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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

彼女ができた

2009年06月30日(Tue) 08:12:09

ボクに彼女が、できたとき。
いちばんよろこんでくれたのは、我が家に出入りしている吸血鬼氏。
絶対別れないように、力添えしてやるから・・・って。
うれしいような、困ったような。
キミのまえで、うっとりさせてやるからって。
ボクの花嫁の純潔は、早くも行き場が決まっちゃったみたい。

短文 35  愛している証拠

2009年06月30日(Tue) 08:08:52

いくら女房を気に入ったからって。
数で証明することは、ないだろう。
だんなの前で、十三回も・・・・だなんて。(^_^;)
女房のやつ、悦び過ぎっ♪
お盛んで、よろしいですが。(-_-;)

短文 34  おかえりなさい。

2009年06月30日(Tue) 08:06:49

ただいま~。
おかえりなさい♪奥さんシャワー浴びてるよ。
ダンナの帰宅に応えてくれたのは、妻の彼氏のほうだった。
ただちにわたしは、まわれ右。
いますこし、ごゆっくり、召し上がれ・・・ (^_^;)

短文 33  被害。

2009年06月30日(Tue) 08:03:02

今週は、ストッキングを五足も破られちゃったわ♪
心にもなく不平そうに、口を尖らす妻。
娘のハイソックスのほうは、勘定に入れてないらしい。

短文 32  間男兼娘婿

2009年06月30日(Tue) 08:00:16

妻で女の味を覚えたあの男は。
娘までたらし込んで、娘婿になっていた。
今夜犯されるのは、どちら・・・?

洋服フェチな吸血鬼

2009年06月30日(Tue) 07:55:37

妻を寝取らせてしまっている浮気相手は、洋服フェチな吸血鬼。
お邸に招待すると、一切合財奪ってしまって。
送ってくれる車から、家までの50メートル。
妻は歩いて、帰ってくる。
家のまえまで乗りつけちゃ、まずいだろうから・・・って。
いくら、真夜中だからって。
素っ裸で歩かせるのは、ちょっとスリルがあり過ぎる・・・。

悲鳴さまざま

2009年06月30日(Tue) 07:48:07

初めて吸血鬼に襲われた妻。
ワンピースの肩先に血をしたたらせて、
うぎゃあああ~!
色気なかった・・・(-_-)

二度めに襲われたとき。
うっ、ううう・・・っ。
本気でもだえていた。
ちょっと、萌えた。(*^^)v

このごろの妻。
あーれー♪
わざとらしかった。
でも、まんまと挑発されていた。(-_-;)

ストッキングを脱がせる男

2009年06月29日(Mon) 07:25:19

面食らってしまった。
ちょっと、のっぴきならないことをお願いした見返りに。
なにか、ほしいものはないかい?って訊いてみたら。
やつが欲しがったのは、妻の穿いているストッキングだった。
奥さんのストッキングを、脱がさせてくれないか?
くぐもるような声色で、探るような上目遣いで、やつがそう囁いたとき。
わたしはまがまがしいものを、想像せざるを得なかった。
夫のいないところで、ストッキングを脱がされる。
それはつまり、そうとう危ないことを意味してはいないのか?
危険な想像に、先回りするように。
やつはちょっと照れ笑いしながら、弁解した。
ああ…それ以上やらしいことを、お願いするつもりはないのだから。
だいいち、そこまでの手助けをしたわけじゃ、ないからね。
たしかに彼に頼んだことは、そこまでのことではない…

子どもたちが学校に行ってしまったあとで、家に来て。
リビングで妻と、ふたりだけにして。
スカートのなか、手を突っ込んで、自分の手で妻の穿いているストッキングを脱がさせてやる。
脚以外のどこの部位にも、失礼な触れかたはいっさいしない。
そんな条件を、妻もわたしものまざるを得なかった。
いよいよというときに。
廊下の陰から、こっそりのぞいてしまったわたし。
やつは妻のすねや太ももにキスを繰り返しながら。
ゆっくり、ゆっくりと、肌色のストッキングを脱がせてゆく。
透きとおるほど薄地のナイロンは、くしゃくしゃにゆるめられ、たるんでいった。
ずり降ろされたストッキングがしわくちゃにされてゆくありさまが。
ひどくふしだらに、わたしの脳裏を染めていたが。
しょせん、そこまでのことだった。
へんなの。
拍子抜けしたらしい妻は、安堵もしたし、あきれもしたらしい。
ちょっと気の抜けたまなざしを、やつに投げただけだった。

ストッキングを脱がせるだけ。
罰ゲームみたいなものだと、とられるんだろうな。
どこのご主人も、奥さんも。案外抵抗なく、許可してくれるんだよな。
おおごとじゃないけど、かなり困っているところを助けてやると。
まぁ…それくらいのことならしょうがないか、って。みんな思うんだろう。
脱がせたストッキングなんか、どうするんだ?って?
あんただけには、特別に教えてやるよ。
奥さん、大柄だろう?俺にも穿けるサイズなんだよな。
そう。奥さんの脱いだパンストを、自分の脚に穿いて。
思いっきり、おなねたにしちゃうのさ。
耳たぶの奥に吹きこまれた囁きは、毒液のようにわたしのなかにしみ込んでいって。
胸を焦がし下腹部をたぎらせた。
その晩久しぶりに妻を誘って、熱い抱擁を交わしたことは、いうまでもない。

案外ね。ご主人のほうが、断らないんだよ。
どういうわけだろうね…
軽い揶揄を含んだ彼のおもざしに、きょうもわたしは頷いてしまっている。
妻がストッキングを脱がされたのは、もう何足目になるだろうか。
どこのご主人も。
わたしが抱き始めたたぐいの妄想に、心震わせ脳裏を染めてしまっているのだろうか。
今夜。
やつが妻の脚から抜き取ったストッキングが、汚れた体液に濡らされる。
妻はどこまで、感づいているのだろう?

貴重だね。というか、初めてだな。お嬢さんの初ストッキングなんて。
娘が中学にあがって、通学用の黒のストッキングを初めて履いたとき。
入学式帰りに、おねだりをされて。
よろしいですよ、って。妻はこともなげに答えていた。
妻と娘は、わたしを残して娘の勉強部屋に入っていって。
まず妻が、お手本を示して。
彼好みにてかてか光る白のストッキングを脱がせてやると。
制服姿の娘の両肩を、あやすように軽く抑えてやっていた。
はじめのうちは、涙ぐんでいた娘も。
さいごはなぁ~んだって、呟いていた。
お小遣いくれるなら、小父さんのうちに寄り道してもいいかな?って、言い出すまでに。
さすがにそれは危ないわよ、って。
妻は真顔になって止めていたっけ。
わたしはそんなふたりをそっちのけに、
マガマガしい妄想を、脳裏に渦巻かせている。
今夜は妻のストッキングと、娘のものと。
どちらがやつの、体液に濡らされてしまうのだろう?

娘が初ストッキングを、脱がされてから。
妻も好んで、黒のストッキングを脚に通すようになっている。

ののしる娘。  ~頼むから。~

2009年06月25日(Thu) 08:00:08

ひどーいっ!パパったらもう、サイテー!
娘はきょうも、ののしりながら。
それでも脚をつかまえてはなさないわたしのことを。
もはや妨げようとはしていなかった。
制服のプリーツスカートの下。
ピチピチはずむふくらはぎは、絶好の餌食。
隣で妻を組み敷いている相棒は。
もうとっくに、喪服のスカートの下を、剥ぎ堕としてしまっている。

もぅ、もぅ、もう・・・っ!
草むらに引きずり込まれた妻は、路上に裂けたストッキングの脚だけ覗かせて。
放恣に開ききったその角度は、教え込まれてしまっている不埒なコトを、
ひどくリアルに見せつけてくれる。
娘は女らしい怯えを浮かべながら。
それでも、処女の血は貴重なんでしょ・・・?って、いいたげに。
制服の襟元を、くつろげていった。
雑草の切れ端をくっつけた黒髪を、まさぐりながら。
愛し抜く首筋、胸元、そして脚―――
墓参りのたび、好んで身に着けるようになった黒のストッキングを。
さえぎろうとしながら、誘うようにして。
口では手ひどく、わたしをののしりながら。
惜しげもなく、破らせるようになっていた。
きみもママと、おなじように。
女の愉しみを、わたしに分け与えてくれるのだね?

深く愛した女と、おなじ香りの血をもつ女。
来週まで、おあずけよっ。
ぷいと横を向いた頬が、娘らしいなまめかしさをよぎらせていた。

母娘を餌食に。

2009年06月25日(Thu) 07:53:09

無表情にベンチに腰かける、母親と娘。
われわれの術中にはまり込んでしまったふたりは、
抵抗しようとする、そぶりさえみせないで。
活き活きとした首筋に、血に飢えた唇を。
しつように、這わされてゆく。

わたしの傍ら、わたしをこの世界に誘い込んだ相棒は。
母親の衣装の下から覗くふくらはぎを吸いながら。
肌色のストッキングを、チリチリになるまで堕としてゆく。
すり寄った少女の足許は、せいいっぱいのおめかしなのだろう。
ストッキング地の白のハイソックスを通して、
ピンク色のふくらはぎが、それはジューシィに輝いていた。
白のブラウス。濃紺のベスト。おなじ色のスカート。
地味で清楚な装いに、かえってくらくらとしてしまって。
わたしは夢中になって、少女の足許に唇を這わす。
薄いナイロンの、しんなりとした舌触りを。
辱めるようにして、堕としてゆく。

かつて妻と娘だったふたり―――
ひたすら、味わってしまっていた。

旧作のつづき。

2009年06月25日(Thu) 07:39:45

気になるんですよね。
つづきが描けないときって。
↓のふたつ、構想は第一作をものにしたときからあったんですが。
なかなかまとまりきらなくって。
「頼むから」
では、主人公を吸血鬼に堕とした男が妻と娘の血を狙って夜な夜な通いつめて、
吸い取って来た血を、主人公の唇に塗りつけて。
咎める言葉を失った主人公が、唇についた女家族の血を陶酔しながら舐め取るシーンを。
「お里帰り」では、
今夜もセーラー服を、着てくれないか?
父親の囁きで、すべてを察してしまう妹娘を。
すぐに思い浮かべてはいたのですが。(^^ゞ

唇に塗りつけられた血とか。
ベッドの誘いを意味するようになった「セーラー服」という囁きとか。
そのものずばりじゃなくって、べつのものでなにかを想像させるのって、
ただあからさまなだけよりも案外えっちな気がしています。

今夜も、セーラー服を着てくれないか?  ~お里帰り~

2009年06月25日(Thu) 07:35:37

今夜も、セーラー服を着てくれないか?
娘の背後から、忍び寄るようにして。
かすれかかった声で、誘いを投げると。
ぷすんと座り込んでいた娘は、急に生気を吹き込まれたように、
パパったら、やだぁ~。
すべてをわたしのせいにしている。
自分でもはしゃいでいるくせに。
折り目正しいプリーツスカートと白のハイソックスのはざま。
うら若い太ももを、ぴちぴちとはずませながら。

上の娘と妻は、妻の実家からまだ戻ってこない。
”初夜の祭り”という、古くから伝わるしきたりは。
ことし十四になった上の娘に、女の歓びを教え込む。
数えで十四の、下の娘を。
妻はわたしに託していった。

いまごろ姉さん、おじいちゃんとしているのかな。
それとももう、べつの男のひととも、しちゃっているのかな。
わたしの腕のなか、制服の着崩れを気にかけるふうもなく。
娘はぽつりと、ささやいて。
まるで導火線に火をつけられたように。
わたしは衝動を、はじけ散らしていた。

やっぱ姉さんのこと、気になるんだね。
パパが村に棲んでいたら。
姉さんもパパのものに、なったかも知れないんだものね。
ソンしちゃったね。
こんど・・・みんなでいっしょに村に帰ろうよ。
さいしょの夏は、いいことないかもしれないけれど。
あっちで仲良くなったアッちゃんに、パパの相手を頼んであげる。
村に帰る。
どこまで自覚しているのか。
都会育ちの娘は初めて、そんな表現を口走っている。

放恣に開いた脚に、ぴっちりと引き伸ばされた白のハイソックス。
内またにぬらぬらと、きょうの熱情のなごりを光らせている。


あとがき
これもやや間隔が開いてしまいましたが。
こちらのつづきです。
お里帰り
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1680.html
お里帰り その後
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1681.html
お里帰り ~実家のこと~
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1688.html

墓場の同居人

2009年06月25日(Thu) 07:25:16

わたしを墓場に引きずり込んだその男は。
黒のストッキングを履いて墓参りにきた妻と娘から血を獲ることをそそのかして。
そのうえしっかりと、分け前までねだり取っていた。
年季の長い彼のほうは。
墓場から抜け出す術を、心得るようになって。
夜な夜な、あるじのいなくなったわたしの家を訪れて。
明け方ひっそりと、戻ってくると。
おみやげ。
そう囁いて、わたしの唇にぬるりとなま温かいものを塗りつける。
ある晩は、妻のもの。
別の夜は、娘の血。
闇夜に活き活きと輝くヌラヌラが、わたしを一瞬の陶酔に引きずり込んだ。

きょうは、どっちだ・・・
干からびた唇に塗りつけられた血を、ぬめりぬめりと舐め取って。
娘のだな?
咎めるように視線を尖らすと。
いかにも恐れ入る、というように。あいつは肩をすくめてみせる。
学校帰りに、お邪魔して。
クラスメイトの子まで、気前よく分けてくれたな。
女学生の血は、格別だった。
こんど・・・お揃いの黒のストッキングを履いて、お参りに来てくれるといっていた。
愉しみに待つことだな。

喉を疼かせて待ち受けるわたしの前。
娘はまた、顔しかめるだろうか。
パパ、ひどーいっ!サイテー。
って。
黒のストッキングのたるみ堕ちた脚で、地団駄踏みながら。


あとがき
すこし隔たってしまいましたが。
頼むから。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1726.html
頼むから。2
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1733.html
このお話のつづきです。

前非を悔いる。

2009年06月25日(Thu) 06:41:54

自分の妻を独り占めにしていた男は、前非を悔いて、
仲間うちで彼女を共有するようになる。

自宅の玄関にニンニクの束をぶら下げて、夜の訪問客を遠ざけてきたご主人は、
毎週末に血を欲しがる者たちを招き入れて、家族全員の試飲会を開催するようになる。

誤って都会で挙式してしまった若夫婦は、
なにも知らない生娘たちを、片っぱしから村に誘いこんでゆく。

けれどもそうして血を獲ることに前非を悔いるようになったものは・・・
干からびてしまうしか、ないのだろうか?

だまっているさ。

2009年06月25日(Thu) 05:40:53

だまっているさ。
いっしょに、ミチオの奥さんを襲ったことも。
ハルヤのカノのを、食っちゃったことも。
万事オレがうまく、かたをつけておくからさ・・・

やつの言い草を、本気にしてよかったのかどうか。
妻は苦笑いしながら、わたしを送り出してくれる。

今夜はカズエちゃんのところ?それとも、ヒロコさんのお宅?
だんな様に、よろしくね♪

おおかた察しは、ついている。
わたしと入れ違いに、だれかがやって来て。
そいつはしっかり、わたしの妻と仲良くなって。
やつにまた貸し料を支払う代わり。
こんどは自分の彼女や女房を。
うら若い血を欲しがるわたし達のために、手引きをしてくれるということを。

悪くない取引だろ?
あぁ。まあな・・・
語尾を濁すわたしを、気遣うように。
途中で、抜けてみるかね?今夜伺うお宅は、お前ん家のご近所だからな。
妻の不倫を目の当たりにして愉しめるほど、果たしてわたしは練れているだろうか・・・

短文 31  空のボトルのように。

2009年06月24日(Wed) 04:23:21

妻の血を、吸い終わって。
空のボトルのように、足許に転がして。
ご馳走さま。おいしかった。すまないね。いつも。
ニッとほほ笑んだ口許に、てらてらと輝く妻の血潮が。
発情しそうなほど、なまめかしい。
横たわる妻の、惚けたような笑みも。
じつに心地よげだった。

さらしもの。

2009年06月23日(Tue) 07:47:51

高々と掲げられた立札の下。
縛られた女は、うつむいたままでいた。
みすぼらしく堕とされた衣装は、もとはよいものであったはず。
見覚えのある柄は、それが彼女が結婚式によく着ていった高価なスーツであることを物語っていた。
そう。曝されているのは、妻。
ただしくは、妻だった女―――

ごくさいきんのことだった。
吸血鬼の村の縁つづきだと知ったのは。
ひんぱんに里帰りするのを、ふしんに思って。
突き止めてしまったのは、忌わしい真実。
都会の装いを、まがまがしい劣情にゆだねながら。
妻は別人の女と化していた。

外部にお嫁入りをするときは。
村に棲む吸血鬼たちの、まがまがしい輪姦を受けるという。
それからも。
夫に告げずに、年になんども里帰りして。
わが身を村の男たちに供さなければならないという。
知られてしまったらさいご、夫からは離縁される。
そうして村に戻された女には、曝される恥辱だけが待ち受けている。
高札には、なぐり書きのような雑な字で、書かれてあった。

この女、ただであげます。
通りかかったものは、だれでも弄ってよし。

父親の字に、違いなかった。

通りかかったものは、だれでもこのひとを抱いてよいのだな?
わたしは周囲の男どもにそういうと。
連中はなぜか逡巡したかのように、顔見合せる。
いいだろう。じゃあわたしが、このひとを抱こう。

はじめはぎこちなく応えてきた身体は、やがていつものノリに変わっていって。
さいごには白日のもと、男どもの好奇な視線を刺されながら、
めいっぱいの痴情をあらわにしていった。

臭気たち込める、納屋のなか。
妻に戻った女は、きょうも都会の装いから素肌をさらけ出して。
太ももまでの肌色のストッキングを、藁くずにまみれさせながら。
わたしのまえ、娼婦の愉悦に狂っている。
妻の痴態を、ただの男にかえった目で。
村の男たちと、いっしょに覗く。
こんどはお前ぇの番だな―――
すっかり仲良くなった村の衆は。
夫婦の復縁を、悦びながら。
よそ者のはずだったわたしを、まがまがしくも愉しい輪に、巻き込んでくれている。

短文 30  知られるということ。

2009年06月23日(Tue) 07:21:35

はじめて知った。
妻と娘がそれぞれべつのブランドのストッキングを愛用していることを。
かわるがわる、わたしの悪友に逢いに行って。
ストッキングを穿いた脚を吸わせているふたり―――

ドライブに連れてって。

2009年06月22日(Mon) 04:52:06

ドライブに連れてって。
まるで小さな子供が、おねだりをするように。
真夜中の書斎に、ひっそりと現れた。
勉強部屋から抜け出してくるときに。
白の無地のハイソックスを脱ぎ捨てて、
紫のラメ入りの長靴下に穿き替えてきた。
妻は彼氏と、デート中。
留守中娘と愉しむのも、悪くはない。

ひと頃はまったく、口をきいてくれなくなっていた娘との。
密かでささやかな、禁断の刻―――

mirasaki2

男の子みたいに、凛とした・・・

2009年06月22日(Mon) 04:34:00

ショートカットの髪の毛の下から、
きりっと引き締まった首すじを、いさぎよいほどさらけ出して。
しましまもようのTシャツに、真っ白なショートパンツ。
男の子みたいに凛とした、女の子だと思っていたら。
案外ほんとうに、男の子だったりする。

小父さん、エッチだね。
姉さんの服、そんなに気に入った?
俺に組み敷かれた腕の下。
彼はウフフ・・・と、笑いかけてくる。
邪気のない、イタズラっぽくも理知的に輝く頬をして。

こんどはもっとドレッシーな、お姫さまみたいなワンピースを着てきてやろうか?
それともママの、訪問着のスーツがいいかい?
ほんとうは、女もののストッキングが気に入りなんだろう?
挑発をやめない少年を、だまらせてやろうとして。
俺は思わず、口走っている。
いちばん着てみたいのは・・・彼女のセーラー服なんだろう?

彼は小賢しいくすくす笑いを、おさめようとはしなかった。
小父さん。くすぐったいね。いちばんツボなんだよ。そこ。
スカートの下は、ハイソックスでもいいかい?
いまどきの女子学生は、黒のストッキングなんて履かないんだから。

娘の祝言の引き出物

2009年06月22日(Mon) 04:05:25

父親が娘の結婚に、あまりいい顔をしないのは。
少なくとも、複雑な感情を抱くのは。
娘の結婚を許すということが。
娘を犯すことを認めるのを意味しているから。

どこの家庭でも、そうなのだろう。
ただしうちの場合には、すこしばかり様子がちがっていた。
妻までもが、ウキウキと。
わたしまで・・・若い殿方とおつきあいできるのね♪
このごろにしては珍しく若づくりなブラウスを、きらきらさせて。
美容院でセットしてきたばかりの髪の、ふさふさとしたウェーブを見せびらかすようにしている。
ボクの彼女は、日を改めてだって。扱いが念入りだよな。
息子までもが・・・娘の嫁ぎ先の、それこそわたしと変わらない年代の連中が。
自分の恋人にちょっかい出そうとするのを、歓迎しているみたいだった。

娘の祝言の席では。
花嫁の母親は、みずからの貞操を引き出物に差し出すことになっていて。
その夫は、妻と娘ふたりながら犯されるありさまを。
ただの男の目にかえって、たんのうさせられる羽目に遭う。
娘のあいては、家族全員を洗脳してしまった。
もちろん、わたしを含めて。
だから誰もが・・・娘の祝言を愉しみにしている。

短文 29  夫冥利。

2009年06月22日(Mon) 03:54:45

貞淑妻や処女の娘ほど、捧げがいのあるものはない。
堕とされがいのあるものはない。

空色のハイソックス

2009年06月21日(Sun) 13:30:04

姉さんがいつも履いている、空色のハイソックスを脚に通して。
真夜中の公園に、出かけていって。
待ち合わせていた小父さんは、ベンチに腰かけたボクの足許にかがみこんで、
ボクの脛のまわりを、くまなく舐めて。
姉さんのハイソックスをねじれさせながら、よだれをたっぷりとしみ込ませていった。
うふふふ・・・ふふふ・・・
どちらからともなく洩らす含み笑いが、街灯に照らされた芝生のうえを這ってゆく。

姉さんもボクも、母親似。
そんな姉を狙っていた吸血鬼の小父さんは、まずボクと仲良くなって。
ボクは小父さんの気持をくんで、姉さんのハイソックスを履いて身代わりになった。
ふくらはぎのあちこちに、しっくりと噛みついてくる牙が。
ひどくくすぐったかった。

数日後の夜。
小父さんに誘い出されるまま。
みんなが寝静まったのを見計らって。
白のショートパンツの下、姉さんの空色のハイソックスを履いた脚で、廊下を忍び歩きに歩いていくと。
姉さんがあとを、追いかけてきた。
声をひそめながら。
こらっ!待ちなさいっ!
語気は決して、甘くはなかった。
革靴をつっかけるようにして、玄関を飛び出して。
姉さんはどこまでも、追いかけてきた。

やっと辿り着いた公園の、いちばん隅っこのベンチのあるところ。
そこまで出てきてしまうと。
ボクを追い詰めたつもりの姉さんは。
いったいどういうことなのよっ。
自分のハイソックスを悪戯する弟を、叱りつけていた。
空色のハイソックスの脚が二対、月明かりの下で向かい合っていた。
姉さんの背後から伸びてきた手が、空色のハイソックスの足首をつかむのを見て。
ボクは、「あ~あ」って。
やけに間延びしたため息を、ついていた。

ちゅうちゅう・・・ちゅうちゅう・・・
やっぱりおなじ香りがするものだね。
抱きすくめた腕のなか。
眠りこけている姉さんの顔を、覗き込みながら。
小父さんは吸い取ったばかりの姉さんの血を、淡いピンクのTシャツにしたたらせてゆく。
ほら。お目当てのハイソックスだぜ?
ボクは共犯者の笑いを、含ませながら。
小父さんに姉さんの足許を指さしていた。

さあ、もう夜も遅い。
ふたりとも早く、帰るんだぞ。
ちょっとえらそうな口調が、むしょうにおかしかった。
姉と弟、ふたり並んで。
空色のハイソックスの足許に、赤黒いものを撥ねかせた脚が二対。
やはり仲良さそうに、向き合わせていた。
たびたび、遊びに来るんだよ。
それから坊主は・・・そうだな、こんどは彼女のハイソックスを履いきてもらおうかな?
さいごのひと言に、なぜか股間を逆立ててしまっていた。


あとがき
水色のハイソックス。
紺ハイソや黒のナイロンハイソが主流となっているいまどきは、めったに見かけることがなくなりましたが。
スポーティで、カジュアル。
健康な若さにマッチしたアイテムでした。
さいごに目にしたのは・・・いったいどれほど昔になるだろう。

供血レディ

2009年06月20日(Sat) 10:56:06

へぇーっ!面白そうっ。
部屋の中、知らないうちに取り落していたチラシを、彼女は目ざとくとりあげて。
ねぇねぇ。わたしもしてみたいな。このアルバイト。
素っ気ない無地のくすんだ緑色のチラシに、単刀直入なうたい文句。

「供血レディ 一日一万円 (処女に限る/栄養ドリンク支給)」
俺の出身地は、いかがわしい土地だった。
母も姉も妹も、ひっそりと侵入してくる真夜中の客人に血を吸われる歓びを教え込まれて。
親父はただだまって、苦笑いしているだけ。
明け渡した寝室から抜け出して、よくリビングで濃いアルコール入りのグラスを独り傾けていた。
そんな暮らしに、愛想が尽きて。逃げるように都会にやって来て。
けれども殺風景な彩りは、どこの街にも変わらずのさばるものらしい。
いかにも不景気な古びたたたずまいのアパートのなか。
なにをどう切り詰めてもサイフの中身の合わない日常があるばかりだった。

お金のためじゃないのよ。面白そうだから。
それに、ケンの育った村のこと、もっとよく知りたいから。
あたしまだ処女だしぃ。吸血鬼のおじさん、気に入ってくれるかも♪
菜々美の言い草に、ウソはないのを感じていた。
―――無理に犯されちゃったりしないって、ほんとうだよね?
ひっそりとした気遣わしさが、やけに真に迫っていたから。

なにかの事情を抱えて都会にやってくる同郷の吸血鬼のため。
秘書のように、一日付き添って。
客人が渇きの衝動を覚えたとき、すぐに対応するための女性。
夜も隣室に宿泊して、時おり訪れる吸血衝動のまま、意に従わなければならない。
そんな役目を引き受ける女性。
同郷のもの以外には、ほとんど引き受け手はなかったはず。

応接することになった客人は、すこしひからびたかんじのする、初老の男だった。
親父の遠縁にあたるという彼は、どことなく見覚えがなくはなかったけれど。
郷里の記憶はすべて置き捨ててきたつもりの俺にとっては、彼が顔見知りでも赤の他人でも。
あまり大きな違いはない気がしていた。
それでも―――
彼女と寄り添うようにして連れだって歩く後ろ姿から、それとなく視線を引いたのは。
やっぱりまっとうな嫉妬心が、ゆらりと頭をもたげたせい。

だいじょぶだよ。
初めてでしょう?って。気遣ってくれちゃって。
公園の隅っこで一回、ビルの陰で一回。それしか噛まれなかったんだよ。
けれども彼女のうなじにありありと残された痕は、ほのかな紅いしずくをまだ滲ませていて。
むらむらとした昂りに似た嫉妬を覚えるには、じゅうぶんすぎるほどだった。

だいじょうぶだよ。
だいじょうぶだよ。
夜寝ているときは、こなかったし。
廊下まで出て行ったら、初めて部屋に呼び込まれて。
でも・・・ベッドのうえまでは、行かなかったからね。
だいじょうぶだよ。
だいじょうぶだよ。
信じられない。ホテルのロビーで、吸うんだよ。
ここはカメラなんか、ない場所だからって。
あたしのほうが、恥ずかしくなっちゃったから。
ご休憩用のお部屋をとっちゃった。
でも大丈夫。ベッドはとうとう、使わずじまいだったから。
じゅうたんの上に、あお向けになって。
ブラウスについたシミは、ちゃんとジャケットで隠してきたから。
だいじょうぶだよ。
だいじょうぶだよ。
だいじょうぶだよ・・・

部屋で話をきいてるうちに。
俺はつい、むらむらとなって。
気がついたときには、彼女を畳のうえに押し倒していた。
処女じゃ、なくなっちゃったね・・・
乾いた声で、ちょっぴり残念そうにつぶやくと。
裂けたストッキングを、たいぎそうに脱ぎ捨てていった。

ねぇねぇ。また、彼が来るんだけど。
ご指名・・・なんだけど。
行っても・・・いいかな?
イタズラっぽい上目遣いは、もうだいじょうぶとは言っていない。
けれどもきっと・・・
俺は彼女を、行かしてしまうのだろう。
初老の男が、じつは親父の生まれ変わった姿だと知ってしまっても。

ひとりごと。 (ここんとこ絶好調?ですが・・・)

2009年06月20日(Sat) 10:00:13

うーん。
途中までは恐ろしくハイペースだったんですが。^^;
このところさすがに、ちょっとペース落ちてますね。(-_-;)
さいしょのうちボリウムの少ない短文で、件数稼いでいたきらいはあるけれど。(^_^;)

月の最多記録は、2006年12月の108件。
いわずとしれた、煩悩の数字です。(^^ゞ
さいごのあっぷを完了して、ふと件数を見たら108件。
100は越えてるようなぁ・・・という意識はあったのですが。
グラス8杯はあけたよなぁ・・・というレヴェルの意識でしたっけ。^^;;;
いまさら煩悩を消すためにもうひとつ・・・ということもできないで、
ついに煩悩の数字のままレコードになっちまいました。
自分でいうのも、なんですが。
この月はわりと、傑作ぞろい。
とくにofficeものの連作に、力が入った時期でした。

今月、一時は過去をしのぐペースだったのですが、
いつの間にやら、ペースダウン。
でもまぁ、すでに今月60件は超えているわけですから。
読まされる読者さまも、たまらんですよね。これ以上増えちゃ。(^^ゞ (^^ゞ(^^ゞ
どうか懲りずにまた、見に来てやってくださいまし。m(__)m

あなただけ。

2009年06月19日(Fri) 07:46:59

真昼間から、男を引き入れて。
旦那よりも大きいモノを入れられて。
一日じゅう、よがり狂っちゃっても。
それが周りの評判になって、ご近所にも公然の秘密になって。
だれ知らぬ人もないほど抜き差しならない仲になっちゃっても。
旦那が気がかりそうな顔つきをすると、いつも、言っているの。あなただけよ、って。
そう、あなただけ。
こんなあたしを、許してくれるのは。

短文 28  親孝行?

2009年06月18日(Thu) 07:20:21

うちの村では父親が、娘にとって初めての男になる。
そんなおいしいしきたりも、娘がいなくては話にならない。
息子を女装させる趣味もないしな・・・って、思っていたら。
俺の嫁さんは、親父からみたら娘だよな?って。
結婚間近の彼女を連れてきた。
つくづく、親孝行な息子だった。
・・・ごちそうさま。^^

短文 27  人気のある嫁

2009年06月18日(Thu) 07:16:51

お前の奥さん、きれいだから。人気あるよな、ってうらやましがられても。
夜中にうちの庭先に、夜這いの行列ができちゃうなんて。
誇らしくもあり、困ったものでもあり・・・

たまには説明ぽいことも、試みてみる ~うちの吸血鬼の効能書き~

2009年06月18日(Thu) 06:38:50

先日のお話にいただいたコメントの中でアクノス所長様にご指摘を受けたのですが、
うちの吸血鬼の特徴について、描いてみます。
お話じゃなくって、ごめんなさい。m(__)m

うちの吸血鬼は、めったに人を殺しません。
奥さん目当てにだんなを吸い殺して、甦らせて、
蘇ったころには奥さんと仲良くなっていて、吸血鬼になって自宅に戻って来ただんなに見せつける。
だんなも見せつけられながら愉しんじゃっていて、喪服姿の奥さんをいっしょになって襲っちゃう。
なんて、レアなパターンもなくはないのですがw
あ。ここに注目したあなた。やばいですよ。^^

↑のようなパターンでもないかぎり、殺害目的で血を吸うことはめったにありません。
少量の血を吸ってたぶらかして、くり返し愉しむ というパターンが圧倒的です。
コウモリに化けたり鏡に映らなかったりもしないかわり、
ニンニクが嫌いとか日光に当たると灰になってしまうみたいな弱点もありません。
要するに、ふつうの人間とほとんど変わらないのです。
ただし、洗脳能力はそれなりに備えているので、
人妻や結婚間近の生娘を呼び寄せて血を愉しむ みたいなのは得意です。
とくに狙った女性の旦那や彼氏をたぶらかす能力はかなり強力で、
みなさん知らず知らず、寝取られフェチになってしまうようです。

血を吸われて吸血鬼になるものは、ごく少数派。
どちらかというと、特権階級に属するかもw
半吸血鬼と呼ばれる人たちは、嗜血癖はありますが、基本的には人間です。
吸血鬼に血を吸われて血液欠乏症になっているため、吸血衝動を備えています。
お得意様の吸血鬼に血を吸われることもありますし、逆に家族や周囲の人の血を吸うこともあります。
こういう立場が、案外いちばんおいしいかも?(笑)
たまに主人公として登場する柏木くんは、幼いころから吸血鬼の小父さんになついていて、
ママや妹や婚約者を紹介して血を吸わせちゃったりしているのですが、
彼もほんのちょっぴりは嗜血癖があるみたいです。

吸血鬼の家系の家がいくつかあって、どの家がそういう家系なのかは半ば公然の秘密になっています。
反面吸血鬼に血を吸わせる側の家系も存在していて、こちらは吸われっぱなしです。^^
だんなさんが都会育ちで何も知らない奥さんをいきなり襲わせたり、
婚約者を連れて行って処女の血を吸わせたり、
お母さんが愛人関係にある吸血鬼のところに娘を連れて行ったり。
そういう愉しい義務を負っています。
ひとつの家族は大概特定の吸血鬼に血を与えることになっているので、奥さんを襲ったやつが娘の血も吸う みたいな図式が多いです。
つまり、一人の吸血鬼に奥さんも娘も吸われちゃったり、吸血鬼の親子に母娘をかわるがわる犯されたりいたします。
なかなかコアな関係でございます。^^

血を吸われた人間がすぐに死んじゃうというプロットは、人間と吸血鬼の対決の図式を作るときには有効なように思います。
血を吸われた人間が死後に吸血鬼になるというプロットは、このまま吸血鬼の勝利になると、世の中吸血鬼だらけになってしまうというパラドックスに直面します。
どちらにしてもその延長線上には、吸血鬼の側の敗北・破滅といった結末につながるみたいです。
うちの場合は、死なせもしないし、支配もゆるいのですが。
ひっそりとしているぶん、永続性は強いかも?
寝ぼけて打っているので、中途半端な説明になってしまいました。(^^ゞ
気が向いたら、また描いてみようと思います。

ほんとうは、好きな男がいるんじゃないの?

2009年06月17日(Wed) 07:36:11

親が決めた相手と、はじめて顔を合わせたとき。
わたしはまだ、十五の女学生だった。
色の白さと、黒髪の豊かさと。
ぱっちりした二重瞼の眼だけがちょっぴり自慢の、
どこにでもいるような女の子に。
親が連れてきたのは、見るからに醜悪でどす黒い顔つきの、中年の男だった。

父の会社が、経営不振に陥っていると。
大人になりかけた耳には、それとなく伝わっていたけれど。
年頃の娘の潔癖な感情をどう差し引いたとしても。
人身御供だけは、厭だった。
親たちは申し訳なさそうにうつむいているように見えたのが、なおさら悲しかった。
吸血鬼と共存している村。
人間の男性を相手に選ぶ娘のほうが、ずっとずっと多かった。
わざとことさら、娘をそのような危険な目に遭わせようとする親は、そうそういないはずだったから。

引き合わされた邸の、床の間のある部屋で。
二人きりにされたとき。
いきなり、襲いかかってくるのでは?
そんなわたしの、おどろおどろしい想像とは、かけ離れたところに彼はいた。
ほかに、好きな人がいるんじゃないですか―――?
男が遠慮がちに、話しかけてきたとき。
酷く後ろめたいものを、溺れるくらいに抱えていることに、はっとなって。
ついまじまじと、相手の顔を見つめていた。
けっきょくその場で、わたしは血に飢えた彼の唇に、肌を許していたのだった。

人間の娘と吸血鬼の男が、めあわされようとするとき。
娘が相手を気に入ると、好きに血を吸わせるのが礼儀だときかされていた。
わたしは礼儀に従いますと告げ、どこから吸うの?って、訊いていた。
胸から吸うのは、まっすぐにひたぶるな、まじめな愛の証し。
首筋を吸うのは、すぐにもきみをわがものにしたいという、正直すぎる欲望の証し。
そして、脚から吸うのは、気高い節度にこらえかねた欲情がまさりつつある証し。
そして彼は、わたしの脚をねだっていた。

人を襲うのが、申し訳なくってね。
あんまり、襲ったことがないのですよ。
裂けたストッキングごし、男はなんどもわたしの脚に口づけをして、
名残惜しそうに、吸い残した血をたんねんに舐め取っていた。
半日まえなら、縮みあがってしまうほど忌むべき行為を。
なんのためらいも覚えずに、許していたのは。
相手が一生の伴侶なのだということ以上に。
緊急避難させてあげたかった。
同情に似た気分のほうが、強かったから。

通学用の、黒のでよかったら。何足も持っていますから。
あなたの好きなときに、破らせて差し上げます。
下向の途中に、遊びに来ますから―――
清楚であるべき装いを、好んでいたぶらせてしまうという行為を選んだのは。
もちろんわたしが、恥知らずな女になってしまったからではない。
急病人を介護する看護婦のように。
わたしは制服の一部を、彼の熱情にゆだねていた。
そんな逢瀬が、たび重なって。
そのうちわたしたちは、身体を重ね合わせる仲になっていた。
うちとけた関係になって、太ももの奥までまさぐられるようになってからも。
男は繰り返し、囁いてくる。
ほんとうは、好きな男がいるんじゃないですか?
囁きのたび、熱い呼気が洩れ、男の股間が昂りを増すのを。
制服のスカートごし、敏感にも感じはじめるようになったわたし。
ええ。いるのよ。ほんとうは・・・
思い切って囁いたときのことだった。
男がわたしを踏みしだくようにして、花びらを散らしていったのは。

夫婦になって、なん年も経ってからも。
ほんとうは、好きな男がいるんじゃないの?
夫はいまでも、時おりそんな問いを発してくる。
ええ、いるのよ。ほんとうは・・・
わたしの呟きを耳にするたび、獣に戻る彼。
半分は、嘘。けれども、半分は、真実。
醜悪な見かけのあなたとは、まるきり別人の。
心優しい純粋な魂の貴方のことが。好きだから・・・

中学生のうちから、そんなばかなことはしないわよ。

2009年06月17日(Wed) 06:46:07

人けのない、放課後に。
廊下のすみに追い詰めた・・・つもりだった。
二分前まで遠い関係に過ぎない同級生だった、彼女。
ブラウスの襟首から覗く白いうなじに、俺は牙を昂らせていた。
制服のジャケットの両肩をつかまえて、引き寄せる。
ただそれだけで、ことは足りるはず。

ところがなぜか、追い詰められたほうは、追い詰めたはずの男のことを、睨むようにみつめていて。
俺はなぜか足がすくんで、うごけなくなっていた。
ダメだ。何やってんだ。まんまと逃げられちまう。
そんな焦りを、見透かすように。
女は冷やかな侮蔑の視線をおくってきて。
逃げないよ。逃げたって…どうせほかの子を襲うんでしょ?
憎々しげな声色は。
きっと彼女の親友を、先週襲ったことを知っているからにちがいなかった。

首筋に唇をつけてしまうと、目だつところに痕がつく。
ブラウスも汚してしまう。
俺らしい機転の利かせかたで、立ち止まった女の足許に、かがみ込んでゆく。
紫のラインが二本入った真っ白なハイソックスは。
太めのリブを真新しく、ツヤツヤと輝かせていた。
―――。

血のついた口許を、隠そうとして。
女に背を向けて、口を拭っていると。
こっち向いて頂戴。
女はさっきと変らぬ平静な声をして。
声に応えて振り向きざま、
熱湯をあてられたような痛みが、横っ面に走った。
ぱしぃん!
平手打ちの音がしたのが、だいぶあとのように感じたのは。
きっと何発か食ったせいに違いない。
これでおあいこに、してあげる。
女は憎々しげに、そういうと。
欲しいんでしょう?あげるから・・・って。
脱いだハイソックスを、俺の鼻先にぶら下げると。
あなたに噛まれた痕のついたやつなんか、もう履けないからって。
小憎たらしい捨てぜりふを吐くと。
素足のまま上履きをつっかけて、すたすたと背を向けて立ち去ってゆく。
いさぎよいほど、背筋を伸ばして。いちどもこちらを、振り返ろうとはしなかった。
辱めを与えた方が、逆に侮辱されたような。
いやな敗北感だけが、俺の胸のなかくすぶっていた。

次の日。
負けるもんかと、廊下の隅で呼び止めて。
お前・・・処女なんだな?
きのうの血の味の感想を、面と向かってぶつけてやると。
あたりまえじゃない。中学生のうちから、そんなばかなことしないわよ。
こっちが声をひそめてやったのに。
周りに聞こえるような声で、平気で返してくる。
来い―――
俺は女の手を無理に引っ張って、校舎の裏へと足を向ける。
やり取りに気づいて振り向いたやつも、なん人かはいたようだけど。
そんなこと、気にしている場合じゃない。

もっと吸うの?吸いたかったら、いいよ。遠慮しなくて。
女の言い草を、真に受けることができなくて。
一瞬振りかざした手を、それでも元に戻してゆく。
すまなかったな。
口を突いて出てきたことばは、自分の予想を裏切ったものだった。
その言葉を、聞きたかった。
女の言い草も、俺の想像にはなかったものだった。

人の血が、要るんでしょう?
だからって、気の弱い子を襲うのはやめなさい。
どうにもならなくなったら、素直にいえば相手にしてあげる。
ガマンしているの、わかっているから―――
さいごのひと言だけは、ちょっとだけ語尾が、震えていた。
そろそろとかがみ込んだ足許は。
彼女には珍しい、黒のタイツ。
白より、めだたないでしょう?
女の声に、聞こえないふりをして。
なすりつけた唇に、しなやかなナイロンの舌触りがしっくりと伝わってくる。

弁償しなさいよ。
突きつけられた手のひらに、千円札を乗っけてやると。
あたしの血、売りものじゃないんだから。
あなたのために履いて来てあげる靴下を買うためだから。って。
週にいちどは必ず、真新しいハイソックスを穿いてくるようになっていた。

待望の首筋を噛ませてくれるようになったのは、一ヶ月後。
いままでのどの子よりも、長引いたのは。
やっぱり強情な性格のせいだろう。
たらりたらりと、吸い取ったばかりの血を、ブラウスにしたたらせてやると。
汚したな?って。
下から睨みあげてくるような子は、彼女が初めてだったから。
いいよ。もっと噛んでも。
どうせ汚しちゃったんだから、好きなようになさい。
まるで、お母さんみたいな言い草だった。

中学生のうちは、ばかなことはしないって言ってたよな?
さりげなくまさぐる手を、自分の胸から追い払うと。
高校に入っても、ばかなことするつもりなかったんだけど。
女の語尾が、過去形になっていることに満足をして。
おれはいっそう、ブラウスの上の手に力を込める。
処女の血、もういらないの?
そんなわけないけど・・・お前の血は特別だからな。
照れ隠しに交わした初めてのキスに、お互い、むせ返りながら。
おなじ高校に受かったら・・・ね。
彼女はまだ、強がりを言っている。


あとがき
柏木の描くのは、ふりんものだけじゃないんです。^^
気の強い子の不器っちょな純愛ものなんかも、たまには描くんです。^^

妻だけでなく

2009年06月15日(Mon) 07:10:42

妻の生き血を、目当てにして。
今夜忍び込んできたのは、三人もの若い男の吸血鬼。
だれもが、わたし以上に逞しい体躯の持ち主だった。
小柄な妻を、取り囲むようにして迫ってゆくのを。
手かげんを、よろしくね。妻の血だけじゃ、足りないだろうけど・・・
心配は、無用だった。
三人の娘もろとも、餌食にされてしまったのだから。

夫婦ながら、縛られて。
思いきり、血を抜かれて。
悶える胸元、怯える首筋、引きつる脚に、思い思いに噛みついていった牙たちは。
空になったボトルのように、転がされた妻の傍らで。
娘たちの素肌さえ、犯してゆく―――

短文 26  ~濡れたブラウス~

2009年06月15日(Mon) 06:45:01

おやー、ずいぶん愉しんできたようだね。
そういう柄のブラウスかと思ったよ。


あとがき
吸血鬼に逢って朝帰りしてきた奥さんへのひと言です。
・・・って、説明しているあたり。(苦笑)

お里帰り ~妻をもっとも悦ばせた男~

2009年06月15日(Mon) 06:26:44

寝床の上、妻がことさらに声を押し殺しているのは。
ここが、彼女の実家だからという遠慮からだろう。
おなじ屋根の下、彼女の父親が寝んでいるところでは。
実家を出た女といっても、やはり多少の遠慮はあるのだろうか。

気が済んだ?
揶揄するように、まだ口許を弛めたまま。
妻はけだるげに、ふたたび服を身に着けてゆく。
今夜は、だれかお見えになるかしら。
きっと、来るさ。
いかにもわけ知り顔に、応えたけれど。
ほんとうは、妻のほうがずっと、詳しいはず。
この村に棲む女たちは、だれひとりの例外なく。
男の夜這いを受けることになっているのだから。

ごめんください。
ほとほとと叩かれた雨戸ごし。
洩れてきたのは、ひっそりとした声だった。
どうぞ、おあがりください。
いまでは土地のものどうように、すっかりここのしきたりに慣れたわたしでも。
妻を目当てに家にあがり込んでくる男を迎え入れるときには。
さすがに、張り詰めたものを覚えるのだが。
そんなわたしの硬い態度を、妻が面白そうに窺う目つきに、いっそう羞恥心がつのってくる。

つぎに羞じらうのは、妻の番。
ほら・・・こんなに濡れてる。ご主人のまえなのに。
男にはだけられたブラウスのすき間から、たっぷりとした乳房もあらわにしながら。
欲情をすり込まれるようにして、揉みしだかれていって。
もう一本の腕に、深くまさぐられるスカートの奥。
失禁していることをさえ、情夫の口から告げられてしまっていた

○×さんと仰る方、ご近所にお住まいですよね?
その名前をわたしが口にすると。
舅も姑も、ちょっと警戒するように、険しい視線を投げてきた。
それが妻を娘の時分から、もっとも愉しませてきた男の名前だったから。
妻をいちばん悦ばせる人が、どんなふうに悦ばせるのかを、目の当たりにしてみたかっただけだったのに。
いざ、その夜が訪れると。
つい・・・夢中になってしまって。
妻を悦ばせるテクよりも、深く覚え込んでしまったのは。
毎年夏には、この村に。
妻を連れてこなければならないということだけだった。

今夜はなん人、来るのだろう?
あとはご夫婦で、うまくやりなよ。
さいごの一人が、出てゆくときは。
きっとそんなふうに、揶揄のことばを残すはず。
うまくやりなよ・・・って、ねぇ。
夫婦で顔見合わせながら。
周囲を見回し、二人きりなのを確かめると。
さっき脱いだばかりの服を、こんどはわたしの手で、脱がしてゆく。

露骨なくらい別れを惜しむ村の男たちのため。
妻をしばらく残して帰ろうか・・・とおもいながら。
それだと却って、あの子が帰りにくくなりますから。
姑にいわれるまま、都会に戻るときには、いっしょに連れ帰っていた。
せめて。
来年は、妻だけ先に帰してやろう。

裸に、ブーツ  ~都会妻、蹂躙~

2009年06月15日(Mon) 05:47:33

裸に、ブーツ。
そんな、あられもない格好で。
納屋の壁に両手を突いて、身を支えながら。
暴漢に背後からの交尾を許しているのは、妻。
てかてか光る、革製のブーツの穿き口に。
白く光る粘液を、ぽたぽたと滴らせながら。

この村に棲むようになった、奥さんは。
村じゅうの男と、仲良くしなくっちゃ、いけない。
そう・・・だれもが通って来た道なのだから。
そう呟いた同僚も、
同じ呟きをした村の顔役に、
奥さんを日常的に汚されていた。

もう・・・耽るように、つづけてゆく。
草地にあお向けになった男は、じぶんの上に妻を座らせるようにして。
ブーツを穿いたままの騎乗位は。
まるで本物の馬に、またがっているようだった。
馬の○ラ・・・とは、こういうペ○スのことを言うのだろう。

凄いペ○ス。
見事な腕前。
いつか、洗脳された口許には、無言の賞讃がにじみ出る。
とっくの昔、おなじ意味のことを。
妻は、熱に浮かされたようにして。
彼女の夫のまえ、とてもはしたなく、言葉もあらわに言いつのっていたのだが。

まだ、まだ終わらない。
早く済ませてしまわないと。
べつのやつが、やってくる。
女に飢えた、けだもののような性欲の持ち主が。
けれどもそんな配慮など、期待するほうが、無理だろう。
男が妻から脱がせた下着や薄いナイロンの靴下を持ち去るころ。
つぎのやつが待ってましたとばかり、妻の肢体を抑えつける。

裸に、ブーツ。
都会妻らしいやって、思いきり露骨に、口にしながら。
妻と夫婦どうぜんの仲になった、きょうだけでもなん人めかの男は。
丸太ん棒みたいに逞しい腕と太ももで、妻の身体を抑えつけながら。
いやらしい唇やべろで、柔肌をくまなく、舐めまわしていった。


あとがき
今朝は・・・なんだか止め処がないです。(^^ゞ

鬼ごっこ かくれんぼ

2009年06月15日(Mon) 05:12:40

その村では、人間の子供と吸血鬼の子供とが、仲良く鬼ごっこやかくれんぼで遊んでいた。
はじめはみんなで、遊んでいるのに。
そのうちに、だれとだれ・・・って、だんだん決まっていくようだった。

見いつけた・・・
背後から忍び寄った声が、耳許にくすぐったく侵入してきた。
背後から忍び寄って来た男の子の手が足許に伸びて、
ねずみ色のハイソックスのふくらはぎを、軽くなぞるように触れてきた。
鬼になった子どもは、吸血鬼の子ども。
見つかった子どもは、人間の子ども。
彼らの中でも鬼がだれなのか、つかまるのがだれなのか、ちゃんと決まっているのだった。
罰ゲームだよ。たっぷり愉しむからね。
タカシはくすぐったそうに苦笑いしながら、走って逃げるときにずり落ちたハイソックスを、
ひざ下までぴっちりと引きあげた。
真新しいねずみ色のハイソックスには、太い赤のラインが、帯が巻きつくように取り巻いている。
ちょうどそのラインが走っているあたりに、吸血鬼の子が唇を吸いつけてくると。
唇の下隠された牙が、ハイソックスごしに皮膚を破ってもぐり込んでくるのを、
人間の少年は、くすぐったそうにこらえている。

また、ママに叱られちゃうよ・・・
くるぶしまでずり落ちたハイソックスを、もういちど引き伸ばすと。
赤黒いシミが毒々しく、広がっている。
言葉ほど、少年が気にかけていないのは。
晩く帰って来た少年を咎める母親のワンピースの下、肌色のストッキングが紅いシミを描いて裂けているのを、
何度となく、盗み見てきたからだった。
いま彼が血をあげた少年の父親のしわざなのだと、彼女の夫を含めたみんながよくわきまえていた。

見ぃつけたっ。
つぎの日吸血鬼の子が捕まえたのは。
白いカーディガンに真っ赤なスカートのよく似合う、おなじ年かっこうの女の子。
罰ゲームだよ。たっぷり愉しむからね。きみは、初めてだろうけど・・・
都会の学校から転校してきたその子が、かくれんぼに加わるのは、きょうがはじめてのことだった。
嫌がる少女を遊びに行かせたのは、他ならぬ彼女の母親。
夫の同僚を通して受けた洗脳行為に、すでに好意的に応えはじめていたのだった。
じゃあ、血を吸うからね・・・
怯えきっている少女は、なにもできないまま、震えながら。
稚拙だが齢不相応に好色な唇に、うなじを咥えられていった。

もう・・・それくらいにしてあげようよ。
足りないぶんは、ボクが吸わせてあげるから。
吸血鬼の背後、佇んだ少年は。
言いにくそうに、友だちに声をかけていた。
少女を押し倒し、うなじに唇を這わせて、
ひっそりと血を味わっている幼馴染みに、なぜか少しだけ、感情を波打たせながら。
少女は真っ白なハイソックスにまで、赤いシミをつけられてしまっていた。

それからなん年、経ったのだろう。
高校の制服に身を固めた、少年ふたりとひとりの少女―――
かくれんぼの夕方をともにした三人は、すっかり年頃になっていた。
ねぇ。
女の子は、黒のストッキングに包んだ脚を、一瞬立ち止まらせて。
鬼ごっこ、やらない?久しぶりに・・・
人間の少年を振り返って、ちょっとだけ笑いかけると、もう駈け出していた。
あたし運動部だから、足速いのよ。
はやく追いかけないと、おうちに帰っちゃうぞー!
叫ぶような少女の声を、吸血鬼の子も、人間の子も、後も振り返らずに追いかけていった。

わざとゆるめた足どりに、セーラー服の肩をつかまえられて。
後ろから抱きすくめられた腕の中、少女ははぁはぁと息をしていた。
初々しい昂りを、重ね合わせていきながら。
佇んで見守る少年のまえ、血に飢えた唇が少女のうなじを襲っている。
ぺたんと尻もちをついた少女の足許、まるでイタズラに耽るように。
大人びたなまめかしさを少女の脛に滲ませていた黒のストッキングを、
吸血鬼の少年はむざんに噛み剥いでいって。
人間の少年は、その有様を、なぜか胸をドキドキ昂らせて、見守っていた。

さらに数年が過ぎて―――
盛大な婚礼だった。
少女の面影を残した花嫁は、くすぐったそうに花婿の横顔を見あげている。
足りなかったら、ボクが相手をするから。
初めてのかくれんぼで、追い詰められたとき。
そういってくれた優しい人と、きょうからおなじ苗字を名乗る。
そんな晴れの日だというのに。
二人きりになるまえに、ちょっとだけ・・・
あのとき彼女の履いていたおニューの白いハイソックスをバラ色に濡らした少年が、
いつもよりちょっとだけ居心地悪そうにしながら、
まだ二人の傍らに、居残っていた。

初めての時は、白のハイソックス。
女学生のころは、通学用の黒ストッキング。
きょうあなたが、穴をあけるのは―――
婚礼のために用意された、純白のストッキング。
さきに差し出された花婿の足首も、せめて少しでも主賓の好みに応えようと。
薄っすらと地肌をにじませた薄手のナイロンに包まれていた。
罰ゲームだよ。
俺をさしおいて、ふたりで結婚しちゃったから。
きょうはたっぷり、愉しむからね・・・
初めて不平さをあらわにした吸血鬼の彼に、ふたりは照れ笑いを隠さなかった。

あはは・・・ふふふ・・・
少年と少女に戻った含み笑いは、いつまでも消えない。
ほとんど空っぽになるまで血を抜かれたかつての少年は。
花嫁がべつの少年の下、純白のドレスのすそを紅いシミで浸してゆくのを、
いとも愉しげに、見守っている。

短文 25  ~お土産~

2009年06月15日(Mon) 04:36:25

お土産を持ってきたよ。
真夜中、奥さんを伴って訪ねてきたあいつは、そう言いながらも手ぶら。
怪訝そうに見返す俺の前、奥さんの抱えたコートを取り払うと。
白くほっそりとした手首を縛る、ピンク色のリボン。

―――確認してみたまえ。服の下にも、縄をかけてあるから。
―――今夜は家内を、プ、レ、ゼ、ン、ト・・・

こうしたプレイは、きっと初めてなんだろう。
恥じらう奥さんを横目にして、あいつがひっそりと熱く語りかけてくるのを、
俺はくすぐったく笑みながら頷いていた。


あとがき
ちょっと長めの、「短文」でした。^^;
五行ルールはあっという間に撤廃?(笑)
今回のお話のヒントは、くろす様からいただいたかな?^^

いもうと 後記  及び 今月のペース

2009年06月15日(Mon) 04:13:31

いまは、午前四時ちょっと過ぎ。
とんでもない時間なのですが、ふいと思いついてあっぷしました。
兄である主人公に連れられて、吸血鬼の邸に伴われる妹が。
女学生の制服姿を投げ出して、薄黒いストッキングの脚を好色な唇にゆだねていって。
それを物陰から昂りながら覗きこむ、お兄ちゃん―――
「いもうと」のタイトルで、幾度か描いたお話です。^^

いまあっぷした「いもうと ~ディープ・キッスを愉しむように~」で、今月の記事がちょうど50となりました。
近来にない、速いペースです。
短文が多かったからでしょう。(笑)
いままでで記事が最多だったのは、2006年の12月。
けっきょく、108になりました。
除夜の鐘の数と同じ、煩悩の数字じゃー。
それに気がついたのは、あっぷをした直後。
もー、それ以上増やして煩悩を避ける状況ではありませんでしたっけ。(^^ゞ

いもうと  ~ディープ・キッスを愉しむように~

2009年06月15日(Mon) 04:06:24

はんぶん開かれたふすまごし。
まるで、ディープ・キッスを交わすように。
じぶんの父親くらいの年かっこうの小父さんに、
首筋を吸わせる、セーラー服姿の女の子。
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・
押し殺すような悲鳴に似た、吸血の音が。
ボクの心臓を、ズキズキと昂らせる。
もう・・・どれくらい、経ったのだろう?
鼓動の絶えた心臓に、血潮がめぐることがなくなってから。

崩れるように、姿勢を崩して。
まろばされた、たたみの上。
吸いつけられた唇の下。
薄々の墨色をしたナイロン生地が、むざんな裂け目を広げていった。

気が済んだ?コーフン、した?
半分は、愉しそうに。
半分は、意地悪げに。
連れだって帰る道々、ほてった横顔を上目遣いに覗き込んでくる。
ボクはくすぐったく受け流しながら、
まだ、チラチラと、盗み見ている。
直線的なプリーツも鮮やかな濃紺の制服のスカートの下。
彼女はまだ、裂けたままの黒ストッキングを身に着けていて。
悩ましい裂け目ごし、白い脛をなまめかしく露出させている。

まだ・・・吸うなよ。
妹の血を愉しむのは、まだまだ先じゃ。
小父さんにそんな風に囁かれながらも。
兄妹二人きりになると、ついその言いつけを破っている。
やらしいね。お兄ちゃん。
ひっそりとした囁きが、昂る息遣いに震えていた。
片方の脚は、まるでボクのため、用意されたように。
小父さんの唇の洗礼を免れていて。
真新しい薄手のナイロンごし、クチュクチュと。
唇でいたぶる頭上、くすぐったいしのび笑いが、鼓膜を薄っすらと刺激する。

絶えて久しい、バラ色のぬくもりが。
渇いた喉ばかりか、心の奥底までも。
切ないほどひたひたと、浸してゆく―――

好意的延長

2009年06月14日(Sun) 16:19:56

事業に失敗した友だちが、俺から借りた少しばかりの金を返せなくなった。
俺は容赦なく、権利を主張した。
結局彼から得たのは、彼の妻を十三回抱く権利。
俺が吸血鬼だと知りながら、最愛の妻を送り出してきた。

うふふふふっ。
遠慮なく、ご馳走になるよ。
だいじょうぶ・・・吸い尽くしたりなど、しないから。
あんたの最愛の奥さんは、俺にとっても魅力的なのだから。

さいしょのときは、三日三晩犯し抜いていた。
それからも。
彼のいるとき、いないとき。見境なく。
女を抱きに、家にあがり込んでいった。
家に来られるのが、嫌ならば。
俺が渇くまえに、奥さんを着飾らせて送り出してくれればいいのだよ。

十三回目が迫って来たとき。
俺は厚かましいおねだりを、彼にしていた。
ねぇ・・・約束では、十三回なんだけど。
あんたと奥さんの好意ということで、延長してくれないかな?
そう。好意的延長ということさ。
金・・・まだ返せないんだろう?

咥え込んだものは、放さない。
なに。咥えこんでいるのは、俺ばかりじゃない。
彼の奥さんにしたって、俺の宝物を毎晩のように、咥えこんでいるじゃないか。
金は急がないで、いいからな。
俺はたっぷりと、あんたの奥さんを愉しみたいのだ。

好意的延長が、さらに十三回を超え、そのつぎの十三回を超えたころ。
彼の奥さんはすっかり、俺好みに着飾るようになっていた。
身に着ける上着は、いままでとおなじくノーブルだが。
なかの下着は、派手派手。^^
地味で濃いめのパンストは、薄々、スケスケのガーターストッキングに変わっていた。
その下着を着けたまま。
嫉妬に昂った夫さえも、愉しませているのだと。
夫婦の寝室のことも、すっかり筒抜けになっていた。

そのまたつぎの十三回を超えたころ。
もう少し・・・好意的延長をつづけてみたいな。
先に切り出してきたのは、彼のほうからだった。
運の舞い戻って来た彼の事業は、ふたたび息を吹き返していて。
貸した金はもう、とっくに返してもらっていたのだが。
彼は、貸した妻を気前よく、ずっと貸しつづけてくれていた。
そうか。借金はもう、返していたんだよな?
ふふ・・・っと笑う、妻と夫。
それでもお互いを試し合い探り合うように視線を交ぜると。
さいしょの一回目は、やっぱり三日三晩・・・ですよね?
妻を通して以前より仲良くなった彼。
すっかり頼もしいパートナーになっていた。

写真館・緑華堂の過去

2009年06月14日(Sun) 15:40:16

ひっそりと静まり返った、古びた洋館。
なかば生垣に埋もれ、なかば錆びついた看板には、
「写真館 緑華堂」
なんの説明も、うたい文句もなく。
ただ、館の名前だけが、記されている。
その門をくぐる女たちはみな、
縛られて、撮られて、犯される。
そうと知りながら、それでも客は後を絶たないらしい。
表向き、まったく人通りが絶えたかのような門構えをしているのに。

玄関のインターホンが、虚ろな響きをたてると。
やや間をおいて現れるのは、洋館の主。
年齢は、不詳。
だれと暮らしているのか。はたして家族はいるのか。
なにもかもが、不詳。
けれども彼の目に射すくめられた女たちは、痺れたように意思を喪って。
やがて、蕩けたように、理性までも忘れ果ててしまう。
同伴した夫さえもが、己を取り戻すことができなくなって。
撮りおろされたばかりの写真を手に、ぼう然と立ち尽くして。
役得に・・・と、わが妻が凌辱されてゆくのを、みすみす横目にやり過ごしてしまうのだった。

けれども、知るものはいないだろう。
かの魔性の腕前が、ほんとうに磨かれたのは。
己の妻をモデルにしたときだったなどと。
そう―――。
師匠に犯される妻のことを。
手の震え、心の震えを忘れるまで。
男は無心になって撮りつづけていたのだった。
まるで、憑かれたようにして。

奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?

2009年06月11日(Thu) 06:31:09

懇意にしている取引先の接待に、はじめて妻を同席させたとき。
折からの酔いも手伝って、三人で意気投合してしまっていて。
男はなれなれしく、妻のふくらはぎに、手をやって。
わたしはなれなれしい男の手つきを、咎めもせずに見守って。
妻はなれなれしい男の手を、払いのけもせず、愉しませていた。

奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?
思わず夫婦で、顔見合わせて。
どうぞ―――
応ずる妻は、ひっそりとした声になっていた。
パリパリッ・・・ブチチ・・・ッ
音をたてて引き裂かれたナイロンの生地が。
妻の脛に、ふしだらな彩りをよぎらせていった。

時々で、かまいませんから。
奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?
もちろん、ご心配でしょうから。
同席していただいても、かまいませんので。
男の望むまま、夫婦は無言で、うなずいている。

週にいちどは、やって来て。あるいは、招きを受けて。
そのたびごとに、妻の足許を彩る薄手のナイロンは、いっそう薄さをつのらせて。
てかてか光るやつとか、黒とか・・・
微妙な色合いを、みせ始めていった。
ときにはわたしのいないところで、男にストッキングを破らせることもあったけれど。
妻も男も、律儀にも。
携帯メールで報せてくれた。
妻からの連絡が、途絶えた後も。
男は律儀に、メールをしてきた。
ストッキングを、破らせる。
その行為だけでは終わらなくなったことを、妻の変化で感じていた。

今夜は遅いの?
あのひと、私のストッキングを破りたいんですって。
久しぶりに、妻がそんな問いを向けたとき。
ぜひ、お招きするように・・・
しぜんと口を突いて出た科白に、
夫婦は顔見合わせて。
ふふふ。
笑い合っただけだった。
雨戸の外、夫がとっくに帰宅していることに。
妻は気づいているに、ちがいない。

妻を伴って、吸血鬼の邸に行く。

2009年06月10日(Wed) 07:37:08

妻を伴って、吸血鬼の邸に行く。
献血に伺いました。
笑みながら執事にそう告げる妻は、
夫の目にもピチピチとしていて、若々しい。
妻が襲われているあいだ。
同伴の亭主は廊下で待っていても、覗いていてもかまわない。
やっぱり、覗いてしまうよね。^^

さいしょのころは。
ストッキングを穿いた脚を噛ませてほしい。
そんな申し出にすら、羞じらって。
薄いナイロン生地ごしに圧しつけられる、なまの唇を厭わしそうに見おろして。
肌色のストッキングのかすかな裂け目すら気にしていたのに。
そのうち、ストッキングに凝るようになって。
色も肌色から、濃紺や黒に。
薄い生地の、てかてか光るやつに。
みるみる変わっていった。

スリップに凝るようになったのは。
吸血鬼さんに、見せびらかすためよ。
イタズラっぽく、そう笑んで。
覗いた部屋の隅っこには、真っ赤なショーツが脱ぎ捨てられていた。

なにごとも、なかったわ。あなたの心配するようなことは。
妻のしらじらしい嘘に、もっともらしく頷いて。
貞淑な奥さまに、キスを。
吸血鬼は妻の手の甲に、そして夫であるわたしの前。ディープ・キッスを交わしてゆく。

短文 24  ~娘と女房と~

2009年06月10日(Wed) 06:59:12

娘の血を吸ったやつは、女房のことまで襲っている。
味が似ていて、口に合うっていいながら。
毎晩ちびりちびりと、愉しんでいる。
俺のときには、たったひと晩で吸い尽くしてしまった。
男の血は、食欲充足用なんだと。
ま・・・気持ちは分かるんだけどね。


あとがき
アクノス所長さまルールでは、一行オーバーかな。^^;

短文 23  ~月にいちど~

2009年06月10日(Wed) 06:55:13

月にいちど、妻に夜這いする男がいる。
月にいちどくらい、いいじゃないか。
お隣のご主人は、そういうけれど。
・・・もっと来てほしい。

短文 22  ~嘘ではなかった。~

2009年06月10日(Wed) 06:47:16

お友だちと、ドライブに行くの。
嘘ではなかった。
男友だちと、ラブホテルに乗りつけた妻。

短文 21  ~いけないまた貸し~

2009年06月10日(Wed) 06:44:03

ひと晩だけならいいよ。
幼馴染みにせがまれて抱かせた妻。
知らないうちに、また貸しされて。
村じゅうの男が、妻の身体を知っていた。

いやよいやよ・・・と、いいながら。

2009年06月09日(Tue) 07:21:35

いやよいやよ・・・と、いいながら。
妻はホテルに連れ込まれて。
あられもない落花狼藉。
あなた以外は初めてだった。
涙ながらの告白に。
手を取り合って泣いたのは。
人身御供に差し出した、忘れもしない初めての刻。

いやよいやよ・・・と、いいながら。
連れ込まれた密室の中。
ブラウス越しに巻かれる縄に。
ひそめる眉が、たまらんと。
目のまえで語られる自慢話に、
知らず知らずに引き込まれて。
いつか、ズボンの中で勃っていた。

いやよいやよ・・・と、いいながら。
きょうも妻はわたしのまえ。
乱暴狼藉を、耐えしのぶ。
感じてしまった女体をまえに。
いけない昂り隠せぬ前で。
これ見よがしな、ディープ・キス。
人身御供が公認不倫になった夜。
くしくも、結婚記念日だった。

夫婦の寝室をノックする息子

2009年06月08日(Mon) 07:36:55

夜中、夫婦の寝室をノックする息子。
眠れないんだ、母さん・・・
もう、いい年頃なのに、って、思いながら。
洩らすため息が知らず知らず、昂っている。
行って、添い寝しておやり。
背中ごしの夫の声に、頷いて。
今夜も、息子の寝室に行く。
息子は息荒く、のしかかってきて。
でも・・・たぶん気づいてはいないだろう。
勉強部屋のドアの裏側に、もう一つの昂る息遣いがあることを。
こと果てたあと。夫は必ず求めてくる。
今夜も、長い夜になるらしい。

ブログ拍手

2009年06月08日(Mon) 05:08:43

どういうわけか、このごろたくさんいただくようになりました。^^
まえは数日に一度くらいのペースだったのですが、
昨日なんかは、12も入っておりました。
ありがとうございます。
そのわりにかんそうが増えないので、どういうところが良かったのかはわからずじまいなのですが。
嵐やいたずらではなさそうなのは、あるていど筋道だった入り方をしているのでわかります。
たとえば、こんな感じに。

ママも。^^
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-109.html

&ご主人
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-108.html

娘の純潔 妻の貞操
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-107.html


屈辱 ~奥さんの証言(洗脳前)~
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-106.html

辱められる歓び ~奥さんの証言(洗脳後)~
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-105.html

どういうわけか、このお話の第一話の拍手がまだなんですが。^^;
生娘&生娘
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-110.html

たいとる見ればおおよそ察しがつくのですが。
平和な家庭に侵入してきた吸血鬼に、まず女学生の姉妹が縛られて生き血の味比べをされて、
そのあと処女を奪われて、
帰宅したお母さんまで、襲われちゃって。
ご主人が洗脳されたり奥さんが洗脳されたりしてしまう、
ちょっとコアなお話です。^^
ずいぶん前に描いたのに、ここに拍手が入ると、あああれかって、すぐに思い出すんですが。
お気が向かれたら、お試しあれ。