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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

仲良く。

2011年09月29日(Thu) 07:09:48

公園で襲われた妻と母は。
ものの三十分としないうちに、娼婦になっていた。
男たちはわたしのまえ、凌辱のかぎりを愉しんでいったけれど。
そろって血を吸い取られてしまったわたしたちは、
毒された理性のままに、状況をすっかり愉しんでしまっていた。

目の前で妻と、母までも凌辱されながら。
ふたりが住み着いたばかりの土地で、おおぜいのひとと仲良くなることが、
わたしにはとてもよいことのように、思われた。

訪ねてくる男たちを愉しませるために、こぎれいに装う妻と母。
さ、どうぞごゆっくり。
母は父のまえいさぎよくブラウスを脱ぎ捨てたし、
妻はわざといやいやをくり返しながら、ワンピースのすそをたくし上げられてゆく。

えっへっへ。ご主人わるいね。
奥さんのあそこにお邪魔するよ~。
赤ら顔の親父が妻の前、意地汚く相好を崩すと。
うわ~!いやらしいオ・ヤ・ジっ!
妻は相手のお尻をおおげさにぶっ叩いて、
軽々と「いいですよ」って、応えると。
その場でじゅうたんのうえに寝転がって、
肌色のパンストの脚を開いていた。
破いちゃ、だめ~♪
愉しげに響く声とない交ぜに、
きょうもパンストを引き裂く音が、リビングにこだました。

一家洗脳。

2011年09月29日(Thu) 06:31:03

処女の生き血は、いかがですか?

セーラー服をきちんと着こなした少女は、頬を赤らめながらそう言った。

吸い尽くすのだけは、堪忍ね。
あと、わたし以外の家族のことも、襲わないでくださいね。
そのかわり、わたしのことはいつ誘ってもいいですから、遠慮なくおっしゃってくださいね。

そんな申し出を、どうして辞退などするだろう?
返事のかわり、俺はぎらりと牙を剥く。
娘はさすがにちょっと怯えの色をみせ、けれどもすぐに、あきらめたように目を瞑る。

吸血鬼の棲むこの村で。
毒牙を免れないと友だちから聞いた娘は、我が身ひとつの犠牲ですべてを済まそうと思いつめたようだった。
それは決して、愚かな選択ではなかったはず。

気丈に仰のけられた首すじに触れるほど、飢えた牙を近寄せると。
切なげに弾んだ呼気が、伝わってきた。
長袖のセーラー服の二の腕をつかまえて、少女の身体をグッと引き寄せると。
恐怖が限界に達したらしい彼女は、早くも気を失ってぐったりとなっている。
娘のうなじに、唇を吸いつけようとしたときに。
あの・・・
遠慮がちにかけられた声の主は、少女の母親だった。

娘ひとりを、みすみす犠牲にするわけには参りません。
そのまえに、どうぞわたくしの血を召し上がれ。
うちの娘にお目をおかけになるほどならば。
きっとわたくしの血も、お口に合うことでしょう。
それとも処女の生き血以外は、お召し上がりになる習慣はございませんこと?
胸元まである栗色の巻き毛を掻き退けて。
あらわにされたうなじは、鶴のような気品があった。

あんたや妹娘のことを、この娘は守りたかったのではないのかな?
だって・・・そういうわけには、まいりませんもの。
女は悲しそうに、かぶりを振るばかり。
奥方の願いのままに、もうちょっとで牙を埋めていたはずの娘の首すじから、唇を離すと。
気丈にも身代わりを申し出た人妻の、豊かな肉おきに牙が疼いた。
ソファに横たえた少女のうなじには、俺の唾液が微かに散っていた。
女は盗み見るように、まな娘のうなじに滴る唾液を見つめ、こう言った。
年頃の娘をもつ母親なら、こういうときに見過ごすわけには参りません。
望んであなたさまの意に沿うわけではございませんの。
礼儀正しい言葉遣いの裏に込められた敵意に、俺はすっかり淋しくなって。
それでも本能の赴くまま、よそ行きのスーツ姿を羽交い締めにしていった。
アァー・・・!
喉の奥から引き攣るような呻きを漏らして、女は身体の力を抜いていった。

口に含んだ血潮は、豊かに熟れた芳香を、それはなまめかしく漂わせていて。
女がみせた敵意が、かえって俺の劣情に火をつけた。
肌色のストッキングに包まれたふくらはぎに、
ヒルのように執拗に唇を吸いつけて。
なよなよとした薄いナイロン生地をねじ曲げながら、ズブズブと牙を埋めていった。
淡い光沢をよぎらせたパンティストッキングにつつっと裂け目を滲ませた脚をつかまえて。
意地汚いい吸血に耽る俺。
折り目正しく着こなした純白のブラウスに、持ち主の血潮を行儀わるくほとばせて。
静かになった女の上体から身を離す。
お目あての少女が、ちょうどわれに返ったところだった。

母の血を吸ったのですか?
わが身ひとつを犠牲にしようとした少女は、まなじりをあげて。
渾身の怒りもあらわに、抗議をしたけれど。
飢えた吸血鬼のまえなすすべもなく、哀れ母親とおなじ運命をたどることになった。
力まかせにねじ伏せられて。
男の子みたいに生硬なうなじを、噛まれていったのだ。
自分の身体を抑えつける力のいくらかが、吸い取られていった母親の生き血によるものだと気づいた娘は、
噛まれる瞬間、絶望的な声をあげた。

身を揉んで泣きむせびながら、娘は生き血を吸い取られていって。
あきらめたのか、たんに失血のせいなのか、やがておとなしくなった。
うふふふふふっ。お嬢さんのハイソックスも、いただきだ。
少女のみせたすきを盗むように、ひざ下まできっちりとお行儀よく引き伸ばされたハイソックスのふくらはぎに、
俺は見境もなく、とりついていった。
真っ白な無地のハイソックスごしに噛みついたふくらはぎは、ひどくたっぷりとした噛み応えがした。
母娘ふた色の血潮が宿ったこの身体。
おとなしく寝そべる少女と熟女の肢体に、欲情しないわけにはいかなかった。
血潮を散らせた服を着たまま、女たちは齢の順に凌辱を遂げられる。
夢とうつつをさ迷いながら。
人妻は夫に赦しを乞い、娘は奪われてゆく純潔に悔し涙を滲ませた。

だれもが俺を、極悪人呼ばわりをするだろう。
俺は女たちの苦痛を和らげるため、総身をめぐる血潮を舐め尽くし、母娘ながら理性を奪っていった。
一夜明けると、そこは別世界。
辱めのかぎりを尽くした惨劇の場は、一転ハーレムと化している。
熟れた身体の持ち主の人妻は、たまの浮気に憂き身をやつし、
伸びやかな肢体を備えた娘は、あれほど忌んだ吸血を、はしゃぎながら受け入れてゆく。
最大の敵であるはずの夫さえもが、俺とすっかり意気投合してしまっていて。
求婚を許したまな娘、公然と浮気に耽る妻を心から愛しつづけているのだった。

―――ほんとうに悪いやつは、被害者の苦痛さえ奪ってしまう。

―――しょうがないね。

2011年09月29日(Thu) 06:14:38

ふるさとをはなれて、通い始めた都会の私立の学校は。
濃紺の半ズボンに、おなじ色のハイソックス。
洗練されたいかにも都会ふうの制服は、周囲からの眩しい視線をもらったけれど。
私の足許にいちばん注目していたのは。
幼馴染の彼―――
人の血を吸う嗜好を持った彼のため。
ふだんからハイソックスをたしなむ家庭に育った私は。
ハイソックスを履いたまま、なん度も脚を噛ませてやっていた。

いい感じだね。噛ませてよ。
慣れた間柄になってからも。
彼はいつもおずおずとしていて。
かなり遠慮がちに、けれども言葉がみじかいぶんストレートに。
自分の欲求を伝えてくる。
そういうとき、いつも私は、
―――しょうがないな。ちょっとだぜ?
そういって、彼に噛ませてやるために、
紺のハイソックスを引き伸ばしてやるのだった。

いい感じだね。噛ませてよ。
都会のクラスメイトを自宅に招いた帰り道。
彼はやっぱり眩しそうな目をして、おずおずと。
私とクラスメイトとを見比べて。
こいつ、仲良しなんだ。
人の血を吸うやつなんだけど、
仲良しだから、噛ませてやってるんだ。
そういって、クラスメイトを待たせて、いつものように噛ませてやった。
ふくらはぎを包むハイソックスの生地越しに、
二本の牙がすうっと吸い込まれてゆく光景を。
クラスメイトは息を詰めて、見守っていたけれど。
やがて思い切ったように、
ボクもやってもらおうかな って。
おそろいの濃紺のハイソックスをひざ下まで引き伸ばすと。
ためらいもなく彼のほうへと、差し向けてくれたのだった。

―――しょうがないな。
―――しょうがないね。
そう言い交わしては、彼のために、濃紺のハイソックスの脛を並べる帰り道。
そのあいだにクラスメイトは、妹を連れて来て。
泣きべそをかく妹をなだめながら、
赤のしましまもようのハイソックスのふくらはぎを、噛ませてやっていた。
そのうちおまえ、彼女ができたら、噛ませちゃうんだろう?
クラスメイトは冷やかすように、私にそう言ったけれど。
ばかな。まさか・・・
強い調子で否定をした私も、その可能性を否定することはできなかった。
だって。
そう口にされただけでも、私の胸はそれはドクドクと高鳴ってしまっていたのだから。

―――しょうがないな。
―――しょうがないね。
そういいながら。
公園の散歩道、妻のストッキングをねだる彼のため。
妻はロングスカートをたくし上げ、
わたしはたくし上げられたスカートのすそを、支えてやって。
妻の足許を彩る肌色の薄いナイロン生地が、
圧しつけられた唇の下、
ぐねぐねとねじれてゆくのを、息を呑んで見守っている。

妻が黒のストッキングをめったに穿かないのは。
薄黒い脚に魅せられた彼が、決まって欲情してしまって。
夫のまえでも見境もなく、彼女のパンティを脱がせてしまうと気づいたから。
それでも妻は、気が向くと。
きょうのお散歩、黒を穿いていこうかしら?
取り澄ましたわたしの顔を、それは面白そうに窺うのだけれど。

大柄な母さんとふたりの悪童たち

2011年09月26日(Mon) 08:10:54

うちにあがりこんできた悪童ふたりは、僕の悪友たちだった。
黒の礼服に着替えた母さんは、そんなふたりをおおらかに出迎えて。
いらっしゃい~。喉渇いたんでしょ?おばさんの血でよかったら、飲んでいって。
いつものおおらかさで、まるでジュースでもごちそうするように。
栗色に染めた髪を背中に押しやって。
腰かけたソファのうえ、スカートをちょっぴりだけたくし上げていた。
髪を掻き除けられてあらわになった首すじは、ひどく白く豊かに見えたし、
組んだ足許を染める黒のストッキングは、ひどくなまめかしく、
発色の良いナイロン生地の濃淡が、ふくらはぎのしなやかな筋肉を浮き彫りにしていた。

おばさん、ひとより身体大きいから、少しはよけいに飲めるかな?
でも、あなたたち食べ盛りだもんね。
おなかいっぱいに、なれるのかなー。
ふたりの吸血鬼相手に、母さんはあくまでおおらかだった。

ごめんね、小母さん。ご馳走になるね。
あいつに悪りぃけど、女の生き血にありつくの一週間ぶりなんだ。
幼馴染の良平は、そういいながら母さんの首すじにかぶりついたし。
内気なレイジのやつは、薄々の黒ストッキングのうえから、それは旨そうに唇を這わせていった。

ちゅう、ちゅう、ちゅう・・・
キュウ、キュウ、キュウ・・・ッ
くいッ、くいッ、くいッ・・・
ウットリと目を瞑った、母さんの身体に。
吸血されるときのあの耳ざわりな忌まわしい音が、まとわりついていく。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、母さんの身体のなかからは、血液がなくなっていって。
ひと口飲まれるごとに、悩ましそうに、くすぐったそうに、小首をかしげながら。
黒の礼服姿は少しずつ姿勢を崩していって、
しまいにずるずると、ソファからすべりおちていった。

キュウキュウ・・・
キュウキュウ・・・
じゅうたんのうえ、あお向けになった母さんのうえに、
ふた色の吸血の音は、なおも競い合うように、つづいていく。
ああ。母さんの血を、吸い尽くされてしまう。
あんなにおおらかで頼りになる母さんが、友だちふたりに組み敷かれて・・・
母さんのこと、良く知っているはずのふたりなのに。
なんてひどいことを、するんだろう?
バラ色の飛沫をあやしたブラウスはくしゃくしゃになってはぎ取られちゃうし。
薄黒いストッキングはびりびり破かれちゃうし。
ふたり、代わる代わる。母さんにのしかかっていって。
逞しいほど豊かな太ももをまる見えになるまでたくし上げたスカートの奥に、
ズンズン、ズンズン、幼稚なセックスを挑んでいく。
母さんを支配される。
それはなんと忌まわしく、まがまがしく、そして妖しい歓びをもたらすのだろう?

夕陽の射し込む応接間のなか。
三体の獣たちのまぐわいは、隣室の熱っぽい視線をじゅうぶんに意識しながら、
いっそう昂りをあらわにしてゆく。

悪戯坊主 ~お兄ちゃんの彼女~

2011年09月26日(Mon) 07:58:30

逢わせてよ逢わせてよ~。
ゆかりお姉ちゃんすっかりきれいになっちゃって♪

ボクがお兄ちゃんにおねだりしたのは、
お兄ちゃんの同級生のゆかりお姉ちゃん。
しばらく見かけないうちに、すっかりきれいになっちゃって。
お兄ちゃんと、おつきあいすることになったんだって。
ママの説明を聞き流してしまうほど、ぼーっとなって見とれちゃった。
そんなゆかりお姉ちゃんの血を吸いたくなって。
毎日おねだりをくり返したボク。

その日ゆかりお姉ちゃんは、独りで自分の家にいた。
家のなかに灯りは点いてなくて、射し込む夕陽だけが、部屋のなかを照らしていた。
陰影だらけの部屋のなか。
ゆかりお姉ちゃんは、応接間のソファに独り腰かけていて。
その日はボクが真っ先にあこがれた、チェック柄のプリーツスカートに真っ白なハイソックスだった。
白のブラウスの襟首をひき締めている紺のリボンが、かわいいような、お姉さんなような、微妙な雰囲気をかもし出している。
いつも明るくボーイッシュな感じのするゆかりお姉ちゃんにしては、珍しくひっそりとした声で。
ボクがいちばん言ってほしい言葉を、口にした。
あたしの血を、吸いに来たんだよね・・・?

お兄ちゃんから聞いたの?
ええ・・・
ボクの正体、だれかにしゃべった?
いいえ・・・
お兄ちゃんに、口止めされてるんだね?
ええ・・・

ゆかりお姉ちゃんの声は低く、あくまでみじかかったけど。

ボクに血を吸われるなんて、ほんとは気が進まないんだろう?
ええ・・・
そう言いかけて、あわてて口に手を当てて。
そんなことないよ。
無理に言い直していた。

ほんとうは、ママに言われたらしいんだ。
うちの嫁になりたかったら、お兄ちゃんとエッチをするまえに。
この子に生き血を吸わせてあげて って。
ゆかりお姉ちゃんは、ほんとうにお兄ちゃんのことが、好きなんだね。。

そろそろと起ちあがって、勉強部屋に脚を向けるお姉ちゃん、。
お姉ちゃんのひっそりとした足音に合わせるように。ボクもひっそりとなって、あとをついていった。
勉強机のすぐかたわらで。
お姉ちゃんはだまって、うつ伏せになって。
夕陽の射し込む部屋のなか。
真っ白なハイソックスが、淡いオレンジ色に染まっていた。
どうぞ・・・
そうは言ってくれたけど。
瞑った瞼を縁取る長いまつ毛が、神経質にピリピリと震えていて。
やっぱり心おだやかじゃないんだ・・・
ボクはお姉ちゃんが、気の毒になった。
だいじょうぶ。すぐ楽にしてあげるからね―――

そう、ボクにできることは、
獲物になってくれたお姉ちゃんを、なるべく早く狂わせてしまうこと・・・

ちゅうっ、
白のハイソックスのふくらはぎに、音を立てて吸いつけた唇の下。
しなやかな筋肉が、シクッと引きつった。
しっかりとしたナイロン生地の下、ボクは尖った牙を素早く刺し込んでゆく―――
ママやお姉ちゃん屋、妹までも理性を狂わせた毒を、
破った皮膚の向こう側、ジクジクとしみ込ませていった。

ちょっとだよ。ちょっとだけだよ・・・
肩まである黒髪を振り乱したゆかりお姉ちゃんは、ひどく色っぽくみえた。
半開きになった唇を、強引に奪うと、
熱い吐息で、お返しをしてきた。
噛み破られて紅く染まったハイソックスを履いたまま。
お姉ちゃんはたたみの上ですり足をして。
足をするたび、さやさや、さやさやと、静かな音が波紋を広げた。
いいよね?噛むよ?
耳もとの囁きに応えるように、お姉ちゃんがかすかに頷くのをたしかめると。
ボクはやおら、お姉ちゃんのうなじに、牙を埋めていった。
ゆかりお姉ちゃんの皮膚は暖かく、柔らかく、それはいい噛み心地がした。

きみの齢でも、できちゃうんだね・・・
放心状態のゆかりお姉ちゃんは、虚ろな声で呟きながら。
太ももについたボクの粘液を、ハンカチでたんねんに拭き取っていった。
お誕生日に、お兄ちゃんからもらったハンカチだった。
すねからずり落ちかかったハイソックスを、無造作に引きずり降ろして。
くしゃくしゃになったままのハイソックスを、目の前にぶら下げて。
戦利品。もらって帰るね。
ボクは無邪気に、笑っていて。
お姉ちゃんもいつもの無邪気さを無理に取り戻して、笑い返してきた。

奪われそうになったら、大人しく許してやって。
でもそのまえに、ちょっとでいいから、止めさせる努力をしてみて、
それだけで、ボクはキミのことを信じつづけるから―――
お兄ちゃんにそう言われたんだって、教えてくれたひとは。
ボクの二の腕に、したたかな擦り傷をいっぱい、残していった。

悪戯坊主 ~近所のお姉さん~

2011年09月26日(Mon) 07:36:59

は~い!ひさしぶり♪
ボク、悪戯坊主。
憶えていると思うけど、ふつうの家で生活している子供の吸血鬼。
ママや姉さんや妹や、よそのおうちの知り合いのお姉さんから、毎日生き血をもらって暮らしているんだ。

はす向かいに住んでいるまみ姉ちゃんは、中学にあがったばかり。
たまたまこないだ通りかかったとき、
セーラー服の下に履いている黒のストッキングがなまめかしくって。妙に気になっちゃって。
ママにおねだりしてみたんだ。
まみ姉ちゃんのストッキング、噛み破ってみたいなあって。
そしたらね。連れて来てくれたんだ。
どうやってだまくらかしてきたんだろう?っておもったら。
どうやらボクのお勉強をみてくれることになっていたらしいんだ。

真相を耳にして、まみ姉ちゃんはびっくり!
両手で口許を押しかくして、あわててソファから立ち上がろうとしたんだ。
でもママは、いつも以上にとてものんびりかまえていた。

あら~、まみちゃんもっとゆっくりしていってくださいな。
うちの坊やが貴女の血に、それはそれはご執心なんだもの。

えっ?えっ?あたし、血を吸われちゃうんですか?
そんなの嫌ですっ。早くお家に帰してくださいッ!

あらあら、ダメよ。うちの子の相手をちゃんとしてくれるまでは。
ほら坊や、きょうのおやつ、若くて活きのいいお姉ちゃんでよかったね。
たんとおあがり。

た・・・たんと・・・ってっ!
あ、あたし失礼しますっ!

だ~めっ!
貴女のお母さんとも、お約束しているんだもの。
処女の子の生き血って、貴重なのよね~。
それともあなた、どこかの男の子と、もうすませちゃったの?

そんなことありません!あたしまだ中学生なんですっ。

あー、やっぱり処女なんだ。(*^^)v
坊やよかったね。
ママがお姉ちゃんのこと、つかまえててあげるから。
早くたぶらかしておしまいなさい。

ママに後ろから抱きつかれて、きゃあきゃあ叫んでいるお姉ちゃんのようすが、
とっても無邪気でかわいかった。
ボクはそーっとお姉ちゃんの足許に這い寄って、
痛くしないから、赦してね。い・た・だ・き・まぁ~す♪
黒のストッキングのふくらはぎに、むにゅむにゅ、むにゅむにゅ、唇をなすりつけていったんだ。
あぁ~っ♪
たまぎるような悲鳴。
お姉ちゃんの履いているパンストはみるみるうちに破れていって。
ひどいっ!ひどいっ!
泣きじゃくりながらも、ボクの吸血に応じてくれた。

ほら~。やっぱりまみお姉ちゃんやさしいじゃない~。
ママは大人しくなったまみお姉ちゃんの黒髪を撫でながら、ぐったりとなった身体をじゅうたんのうえに横たえていく。
姿見に映ったお姉ちゃんは、黒ストッキングの脚を大の字に拡げていて、
しなやかなナイロンに薄っすらとなまめかしく染まった脚のところどころに、裂け目を滲ませている。
ひどく色っぽい様子に、ボクはなんだかドキドキしちゃって。
そのまま息遣いの荒いうなじに、
ちゅうっ。
って、
唇を吸いつけちゃっていた。

ちゅうちゅう・・・
ちゅうちゅう・・・
ちゅうちゅう・・・
ちゅうちゅう・・・

血を吸い尽くされたまみお姉ちゃんが、とろんとなった表情で起きあがったのは、
それから一時間も過ぎてからのことだった。

あなたからすすんで、吸血に応じてくれたのよね?
ええ・・・
坊やの相手をするために、わざわざ制服着て来てくれたんだよね?
ええ・・・
お母さまにはお勉強を教えるって嘘をついて、血を吸われに来てくれたんだよね?
そうです・・・

ママの都合の良い誘導尋問に、素直に応えてゆくまみお姉ちゃん。
ボクがこれ見よがしに、スカートの下の黒のストッキングに唇をねぶりつけても。
よだれをジュクジュクとしみ込ませても。
まったく抵抗を見せなかったんだ。

じゃあ、読んでみて。
ママはまみ姉ちゃんに書かせたメモを読むように命令をして。
まみ姉ちゃんはあのきれいな声で、自作のメモを朗読した。

わたし、水川まみ14歳は、○○(ボクの名前)君に血液を提供することに同意しました。
○○君からも、お母さまからも、強要されたわけではなくて、わたし自身の意思でお宅にお邪魔をしました。
恥ずかしい希望だったのですが、以前から吸血鬼に襲われてみたいという願望があって、
処女のうちに、うら若い血潮を吸い取ってもらいたくって、うずうずしていたんです。
年下の○○くんなら、それ以上に乱暴なことはしないって思ったので。
わたしのほうから、血を吸って下さるようにお願いをしました。
これからも時々、○○くんのお宅にお邪魔しようと思います。
健康には配慮して下さるということなので、お父さま、お母さま、どうぞご心配なくまみの気まぐれを見守っていて下さい。
どうぞよろしくお願いします。

帰りぎわ、お姉ちゃんはボクの頭を撫で撫でして。
こんどは真っ白なハイソックス、履いてきてあげるからね。
吸い取った血で真っ赤になるまで、汚させてあげるから。
時々通りかかったとき。
あたしのことを見る目が、いやらしいぞ。
ストッキングやハイソックス破りたくなったら、いつでも誘って頂戴ね。

ボクの牙には、どんな魔力があるんだろう?
お兄さんも、試してみる?^^
それとも彼女は奥さんを、連れて来てくれる・・・?^^

よりどりみどり。

2011年09月24日(Sat) 06:29:03

ええのかあ?ほんとうに襲っちまっても。
だんなが来ている奥さんだって、いるじゃねぇか。

遠慮はいらんさ。
わしらのときだって、女房手ごめにし合った仲じゃない。

ごま塩頭の親父たちは、そんな軽口を交わし合いながら。
着飾った都会の令夫人たちがパーティーホールを行き来するのを盗み見している。
この街で婦人会の役員になると。
夫以外の男の夜伽をするということが、暗黙の了解になっていた。

招かれたものたちはいずれも五十六十の齢ごろの、街の顔役たち。
だれもが白髪頭をふりたてて、会長、副会長、書記、会計・・・と、
上は四十からいちばん若いのは二十代のセレブな人妻たちに、目がクギづけになっている。

わしゃ、あれがいい。
水割りグラスを片手にした親父が、とろんとした目線を這わせたのは、
齢は三十ちょっとと見える新任の書記。
てかてかしたストッキング、たまんねぇな~。
もう、よだれを垂らさんばかりに相好を歪めている。
あっ、あれはうちの家内です。
一緒に立ち飲みをしていた夫らしい男性が制止するのも振り切って、
つかつかとあとを、追いかける。
扉の向こうに消えたスーツ姿が、きゃー!という叫び声を発すると。
夫はため息をして追いかけるのをあきらめると、まわれ右をして。
妻の恥ずかしいところを見まいという態度をとりつくろった。

ねぇ、どうしてわたしなの?
四十ほどの清楚な感じの渉外委員の明美は、首すじに血をしたたらせたまま。
ウットリとなって、相手の男を見あげている。
髪の長い女が好きなんだよ。
あら。
長い髪をストレートに肩に流した女は、わたしの魅力はそれだけ?というような軽い失望を表明したが。
だって・・・まだあんたのこと良く識らないんだからな。
男がそういうと。
もっと・・・知り合いましょう。
男の掌を握り締めると、そのまま自分の手の甲を唇に持っていかれるままにして。
夫らしい男に向かって軽く手を振ると、自分から男の手をひいて、
別室へと、消えていった・・・

厭ッ!イヤッ!主人が視てます・・・
案に相違していちばん抗ったのが、会長の大場夫人。
地味めな顔だちを嫌悪に歪めると、
そういう顔つきが一層そそられるんだよな。
男は女の手首を抑えつけて、まだ侵されていない首すじに、卑猥な舌をチロチロと這わせてゆく。

婦人会の総会・・・という場。
それは、セレブな女たちがストッキングを裂かれる夜。

真っ赤なリボン

2011年09月21日(Wed) 08:08:27

なにも知らない妹を。
処女の生き血に目がない悪友のところに、連れて行って。
お誕生会だからといって着せた、よそ行きの服に。
部屋に入るまぎわ、
ぐるぐる、ぐるぐる、真っ赤なリボンを巻いていく。
白のブラウスに食い込んだリボンは、ふくらみを帯びた胸をいっそうきわだたせた。
真っ赤なチェック柄のスカートの下。
アミアミもようの白のハイソックスのまま、噛まれていくふくらはぎを。
妹はべそを掻き掻き、見おろすばかり。

ねえ、こんどは彩菜ちゃんにリボン巻いちゃおうよ。
訪ねてきた従妹に聞こえないように、イタズラっぽく耳打ちする妹は。
あの日太ももの奥からほとばせた初々しい血の想い出を、
それは嬉しそうに受けとめていた。

えっ?えっ?なにするの・・・?
彩菜ちゃんは、べそを掻き掻き、青のリボンを巻かれていって。
妹のときと同じように、やっぱり脚を咬まれていった。
ストッキング地の白のハイソックスが、くしゃくしゃになって。
裂け目が走り、バラ色のシミが広がっていく―――

数年後。
彩菜はボクの、花嫁になった。
白のウェディングドレス姿の花嫁は、艶然とほほ笑みながら。
純白のドレスのうえ、真っ赤なリボンを巻かれていった。
似合う。とてもよく似合うよ・・・
複雑な想いで、花嫁のあで姿に見入るボクに。
そお?
彼女はイタズラっぽく、ほほ笑むばかり。

青のリボンだと、血を吸われるだけだけど。
真っ赤なリボンのときには、犯されちゃうんですってね♪
花嫁の純潔が、みすみす散らされると知りながら。
ボクは彼の待つ部屋のドアを、ノックする。
ドレスの下、脚にまとわれた純白のストッキングは。
きょうはどれほど妖しく愉しまれてしまうのだろう・・・?

家内のデート

2011年09月20日(Tue) 08:12:39

家内はデートです。
ええ、おつきあいしているかたが、いるんです。
わたしですか?こころよく、認めてあげることにしたんです。
なん人にもね。
お相手はぜんぶで、五人です。
五人とも、家内に執心だったので。
どうしても、お断りできなかったのですよ。。
皆さん負けず劣らず、家内を愛してくれています。
帰宅してくるときにはもう、げっそり憔悴しているほどですからね。

デートはどこに?ですか?
いいご質問ですね。
じつは・・・きょうは自宅なのですよ。
ええ、夫婦のベッドで。
いま、真っ最中なんですよ。
あなたも、覗いていかれますか・・・?
そうでしたね。
たしかきょうは、奥さまも。
初めてのデートでしたね。ご自宅で・・・

妻のデート。

2011年09月20日(Tue) 08:09:28

行って来るわね・・・デート。
ちょっぴり羞ずかしそうに、かざした小手を軽く振って。
すみません。そう詫びるようなまなざしを、軽くそらした妻。
いつになくこぎれいな、緑の幾何学模様のワンピースに。
いつもキリリときつく束ねた黒髪を、きょうにかぎってお嬢さんみたいに肩先に垂らしている。
化粧もいつもより、冴え冴えと映えていて。
脚に通したストッキングは、つややかな光沢をよぎらせていた。

すみませんね。奥さんお借りしますよ。
男は愛想よく、ウィンクを投げてくる。
そう。わたしたちは親しい友だちどうし。
なにしろ、生涯の伴侶ときめたひとの生き血を啜らせ、共有するほどの関係だから。
ハンドバックを片手に提げて。
迎えに来た男に、軽く肩を抱かれて歩み去る。
胸の奥にじんわりと滲む、澱のような嫉妬が。
理性をとろ火のように、じりじりと焦がすとき。
男の腕のまわった妻の背中が、ひどくか細く華奢に映った。

翌朝になって。
帰宅してきた妻は。
いつものように黒髪を、きつくきつく束ねていた。
淡く刷かれた化粧も、いつもの清楚な妻そのものだった。
けれどもそれは、お出かけのときのいでたちとは違うもの。
明らかに彼女は行き先で、お風呂を浴びたはず―――
ノーストッキングの脚の白さが、ひどく目に染みた。

あのひと、ストッキングお好きなのね。
夕べもはぎ取られてしまったわ。
ねえあなた。お仕事がんばってね☆
あたしのストッキング代を、稼ぐために・・・♪

しなだれかかる妻の甘えに、曖昧に頷くと、
わたしは今朝も、出勤していく。
浮気帰りの妻を、ひとり家に残して。
そう。
情夫に破らせる妻のストッキング代を、稼ぐために。

賢婦人のもてなし。

2011年09月20日(Tue) 07:55:12

漆黒の喪服に、手をかけて。
掴まえた両肩、よじる身を。
力まかせに、抱きかかえて。
喪服の襟首から覗く、白い首すじに。
容赦なく埋めてゆく、鋭い牙。

ああああっ。
苦悶の呻きに、しかめ面。
未亡人は、夫の仇敵の夜伽を強要されて。
一滴余さず吸い取られる恐怖を味わわされる。
けれどもやがて、
痛がる叫びは甘美な喘ぎにすり替えられて。
夫の仇敵は、愛する情夫へと姿を変える。

こんな齢で・・・恥を見せられて。。。
女は戸惑い、羞じらうが。
男は喪服の胸をまさぐり、すそをたくし上げてゆく。
夫を弔うために脚に通した、清楚な黒のストッキングは。
みるみるうちに、淫靡な輝きをよぎらせてゆく。

惜しげもなく破らせてしまった、黒のストッキングを身に着けたまま。
脛の白さをあらわにした裂け目を、いとおしむようになぞっていって。
ためらいもみせずに、それを脱ぎ捨てると。
女はイタズラっぽく笑みながら、黒の網タイツに穿き替えていく。
楚々とした白い脛を、娼婦にふさわしい淫猥な彩りで染めるため。

さいごの一線は、取っておきましょ。
あのひと、あとなん日かで家に戻ってくるのでしょう?
妾の血を、ひと口だけ愉しませて。
そのあと貴男に、抱かれていくの。
悔しがるかなー。愉しんじゃうかなー。
たぶん後者だろう。賢察はきっと、はずれない。

未亡人となったその日から。
夫の身代りになって、その悪友の飢えを満たしていった女。
賢夫人のほまれも高かった、そのひとは。
たぶんその評判どおりに、振る舞っていた。
われとわが血潮を、過不足なく客人の渇きに供して。
棲む世界を変えた夫にさえも、新たな歓びを与えてゆく。
破倫の床と蔑(なみ)されるはずの、貞操破りの夜。
夫はそれを祝福されるべき新床と呼んでいた。
ふたりの男を、癒す女は。
きょうはどちらの男のために、脚に通すのだろうか。
清楚に映える、黒のストッキング?
淫靡に輝く、網タイツ?

フル・コースのサービス

2011年09月20日(Tue) 07:42:06

サービス・その1
恐怖の表情で逃げまどい、じょじょに部屋の隅へと追い詰められていく。

サービス・その2
両肩を抱きすくめられながらも、さいごまで夫の名を呼び、いやいやをくり返す。

サービス・その3
がりりと噛まれるうなじから、熟した血潮を思う存分、ちゅ―――ッ・・・と。^^

サービス・その4
失血でよろめいて、尻もちをついて、
たくし上がったタイトスカートから、ストッキングに包まれた太ももをチラリ。

サービス・その5
光沢をつややかにテカらせたストッキングに欲情した唇を、ふくらはぎにヌメヌメと。^^
薄々のナイロンの舌触りを、気が済むまでたんのうさせる。

サービス・その6
主人が・・・主人が・・・とくり返しながら、
ストッキングの脚に欲情する吸血鬼に舌をぬめらせられて、
さいごにパリパリと、ストッキングを咬み剥がれてしまう。

サービス・その7
夫のいる身体なんです。それだけは、お許しくださいッ!
・・・って訴えながら、凌辱を遂げられてしまう。
目じりに過不足なく涙をしたたらせること。

サービス・その8
末広がりの8番目め。^^
スカート一枚身に着けたまま。
足許には破れ堕ちて脱げかかったストッキングをくしゃくしゃにたるませたまま。
四つん這いの姿勢でおっぱいをゆらゆらと揺らしながら。
ひー、ひー、と喘いで、愉しんでしまっていることを告白してしまう。

注意:以上はすべて、夫が物陰から覗き見していることを確認してから実行すること。

フル・コースのサービスだね
と、ちょっぴり嫉妬♪の夫。

ええ、でもそのフル・コース。あなたのほうがよっぽどお愉しみのご様子ね♪
と、ご賢察の奥さま。


あとがき
前々作の「慈善事業。」の一部を、翻案しました。
やっぱりべつのお話にしてよかったかも♪

女になってしまった夫

2011年09月20日(Tue) 06:22:55

単身赴任の寂しさを紛らわせるために、女装にはまってしまった夫。
しんそこ女になるがよい・・・そう囁いた隣人は、いつか「主人」になっていた。
衣装ばかりにとどまらず。
女の身体にされて、女の歓びを教え込まれた身体・・・
もう元には戻れない。戻らない。

隣人の真実の狙いは、彼の妻。
そうと打ち明けられたとき、堕ちた夫はすでに、彼の情婦となっていた。
妻も堕として欲しいと望む夫。
夫と己の願望を成就させようとする、隣人氏の黒い衝動―――

自身も女にされ、妻も情婦とされて。
夫婦ながらひとりの男に仕える、倒錯の歓び。

ひと組の夫婦を、ふたりの情婦として所有する男。
最愛の妻を寝取られ自らも、同性のはずの隣人の娼婦と堕した夫。
夫の不甲斐なさを憤り、いちどは離婚を口にした妻までも。
気づいてみたら、夫婦飼育の道を択んでいた。

女にされた女と、女にされたその夫とは、
きょうも互いのスカートの色自慢を交わし合って。
今夜はわたしが先―――
夜伽の順序を、夫婦のあいだで争っている。


あとがき
こちらも前作で紹介したチャットに書き込んだ落書きです。^^
さいごのフレーズだけは、いま考えました。

都落ち貴族のひとりごと。

2011年09月20日(Tue) 06:12:18

予は、戦乱の都を逃れてきた、みかどの血すじにつながるもんお。
領主であるはずのその土地は、当地に棲む狐狸妖怪に支配されていて。
わが身さえもが、その支配を受ける身に。
人の生き血を啖らう老婆と昵懇になり、妃の血を吸わせる談合を。
妃に老婆の夜伽を申し渡すと、
―――貴顕の出である妾(わらわ)が、若い身空でなにとてそのような無体の仕打ちを
と、身をよじって厭がるものの。
現れた吸血妖女に、またたく間にたぶらかされて。
もっと・・・もっと妾(わらわ)の生き血を愉しみなされ と。
夜な夜な忍んで来る妖女と、淫らな逢瀬。
血の気をひそめ、頬蒼ざめさせながら尽くすほどに。
妾の具合がよろしうない折は、姫を・・・とのたもうて。
今年で十三になる姫を、惜しげもなしに生贄に。
緋色の単衣もあでやかな姫は、哀れ老婆の毒牙にかかり、
生母と同じく、たったひと夜でたぶらかされて。
いずれはどこぞの尼寺へと望んだ前途を裏切って、
老婆の隠し持ちたる魔羅に狂わされて。
家門の栄えを地に堕とされながら。
夜な夜な、そのありさまをかいま見んとする、わが身のあさましさ。

貴殿、まろを頼って当地にまかり越されたは、まことに僥倖というもの。
娶られてより、いっそうあでやかなる奥方も。
花ならつぼみの姫君も。
お連れになられた若君の許嫁も。
うば桜とはいえ、美女の誉れ高かりし母御前も。
ひとしくそのたおやかな柔肌をめぐる生き血もて、当地の狐狸妖怪を慰められるがよろしいぞ。
では。。。あとの話は貴殿から・・・ご披露なさるがよい。
たんと愉しまれたうえで・・・の。
さらば。さらば。


あとがき
チャットルブルというオープンチャットがありましてね。
本格的に見に行ったのは、きのうが初めてだったのですが。
これがけっこう、想像を刺激するメッセが立ち並んでいるんですな。
そのなかのひとつ、
古来和風世界淫猥絵巻
という、一年ほど放置されていたところに、上記のような落書きをしてみました。^^
表現は多少、なおしてありますが、ほぼ原形どおりです。
あとにつづくかたは・・・いないでしょうなぁ。(^^ゞ

慈善事業。

2011年09月20日(Tue) 05:07:51

1.本人。

坊や、すまねえな。
ワタル少年を抑えつけたその無精ひげの男は、ひっそりと呟いた。
かさかさに乾いた唇にみあったような、絶え入るような声色だった。
少年はびっくりしたように男を見つめ、そして、思い切ったように身体の力を抜いた。
いいよ。ボクを見逃してもきっと、だれかが襲われちゃうんだろう?
男は目の色をかえて、少年の首すじに食いついた。
キュッ、キュッ・・・と、異様な音を立てて、血を吸い取ってゆく。
引きつったようにピンと伸ばした半ズボンの太ももが、だらりと力を喪った。
すまねえ。ほんとにすまねえ。
男は頭を抱えながら、それでも吸血をやめない。
濃紺の半ズボンとおなじ色のハイソックスに挟まれて、いっそう白い太ももにごくりと生唾を呑み込むと。
やおら、かぶりついていったのだった。

うー、貧血だよ。。。
すまない、すまないと言われるばかりにほさだれた自分は、やっぱりお人好しだったのか?
ちらりとよぎったそのい思いを、いともあっさりと吹っ切ると。
少年は猫背になりかかった背すじをしゃんと伸ばして、呟いた。
そうだ、みんなの血も小父さんたちに吸わせてあげよう。
穴があいてずり落ちた紺のハイソックスを、ひざ下まできっちりと引き伸ばすと。
歩きかたまでが、さっそうとしてくる。
それでも時おりは足取りをとめて、
引き伸ばしたハイソックスが、ふたつ並んだ穴ぼこをいっそう目だたせているのを気にしているようだったけれど。


2.両親。

あのひとたち、わるい人たちじゃないよ。
ワタルは両親に訴えた。
だってボクの血を吸うとき、『坊や、すまねえな』って。あやまってくれたんだもの。
首すじにつけられたばかりの痕が、まだ吸い残した血をあやしてなまなましい。

そうは言っても・・・ねぇ。
父親のタクミは、妻の恵理子をかえりみる。
そうよ・・・ねえ。
母親の恵理子も、さすがに気が乗らないようだった。
けれどもさりげなく洩らされたひと言は、爆弾のような効果を夫にもたらした。

あたしが吸血鬼に襲われちゃうの、パパ我慢できないでしょう?

・・・・・・。

・・・・・・。

夫も息子も、だまって恵理子を見つめている。
うちに呼ぼうよ。
ふたりの男はほとんど同時に、おなじ声をあげていた。

慈善事業だもの・・・ね。
恵理子は自分で自分をだますような口調で、夫と息子に応じている。


3.運動部のお兄さんたち

そういうわけなんだ。だからお兄さんたちも、慈善事業に協力してくれないか?
ワタルのしんけんな目つきに、ユニフォーム姿のお兄さんたちは、
意外なくらいまじめに話を聞いてくれた。

恥ずかしくって、言えなかったんだけどさ。
いちばんのっぽな部員が、ひっそりと呟いた。

じつはオレんとこ、両親が吸われているんだよね。

・・・・・・。

・・・・・・。

同級生も、下級生部員も、口を開いたタカシ青年のことをいちように見つめていた。
奇異な目つきをするものもいたが、共感のまなざしも意外に多かった。

うちもさ、お袋のこと親父がエスコートしてさ、お袋の血を吸わせているんだ。
あっ、俺んとこもいっしょ。
こないだ・・・彼女紹介しちゃった。
三人がほとんど同時に、のっぽ部員に同意の意を示すと。
さすがは団結の強い運動部員たちのこと、あとは、われもわれも・・・だった。

きみ、ハイソックスに穴があいているね?
秀才らしい部員が黒ぶちめがねを光らせて、ワタルの足許をみた。
あ、ほんとだ。
だれかが指し示す指先で、濃紺のハイソックスの生地にふたつ、咬み痕が綺麗に並んでいた。
陽の光を受けてツヤツヤと輝く太めのリブのそこだけが、かすかにねじ曲がっている。

おれ・・・このストッキング汚してもいい。
短パンの下に履いた白地に青のラインの入ったスポーツ用ストッキングの脚をちょっとだけもちあげて、誰かが言うと。
じゃ、行こうぜ。
ユニフォームの肩を並べて、足取りをそろえて、整然とランニングしていった。
いつものルートをずうっとそれて。


4.両親の寝室。

ママはよそ行きの、スーツ姿。
いつも父母会に着てくる、うす茶色のジャケット。
胸もとについたボウタイがゆらゆら揺れる、白のブラウス。
ジャケットとおなじ色の、お尻のラインがくっきりと浮かぶタイトスカート。
白い脛がじんわりと透ける、肌色のストッキング。

嫌っ、嫌ッ。近寄らないでくださいッ!
怯えた声で、部屋じゅう逃げ惑って。
壁ぎわに、追い詰められて。
両肩をつかまえられて。
アァーッ!
ママは悲痛に、絶叫した。

必死にかぶりを振るのを、片方の頬を抑えて動きを封じると。
がぶり・・・!
キュウッ、キュウッ・・・・キュウッ、キュウッ・・・
あ。ボクが血を吸い取られたときと、おなじ音がする。
なんだか、ワクワクしちゃうな。理屈を抜きに。

抱きすくめられた背中ごし、うす茶色のジャケットが脱げ落ちて。
ストッキングを履いた足許の畳に、ぱさりと落ちる。
女のひとの着ている服が脱げていくのって、どうしうてこんなにドキドキするんだろう?
あっ、ブラウスにどろ~りと、赤黒いしたたりが、帯みたいに垂れてきたっ。
おいしそう・・・っ

あー、厭っ、厭っ、もうお放しになってくださいッ!
ママはまだ、抵抗を諦めていない。
いちど畳に尻もちをついて、吸血鬼の小父さんの腕を振りほどくと、
転げ回るようにして、逃げようとする。
はだけるブラウス。
振り乱す髪。
ミニスカートみたいにたくし上がって、太ももがまる見えになったうす茶色のタイトスカート。

太ももに圧しつけられた小父さんの唇が、ヒルみたいにヌメヌメと這いまわる。
そのたびに、肌色のストッキングはねじ曲がり、くしゃくしゃにしわを寄せ、
ヌラヌラ光るよだれを、たっぷりしみ込まされてゆく。
レイプみたいだ。
隣でパパが、呟いた。
レイプって。なに・・・?
それって、女のひとにとってはいいことなの・・・?
パパの唇から洩れると、なんだかとてもいいことみたいに聞こえちゃう。

アア~ッ!イヤーッ!
ママが悲痛に叫んだとき。
太ももに吸いつけられた小父さんの唇に、いっそう力がこめられて。
肌色のストッキングが、パチパチとはじけていった。
女のひとって、服が破けるとおとなしくなるみたい。
そういえばきのう小父さんに紹介した、隣の佳代お姉ちゃんも。
制服のブラウス破かれたとたん、すくみあがっちゃったっけ。
まる見えになったブラジャーの吊り紐に、ボクはなんだかドキドキしちゃった。

ひいっ・・・ひいっ・・・あうううううっ・・・
ブラウスをはぎ取られて。
ブラジャーは自分から、はぎ取って。
上半身裸になったママは、四つん這いの姿勢になって。
おっぱいをぷりんぷりんと揺らしながら。
まだ腰に巻いているうす茶色のタイトスカートの奥まで、
小父さんに腰をすりつけられちゃっていて。
時々引き抜かれる小父さんのおち○ん○ん、ひどく赤黒くて、逆立っていた。

ほんとはね。
ママにああいうことをさせちゃうことは、ないんだよ。
パパはちょっと情けなさそうな顔をして、首すじの痕を撫でていた。
ジンジンと響くんだよね。ボクわかるよ。
ボクの首すじやふくらはぎも、さっきからキモチよく疼いているから。
ふつうはさせないことをさせちゃうのって、
パパが小父さんと仲良くなったから、特別に認めてあげてるってことだよね?
パパを見あげようとした頭を、抑えつけるように。
大きな掌が、ボクの頭に乗っかって、
乱暴にぶきっちょに、撫でていた。
ワタルは賢いね。いいことを言うな。
パパ、痛いよ。痛いってば!


5.下校途中のお姉さん。

おじさんたちがね、ショジョの血を下さいって頼んでくれってボクに言うんだ。
ブレザーにチェック柄のプリーツスカートのお姉さんたちは。
みんな困ったような顔をして、お互い顔を見合わせていた。

あいつ、説得しかねているのかな。
でもきっと、みんなあいつの言うこと聞いちゃうんだぜ?
たぶん・・・な。
物陰からようすを窺っているのは、あのときの運動部員たち。
だれもがお揃いの白のスポーツ用ストッキングに、赤黒いシミを滲ませていた。

行こ。
行こ。
かすかに呼び交わす声が、こっちまで聞こえてくる。
あー、やっぱり。
少し落胆したように声をあげたのは、あののっぽの部員だった。
あのなかに理恵も、いるんだぞ・・・
口にしたのは、彼女の名前だった。
真由まで行くんだ。
べつのやつは、妹の名前を呟いていた。

まだ汚されていない、白のハイソックスの脛を並べて。
女子学生たちはいっせいに道をかえて、
彼氏や兄たちがたどった、あの邸へと脚を向ける。
バイバ~イッ!
澄み渡った青空の下。
お姉さんたちを見送るワタル少年の子供らしい声の響きに、
青年たちはがっくりきたような顔をし、情けなさそうに顔を見合わせあって・・・
さいごにエヘヘ・・・と、照れ笑いを浮かべあっている。


6.

彼女ができたら、紹介しちゃうのか?
咎めるような口調の父親に。
ワタル少年は、呟くようにこたえている。
もう、知らないうちに紹介しちゃっているのかも。
いつもの舌足らずな稚ない声とは打って変わった、別人のように大人びた声で。

べそを掻き掻き吸血に応じていった、隣の佳代お姉ちゃんのセーラー服姿。
そろえた脚に順ぐりに、真っ白なハイソックスにバラ色のシミをつけられていった制服姿の乙女たち。

卒業式の謝恩会の出し物に鬼ごっこを提案して。
色とりどりのスカートをひるがえして逃げまわった同級生たちも、
小父さんやその仲間の男たちに、つぎつぎとつかまえられて。
ブラウスを汚されたりハイソックスをくしゃくしゃにずり降ろされたりされていった。

ママのところに習いごとに来ている、勤め帰りのお姉さんまで。
ねずみ色のストッキングのふくらはぎをじゅうたんの上に抑えつけられて、噛まれちゃっていて。
いちど噛ませるとあとはもう、なんどもなんども噛ませちゃって。
上品な感じのするねずみ色のストッキングを、それはハデハデに、噛み破らせちゃっていた。

あのなかのだれかが、ボクの彼女になるのかな。
それとも、吸血鬼を識らない街で、恋人を見つけて。
なにも知らない彼女を、小父さんに紹介しちゃうのかな。
どちらの想像も、ワタル少年にはくすぐったい疼きをわき起こすのだった。


あとがき
長い・・・長いだけだ・・・www
珍しく一時間ちかく、かかっちゃったよ。。。


追記
いちどまちがって、本文描かないうちにあっぷしたのが、5:07。
いま描きあがったのが、6:01。
やっぱり一時間だね。 笑
でも、描いている間愉しかったから、まあいいか。(^^)

後腐れのない日常。

2011年09月16日(Fri) 07:30:49

お願いっ!血を吸うのはやめてっ!明日試験なんですっ!
手を合わせてお願いしたけれど。
あたしを壁ぎわに追い詰めた吸血鬼のおじ様は。
悲しそうに首を振るばかり。
気の毒だがお嬢さん、今夜はどうしても若い女の生き血を啜らねばならないのだ。
引導を渡すように、そう言い聞かせにかかると。
抱きすくめられた腕のなか。
あたしはさいごまで、いやいやをくり返していた。
初めてあてがわれた冷たい唇は、
いたわるように傷口をなん度もなぞり、
そのたびに震えるほどの寒気と、ゾクゾクとしたくすぐったさに、
なん度も背すじを、反らせていた。

どうやって家に帰れたのか、よく憶えていない。
血を吸われてぼーっとなったあたしは、ただ黙々と晩ご飯のおかずを、機械的に口に運んでいた。
紗奈ちゃん、顔色わるいね。あした学校休んだら?
母さんが心配そうに、声をかけてくるのを、あたしはかぶりを振って、
だってあしたテストだもん。
テストなんか・・・一回くらい受けなくたってだいじょうぶだよ。
母さんはいつになく、優しかった。
あたしの隣で元気よくぱくついている佳代ちゃんは
お赤飯なんて珍しいねっていいながら、
うらやましくなるほどのスピードで、晩ご飯を平らげていった。

血を吸われたからって、吸血鬼になるわけではないのだよ。
もしどうしても嫌なら、後腐れのないようにしてあげる。
おじ様はいやがるあたしをなだめるように、そんなことをくり返しながら。
身体から力が抜けてしまったあたしを、かばうように抱き支えて、
首すじから暖かい血潮をひき抜いてゆく。
なん度め・・・だろうね・・・?
ぼうっとなったあたしは、ウットリとしておじ様を見あげる。
そんなにハンサムじゃないけれど、
気品のある顔だちには、どこか魅かれるものを感じ始めている。
薄くて赤黒い唇の端には、吸い取ったばかりのあたしの血―――
うわっ。ホラーだね。
あたしはおじ様の口許に撥ねたあたし自身の血を、指でなぞって拭き取ってあげる。
ついでに指先を口に含むと、錆び臭い香りが鼻をついた。
あたしの血、おいしいの・・・?
つぎは金曜日の夜・・・
約束しかけて、ふと思う。
後腐れはないって、おじ様言ったよね?
でもあたし、なん度も逢いつづけているよね・・・?

脚を噛ませてくれないか?
あるときおじ様に、そうねだられて。
じゃあ、ハイソックス脱ぐね。
そう言いかけたら、ちょっと言いにくそうに口ごもっていて。
どうしたの?どうしてほしいの?
そう訊くと。
ハイソックスを履いたまま噛みたいって、おねだりされた。
ちょっぴりためらったけれど。
ウン、いいよ。
恐る恐るだったけど。
あたしは自分から、真っ白なハイソックスに包まれたふくらはぎを、差し伸べていた。
撥ねた血が赤黒いシミになって、べっとりと貼りついたまま。
あたしは家の玄関をまたいでいた。
ただいまあ。
台所の母さんにそう言うと、母さんはすぐに振り向いて、あたしの足許に目をやって。
ずいぶん大胆になったね。
意外なことばを、口にした。
あの晩だって、お赤飯だったでしょ?
母さんは鼻唄をつづけながら、晩ご飯の支度をつづけていった。

生き血を吸わせてくれる若い女の子を見つけるのは、きっとかんたんなことではないだろう。
そう思ったあたしは、おじ様が若い女の子の生き血に困らないように、
お友だちをなん人か、紹介してあげた。
血を吸われてもいいって、さいしょから言う子はほとんどいなかったけど。
いちど抑えつけられて、噛まれちゃうと。
だれもがほんとうに、いちころだった。
白のハイソックスの脚をばたつかせて、さっきまでハデに暴れていたのに。
血を吸い取られてぐったりとなって、制服のブラウスの腕をだらりとさせてしまうと。
あとはもう、ちゅうちゅう、ちゅうちゅう、小気味の良い音をたてて血を吸うおじ様のとりこになって。
処女の生き血をプレゼントする行為に、夢中になっちゃうのだった。
なれてくると、制服のスカートをひるがえして、勝負の決まった鬼ごっこに熱中して。
怖~いっ♪なんてはしゃぎながら、姿見に映る吸血される自分のことを、
だれもが面白そうに、見入っていた。
お揃いの白のハイソックスの脚を並べて、
おじ様に好きなだけ噛ませてあげた愉しい夜。
制服のブラウスに、吸い取った血をたらたらと垂らされて。
ママに叱られるって泣きべそになったまみちゃんを、みんなで送っていって。
いっしょにおうちにあがりこんだおじ様が、まみちゃんのママを黙らせてしまうのを。
あたしたちはドキドキしながら、見守っていた。

こんどはだれを、紹介しようか?
妹の佳代ちゃんも、そろそろ年頃かもしれない。
佳代ちゃんはちょっぴり食べ過ぎだから、このさい痩せたほうが美人になるかもね。。。
後腐れはないから・・・
そう言われながら、おじ様に逢いつづける夜。
吸血鬼にはならないから・・・
そう約束されたのに、気絶したお友だちの首すじから、ちょっぴりおこぼれにありついているあたし。
今夜はだれを、誘おうか?
お隣に越して来たばかりの下級生の女の子。
なかなかお友だちができなくて、さびしそう。
色々でぽっちゃりとしていて、生き血もきっと、美味しいだろうな・・・

玄関モニター

2011年09月16日(Fri) 06:40:46

あの・・・もしかして未成年と交際してます?
開いたドアの向こう側。
詰問口調の若い女は、マンションの真下の部屋に棲む独り暮らしの若い女。
女だと思って見くびると、ただじゃすまないわよ。
キリッとしたスカートスーツ姿が、そう言いたげに背すじをピンと伸ばしている。
どうしてですか?
あくまでうっそりと、怪訝そうに応える私。
だって・・・
真夜中にいつも、出入りしているじゃないですか。
階段の音がうるさくて、夜目が覚めてしまうんですよ。
思わず周囲を窺うと。
単身者ばかりらしい入居者はどこも不在らしくて。
周囲に灯りの洩れる部屋はなかった。
とにかく・・・入って下さい。
招き入れた部屋に、女は堂々と入ってきた。
密室の男女の状況になることを、さして怖れるふうもなく。

夕べは三時ころ。
セーラー服の子がこの部屋から出て行ったわ。
そのまえは四時ころ。
足音で目が覚めて、玄関モニターから覗いてみたら。
赤とグレーのチェック柄のスカートの子が、この部屋に入っていったの。
ふつうの時間じゃないですよね?
あの子が出て行くの、いつの時間だったか、とうとうわからなかったけど。
女は詰問の調子をゆるめない。
同性として、無防備で若すぎる女の子が食いものにされていることに、憤りを隠せないという様子―――

誤解を解くのは、かんたんだった。
これかね?
いったん奥の部屋に引き取った私が、手にした衣類に。
女は眼鏡の奥の瞳を、驚きに見開いていた。
私が手にぶら下げていたのは、
濃紺のセーラー服に、赤とグレーのチェック柄のスカートだった。
すみませんでしたね。
とんでもない時間に目を覚まさせて・・・
いつもこういうことをして、憂さを晴らしているんですよ。
人前に出られるかっこうじゃないですから。
どうしても、ああいう時間の外出になるんです。
そういうことですか・・・
もっと憤るかと思った女は、しょげたような小さな声になっていた。

一週間後。
玄関の前にふたたび立った女は、
このあいだの妍のある目線をひそめていて。
先日はお騒がせしました。
ひっそりとつぶやくように、黙礼をした。
いえいえ。
恐縮するように肩をすくめる私に、女は突きつけるように大きな包み紙を差し出した。
里帰りのお土産です。
え・・・?
あけてみて。
はぁ・・・
いますぐに。
息もつかせないほどの力を込めた囁きに。
私はその場で紙包みのひもをほどいていった。
出てきたのは、古びたセーラー服。
少し黄ばんだ三本の白線に、鮮やかに白いスカーフが重ねあわされている。
わたし身体大きいですから・・・着れると思うの。
女はボツリとそう呟くと。
あとをふり返らずに、帰っていった。

しばらく控えていた夜の外出。
清楚で初々しい制服を闇に浸す直前の、
あの浮き立った気分で、開いたドアから外へと一歩踏み出す。
隣室のドア越しにかすかに感じる気配。
かつ自身の身を包んだ制服姿が夜風に翻るのを。
玄関モニター越し、彼女はどんな気分で覗いているのだろう?

パパ、セックスしよ。

2011年09月16日(Fri) 06:25:51

勤めから帰るなり。
娘の恵美が、
パパ、セックスしよ。
ことさら着替えたらしい制服姿で、ニッと笑う。
ママはおじ様と、まっ最中よ。
代わりにあたしが、相手してあげる。
まみちゃんが塾から戻ってこないうちに。。。さあ早くっ。

勉強部屋に敷かれた布団のうえ。
白のハイソックスの脚を、大またに開いて。
十七歳の少女は、慣れたようすで腕を拡げる。
パパ、制服エッチ好きなんだよね?
四十すぎの男でも、十代の少女にかんたんに手玉に取られてしまう。
昂りを抑えきれない、はずんだ息遣い。
シーツのうえにちょっぴり乱れた黒髪。
それらに埋もれるように。
腕と腕。
脚に脚を、重ねていって。
ひどく慣れきった段取りで。
ふたり、荒い息遣いを合わせていった。

はあっ。
身体をふりほどくと、恵美はひと声ため息を洩らして。
今夜はいっぱい出たね。ママのこと想像してた?
同情するような、意地悪そうな、真意を隠したイタズラ笑い。
もう一回、ヤる?
ずり落ちかけた白のハイソックスに欲情して、
唇を這わせようと寄せた身体に、
恵美は甘えるように、しなだれかかってくる。

隣室で妻にのしかかっている「おじ様」は。
妻を最初に女にして、情婦としつづけた男。
息子と次女の真美はわたしに似ていたが、
長女の恵美は、「おじ様」の胤だった。
そうと知りながら彼女は、実の父親である「おじ様」とのセックスにも応じ、
そのうえで「おじ様」が愛し抜いたわたしの妻との逢瀬のために、
わが身を投げ出すようにして、わたしの相手をするようになった。

父娘でヤるの、パパは抵抗あったんだよね?
だからあたしの処女も、おじ様に奪られちゃったんだよね?
まみちゃんが中学に受かったら。
さいしょの手ほどきは、パパがするといいよ。
おじ様とも、話ついてるから。
処女に当たるの、パパ初めてなのかな?
うす暗がりのなか、小悪魔みたいにクスッと笑う恵美の横顔が、
ひどくいとおしくなって。
強引に唇を重ねていった。
もぅ。
少女は制服の肩をすくめて。
まみちゃん、セーラー服の学校に受かるといいね。
パパ、制服少女がよりどりみどりだよ~。
低い声で謡うように、わたしを冷やかしつづけている。

麦わら帽子の少女

2011年09月14日(Wed) 07:38:04

真っ白なハイソックスをくしゃくしゃにずり降ろすと、
きれいに陽灼けをしたふくらはぎが、しなやかな輪郭を覗かせた。
見あげるとそこには、無邪気な少女の満面の笑み。
麦わら帽子の下、長い長い三つ編みのおさげに挟まれたそばかす顔が、白い歯を見せている。

ほら、咬みなよ。おじさん喉渇いてるんでしょ?
飾り気のない少女の声に、ごくりと喉を鳴らして応えると。
つかまえた足首に、たるまったハイソックスのしっかりした手触りがあった。
そろそろと唇をあてがって、ピチピチとはずんだ皮膚に、尖った牙をそろりともぐらせる。
あっ、痛(つ)・・・!
少女は声をはじけさせ、それでも立ったまま血を与えつづけた。

おいしい?
少女はにこにこと、笑んでいる。
まるきり無防備な笑みのまま。
いつも学校に通うときの、濃紺のプリーツスカートに真っ白な開襟シャツ。
そろそろとたどりながら、上体にすがりつくと。
陽射をたっぷり浴びた制服姿が、初々しくほてっている。
ボタンふたつまでならいいよ。
ニッと笑う口許。自分から指で探る胸もと。
むぞうさにくつろげられた開襟シャツのすき間から覗いた白のブラジャーは、
地味なレエス飾りで控えめに縁取られていた。

人と鬼との分け隔てなく、いつもにこやかに応じてくれる少女。
開襟シャツに隠されていた胸のふくらみを包むのは、
しっとりと湿ったなまめかしい素肌。
牙を染めるうら若い血潮は、陽射しの匂いがした。


あとがき
うちにしては珍しく?健康で陽射しの匂いのする少女です。^^

夜の風景。

2011年09月12日(Mon) 08:18:15

おニューを切らせちゃったの。
履き古しのやつで、ごめんね。
少女ははずんだ声で、闇の向こうに声をかける。
セーラー服の胸もとにそよぐ、ふんわりとしたネッカチーフだけが、あたりの薄暗闇に透けていた。

重たそうな濃紺のプリーツスカートをたくし上げて、
薄黒のストッキングになまめかしく透ける白い脛を闇に滲ませて、
丈の長いスカートの裏側に秘めていた太ももを、羞いらいながらあらわにしていく。
吸いつけた唇の下。
薄手のナイロンの、意外にしっかりとした舌触りに、欲情した・・・

もう。
拗ねたような涙声で、鼻を鳴らして。
少女は破けたストッキングから覗くひざ小僧を、しきりに撫でている。
こっちの脚も。。。
ねだってつかまえた足首を、いちどは振りほどいたけれど。
すぐに思いなおして、思い入れたっぷりに、さし寄せてくる。
悪いね。
上目遣いに伺うと。
まったくだわ。
少女はまだ、拗ねている。
わざと意地汚くねぶりまわす、薄黒のナイロンが。
ひどくふしだらに、しわを波打たせていった。


あとがき
この娘も・・・献血当番として夜のお散歩に出かけたのかも。^^

献血当番。2

2011年09月12日(Mon) 08:13:01

きのうはうちが、献血当番だったんだ。
勤め帰りに、自宅に電話をかけて。
お客さんを連れていくから、おめかししてろって、女房と娘に言い聞かせて。
家に着いたときにはもう、俺はお陀仏さ。
あいつに血を吸われ尽くしてね・・・

枯れ木みたいになってぶっ倒れた俺の目のまえで。
あいつは女房にとびかかった。
アア―――ッて、絶句して、女房は首すじを、咬まれていった。
両手を抑えて悲鳴をこらえていた娘もまた、
細い首すじをがぶりとやられて、おニューのブラウスを真っ赤に浸してしまっていた。
倒れ伏したふたりの足許に這い寄ると、
あいつはもの欲しげに嗤いながら、ふたりの足首をかわるがわるつかまえて。
ストッキングやハイソックスのふくらはぎに、それは嬉しげに唇をねぶりつけていったのさ・・・
今夜はきみのお宅の番だけどね・・・

ごほうびに人妻をひとり、娘をひとり、血をすすることを許可されて。
迷わずきみの奥さんとお嬢さんを指名したというわけさ。
そういう彼の目つきは、尋常ではなかった。
瞳の色が、紅いのだ。
けれどもそのときにわたしが、いったいなにをできたというのだろう?
すでに赤黒い痣を、首筋につけられて。
体内の血をほとんど根こそぎ、奪われてしまったあとだったから。

奥さんも娘さんも、後悔はしていないのだろう?
むしろ夜の素敵な来訪者を、愉しみにしているのだろう?
ああ、そのとおり。ご賢察恐れ入るよ。
妻の柔肌に突き立てるべき牙が、目の前で舌舐めずりをくり返す。
なにも知らない妻の足音が、近づいてきた。
肌色のストッキングのつま先で踏んづけたじゅうたんに、
今夜自分の血潮をたっぷりしみ込まされるなんて、夢にも思わずに。
両手に提げたお盆のうえ、お紅茶を淹れたカップをカチャカチャさせながら・・・

献血当番。

2011年09月12日(Mon) 07:35:29

二階に向かう古い階段が、ぎしぎしときしむ音を。
登美子はいつもより気にしながら、夫のいる書斎部屋へと脚を向けた。
あなた・・・あなた・・・?
階段を半ばまで登ったところで、声をひそめて夫に声をかける。
それから声をいっそう忍ばせて、こういった。
これから紗恵と・・・献血に行って参りますね。
返事はなかった。
お父さん、いないの?
階下から娘の紗恵が、母親に声をかける。
踊り場の薄暗い空間に。
チェック柄のスカートの下、真っ白なハイソックスが眩しかった。
ええ、そうね・・・お出かけになっているのかしら。気がつかなかったわ。
母親はそういってまわれ右をすると、セットしたばかりの髪を撫でつけて、階下へと引き返していった。

頭のうえは、ひっそりとした曇り空だった。
人目をはばかる訪問には、うってつけの天候といえるだろう。
コツコツと靴音を響かせた二対の脚が。
曲がり角で立ち止まった。
お玄関じゃないの?
訝しそうに母親を見あげる娘。
こういうときにはね、お勝手口にまわるものなのよ。
白いカーディガンを羽織った娘のか細い身体を、まるで雛鳥をいたわる親鳥のように優しく抱くと。
彼女は娘を、狭い裏道へといざなった。
カーディガンを羽織った下に着ている赤と白のボーダー柄のTシャツは、娘のお気に入りだった。
Tシャツに覆われた胸もとも、発色の鮮やかなプリーツスカートに隠れたお尻も、すでに年ごろの娘らしいふくらみを帯びている。
グレーと赤を織り交ぜたチェック柄のプリーツスカートが、少女の歩みに合わせてユサユサと重たそうに揺れた。
こげ茶色のスーツの裾から覗く、薄茶色のストッキング、それに黒の革製のパンプスの脚。
それに半歩遅れて、白無地のハイソックスに革靴の脚が、素直な足取りで従(つ)いていく。

薄暗い壁の隅っこにしつらえられた勝手口は、古びてくすんだ塗装の木の扉で無愛想に閉ざされている。
いちど下見にでも訪れたのだろうか。
登美子は迷わず、扉の傍らのブザを鳴らした。
ブ、ブーッという、旧式のブザの耳ざわりな音が、室内に響くのがきこえた。
はい。
ぶっきら棒な、初老の女の声が、かえってきた。
あのう・・・四丁目の堀川です。だんな様への献血に伺いました。
おっとりとした声色に応えるように、こんどは押し殺したような男の声。
もっとほかに・・・いうことがあるだろう?
あたりは閑静な住宅地。人っ子一人住んでいないのでは?と思えるほどに、いやというほど閑(しず)かだった。
あ・・・はい・・・
登美子はちょっと戸惑ったように口ごもったが、娘に目配せをして促すと。
ひと息、息を吸い込んで。
よどみなく、インターホンに声を吹き込んだ。

わたくし・・・生き血を吸われたくって、ウズウズしておりましたの。
お気に召しますかどうか・・・茶色のストッキングを穿いてまいりました。
どうぞご遠慮なく咬み破っていただいて、わたくしの血を愉しんで下さいませ。

いい応えだ。
男の声はさらに、娘のほうを促している。

紗恵は恨めしそうに母親を見あげ、けれどもひと息ため息をつくと、インターホンに向かい合わせていた。
しょうがないな、というようにちょっと冷めた顔つきをして、すぐにそれをおさめると。

紗恵で~す。おじ様こんにちわ。
お待ちかねのショジョの生き血、愉しんでいただきたくって。
いつも学校に履いていくハイソックス、履いてきちゃいました♪
いっぱい血をしみ込ませて、イタズラしてくださいね。。

よろしい、と言わんばかりに。勝手口の扉が内側から開かれて。
こげ茶のスーツと鮮やかな発色のプリーツスカートの後ろ姿が、吸い込まれていった。

二時間後。
音量を最小にした携帯が、呟くような着信音を響かせた。
男はうるさそうに携帯を手にとって、
・・・ああ、わたしです。
疲れきったような横顔のすぐ下、首筋にはどす黒い痣がふたつ、滲んでいる。

奥さんと娘さんの生き血、ありがたく馳走になった。
声のはずみ具合までが、忌ま忌ましいほど若返っている。
おふたかたとも、だいぶお疲れのご様子だ。
歩いて帰すのは気の毒だから、きみ迎えに来てくれたまえ。・・・どうせ近くにいるのだろう?
車・・・ですからね。表につけていいのですか?
きみさえよければ。
フフッと嗤う声色に、男はむこうに聞こえるようちっと舌打ちをして。
ぜひ、そうさせてもらいましょう。
言うなり携帯を切っていた。
ハンドルを握ろうとするとふたたび、携帯の着信音。
うるさそうにもういちど、携帯を取り出すと。
こんどはメールだった。

貴兄のご令室・ご令嬢の生き血を、たっぷり愉しませていただく栄誉に浴したことを感謝する。
人目を忍ぶおふたりが、わざわざ勝手口にまわったのに。
ご近所に聞こえるような大きな声で、あのようなはしたないことを口にさせたこと、きみは憤慨するだろうか?
かいま見るようなはしたないことはしたくないと遠慮するきみに、なにか御礼をしたくてね。
あの、通りの悪いインターホンを使ったら。
曲がり角の向こうで息をひそめているきみにも、ご令室とご令嬢の言い草ははっきり訊き取ることができただろうね?
愉しんでいただけたようなら、なによりだ。

男は携帯を放り出し、すぐにまた引き寄せると。
忌ま忌ましそうな顔をしながらも、返信を打っていた。

有難う。ご配慮感謝する。
妻と娘の血は、幸い口に合ったようだね。
時々誘ってやってくれたまえ。
くれぐれも、だんなに気取られないように・・・

数分後。
邸の正面玄関につけられた黒塗りの乗用車に、登美子と紗恵は乗り込んでいった。
見送りは、ないに等しかった。
玄関のドアを開けた顔いろのわるい中年の家政婦が、ぶっきらぼうに音もなくドアを閉めただけだった。
送りだされた母子は、顔いろをすこしだけ蒼ざめさせてはいたものの。
いたってふつうのようすだった。
きちんとセットしてから出かけたはずの、登美子の髪型だけが。
きれいにほどかれて、お嬢さんのように肩に流れていたけれど。
スーツの下から覗くストッキングが咬み破られた痕をありありと残していて、
おまけに白っぽいねばねばとした粘液をねばりつけられているのを、
夫はわざと視線を外して、妻に気持ちを伝えるのだった。

お手を煩わせてしまって・・・
気遣わしげに頭を下げる妻に、
いいから早く乗りなさい。
夫は口早にそう告げた。
紗恵の足許が、ご近所に見えるじゃないか。
娘はイタズラっぽく笑い、血の撥ねたハイソックスの脚を、ちょっぴりすくめてみせた。


あとがき
勝手口って、ご存知ですか?
古いお宅のま裏にひっそりと、いまでも実物を見ることはできるでしょう。
ご用聞きがこちらがわに伺って、お買い物などを届けたりすることも、かつてはあったのでしょうか。
隠れんぼうにうってつけな裏通り。
けれどもたいがいは、締め切った木の扉で阻まれていて。
そのままぐずぐずしていると、鬼に見つけられてしまうことが多いようです。

バイト。

2011年09月09日(Fri) 07:58:15

ん~?これからバイトだよ~?
彼女は白い歯を見せて、ニッと笑った。
すその短い制服のスカートから覗いた太ももが、きらきらと眩しい。
バイト。バ・イ・ト・・・
意味ありげにくり返し、ニコニコし続ける少女―――
なん度めか開いた唇の両端に、尖った犬歯を覗かせた。

Bite!

首すじにチクリと痛みが刺し込んで、頭がぼうっ・・・となった。

昏(くら)く堕ちた意識の向こう。
彼女の声が、かすかに響く。
先生・・・赴任してきたばかりなんだよね?
なんにも知らないで、この村に来ちゃって。
だいじょうぶ。死なさないから。
いまごろ奥さんも噛まれちゃっているから。
先生の血は、あたしにちょうだいね・・・・・・

・・・・・・。
・・・・・・。

いまでも出勤をウキウキと見守る妻。
妻が浮気に走ると知りながら、勤務先に向かうわたし。
互いの首すじに、痕を確かめあって。
きょうもわたしたちの一日が・・・始まる・・・

凌辱の愉しみ。

2011年09月07日(Wed) 07:59:02

ああッ!なっ、何をなさるんですっ!?
そんなごむたいな・・・主人がおりますのよッ!?・・・お許しくださいッ!
きりりとしたスーツに装った夫人は、気高い柳眉を逆立てて。
伸びてくる卑猥な猿臂を峻拒しつづけたけれど。
すぐに力づくで、ねじ伏せられて。
ブラウスをはぎ取られ、スカートをたくし上げられて。
うなじを噛まれ、ストッキングを履いたふくらはぎまで歯で冒されて。
落花狼藉のありさまに、きちんと装った礼服のすき間から、白い肌をあらわにしながら。
白昼の凌辱を、受け容れていった。

いつもいつものことだった。
毎週の週末、この良家を襲う吸血鬼は。
夫人の生き血をたっぷりと身体に巡らせるまで、狼藉をやめようとはしなかった。
けれども夫人は、いつも毅然と相手に応じていて。
許す間際まで、手厳しい抗いをつづけていった。
差し出すものの貴さを、周囲に知らしめることしかし得ないと知りながら。

夫人の脚から抜き取った、裂け目だらけのストッキングをぶら下げて。
通りすぎる夫の書斎のまえ。
ご馳走になりました。
男が想いのほか、丁重に頭を垂れると。
書斎の主は、ドア越しに―――
聞き取りにくい声色で、応えるのだった。
ありがとう。きょうも愉しんでしまったよ。
人妻を犯した男も。
辱めの痕跡を手早く身づくろいした人妻も。
ひどく嬉しげに、ドアの向こうを見とおしている。

感化。~素人娘~

2011年09月07日(Wed) 07:44:25

初めて下校途中に襲われた都会娘は、
あまりにも自分とは不釣り合いな中年男の凌辱に、
べそを掻き掻き、従わざるを得なかった。
親たちもそれと知りながら、村の裏側を知ってしまった今、
血に飢えた男の誘いを断りかねている娘を、おだやかに送り出してやらざるを得なかった。
そういうジレンマは、ほんのしばらくのことだった。
娘はつとめて明るく振る舞って。
感化された中年男は、娘の血を吸い継ぎながら、都会に出かけていって。
美術館や映画館。図書館と。
娘の相手にふさわしい、智恵の装いを身に着けていった。

隠れた秀でた才能を発揮し始めた恋人の傍らで。
満足そうににこやかに、彼の姿を見つめていた。
きちんと装われた正装は。
生まれ変わってくれた、ご褒美に。
彼女の恋人を愉しませるために身に着けられていた。
潔らかな血潮で男の中身を塗り替えた娘は、
けれども一家もろとも塗り替えられていた。
お母さまとも交際したがっているの。
そういう娘の望みをかなえてやるために。
はじめて家に招いた娘の相手に、父親はわざと無抵抗にぐるぐる巻きに縛られてやって。
武士の情けだから、血を吸って狂わせてくれと願った挙句、ほどよい吸血に脳裏を酔わされて。
永く連れ添った夫人が正装もろとも乱されてゆくありさまに。
ひどく悦んでしまっていて。
娘とおなじように、仲良くなってくださいと。自分のほうから願っていた。

義母を妾にする歓びに目ざめた吸血鬼。
母と代わる代わる献身をしつづける新妻。
最愛の妻を娘婿の手で娼婦に堕とされた夫。
三人三様の愉しみに、周囲は無言の祝福を送っている。

感化。~女教授~

2011年09月07日(Wed) 07:36:57

村に棲みついたのは、都会暮らしの長かった女教授。
彼女を初めて襲ったのは、インテリ婦人には明らかに不似合いな、無学な男。
週にいちどは襲われる日常に、女教授はさいしょのうちこそうろたえたけれど。
正装を乱されながらの凌辱に、毅然と応えつづけていた。
やがて。
女教授の生き血を全身に廻らせた男は、村いちばんのもの識りになっていた。
ただひとり公然と受け容れた、獣のような吸血鬼が、自分にふさわしい男性になると。
独身を通していた女教授は、彼の求婚を許したのだった。

デートのさい中に。

2011年09月05日(Mon) 08:04:57

どうしても今夜じゅうに、若い娘の血を啜らねばならんのだ。
いい齢をした吸血鬼のくせに、俺のまえでそんなふうにせがまれたって。
妹は親戚の家にあそびにいっちゃったし。
母さんは若い娘・・・というわけにはいかないだろうし。
デートそっちのけで困り果てていると。
彼女がわき腹を、突っついてきた。

あたしの血でよかったら、あげようか?

えっ?(・0・)
ダメダメッ!(><)
こいつはほんとうに、いやらしいやつなんだからっ。
とめにはいろうとした俺をしり目に、ゆう子のやつサッと身づくろいをして姿を整えると。
もう、うんざりするほどゆうゆうとした態度で。
白のハイソックスをきっちりと、ひざ小僧の真下まで引き伸ばしていた。
ハイソックスを履いたふくらはぎが大好物の、吸血鬼の目のまえで・・・

お嬢さん、すまないね。ちょっとだけご馳走になるから・・・
おろおろとうろたえる俺の前。
吸血鬼はにんまりと笑んで、ゆう子に迫る。
上背のある相手をにらみ返すように、ゆう子はそっくり返るようにして見あげていたが。
そのまま素直に両肩を抑えられると。
がぶり。
いちころだった・・・

ベンチに腰かけた彼女は、首すじの痕を撫でながら。
お目当ての白のハイソックスに夢中になってしがみついてくる吸血鬼を相手に、
気前よくチュウチュウと、飲らせちゃっていた・・・
もう片脚もね。
几帳面な女らしく、無傷なほうの脚までわざわざ吸わせていって。
しっかりとした感じのするナイロン生地まで、たっぷりと愉しませちゃっている。

はいっ。プレゼント。
脱いだハイソックスを、ぶら下げて。
吸血鬼に惜しげもなくくれてやると。
ば~い♪
彼女は小手をかざして、分かれてゆく。
今夜、窓開けて待ってるからね♪
あんたも覗きに来るんだよ。
イタズラっぽく投げられたウィンクに。軽く応えてしまっている俺。
今夜はいったい、どんな夜になるのだろう?

真夜中の待合室

2011年09月05日(Mon) 07:55:29

噛まれた痕がジンジンと、鈍い疼きを滲ませている。
ほかにだれもいない、医院の待合室の長いすで。
裕太は薄ぼんやりとなって、天井をあおいでいた。
サイズの小さくなった半ズボンの下むき出しになった太ももを、きゅうくつそうにそろえたまま。
正面の壁にかかった鏡には、蒼白くなった顔。
鏡に映る少年は、自分自身とは別人のよう。
微妙な翳りを帯びた、妖しい笑みをたたえていた。
首すじには、赤黒い痣。
おなじ痣が、ふたつ綺麗に並んで、両方の太ももにも滲んでいて。
ジンジンとした疼きが、皮膚の奥まで埋まっている。

がたり・・・
だしぬけに開いた、診察室の扉。
その扉は、本来開かないはずだった。
ひとりひとり招かれる深夜の病院では。
血を吸われる少年少女たちは互いに顔を合わせる機会がないように、時間を割り振られているはずだった。
のんびりし過ぎていたのか?
けれども自分が診察室を出てから、待合室を通り抜けたものはだれもいないはず。
顔を見せたのは、ついぞ見かけたことのない、色白の美少女だった。
茶髪をきりきりと、三つ編みのおさげに結っていて。
純白のブラウスには、裕太とおなじく赤黒いシミが付着している。
おなじ想いを遂げてきたのを、お互いひと目で見て取っている。

恐る恐る、目で会釈をすると。
こくんと頷くような黙礼が返ってきた。
長い長い三つ編みのおさげが、大きく揺れた。
少女はおさげ髪をうるさそうに背中に追いやると、そそくさと少年のまえを通りすぎた。
後ろ姿に、ゾクッとした。
スリッパをぴたぴたさせながら立ち去る少女の真っ白なハイソックスには、
バラ色のシミが露骨なくらいべっとりと、しみ込まされていた。

視たね・・・?
ふり返ると、そこには冷ややかな笑いを含んだ吸血鬼。
院長めかして白衣を着流してはいるものの、
ひと目みてにせ医者と身破れるようななりだった。
あの子は・・・だれ・・・?
気になるかね・・・?
ウン。
裕太は素直に、頷いた。
もの問いたげなまなざしを横っつらで受け流して。
吸血鬼は独りごとのように、呟いた。
なんと心地よい夜だろう。
今ごろ俺の体内で・・・お前の血とあの娘の血が、仲良く織り交ざっているのだよ・・・

べつの夜。
ずり降ろされた紺のハイソックスからむき出されたふくらはぎに。
吸血鬼はなまの唇を、吸いつけて。
裕太の血を、チュウチュウと音を立てて吸いあげている。
やめて・・・やめて・・・いけないよ・・・っ。
あらぬことばを、口にしながら。
少年はうら若い血潮を気前よく、妖しい食欲にさらしつづける。
う、ふ、ふ、ふ・・・
吸い取ったばかりの血潮をあやした含み笑いが、裕太の目の前に迫って来て。
唇を吸われた。
錆びたような匂いが、ツンと鼻をつくと。
衝きあげるようなものが胸を刺して、重ねられた唇を、裕太は思うさま吸い返している。
男同士で・・・ヘンかな・・・?
いいえ。
自分でも驚くほどはっきりと、かぶりを振ると。
笑んだ口許にあやされた血潮を舐め取るように、こんどは自分のほうから、唇を重ねていった。

ほどよい眩暈。無重力感。
裕太はふらふらと腰をあげ、扉のほうをふり返った。
男の手が裕太の足許に伸びて、濃紺のハイソックスがひざ下まで引き伸ばされる。
噛んでもいいんだよ。
ニッと笑う少年の声を、かいくぐるように。
嬉しげに弛んだ唇が、少年の足許に吸いつけられた。
ぴったりと密着するように這わされた唇の下。
灯りを照り返して浮き彫りになったリブが、じょじょにねじれていった。

待合室に出ると。
尖った目線を感じて、長いすをふり返る。
あのときの少女だった。
両肩に垂らした三つ編みのおさげの間から、敵意に近い鋭いまなざしが、いっしんに注がれて来る。
きみの番だね?
裕太の問いに応えずに、少女は尖ったまなざしを少年にそそぎつづけたまま、診察室の扉の向こうへと消えた。

少女がふたたび待合室に戻ってきたのは、小一時間も経ったころだった。
真っ白だったハイソックスには、このあいだとおなじように、
露骨なくらい赤黒いシミが、べっとりと貼りついている。
家まで送ってくれるんでしょ?
響きの良い、高い声だった。
怜悧で高慢そうな声色に支配されたように。
裕太は戸惑いながらも、少女の先に立った。
車、待たせてあるの。
どこのお嬢さんなのだろう?
黒塗りの高級車の後部座席。
少女と肩を並べて腰を下ろすと、運転手は無表情にアクセルを踏んだ。

わざわざお送りいただきまして・・・
迎え入れたのは、少女とよく面差しの似た婦人だった。
きちんと着こなした和服の襟足のあたり、赤黒い痣が浮いているのを。
裕太は見逃さなかった。
少女は母に一瞥をくれると、玄関先でむぞうさにハイソックスを脱ぎ棄てた。
浴室にむかって二、三歩歩きだしたあと、歩みを止めて。
板の間にだらりと投げ出されたハイソックスを手に取ると、
裕太の目のまえに、ぶら下げた。
お礼―――
ちいさな唇のすき間から、白い歯がこぼれた。
たしかに笑んだ口許をそれ以上視られまいとするかのように、
少女は素早く少年に背を向けると、もうふり返らなかった。
しばらくして聞こえてくるシャワーの音に、婦人はわれに返ったように、
きょうのところはどうぞ、お引き取りになってください。車を待たせてありますから・・・
じゅうたんの上正座をして、ひざに両手を添えるようにして、黒髪の頭を丁重に下げるのだった。

奇妙なデートだった。
深夜、自宅のまえにエンジン音が響くと、少年は勉強部屋を抜け出して、階下に降りる。
夜なべをしていた母は、訝しげにエンジン音に耳を澄ましたが、
息子が血を吸われに出かけるのはいつものことだったので、いってらっしゃい、と、軽く手を振っただけだった。
後部座席の少女は、人形のように無表情だった。
裕太は彼女の隣に腰をおろして、白のハイソックスのふくらはぎを並べた。
少女は裕太の足許をチラと視たが、軽蔑するような冷やかな嗤いを泛へただけだった。

先に診察室に招き入れられたのは、少女のほうだった。
ドア越しにチュウチュウと、彼女の血を吸いあげる音が洩れてくるのを。
裕太はドキドキしながら、聞き入っていた。
しばらくして、少女が白い顔をいっそう白くして出てくると。
待っていて。
ひと言声をかけると、返事もきかずに入れ代わりに診察室に入っていった。
ばか―――
少女は確かに、そう呟いていた。

その夜の吸血は、いつになくしつようだった。
ふらふらになっても。
もう勘弁・・・そう呟いても。
男は裕太の身体の隅々にまで、噛みついてきた。
半ズボンを脱がされ、パンツまで脱がされて。
勃ってきた茎を根元まで呑み込まれたときには、さすがにどきりとした。
茎の真下のすじ目を、ぬるりと舐められて。
思わず口のなかで、放ってしまうと。
男はお返しのように、白のハイソックスのふくらはぎに、かぶりついてきた。
昏い眩暈をおぼえて、裕太はその場に倒れ臥した。

ガチャ・・・
診察室の扉が、待合室のほうから開かれた。
目の前をよぎるのは、真っ白なハイソックスを履いた少女の脚―――
いいわよ。噛んでも。
少女の声色はあいかわらず冷ややかだったが、差し伸べられたふくらはぎは魅力的だった。
真新しいハイソックスに包まれた肉づきのよいふくらはぎが、眩く輝いている。
初めて吸いつけたハイソックスの生地は、思ったよりも柔らかだった。
奥歯の辺りがズキズキと疼いて、なんだか尖ってきたみたいな気がした。
尖って逆立ってきた奥歯で、想うさま少女のふくらはぎを噛んでいた。
く・・・・・・っ
少女が声を、こらえている。
生え初めた牙の切っ先に散る少女のジューシィな血潮が、裕太の胸の奥を心地よく浸した。
さいごに捧げる処女の血は、あなたのもの。
少女は謎のような呟きを残して、診察室のさらに奥の部屋へと消えた。

脱いだブラウスが、椅子の背もたれにかけられていて。
少女は豊かな胸もともあらわに、深い吐息をくり返している。
鮮やかな色合いのチェック柄のプリーツスカートと、白のハイソックスを身に着けたまま。
少女は医師に、犯されていた。
そのありさまを、ドアのすき間から。
裕太は息を呑んで、見守るばかり―――

行きましょ。
ぞんざいな声色の少女は、待たせていた黒塗りの高級車へと足を運んだ。
白いハイソックスには、露骨なほどの赤黒いシミ。
おなじシミをつけられた脚を、彼女の脚と並べながら。
診察室の窓越し、熱い視線を感じていた。
ボクが彼女を堕落させたのです・・・
あの和服姿のお母さんは、なんといって裕太を責めるだろうか?
ひと言、
責任を取って、結婚して下さいね。
もの柔らかな声色を、少年は夢想した。
きっとその夢想は、実現されるのだろう。

たぶん、もともと仕組まれた話だったのだ。
彼氏のいない少女と。
彼女のいない少年と。
ふたりを結びつけるため、男はふたりを呼び寄せて、おなじ夜に血を吸った。
それとは知らず聞かされた吸血の音は。
自分の未来の花嫁が処女の生き血を吸い取られる場だった。
それとは知らずかいま見されたあの淫らな風景は。
裕太の未来の花嫁が、純潔を散らされる場だった。
一見なんの変哲もない病院の診察室でくり広げられる、淫らな絵巻―――
しばらくのあいだ、ふたりの病院通いは途切れないのだろう。

追いかけっこ。

2011年09月05日(Mon) 06:21:12

だしぬけに駆け出す、スカート姿。
あとを追いかける、短パン姿。
スカートの下は、白のスクールハイソックス。
短パンの下は、白地に青のラインのスポーツハイソックス。
けんめいに逃げる、白のハイソックス。
追いすがる、白のスポーツハイソックス。
ミニスカートから覗く太ももは、柔らかな筋肉。
短パンの太ももは、しなやかで逞しい筋肉。
女の子の脚は、遅い。
男の子の脚は、速い。

激しく揺れる、胸元のリボン。
ユサユサと揺れる、肩までの黒い髪。
ブラウスの両肩を、後ろから掴まれる。
腕を巻きつけて、羽交い絞めにする。
立ち止まる少女。
追いついた少年。
少女の身体は、少年の腕のなかで、一回転。
柔らかな唇に圧しつけられる、強引な唇。
その場に倒れ伏す少女。
丈の短い草に見え隠れする、白のハイソックス。
じたばた暴れる、脚と脚。
無地のハイソックスに、ラインの入ったハイソックスがからみつく。
地べたに抑えつけられる、両手―――

忍び寄る、黒い影。
少年は、気づかない。
少女もまた、気づかない。
しなやかな、少年の太もも。
かかとを掴まれる、ライン入りハイソックスのふくらはぎ。
ツヤツヤと輝く太めのリブに吸いつけられる、赤黒い唇。
ちゅうっ・・・と洩れる吸血の音―――
じわじわと広がる紅いシミに濡れる、ライン入りハイソックス。

容赦なくむさぼる唇。
口の旗に散る、少年の血潮。
むぞうさに転がされる、短パン姿。
両手で口をおおう少女。
起きあがろうとする少年。
果たせずその場で、大の字になる。
逃げようとしても身体が動かない、少女。
にんまりと笑む、黒い影。
怯えるうなじになすりつけられる、貪欲な唇。
ふたたび起きあがろうとする少年。
果たせない。
ブラウスに散る、バラ色のしずく。
必死に起とうとする少年。
果たせない。
ブラウスの胸の前で組まれた、少女の両手。
抱き寄せられるまま、寄り添われて。
そのまま草地にあお向けになる、少女。
少女のかたわらで、起きあがろうとする少年。
やっぱり、だめ―――

キュウキュウと鳴る、黒影の唇。
黒影の肩を必死で引き離そうとする、少女のか細い腕。
せめぎ合う、身体と身体―――
力なくすべり落ちる、少女の腕。
草地に埋まる、掌。
あお向けに寝ころんだまま、生き血のサービスを強要される少女。
旨そうに鳴る、吸血鬼の喉。
悔しそうな呻きを洩らす、少年―――

少女のうえから起きあがる、吸血鬼。
口許からしたたり落ちる、バラ色の血潮。
少女のブラウスをぼたぼたと打つ、重たいしずく。
そろそろと足許ににじり寄る、いやらしい唇。
静かに寝転んだ、白いハイソックスの両脚。
にんまりと笑んだ唇。
歯噛みをする少年。
ひざ下までぴっちりと引き伸ばされた、真っ白なハイソックス。
真新しい生地のうえ、吸いつけられる唇。
ただれた唇の下、ねじれる細めのリブ。
ちゅうっ・・・
少年のときと、おなじ音―――
真っ赤に塗れる、少女のハイソックス。

ズボンを脱ぐ吸血鬼。
はっとなる少年。
羞ずかしそうに両手で顔を覆う少女。
むき出しになった股間には、赤黒く怒張し一物。
少女の白い肌を求めて、逆立ちにそそり立つ。
起きあがろうとする少年。
果たせない。
むなしくうごめく、スポーツハイソックスの脚。
たくし上げられる、少女のスカート。
あらわになる、柔らかな太もも。
引きおろされる白いパンティ。
つま先まですべり降ろされる、白いパンティ。
放り投げられて草地に落ちる、白いパンティ。
少女の股間にさ迷い、視界から消える赤黒い怒張
うっ・・・
背すじを仰け反らせる少女。
昂りのまま、少女の羞じらいに見入る少年―――

ぎこちない少女の動き。
上から支配を重ねる、吸血鬼の黒い影。
脚ずりをくり返す、白のハイソックス。
泥の撥ねた、白のハイソックス。
ふくらはぎに赤黒いシミを広げた、白いハイソックス。
太ももを伝い落ちる、バラ色の血。
しずかに揺らぎながら伝い落ちる、濃厚なしずく。
ハイソックスのゴムを濡らす、深紅のしずく。
激しい上下動にひきつる、少女の太もも。
しだいしだいに動きを合わせてゆく、白いハイソックスの脚―――

欲求を果たして起ちあがる吸血鬼。
少年を振り向いて、にんまりと笑う。
笑んだ口許に光る牙。
牙にあやされた、ふた色の若い血潮。
ほろ苦く笑み返す少年。
あお向けになったまま動かない少女。
立ち去る吸血鬼の背中越し。
少女の身体におおいかぶさってゆく、短パン姿。
脱ぎ棄てられる短パン。白のブリーフ。
少女の口許から洩れる、かすかな悲鳴―――

寄り添い合い、肩を並べて立ち去る男と女。
ふくらはぎにべっとりと赤黒いシミを滲ませる、白のハイソックスが二対。
わざとのように置き忘れられた、白のパンティ。白のブリーフ。
少女を家に送り届ける少年の、うしろ姿。
迎えに出た少女の親に、ボクが処女を奪ったと。
そう告白するのが、彼の役目―――

ブログ拍手♪

2011年09月05日(Mon) 00:03:24

今朝ほどのことだったかな。
かな~り過去に描いた、かな~り濃ゆいお話に、清き一票を頂戴しました。(*^^)v
こういうレスポンスってことさらうれしいので、寝しななんですが描いちゃいます♪

「息子の祝言」(2009.9.9UP カテゴリ:近親)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1846.html

「先に差し出すのがすじですよ。^^」(2009.9.19UP カテゴリ:村に棲みつく都会妻)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1862.html

「喪服家族2 ~法事と披露宴と~」(2009.9.24UP カテゴリ:近親)
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-1866.html

吸血ものばかりとも限りませんし、カテゴリも違いますし、おなじ月に描かれたといういがい共通点はないのですが、話のスジはかなり共通しています。^^

家族や親族おおぜいが次々と毒牙にかかり、あらぬ愉しみに耽ってしまう。
それを目の当たりにする自分自身すらが、不覚にも状況を愉しんでしまう。

禁断の、突極の、妖しい昂りの世界です。
ねたばれにならないていどに、気に入ったくだりを描いてみますと。
「息子の祝言」
うちだけ除けものは、さびしいからって。
いっしょに酒飲んでた人に、家内のことをお願いしちまったんだ。
この齢で、浮気なんてねぇ・・・って、あいつ照れていたんだけど。
ほら、あっちの奥の部屋で。
ちょうどいま、黒留袖の帯をほどいてもらっているところだよ。

「先に差し出すのがすじですよ。^^」
じきに慣れる。
意味がわかるのに、そう時間はかからなかった。
結婚前に、わたししか識らなかった妻は。
ひと夏に、三人もの若い衆を体験していた。
(中略)
―――姦られるだけの立場も、わるくないものですね。

「喪服家族2 ~法事と披露宴と~」
・・・・・・これはかなり長文なので、3箇所ほど抜き書きしますね。^^

―――その1。

男の手の甲には、引っ掻いたような傷痕がありました。
父が抗ったときに、できたもののようでした。
祖母は男の手の甲を取り、上からいたわるように撫でながら。
―――ご事情を存じあげないこととはいえ、痛い想いをさせてしまいましたね。
喪われたものの大きさに比べればはるかにささいな、相手に対して与えた損失を。
ひどく惜しんでみせるのでした。
―――お怪我のつぐない、ふつつかながら妾(わたくし)の血でおさめさせていただきましょう。
初老の賢夫人のしっかりとした口調に、黒影は初めて深々と頷きました。


―――その2。

両手で口をふさいだ従姉は、自分の父ではない叔父にその手をとりのけられて、あちらの部屋へと引きずられていきますし、
ちょっと、××さん・・・と、娘への非礼をとがめようとしたその母親は、自分の息子に後ろから抱きつかれていて。
黒のスカートのうえから、お尻を噛まれてしまっています。
配偶者のうなじを掴まえて、喉笛に食いつく男。
妻を取り替えあって、喪服姿を引きずり倒していく親族。
男たちはいつの間にか、だれもが首筋に血をあやしていて。
そんなこと気づきもしないようにしながらも、飢えた本能のまま白い皮膚を思い思いに食い破っていったのでした。


その3。

首筋にひっそりとつけられた赤黒い痕は、共犯者の証し。
血を喪った身でありながら、表向きは人間として生きてきた彼らのために、
私のもっていた血と同じ味わいのする、さらに若い血を供することが。
まわりまわって、自分自身にかえってくるのだと。ひそかな下心を押し隠しながら。
着飾って現われた親族のひとりひとりを、彼らに引き合わせていった。

今年成人式を迎えたばかりの振袖姿の姪の血は、さぞおいしいだろう とか。
まだセーラー服姿の娘は、年上のおじさま達を相手にして、彼のお姉さんみたいに賢く振舞って。
制服のスカートの下身に着けた黒のストッキングを、上手に愉しませることができるだろうか とか。
(略)
えび茶色のスーツに黒のストッキングの妻は、礼装のまま受け容れる凌辱を悦ぶことができるだろうか とか。
花婿となる息子は、花嫁が実家の叔父たち相手に嬉々として耽るであろう凌辱を、ともに愉しむことができるだろうか とか。
あとからあとから湧きあがってくるいけない想像に、心昂ぶらせながら。
私は私の愛する家族ひとりひとりの名前を呼んで。
これから始まるまがまがしくも愉しい“披露”宴の、幕開けを告げようとしている。

―――引用おわり―――

いくらなんでも、長すぎる引用でしたね。(^^ゞ

「男おんな」。

2011年09月03日(Sat) 16:55:29

「男おんな」。
トオルは周囲から、そう呼ばれていた。
だって、半ズボンの下にタイツを履いて登校してくる男の子は、全校でトオルだけだったから。
周りの男女に、白い目をむけられながら。
口やかましい母親がたしなめるのにも、耳を貸さないで。
しなやかなナイロン生地の、あのぴちっとした密着感から離れられなくなっていた彼は、
きょうも黙々と、黒タイツの足取りを、学校に向けていた。
それでもひとりだけ、かれの理解者がいた。
街にひっそりと棲みついている、吸血鬼だった。

ある日の学校帰り、トオルの黒タイツの脚に欲情した彼は、銀髪をふり乱してトオルの太ももに噛みついてきたのだった。
吸血鬼に襲われるのが初めてだった少年は、むろん人なみに抵抗したけれど。
すぐにねじ伏せられて、首すじを咬まれて。
うら若い生き血を、力づくで、むしり取られてしまっていた。
それだけでは飽き足らずに、吸血鬼はトオルの黒タイツの足許にまで、とりついて。
卑猥な感じの口つきで、欲情のたぎった唾液で、真新しいタイツを染めていったのだった。

しつように舐めたり噛みついたりする初老の紳士に。
ボクのタイツを気に入ってくれている―――
トオルはすぐに、直感した。
小父さん・・・小父さん・・・
ボクの血、そんなにおいしいの?
もうちょっとでよければ、大人しく吸わせてあげるから。
生命までは、奪らないでね。
そう願う少年に、吸血鬼はひと言、タイツが似合うね、そう言ったのだ。
少年は深い瞳で、吸血鬼をじっと見る。
理解者の少ないもの同士の連帯が、合わせた目線とおなじくらい熱っぽく、結びついていた。
ボクのタイツ気に入ったんだね。いいよ。もっと咬ませてあげる。
トオルは、いままでだれにも投げなかった優しい声色になって、足許にかがみ込んでくる吸血鬼の頭を抱きかかえながら。
欲情に満ちた唇がしんなりとした厚手のナイロン生地をいたぶるのを、やめさせようとはしなかった。
トオルは彼の襲撃を受け容れて、その場の吸血を許しただけではなく、つぎに逢う約束まで交わしていた。

きょうのタイツは、やけにすべすべしているね。
学校帰りの公園で。
半ズボンの下、タイツに包まれたふくらはぎをべろでなぞりながら、吸血鬼の小父さんはきょうも囁いてくれていた。
トオルはくすぐったそうにうつむいて、笑い返すだけだった。
若い男の子の血だけではなくて。
タイツの舌触りまで愉しまれている―――
ありありと伝わってくる男の劣情に、
トオルはむしろゾクゾクとした快感を覚えずにはいられなくって。
いつも学校に履いていく黒タイツを、吸血鬼のおじさん好みのすべすべした履き心地のものに変えたくらいだった。
もっともさいしょに襲われたときのものには、ふたりとも愛着があって。
時々そのときのとおなじやつを履いていくと。
もう、貧血になるくらい昂ぶりあってしまうことさえあるのだった。
それこそなんの変哲もない、毛玉のつきそうなモサモサのやつたったけど。
アッ!ダメだッ、やめろ!やめろお・・・っ!
わざと抵抗するトオルの演技に、小父さんはまんまと引っかかって。
それは意地汚く、タイツの脚をねぶりまわして。
厚手のナイロンが皺くちゃになって、脚のまわりをよじれるほどに。
トオルの足許に凌辱を加えるのだった。

きょうも、いつもの公園の大きな樹の下で。
トオルは黒タイツの脚をさらして、吸血鬼のおじさんに血を吸わせている。
小父さんのためにわざわざ履いてきた真新しいタイツはもう、びりびりに破かれちゃっていたけれど。
先週彼をからかっている女の子たちが、厭がる彼をふたりがかりで抑えつけて、わざと彼のタイツを破いたときみたいに意地悪ではないことを、彼はよぅく、心得ている。
叔父さん、破っちゃダメっ。いけないよっ。
わざとそんなふうに、拒んでやると、
叔父さんはよけいに、昂奮してしまうのだ

まあ、こんなところで・・・
訊き慣れた女の声に顔をあげると、そこにはいまの様子をいちばん見られたくないひとがいた。
トオルの母さんは整った目鼻をかるくひそめて、息子の痴態を静かに見おろしていた。

頭ごなしに吸血鬼を叱りつけ、追い払おうとするのだろうか?
トオルのそんな懸念は、無用のものだった。
母さんはまるで学校の先生に話すみたいに、あくまでも礼儀正しかった。
あしたは大事な試験があるんです。この子。
どうしても喉が渇いていると仰るなら、かわりにわたくしの血を―――
え?ママは一体、なにを言っているのだろう?
気づいたときにはもう、上体にのしかかる重圧が消えていて、
吸血鬼のおじさんは、肌色のパンティストッキングを穿いたママの足許に唇を吸いつけていた・・・
しつようにねぶりまわす唇の下。
薄々のパンティストッキングが、くしゃくしゃにねじれて、咬み破られて、チリチリと伝線を広げていった。
母さんのパンティストッキングは、上品な透明感そのままに、母さんの知性であり気品でもあった。
それがトオルのタイツにそうされているように、他愛なくいたぶり尽くされ咬み破られて、ふしだらにずり落ちていくのを。
トオルは息を詰めて、見守っている。


よう、うちの部に入らないか?
立ちふさがった男子は、いちように半ズボンにハイソックス姿。
それが彼らの部活動のユニフォームだということは、運動に疎いトオルもさすがに知っていたけれど。
だれもがおそろいの白のハイソックスに、赤黒いシミを滲ませていた。
みんな、襲われちゃったんだ。
キャプテンがいつになく人懐こく、トオルに話しかけていた。
お前の愉しみ、ちょっぴりだけど分かっちゃったよ。
ハイソックスでよかったら、うちに入ればおおっぴらに履けるけど・・・
身体を動かすのが苦手だったら、マネージャーはどうだい?
もちろんユニフォームは支給するからさ。
マネージャーだったら、短パンの下はタイツでも構わないな。なあ、みんな?

あくまで真顔なキャプテンの首筋には、咬まれた痕がくっきりと。
遠くでおじさんが、ほくそ笑んで。背中を向けてきびすを返していく―――
行先はきっと、我が家―――
パパが許してくれたママとの交際を、彼は今夜もおおっぴらに遂げていくのだろう。
女のひとがスカートを穿くのは、好きな男性がそれを欲したとき、
すぐに仰向けになって脚を開いて。
お尻がまる見えになるまでスカートをめくられて。
腰をひとつにして、息を合わせるためなんだ・・・トオルにもおぼろげに、そんなことがわかってきた。
母さんがパンティストッキングを穿くのは、みだりにいろんな男のひとに、そういうことを許さないためだったのかもしれなかった。
小父さんは母さんのパンティストッキングを咬み破りずり降ろすのが、愉しみみたいだけれど。
これから母さんが襲われるときには、父さんが付き添うからな。
そう言われたトオルは、めったに口を利かない父さんのことを、とても頼もしく感じている。
母さんのことは父さんにまかせて。そうだ、ボクも仲間を作るんだ―――

黒のタイツをその場で脱ぎ捨てて。
おずおずと脚に通してゆくハイソックスの太めのリブが、少年らしいしなやかな肉づきのふくらはぎを、キリリと引き締めていった。
時々はタイツ履いてもいいだろう?
誰も反対するものは、いなかった。

それ以来、トオルのことを「男おんな」とからかう声は、校内から忘れ去られていった。


あとがき
こちらもstibleさまのブログを拝見しているうちに、思い浮かんだお話です。
この生地・・・じゃなかった記事は最高です。↓
「黒タイツに半ズボンの格好で外出」
http://manndokusai.blog77.fc2.com/blog-entry-379.html
陽の光を浴びたナイロンの、しなやかな輝きがなんともいえません。

あわてふためく少年くんの半ズボンの下、いたぶり尽くされてゆく黒タイツ。
気の強いお母さんの足許から噛み剥がれてゆく、肌色のストッキング。
好一対 ですね・・・?^^

妖しい学園 ~涼太の青春~

2011年09月03日(Sat) 06:10:01

学生寮の畳は、折からの陽射しを吸い込んで、ひどく暖かだった。
涼太は半ズボンの脚を思い切り伸ばして、俯せに横たわっている。
隣には同級生の満夫と一年先輩の貴也が同じ姿勢を取って、やはり半ズボンの制服のまま横たわっていた。
陽射しを浴びた紺色のハイソックスの真新しい生地が、ツヤツヤとしたテカりをよぎらせている。
少年たちの足もとには、老いさらばえた女の、飢えた唇。
いやらしく弛んだ口許からは、早くもよだれがしたたり落ちていた。

老女がさいしょに手をかけたのは、一年先輩の貴也の脚だった。
足首を抑えつけられ本能的によじった身体を、うす汚れた着物の袂がなかばを覆い隠す。
紺色のハイソックスのうえからむぞうさにあてがわれた唇が、それは嬉しげになすりつけられてゆく。
ククク・・・
下品な含み笑いに、隣の満夫が、潔癖そうに頬を歪めた。
じぶんの番が廻ってきたときのことを、想像したのだろう。
涼太もわれ知らず、頬の引き攣りを覚えていた。
老女は貴也の足もとをたんねんになぶり抜くと、いやらしいよだれをたっぷり染み込ませたあげくのハイソックスのうえから、剥き出しにした牙を、そのままズブズブと埋め込んでゆく。
一瞬苦痛に歪んだ貴也の目鼻に、つぎの瞬間甘苦しい笑みが浮かんだ。
キュウキュウと生き血を吸い上げる音が、狭い密室に満ちた。

老女の欲情の矛先が涼太を飛び越して隣の満夫に向けられたのを、慣れた少年ならば屈辱と受け取っただろうか?
いやおそらくはきっと、いちばんのお愉しみがさいごにまわされたのだと実感し、ひそかな満足をおぼえたにちがいない。
それくらい老女の唇に秘められた毒は妖しく、少年たちの理性を浸蝕してしまうのだった。
まださほどの経験をつんでいるわけではなかった涼太にすれば、さいごの番にあたったことは厭わしさがしきにたつもはずだった。
けれども、厭わしさといっしょにじわじわと胸の奥底をあぶりたててくるもの狂おしい衝動めいたものに、彼は戸惑いを感じるばかり。

両隣りの少年たちが、静かになると。
いよいよ涼太の番だった。
老女の手がそろそろと伸びてきて、ひざ小僧のあたりを撫でまわす。
干からびて、節くれだった指だった。
それがものほしげに涼太のひざをまさぐり、きちんとひき伸ばされた紺色のハイソックスをずりおろしてゆく。
ほかのふたりの少年は、ハイソックスをなかばずり降ろされていたが、脛の途中までたるまされたまま噛み破られていた。
―――まだ親御さんは、そもじを未体験と思っておるのじゃろう?
顔を覗きこんでくるばかりの老婆の、ぶしつけな問いに涼太がうなずくと・・・
むき出しになったふくらばぎをチクリとした痛みが染み込んできた。
ぬるっ。
なま温かい血潮を抜き取られる感覚に、涼太は肩をすくめてみせた。老女は獲物にした少年が己の術中にまんまと堕ちるようすに、満足そうにほくそ笑む。
う、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ・・・
少年の微かな呻きと老婆の下品な舌舐めずりとが、互いに呼び合うように、絡みあった。

いっしょに吸血されたふたりの少年と別れ家路をたどりながら、
おぼろげになりかけた記憶を涼太はたどっていった。
肌のきれいな男の子はハイソックスをずり降ろされてなまのふくらばぎを愉しまれるというのは、ほんとうなのだろうか?
家が同じ方向のほかのふたりが、噛みあとをありありとつけられたハイソックスのまま足取りを揃えてゆくのが、ちょっぴり羨ましかった。
噛み破られていない真新しいハイソックスの下。
仲間たちとおなじ深さの噛み痕が、ジンジンと疼きを深めていた。
いけない、いけない。いまからこんなことに目覚めてしまって、どうするというんだ?
涼太の意識には、厳格な母親であるリツエの顔がうかんでいた。

むこうからセーラー服の三人つれが、白いスカーフをたなびかせてくる。
おかしいな?ここはまだ学校の敷地内で、男子校の校内に女子が入り込むのは秋の学園祭だけのはず・・・しかし近づいて彼らの顔をよく見ると、涼太はなぁんだと言ってしまった。
濃紺の襟もとに白のラインが三本鮮やかに走ったセーラー服は、たしかに近在の女学校のものだったが、おそろいのセーラー服の主たちは見慣れた同級生のものだった。
おつとめだよぉ。
三人のなかでいちばん仲の良いシゲルが、それでもすこしは照れくさそうに、こちらにてをふった。
はじめは戸惑ったり吹き出したりした校内女装に、いまはするほうも目にするほうも、すっかりなじんでしまっていた。
うちの斜め向かいに棲んでるはげオヤジ、俺とお袋の血で養っているんだせ。
シゲルはいつだか、吐き捨てるようにそういったものだが、吸血好意が日常茶飯事な地元では、むしろ自慢話の部類に属するのだった。
女の子に化けた同級生たちは、申し合わせたように、いつも紺色のハイソックスで覆っている足もとを、薄々の黒いストッキングに染めている。
オヤジの趣味だよ。なんかやらしいよなぁ。
口ではそんなふうにうそぶきながら、シゲルも満更ではなさそうだ。
むしろ黒のストッキングを特権のように、同級生に見せびらかして通りすぎていく。
女の子のたしなみですぅ。
クラス一のひょうきん者の悟郎が、おどけた声でそういうと、サッと敬礼を投げてきた。
どうやら、装うということは、性差を超えるものらしい。

連れ立って歩み去る黒ストッキングの脚たちを見送って、ちくりと胸を刺す衝動がわきあがった。
母親のリツエが日常、黒ストッキングを嗜んでいることを思いだしたのだ。

いつものようにただいまを言って、いつものようにお小言を頂戴して。
そのあいだずっと、涼太は紺色のハイソックスの裏に隠した老女のよだれのヌラヌラが気になっていたし、母親の足もとを染める黒いストッキングの薄々ぐあいからも視線をはなすことができなかった。
学生寮のあの狭い密室のなか。母親とふたり俯せに脚を並べて。
紺色のハイソックスと黒いストッキングのふくらばぎを老女の飢えた視線にさらしながら、代わる代わる愉しまれてゆく・・・そんないけない想像が、涼太をとらえてはなさなかった。

ユウおじさまには、気をつけてね。あなたの血を狙っているかもしれないから・・・
母親の注意は、上の空だった。
ユウおじさまというのは、父親の弟で、四十を過ぎてまだ独身。
母親は父親に勧められるままに、嫌々ながら身をゆだね、いまでもそぶりだけは嫌々そうに、誘いに応じたり、真っ昼間に家に招いてたりしているのを、涼太ひ気づいていないことになっている。
そのじつ仲の良い叔父さんと結託して、父親の帰宅をそれとなく教えてやったりしているぬだが。
息子を浮気の共犯者にしながら、表向きの顔だけはどこまでも厳格で生一本な母親だった。
もちろん黒いストッキングを一足おねだりするなんて、まずあり得ない想像
だった。

ユウおじさまには気をつけてね。母親がそう口にしながらもひとこと飲み込んだのを、涼太は気づいていない。「あなたにその気があるのなら、母さん気にしないけど」


あとがき
このお話。
じつは4月17日に描いたのです。
出先で思い浮かんで、ケータイ片手にぱちぱち打ち込んで、PCのメールに送り届けたのでした。
その後推敲してからあっぷするつもりだったのが、一日伸ばしにしている間に、このタイミングに。
(^_^;)
かわいそーな作品です。(^^ゞ
読み返してみたらほとんど手直ししないでもよさそうな感じだったので、ちょっとだけ手を加えただけであっぷしました。
さいごのくだり。
余韻を残していますが。
残し過ぎだったかな。叔父さんの登場が、ややとーとつになっていなければいいんですが。

追記
さっきからずっと探してたんですが。(^^ゞ
このお話のインスピレーションのもととなったのは、こちらです。↓
http://manndokusai.blog77.fc2.com/blog-entry-677.html
「着たいものを着るよ」
お話とは多少シチュエーションが違いますが、濃紺のハイソックスを履いてうつ伏せに寝そべっている少年をみて、ひそかに妄想していました。
こちらの管理人さまは吸血フェチではございませんが、寛大にも弊ブログとのリンクをご承諾くださっております。
stibleさま、ちょっぴりご無沙汰になりましたが、ご好意感謝しております。m(__)m
&なにか問題がありましたら、リンクは即はずさせていただきます。

叔母と従妹。

2011年09月01日(Thu) 07:05:25

血液をすっかり抜き取られた身体に取り込んだ母さんの生き血は、とても心地よかった。
俺に組み敷かれて吐息をあげる母さんは。
ブラウスの襟首を真っ赤にしながら、さいごまで相手をしてくれて。
ひとしきり血をすすって落ち着いた俺に、やるじゃない。気持ちいいよ・・・って、言ってくれた。
あたしじゃつまらないでしょうから、叔母さん招んであるのよって。
母さんは乱れ髪をつくろって、ふらふらと起ちあがって。
室内電話を手にとって、来て頂戴・・・って、呟いた。
俺が母さんの妹に惹かれているって、いつの間に気づいたのだろう?
今夜のあなたのご馳走よ・・・。母さんはそう、言ってくれた。

ドアを開けて入ってきた叔母は。
色白の丸顔に、満面の笑みをたたえていて、
俺の正体を知りながら、事態を歓迎しているようだった。
気前よく差し伸べられた足首は。
薄手の肌色のパンティストッキングの光沢に、濡れるように輝いていて。
どうぞ・・・召し上がれ。
叔母の声を頭のうえによぎらせながら、俺は恥をかなぐり捨てて、
劣情に満ちたよだれを、叔母の穿いているストッキングになすりつけていた。

うちの佳代子を、襲って頂戴。
あなたの手で、女にしてくれる?
そんな嬉しい申し出を、どうして断ったりするだろう?
中学にあがってから、まだいちども顔を合わせていないけれど。
処女の生き血はそれくらい、魅力的だった。

実験台に、担任の女の先生と、同級生を二人、牙にかけて。
そのさらにまえの段階の実験台に、妹の勉強部屋に入り込んで、あお向けにして。
大柄な妹は、それでも悲鳴ひとつあげないで。
大の字になったまま、生き血を吸い取らせてくれていた。

叔母の家に招ばれたのは、真夜中だった。
けれども佳代子ちゃんは、ちゃんとセーラー服を身に着けていて。
白の夏服には珍しく、薄黒いパンティストッキングまで、穿いていた。
これがスクールストッキングというやつか。
同級生の少女たちはふたりとも、白のハイソックスだった。
はじめてよだれをなすりつける、なよなよとしたスクールストッキングに欲情して。
戸惑う従妹を抑えつけながら、舌を鳴らして愉しんでしまっていて。
そんな俺の、行儀の悪さを、叔母は軽く咎め立てをしたけれど。
少女のようにコロコロ笑って、べそをかいている娘の髪を撫でながらなだめると。
幼な児を寝かしつけるように、髪を撫で身体をさすってやってから、
部屋を出ていった。
お幸せに♪
叔母の言葉に覚悟を決めて。
佳代子はキュッと、唇を引き締めて。俺を見あげて、それから目を瞑る。
いいんだね・・・?
言わないで・・・
はじめて重ねあわされる、唇と唇に。
お互い密かな昂奮を、抑えかねて。
なんどもなんども、重ね合わせて・・・吐息を交えると。
あとはもう・・・ひと思いだった。
制服のスカートの裏地を濡らす、初々しい出血に。
佳代子は声を忍んで、涙を流す。

七人相手を確保したら、もうだいじょうぶ。
母は俺の下になって。
スカートの奥を濡らしながら、俺の男ぶりを確かめると。
あたしと、叔母さんと、かよちゃんと、ゆう子と。
それに先生と同級生ふたり だったっけ?
ちゃんと七人確保したじゃないの。
女にするのは・・・母さんはなん人めなのかな?
組み敷いた母はイタズラっぽく、少女のようにほほ笑んでいた。

リビングの人妻。

2011年09月01日(Thu) 06:52:02

人妻の生き血にありつけるときってね。
たいがい、だんなさんがからんでいるんですよ。
あくまでもボクのばあい、ですが。

行きずりに、ほんのちょっぴりですが、血を恵んでもらって。
その足で、飲み屋にしけこんじゃったりして。
そこで話をして、意気投合しちゃうんです。
きみは面白い男だね。これからいっしょに、うちに行こう。
きみなら問題ないから、家内の生き血を吸わせてやるから・・・って。

だんなさんの面接を通過するとね。あとはグッと楽なんです。
彼はその場で奥さんに電話をして、服を着替えて待ってろっていうんです。
よそ行きのスーツだぞ、ストッキングもちゃんと穿いてくれよ って。
電話の向こうで奥さんは、いきなりのリクエストにさいしょはぷんぷんしてるんですけど。
それでもちゃんと着替えて出迎えてくれるんです。
ええ、それはもう、にこやかに。
たいがいその段階では、ボクがどういうやつで、なにをしにきたのかって、察しをつけているはずなのですが。

そんなの恥ずかしいですよ。お行儀わるいですよ。
みんなそう仰って、いちどは尻ごみなさるんですよ。
だって、ストッキングの脚に咬みつくわけですからね。
ボクもぬけぬけと、いうんです。
だいじょうぶです。すぐ乾きますから って。
乾くどころじゃないでしょう?
だって、ご主人のまえで穿いているパンストを、びりびり噛み破られちゃうんだから。
でもね。こうなると女性のほうが、度胸があるんです。
だんなさんが視ているまえで、さ・・・どうぞって、脚を差し伸べて来て。
噛まれた瞬間は、さすがにひきつったりしていますけどね。
ちゅうちゅう飲(や)りはじめちゃうころにはどなたも、小娘みたいにはしゃいでいるんですからね。
やだっ♪吸血鬼に襲われちゃうっ♪なんて。

ええ、その場でゴールインしちゃうことも、ざらにあるんですよ。
そういうときはたいがい、だんなさんの反応見ながらですけどね。
仲の良い楽しいご夫婦ほど、気前よくもてなしてくれます。
服のままベッドインして、夜明けまでもつれ込んじゃうことも。
そういうとき、女はしっかりしてますね。
夜は意外に冷えるから、あなたカゼ引くわよって、
だんなさんの肩に、ちゃんと上着をかけてやるんですよ。
そういうときにはちょっぴり、さびしくなって。
自分も結婚したくなりますね・・・
たとえこういう場の、ご主人の立場に立っても構わないから・・・って。

せっせと血を稼ぐとね。、まれに人間に戻れることがあるんです。
心地いいものですね。体内に暖かい血液がめぐるのって。
ふだんがそうなひとには、わかってもらえないと思います。
首尾よくその家の娘婿に納まったりすると。
こんどはボクが、酒場にくり出す番です。
女房の生き血を吸わせてやろうか?って、かつての仲間と語らうために。