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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

半ズボンの通学路

2014年10月31日(Fri) 05:47:11

肌寒くなってきた、朝の通学路。
ぼくはそれでも、半ズボンで通している。
体育の授業の時。
吸血鬼の小父さんが、ドラマチックに登場したあの日から。
ぼくの血を美味しいと言ってくれた小父さんのため。
脚に通したハイソックスが、遠目からも目じるしになるのだから。

クラスの中で、きみだけが。
赤のラインのハイソックスを履いていたから。
ぼくを咬んだあと。
小父さんがささやいたそんなひと言に。
ぼくはゾクッと昂ぶっていた。
男の子のくせに。ぼくはハイソックスが好き。
吸血鬼の小父さんは。ハイソックスの脚に、咬みつくのが好きだった。

来る日も来る日も、いろんな柄のハイソックスを履いていく。
青のラインのハイソックス。
鮮やかな黄色のハイソックス。
ひし形もようの、アーガイル柄。
そのたびに小父さんは、鮮やかな色や柄をーーーぼくの血の色で彩ってゆく。
真新しい生地に、真紅のシミが拡がるのを。
腹這いになったり、ベンチに背中をもたれさせたぼくは、ドキドキしながら見おろしていた。

姉さんは、渋々ながら貸してくれた。
学校の名前のイニシャルの、飾り文字があしらわれた紺のハイソックスを。
初めて脚に通す、女の子が履く通学用のハイソックスに
ぼくはゾクゾクしながら、街を歩いた。

父さんは、好きにしなさいと笑って、真新しいのをポケットに忍ばせてくれた。
出勤していく父さんの足許が、いつも気になっていた。
どうしてあんなに薄い、パンストみたいなハイソックスを、毎日履いていくだろう?・・・って。
ひざ小僧の下を、ピチッと引き締める太めのゴムと。
脛の周りを、なよなよって包む、薄い生地とに。
ぼくは姉さんのときとおなじくらいドキドキしながら、通学路を歩いていた。

これ穿いて街を歩けたら、ほめてあげるわ。
母さんが肌色のパンティストッキングをくれたころには。
小父さんとぼくとの関係は、周囲では公然のものになっていた。
脚全体をくるむ、薄手のナイロンの。
じわっとした妖しい感触に。
ぼくはたちまち、夢中になっていた。

咬み破ったハイソックスの持ち主は、その日のうちに小父さんに、生き血をもてなすはめになっていた。
まだ血を吸うことのできないぼくは、
姉さんが首すじを咬まれるのを。
父さんがスラックスをひきあげるのを。
母さんがワンピースに、血を撥ねかすのを。
ただゾクゾクとしながら、見守るだけだった。

小父さんは、ぼくの履いている赤ラインのハイソックスがいちばん好き。
だからふだんは、ラインの入ったハイソックスを、半ズボンの下から見せびらかして、学校に通う。
気になる彼女は、校舎の裏にぼくのことを呼び出して。
だれにも内緒だよ・・・っていいながら、ぼくに血を吸わせてくれた。
初めて口に含んだ、処女の血潮に。
ぼくはウットリとしながら、その血がついたままの唇を、彼女の唇に重ねていった。

肌寒くなってきた、通学路。
ぼくは今朝も、むき出しの太ももをさらして、学校に通う。
ひところは血が途絶えてしまった血管を。
彼女から吸い取らせてもらった血が、暖かくめぐるようになった太ももを。
いっしょに登校しよう。ふたりでおそろいで、あたしのハイソを履いた脚で。
そういってポケットにねじ込んでくれた、寸足らずの紺のハイソが、ピチッとくるんだふくらはぎを。

お絵描きにはまっています。^^;

2014年10月05日(Sun) 00:24:20

どうやら柏木は、ガマンというものが効かない性格らしくって。
「やりたい!」と心から思い込んだことについては、爆発的な集中力を発揮してやりつづける傾向があります。
ひところのココのブログ、2005年に始まって、2007年くらいまでの様子は、まさにそんな感じでした。
朝起き抜けから描き始めて、いかに短編とはいえ、多いときには数作から7本くらいもお話を描いたことがあります。
もう、とめどのない勢いでした。

それと同じような勢いが、こんどは「お絵描き」の方面によみがえってしまったようです。
そういうわけで、7月のおわりころから、お絵描きにはまっております。
そんなに上手ではない・・・むしろ稚拙な部類に入るものばかりなのに、わき目もふらずに描いています。

さいしょのきっかけは、自分の女装画像に施した顔ベタに、目鼻をつけたことでした。
これが今年の春ころのこと。
ツールはどんなウィンドウズのPCにもついている、「ペイント」というごく原始的な道具です。
これとても以前は扱いかねていたのですが、おととしあたりからようやく、画像の顔の部分を切り抜いて、その穴埋めに色を塗ることができるようになりまして。
それが一歩進んで、お顔を描くことができるようになったのでした。
以下はその作例です。



このへんはごくおとなしいものですが・・・



じょじょにこういう方向に走りはじめまして・・・ (^^;)

そのうち顔ベタ隠しにはまってから、「そうするとフルに画を描くこともできるわけ?」と思い、試行錯誤が始まりました。

画題はおおむね、ココでテーマにしているようなものがほとんどです。
以来数十作、一枚あたり1時間半程度しかかけない「粗製乱造」ぶりですが、
どこか以前お話を描きまくっている時と同じテンションの高さを感じています。



自分のなかでブームになると爆発的にやってしまうのが柏木流なのですが、
そのいっぽうで、「おなじ発想をずーっと昔から温め続けている」という面もございます。

じつは過去にも、19歳くらいのころ、画にはまっていたことがあるんです。
ええ、画題はもちろん、いま描いているそれと、ほとんど変わりのないものでした。
いろいろな経緯があって、当時の画はもはやこの世に存在しませんが、
「再現してみろ」といわれたら、代表的なものはほぼできるつもりです。
けっきょくのところ柏木は、特定のプロット群から成立している自分の脳内妄想を、
画を描くことで、お話を作ることで、そして自分で装うことで、
いろんな形で再現したがっているのかもしれません。



さいきん描いた画の多くは、↓コチラに格納してあります。
よかったら、ご訪問ください。^^

http://www.pixiv.net/mypage.php?id=11897598

リンクにも、加えておきます。
いちばん下のほうに、ひっそりと。。^^


ちなみにきょう描いたのは、こんな画たちです。



ね?まるっきり、柏木ワールドでしょ?^^
イロイロ御覧になりたいかたは、コチラへどうぞ。

完全に分化するつもりはいまのところありませんが、画のほうはおもにはPixivのほうにあっぷをしようと思っていますので。
なにしろね。
「妖艶」であっぷをすると、必要以上に大きく表示されてしまって、
「オフィスで観たらびっくりしました」
と、お得意様に言われてしまいましたから・・・ (^^ゞ