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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

あんたのお袋さんに、惚れちまったよ・・・

2011年02月20日(Sun) 09:23:47

新婚初夜のベッドの上。
花嫁の純潔を奪った褥から、降りもしないうちに。
あいつはぬけぬけと、言ったものだ。
あんたのお袋さんに、惚れちまったよ・・・
あの留袖姿。たまんねぇな。
許せない言葉のはずなのに、つい受けとめてしまったのは。
あいつがしんそこ、母にぼう然となってしまったらしかったから。
それから、
母が汚される。
そのことに、いま汚され抜いて愉しみはじめてしまったゆう子の姿が、二重写しになったことに。
ひどく昂奮を覚えてしまったから。

親父がなかなか、許してくれないと思うよ。
話しあって、仲良くやってくれよ。
ともかくさ。
今夜はゆう子に、専念してくれよ。

ゆう子がちょっと、不快げだったのは。
夫を裏切る行為を強要させられた、ということよりも。
自分の相手をしながら、ほかの女のことを言いだす男が、許せなかったからだろう。
その晩ゆう子は、狂わされて、花婿よりもひと足先に、獣になっていた。

ひと月後。
俺のいないウィークデーの真っ昼間に、毎日足しげく新居に通ってくる彼は。
どこでどう時間をつごうするのか、親父とすっかり意気投合しちゃっていて。
ふた月後。
お袋とベッド・インしたそのホテルに、親父に着替えを持ってこさせる関係になっていた。
週末は、あんたら夫婦のために取っておくんだ。
恩着せがましくそう抜かしたあいつは。
こんどはゆう子の両親にまで、すり寄っていって。
お嬢さん、お母さん似なんですね。とかなんとか、言いながら。
義父のまえ、義母のスカートを体液でぬらぬらにしていった。

苦笑いする男三人に、横っ面で会釈をしながら。
女ひでりと称する逞しい肉体で、三人の人妻を辱めてゆく男――――
セックスそのものよりも愉しめるかもしれない快楽が、
平穏な三つの家庭を、毒液のように浸していった。

ハイソックスものに注目。

2011年02月19日(Sat) 06:43:34

このごろ拍手を頂戴するお話のなかに、ちらちらとハイソックスものが顔を出すようになりました。

「短文」。 1月30日
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2421.html

「お揃いの紺のハイソックス ~プリーツスカートと半ズボン~」 2月14日
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-2428.html

「ご用はこれから?もうすんだ? 3」 2月18日
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1568.html

ハイソックス好きな男子が、好色な吸血鬼に足許を狙われて、ついでに彼女や奥さんまで喰われちゃう。
そんな愉快な(笑)お話です。
よろしかったら、どうぞ。^^

お礼。

2011年02月19日(Sat) 06:36:30

キミの血は、ほんとうにおいしいね。
ふだんはね。
おいしいとか、まずいとか。
めったに言わないことにしているんだ。
だって、まずい血に当たっちゃったからって、文句を言うのは失礼だろう?
せっかく痛いのガマンしながら、だいじな血を吸わせてくれているんだもの。

乗りつけてきた自転車から、降りもしないで。
ほら、血を吸いなよ。ハイソックス汚してもいいんだぜ?
目の前に差し出された、カモシカのようにしなやかな脚は。
ひざ下まできちっと引き伸ばされた白地のハイソックスには、
赤のラインが二本、鮮やかによぎっていた。
昨日のお礼。
襲われたの、初めてなのに。
もーろーとしちゃった俺を、介抱してくれて。
わざわざおいしい なんて、言ってくれたから。
生命まで取るわけじゃ、ないようだからね。

真新しいハイソックスに撥ねた血を、
面白そうに、見おろしながら。
男の血でも、よかったの?
本で読んだら、女のひとの血ばかり狙うって、書いてあったけど。
ハイソックス汚すのが好きなのは、
ほんとうは、女の子も襲いたいんじゃないのかな?

ずいぶんがんばったんだぜ。
褒めてもらわなくっちゃ。
うちが代々、吸血鬼に血を吸わせてあげるしきたりのある家系なんだって、
それでも俺と、いっしょになるかい?って、
そう言ったのに、OKくれたんだ。
青年が連れてきた恋人は、やけにてかてかとしたストッキングを穿いている。

見ててね。見ててね。いっしょにいてね。怖いから。
彼が連れてきた女の子は、ひどく怯えながら、けれどもちょっぴり、愉しそうに、
ミニスカートから覗く太ももを、彼氏以外の男のまえに、さらけ出してゆく。
ちゅうっ―――
吸いつけた唇の下、薄いナイロンのしなやかな舌触りに、
いつもより粘っこい唾液が散る。
凌辱されてゆく、恋人の足許を。
青年はじいっと、見つめている。
自分が噛まれたときみたいにくすぐったそうな顔をして。

外は、雨―――

2011年02月19日(Sat) 06:18:36

外は、雨―――
雨戸のむこう、ばしゃばしゃとあきもせずに、降っている。
目が覚めた・・・?
夜どおしずっとのしかかっていたらしい彼が、耳元でささやく。
柔らかな声色が、じわあんと、ボクの鼓膜をくすぐった。

人けのない、自宅。
母さんは夕べ着飾って、浮気に出かけたし。
父さんは母さんの着替えをもって、あとから出かけて戻ってこない。
見せつけられちゃっているのさ。
秘密を打ち明けるような声で、彼がそう教えてくれたのは、もうどれくらい前だろう?

ボクはけだるげに、眠気を払い落とすように左右に首を振り、のろのろと起きあがる。
夕べから身に着けたままの、濃紺の半ズボンにおなじ色のハイソックスの制服が、
ちょっと着乱れていた。
脛からずり落ちかけたハイソックスを、うんと引っ張ると。
男は嬉しげに、唇を擦りつける。
やだ。裂け目が広がるじゃないか。
しつように噛まれた痕が、あちこちに。
白い脛を露出させていた。

きょうは学校休むよ。
朝ごはんのしたくもないし、だいいち学校の制服でもてあそばれちゃね・・・
勉強に身が入らないや。
ぐちるようにこぼしたボクに、男はスッとすり寄って来て。
ボクの身体から吸い取った血でなま温かくなった唇を、うなじに吸いつけてくる。
母さんの服着て、相手してやろうか?
睨んだ横目を、彼はくすぐったそうに受け流すと。
いんや、きょうはキミのハイソックスにはまっちゃった。
もう一足、噛ませてくれよ。
しょうがないなあ・・・
箪笥の抽斗から取り出した、真新しい一足を。
ボクはつま先へと、通していった。
まるで娼婦が、ストッキングを穿き換えるみたいにして。

いつの日か。
ボクに彼女ができたなら。
たぶん―――
おそろいの紺のハイソックスの脚を並べて、男のためにもてなすのだろう。
けだるい朝。
雨はまだ、降り続いている。


あとがき
昨日の朝、雨音を聞いているうちに思い浮かんだお話です。
時間切れで、あっぷまでこぎつけられませんでした。

妻の足跡 ~エプロン妻の「お手伝い」~

2011年02月15日(Tue) 04:59:08

週にいちどの、約束だった。
夫のわたしが、出勤していくと。
こぎれいなワンピースのうえから、真っ白なエプロンを締めて。
薄々のストッキングのつま先に、パンプスをつっかけて。
人けのなくなった敷居にむかって、行って参りますって、謝罪をするみたいに深々とお辞儀をして。
村はずれのご隠居の家に、「お手伝い」に出かける妻―――
昼さがりの帰り道。
ワンピースのすそを、ふりかけられた粘液に濡らしたまま。
薄々のストッキングを、びりびりに破かれたまま。
栗色に染めるようになった長い髪を、肩先にほつれさせたまま。
服を破かれた見返りにいつも渡される、ぎょうぎょうしいのし袋を手にしたまま。
妻は無言で、家路をたどるという。

還暦も間近になった母の代役で。
週にいちどという約束で請われた、性の奉仕。
此処のしきたりだから・・・ということで。
妻はすべてを、柔らかなほほ笑みの奥に、のみ込んでいった。

週にいちど・・・?そうなんだ。
妙に納得をした顔の、幼馴染のユウちゃんに。
どこか奥歯にものの挟まったような雰囲気を感じて。
どうしたの?って、訊き重ねたら。
うん。いや、その・・・って、口ごもりながら。
重大な事実を、教えてくれた。
そのね。
洋子さん、なんだけど。
週に一回、だったよね?
白いエプロンを締めて、水玉もようの日傘をさして、きみの出勤のあと、出かけていくの。
それがね。もうちょっと、多いんだよな・・・
さすがに毎日じゃ、ないみたいだけど。
二日にいっぺん・・・くらいかな?
行き先までは、知らないよ。
ご隠居の家とは、見当違いなところで見かけたこともあるし。
そういうときでも、妻の洋子はいつものように、ゆったりと。
夢見心地な細い目を、いっそう細めて。
淡いピンクの口紅を刷いた、華やぎの淡い薄い唇に、柔らかな笑みを滲ませて。
ことさら、悪びれたふうもなく。
それは礼儀正しく、挨拶を返してくるという。
ストッキング?
そうだね。遅い時間にすれ違う時には。破けているときも・・・あるかもね。
いつも目にする光景を、ぶきっちょに表現をくるめて口ごもるユウちゃんを。
わたしはそれくらいで、勘弁してあげていた。

週にいちどは、必ずな。
それ以上は・・・それは洋子さんしだいだろうね。
父はわざとのように、こちらを見ずに、そんなふうに。
風習のルールを、教えてくれた。
還暦までは、相手の求めるままに。
「お手伝い」に応じて、出かけていかなければならなくて。
「お洋服代」という名目のお手当は。
だれもがもらえるわけでは、ないという。

そういう父に、未経験の妻に、教え込むように頼んだ一夜―――
洋子さんな、それは羞ずかしがってな。
往生したよ。
言葉少なな口ぶりが、かえって妻の挙措をあらわによみがえらせてくれる。
その晩夜勤と偽ったわたしは、いちぶしじゅうを物陰から、見届けていたのだけれど。
服を着たまま、ですか?
驚く声を、放ちながら。
さいしょから予期していたように、覚悟を決めて。
どうぞ・・・って、目をつぶり。
ブラウスのうえ、胸もとをまさぐる掌を。
潔く、とまではいかないまでも。
ことさら妨げるふうもなく、受け容れた妻。
後ろからのしかかり、襟首を押し広げられたブラウスに、裂け目を入れられたときだけは。
ほんのちょっと、声を洩らしたけれど。
乳首を舐めるだけですよ。
お口でお受けするだけですよ。
あっ、やっぱり羞ずかしい。
そそり立つ一物をまえに、薄い唇を、それは羞ずかしげに、ぱっと両手で蔽う妻。
実を揉んで、いやいやするのを、なだめるように。
父は妻の背後から、のしかかっていって。
さいごには遠慮会釈なく、迫っていって。
若い嫁の腰まわりを彩るスカートに、手をかけて。
男の目線を、少しでも。
薄々のストッキングの脚からへだてようとしたはずの、ロングスカートを、
腰があらわになるほど、まくりあげていった。

しずかになった妻のうえ、かがみ込んでいった舅殿は、
しばらくくちゃくちゃと、音を立てながら。
父娘ほど齢の離れた嫁の、うら若い唇を、
しつようなくらい念入りに、もてあそんでいって。
昂るものを股間に感じるわたしの存在を、知ってか知らずか。
むぞうさに引き裂いたブラウスの下。
はち切れそうに豊かなおっぱいを、ことさらのように揉みしだいた。
いよいよという、そのときに。
妻はちょっぴり、涙ぐんだという。
傍らから観ているわたしには、そこまでつぶさには、窺うことはできなかったけれど。
羞ずかしそうに顔を隠した両手の下。
夫を裏切る罪悪感に、指を濡らしていたのだった。
それでももちろん、さいごには。
伸べられた布団のうえ、年配男の逞しい筋肉に圧倒されて。
わたしのときよりも切なげな声を、惜しげもなく洩らしつづけてしまったのだけれど。

ふつかにいちどは、日傘をさして。
妻はいったい、どこに通っているのだろう?
ユウちゃんのところにも、週に一回。
ラーメン店のご主人のところにも、お昼時には週一で。
義務を果たしている主婦は、村にいったいなん人いるのだろう。
どう数えたって、三日も通ったら。
どこかから苦情がくるはずなのに。

しばらくぶりに訪れた実家に、父は留守だった。
夕餉の支度をしていたのか、かっぽう着のまま出てきた母と、
ひとしきり近況を告げあったあと。
母は意外な事を、口にした。
ミッちゃん、いつも悪いわね。
母さんの留守中いつも、洋子さんをお借りしちゃって。
え?洋子こっちにお邪魔しているの?
驚くわたしに、母はどこまでも、おっとりとした物腰だった。
あら、ミッちゃんには言っていなかったのね。
知っているでしょ?母さんご隠居さんのところに、いまでも週二でお邪魔しているの。
そのあいだ、お父さんもうお仕事ないでしょう?
お淋しいでしょうって、お話し相手をしてくれているの。
たくみにくるんだ、表現の裏に。
わたしはすぐに察しをつけ、察しをつけたわたしに、母はさりげなく言葉を継いでゆく。
洋子さんのこと、怒っちゃダメよ。
あのひと、この村に慣れていないのに。親孝行のつもりで、来てくれているんだから。

わかったわかった。
一瞬よぎった緊迫を解きほぐすようにして、
わたしは間の抜けたあきらめ口調を、つくっていって。
けれども訊かずには、いられなかった。
その・・・なにかな。やっぱり両手でこうやって、口を隠して、羞ずかしがっているのかな。
ばかねぇ。
母はゆったりと、笑っている。
女はね。切り替えが早いのよ。
いつも勝手な殿方に、うまく合わせて生きていかなきゃならないんだから。
表向きは、羞ずかしがるものなのよ。それが女のたしなみだもの。
でもね、そこそこ愉しんじゃっているものよ。
母さんだってそうだし、洋子さんにしたって、いっしょだわ。間違いなく。
そうじゃなかったらこんな風習、続くわけないじゃないの。
穏やかにほほ笑む面ざしが。ひっそりと和んだ物腰が。
嫁も姑も、なぞるようにうりふたつに映っていた。

あのひと、えらいわね。
分をわきまえて、ヨウちゃんのところにも、週に一回。あそことそこと、とにかく自分の先輩を、ちゃんと立てているんだから。
妬きもちやかれないようにって、ちゃんとわきまえているのよ。
父さんに逢いにくるのも、母さんが留守にしているときだけ。
先輩の取り分は、ぜったいに侵さないで。
あんなに大人しいのに、きちんとお断りしているんですって。
それとはあべこべに、先輩の奥さんたちが、取り込んで忙しくなっちゃった時には、洋子さんいつもエプロン締めてくれて。
みんな助かっているんだから。

そこそこ愉しんでる。
真相を告げられたからと言って、どうして妻を咎めることができるのだろう?
じぶんの知らないあいだに、義務以上に励むようになった妻―――
ひっそりと、ほほ笑みながら。
華のない面ざしに浮かべた精いっぱいの羞恥で、相手の男を巧みに誘って、
ひらひらとした若妻の装いに、淫らな粘液を、たっぷりとしみ込ませていって。
控えめにすぼめた股間の奥で、たぶんしっかりと、愉しんじゃっている。
いつもおっとりと構えた妻を、今夜も誘ってみよう。
きっとそこには、濃密な営みが待っているはずだから・・・

妻の周辺  ~エプロン妻、ご隠居の家にお手伝いに行く~

2011年02月15日(Tue) 03:06:48

妻の洋子が、髪を染めるようになった。
以前は白い首すじを潔いほどあらわに、きりりと結いあげていた黒髪を。
栗色に染めて、肩先に柔らかく、ふわあっとなだれかかるように、流すようになった。
それから服装も、女っぽくなった。
以前は家のなかでは、そんなに服にも構わなかったのに。
スリムなジーンズに、控えめなお尻を押し込むようにして。
冬でも洗いざらしの薄紫のTシャツ一枚で、せわしなく部屋から部屋へと家事をしてまわっていたのが。
いまではひざ丈のスカートを、ひらひらさせて。
もともとの温和な気性そのままに、おっとりと優雅に、足を運ぶ。
ゆったりとした脚づかいの、ふくらはぎも。
肌色のストッキングに透きとおっていたりして。
そうじて、フェミニンに。というのだろうか、万事につけておっとりまったりと、するようになった。
まるで、働き蜂が、チョウになったみたいに、ゆったりしているのに。
家事のペースだけは、以前と寸分の狂いもないのだった。
妻の家での服装が、そんなふうに。
箱入り娘のお嬢さんそのままに、
おっとりと女らしい華をみせるようになったのは―――
そう。
村はずれのご隠居のところに、週にいちど「お手伝い」にあがるようになってから。

奇妙な風習だった。
父はわたしの留守中家を訪れて、わたしと入れ違いに、家を出てゆくそのときに。
不埒なことばひとつ投げるはずもない、わたしの妻を、じつは抱いたのだと公言するようになって。
わたしの反応に満足をすると、
還暦を迎えるまで母が自ら課していた、「お手伝い」という風習を。
他所の土地から嫁いできた妻にも、重ねるようにと言いだした。
人手の足りている旧家に出かけての、「お手伝い」は。
その家のご隠居の布団のうえで、演じられる。
その昔。
母が毎週のように、ご隠居のところに抱かれに行くのを。
父は、浮気性の夫をもつ妻が、妾のところに行く夫を見つめるような目をしながら、
こぎれいなワンピースのうえ、ご隠居の好みに合わせて真っ白なエプロンを着けた母を、
忌々しげに送り出していた。
わたしが結婚して数年、村になじみかけた妻に、目を留めたご隠居は。
若い嫁にも「お手伝い」に来るようにと、手を合わせて請うていた。

妻がはじめて、夫が出勤したあとで。
ご隠居に請われるままに、エプロンを着けて、「お手伝い」に出るという、まえの晩―――
わたししか識らない身体に、べつの男の身体を教え込むために。
狒々爺さんに抱かれるまえの身体を、父にゆだねることにしたのだった。
どうしてそんなことを、お願いしたのか。
いまとなっても、わからない。


いいねぇ。
ミチオんところは、わざわざ訪ねていくんだろ?
うちなんか、自営だから。ご隠居のほうから、足を運んで来るんだよ。
仕事しているさい中に、声聞こえてくるんだから。
まったく、仕事んなんないよ。
幼馴染のユウちゃんは、忌々しそうに舌打ちをするけれど。
けっして、いちどたりとも。
ご隠居が来るのを、追い返したことはないらしい。
いっしょにラーメンをすする、カウンターの向こう。
わたしたちよりもちょっと年かさの、ご主人は。
にこにこ目を細めて、若い衆の言い草をきいていて。
うちなんか、あそこ。
指差したところをたどる目線の向こうには、お店の隅っこの形ばかりの小あがりがあった。
落ち着かなそうだねぇ―――
ユウちゃんが顔しかめると。
わざわざ客がいるときにやるんだよ。
でもちょっとは時間、気にしてくれてさ。
お客が帰りかけて、洗いものだけになったころに、来るのさ。
もちろん周りに、見せつけるために、そうしているだけなんだろうけどさ。
そうですか。皆さんそのときは、ふだん着なんですか?
わたしが水を向けると、ふたりは異口同音に。
あー、そう。うちは仕事着だから。
女房のやつだって、いつもの薄汚れたかっぽう着ですよ―――
「いつもの」は、よけいだった。
奥から口尖らせた声が、飛んで来る。
だったらかっぽう着くらい、新しいの買ってちょうだいよ、って。
ふーん、ミチオちゃんとこ、服破られちゃうんだ。
いかにももの珍しそうな、ふたりの口調が。
胸の奥に小気味よいほど、ズキズキと突き刺さる。
その刺さり具合に、妙に浮ついた唇が。しぜんと語りだしていた。

ご隠居のところから、戻ってくると妻は。
いつも三つ指つかんばかりにして、スカートのひざを行儀よく折りたたむように、正座をして。
ただ今戻りました。って。あらたまった挨拶をする。
それからおずおずと、大きなのし袋を、戸惑うように携えて。
ご隠居様から、お小遣いを頂戴しました。
謝礼に受け取ってきた金を。いつも正直に、差し出すのだった。
ぎょうぎょうしいほど飾りのついたのし袋に、墨黒々と、
金一封
大真面目な楷書体が、起きた事実をいやがうえにも見せつける。
ああ、そう。
わたしはことさらに、淡々と。
気遣わしげな妻の目線を避けながら、
いいんじゃない?洋子が取っといて。
そういって初めて、妻は受取ったのし袋を、バッグに仕舞う。
謝礼を受け取るなんて。
はじめてのときに、わたしがそう口を尖らせると。
妻は無邪気に笑いながら、言ったものだった。
だってあのかた、ほんとうに。
わたしの着ていった服、破くんですよ~。
遠慮なく受け取った、「お洋服代」を一円残らず使って、
新調した若作りなワンピースやスーツに袖を通して、
そのうえから、真っ白なエプロンを羽織って、
ストッキングのつま先に、パンプスをつっかけると。
わたしの出勤したあとの敷居に向かって、ひと言、行って参りますってお辞儀をして、出かけていくという。

ふーん。服破るんだ。ご隠居そんな趣味もあるんだな。
奥さんの「お勤め」週二から週一に減免されたというユウちゃんが。
妙に納得したように、頷いていた。
そりゃ、洋子さんいつも、こぎれいなかっこしているんだもん。
都会育ちの、エリートだもんね。
専業主婦の妻が、エリートなわけはない。
けれども、村からちょっぴり浮いたような、都会ふうの装いが、
村の人の好奇心をそそっているのは、たぶん間違いないのだろう。

服を破られ、新しい服へと模様替えをくり返しながら。
まるで脱皮をくり返すように。
髪を染め、化粧を濃くし始めた、わたしの洋子―――
だってこのほうが、きれいでしょ?
きれいになっちゃ、だめ・・・?
小首を傾げ、華のない細目を和らげてほほ笑む妻に、邪気はない。
淡いピンクの口紅を刷いた、薄い唇も。
おっとりと構えた、身のこなしも。
まぎれもなく、わたしのものなのだと言いたげに。
そういえば、ひところ絶えかけていた、夫婦の交わりは。
妻がお手伝いに通うようになってから、いっそう濃さを増していたのだった。

淑女。

2011年02月13日(Sun) 09:04:59

柔らかなうなじに、ずぶりずぶずぶ・・・と、尖った牙を喰い込まされて。
吸い取られた生き血を、純白のブラウスにたらたらと滴らされて。
キリッとした装いを、花びらを散らすようにして、むしり取られていって。

歪んだ唇から、哀切なうめき声を、切れ切れに洩らしつづけて。
手首を床にぴったりと抑えつけられながらも、掌だけは悔しげに、ギュウッと握りしめたまま。
辱めから逃れようと抗う足首に、肌色のパンティストッキングを、ふしだらにしわ寄せながら。

女は生き血を、吸われてゆく。
じぶんの体内をめぐる血潮が、忌むべきものの力の源と化してゆくのをとめられないで。
すべすべとした肌が、男の唇を悦ばせて
まさぐるブラウスのしなやかな材質が、男の掌をそそらせて、
太ももの周りをよじれるパンティストッキングのなよやかさが、男の舌を愉しませて、
男がじぶんのすべてを賞玩し、満足を覚えてゆくことを、妨げるすべを封じられて。
女はようやく、奴隷の歓びに、目ざめてゆく。

ねぇ、殺さないで。
生命だけは、奪らないで。
美味しいんでしょう?わたしの血。
愉しいんでしょう?女の身体を弄ぶのが。
たまらないんでしょう?きれいな服を辱めるのが。
お願い。お友だちになってくだださらない?
お礼になんどでも、愉しませてあげるから。
ナイショで逢ってあげるから。
あなた好みのわたしの服。
何着だって、悪戯させてあげるから・・・

スカートマニア

2011年02月13日(Sun) 08:43:27

俺の悪友は、スカートマニア。
やつの秘密の小部屋には、無数のスカートが吊り下がる、不思議な光景。
紺、白、黄色。
幾何学模様に、カラフルな花柄、ベーズリー柄。
年配のご婦人に似合いそうな、シックな黒のロングスカートから、
どう見ても中学生より上ではない少女のサイズの、濃紺のプリーツスカート。
部屋のすみにぶら下がっている紫のタイトスカートは、あきらかにどこかの企業の制服だった。

部屋にあげてもらえるものは、心許されたごく一部のもの限られていたけれど。
コレクションの閲覧を許された者は、だれもが知っている。
所狭しとぶら下げられた、色とりどりのスカートは。
かつて・・・持ち主の腰からはぎ取られた”戦利品”。
そう。
陰湿な嗜好をもつこの男は、若い淑女を襲っては、
襲った証しに、被害者の身に着けていたスカートを、かっぱらってくるのだった。

いい女だな~。
男が横目で、好奇の視線を露骨に這わせたのは。
廊下を通りすがった、着飾った若い女子。
ライトイエローのふわっとしたドレスがよく似合う、色白、黒髪の美人だった。
おい、おい、よせよ。場所柄をわきまえろって。
俺があわててやつの袖を引いたのは、とうぜんのこと。
だってここは結婚式場で、通りすがった女もまた、おなじ祝宴の招待客だったから。
いいんだいいんだ。話はうまくつけてある。
やつは俺の言うことになど、耳も貸さずに、立ち去ろうとする女に追いすがり、
後ろから肩を掴まえて、
手近な部屋に、強引に引きずり込んだ。

ほんの一瞬の、出来事だった。
きゃーっ。
悲鳴がひと声、鎖された扉の向こうから響いてきたが。
だれもが見て見ぬふりをして、通りすぎてゆく。
俺は困ったように立ちすくんで、あたりの様子をうかがうばかり。
そうすると、同じようにもじもじと立ちすくんでいる男が、もうひとり。
俺とおなじように、黒の礼服を着ていて、
そう、たしかあのライトイエローのドレスの女の隣に腰かけていた男だった。
彼女なのか、奥さんなのか。
シンと静まり返ってしまった扉の向こうから伝わってくる熱気を、探り当てるように。
大人しやかで整った目鼻立ちのその男性は、じいっと扉の彼方を見とおそうとしている。

招待客が散ったあと。
扉が細めに、開かれて。
なかから女が、顔だけ出して、すぐに連れの男性と目を合わせた。
すがるような、哀願するような目線に、誘われるように。
男はスッと足音も立てずに、扉に近寄ると、
手にしていた大きな手提げ袋を、女に手渡した。
女が顔を引っ込めたのと入れ替わりに、やつは臆面もなく姿を見せて、
決まり悪げに会釈をする男性に、よっ!と親しげに、片手をあげて応えていく。
淑女のお着替えは、殿方禁制だよな?
俺に言うとも、傍らで居心地悪そうにしている男性に言うともつかずに、
やつはひと言、そう言い捨てると、
追いつくのにちょっと手間取るほどの早足で、すたすたとロビーへと足を向けた。

おい、おい、いったいなにをしたっていうんだ?
やつが提げている手提げ袋には、ふんわりとした黄色い衣類。
さっきの女が身に着けていたスカートなのだと、
さすがの俺にも、すぐにわかった。
えっ、せしめちゃったのか?
声をひそめる俺に、やつは余裕たっぷり、突き出した人差し指をゆっくりと振って。
ぐ・も・ん。
からかうように、俺をふり返る。

数日後。
ひと月ぶりにお邪魔をした、男の小部屋は。
コレクションが増えたせいか、手狭になったような気がする。
階下ではまだ、同伴してきた女たちが。
男の妻を相手に、おしゃべりに花を咲かせている。
家族ぐるみの、ふるいつきあいだったのだ。
形どおりの訪問の挨拶がすんで、ひとしきり儀礼的なやりとりがひととおり済むと。
座は和やかにうちとけて、女たちはお洋服の話とかで盛り上がる。
”男に用はありません”そんなオーラを女たちが出しはじめたのを潮どきに、
男は男同士で・・・と。男性軍は二階にあがりこむ。
そう。女とは違った視点で、”お洋服”の話をするために。

おや、まあ・・・
手にしたワンピースは、白地に黒の水玉もよう。
明らかに見なれた、隣の奥さんのものだった。
亭主公認だぜ♪
やつは自慢げにそういうけれど、
先日の披露宴の出来事からすると、きっと嘘ではないのだろう。
わざとのように部屋の真ん中に、スカートハンガーが三つ、並んでぶら下げられていた。
先週まで妹のお気に入りだった、ピンクのプリーツスカート。
その隣には、週末の法事に母が身に着けていった、黒の礼服のスカート。
さらにその隣には、俺が結婚記念日に買ったはずの、濃い紫のフレアスカート。
いっしょに二階にあがってきた父は、
妻や娘のスカートがコレクションにされているのを、こともなげに眺めていたし。
俺は俺で、濃い紫のスカートのすそに点々と滲んだ粘液を、わざと嗅いでみせたりしていたし。
階段を通して伝わってくる、スカートの主たちのはしゃいだ声。
そういえば三人とも、とっておきのスカートを。
見せびらかすようにして、腰にまとってきているのだった。

お揃いの紺のハイソックス ~吸血鬼の独白~

2011年02月13日(Sun) 08:16:23

だれもが、無関心を装いながら。
それでもそのなかの、ごく一部のものたちは。
そっと、よしみを通じに来る。
ある種の歪んだ情愛を秘めた者たちにとって、
わしはどうやら、必要とされているらしい。

初めてこの街にさ迷い込んだとき。
救ってくれたのは、ひとりの若い青年だった。
カーキ色の半ズボンの下、嗜んでいたうす茶色のハイソックスを。
ためらいもなく、なん足も噛み破らせてくれたうえ。
己の妻まで、引き合わせてくれた。
若い女の生き血を、わしが欲していると知ったから。

女は週に幾晩も、わしの邸にあらわれて。
よそ行きのワンピースの下、装った、
肌色や黒のストッキングを、
いつも夫がそうしているように、
飢えた唇と牙のため、差し伸べてくる。
返礼というわけではないけれど、
チリチリに引き剥かれたストッキングを、脚に通したまま。
女は夜更けの家路につくのだった。

夫が妻を、色とりどりのストッキングを履かせてわしに差し向けてくれたように。
母親は息子を、おなじようにした。
さいしょのときは。
部活用の、淡いブルーのハイソックス。
そのつぎに逢ったときは。
通学のときの、濃紺のハイソックス。
わしの気を引くかのように、色とりどりのハイソックスを履いて、
少年は気前よく、しなやかな脚を差し伸べてきた。
うら若い生き血で、乾いた喉を満たすために―――

少年のガール・フレンドという少女が、
やがて連れだって、待ち合わせの公園に現れるようになって。
はしゃいだ声を、頭上にはじけさせながら。
健康な太ももに、くすぐったそうに、唇を這わされてゆく。
さいしょのうちは、少女らしい潔癖な警戒心をあらわにした少女も、
未来を誓った青年を信じるままに、
わしの毒牙に、素肌を侵され、毒をしみ込まされていった。

きょうも恋人のまえ、
ピチピチとした素肌を、惜しげもなくさらす少女。
生気に満ちた純潔な生き血は、きょうも心地よく、わが喉をうるおす。
さて・・・
少女の純潔を、たぶらかした青年のまえで、頂戴してしまおうか?
それとも若妻の身にしてから、夫しか識らない身体を侵してやろうか?
いずれを択ぶにしても、目の前の友はきっと、こころよく許してくれるに違いない。


あとがき
善意の献血に耽る少年少女の姿を、吸血鬼の目線から描いてみました。
少年が恋人の純潔を得ることになるのは前作で描いたとおりなのですが、
アブナイ一線だったに、ちがいないようですね。^^;

お揃いの紺のハイソックス  ~プリーツスカートと半ズボン~

2011年02月13日(Sun) 06:22:02

初めて小父さんに、襲われたのは。
部活直前の、放課後のグラウンド。
なぜか先輩たちは、だれも出て来なくって。
新入部員の三人が、三人ながら。
たったひとりの小父さんに、つぎつぎとつかまえられて。
育ち盛りの生き血を、吸いとられていった。

くしゃくしゃにずりおちた、ブルーのハイソックスごしに。
小父さんは順々に、唇をなすりつけてきて。
それでもたぶらかされてしまった、ボクたちは。
えへらえへらと、だらしなく笑いながら。
どうやら長めのソックスが好みらしい小父さんを、愉しませてあげようと。
靴下のリブを、すっきりさせてあげるため。
弛み堕ちた靴下を、ときどき引っ張り上げていた。
おそろいのブルーのハイソックスの、白のラインを赤黒く汚しながら・・・

この街には、吸血鬼が棲んでいる。
誰もがそれと知りながら、表だって話題にすることは、めったにない。
「何それ?」って言う人も、すごく多かった。
姉さんはボクが襲われたと知っても、「ふーん」って、無関心だったし。
母さんはストッキング代、ばかにならないのよって、いいながら。
ボクが小父さんと約束をした日には、いつも真新しいハイソックスを用意してくれた。
それでも彼らが平穏に暮らしているのは。
たまにボクみたいに、たぶらかされちゃって。
仲良くなって血を吸わせてあげようとする男の子や女の子が、いるからだった。

無関心な姉さんが、時おりぷりぷりと怒るのは。
通学のときの紺の半ズボンの下。
いつも履いていく紺のハイソックスが、足りなくなったとき。
黙って姉さんのやつを、借りちゃったあとのことだった。
上の学校に通っている姉さんのハイソックスは、ちょっぴり丈が長くって。
ひざまで隠れるくらいに、あったから。
破けた紺の靴下から、ふくらはぎを覗かせて家に帰ると、
あたしのやつだって、すぐに見破られるのだった。

怖くないの?噛まれると、痛いんでしょ?
同級生の、久美子ちゃんは。
興味津津というふうに、お目目をくりくりさせながら。
紺一色の半ズボン姿のボクと、肩を並べて。
白と濃紺のチェック柄のプリーツスカートの下、
まるでおそろいみたいに履いている、紺のハイソックスの格好の良い脚を。
大またに伸ばして、ボクの歩調と合わせてきた。
きょうも公園で、約束してるんだ。キミも・・・来るかい?
何気なく投げ返した、誘い言葉に。
久美子ちゃんはためらいもなく、ウン、一緒に行く~♪(*^^)v って。
頭半分低い背丈を、精いっぱい背伸びさせて、ボクのあとをついてきた。

へぇ~、ほんとに血を吸うんだ~。
ベンチに腰かけたボクが、半ズボンの下のすねをさらして。
屈みこんでくる小父さんに、紺のハイソックスのふくらはぎを、噛ませてやるのを。
久美子ちゃんは興味津津、見入っていて。
あたしも・・・噛ませてあげようか?って、
ちょっぴりためらいながら、おずおずと。
紺のハイソックスにくるまれた、たっぷりとしたふくらはぎを、半歩前に差し出してゆく。
ボクの足許から顔をあげた小父さんは、
きみの彼女なのかい?って、ボクを見あげて。
照れるボクに、乾いた声で笑いながら。
それでも久美子ちゃんの足許を、チラチラと横目で盗み見た。
ボクの胸の奥が、火の粉がはぜるようにじりじりしたのは―――たぶん気のせいじゃない。

痛かったよー。じんじんするよー。
噛み痕のついたハイソックスの脚を、投げ出すように。
べそをかきながら、歩みを進める久美子ちゃんを。
ボクはどうやって慰めたらいいのか、扱いかねていたけれど。
家の近くまで、戻ってくるころには。いつの間にか泣きやんでいて。
じゃっ、またね♪明日の放課後、公園で逢おうね。だって。
ばかみたいにぽかんと口を開けたままのボクを、玄関先に取り残したまま。
ただいま~♪
久美子ちゃんはなにごともなかったように、いつものように勢いよく玄関の引き戸を押し開いていた。

それからは、ふつかか三日に、いちどくらい。
小父さんに言われた日の夕方に。
ふたり、ハイソックスの脚を並べて、公園に行って。
久美子ちゃんは、紺のハイソックス。
ボクは、紺かブルーのハイソックス。
とうにやめてしまった部活なのに。
優しい先輩たちは、ボクがチームカラーのハイソックスを履いていくのを、笑って許してくれていた。
めずらしく真っ白なハイソックスを履いてきた久美子ちゃんは。
おうちにばれちゃった、って、頭を掻き掻きあらわれて。
あんまり派手に、汚さないでねって、言いながら。
いちど噛ませちゃうと、もう、きゃ~♪って、ノリノリになっちゃって。
バラ色のシミが、真っ白な生地を塗りつぶしていくのを、面白そうに見おろしていた。

女の子が、ストッキングを履くようになっても。
男の子は、ハイソックスのほうがリリしいね。
成人した久美子ちゃんは、長く伸ばした髪に、大人っぽいウェーブをかけて。
お化粧に口紅まで、ばっちりするようになって。
たまーに、ボクが。
おしゃれのつもりで、父さんから黙って借りたストッキング地のハイソックスを履いていくと。
スラックスの下に透ける足首を、見とがめて。
男の子は男の子らしくね、って、ボクをイタズラっぽくにらみつける。
そのくせ卒業式のときには、初めて脚を通した黒のストッキングを、小父さんにみせびらかして。
白い脛がまる見えになるまで、しつっこく、噛み破らせちゃっていたのだった。

連れだって歩く、スーツ姿。
ひざ丈のスカートの下、むっちりと肉のついたふくらはぎは。
淡い光沢を帯びた、透明なストッキングに彩られて。
デート帰りに、小父さんの家に立ち寄ると。
ボクのために装った薄々のナイロンを、惜しげもなく噛み破らせてあげるのだった。
う~ん。見せつけられちゃった。
ボクの心の奥。
じりじりと焦がれるようなものが、まるで遅行性の毒みたいに。
ボクの理性を、妖しく崩れさせていった。

崩れた理性が、歪みに歪んだころ。
ボクはやっとのこと、久美子ちゃんへのプロポーズを口にする。
あなたの奥さんになっても、小父さまと逢ってもかまわない・・・?
こっちのことを探るような、イタズラっぽく輝く瞳の奥。
きっと彼女は、見抜いている。なにもかも。
子供っぽい悪戯を、愉しむように。
制服のプリーツスカートの下、久美子ちゃんのハイソックスが、みるみる裂け目を広げるのを。
息を詰めて見守るボクの横顔から。
きっとなにかを、盗み取ったはず。

新婚初夜のベッドのうえまで、久美子ちゃんは紺のハイソックスを履いていた。
さいしょのものは、あなたにあげるからね。
優しく、奪ってね。
でも一年経ったら、あたしは貴方を裏切るからね。
そう。小父さまに抱かれるの。
貴方の妻となった、あたしの身体を差し出すの。
そういうのって、昂奮するんでしょ?
あたしが吸血されるの、ドキドキしながら覗き見していたよね?
二人めの男って、ヤバそう・・・
きらめく夜の灯りに照らされた、彼女の横顔に。魅入られるようになって。
ボクはわれをわすれて、彼女をベッドに押し倒す。

じゃね。裏切っちゃうからね。
一年後、久美子はかざした小手を、軽く振って。
小父さんに手を引かれるまま、隣室に消えてゆく。
黄色のジャケットに、純白のブラウス。
ブラウスの胸もとは、バラの花でも咲いたように。
みごとなまでに、生き血を散らされていた。
全裸に靴下一枚の姿に剥かれたボクは、緊縛された手首ももどかしく、
たいぎそうに、靴下をひざ小僧の下まで、引っ張り上げる。
念願かなって?
女ものの、ダイヤ柄のスケスケのハイソックスを履いた夜。
最愛の妻は、おなじダイヤ柄のガーターストッキングの脚を、夫以外の男のまえで開いてゆく。
行ってくるわね。戻ってくるときには、小父さまの女になっているからね。
気になったら、覗いてもいいよ。
ドアの向こうに姿を隠すまで絶やさなかった、あのイタズラっぽい笑みは。
連れだって下校する途中立ち寄った、あの公園で。
ハイソックスの脚を揃えて、吸わせていったあのころ―――
くすぐったそうに声たててはしゃいでいた、あのころと、変わらない無邪気さを帯びていた。

いったいなんの因果で・・・  ~夫婦緊縛~

2011年02月13日(Sun) 05:31:20

いったいなんの因果で・・・
素っ裸で縛られたまま、妻が犯されてゆくところを見せつけられなければならないのだろう?
みずから望んで、そうしていることとはいえ・・・。
わたしは荒縄。妻は着衣のまま、真っ赤なロープ。
すっかり慣れ切ってしまった妻は、脚ばたつかせながら、
きょうも、あなた、あなたあっ・・・って、
わざとわたしに聞かせるように叫びながら、犯されてゆく。

結婚二十年近くにもなって、若いころの悪友の毒牙に堕ちた妻。
さいしょは夫婦ながら、戸惑いを隠せずに。
けれどもすぐに、状況に慣れて、酔い痴れてしまっていた。
それ以来のことだろう。
夫婦のセックスが、かつてないほどに濃密になったのは。
縄を解かれたわたしに、着衣のまま緊縛されて、放置された妻。
スカートのすそを汚す、白く濁った粘液に。
つい目の前が、くらくらっとして。
獣のように、のしかかっていた。

夫婦と彼との、三人で。
わざわざホテルを、予約するのは、
娘の帰宅を気にせずに、セックスにうつつを抜かすことができるから。
きょうも縄を解かれたわたしのまえ。
日常を脱した妻は、緊縛されたまま。
妖しい娼婦となって、身をよじりつづけている。
仲良くやんな。
言い残して去った親友が足を向けるのは、
両親が留守にした、娘の勉強部屋。
母親似の娘は、まだ童顔ののこる面ざしに、大人びた妖しさを覗かせながら。
さっきまでママを犯していた男の言うなりに、制服姿をもてあそばれている。

ブログ拍手♪

2011年02月03日(Thu) 07:25:20

おやまぁ。これは懐かしいお話に♪
そうおもってしまったのが、真夜中にいただいた拍手。(*^^)v

「中学生のうちから、そんなばかなことはしないわよ」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1758.html

描いたの、去年の6月だったんですね~。あっ、おととしか。 (^^ゞ

あとがきにもありますとおり、柏木はふりんものだけではなくて、
こういう気の強い女の子の純愛ものも描くんです。^^
ぜひご一読を、お願いします♪

拍手をくださいました方、ありがとうございました。m(__)m

今月。
今回が初めてのアップになるんですね。^^;
満を持していたわけでも、もったいぶっていたわけでもなくて。
たんに仕事が夜遅くて朝早いから。
いえいえそれ以上に、お話が浮かばないものだから。^^;
今朝もちょっとだけ浮かんだ構想が、あっという間にぼやけてしまいましたとさ。 苦笑
やれやれ・・・。 (-_-;)