淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
いよいよ年の暮れ。
2009年12月31日(Thu) 22:55:15
いつも年の暮れになると、きれいにキメてすぱっと終わろうなんてもくろんでいるのですが。
「妖艶なる吸血」が、そんなふうに終わるわけないんですよね? ^^;
えー、今年もほんとうに、お世話になりました。
こんなブログはじめて、はや四年半。もうじき五年になりますか。
はじめた当初は、こんなにつづくだなんて、思ってもいませんでした。
ほんの落書きのつもりだったから・・・
おおぜいの読者のかたがたに支えられて、ここまで来たのだと思います。
そうでなければ、千なん百もお話を作るなんてあり得ませんから。
いただいた拍手も、2,412にもなるんですよ。お話の数よりも、多いです。ありがとうございます。
まえまえからの読者のかたで、ちょっとご無沙汰になってしまっているかたもいらっしゃいますが。
きっとどこかで、見守ってくれていると感じます。
(ほら、あなたのことですよ。^^ )
才能はとっくに枯渇しているので(笑)どこまでつづくかわかりませんが。
どうぞ末永く、見守ってやってくださいませ。
皆さまのご多幸を祈って、年の暮れのごあいさつにかえさせていただきます。
俺様。
2009年12月31日(Thu) 17:39:34
背中ごし、スリップのうえにに回した掌は。
彼女の乳房を、ギュッとつかまえて。
じわりじわりと重ねた誘惑に、
女はもう、耐えかねた声を洩らし始めている。
目のまえに、縛られたままの未来の花婿がいるというのに。
堕とすのは、朝飯前。
日常茶飯事。少なくとも、俺にとっては。
女にしてみれば、
だんな以外の男は初めてだったり、
そもそもエッチじたいを、したことなかったり、
ともかく俺との情事を一生憶えているってくらい、憶えのいいやつもいるらしいけれど。
ひと晩に幾度も繰り返す行為を、こちとらはそういつまでもこだわっているつもりはない。
うーん、許せん!けしからん!
おっとと。それくらいにしておいた方が、無難だよ。
怒り過ぎは、血圧に悪いからね。
永年連れ添った奥方を俺に凌辱された初老の紳士。
ゆでダコみたいに顔赤らめて憤慨しているけれど。
先週も、そのまえも、そうだった。
俺が立ち去った後、あいつよりも一回でも多くやって忘れさせてやるんだって。
奥方を明け方まで、放さないんだという。
そいつのほうが、身体によくないのと違うかね?
血を吸って、犯す。
血を吸うのは、食事。そのあと犯すのは、愉しみ。
あんたは認めたくないだろうけど。
女のほうだって、じつはしっかり愉しんじまっているんだぜ?
未来の花嫁を、よれよれにされて。
親父とふたり、お袋の凌辱シーンまで見物する羽目になった幼馴染は。
縛(いまし)めを解いてやると、見物料代わりに、俺に痛烈なパンチをくれていった。
痛てぇ~っ。あのバカ、本気で殴りやがって。
ほうほうのていで、家を出ると、夜風が妙に冷たかった。
好き放題しているけれど。
俺はしょせん、人を傷つけているだけなんだ。
なにもかも、思い通りにしているようで。
なにもかも、いっさいが。
手の届かない彼方にまで、遠ざかる。
寂しすぎるぜ・・・
そううそぶいても。
ぜいたく者。
永年の悪友どもも、そんなそしりをしか、口にしない。
よう、やけにしょぼくれているじゃないか。
顔をあげたら、そこにいるのは隣家に住まう老紳士。
子供のころからお世話になって、
彼や彼の家族からは、どれほど血を吸い取ってきたかわからない。
いまだにひとりもくたばらないで、生きているのがふしぎなくらいだ。
またやられたな?強引過ぎるんだよ、相も変わらず。
ほかのやつらと、同じように。俺の肩は持ってはくれない。
けれどもたしなめる声色には、永年俺を知り尽くしたものだけの、いたわりがこめられている。
家内を襲わせてやろうか?お前に逢いたがっているぞ。
そういえば、彼の奥さんとはもう一か月も顔を合わせていない。
顔を合わせるということは、血を吸って犯す。ということ。
ひと月も難を免れたのは、悦ばしいことのはずじゃないか。
えっ?たまには来なさいって、口をとがらせていたって?
ふーん。そいつは、ご丁寧に。
だけど俺は、もてるからな。引く手あまたなんだよ。
うば桜に構っているひまなんか・・・
そう呟きながら、
ばちあたりな呟きがただの強がりにすぎないことを。
俺も、あいつも、奥さんまでもが、知り尽くしている。
あの男。
昔からお前に血を吸われていただけあって。
素質はありそうだね。
けれどもだれにしたって、妻や恋人が生き血を吸われたり犯されたりしたら、平気でいることなど覚束ないのだよ。
しばらくは帰りの駄賃を頂戴して、頬っぺを腫らしてご帰還だろうが。
少なくとも女のほうにはもっと優しくして、上手に垂らし込むことだな。
ちょうど、うちの家内にそうしたように。
なにもかもお見通しな老人の手は、力もなくかさかさに干からびていたけれど。
俺はだれに対するよりも従順に、彼と家路をともにしている。
忘年会。
2009年12月31日(Thu) 17:22:52
おやっ?今夜は忘年会だって言っていなかったっけ?
ええ。そうですわ。今夜は忘年会。
妻の由貴子はおっとりと、笑っている。
けれども出かけてゆく気配はない。
けれどもばっちりと、おめかしには隙がない。
待てよ?待てよ待てよ待てよ・・・
予感は悪いほう悪いほうへと、流れていって。
ご名答・・・ですわ。
妻はあくまでも、穏やかな笑みを絶やさない。
そう。
吸血鬼さんたちの忘年会なんですの。
ぜひうちでやりたいって。
お仲間もおおぜい、お呼びになりたいって。
だからわたくしも、お友だちをなん人かお招きしてますの。
K美やW男、それいY江さんにも、加わっていただきますわ。
名前が出たのは娘に息子、それに息子の彼女まで。
おそらくはわたしの母や妹、それに姪。はては義母までも招待客のなかに含まれているのだろう。
振る舞うことのできる血という血を集める、一夜。
吸血鬼どもは群がるようにして、我が家をめざす。
構いませんわよね?あ・な・た♪
さいごのひと言は、とどめを刺すような重みがあった。
うーん、けしからん。じつにけしからんですな・・・
一見憤懣やるかたなげな、息子の彼女の父親は。
夫人が巻き込まれた淪落の渦から、その実目を放せないでいる。
わたしですら、首すじに痕をつけられてしまったくらいだから。
だれもかれもが、巻き込まれてゆく。
まるでシャワーでも浴びるように、愉しげに。
年にいちどの、この夕べは。
今年の締めくくり。そして来年の忠誠度を占う場。
呪わしいはずのやつらの随喜の呻き声が。
なぜか小気味よく、鼓膜をくすぐる。
あの呻き声の下。
わたしと同じ味の血が啜られていると、知りながら。
あとがき
忘年会には、ちょっと遅いタイミングでしたね。(^^ゞ
妹を 嫁に娶って・・・
2009年12月30日(Wed) 14:35:42
お・・・お兄ちゃん・・・!?このひと、きゅうけつきだわ~!きゃ~!
後ろから迫られた妹は、うなじを噛まれるとき痛そうに顔をしかめて。
う・・・う・・・うぅんっ。
黒影の腕に抱っこされたままのけぞりかえって、気絶した。
ちゅう~。
小気味よげな吸血の音―――。
俺は黙って、やつの所業を見守っている。
干からびかけた血管のなか、わずかばかり残された血潮を昂ぶらせながら。
靴下のうえから、噛ませてもらうぜ。
デニムのミニスカートの下。
放恣に伸びたふくらはぎが、いつも学校に履いていく白のハイソックスに包まれていた。
ウッ・・・
衝動をこらえきれなくなった俺は、やつが吸い残した血をあやした首筋の傷を、吸い始めていた。
生温かい血潮の甘美さに、夢中になって。
這わせた唇に、力をこめてゆく。
上に、乗っかるぜ。
やつが俺を押しのけるようにして、妹を犯しにかかると。
俺は黙ってうなずいて、こんどは妹の脚を吸う。
太ももから垂れてきた血が、真っ白なハイソックスを染めるのを。
面白そうに盗み見ながら。
苗字を変えずに、いっしょに棲むと良い。
兄妹だからといって、夫婦になって悪いわけがない。
そのうえで・・・わしに寝取らせてもらおうか?
くぐもった声色に、魅せられるようにして。
俺はゾクゾクと昂りながら、頷いてしまっている。
ふた色の精液に彩られた稚ない肢体が、いまは俺の身体の下。
敏感な処を、衝いてやると・・・いまいちど、ぴくっと引きつった。
妹を 嫁に娶って 寝取らせる
あとがき
どうにも座りのよくなさげなのが、いくつも並んじゃいました。(^^ゞ
えっ?更新ペースが速いって?
蔵出しですよ。蔵出し・・・
私にしちゃ、珍しいことですが。
味比べ 愉しみ比べ
2009年12月30日(Wed) 14:06:40
もお~っ、やだっ!
悔しそうにボクをにらんだ沙織姉ちゃんが。
ぎゅっと抑えた、制服のスカートの足許。
薄い黒のストッキングが、他愛なくほつれていた。
困った子だねぇ。
黒のスカートのまま、尻もちをついて。
苦笑いしながら気前よく吸わせてくれた、ハルエおばさん。
てかてか光る肌色のストッキングは、つるつるとしたいい舌触りがした。
ちょっとだけだよ?
ほんとにちょっとだけだからね?
そういって、さいごまでおどおどしていたカオルくんは。
そのじつだれよりも、いさぎよくって。
真新しい白のハイソックスのうえから牙を立てるボクのため。
しっかりとした厚地のナイロンの舐め心地を愉しませてくれた。
いまごろ三人で、脚をそろえて。
破けた靴下ににじんだ紅いシミをみせあっているんだろうか。
目を細めて見守るシゲルおじさんのまえで・・・
あとがき
被害者三名は、おなじ家族だったというお話です。
初めてハイソックスのうえから咬ませた日。
2009年12月30日(Wed) 14:03:13
半ズボンの下、長めのハイソックスをひざ小僧のうえまで引っ張りあげて。
訪ねていった、街はずれの邸(いえ)。
週にいちどは逢いに行くのは、
そこに棲む吸血鬼のおじさんに、生き血を吸わせてあげるため。
ハイソックスを、ずるずる降ろして。
むき出しにしたふくらはぎに、噛みついて。
吸い取った血を、たらたらとしたたらせながら。
若い子の生き血はいいねって、ボクに囁く。
なんて応えればいいのか、はじめのうちはわからなかったけど。
いまでは自分の気持ちを、きちんと言える。
もつと吸って。愉しんで・・・って。
はじめて、ハイソックスのうえから牙をあてたいとせがまれて。
なんだかそれって、やらしいね?
・・・ってにらんだら。
きみ、すじがいいねってほめられた。
だいじょうぶ。
きみのママがいつも穿いているあの肌色のストッキングも、
いつも噛ませてもらっているから。
おじさんはなぜか得意そうに、にんまり笑っていた。
おじさんが大好きなねずみ色のハイソックスを。
ひざ小僧のうえまでぴちっと伸ばして。
うつぶせになった芝生のうえ。
すねのまわりを張り詰めたナイロン生地に、なま温かいよだれがぬらっとにじむ。
なにかをたんねんに、染みこまされるように。
ぐぐっ・・・っと牙を差し込まれて。
じゅるっ・・・っと音をたてて吸い取られる。
お行儀良く引き伸ばしとハイソックスを、皺くちゃにされて。
わざとお行儀のわるい音をたてて。
じゅるじゅるっ・・・って吸い取られていって。
ボクはウットリしながら、芝生の匂いにむせ返っていた。
だらしなくずり落ちかけたハイソックスに染みこまされた、
血潮のなま温かさを心地よく感じながら。
ねずみ色のハイソックスにべっとりつけられた血が、気になって。
ボクはあちこち寄り道しながら家に戻った。
おるすばんしていたかなちゃんは、お行儀わるいねって顔しかめたけれど。
そういうかなちゃんの足元だって、妖しい色に濡れていた。
仲良しのカンジくんは、うらやましいなってまじまじ見たし、
ボクにおじさんをひき合わせてくれたタカオくんは、感謝しろよって得意そうに笑っていた。
家に戻ったとき。なにもかも察していたらしいママは、
おめでとう、今夜はお赤飯ねって微笑んで。
うちにもいらしたのよってささやいた。
そっとたくしあげたスカートの下。
太ももの周りを、肌色のストッキングの裂け目が妖しくよぎっていた。
ブログ拍手♪(21.12.30)
2009年12月30日(Wed) 13:04:10
またまた、間があいちゃいました。(^^ゞ
12月4日以来29日ぶりに、拍手を頂戴しました。m(__)m
脱がされちゃうんです。取られちゃうんです。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1936.html兄貴のつぶやき。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1939.html真新しいストッキングを履く女
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1944.htmlこどく? ^^;
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1946.htmlいずれも近作ですが、あるていどセレクトされているところをみると読後のブックマーク(失礼!)ではなさそうです。
「脱がされちゃうんです。取られちゃうんです」は、ご主人公認で他所の男たちに抱かれている奥さんが、そのたびにストッキングを破かれ取られてしまうお話。
「兄貴のつぶやき」は、兄弟ふた組の夫婦をあやつって狂わせていく吸血鬼のお話。
「真新しいストッキングを履く女」は、強気のベテランOL(奈津子さんではありません 笑)が夜な夜な吸血鬼に破られると知りながら、エチケットを守りたいために真新しいストッキングに脚を通してゆくお話です。
どれも濃いっちゃ濃い話なんですが(自画自賛)、煮詰め方が甘くなかったかどうか? (^^;)
拍手やコメを期待するまえに、問題の中身を充実させないとね。(^^ゞ
25・27日には、さらに拍手をいただきました。
「あたしのパパは、吸血鬼」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1948.html「好み。」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1949.htmlこのふたつは、そのひとつまえのお話
「白いハイソックスの養女」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1947.htmlというやつからの派生作品です。
さいしょのお話と2・3話とではやや設定が違っていますが。(^^ゞ
どちらかというと、ちょいとライトな雰囲気を狙ってみました。
以前描いた異色作「姉貴・・・。制服貸してっ!」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1130.htmlみたいな。^^
ダークなお話にも、貴重な一票をいただきました。
「念写変成」。
女装にそそられた少年にフラッシュをあててゆく奇怪なカメラマンが、少年を本物の少女に作り替えようとたくらむお話です。
われながらヘンなもの描いちゃったなあって思ったのですが。
拍手数3は、うちとしてはレベルの高いほうですね。(笑)
好み。
2009年12月22日(Tue) 08:00:58
あたしのパパは、吸血鬼。
もちろんあたしも、血を吸われているけれど。
お友だちも、彼氏の妹さんまで、毒牙にかかっちゃっている。
女の子を襲うとき。
その子の履いているハイソックスやストッキングを、好んでいたぶるパパ。
べろでいたぶるのも、そうだけど。
咬み破っちゃうのも、かなりいやらしいとおもう。
そんなパパに、気に入りの白のハイソックスなん足破かれちゃっただろう?
彼氏の妹のテルミちゃんは。
あたしよりも少しだけ、年下で。
若いぶん、お誘いもしょっちゅう来るみたい。
けれども厭がらずに、あたしのうちに来るのは。
ほんとうに、あたしと気が合うからなんだって。
黒のストッキングを履く学校に通うテルミちゃん。
さいしょに襲われたとき。
泣きじゃくりながら、ストッキングをびりびり破かれちゃったけど。
それ以来いつも、真新しい黒のストッキングを履いてくる。
パパの好みみたいだから、そうするんだって。
さいしょはあたしが、あやしていた。
テルミちゃん、よかったね。パパがあなたの血美味しいって。
ストッキングも、おいしかったみたいだね。
だからこんなに、びりびりに破ってもらっちゃったんだね。
テルミちゃん、ありがとね。パパ顔色よくなったみたい。
テルミちゃん、パパがいつものお礼に、お似合いのお洋服買ってくれるって言ってるよ。
若い女の子の血を欲しがるパパのため、孝行娘はきょうもテルミちゃんに誘いをかけている。
夏服の季節になって。
同級生のだれもが黒のストッキングを履かなくなったのに。
テルミちゃんはうちに来るときは、必ず黒のストッキングを履いてくる。
そのころからだった。
あたしも白のハイソックスをやめて、好んで黒のストッキングを脚に通すようになったのは。
あたしのパパは、吸血鬼。
2009年12月22日(Tue) 07:32:08
吸血鬼をパパに持つと、いつもが不便。
血をあげたあとの夜はもう、寝ちゃうしかないし。
貧血で学校行けなくなったこともある。
制服のスカートの下の太ももは、咬み痕だらけ。
とても彼になんか、見せられない。
もちろんあたし、まだそんなことするつもりないし・・・
結衣は今朝も、蒼白い頬を朝の風に打たれながら、学校に向かう。
白のハイソックスの子が多いこの学校で。
あたしだけがいつも黒や紺のハイソックスやタイツ姿なのは。
脚好きなパパに、いつも咬まれちゃうから。
マフラーをする季節になったら、おおっぴらに首すじも噛めるね・・・って冗談言われたときには。
さすがにぐーでぶんなぐっていた。
もちろんパパの逞しい胸は、結衣のパンチになどびくともしなかったけれど。
パパが、女の子の血に飢えるとき。
あたしは友情よりも、親孝行を優先させる。
お友だち、なん人か呼んで。
白のハイソックスの脚たちが、きゃーきゃー叫んで逃げるのを。
ひとりひとり、追い詰めて。組み敷いて。
もちろん大広間には、外からあたしが鍵かけちゃって。
叫び声が絶えたのを合図に、なかに入ると。
みんな、チェック柄のミニスカートをまくり上げられちゃっていた。
さいごのひとりになったのは。
いつもまじめなユウカちゃん。
ちょうどあたしがお部屋にもどったとき。
パパはまだ、ユウカちゃんの太もものあいだに割り込んでいるまっさいちゅうだった。
記念にハイソックス、もらっておくね。
血が付いているのばれちゃうと、困るから。
かわりにあたしの、履いてって。
家のなかでは白ばかり履くあたしは、お友だちの履き替えには困らない。
彼氏、できちゃった♪
そう言っちゃったときの、パパの顔ったらなかった。
口をぽかんとあけて、まるで冬眠から覚めたモグラみたいな間抜けな顔。
なんど思い出しても、腹を抱えて笑ってしまうのだった。
いつまでも子供だと思い込んでいた娘に、まさかそんな事態が起きるとは夢にも思っていなかったみたい。
血の味は、まだ処女だな。
いきなり抱き寄せられて噛まれた首すじから血を滴らせ、
いつになくウットリとなっちゃって。
まだ、処女だよ。そろそろ最後のチャンスだよ。って。
そそのかしたのが、運のつき。
そのまま、ママのいない寝室に連れ込まれちゃっていた。
白のハイソックスの脚をばたばたさせながら抗ったパパの胸は、とっても逞しかった。
あたしの血で、肥えただけだと思い込んでいたのに・・・
もう~。どうしてくれんのよ~。
お嫁にいけない身体になっちゃったじゃないの~。
白のハイソックスを、履いたまま。
脚をむぞうさに、ぱったんぱったんさせながら、
じわりじわりと、パパをいじめる。
もっともらしい威厳に満ちた顔つきが、困惑するのがとても愉しい。
そのじつ、あたしの尖った口調よりも。
太ももを伝い落ちた血を滲ませた白のハイソックスのほうに気が行くらしかったけど。
パパね、正体は吸血鬼なの。
処女の生き血がないと、生きていけないから。
つきあうのはいいけど、ヘンなとこ誘っちゃダメだよ。
あたしの言い草に、彼氏はごくりと生唾呑み込んで。
代わりに妹を紹介するよ。
えぇ~?いいのぉ?妹さんそんなことのために犠牲にしちゃって・・・
けれども一週間後、どうやって説き伏せたのか、だましたのか。
彼はあたしたちの家に、妹さんを連れて来た。
あたしの隣のソファで、うわごとみたいに声を上ずらせる彼氏。
詰襟の学生服のそばかす顔の向こうには。
あたしとは別の学校の制服を着た、年下の少女。
テルミちゃんって、いうんだって。
長い長いおさげ髪に挟まれた、むっつり押し黙った澄まし顔が、とてもかわいい。
黒のストッキングを履く学校らしくって。
濃紺のセーラー服の下、薄いナイロン生地ごしに透けて見える蒼白い脛が、
ハイソックスのあたしの脚よりもオトナっぽくみえる。
妹です。まだ13です。初体験まだだっていうんで、ドキドキさせてあげてほしいです。。。
もうちょっと、気の利いた言い方、ないのかな・・・
吸血鬼が処女の血が好きだなんて、嘘。
このごろやっとわかった真実。
娘だからいままで、犯さなかっただけなんだよ。
連れて来られた彼氏の妹さん。
その場で血を吸われて、犯されちゃって。
それでもまだ、うちによく遊びに来る。
パパよりもあたしのほうが、気が合うんだって。
部屋に差し込む陽だまりのなか。
ふたりぺちゃくちゃと、おしゃべりをしていると。
忌まわしい、もといイヤラシイ影が、ふたりに覆いかぶさって来る。
ふたりながら、女学生姿を襲われて。
家ではもっぱら白のハイソックスのあたし、白い生地にまた、真っ赤な水玉もようをつけられて。
テルミちゃんも、黒のストッキングをびりびり破かれて、脚を咬まれちゃっている。
ねぇ、おいしいの?テルミの血、おいしいの?
せめて美味しいって言ってもらいたいらしくって、なんども念押しするように問いかける彼女。
パパ、美味しいんだよね~。だからテルミちゃんのストッキング、くもの巣みたいにしちゃってるんだよね~。
パパったら。冷やかすあたしには、一言もないみたい。
あとがき
前作の、ちょっとちがったバージョンです。
・・・ということで。^^
白いハイソックスの養女
2009年12月22日(Tue) 07:00:24
養父にあたるそのひとのことを、わたしはいまだに父と呼べない。
いつも「おじさま」と呼んでいるそのひとは。
白髪と蒼白い顔色を割り引けば、立派に二枚目で通るひと。
けれどもその齢まで独身で、家族といえば両親が別れ身寄りのなくなったわたしだけ。
不倫相手と暮らし始めた父とも、わたしよりも自分の生活を優先させた母とも、
血の絆はないらしかった。
制服に着かえた朝。
濃紺のプリーツスカートの下、真っ白なハイソックスをぐーんと伸ばす。
ひざ小僧までぴっちり引きあげた真新しいハイソックスを点検するように、
わたしは二、三度脚をひねって見おろすと、包装のビニールを無造作に屑かごに放り込む。
階下からは、トーストの匂い。
もちろん「おじさま」は、朝の支度などしてくれはしない。
パジャマ姿で用意をして、出来上がる前に着かえる。
血圧のひくいわたしは、そうしてせわしなく身体を動かして、目を覚ます。
食卓についたころ、ようやく現れた「おじさま」は。
ほほぅ。
真新しいハイソックスのわたしの脚に目を細めると。
―――新しい靴下、履いているね。
―――では私は、こちらをご馳走になろうかな。
にんまりとした笑み顔で、わたしの足許にかがみ込んでくる。
ぬるり。
ハイソックスごしに、おじさまの柔らかい唇が、生温かく這わされた。
ぬるり・・・ぬるり・・・
くちゅうっ。
よだれのはぜる、いやらしい音をたてながら。
おじさまはわたしのハイソックスの脚を、味わうように吸いつづける。
登校前、真新しいハイソックスに脚を通すと。
決まって強いられる、儀式。
きちんと制服に装ったわたしは、平静を装いながら。
おじさまの仕打ちを無視して、トーストを口に運びつづけているけれど。
もう、まともな食事になど、なりはしない。
逃れようとするそぶりを見せると、よけいにそそられるらしくって、
スリッパを履いた足首をつかまえられて、強引に舌を這わせてくる。
おはよう。
お早うっ!
おはよー・・・^^
元気よく交わし合う声の下。
遠くから追いかけてくるおじさまの視線が、まだ届いている。
戯れるように行き交う白のハイソックスの脚たちが、おじさまの目あて。
わたしだけではない。
まゆみちゃんも、かなえちゃんも。
真新しいハイソックスを脚にとおすたび、おじさまの舌の洗礼を受けている。
そう。
いつも学校に履いていくハイソックスは、いちどはおじさまのよだれをしみ込まされていた。
濡れてるよっ。
かなえがくすっと、脇から笑う。
えっ。
思わず足許をすくめるわたしに、
あははははっ。
お転婆な笑い声をたてていて。
新しいの履いたとき、必ず襲われるんだよね?
わたしだって、身に覚えがあるもの・・・
屈託なく白い歯を出した笑み顔に、大人しいまゆみまで釣り込まれて、笑っている。
かついだなー!?
わたしは革製の学生鞄をふりかざして、かなえのあとを追いまわす。
ふつうのまじめな女の子が履くような、白無地のハイソックス。
執着するようになったのは、だいぶ昔のことだといっていた。
いつか、おじさまの好みに合わせて。
太めのリブのタイプを、もっぱら履くようになったわたし。
服装検査、お願いしますっ。
玄関までわたしを迎えにきたかなえは、
朝陽の輝きを白い頬に滲ませながら。
おじさまの目のまえで、革靴の脚をきちんとお行儀よく揃えている。
ひざ丈のスカートの下、にょっきり伸びた肉づきのよいふくらはぎは、
真新しい白のハイソックスに包まれていた。
どれ、どれ。。。
おじさまは制服姿のかなえの足許に、にじり寄って。
真っ白なハイソックスの脛に、あのいやらしい笑みをこすりつけていく。
ごめんねー、かなえ。
いいのいいの。
かなえ、厭がっているような顔つくりながら。その実愉しんでいる。
見るとおじさまは、かなえのハイソックスをくるぶしまでずり降ろして。
かりりと噛んだふくらはぎから、かすかなバラ色を散らしていった。
わたしも、お願いできるかな・・・?
大人しいまゆみまでが、小首をかしげながら。
申し合わせてきたらしい、やはり真新しいハイソックスに包んだひざ下を。
スカートのすそをつまみながら、差し出してゆく。
あー、もったいない。こんなエロ親父のために。
わたしは目を覆うふりをして、ハイソックスに滲むかすかなシミを盗み見ている。
吸血鬼が処女の生き血を好むなんて、嘘。
わたしの経験が、そう教えている。
養女にもらわれてきた晩。
制服に着かえさせられてふしんそうにしているわたしのことを、組みふせて。
うなじを噛んで、血を啜ると。
ハイソックスの脚まで、おねだりされて。
たっぷり愉しまれた揚句、わたしは処女まで奪われていた。
まゆみも、かなえも、同じこと。
さいしょは大人しいまゆみが狙われて。
お転婆なかなえは、さいしょのときからノリノリになっちゃっていた。
お疲れー!
じゃあね。
バーイ。
夕暮れ刻に呼び交わす、声と声。
はじける声の主のスカートの下。
朝すりつけられた唾液が、
乾き切ったはずの唾液が、
ふたたびぬらぬらと、わたしの靴下を濡らすような気がする。
あとがき
革製の学生鞄。とんと見かけなくなりましたね。
少女たちの交わし合う声も、いまと昔では違うはず。。。
こどく? ^^;
2009年12月20日(Sun) 00:20:55
さいごの拍手が、12月4日。
さいごのコメントが、11月15日。
こんなことめったにないよなって思っていたら。
8月はノーコメントなんですね(大笑)。
ま、人目がないことだし・・・愉しく描こう。(^^)/
(やせ我慢 笑)
真新しいストッキングを履く女
2009年12月19日(Sat) 06:32:41
たまに職場に、いませんか?
三十はとうに、越していて。
仕事熱心で、ピュアすぎる女。
なにごとも「すぎる」と、避けられるもののようで。
けっこう美人なのに、男にも女にもけむたがられていたりします。
その女はいつも、「チーフ」と肩書だけで呼ばれていて。
名前で呼ばれることなんか、いちどもなくて。
苗字で呼ばれることさえ、まれな人。
それくらい、仕事と同化しているから。
おなじ部局になったとき。
思いやりのかけらも感じられない態度と言葉遣いとに。
無条件で反感をもったのは。
どうやら俺だけでは、なかったらしい。
いつも独りで、遅くまで働いていて。
周りのものも引きずられるようにして、やはり厭々残業していた。
俺がその渦に巻き込まれたのは、しぜんのなりゆきのままだった。
金曜日は、定時退社。
だれもがそれを言い訳にして、彼女をおいてさっさと引きあげてゆく。
週末なのに、デートのあてもないんだね・・・って。
ひそひそ声を交わしながら。
ふたりきり、居残ったオフィスには。
いつか、肌寒い空気が流れている。
周囲の変化に気づかぬように。
いつものようにしずしずとペンを走らせる女。
俺が彼女と残ったのは。
ひそかな下心があったから。
血が欲しい。
若くなくてもいい。女の血が欲しい。
ただそれだけの動機―――。
あの。
質問があるふうを、つくろって。
俺は彼女の傍らに立つ。
ろくろく返事もせずに仕事に没頭する彼女。
いくらなんでも、相手が下だとこうも見くだすものなのか?
俺はいくぶん腹を立てて。
それでも俺のようすが変わったのを気取られていないのをいいことに。
彼女の足許に、スッとかがみ込む。
さすがに異様な雰囲気を察したのか、
身体をひねって見おろす視線をまともに受けて。
俺は女の足首を掴まえて、
ぴかぴか光る黒のパンプスの脚の甲を、床に固定するように、抑えつけて。
ちゅう…っ
飢えた唇を、思いきり吸いつけていた。
ァ…
女はひくくうめいて、抵抗するそぶりを示したが。
もうすでにそのときには、手遅れで。
肌色のストッキングを破られて、血を吸われてしまっていた。
ちぅ、ちぅ、ちぅ、ちぅ…
かすかな音を立てながら、啜り盗った女の血は。
俺の喉を心地よく、うるおしてくれた。
ちょ、ちょっと…
あわてるときは、かわいいね。
あんたが好きな、仕事の時だって。
どじを踏んでいるときがいちばん、見映えがするのだよ。
たちまち意識を遠のかせた女の、首っ玉をつかまえて。
ついでにうなじを噛んでやる。
一見なだらかなカーブを描くふくらはぎも首すじも。
いざ噛んでみるとやっぱり、いくぶん筋張っていた。
理屈っぽいこの女にふさわしく。
うなじにつけた傷口から洩れた、ばら色のしずくが。
こげ茶色のブラウスの襟首にすべり込んでゆくのを。
女は困ったように見おろし、
俺は愉しげに見守っている。
ねぇ、放して…
女はふつうの娘っこに戻ったみたいに、うろたえて。
いやいやをくり返しながら、血を吸い取られていった。
翌日。
なにも変化は、起こらない。
女はいつものそっけない態度で、てきぱきと仕事をすすめていって。
俺は俺で、時折女に叱り飛ばされながら、はかどらない仕事を不熱心につづけていた。
金曜日になって、定時退社日を言い訳に、みんな散り散りになったのにも気づかずに。
きょうが〆切りの仕事にどうにか区切りをつけたのが、午後八時。
ふと頭をあげると、女はまっすぐに、俺のほうを見ていた。
…お疲れさま。
ねぎらいの言葉なんて、まず聞いたことのない人の口から。
そんな言葉が、洩らされた。
書類できたら、置いといて。
どうせ粗を探して、ねちねち人を遅くまで残すつもりなのだろう。
俺の身体はしぜんに、彼女の背後に移動していた。
気がついているのか、いないのか。
こちらの存在などまるで無視して、仕事に没頭する女。
俺はあの晩のように、女の足許にかがみ込んで。
ちゅるっ…と唇を、這わせていた。
とっさの身じろぎが、伝わってきたけれど。
女はうろたえることが恥だといわんばかりに、無反応を装っていた。
それをいいことに、俺は女の足首を抑えつけて。
なおも意地汚く、肌色のストッキングのふくらはぎに、舌をふるいつかせていった。
薄々のナイロン生地にが、ねじれてくしゃくしゃになるほどに。
筋張ったふくらはぎに、食いついたとき。
女は歯噛みするように、いらだたしげに。
もう片方の足で、床を軽く蹴っていた。
机のうえにうつ伏して、気絶寸前の女から。
まだうら若さの残る血を、手ぎわよくかすめ盗る。
すこし貧血が、きつ過ぎるかな?
そんなふうに思いながらも、俺は自分の食慾を優先させた。
ほどよく喉と胃の腑が、和んだとき。
女はけだるそうに、身体を起こす。
破けちゃっ…た。
いつもお行儀よくしている女にしては、俺を咎めるふうもみせないで。
足許に軽く、指をすべらせて。
むざんに破けたストッキングを、点検している。
週末だけにして頂戴。
つぎの日身体が、きついのよね…
女はどこまでも、俺をとがめない。
俺がこくりと素直に頷いたのは。
口に含んだ女の血が、
独りで意地を通しつづけた寂しさを、ありありとよぎらせていたから。
水曜日が祝日だと。
愉しみは、倍になる。
火曜日の夜。
残業できる日なのに、みんなが帰ってゆくと。
俺はすかさず、女の机の下にもぐり込んだ。
あっ…
どうやら手の抜けない仕事のさい中だったらしい。
女はうるさげに、俺を追っ払うと。
ちょっとだけ待って。
いつものそっけない口調でそう命じると。
この書類だけは、片づけてから終わって頂戴。
まだ手厳しさを残していた。
書類の上っ面を、さらりと見るだけで。
中身の出来まで、判断できるらしい。
いらだたしい書類のやり取りを、三回ほども重ねたうえ。
女は満足そうに鼻をフンと鳴らして、
まぁ、合格。
からかうように、笑っていた。
俺が素早く、もういちど。
机の下に、もぐり込むのを。
女は止めようと、しなかった。
ぬるり…
這わせた舌に、薄々のナイロンの舌触りが心地よい。
いつも地味な肌色のストッキング。
真冬にこれでは、寒いでしょうね。
舌なめずりをしながら、呟くと。
聞こえたらしい。返事がかえってきた。
それが心意気というものですよ。
そういえば。
俺が舌を這わせるとき。
女はいつも、真新しいやつを履いていた。
真新しいのは、気分がいいですね。
そお?
くすぐるように舐めてやっても。女は落ち着きを、崩さない。
こんないたずら、しているようじゃ。
あさっての晩も、相手はいないのでしょうね。って、憎まれ口まで叩かれた。
ええ、お察しのとおりですよ。チーフもそうでしょ?
失礼ね。
女は軽く、俺を蹴る真似をして。
どうせみんな早く帰るから。
特別に、柄ものを履いてきてあげましょうか?
うんうん。クロス柄のやつなんか、面白そうですね。
じゃあ、明日は街に出て、高いやつ買ってこなくちゃね。
いつものふつうのやつも、いい味していますよね。
いやねぇ。くすぐったいじゃないの。
女は本当にくすぐったそうな、くすくす笑いをたてながら。
両方の脚を、お行儀わるくこすり合わせている。
口では失礼ね…って、咎めながら。
女もひそかに、俺との夜を愉しみにするようになっていたらしい。
あとがき
もう少し、手ごわく罵る女にしようと思ったのですが。
ちょいとお上品になって仕舞いましたな。^-^;
優しい父親
2009年12月17日(Thu) 07:37:09
ねぇ、ママ。ガマンできなくなっちゃった。
じぶんよりもまだグッと背丈の低い男の子のつぶやきに。
母の智恵子はいらだたしげに舌打ちをして。
しょうがない子ね。もうだめなの?
けれども男の子は聞きわけもなく、つよくかぶりを振るばかり。
行ってきなさい。
お父さんの静かな声に、智恵子はむっつりと肯いて。
手近な小部屋に息子の手を引いて入り込む。
礼服姿のお父さんは、まるで番人のようにして、
ドアそのものを隠すように、立ちんぼうになっていた。
部屋のなか。
好奇心むき出しにした息子は、母親の足許にかがみ込んで。
ストッキングの上から、唇を吸いつける。
早く済ませなさいよ。早く。
小声でせかすママになど、もう構っていられない。
肌色のストッキングごし、這わせた唇を。
くにゅくにゅ。くにゅくにゅ。すりつけていった。
まるで薄いナイロン生地の舌触りを、愉しむように。
あとは帰るまで、ガマンするのよ。
ふたたび息子の手を引いて現れた母親は。
人並みの厳しいママに戻っている。
ほら。
差し出されたハンカチに、夫を見あげると。
よだれ。ついてる。
辺りの人を気遣いながらの小声。
あっ。
ぬらっと濡れた光をあやしたふくらはぎに。
息子はエヘヘ…(^^ゞと、照れ笑い。
ママがふくらはぎを覆うようにハンカチをあてがって、ひと思いに拭い取るのを。
ちょっぴり残念そうに、見守っていた。
破かれなかっただけ、上出来じゃないか。
エエ、そうね…
あきらめ声で息子の手を引く母親の後ろ。
父親は娘の手を引いてゆく。
おうちに帰ったら、お姉ちゃんのハイソックスを悪戯するんだね。
どうしても我慢できなくなったら。テーブルの下に入り込んでも良いからな。
いかめしい口調の割に、言うことは優しかった。
身内の婚礼があるたびに。
着飾ったご婦人がたの足許を気にする、いけない子。
けれども父親はどこまでも優しくて。
半ズボンにハイソックスの息子に、囁いている。
ママにはナイショだけれど。
婚礼が引けたら、新郎新婦の泊まるお部屋にご挨拶に行こうね。
そこでお嫁さんが待っていて。
真っ白なストッキング、イタズラしてもいいよって言ってくれているからね。
花婿のお兄さんには、パパが話をつけてあるのだから。
あとがき
ちょっとニュアンス違うのですが。
このごろご無沙汰なあの坊主のお話みたいです。^^
水玉もようのハイソックス
2009年12月13日(Sun) 10:28:14
ね!ね!お願い。きょうは見逃して。きょうだけは、見逃して。
路地裏の片隅に追い詰められた少女は、手を合わせんばかりにして。
俺を見あげて、懇願する。
白のブラウスに紺色のベストの両肩に、おさげに結った髪を震わせながら。
ええ、いいの。血を吸いたいのなら、吸わせてあげる。
でもいつもみたいに、脚を噛むのはきょうはやめて。
このハイソックス、とても気に入っているんだから。
どうしても気が済まないのなら、お家に帰って履き替えて、別のやつを噛ませてあげる。
しょうのない小娘だ。
まぁ、そこまでいうのなら、仕方ない。
いつもみたいに、首すじだけはガブリとやらせてもらうよ。^^
ママに言ってブラウスは、早めにクリーニングに出すがいい。
俺は舌なめずりをしながら、少女に近づいて。
飢えた牙を含んだ唇を、細いうなじに這わせてゆく。
かりりと噛んだとき、すくめた身体を抱きすくめ、
人肌のぬくもりを、慕うようにして。
気が済んだ?すまないよね?
お家に来る?ママはきょう、帰りが遅いから。
顔をちょっぴり蒼ざめさせて。まるで独りになるのを怖がるみたいに、しきりに家に誘う少女をよそに。
俺は少女がすくめた足許に、かがみ込んで這い寄った。
少女のひざから下を包むのは、白地に赤の水玉もようのハイソックス。
いちばん上と、脛のあたりと、くるぶしと。
ところどころに、おなじ色のラインがよぎって、すこしうるさいくらいの柄だった。
齢にしては子供っぽい柄が、この娘の気持ちを伝えてくる。
安心しな。お約束だからな。噛み破ったりはしないから。
そう・・・かるく上から舐めるだけ。
少女は軽く、いやいやをしたけれど。
圧しつけていった唇に、じぶんのほうからふくらはぎを添わせてきた。
ぬるり・・・ぬるり・・・
ストッキングみたいに薄いハイソックスは、意外にしっかりとした舌触り。
くしゃくしゃに波打つほどに、しつようになぞってゆく唇が。
すがるような甘えを含んでいることを、この娘はとっくに気づいている。
さぁ、行こ。
少女に促された俺は、よろよろと立ちあがって。
真っ赤なスカートの下、ふたたびぴっちりと伸ばしたハイソックスを見おろして。
似合うね・・・と囁くと、はにかむ笑みがかえってきた。
お気に入りを、履いているときは。
決して破らせてはくれないけれど。
舐めるだけなら、いいよ・・・って。
ささやいてくれるようになって、どれほどになるだろう?
初めて遭ったときには、痛がって泣きじゃくった少女は。
いつか大人の身体の線を、身にまとうようになっていて。
学校帰りの埃のついたハイソックスを、むくれながら噛ませてくれたはな垂れ娘が、
人の心の奥底にまでにしみ込むような、優しい囁き声の持ち主になっている。
そろそろ・・・いいよ。
このハイソックスあまり履かなくなったから。
俺がせがんだ水玉模様のソックスを、わざとのように履いてきて。
少女はとり澄まして、脚をさし出してくる。
ウフフ・・・では遠慮なく、いただこうかな?
呼気が触れるほど近寄せた唇に、薄いナイロンにくるまれた脛をかすかに引いて。
掴まえた足首の周り、ハイソックスがかすかによじれた。
お手柔らかに・・・少女はどこまでも、とり澄ましている。
ぬるり・・・ぬるり・・・
這わせた舌を、少女はくすぐったそうに、肩をすくめて。
俺の痴態を、面白そうに見おろしている。
吹き過ぎる秋の風が、いつもの肌寒さをなくしていた。
ねぇ、噛まないの?まだイタズラし足りないの?
おじさんやっぱり、いやらしいよね。
読みさしの本をスカートの膝の上に置いて、頬杖ついて。
からかい言葉に、応えるように。俺は舌のなぶりをいちだんと濃くしていった。
吹き過ぎる、秋の風。おなじ公園の、小春日和の陽だまりに。
あの少女は、もういない。
さいごに手渡されたあの靴下は、いまもコートのポケットの中。
息づくようなあの優しいぬくもりを、握りしめた掌に伝えてくる。
あとがき
いつもながら、内容のないことをだらだらと描いているなぁって思っていたら。
あらあら。なんともしんみりとした結末に。^^;
追記(12.15)
相応の齢の吸血鬼が少女に甘えるように寄り添うお話には、こんなのがあります。
「小道」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-404.html↓こちらは、年下の男の子の吸血鬼が女学生のお姉さんに甘えるパターンですが、似たような系列のお話です。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-330.htmlあわせてお愉しみください。^^
あら、夕子さん。もう学校にお出かけ?
2009年12月10日(Thu) 08:10:30
あら、夕子さん。もう学校にお出かけ?
黒のワンピースを装った晴枝が呼びとめたのは、
ひと月まえに養女にとった少女、
身寄りのない美少女を、好んで養女にとるというこの貴婦人は、
ある世界の人々のあいだでは、かなり名が通っているという。
呼びとめられた夕子は、はっとして振り向いて。
あ・・・お母様。そろそろお時間ですから。
なぜかおどおどと、応えている。
きょうは、お休みしてもよろしいのよ。
えっ?
ゆっくりしていらっしゃい。いい人に逢わせてさしあげます。
貴女もそろそろ、血を吸われなくてはならないお年頃ですからね。
さいごのひと言に、哀れな少女は目を見張った。
招き入れられたのは、夕子よりもずっと年下の少年だった。
白のブラウスに、蘇芳色のベスト。
濃紺の半ズボンに、おなじ色のハイソックス。
色白で整った目鼻立ちが、すこし残忍な色をたたえているような気がするのは。
ほんとうに、気のせいなのだろうか?
ご紹介するわ。わたくしの遠縁の、夕子さん。貴方に血を吸わせてくださるお嬢さんよ。
そういうことで、養女に取りました。
えっ、貴女…御存知なかったの?
レディになるにはこのていどのたしなみは、身に着けておかなければならないのですよ。
初めてのときは、だれでもちょっとは怖いでしょうから。
まずお義母さまが、お手本を見せて差し上げます。
あなたのお履きになっている黒のストッキング、ひきつれていたりはしませんわね?
ソファに腰かけた女は、そろそろとワンピースのすそをたくし上げる。
足許にかがみ込んで、這い寄って来る少年の前。
それは慣れた手つきだった。
少年はツタを絡めるように、ご婦人の脚をつかまえて。
ふくらはぎのいちばん肉づきのよさそうなあたりに、
ちゅうっ・・・
少年にしては紅すぎる唇を、ストッキングのうえからヒルのように這わせていた。
吸いつけられた唇の下。
ぱりり・・・
かすかな音を立てて、ストッキングに裂け目が走っていた。
ぶちぶちっ・・・ぶちぶち・・・っ
足首を掴まえて。
腰周りに、腕をまわして。
ご婦人を、身動きできないように、がんじがらめにしてしまうと。
少年はしばらくのあいだ、ストッキング破りに夢中になっていた。
制服姿の少女は、ただ茫然としてなりゆきを見守るばかり・・・
あら。怯えているの?うぶなのね。
慣れるとなかなか、心地がよろしくてよ。
ご婦人は余裕たっぷり、ティーカップを口にして。
するすると紅茶を啜っている。
足許では、血に飢えた少年が。
熟れた女の生き血を、するすると嚥(の)んでゆく。
蜘蛛の巣のようにみるかげもなく破かれたストッキングに、頓着なしに。
足許からあがる吸血の音と、競うように。
ご婦人はするすると、紅茶を喫(の)んでゆく。
さぁ、貴女の番ですよ。
いつのまにか少女は、制服姿のまま。ぺたりと尻もちを、ついていた。
さ、さ、さ・・・
引きたてられるように座らされた、ソファの上。
濃紺のプリーツスカートの下から覗く、黒のストッキングのふくらはぎは。
知的に清楚に、蒼白く輝いていた。
ウフフ・・・あなた、お綺麗よ。
心地よげな含み笑いを、浮かべながら。
ご婦人は、介添えの手を止めようとしない。
貴女のストッキングも、わたくしのとおなじようにしていただきましょうね?
肯くことを、強要されている―――
そう自覚しながらも、少女は意思を喪ったように、こくりと肯いていた。
お願いします・・・
ちいさな声で呟く少女に。
そう・・・?
ご婦人は、つづきを促している。
わたくしの通学用のストッキング・・・綺麗に破って頂戴ね。
よく言えたわね。
頭を撫でてくる、ご婦人の手に、素直に肯きつづけながら。
めりめりと他愛なく破られてゆく黒のストッキングの足許が、涙に滲んでいた。
きょうはそのまま、お出かけなさい。
破けた黒のストッキングを、クラスの皆さんに観ていただくのですよ。
はい、お母様。
道行く人が皆さんわたくしのことを御覧になるの、とても愉しみですわ。
少女は蒼ざめた頬を、せいいっぱいに笑ませながら。
通学鞄を手に、玄関を出る。
こうしてなん人の少女を、養女にとったことだろう。
吸血鬼に引き遭わされた少女たちは。
そのまま立ち枯れになるのも。酔わされてしまうのも。
お友だちを、引き入れてしまうのも。
あとはそれぞれのなりゆきのまま。
お宅のお嬢様に、もしも養女の口がございましたら。
どうか、ご用心遊ばせ・・・
ストッキング地のハイソックスで、校舎に向かう朝
2009年12月10日(Thu) 07:46:32
ストッキング地のハイソックスを履いて、
初めて校舎に向かった朝。
クラスメイトのユウイチが、めざとく俺の足許に目をつけて。
―――おっ、似合うな。だれの奴隷になったんだよ?
うちの男子の制服は、冬でも半ズボンだったから。
どんな靴下を履いているのか、すぐばれてしまうのだ。
通常は、濃紺の半ズボンに、おなじ色のハイソックス。
太めのリブのやつが、指定になっている。
けれどもだれかの”奴隷”になると。
その証しに、ストッキング地のやつを履いていくのが、ならわしになっていた。
”奴隷”って、何?
この学園には、吸血鬼が棲んでいるのさ。何人も。
彼らは教師の姿をしていたり、先輩だったり、下級生だったりする。
そのなかのだれかに目をつけられて、血を吸われると。
それが”奴隷”になったということ。
あとはそいつの気の向くまま、血をあげなくちゃならない。
けれどもだれも、拒むものがいないのは。
唇を吸いつけられて、きゅううっ・・・っと飲(や)られるそのときが。
夢みたいにキモチイイからなのだった。
場合によっては、女家族を紹介してやることもある。
彼らはどういうわけか、長い靴下が大好きで。
ストッキング地のやつに、履きかえるのも。
脚に吸いつけてくる唇に、すべすべとしたナイロンの触感を愉しませてやって。
ついでにめりめりと、咬み破らせちゃうためなんだ。
ママや姉さんや妹を。
場合によっては彼女さえ、紹介してしまうのは。
彼女たちが履いている婦人もののストッキングを、愉しませてやるためだったりもする。
俺を”奴隷”に堕としたのは。
下級生の男の子。
あぁ、あいつなんだ。
ユウイチがちょっと羨ましそうに目を細めたのは。
自分の”相手”が初老の白髪の教師だったからだろう。
先生、ボクのママにご執心だったからね。
ボクは経由地に、過ぎないんだよ・・・
そうはいいながら、ユウイチのやつ。
夕べはたっぷりと、愉しまれたらしい。
補習だからといって、独り放課後に呼び出されて。
今朝になってもまだ、蒼い顔色をしている。
ほら、おいで。
放課後を、待ちきれなくて。
俺は呼び出されるまま、校舎の裏に身を隠して。
色白のその子は、頬にちょっぴり残忍な笑みを浮かべると。
甘えるように、足許にすり寄ってきて。
ぬるり・・・
這わされた舌が生温かく湿っていて、熱さえ帯びていた。
いいんだぜ、破っても・・・
囁く間もなく、ぶちぶち・・・っと。
薄いナイロンがはじける、かすかな音。
妖しい束縛感が、ふくらはぎの周りからほぐれてゆくのが、
なぜかむしょうに・・・心地よかった。
いつお母さんを、紹介してくれるの?
吸い取った血を口許に光らせたまま、訊いてくる彼に。
そうだなぁ。こんどの父兄会のときがいいかな。って。
母さん、未亡人しているんだ。
こんどは黒のストッキング履いてきてもらうよう、それとなく頼んでみるからね。
俺が頭を撫でてやると。
まだ無傷のもう片方の脚にまで、彼は唇を這わせてくる。
男の子がストッキング地のハイソックスを外の風にさらすのは。
かなり気恥ずかしいことなのに。
周囲の肌寒さに、却って気分を心地よく昂らせて。
俺はきょうも、校舎に向かう。
犠牲者がきっと、増えているはず。
クラスではなん人、ストッキング地のハイソックスを履いて出席してくるやつが増えているだろう?
夜になると。
一部の生徒は、スカートの着用を許される。
家族の血を、学園内の吸血鬼に与えたものだけが許される特権。
俺が夜彼に呼び出されるとき。
姉貴のスカートを履いて出かけるようになったのは。
それから二週間と経たないころだった。
足許がすーすーするな。
俺が居心地悪そうに、太ももをすくめると。
兄さん、こんどからストッキング履くといいよ、って。
彼はオトナのように慣れた手つきで、俺の太ももに掌をすべらせた。
卒業式のころに、もういちど。
うちの学校に、来て御覧。
どの生徒も、例外なく。
ストッキング地のハイソックスを履いているから。
三ヶ月後に控えたその日には。
半ズボンの下に黒のストッキングを履いていくって。
俺は約束させられている。
彼だけではなく、ママや姉さんまで、愉しみにしているんだから。
兄貴のつぶやき。
2009年12月08日(Tue) 08:07:44
弟の婚約者の愛人という、フクザツな関係の男に、
女房を寝取らせてしまった。
わたしにとって、妻の愛人という、もっとフクザツな関係を結ぶことになったその男は。
義妹になる女の純潔を、こともなげに奪うと。
交換してみたら?
いけない提案を、囁いてきた。
まえから女房に執心だったという弟は、すぐにノッてしまったけれど。
さすがに俺は、弟の花嫁と顔見合せて。
どちらからも近寄ることができずにいた。
まだ、狂わせかたが足りなかったね。
若妻ふたりの愛人となったその男は、わたしの首筋を噛んで、血をうまそうに啜った。
義妹に対しても、おなじようにして血を啜った。
ふたり、うなじから血を垂らしたまま、見つめあって。
気がついたら服を着たまま抱きあって、夜を明かしていた。
狂わされた家の、兄と弟。家内と義妹。
すべて、俺のおかげだよな?
男はしばしば、四人のあいだに割り込んできて。
困り顔の夫ふたりのまえ、妻たちのストッキングを破いていく。
妹の血を吸わせてやるよ。
2009年12月08日(Tue) 08:02:30
妹の血を吸わせてやるよ。
俺に血を吸われて半吸血鬼になったサイトウくんが、そっと囁いてきたのは。
お気に入りのハイソックスに穴ぼことシミをつけてしまったすぐあとのことだった。
肉親の血がいちばん口に合う…って、君は教えてくれたけど。
どうしても家族を襲う気分になれないんだ。って。
まぁ、さいしょのうちは、それはそうだろう。
だから、目のまえで襲ってあげた。
妹のサユリちゃんは、まだ中学校にあがったばかり。
兄貴に言われて、ふだんはめったに履かない黒のストッキングに透ける脚に戸惑いながら。
友だちだと聞かされた俺に、不得要領にぶきっちょな挨拶を投げてくる。
正体を明かてこちらのリクエストを伝えた途端、愉しい鬼ごっこがはじまった。
逃げまどうセーラー服姿を、追い詰めて。
たたみのうえに、押し倒して。
うなじにがぶり!って、食いついて。
ジュッと撥ねる血を、あいつにも、本人にも。
ワイルドに、見せつけるようにして。
制服のうえにこぼれた血を、べろべろと行儀悪く舐め取って。
つけた傷口に唇を這わせて、つよく吸う。
女の抵抗が弱まって行くのを、腕いっぱいに感じながら。
傍らでなりゆきをじっと覗き込むあいつのようすを、気配で窺いつづけている。
制服のスカートの下をなまめかしく染める、黒のストッキングに唇を吸いつけたとき。
ひっそりと影になっていた男は、悪友に化けていた。
飢えた唇の下。
ぱちぱちと他愛なくはじけてゆく薄手のナイロンに昂奮する俺に、視線を流しながら。
やつははじめて、自分の妹に、のしかかっていった。
ごく・・・ごく・・・ごく・・・ごく・・・
性急な肉薄に、サユリちゃんははっとなって。
けれども相手が兄貴だとわかると、自分のほうから身体の力を抜いてゆく。
あとは・・・ふたりきりにしてやればいい。
俺はスッと、部屋を出る。
ふたりの両親と話をつけるために。
息子の血を吸ってくれて、ありがとう。
娘の血まで、お口に合ってしまったようだね。
若い男の子だったら、女の子の血のほうが愉しいだろうからね。
サイトウくんのお父さんは、もの分かりのいい人だった。
すぐに仲良くなった俺のため。
男の血じゃ、ムードもなにもないだろうけどって、気を使ってくれて。
紳士用だけどストッキングみたいに薄いハイソックスを、わざわざ履いてくれた。
唇を吸いつけたふくらはぎのうえ、薄手のナイロンは妙につるつると心地よかった。
舌で舐めるんだね。
女房のほうが、舌触りのいいやつを穿いているかもね。
サイトウくんのお父さんは、自分から奥さんを呼び寄せると。
永年連れ添った自分の愛妻を、俺の献血行為につきあわせてくれた。
サイトウくんのお母さんのストッキングは、やっぱりお父さんのやつよりもイケていた。
ときどき、寄らせてもらうよ。
キミたちが仲良くやっているかどうか、気になるからね。
そのときにはお裾わけも、よろしくね。
俺の言い草に、サイトウくんも、サユリちゃんも、嬉しそうに頷いて。
お母さんも、お父さんも、照れ笑いしながら見送ってくれた。
こんどくるときには、家内のこともよろしくね。
呼び捨てにしてくれても、かまわないんだぜ。
お父さんはさりげなく、きわどいことを言ってくれる。
サイトウくんも、お父さんの血をひいているだけのことはあって。
兄妹で、子ども作っちゃうわけにいかないものね。って。
スカートの下から血を滴らせているサユリちゃんを、羞ずかしがらせている。
そう。
あそこの家に暮らしている若夫婦、もとは兄妹だったんだ。
そして、生まれた三人の子供の父親は、もちろん俺。
襲われるのを覗くときって、自分で抱くときとおなじくらい昂奮するものね。
サイトウくんはいまでも、俺に奥さんを犯されたあと、
そんなふうに、囁いてくる。
もようがえ。
2009年12月01日(Tue) 06:45:40
近所に住まう、そののバツイチの年上男性は。
わたしの留守中家にやって来ると。
わたしの倍の太さはある腕で、留守を守る妻を抑えつけると。
妻を婦(おんな)に、変えていった。
ときどき、うちの家事もやってくれんかな。
深い意味も考えずにOKをしたのは。
彼の侵入を受け容れるまえのこと。
せがまれるまま、送り出した妻は。
お礼代わりに彼が気を入れた粘液を。
スカートの奥たっぷりと、しみ込まされて戻ってきた。
やもめ暮らしがいつの間にか、華やいでいた。
妻好みにもよう替えされた、彼の家のなかで。
押し倒された妻は、着衣の裏側を彼好みに変えられていた。
な、頼むよ。今夜も奥さん貸してくれよ・・・
ちょっとお手伝いに、出かけてきますわね。
あぁ、帰り道に、気をつけて・・・
三人三様、思いを込めて。何気ない囁きを交わし合う。
黒のストッキングを履いて、出かけていった妻。
帰りはやはり、ストッキングなしで戻って来るのだろうか。
あとがき
こういう模様替え。
ひとつ、おたくでもいかがでしょうか?^^
脱がされちゃうんです。取られちゃうんです。
2009年12月01日(Tue) 06:00:25
あなた・・・ごめんなさい。ごめんなさぁい・・・っ。
ビデオ映像のなかの妻は。
のしかかって来る侵入者に、まだ手で抗いながら。
それでも丸太ん棒みたいに逞しい腕に、すっかり抑えつけられてしまっていて。
ブラウスの胸に、むき出しの逞しい胸を合わされて。
スカートの奥、わたしよりもはるかに太い逸物を突き入れられて。
腰のうごきを、ひとつに重ね合わせていった。
初めて妻に夜這いをかけた男衆は。
まぁ、じかに見たらたまんねぇだろうな・・・って。
ひどく自慢げに、ほくそ笑んでいたんだっけ。
純だったのねぇ。さいしょのころは。
いまは夫婦並んで、ビデオ観ながら。
携帯片手に、今夜の相手と連絡を取り合っている妻。
村で週一の会合に集う男衆たちは。
たいがい、目あての女を決めているという。
ストッキング穿いて来いって、みなさん仰るんですよ。
こぎれいに着飾って出かけてゆく妻は。
家に戻るときには、ノーストッキングになっている。
だって、破られてしまうんですもの。
さすがにちょっと、羞ずかしそうに、声をひそめて。
それでも抑えた声色は、かすかに愉しげな昂りに、震えを秘めている。
破られて、取られちゃうんです。
いつの間にか、脱がされてちゃっているんです。
男の手で脱がされていったストッキングの行方を、妻は今朝も気にかけている。
夕べ妻を犯した男が、
わたしに密かに見せびらかしているとも、知らないで。
人選。
2009年12月01日(Tue) 05:14:46
嫁に来てからさいしょのひと月くらいが、勝負なんです。
とくに、村で生まれ育ったわけではない、他所から嫁いできた嫁の場合には。
祝言を挙げる前後には、幼馴染だの伯父だの近所の男衆だのが、やたらと親切にしてくれますね。
もちろん、下心あってのことですが。
うちの村に伝わる風習を、ご伝授しようというわけです。
そう・・・うちの村って、夜這いをしかけ合っているんですよ。ご近所どうしで。
なによりも人選が、だいじなんです。
できれば結婚経験のある、その道に長けたものが選ばれます。
それも、夫に近しい立場のものが。
初心者の嫁の場合ほど特に、相手になる男性の経験は、重視されるんです。
なにしろひと晩のうちに、初対面どうぜんの嫁を手なずけなければならないわけですからね。
ですんでうちの場合も、仮にAさんとしておきましょうか・・・あるかたに、お願いしたんです。
Aさんはバツイチで、わたしよりいくつか年配の男性でした。
弟がわたしよりも先に嫁をもらったときのお相手もAさんでしたから、うちの勝手もよくわかっていましたし、
配偶者もいませんから、万が一嫁が夢中になってしまっても、毎晩でも応えることのできる立場です。
離婚をしておなじ土地のべつの男のところに走るのだけは、ご法度ですから。
嫁が男に夢中になっても、夜這われつづけることだけで満足させなければいけません。
Aさんは立派に、期待に応えてくれました。
お前の嫁、好きもんだな。ふつうはもっと、嫌がるんだがな。
そんなふうに言われて照れるわたしに、Aさんも小気味よげなまなざしをそそいできました。
嫁にとっては、鮮烈な一夜になったようです。
その晩ひと晩で、すっかりとろかされちまって。
骨の髄まで、夜這いの愉しみを覚え込んでしまったようですから。
そのあいだに・・・わたしはわたしで、よその年配の女性のめんどうを見なければなりません。
その晩あてがわれたのはそれでも、村でも指折りの美人で通っていた役場の助役の奥さんのところでしたから、
きっと・・・新妻を差し出した見返りなのでしょうね。
ええ、夜明けまで、その女性のところにいました。
最初の晩など、見るものじゃねぇ・・・って、聞いていますから。
どんなに嫁のことが気になっても、あくまでしらないふりを決め込むことになっているんです。
案の定嫁はAさんに夢中になりましたが、ほかの男性ともそこそこうまくやるようになりました。
村には週にいちど、会合があるのです。
働き手の労苦をねぎらい懇親を深める…という、わかったようなわからないような趣旨の会合です。
もちろん夜のことですから、お酒も入ります。
それを村じゅうの嫁が総出で、もてなすのです。
みんなこぎれいな服を着て、それはかいがいしくですね。
嫁を活かせる旦那衆は、たいがい夜勤だのなんだのとかこつけて、会合には顔を出しません。
もちろんそのあいだに、会合に出ている男衆の嫁を慰める側に回ったりもしているのですが。
ええ、わたしの場合も・・・たいがいだれかの相手をしていました。
けれどもいちばんの愉しみは・・・
そう、嫁が抱かれているのを、覗きに戻ることでした。
夜這いの最中に家に戻ったことも、幾度となくありました。
その晩は顔見知りの男に征服される嫁を目の当たりに昂りつづけて、
男が去った後、あたかもたった今朝帰りしたような顔で、玄関にまわって、
そのあとものも言わないで、嫁に迫っていたのです。
嫁のほうも・・・決して口に出すことはないまでも。
わたしの態度ひとつで、すべてを察していたに違いありません。
気配を感づいているな・・・というときだって、なきにしもあらずでしたから。
まして、会合に出かけるときの妻を覗くのは。
辛いのに胸がはじけるほどズキズキ昂るときでした。
着飾った嫁が、着衣を乱されながら犯されていくのですから。
たいがいそういうとき、若い嫁たちはスカート姿です。
どういうわけか、ストッキングが好まれていまして、
どこの嫁も、ストッキングを履いて参加するのです。
酔いが回るころ、胸やお尻を触られるくらいのことはもう当たり前でして。
だから旦那衆のたいがいが、その席には顔を出さないくらいなのですが。
ちょっかい出すほうも、ふつうはやりにくいはずですからね。
けれどもしばしば、旦那衆もあとから参加するのです。
あくまで邪魔をするのは、ご法度です。
そう・・・観て愉しむための参加です。
嫁が犯されるとき。
必ずといっていいほど、ストッキングを破られます。
辱めるという雰囲気が増すからでしょうか。
却って女のほうも、そういうことで昂るものもいたようです。
嫁にしてみたところで。
例のバツイチのAさん相手に畳に転がされながら。
もっと破って…って、お願いをしながら。
肌色のストッキングの脚を、いたぶりにゆだねていっていましたから。
お宅も村に来られて、はや半月ですね。
会合に奥さんがお見えになったのは、まだ二回目でしょうか?
そろそろあの会合の、ほんとうの愉しみをご経験になるころですね。
ふつうは相手の人選をするものですが。
夫婦ともによそ者だと、だんなに知られる前にけりをつけちゃうことだってあるんです。
もしかするともう・・・どこかの男衆に、ストッキングを破かれちまっているかもしれないですよ。^^
ご用心、ご用心。
もしも人選にお困りならば…いつでも相談に乗りますが。^^
村のつどい
2009年12月01日(Tue) 00:21:25
週一で行なわれる、村の宴。
きょうも夫は、表情を消したまま。
「いつもよりいいかっこして、顔出すんだぞ」
ぶっきらぼうに、そんなふうに告げるのだった。
日ごろの労苦をねぎらい、懇親を深める。
そんな作りつけたような口実で、毎週開かれる、酒宴。
村じゅうの若い嫁という若い嫁たちは。
例外なくかりだされる、宴。
そう、かりだされるという表現が、いともぴったりとくる、危ない宴。
陽灼けした逞しい身体つきの持ち主たちは。
酒のまわったろれつの回らないだみ声張りあげて。
お酌をしてまわる嫁たちに、露骨な言葉を、投げつけてゆく。
若い嫁たちは、色とりどりに、こぎれいに装って。
野卑なことばの入り交じった男どもの鼻先を、
スカートひらひらさせながら、通り過ぎていく。
たいがいそうした嫁のだんな達は。
やれ夜勤だ出張だと、その晩に限って顔を見せていないのだった。
まさに、猫に鰹節の状態は。
かなりきわどい状況にまで、発展しかねない。
たしかに。
日ごろの労苦をねぎらい懇親を深める。
そういうことには、なるのかも。
宴の行なわれている公民館のあちこちで。
土間にねじ伏せられ部屋に引きずり込まれてゆくそうした若妻たちを横目に見ながら。
亜紀恵がそんなふうに、おもえるようになってから。
まだ・・・そんなに日は経っていないのだった。
女が意識を変えた、境目となったそのときとは。
薄暗がりの広がる夫婦の寝室のなか。
相手が夫だとばかり思い込んで、いつになく巧みな愛撫にいつになく身体を緩めていった、あの晩のこと。
あそこを強く吸いはじめた頭を、思わず抱きかかえてしまったとき。
ふさふさとした夫の髪型とは似ても似つかない、いがぐり頭に気がついて。
声あげようとしたそのときには。
あそこはもう。ヌルヌルに濡れそぼってしまっていた。
忘れられなくなっていた。
痩せ身な夫とはまるでちがう、逞しい筋肉が隆起した上半身がせり上がって来るときの、あの昂りを。
息が詰まるほどの重さで、のしかかられて。
強引にすり合わされた下肢と下肢。
その合わさりを、思い切り確かなものにするために、
抉るようにグイグイと侵してきた肉棒のあの剄(つよ)さは。
夫以外の男と契る。
そのまがまがしさを、忘れさせてしまっていた。
―――やるじゃねぇか。
狂ったように腰を使ってしまった、すったもんだのあとのこと。
犯した新妻のうえから起きあがったその男は。
終始暗闇に身を溶かしたまま。
低い声色に賞賛の呟きを交えて、女の鼓膜を焦がしていた。
それからのことだった。
毎週飽きもせず、繰り広げられる、
若い女に酔漢がからむだけのうっとうしい会合とばかり思っていたあの懇親の宴が。
じぶんのなかでにわかに色合いを深めていったのは。
あっ。
トイレから戻る途中の廊下でだった。
だれかにぐいと脚を引っ張られて、亜紀恵はとっさにふり返った。
廊下の曲がり角の陰から伸びてきた逞しい腕の持ち主は。
二度目の会合のあと、夜這いをかけてきた男。
陽灼けにてかる筋肉の隆起は、夫を寄せつけないほどの剄(つよ)さをもっていて。
けれどもそのくせ、夫とはひどく仲の良いひとりだった。
仲良しだからな。嫁さんのことまで気になるんだよ。
ことばのまっすぐさそのままに。
今夜も彼は、逞しい腕を伸ばしてきた。
きゃあっ。
傍らからあがった、ちいさな悲鳴。
お隣の若奥さんのものだった。
バタッと倒れるもの音に、亜紀恵をつかまえていた男はよけいに興を覚えたらしく、
獲物の女を、そちらのほうへと引きずっていって。
ちいさな悲鳴の主を掴まえた男とふたり、顔つき合わせ笑い合う。
若い嫁ふたりをふたりながら、廊下の床に並べて抑えつけて。
うふふふふふっ。
相棒同士、顔見合せあって。
お互いの獲物のうえ、おおいかぶさってゆく。
撫でられた股間をガードする、肌色のパンティストッキングは。
べたべたとしつように撫でまわしてくる逞しい掌に、
ぱりぱりと他愛なく、むざんな伝線を広げていった。
隣で抑えつけられている、加代子さんも。
おなじ仕打ちを、受けているらしい。
見なれた薄いねずみ色のストッキングはが、めりめりと剥がれ、堕とされていって。
自分の足許とおなじように、破れた蜘蛛の巣みたいにされていった。
束縛感の失われた薄手のナイロンが、まといつきながら。
ずるずるとだらしなく、足許へとずり落ちていって。
うっとうしいだけになった破けたナイロンの感触は、いつかすっかりかき消されて。
亜紀恵はブラウスもスカートも、身に着けたまま。
加代子もこぎれいなワンピース姿のまま。
逞しい獣の四肢に巻かれて、蹂躙されてゆく。
ううっ・・・あうううううっ・・・
声なんか立てちゃ、いけない。
そんなたしなみに、どういう意味があるのだろう?
奥座敷の酒宴は、とっくに乱交の場と化していた。
おなじことが、廊下でも繰り広げられているだけのこと。
荒々しい息遣いを、ブラウスにしみ込まされていきながら。
獣どもが獲物を取り換え合ってゆくのを、どうすることもできないで。
熱い濁った粘液に、スカートのすそを浸しながら。
ずんずん、ずんずん、奥の奥まで突き進んでくる硬いものに。
いちばん感じやすい部位を、狂わされていった。
さっきから、気づいている。
全身にちろちろと、しつように注がれる視線。
いつもよりいいかっこをして顔を出せと命じたあの男が。
今夜は夜勤だと呟いていたあの声の主が。
いま・・・妻が幼馴染に汚される現場を覗いている。
助けに来たわけではない。そんなことは最初から、察しがついていた。
こういう晩には、いつも朝帰りをして。
ときに複数の男を相手にした衣擦れだらけの肢体に、いつにない昂りでのしかかって来る、あの男。
厭わしい視線。いやらしい視線。
悶える肢体を網目のように捉えてゆく視線から、逃れるように。
亜紀恵は何度目か、激しくその身をくねらせた。
けがらわしい視線。うっとうしい視線。
見せつけてしまおう。
そう思ったとき。
身体が浮くほど、身をしならせていた。
亜紀恵を深々と貫いた逸物が、どろりと熱湯を吐いていた。