます。
ちょうど、クモのようにするーっと壁を伝い降りてくるんです。
BGMはいつしか、パイプオルガンから人々の悲鳴に変わっています。
怪人が白い泡状のものを吐き出すと、あやまたず女性弔問客3名に命中!
逃げてゆく弔問客は、男女半々なのに。
そろいもそろって女性というところが、なかなかいいです。
狙ってますよね。絶対に。^^
泡の呪縛に囚えられた女性たちは倒れ臥して、なんとかのがれようとして、石畳のうえを転げまわります。
喪服のスカートのすそから黒のストッキングの脛をさらけ出しながら。^^
そのほかの連中は、みんな逃げてしまいます。
連れの男性とかも、いておかしくはないんですが。ひどいですねぇ。^^;
やがて、地面にすとーんと降り立った怪人が、迫ってきます。
怪人の視線の向こうで必死にくねる、薄手の黒ストッキングの脚。^^
いちばん最初に狙われた女性は、三十そこそこの女性です。
地味な黒いリボンに束ねた髪を震わせながら、迫ってくる怪人から逃れようと、必死にもがいています。
けっこう迫真の演技でした。^^
女性たちの背後からカメラ撮りしているので、表情が窺えないところがいまいちでしたが。
あわや・・・というところで、正義の女戦士が登場!
こちらもさいしょはブラックフォーマル。
落ち着き払った足取りで、階段を降りてきます。
さいしょは劣勢に立たされて、黒のドレスを乱されかかるのですが、変身すると形勢逆転!
ここから激闘がはじまるのですが、”萌え”シーンはここまでですね。
怪人に迫られた女性弔問客も、割って入った正義の女戦士も、そろって肌の透ける黒ストッキングを着用♪
ブラックフォーマルの美人たちは、さいしょに祭壇でエネルギーを吸い取られた若い女性以外は無事でしたが、
一人くらい、あの薄黒いストッキングを破らせてやってもよかったかな?
なんて思うのは、きっと柏木くらいなんでしょうねぇ。^^;
どこ見てんだ~!と、正統派のファンからお叱りを受けそうなので、番組名はあえて伏字にしました。^^;
正統派のファンのみなさま。
万一このページに気がついても、怒らないでくださいね。^^;;;

目が覚めたら、足が冷えていて。喉がからからで。

2008年02月02日(Sat) 07:23:43

寝る前には、寝苦しいほどほてっていたつま先が。
明け方近くになると、ひんやりとなっている。
喉が、からからだ・・・
たまらない。
レイジはけだるそうに起き上がる。
ここが、泊まりで遊びに来た友だちの家だということを忘れていた。

男の子なのに、夜寝るときはスリップを着けることも。
こうして夜歩きをするときは、やっぱり男の子なのに黒のストッキングを穿くことも。
友だちのマサオ以外のこの家の住人は、たぶん知らないだろう。
いつものように、太ももまでのストッキングを脚に通して、キュッと引き伸ばして。
寝乱れた長い髪を、サッとなでつけると。
部屋にしつらえてあった姿見のまえ、くるりと一回転してみる。
蒼ざめた頬に浮かんだイタズラっぽい笑みは、いつものゆとりをたたえている。
寝室を出ると、氷のように冷え切った、真っ暗な廊下。

夫婦の寝室のドアノブをためしてみると。
しっかり、施錠されていた。
扉に耳をつけると、ぎしぎしきしむベッドの音。
お盛んなんだな・・・
ちら、と子供らしくない笑いを浮かべると。
レイジはそっと、扉から耳を離した。
廊下の床は、氷の板みたいに冷たい。
どこまで、この冷たさはつづくのだろうか?

レイジがつぎにめざしたのは、もちろん友だちのマサオの部屋。
こちらは、カギがかかっていない。
ギィ・・・
耳ざわりな扉の音にも、ベッドの上の人影は身動きする気配もなかった。
そっと寝顔を覗き込むと、安らかな寝息が耳たぶを打つ。
暖かい呼気に、誘われるようにして。
レイジはマサオの肩と頭を押さえつけて。
柔らかいうなじに、そう・・・っと、牙を沈めた。

あうっ。
たったひと声。切なげに洩らしただけで。
生温かい生き血が、渇いた喉を心地よくうるおしてゆく。
ダメ、ダメだよ・・・もうすこしの辛抱だからね。
切なげに身じろぎしようとする肩を、力まかせに抑えつづけながら。
ごく、ごく、ごく、ごく・・・
残忍に、喉を鳴らしながら。
嬉しげに弛んだ唇が、ぬるぬる光るばら色の液体を含んでゆく。

困った・・・なぁ。
姿見に映った首筋をたしかめると。
赤い飛まつの散った肩先の向こうに、人なつこい照れ笑いがあった。
いつも・・・ひっそりとしている彼。
その彼が笑みをみせるのは、もしかするとマサオのまえだけかもしれない。
苦笑を浮かべて、友だちのほうをふり返って。
きみが吸血鬼だって、パパやママにばれちゃうよ。
ちょっぴり口を、尖らせてみる。
いいんだ。いいんだよ・・・
レイジの浮かべた意味ありげな含み笑いに、マサオは初めて安堵の笑みを返していた。
履いて、待っていたんだよ。
ベッドのなかでまで履いていた紺色のハイソックスを、ひざ下までぴっちりと引き伸ばすと。
笑み崩れた唇が、ツヤツヤと浮き上がったリブのうえから吸いつけられる。
ちゅうっ・・・
ひときわつよく吸いついた唇の下。
痺れるような疼痛が、少年の心をマゾヒスティックに染めた。

おはよう。
いつになくうつろな、ママの声に。
マサオがドアのほうをふり返ると。
レイジが夜着のスリップ姿のまま、たたずんでいた。
スリッパを履いた脚を彩るのは、夕べから履いている太ももまでの黒ストッキング。
え?いいの?そんな格好で起きてきて。
声あげようとしたマサオとは、裏腹に。
ママはいつものような人なつこい笑みを浮かべて、レイジをこちらに手招きした。
お食事、さきにいただいていたわよ。
そうそう・・・貴方のお食事は、マサオから摂るんだったわね?
テーブルのうえ、用意された食事は三組で。
さっさと朝食を終えたパパは知らん顔をして、向こうのソファに腰かけて新聞を読んでいる。
レイジは照れくさそうに、マサオの足許にかがみ込むと。
ねずみ色のハイソックスのうえ、ヒルみたいに唇を這わせていった。

エプロン姿のママは、なにも見ないふりをして、台所にもどってゆく。
肩までの髪の毛をうるさそうにかきあげて。
そのときチラ・・・と目に入ったのは。
夕べ、ベッドのうえでレイジにつけられたのとおなじ痕。
首筋にくっきりと浮かんだ、赤黒い痣に。
マサオの目が、うっとりと吸いつけられる。
ママの血だけじゃ、足りなかったんだね・・・

あれから何年が、過ぎただろう。
目のまえの妻は、おっとりとほほ笑んで。
美紗緒がお友だち、連れてくるんですって。
息子の友だちが泊りがけで遊びに来るのだと、告げていた。
ああ。そう・・・レイジくんだったよね?
そう、そう。あたしも久しぶりに、黒のストッキング穿いちゃおうかな?
イタズラっぽく笑う妻の頬を、軽くつねると。
りぃん。ろぉん。
インターホンの音が鳴り、娘の千穂がかえってきた。
長い黒髪を、肩先に弾ませて。
ただいまぁ。
両親に、礼儀正しく一礼すると。
すっかりお姉さんらしくなった濃紺の制服姿を、まだ半ズボンの弟に見せびらかすようにして。
スカートをひるがえして階段をあがってゆく。
少女らしいカーブを描いた長い脛を、ひざ下までぴっちりと包む真っ白なハイソックス。
不規則に散らされたバラ色のシミが、いっそう目に鮮やかだった。

今夜は早く、寝みましょうね。
彼・・・あたしの血を楽しみにしているわ。
でも、きっと。
あたしたちが寝静まってから、子供たちの部屋に遊びに行くほうがもっと愉しいのかも。
どこかでこんなやり取りが、あったような気がする。
それがいつのことで、どこの家のことだったのか。
どうでもいいじゃないか。
今夜は久しぶりに、あいつが来る。
あのときと寸分違わぬ年恰好で。