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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

主人の名前を、言わされて。

2010年06月28日(Mon) 22:52:16

主人の名前を、言わされて。
ごめんなさいと、言わされて。
いま、されていることまで・・・言わされて。
感じているんですって、言わされて。
でも・・・それらすべては、ほんとうのこと。
周囲から洩れる、嘲りの声。
その声にさえ感じてしまう、いまは浅ましさにまみれはてた、私―――

主人の名前を呼ばされて、謝っているときは。
本気で謝ってしまっている。
罵られる声にさえ、這いつくばるようにして隷従してしまう。
だのに、なぜ・・・?
これほどの恥辱が、どうして耐えがたいほどの歓びをもたらすの?

きっかけは、とつぜんの電話だった。
学園祭に行こうって誘われた、なん年ぶりかの母校。
帰りにお食事をして、彼のマンションに立ち寄って。
あとは・・・しぜんの摂理に身をゆだねていた。
善良な主婦が最愛の夫を忘れて、いともあっさりと堕ちるものだということを。
身をもって、証明してしまっていた。

そこから先は、パラダイスだと思っていた。
けれどもパラダイスに入り込んだのは、彼だけ。
わたしが迷い込んだのはおなじ場所であっても、そこは魔性の土地だった。
相手は・・・彼だけではなかったのだから。

さいしょの電話のときには、きっと。
みんな、いっしょにいたのだろう。
―――カモがひっかかった。
―――学生のころからもっと、いい女になったかな。
―――結婚して十年だから、欲求不満なんだろう
―――さいしょは俺ひとりで、カタつけるから。
―――抵抗できないような恥ずかしいカッコにしてから、公開するから。
―――いちど姦っちまったらもう、リスクなしに愉しめるな。
―――あとはみんなで、まわそうぜ。
―――みんな、女ひでりだもんな~
はなしはすぐに、まとまったはず。
メンバーのなかの妻帯者も独身者も、
いちどは自分の妻やパートナーを、毒牙にかけたような連中だったから。

だんなに魅せてやりたいな。
だれもが口をそろえて、そういうのは。
きっと私を、困らせたいから。
泣く顔を観たいから。
けれども実は。
だれもがその場面を、ほんとうに期待している。
少なくとも私には、そう思えてならなかった。

同窓会?ボクも参加してみようかな。
夫は私の携帯メールをうっかり見たことを、詫びもしないで。
なぜかにやにやと、人のわるい笑みを洩らしていた。
一時間後。
子供を実家に預けた私たち夫婦は、あの魔性の部屋にいた。

じゅうたんのうえ、ぐるぐる巻きにされて転がされて。
悔しそうな主人。
そのまえで。
着こなしたスーツを剥ぎ取られ、むざんな凌辱にさらされてゆく、その愛妻。
衣擦れができるほど、抑えつけられた腕をしならせて。
ストッキングをむしり取られた脚を、じたばたさせて。
ひーひーと歯噛みをして。
彼らのお望みどおりに、泣きわめきながら。
けれども私は、観てしまった。
主人のズボンが、昂りの粘液に濡れてしまっていることを。

いつかわかってしまった。
理性と心で、夫を愛し、
本能と衝動で、彼を愛してしまっていることを。
そして。
隷従の歓びをおぼえるのは、夫婦共通の嗜みであることを。
おおぜいの獣どもに愛される私のことを。
夫は視ることで、私と同種の歓びに理性を狂わせていた。

いまでも、とても頼りになる私の夫は。
あの、魔性の部屋へのエスコート役。
いつもぐるぐる巻きに、縛られて。
最愛の妻を、容赦のない輪姦の渦にゆだねてしまうというのに。
なぜかいつも、いけないお漏らしを、してしまう。
情けないけど・・・頼もしい夫。
情けないけど・・・素敵な妻の私。


あとがき
いましがたお話したかたとのやり取りに想を得て、さらさらと描いちまいました。
伺ったお話とは、ぜんぜん違う内容のお話になっちゃいましたが。(^^ゞ
どこかで御覧になるかもしれない、貴女。
お気づきになったら、是非ナイショのコメをくださいね。^^

濡らされたブラウス。

2010年06月23日(Wed) 07:52:55

深夜、吸血鬼に襲われた彼女を迎え入れる殿方へ。
ブラウスに血を撥ねかせたまま、息も絶え絶えな彼女。
けれどもきっと。
お気に入りのブラウスを汚してしまってもかまわない。
それくらいの情は、吸血鬼に対して許してしまっているのかもしれませんね。
嫉妬はひとつの愛情表現です。
夜明けまで彼女を、可愛がってあげましょう。

牛乳びん一本分の情愛。

2010年06月23日(Wed) 07:49:28

血を吸わないで って、哀願されても。
吸血鬼としては、困るだろう。
だって、人の血を吸うことで、生命をつないでいるのだから。
献血で牛乳びん一本ぶんの血液を採られても、人は死ぬことはない。
多少の迷惑を、感じるにしても。
せめてそれくらいの情愛を、行きずりの吸血鬼に注いでやるわけにはいかないでしょうか?

戦利品。 ~納屋で乱れる都会妻 2~

2010年06月21日(Mon) 08:15:31

これが次長の娘さんの、学校帰りの黒ストッキング。
こいつはあんたの同僚の、新婚妻のてかてかストッキング。
こっちは部長の奥さんの、脱ぎたてほやほやの肌色パンストと真っ赤なショーツ。
・・・・・・。
・・・・・・。
あとからあとから。
男の抽斗からは、上司や同僚、後輩たちの。
奥さんや娘、婚約者たちが身に着けていた、ストッキングやショーツの山。
脱がされた後彼女たちがどうなったのか?
それは愚問に属するだろう。
それからとっておきは、こちら。
あんたの奥さんのやつだよ。
男が嬉しげに、見せびらかしたのは。
夕べいそいそと出かけていった妻が、黒のスカートの下に装った、おなじ色のストッキング。
薄墨色のナイロンは、ふやけたようにだらりとしていて。
妻の脚の輪郭を、そこかしこに遺していた。
いいだろ?な?いいだろう?
男は嬉しげに、妻から剥ぎ取った衣装の数々をさらけ出す。
見覚えのある、しましまもようののブラウス。
深緑のワンピース。
漆黒のスカート。
そういえば明け方戻ってきた妻は。
スカートを履いていなかった。
二足めの黒ストッキングも、あちこちに裂け目を走らせていて。
白い脛を露出させていた。
人通りのすくないはずの、街かどでも。
凌辱された装いの妻を見かけた人は、もうなん人もいるはず。
見せびらかされて。自慢されて。
けれどもそれなのに、むしょうに勃ってしまう。
いちばん羞ずかしいのは、きっとわたしのほうなのだろう。
気にしなさんな。
男はわたしの心のなかを、読みとおすように。
そのときだけは、いたわりの言葉を投げてくる。
ごちそうさん。うまかった。次はいつにするかね?
すぐにそういう・・・容赦のない言葉を、吐くくせに。


あとがき
前作のつづきです。
さいしょに襲われたときには、肌色のストッキング。
二度めのときには、夫にこれ見よがしに、黒のストッキングを脚に通していった女。
脱がされたあとの痕跡のある下着類は、見せびらかすものと見せつけられるものにとって、格好の肴・・・といえましょうか?

迫られて。 ~納屋で乱れる都会妻~

2010年06月21日(Mon) 08:03:12

この村の事務所に赴任してから、仕事らしい仕事がない。
当然定時には退社できるし、私用で抜け出してもかまわない。
無断欠勤が常習犯の同僚もいたけれど、だれも咎めだてするものもいない。
そのくせ、給料だけは、やたらと高い。
手当も出るし、基本給そのものが良いのだった。
そんなふうにきくと、なんとパラダイスであることか、サラリーマンのあこがれの世界であることかと、謗りや羨みを受けそうであるけれど。
実際わたしの境遇に立って、謗ったり羨んだりすることが、世の男性のどれだけに可能なのだろうか?

前の会社でリストラにあって。
困り抜いた末に、見つけた会社。
どういうきっかけで、どういう募集条件で。
ここの社員になったのか、いまでは記憶も定かではない。
ただ、採用面接に妻同伴であることと、その妻にまで正装してくることが条件だったのは、かなりの違和感を伴ったせいか、いまでもよく憶えている。
そう。
うちの会社は妻目当てに、わたしのことを採用したのだった。

だんなさん、悪いね。
きょうもスミ子さん借りるよ。
気の好さそうなその中年男は、いかにも田舎の人間らしいあからさまに野卑な嗤いを浮かべながら。
そのくせ決まり悪そうに頭を掻き掻き、わたしに会釈をするのだった。
出勤途中の田舎道。
もしもわたしが女だったら。
たちどころに道はずれの草むらや雑木林に連れ込まれて。
こぎれいに装うように義務づけららたスーツやワンピース、女学生なら制服を。
泥だらけにされるはずの道だった。

だんなさん、悪いね。
仕事場ちょっと抜けてこれるかな。
職場にまであからさまに電話をかけてくるというのに。
上司も同僚も、知らん顔を決め込んでいて。
ちょっと出てきます。
わたしのひと言に、だれもが無言で応諾の会釈を返してくる。
ただのひとりの例外もなく。
わたしと似たり寄ったりの体験を、日常のこととして密かな愉しみさえ見出している連中だったから。

足を向けたのは、村の中心に位置する公民館。
村では指折りの、鉄筋コンクリート製の大きな建物で、もちろん管理もしっかりしているはず。
ちょうどなん人かの着飾った女性たちが、なかに入っていくところだった。
だれもが顔見知りの、同僚の妻や娘たち。
そのなかに、わたしの妻の姿もあった。
色とりどりの訪問着のスーツやワンピース。
髪の毛もきちんとセットして、だれもがパンプスやハイヒールに、ストッキングまで着用している。
結婚式、とはいわないまでも。
ちょっとしたお呼ばれや公的な会合に出席するといったふぜいだった。

おっとっと。
奥さんだけは、あっちじゃないんだ。
わたしの背後をすり抜けざま、男の呟きが耳に残った。
ぶつかり合った肩に、わたしは虚を突かれて大きくよろけていた。
失礼。
男は謝罪のつもりか自分の頭を叩きながら、妻の名を呼んで振り向かせる。
スミ子さん、ならまだ許せる。
ただぞんざいに、スミ子・・・と。呼び捨てだった。
妻は公民館の扉を開けてまさに中に入ろうとするところだった。
呼ばれた声にこちらを振り返り、たしかにわたしの姿も映ったはずなのに。
丁寧に会釈を返していったのは、男のほうへだった。

さ、こっちさ行くぞ。
花柄のワンピース姿の妻は、男に肩をつかまれて。
強引に引き寄せられるようにして、公民館の入り口から連れ戻された。
男が妻を伴ったのは。
そのすぐ隣にある、古びた木造の平屋建て。
もとは村の公民館として使われていたその建物は。
安っぽく塗られた塗装は剥げかかって、気のせいかちょっと傾いてみえた。
内部は暗く、人のいる気配はない。
けれども男は手にした鍵を、鍵穴にむぞうさに突っ込んで。
さ、入れ。
妻に対して、命令口調だった。

あちらに行ったら、まずいのよ。
あとで男は、囁いたものだった。
なにせ、乱交パーティなんだもの。
精力を持て余した若い男衆が、数人がかりで。
おなじ数だけ都会の女さ集めて。
服着せたまま、姦(や)りまくって。
全員の相手をするまで、帰してもらえないんだからな。
だんなさんが、お望みならば。
いずれ・・・経験させてやるけれど。

古びた建物の、裏庭は。
だれもがまわりこめるように、なっていて。
雨上がりの露に濡れた丈の長い雑草が、無秩序に生い茂っていた。
スラックスの裾を、濡らしながら。
ようやくたどり着いた、窓のきわ。
花柄のワンピース姿は、背後から。
男の影に羽交い絞めになっている。

うなじに這わされた、淫靡な唇は。
ねっとりとした唾液をあやしたまま、白い素肌に吸いついていて。
ぬるりぬるりと、味わうように。
三十路なかばの女の肌を、侵しつづけていたのだった。

ただの愛撫ではない。
しつように圧しつけられすり寄らされた唇は。
女の生き血に、濡れている。
そう。
この村の住人には、人間の生き血を嗜む風習があったのだ。
郷里をこの村に持つ、勤め先の創立者は。
都会の女たちの血をあてがうために、事務所を作って。
吸われたい妻。
吸われるところを視たい夫。
そういう組み合わせの夫婦を、それと察して。
高給と楽な仕事をあてがって、転任させていくのだった。
白いうなじをしたたる血潮は。
花柄のワンピースの肩先を。
鮮やかなバラ色に、変えてゆく。

狭い畳部屋のなか。
妻はとっくに、姿勢を崩している。
失血のため。そういう口実のもとに。
キスはだめ。
口ではそういいながら。
独身女性なら、恋人同士。
既婚女性なら、浮気相手。
そういう密な相手とのみ愉しむような濃厚なキッスを、人目もはばからず交わし合っていた。
狂おしく、身を震わせながら。

いい女になってきたな。
ワンピースのうえから、なぞるように。
腰のくびれを、なぞっていく手。
けだるげに身を起しかけた妻は、その手をさえぎろうとしていない。
もっといい女になれ・・・よ。
男は唇を、重ねながら。
呼吸に窮してしかめ面をする女の肩を、なれなれしいほど抱き寄せて。
淫猥なことばの、数々を。
毒液のように、吹きこんでいった。

男が妻に向って、露骨に性交を要求している。
やらせろ・・・よ。って。
すぐにでも立ち入って、妻の身を護らなければならない立場のはずが。
そういう夫の役割を忘れさせるほど。
先刻の吸血の風景が。
わたしの脳裏に鮮やかに、刻み込まれていた。
むしろ男の求愛が、妻を堕落させようとする手管の数々が。
くすぐったいほどの愉悦になって。
心のなかで、男の味方に立っていた。

きょうはやめて。
みじかく言い捨てた妻を、男はそれ以上追及しようとしなかった。
男が欲しくなったら、いつでも声かけな。
後ろ姿に投げられた、ぞんざいな声に。
なぜか、ちいさい頷きを返す妻。
窓の外から、夫のわたしも頷いていた。

奥さんのこと、借りるぜ。
きょうこそスミ子のあるじになるんだ。
男がわたしの手を取って、ズボンのうえから触れさせた股間は。
びっくりするほど勁(つよ)く、硬く逆立っていた。
これが妻の体内を、冒すのか。
そういえば彼は、はじめて妻のうなじを噛むまえに。
己の歯の鋭さを、わたしの首筋で試していった。
あのとき受けた、傷痕が。
いまでも不思議な疼きを、皮膚の奥にまでしみ込まされている。

手こずらせやがって。
男ははぁはぁと、肩で息を吐いていた。
村はずれの、納屋のなか。
外は大雨だった。
ざあざあとシャワーのように降り注ぐ雨に。
わたしは着衣をずぶ濡れにしたまま。
納屋の外から覗きこんだ小窓のまえ。
ぼう然と、佇んでいた。
妻が貞操を喪う瞬間を。
こうして手出しもせずに見守りつづけていた己を、
半ばは訝しく。
半ばは愉悦をもって。
思い返していたのだった。

藁のなかに、まろばされて。
装ってきた純白のスーツを、藁まみれにさせながら。
妻はさいごまで、抗いつづけていた。
だめっ!だめッ!いけない・・・ッ!!
迫ってくる逞しい胸を、細い腕で隔てようとして。
強引に押し広げられようとする両脚を、ばたつかせながらそうはさせまいとして。
なんども平手打ちを、食いながら。
セットした髪を、くしゃくしゃに乱されながら。
引きちぎられたネックレス。
剥ぎ取られたジャケット。
抜け落ちて藁のなかに埋もれていった、腕時計。
洗練された都会ふうの装身具を、巻き散らしながら。
この三十路なかばの人妻は、娼婦に堕ちていった。

兇暴にばたつかせていた脚が、しずかになったとき。
透きとおる光沢を帯びたストッキングはむざんに剥ぎ堕とされて。
ひざ丈あたりまで、ずり落ちていて。
片方だけ脱げたパンプスが、傍らに転がっていて。
つま先の切り替えが足指のマニキュアを隠していて。
犯された主婦がまだかろうじて、
女の気品をあらわすあの薄々の靴下を、まだ着用しているのだという見分けをつけていた。

どろどろとした粘液に濡れた太ももの白さが、むざんなほどにあからさまで。
振り乱された黒髪に見え隠れするうなじの白さとおなじくらい、
納屋のなかを支配する薄闇に、鮮やかに浮き上がっている。
こ、え、だ、す、み、こ。
脱ぎ捨てられた、ジャケットの胸に。
自分の苗字と妻の名前とを組み合わせた名前を、男はマジックで書き込んでいく。
これ着て帰れ。
表情を消した女は、手渡されたジャケットを受け取って。
素直に腕を、通していく。
記念にもらっていくからな。
力の抜けた脚から、裂けたストッキングを抜き取って。
男はまだ息も荒く、藁のうえから起き上がった。
女はわらの上、三つ指を突いて。
深々とお辞儀をして、男に忠誠を誓うのを。
わたしはどうして、ドキドキしながら見守っているのだろう?

ご馳走さん。
無造作に差し出された掌には。
先刻妻の脚から抜き取ったストッキングが、ぶら下げられている。
視ていただろ?
奥さんの穿いてきたてかてか光るストッキングに、ガマンならなくなって。
とうとう姦(や)っちまったんだ。
時々破かせてくれると、嬉しいんだがね。
臆面もない男の言い草に。
わたしは深々と、頷いている。
凌辱のあと、ちいさな頷きをかえした妻を、追認するような気分のままに。

マジックで名前の書いたあのジャケット着たまま、帰ってきたんだぞ。
オレに視られて、ちょっと羞ずかしそうにしていたけどな。
亭主を裏切った、罰として。
今週いっぱいあのジャケットで、出かけるようにって、言ってやったんだ。
こえだすみこって、いい名前だな。
おめでとう。
わたしはいともやすやすと、相槌を打ってしまっていて。
男は悪戯を見つかった悪童みたいに、照れくさそうに笑いながら。
嬉しそうにわたしの肩を、叩くのだった。

三年後。
わたしたち夫婦が、ふたたび都会に戻ってきたとき。
子供を授かっていた。
妊婦や小さな子をもつ母親は、襲わない。
そういうしきたりになっていたから。
ふつう奥さんをモノにされて、公認までしてしまうと。
夫婦のセックスが却って忌まれることさえあるというのに。
スミ子という人妻を共有していたわたしたちは。
女のなかに宿った子が、どちらの種であるのかさえわからなくなっていた。
あのひとの子だと、愉しいのにね。
妻はコケティッシュに、笑いこけている。
しばらくのこととはいえ。
スミ子を独占できる権利を得た夫は、毎晩のように夫婦の営みを、愉しんでいる。
妻は以前よりもずっと濃く、わたしを愛するようになっていたし、
もとは淡泊だったわたしのほうも、なぜか濃い責めを愉しむようになっていた。
あいつとは、どんなだったんだ?
藁のうえの浮気、感じちまったんだろう?
そのたびに。
妻は激しい疼きに耐えかねて。
エビのように身体をくねらせ反らしながら。
囁くのだった。
また、村に行こうね。
わたしが凌辱されるところ、視てくださるわよね。
愉しんでいただけるのですね。
こんどは・・・鉄筋コンクリートの公民館にも、お邪魔してみたいわ・・・


あとがき
寝取られて。よりを戻して。間男との過去に嫉妬しながら、妻を抱く夫。
ナイショの囁きをくださったあるかたからいただいたヒントです。
ヒントそのものでは、ないのですが。(^^ゞ

妹のセーラー服。 ~献血家族~

2010年06月21日(Mon) 08:02:10

使用上の注意。
女装、同性愛、近親、寝取られのコラボです。御不快なかたは、ご遠慮ください。


家族全員が、吸血鬼の奴隷になっていた。
きのうきょうのことでは、ない。
すくなくとも、両親の結婚前には、さかのぼることらしい。
それをはじめて聞かされたのは、十四歳のころだった。
お前も数えで、十五だから。
一人前の大人として振舞わなければね。
母はそう言うと初めて、思い口を開いたのだった。

ずっとずっと昔からの、しきたりだった。
この村には、人間の血を吸って生きている人たちが棲んでいて。
そうした人たちを養うために、ふつうの人間たちが己の血を差し出してきたのだと。
母親は、娘を連れて。
姉妹は、齢の順に。
女の子がまだ幼い家は、兄たちが身代わりに。
女の子のいない家では、男の子が未来の花嫁を差し出して。
そういう齢ごろになるまでは、女装して。
処女の生き血を好むというのは、ほんとうなのですよ。
母は自分の過去までも、話してくれた。
小娘のように、顔赫らめて、羞じらいながら。

そのときのかたとは、いまでもつづいていて。
お父さんもよく、ご存知なのよ。
真由美姉さんは、もう済ませました。
母親は娘を、連れて行かなければならなかったから。
絢香も中学に上がったら、お相手をすることでしょう。
そして貴方も、そのかたのお相手をしなければなりません。
女の子の、服を着て。
絢香が年ごろになるまで。
絢香をお望みの、あのかたに、
身代わりに、犯されるのです。

真由美は、ボクの姉だった。
当時は高校生だった。
時折り制服のまま、夜遅くに出かけて行って。
明け方になるまで戻らないことがあった。
彼氏ができたのかな。
漠然とそんな誤解をしていたのは。
父も母も、姉の外出に気づいているようなのに、咎めだてするそぶりを見せなかったから。
そういえばたまに、姉は朝から顔色を悪くしていて、学校を休むことがあった。
そういうときにはなぜか決まって、首のあたりに絆創膏を貼っていた。
男の子が訊くものではないですよ。
むしろそんなふうに、やんわりとした咎めを受けたのは。
勉強部屋に引き取ってゆく真由美姉さんのあとを、もの問いたげに見遣るボクのほうだった。

妹の制服を、着せられて。
ボクが真夜中の外出を覚えるようになったのは。
それから一週間後のことだった。
まだ小学六年生だった妹は、赤いラインのセーラー服。
発育の早かったふたつ違いの女の子は、いつかボクの背丈に迫っていた。
ちょうど着れるわね。新調したばかりのあの子のセーラー服。
母はちょっと嬉しそうに、そして眩しげに上目づかいを送ってくる。
女の子の制服をぎこちなく身にまとった、ボクのことを。

初めて身に着けた、セーラー服は。
ごつごつとしていて、重ったるくて、
けれども独特の生地の匂いが、ツンと鼻を刺してきて。
なぜか舞い上がるような、昂ぶりさえ覚えていた。
ひざ下までぴっちり引き伸ばされた、真っ白なハイソックスが。
自分の目にも、眩しくて。
ひざ下に巻きつくゴムと、しなやかなナイロンの締めつけ感がそうさせるのか。
身体のなかに女の血が脈打つのような、そんな幻覚を。
たしかにはっきりと、感じたのだった。
歓びに似た、不思議な感情を波だてながら。
血を吸われに行くという、おぞましい体験をまえにして。
なぜかドキドキと、胸弾ませていたのだった。

初めての吸血は、真っ暗な部屋のなかで行われた。
妹はとっくに、隣室で寝静まっていた。
開けっ放しにした勉強部屋の窓から、その男は忍び込んできて。
年配の男だとわかったのは、月の明かりに照らし出された銀色の髪のせい。
それがまるで、若い男のような性急さで、
セーラー服の襟首を、掻き除けんばかりにして。
ボクの首筋に、唇吸いつけてきたのだった。

ご近所に棲むご隠居の、小父さんだとわかったのは。
気配と息遣いでそれとわかった。
いきなり唇を覆ってきた、ディープ・キッスに。
思わず息を、詰まらせて。
小父さん、男の子も好きなの?って訊いてしまっていた。
小父さんはなにも、応えずに。
ボクの髪をいとしげに撫でつけながら。
こんどは反対側の首筋にも、唇を這わせてくるのだった。
くら・・・っときたのは。たぶん失血のせいだけではない。

いいよ・・・もっと吸って。
いつかボクのほうにも、小父さんの昂ぶりが伝染(うつ)ってきて。
ボクは悶えながら、履き慣れないスカートのすそを、乱していった。
太ももになすりつけられた小父さんのペ○スを、灼けつくように熱く感じた。
どろり・・・どろり・・・
スカートのなか、ほとび散らされる粘液に。
ボクは本物の女の子みたいに、いやいやをしながら。
絢香の制服、汚しちゃうよ・・・
太ももを伝い落ちる粘液が、スカートの裏地を浸すのを、怖がっていた。
いちど浸して、浸かり抜いてしまうと。
むしろ却って、気が楽になって。
いけないいたずらを、いっしょになって愉しんでしまったけれど。

絢香の制服を着たまま、布団のうえ貧血になってぶっ倒れていたボクは。
みんな出かけちゃったわよ。
家族の出勤や登校を告げる母ののどやかな声色に。
共犯者の安堵を、覚えていた。
ずいぶん吸われちゃったのね。顔色よくないよ。
着乱れた制服姿は、女親の目に快いはずはなかったのに。
母はひと声、ボクを気遣って。
それからねぎらうような手つきで、ボクの身体から絢香の制服を脱がしていった。
汚しちゃったね。
あらかじめ予期していた、冷静な声色だった。
でもだいじょうぶ。あの子には新しい制服買っておいたから。
ちゃんときょうも、学校に行ったわよ。
気分がよくなったら、あなたこの服をクリーニングに出してきてちょうだいね。

同じクラスのりょう子は、近所のクリーニング屋の娘だった。
ボクが店に入っていくと、ちょうど先客の洗濯ものをたたんでいるところだった。
こちらを振り向いたエプロン姿が、まるで本職の商売人のように事務的に、いらっしゃい、と声かけてきて。
ボクは仕方なしに、おずおずと。
手にしていた絢香のセーラー服を、差し出していた。
細くて白い指先が、手早く事務的な手つきで、出された洗濯ものを点検してゆく。
スカートの裏地に手がいったとき、はっとしたように手を止めて。
じいっとボクのほうを、探るような目つきで見つめたけれど。
汚れがありますね。別料金ですよ。って。
やっぱり事務的な声で、電卓をたたいていた。

彼女はなにを、想像したのだろう?
そうだ。きっと絢香が侵されたのだと勘違いしたのだろう。
あるいは兄であるボクが、絢香を犯したと思っているのかもしれない。
だって、ふつうはこういうおつかいは、母親がするものだから。
たくましくなった憶測に、なぜか息がつかえるほど、昂奮してしまっていた。
まるで一家の秘密を、彼女にのぞき見されちゃったみたいな気分になって。

クリーニングが仕上がってきたのと、小父さんの来訪を母が告げるのとが、ほとんどいっしょだった。
いつもだいたい、そういうタイミングになっていて。
ボクは妹が寝静まった後、セーラー服に着替えていた。
シミーズやパンツ、それにハイソックスは、母がこっそりと届けてくれた。
今夜。
たったひと言、呟いて。
ボクの洗濯もののいちばん上に、妹の下着を載せた母は。
表情を消して、それを勉強部屋の隅に、置いていくのだった。

卒業式のとき、妹は。
赤いラインのセーラー服の下、初めて黒のストッキングを脚に通していた。
履き慣れないストッキングに、戸惑いを覚えたのか、
なんだかすーすーするねって、
薄く透けるふくらはぎを、しきりに気にしていた。
まだ、襲われる齢じゃないからね。
今夜は貴方が、絢香とおなじ黒のストッキングを履いて。
小父さまのお相手を、してあげて。
脛を薄っすらと染める淡い墨色のナイロンに、なぜか妖しい昂ぶりを覚えたボクは。
母のささやきに、無言で頷き返していた。

ボクがいつも履いてあげている、真っ白なハイソックスが気になるらしくて。
小父さんはいつも、ハイソックスを履いたままのふくらはぎに噛みついてきた。
最初の夜も。
失血でぼうっとしてしまい、身じろぎも緩慢になったボクにのしかかって。
避けようとする足首を、掴まえて。ベッドのうえ、抑えつけて。
しつように圧しつけてきた唇が、いやらしい滾りを秘めた唾液を、じんわりとしみ込ませてきたのだった。
その晩も。
絢香になりきったボクのまえ。
卒業おめでとう、って、囁いて。
もの欲しげな視線を、黒のストッキングを履いたボクの足許に、ねっとりと這わせてきたのだった。
どうぞ・・・
ボクは布団のうえ、うつ伏せになって。
やんわりと撫でるように包む薄手のナイロンにくるまれた脚を、小父さんの視線にさらしていった。
ぱりぱりと他愛なく破けて、太ももを包むゆるやかな束縛がほどけてゆくのを感じながら。
初めてスカートの裏地を汚してしまったときの奇妙な解放感を、思い出していた。
ときどき、履いてあげようか?
そう願いたいね。
だらりとさせた足許から、黒のストッキングを引き抜いていきながら。
小父さんは目を細めて、悦に入っていた。
こんどは白ラインのセーラー服、着るんだろう?絢香ちゃんとおそろいの。
小父さんの囁きに、こんどはボクが昂ぶる番だった。

だいじょうぶ。怖くないよ。教えてやるから。
ちょっと怯えを見せた絢香の白い顔が、可愛らしかった。
怖そうに顰めた眉が。
おどおどとさぐるように、こちらを見つめる切れ長の目が。
いつのまにかなまめかしい艶を帯びた、黒髪が。
なぜか網膜にしっとりと、灼きついてくる。
制服のせいだろうか?それとも古風な黒のストッキングのせい?
いや、たぶん。
ボクの目のまえで、識らないうちに成長していたひとりの娘が、目のまえにいた。
そう。
初々しく活き活きとした処女の生き血を、たっぷり宿した女の身体が。
入学式を終えたあと。
ボクは初めて、妹を連れ出す大役を、母から仰せつかっている。

お姉ちゃんのときには、わたしだったけど。
絢香の場合は仲良しのお兄ちゃんがいいだろうね。
母はいったい、なにを考えているのだろう。
決して拒絶を許さない確信に満ちた声色が、ボクの応えまで支配してしまっていた。
学校帰り、帰宅した妹を伴って、小父さまの家に招ばれていく。
ただ、それだけのこと。
あとは小父さんが、うまくやってくれる。
そうは聞かされていたものの。
そして必ずなるようになるって、わかってはいるものの。
・・・フクザツな気分だった。
だいじなものを、奪(と)られちゃう みたいな。

だれもいない家のなか、向い合せのソファで、さし向いになって。
妹はむぞうさに、黒のストッキングを履き替えてゆく。
視ないでよっ。いやらしいから、あっち行って。
憎ったらしいふくれ面に、往生したように、肩をすくめて。
ボクはリビングを、あとにする。
お兄ちゃんも着替えて出かけるんだよね?
絢香もそこまでは、母から聞かされているらしかったけど。
おそろいの白ラインのセーラー服を身に着けふたたび現れたボクを見て。
さすがに目をまん丸に、させていた。

いくら着慣れてしまったとはいえ。
妹の目のまえ初めてさらすセーラー服姿。
えー!?うそーっ。お兄ちゃんどうしたの?
あまりにも、びっくりしてしまって。
子供っぽい声をあげてしまった妹に。
母さんに聞いていないの?しきたりなんだよ。これも。
絢香とおなじ恰好をして、お手本を見せることになっているんだ。
ふぅーん。
意外にすんなりと納得した絢香の、それでも不思議そうに注がれてくる視線に。
スカートの中、勃ってくるものを感じてしまっていた。

お兄ちゃんのストッキング、薄いね。
気分を落ち着けた絢香のやつ、すぐに反撃をしかけてくる。
絢香の身に着けた黒のストッキングは、タイツみたいに厚めのやつで。
白い脛がかすかに透けてみえるだけ。
けれどもボクの履いているやつは、母からの借りもので。
淡い薄墨色に、透きとおっていて。
脚の輪郭だけがひきたつほどに、黒く浮き上がっていた。
スカートって、すーすーするんだよな。
透きとおった足許をわざとすくめてみせると、絢香は初めて少女らしく笑った。

いらっしゃい。よく来たね。
こんな恰好で。とても昼間なんか、羞ずかしくって歩けやしない。
けれども薄暗がりな刻限に、こんなことができてしまうのは。
小父さんの“しつけ”のたまものだろう。
妖しい関係を持つようになってから。
しばしば呼び出された、真夜中の公園。
夜風になびくスカートから忍び込む、冷ややかな外気が太ももをよぎるのを。
いまは心地よく感じてしまっている、変態なボク。

じゃあ、お兄ちゃんからお手本を見せないとね。
座敷のなか。
小父さんはやおら、ボクのほうへとにじり寄ってきた。
座布団一枚のうえ。
絢香はお行儀よく、制服のスカートのひざの上、重ね合わせた手をいつか握りしめていて。
目のまえで仰向けになったボクが、セーラー服の襟首を侵されるのを、じいっと見つめていた。
女の子は一人前になるとき、小父さまに血をあげなくちゃいけないのよ。
そんな母の訓えを、真に受けて。
ちゅう・・・っ。
ひそやかな吸血の音が、狭い和室に満ちた。

ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ・・・
きゅうっ、きゅうっ、きゅううっ。
性急な吸血の音。
だんだん鉛色を帯びてくるボクの顔色。
絢香はそれでも、息を詰めたまま見守っている。
少女らしい怯えを押し隠すことができたのは。
母の訓えの拘束力のおかげだろうか。
いまに。
清楚で真新しい濃紺の制服に包まれた、きみの身体から。
いまボクがされているのと、同じように。
きみの血潮も、吸い取られていくんだよ・・・

ふうっ。
ボクはうっとりとなって、部屋の隅に視線をさ迷わせ、初めて妹のほうを見た。
ひたと視線を合わせてくる絢香に、軽く微笑み返してやると。
慣れるとキモチいいんだぜ?
強がりね・・・って、言いたそうに。
絢香は肩をすくめてみせただけだった。
ストッキング破かれちゃうの、羞ずかしいんだけどな。
たくまぬボクの呟きに、
小父さんは得意げににんまりとして。
絢香はそうね・・・って、同意の視線を投げてくる。
差し伸ばした脚を包む、母から借りた黒のストッキング。
しなやかなナイロンの締めつけ感の周りを、ねっとりとした唾液が這いまわった。

ぼう然となっていた。
チリチリに引き剥かれた、黒のストッキング。
足許からたっぷりと抜き去られた血の量に、あやふやになりかけた意識が。
昂ぶりのあまり、元に戻りかけるほどだった。
首筋を吸われるのを、怖がって。
さいしょに脚を差し出してた絢香は。
濃いめのストッキングに滲んだ脛の白さを、羞じらいながら。
清楚に装ったふくらはぎを、吸われていった。

ァ・・・
かすかに痛そうに歪めた頬が、可愛らしかった。
ちゅうっ。
聞えよがしに洩らされる、吸血の音に。
ボクはドキドキと、胸わななかせる。
初めてつけた傷口から、顔を起して。
こちらを窺う小父さんの口許には、吸い取ったばかりの、絢香の血。
引き抜かれた牙から滴る血潮が、真下にあるふくらはぎに、たらたらと伝い落ちてゆく。
上下に鮮やかに走った、ストッキングの伝線が。
脛の白さを、きわだたせていたけれど。
少女は己の足許に加えられた凌辱に、気づくはずもなく。
ただ痛そうに、顔しかめているばかりだった。

くちゃ、くちゃ・・・
ぴちゃ、ぴちゃ・・・
ぬちょっ、ちゅるうっ。
わざとのように、いやらしい音をたてながら。
小父さんは絢香の血を、吸い取っていった。
始めのうちは、怯えた顔つきだった少女は、
じょじょに眉をくつろげ、頬をゆるめさせ、
眠り込むように、まえに組んだ濃紺の長袖のなか、突っ伏してゆく。
絢香を吸われちゃう。支配されちゃう。
おそろいの制服姿で、兄妹ながら、辱められちゃっている。
そして、なによりも。
おなじ血を、愉しまれちゃっている。
妖しい想いが、つぎつぎと交叉して。
いやらしい吸血の音が。
忌むべき淫らな儀式が。
ボクの理性を、奪い去っていった。

気がつくと。
絢香はボクの下にいた。
ふたりして、荒い息をはずませていた。
兄妹で、なにしているんだね?
ボクの耳元にかがみ込んで来て、毒液のような囁きを吹き込んできた小父さんは。
すべてが計算通り。
そう言わんばかりに、ほくそ笑んでいた。
おそろいの制服姿のまま。
ボクは絢香を、組み敷いていて。
互いにすそを乱した濃紺のプリーツスカートは。
淫らな粘液に、すそを浸している。
破けたストッキングのうえ、糸を引く粘液は。
ボクの体内から、吐き出されたものだった。

実の妹の純潔は・・・どんな味かね?
譲ってくれたの・・・?
もともとこうするように、頼まれていたのさ。
きみたちの母さんに。

絢香は、わたしの種なのだ
だからお前たちは、半分ずつの兄妹。
血を交わらせてやりたい・・・と。
以前から思っていたのだよ。
その代わり。
お前は未来の嫁を、わしに紹介してくれなければいけないよ。
ボクはこっくりと、頷いていた。

いらっしゃーい。
クリーニング屋の娘は、きょうも威勢よく声張り上げている。
長い黒髪をいなせにキリキリと巻きあげて。
わざと男っぽく、きびきびと立ち働いていた。
なによ、あなたったら。
絢香ちゃんとしていたの?
ただの同級生にしては過敏すぎるご機嫌の悪さ。
そう。
ふたりが婚約するということを、つい先週双方の親たちから聞かされたばかりだったから。
あたしだけなにも識らないなんて、ズルイよね?
活き活きと輝く黒い瞳が、意地悪そうに輝いたのは。
小父さんのことまで口にしてしまったときだった。
いっしょに行こ。あたしのこと小父さまに紹介するんでしょ?
あたしの予備の制服、貸してあげるから。
毎日見慣れていたジャンパースカートを身につけるのは、初めてだった。
胸元に結わえた紅い紐リボンを、揺らしながら。
少女は元気よく差し伸ばした白のハイソックスの脚を噛まれていって。
太めのリブが鮮やかに走るふくらはぎに、紅いしずくを滴らせていって。
じぶんだけ紐リボンを、ほどきながら。
いさぎよく差しのべた首筋まで、牙に侵されていったのだった。

いらっしゃーい。きょうは記念の値引きデーですよっ。
訪れた母が差し出したのは、きのう法事に着ていった黒の礼服。
スカートの裏地に付着した白いシミを目ざとく見つけると、
汚れがありますね。割増しですよっ。
女どうしは、イタズラっぽく目交ぜを交わして。
お釣りはいらないわ、
母は一万円札を、カウンターに置く。
あなたたちへの、お祝いよ。
処女喪失、おめでとう。いいお嫁さんになってね。
じぶんの制服までクリーニングに出すはめになった小娘は。
さすがに照れ笑いを洩らしながら。
ありがとう。小母さん。・・・まだ小母さんで、いいですよね?
祝言挙げるまで、愛する小父さまとたっぷり愉しんじゃおうかなっ!!
いけないお嫁さんねぇ。
ほんとうにいけない会話を、ボクのまえ愉しみながら。
いつものように、日は暮れていって。
愉しい夜は、もうすぐそこまでやって来ている。

和解。

2010年06月09日(Wed) 07:50:54

あんたの家は、代々吸血鬼に呪われている。
遠い昔。
ご先祖が陥れた男が、化生となったものなのだ。
女は生き血を吸い尽くされ、男は妻を奪われる。
どうして女ばかりを狙っているのか?って?
とうぜん男だから。
・・・それではこたえに、なるまいね?
じつは。
あんたの家系の血筋を絶やそうとしているのさ。
妻を奪う といったね?
そう。
血を吸い取るだけではなく、男として奪うのだよ。
そうして己の精をそそぎ込んで。
胤を宿そうとするわけさ。
夫の子孫と見せかけて。
己の血筋を紛れ込ませる。
そうしてあんたの家系を乗っ取ろうという寸法だ。
ただどういうわけか。
その企ては代々、成就を妨げられているようだがね。

男がいま口許から滴らせているのは。
下に組み敷いた男の血。
骨と皮のように痩せこけた化生の身を、はね返すことができなかった。
さぁ、こんどは奥さんの番だ。
血色の失せた夫はなにかを言おうとしたが、言葉にならなかった。
数刻後―――
キャーという悲鳴が、ひと声。
しばらく経って。
ふたたび姿をあらわした痩せこけた化生は、口許を真っ赤な血で彩っていた。
鬼―――
夫は化生を罵ったが、化生はゆっくりとかぶりを振った。
満足しているらしい。
求められた握手を、夫は握り返していた。
操り人形のように。

おかげでどうやら、わたしの代も。
ぶじに子孫を、残せそうだ―――
生まれてくる子供は乳母(ばあ)やに預けて。
妻にはすこし、愉しい思いをさせてやろう。
きみはいつでも、すきな時に。
わたしの妻を、もてあそぶことができるのだよ。
吸血鬼への服従のことばを、うわ言のように呟くかたわらで。
その妻は情夫の腕の中、ウットリとしてしまっている。
剥ぎ取られたブラウスは、寝椅子の背もたれに。
真っ赤なミニスカートは、そのまま腰に。
脱ぎ棄てられたショーツは、足許に。
見る影もなく噛み破られたガーターストッキングは、すねから下にずり落ちていた。

子孫まで奪うと、いいながら。
代々見逃してきた。見逃されて生き延びてきた。
うら若い女の生き血を供してくれる家系に、まとわりつくようにして。
共存をつづける、化生の影―――
どこかで和解したのだろうな。
もっともらしく囁く、年老いた父。
年配になってもなお、色香を喪わない母。
そういえば自分も、乳母やに育てられていた―――

夕風吹き過ぎる、草むらのなか

2010年06月08日(Tue) 06:49:25

こげ茶のカーディガンに、薄いねずみ色のひざ丈スカート。
茶色のパンプスに、ストッキングは肌色だった。
ごめんなさい。きょうは春子、身体の調子がよくないの。わたしでガマンしてね。
大きな瞳に、笑みの似合うハッキリとした唇。
春子の魅力は、母譲りなのだと、いまさらながらにそうおもった。
齢を重ねた落ち着いた輪郭に、娘とうり二つの笑みが重なった。

脚から吸うんでしょ?
ベンチに腰かけた春子の母は、茶色いパンプスの脚をすうっと差し伸ばす。
娘に教わったポーズをなぞるようなしぐさだった。
もっとお洒落なストッキング、履いてくればよかったね。
もったいないほどの気遣いに、俺は無言でかぶりを振るばかり。
お父さんには話してきたから、でもお手柔らかにね。
柔らかな声色が、慈光のように、俯けた頭上に降ってきた。

こくり・・・こくり・・・
渇いた喉はあさましいほど性急に、お母さんの血を飲み込んでゆく。
心の奥に、澱のように淀んだやるせなさが。
春先の根雪のように融けてゆく―――

ごめんねぇ。
吹き過ぎる夕風の向こう側。
春子が長い髪の毛を飛ばされまいと抑えながら、こちらに歩みを進めてくる。
卵形の可愛ゆらしい頬に、いつもの生気を輝かせて。
白のブラウスの上、薄緑色のカーディガンを羽織って、
淡いオレンジ色のロングスカートの下は、見なれたグレーのパンプス。
肌色のストッキングは、母親のそれよりも濃い色合いで、存在感を示していた。

母じゃあもの足りなかったでしょう?
そんなことないけど・・・春子がいちばんだよ。
アラ、めずらしくおだてるじゃない。
くすっと笑んだ口許から、白い歯が覗く。
あの唇―――母娘は生き写しだった。

いいよ。首筋噛んでも。
大きな瞳が、決意を秘めて閉ざされる。
柔らかな肌。この一角を侵すことが、ほんとうに許されるのだろうか―――
理性の問いかけとは別に、俺の牙はすべり込むように春子の皮膚を食い破り、
薄緑のカーディガンの肩先に、持ち主の血をしたたらせている。
飢えてる・・・ねぇ。
からかうような声色が、けだるげに途切れそうになっている。

草むらに押し倒されあお向けになった女の瞳が、
せつじつに俺を、見あげてくる。
ちょっとのあいだ口ごもって。
俺は女の声を待っていた。
女は思い切ったように、口を開く。
子供、作ろ。

子供、作ろ。
あたしに似た女の子、生んであげるから。
わたしがよく言い聞かせて、親孝行な娘に育ててあげる。
母が若くなくなっても、その子がいればだいじょうぶでしょう?
娘にも…将来があるよな?
暗くなりかけた俺に。
そう言う貴方だから、ついてきた―――
女はぽつりと、呟いている。
またー、ハデに破いちゃってーっ。
ストッキングの擦り剥け具合にはじめて気づいた春子は、声色をがらりと変えていた。

いいよ。怖くないから―――
抱きすくめられた腕のなか。
春子は初めて血を吸われるときと同じくらい、頬を翳らせていた。
女を犯すのは、はじめてではない。
けれども春子が男を迎え入れるのは、初めてのはず。
彼女の緊張が、俺の動きにまで伝わってきて。
夕風吹き過ぎる、草むらのなか。
まるで初めてどうしのように、ぎこちなく身体を重ねていった。


あとがき
カーディガン姿って、いいですね。
ふだん着みたいに地味な装いでも、はっと女を感じさせる風情が漂います。

婚礼の点景。

2010年06月07日(Mon) 08:22:46

純白のウェディング・ドレスのすそから太もも覗かせて、
ごま塩頭の村の衆の手でベッドに引きずり込まれていった、新婦。
ジューシィなピンクの脛を染める白のストッキングの表面をぎらつく光沢が、妙に頭から離れない。

黒の礼服のまま草むらに引きずり込まれていった、母。
草きれをまとわりつかせた黒のストッキングの脚が、ひどく淫らに映った。
清楚なはずの薄墨色のナイロンを、娼婦の装いの替えられた記念すべき刻。
父は苦笑いを浮かべながら、母の初不倫に乾杯をしていた。

乾杯?いや、完敗だよ。
兄嫁ともどもスーツ姿を泥まみれにさせた兄貴。
義姉を凌辱した男から受け取ったのは、最愛の妻の脚から抜き取られたストッキング。
肌色の薄々のナイロンが、汗のような光沢をにじませていた。

夫の前黒留袖を剥ぎ取られていった、新婦の母。
引き裂かれた長襦袢からのぞいたおっぱいの白さが、脳裏に灼きついて離れない。

お出かけ姿のまま稚ない身体をもてあそばれていった、姪。
ばたつかせた白のハイソックスの脚が、ひどくオトナっぽかった。

村役場に提出する婚姻届に。
初めて犯されたごま塩頭の苗字を書きかけて。
イタズラっぽく笑う妻。
そのまま提出して、一週間後に差し替えてみた。
あのときの万年筆を、いまでもだいじに取ってある。


あとがき
うーん、やり過ぎ・・・? ^^;

洗脳された夫からの手紙。

2010年06月07日(Mon) 08:02:16

第一便
はじめて村にお邪魔をしから、はや一週間が過ぎました。
わたしたち夫婦もいまは、都会の日常に埋没しています。
その節は家内の由香里を強姦していただいて、ありがとうございました。
かなりのリフレッシュになったことは、間違いありません。
わたしの前なのにさいごはノリノリになっちゃったって、由香里のやついまだにテレています。 笑
近々またお邪魔をします。
夫婦でうかがっても、ご迷惑ではないですか?
ふたりだけにしてあげたほうが、粋なのかな?
家内いわく、貴方のまえで見せつけたいんじゃない?ですって。
ご主人様のごつごうを、教えてください。

凌辱される歓びに目ざめてしまった夫婦より


第二便
由香里を可愛がっていただいて、ありがとうございました。
どうしても仕事が抜けられなかったので一人で行かせたのですが、時々写メ送っていただいたりのお気づかいとてもうれしかったです。
正直画像で抜きました。 苦笑
帰宅したときはご命令どおり、由香里はスカートのすそ濡らしたまま戻ってきましたよ。
礼服の裏側が精液どろどろなんて・・・昂奮しますね。
村に行く前の潔癖すぎる自分が、もったいなく感じるこのごろです。
新婚旅行でおじゃましたかったですね。
そうしたら良作さんに、花嫁の純潔をあげられたんだけどな。
箱入り娘だった由香里は、処女のまま嫁いできましたので。
良作さんはばついちさんですから、うちのつごうに合わせてくれるので嬉しいです。
女ひでり なんですよね? 笑
旅費まで送金していただいて、ただただ恐縮です。
お礼に家内を時々、伺わせますね。
今夜は久しぶりに、夫婦の営みです。
家内が呼んでいるので、このへんで。

すっかり貴男の奴隷に堕とされた夫婦より


第三便
こういう内容のおたよりをはがきで出すのって、勇気要りますね。
せめて、差出人は書かずにお出しします。

来週末夫婦で村に伺います。
家内の由香里を、村のみな様で辱め抜いてください。
夫として、よろしくお願いいたします。

最愛の家内を凌辱されたがっている、変態な夫より
(どうやらこのハガキは、村の郵便局から投函されたものらしい)


第・・・便
夫婦でお世話になってから、なん年経ったことでしょうか?
先日はレトロなお写真ありがとうございます。
妻とふたりで見、当時を懐かしんでおります。
向こう側に、縛られたままのわたし。
手前に、貴男の凌辱を受ける家内。
絶妙のアングルですね。
立ち会ってくださった村長さんが、撮ってくださったんでしたっけ。
ふたりともまだ、若いですね♪

由香里は剥ぎ取られたブラウスの下から、おっぱい丸出しにしちゃって。
照れながら貴男の餌食になっていったんですね。
引き裂かれて足許までずり落ちた黒のパンストが、なんだかエロいです。
スーツ泥だらけにして、犯されたんでしたね。
あのとき由香里が着ていたピンクのスーツ、記念に差し上げたのをまだ持っていらっしゃるとか。嬉しいです。

息子の新婚旅行では、お世話になりました。
ほんとうはまず、こちらのお礼から書かなければならなかったのですが。
なにも知らないお嬢さんを巻き込むのは、正直心配だったのですが。
わたしたち夫婦も“姦られまくりツアー”だなんて知らずに村にお伺いしたのでした。(^^ゞ
さいしょにだんなが洗脳されて、つぎに奥さんが餌食になり、さいごに夫婦ながら村の方たちとの交流を愉しむ。
息子も立派に、お役目を果たせたようでなによりです。
今月中にも伺いたいと、夫婦であいさつに来たのですよ。
花嫁が処女のまま貴男に抱かれたと伺って、息子のやつをほめてやりました。
いずれは嫁姑で、おうかがいしましょうか?
こんどは娘の美夕の番ですね。
中学生になったら経験させようという心づもりだったので。
ご承知のとおりあの子は、貴男の種です。
父娘で ということになりますが、問題ありませんか?
当家はまったく、問題に思っておりません。
昨夏に帰郷のおりには白のハイソックス姿にご執心でしたが、
制服でお伺いさせようともくろんでいます。
貴重な初体験の機会を、もっとも信頼できる貴男にゆだねたいと思います。

どうぞいつまでもお若く、お元気で。
都会に棲まう、貴男の忠実な奴隷より

娘の嫁ぎ先。

2010年06月06日(Sun) 09:39:06

お母さんも、遊びにいらっしゃいませんか?
そう誘われて、娘の嫁ぎ先に行った妻。
娘の義父の手ほどきで。
いろいろなことを教え込まれて、戻ってきた。
お父さんしか識らなかったのは、失敗だったわ。
いまではこともなげに、そんなことまで口にする。
若づくりな髪型に、ショッキングピンクのスーツが似合うようになった妻。
なまめかしさを取り戻した白い顔がひどく眩しい、きょうこのごろ。


あとがき
やけにあっさり描いちゃいました。(^^ゞ
このぷろっとは時々、使用したいです。

事前アンケート。

2010年06月06日(Sun) 08:57:36

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ・・・それぞれのなかから、いまの貴女の心境にもっともふさわしい語句を選んで、文章を完成させてください。


イ:土砂降りの雨のなか
ロ:村はずれの納屋のなか
ハ:人知れない密室のなか
ニ:陽射しの照りつける屋外で
ホ:公民館の大広間で


イ:だんなのまえで
ロ:家族みんなのまえで
ハ:人どおりのある屋外で、通行人のみんなに見られながら
ニ:だれの目にも触れないで


イ:力いっぱい、思いっきり抵抗しながら
ロ:戸惑いながら、どうしてよいかもわからずに
ハ:悲痛に泣き叫んでみながら
ニ:むしろノリノリに、愉しい気分で


イ:自分や夫よりも年配の村の衆の手で
ロ:自分や夫と同年代の村の衆の手で
ハ:自分や夫よりも若い男の子の手で
ニ:おおぜいの村の衆の手で


イ:強姦されてみたいです。
ロ:辱め抜かれてみたいです。
ハ:奴隷に堕ちてみたいです。
ニ:ひっそり愉しんでみたいです。
ホ:まわされちゃうのも、愉しいかも?


気丈でボーイッシュな、桜木夫人は

陽射しの照りつける屋外で
だんなのまえで
力いっぱい、思いっきり抵抗しながら
自分や夫よりも若い男の子の手で
強姦されてみたいです。

太く濃い字で、堂々と。丸印をつけていって。
どうせ犯されちゃうなら、やっぱり若い子相手がいいでしょう?って。
挑発するような上目遣いに、ご主人は照れくさそうに応えていった。



内気で秘密主義の、園原夫人は

人知れない密室のなか
だれの目にも触れないで
戸惑いながら、どうしてよいかわからずに
自分や夫よりも年配の村の衆の手で
奴隷に堕ちてみたいです。

ちらちらと盗み見しているご主人は。
きっと”彼ら”と示し合わせて、覗きにくるに違いなかった。



良妻賢母で通っているはずの、長原夫人は

土砂降りの雨のなか
家族みんなのまえで
力いっぱい、思いっきり抵抗しながら
おおぜいの村の衆の手で
辱め抜かれてみたいです。

悲劇のヒロインなんて、素敵でしょう?
夫と息子は、顔見合せながら。
母さんがそれでいいなら・・・って、意外につよく頷いていた。



若くて美しい、解放的な若妻である、わたしの家内は

陽射しの照りつける屋外で
家族みんなのまえで
人どおりのある屋外で、通行人のみんなに見られながら
むしろノリノリに、愉しい気分で
自分や夫よりも若い男の子の手で
まわされちゃうのも、愉しいかも?

お・・・おいおいっ。
わたしや姑の狼狽を、愉しむように。
妻は手近な男の子の逞しい腕を、早くもたぐり寄せていた。


あとがき
読者のみな様は、どんなシナリオにそそられますか?^^
ご婦人がたの苗字を、手近なお知り合いのものに変えてみるのも、案外とイケるかも。 笑

アルバイトの初日。

2010年06月06日(Sun) 08:38:28

か・・・身体のあいているときに、アルバイトしませんか?って、誘われているの。
村に赴任して、ひと月が経って。
妻は口ごもりながら、そんな話を切り出した。
行ってくればいいじゃない。
なるべく、何気ない風を取り繕って、わたしがそう応えると。
―――ほんとうに、私を行かせてもいいの?
そんな目線が、かえってきたのは一瞬のこと。
妻はすぐに感情を押し隠した無表情に戻っていて。
じゃあ、行って参りますね。
いつもの事務的な口調を、取り戻していた。

行き先は村の中心にある、公民館。
仕事時間中に、同僚とふたり通りかかった。
ひっそりとした窓辺の奥は。
一見もの静かな暗がりを覗かせるばかり。
うちのやつも、招ばれているんですよ。
こちらの気分を見透かしたように。
わたしよりもずっと年上の同僚は、ひっそりとした照れ笑いを浮かべていた。
でもお宅の奥さんは若いから・・・なにかとたいへんですね。
それだけよけいに、数をこなさなければならないという。
身体的な負担を、言っているのだろうか?
さりげない言葉のもつ生々しさに、なぜか妖しい昂りを覚えていた。

さいしょのときは、さすがにね。
妻も娘も、べそかいて戻ってきましたが。
いまではそこそこ、愉しんじゃっているようですよ。
女って、強いですね・・・

わたしの妻も。
べそをかきながら、戻って来るのだろうか?
それともなに食わぬ顔つきで、帰りの遅いわたしを迎え入れるのだろうか?
着飾った都会妻たちが吸い込まれていった、公民館の入り口を。
そのすぐあとに、のしのしと乗り込んでいった、赧(あか)ら顔で猪首の年配男たち。
あのなかのだれかが、いまごろは。
見なれたスーツ姿の妻を、組み敷いているのだろうか?
赤黒い陰部を、愉しげに咥え込んでいるのだろうか?
あらぬ想像にゾクッときたわたしのことを。
同僚は見ないふりを、決め込んでくれている。

早い帰宅。

2010年06月06日(Sun) 08:14:31

おかえり。
けだるい声でわたしを出迎えたのは、高校生の娘。
家族を伴なってこの村に赴任してから、にわかに大人っぽくなってきた。というよりも、女くさくなってきた。
ツヤツヤと光る豊かな黒髪をけだるそうに掻き上げながら。
会社終わるの、早かったんだね。
早い帰宅に、意外そうな響きがあった。
クラスの男の子たちに、まわされちゃった。
そんなことをこともなげに口にする娘に。
そう、そいつはご苦労さん。
父親のことばとしてもっともふさわしくないこたえを返すわたし。
制服のスカートの下身に着けた、紺のハイソックスは、片方だけずり落ちて。
両脚にはぬらぬらと、透明に濁った粘液を光らせていた。

あっち行ったら、ダメだよ。ママのとこのお客さん、まだお愉しみ中だからね。
ちらと目くばせする先は、夫婦の寝室。
閉ざされたドアの向こう側からは、さっきまで押し殺したような声の交わし合いが洩れていた。
父娘のやり取りに耳を澄ませたのか、ちょっとのあいだなりをひそめたはずの声たちが。
わたしたちの会話が途切れるとふたたび、せめぎ合いを交わしはじめる。
様子をちらちら窺うわたしを、責めるように。
あっち、行くの?
娘はきつい上目づかい。
いや。
軽くかぶりを振ると、ちらちらわたしを窺いながら。
挑発するような口ぶりで。
相手ね。担任の先生。
夫としてのわたしの仇敵の正体を、はじめて口にした。

先生と生徒で、うちに来たの。
男の子たちはわたしをまわしたあと、先生のお宅に行くって言ってたわ。
いまごろ先生の奥さんを、みんなで手ごめにしているころよ。
あいも変わらず放心したような、感情の消えた声。
以前はこんなふうに話す娘ではなかった。
ギュッと握りしめた掌に、衝動に似たものをかよわせていった。
するの・・・?
やらしいね。
きつい色を込めていた上目遣いが、イタズラっぽい色を帯びた。

村に赴任そうそう、放り込まれた納屋のなか。
母娘ながら、若い情欲の餌食になって。
帰り際にはすすんで、ポルノ女優さながらの艶技に興じていたという。
それからは、感情を消した囁きを好むようになった娘は。
わたしの下に身を横たえるときだけ、
やばいよ。感じちゃうよ。って。
初々しい戸惑いをみせるのだった。


あとがき
村に棲みつく都会妻にジャンル分けしようかとおもったのですが。
父娘相姦という部分から、そちらのジャンルにしてみました。
妻を犯されながら、娘を犯す父。
人妻をモノにしているあいだ、妻を教え子たちにゆだねる学校教師。
相身互い・・・というべきでしょうか。

男相手。

2010年06月06日(Sun) 07:41:46

いただきまぁす。
意外なくらい神妙な声が、薄暗い和室に響きわたった。
それからひと呼吸おいて、うなじのつけ根に、痺れるような痛みが走る。
もぐり込まされた牙が、尖った疼痛を滲ませながら。
なま温かい血液を、抜き去ってゆく。
あお向けに横たえられた畳の上、伝い落ちた血液がぼたぼたと滴った。

身動きできないほどきつく抑えつけられた、左隣で。
母は黒の礼服姿の身をよじらせながら。
激しくかぶりを振って、抵抗している。
時間の問題だろう。
母の上に覆いかぶさっている初老の男は、鶴のように細いうなじを咥え込んでしまっていたから。
おなじ姿勢で抑えつけられた、セーラー服姿の妹は。
暑苦しいほど伸びた、豊かな黒髪を振り乱しながら。
べそをかきながら、わたしとおなじ部位を、噛まれていった。
無念そうに、唇噛み締めながら。

やっぱり若い子の血は、いいなぁ。
右隣から、そんな声。
わたしよりも年下の少年が、稚ない唇を妹の血で浸している。
ストッキングを破らせていただくぞ。
初老の男はほくそ笑みながら、薄墨色に染まった肉づきたっぷりのふくらはぎに、唇這わせてゆく。
いけません。いけませんてば・・・
いつも気丈な母に似ず、おずおずとしたたしなめ口調。
清楚な黒のストッキングを、欲情に持ちた唇に、みるみる噛み剥がれてしまっている。
妹はとっくに正気を喪っていて。
へらへらと笑いこけながら、ふくらはぎを吸わせてしまっていて。
真新しい白のハイソックスに、ばら色のシミをしみ込まされていた。

ちぇっ、ついてないの。ボクだけ男の血だなんて。
わたしよりずっと年下の、その少年は。
小さな身体に似ない物凄い力でわたしのことを抑えつけていて。
ワイシャツのうえ、ぼたぼたと散らされる血潮のなま温かさを。
したたかに、見せつけながら。
そこかしこと思い思いに、容赦なく噛みついてくる。
ふん、いちばんいい思いをしくさるくせに。
その子の父親らしい、母の情夫は。
意地悪そうに、息子を睨んだ。

数日後。
陽射しのふんだんに差し込んだ、レストランの一角は。
わたしたち家族だけに、貸し切られていた。
母と妹は、それとなく座を遠ざけていって。
いつか、自分の相手と手を握り合って、
ソファとソファの重なりに隠した足許に、
男どもの唇を、吸いつけさせていった。
わたしはあの少年に、にこやかに語りかけている。
婚約者の、華子さんだ。○×大学の四年生。
卒業したら式を挙げるんだよ。
薄い黄色のスーツに身を包んだ華子さんは。
わたしの傍ら、ねずみ色のストッキングに包まれた両脚を、淑やかに揃えている。
羞じらいを含んだ、初々しい白い頬には。
これから引き起こされる惨劇の予感など、かけらもない。
壊してしまう。
そんなことに恐れを抱きながら。
わたしはさりげなく、手を伸ばて。
黄色のタイトスカートのうえから、彼女のひざ小僧を抑えつけていった。


あとがき
いちばん得をしたのは、さいしょは男相手だった少年・・・というお話です。

ご家族揃って、血液を提供しながら。
どうやら必ずしも、事態を100%受け容れているわけではなさそうですね。
吸血を経て理性を完全に堕とされてしまってから。
状況を愉しむようになった感じです。

初々しい婚約者の襲撃シーンをあえてカットしてみました。
黄色のスーツのすそから覗くねずみ色のストッキングを描くだけで。
なまめかしいナイロンがむざんに噛み破られるだろう情景を、賢明な読者のみな様はありありと想像してくださることでしょうから。

三人の侵入者

2010年06月04日(Fri) 08:16:13

ひりひりとしみ込むように、疼きをにじませた傷口に。
かわるがわるあてがわれる、飢えた唇。
じわじわと、血を抜きとられながら。
切なくて小気味よくさえある、失血の倦怠に。
ぼくはきょうも、耽っていた。

身にまとうのは、フェミニンなシフォンのワンピース。
姉のものだった。
時には妻となるひとの、濃紺の制服や。
母が身にまとう、辛気くさいはずの黒の礼服にさえも。
男どもは、むらがってくる。
三人の吸血鬼はそれぞれ、
母の情夫(あいて)であり、
姉の情夫(あいて)であり、
そして、未来の花嫁の情夫(あいて)だったから。
代わる代わる押しつけられてくる唇がよぎらせる、微妙な情念は。
餌食にした女の息子として。
獲物と狙った女の弟として。
おもちゃにしてもてあそんでいる女の許婚として。
味わうときのものだった。

姉さんが吸血鬼に襲われることに、いやいやをしていたのは、十年もまえのこと。
一家のしきたりなのよと、母に諭されて。
まだ制服姿だった姉を連れて訪れた、村はずれの古屋敷。
セーラー服の襟首に走る白のラインを、真っ赤なシミで彩りながら。
姉さんが襲われてゆくのを。
汚されてゆくのを。
耽りはじめてゆくのを。
じいっと見つめていた、あの秋の夕暮れ―――。

父の写真のまえ、母は大人しくあお向けになっていて。
清楚な黒のストッキングの脚を、ひろげたまま。
開いた脚の真ん中に、逞しく上下するむき出しの臀部を、受け容れていた。
ゆったり伸びたふくらはぎの周り、薄墨色のナイロンがちりちりとほつれてゆくのを。
じいっと覗き見していた、あの冬の夜更け。

まだストッキングをたしなむ前の年ごろだったボクの彼女は。
真っ赤なプリーツスカートに、白のハイソックス。
ハイソックスのふくらはぎを伝い落ちてゆくバラ色のしずくの意味を。
もう分かる年ごろだったはずのボクは。
どうにもならない昂りに、理性を侵されてしまっていて。
じいっと目の当たりにしていた、散らかり放題の勉強部屋―――。

三人の獣は、ボクの身体に群がって。
血を失くし過ぎて体調を崩した女たちの身代りを務めている。
母の、姉の、許婚者の身代りを。
それぞれの服を身にまとって演じることが、最高のもてなしとされていたから。
部屋の隅、ひっそりととざされたはずのふすまは、
いつか細めに、開かれていて。
見つめつづける、眼、眼、眼・・・
ひそかな昂りに、羨望を込めながら。
女どもはきょうも、儀式を見守りつづけている。


あとがき
うーん。
描きたいものの像が、ぼやけてしまいました。(-_-;)
消すのもなんなんで、載せておきますw

ラインの入ったハイソックス

2010年06月04日(Fri) 07:34:32

―――その昔、男の子もライン入りのハイソックスをふつうに履いていたころのお話です。

制服に着かえるのが、面倒くさくって。
練習帰り、短パン姿で下校して。
立ち止まったのは、公園まえの砂利道だった。
やっぱりお前か。
送った苦笑いに、照れ笑いがかえってくる。
相手は幼馴染みのユウゾウだった。

三男坊に生まれた彼は。
家でただひとり選ばれるしきたりの、吸血鬼になっていて。
齢のはなれた兄ふたりは、親がわりになって血を吸われ、
兄嫁や未来の兄嫁の血まで、口にするようになっていた。
そんなかれが、通っている学校で。
女子生徒が毒牙にかからないわけはなかったけれど。
しきたりに忠実な学校の先生たちは、だれもが見て見ぬふりを決め込んでいるのだった。

評判だぞ。お前。
ははは・・・・そお?(^^ゞ
図星を指されたユウゾウは、照れ笑いをいっそう濃くしていった。
真知子と悦美、襲っただろ?
あっ、ばれた?^^;
ラインの入ったハイソックス履いていると襲われるって、もっぱらの評判だって。
同い年なのに、弟を諭す口調になっているのは。
吸血鬼の彼よりも、人間のタクオのほうが、力関係で優位になっていたから。

評判になっている そういうわりに。
流行りのライン入りハイソックスを履く生徒がそんなに減ったようすがないということは。
噛まれる習慣を身に着けてしまったものが、それだけ増えた・・・ということなのだろう。
げんにタクオも、そういう一人だった。
しょうがないやつ!
投げやりに言い放ちながらも、道を外れて立ち寄った公園のベンチの上、腰かけて。
短パンの下脚に通したハイソックスを、ひざ小僧の下まで引き伸ばしてやっている。
すりつけられた唇が、かたほうのハイソックスをずるずると引きずりおろして、
もう片方のハイソックスを持ち主の血で彩るのを。
少年はくすぐったそうに、見おろしていた。
やがて、クスッと笑った少年は。
口許にじぶんの血をにじませた幼馴染に、囁いていた。
これ・・・妹のやつなんだぜ?
ばかみたいに狼狽する吸血鬼を、少年はさも愉快そうに笑っている。

見るか?
まるで宝物を、見せびらかすように。
制服のポケットからだいじそうに取り出したのは。
ライン入りのハイソックスが、二対。
どちらもふくらはぎのあたりに、持ち主のふくらはぎのなだらかさを残していて。
そしてどちらもが、赤黒いシミをべっとりと滲ませていた。
悦美・・・
きのうの被害者のひとりの名を、口にするのを。
同性の足許に夢中になって唇這わせるものは、聞き咎めただろうか?
知らずにしたこととはいえ、それは血を分けてくれる少年の恋人の名前だったということも。

心優しい訪問客

2010年06月03日(Thu) 08:21:11

おとずれる人もまれな、玄関のポーチに立ったのは。
革製のパンプスと肌色のストッキングに包まれた、柔らかい脚。
ひとりでは心細いですから・・・と。
ご主人同伴で現れたその奥さんは。
ソファにゆったりと腰かけて。
ためらいながら、じゅうたんのうえ。
つま先をスッと、伸ばしてくれた。
ストッキングを引きおろそうとする掌を、押し止めて。
それはあまりにも無遠慮すぎるから・・・という言い訳を。
奥さんはすぐに、見抜いてしまった。
かえってそちらのほうが、いやらしいですね。
美しく輝く頬をちょっぴりこわばらせた呟きに。
ボクは照れ笑いを浮かべるばかり。
気後れしながら吸いつけた唇の下。
なよなよとした薄々のナイロン生地は、他愛もなくねじれていった。

ごく、ごく、ごく、ごく・・・
吸血という、忌むべき性癖に。
奥さんはじゅうたんのうえ、押し倒されたまま。
応えてくれた。
噛み破られたパンストを履いた脚に、妖しいくねりを交えながら。

助かります。ほんとうに、助かります。
謝罪と感謝のことばを、投げながら。
ボクはそれでも、ご主人のまえ。
彼の愛妻の生き血をむさぼる行為をやめられなかった。
ご主人は愛想よく笑いながら、共犯者のように振舞ってくれて。
ブラウスの両肩を、優しく抑えつけてくれていて。
奥さんは静かに目を閉じて、求められるまま、ボクに血液を与えてくれた。
ねっとりとした生温かい喉ごしに、ボクはすべてを忘れていった。

こんどは二人きりで、お逢いしましょうね。
つぎにお伺いするときは・・・黒のストッキング履いてこようかしら?
紅く腫れた噛み痕のついた首筋に手を当てながら、奥さんは。
ご主人に向けられた、イタズラっぽい上目遣い。
ぜひそうしておあげなさい。
ご主人はくすぐったそうに、妻の目線を受け流していた。

精液まみれにしてしまったスカートをクリーニングして、ご主人にお返ししたのは。
そのすぐ翌週のことだった。