淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
新妻よりも母?
2016年12月06日(Tue) 08:09:55
吸血鬼の愛人を持ち、昼間から情事に耽るわたしの新妻に。
母はいつも顔をしかめていたけれど。
そのうち、吸血鬼自身を相手に、顔をしかめるようになっていた。
そう。
妻にそそのかされて、母を吸血鬼に引き合わせてしまったから。
お義母さま、まだお若いのにもったいないわ。
きっとお義母様の生き血は、あの方のお口に合うはずよ。
あなた、しっかりなさって。
お義母様を、お幸せにして差し上げましょうよ。
私、お義母様が一日でもお若いうちに、お義母さまの生き血をあの方に愉しませてさしあげたいの。
ね、あなたもそう思うでしょう?
吸血鬼に迫られて、首すじを咬まれ「ああーッ!」と叫ぶ母の姿に。
妻とおなじくらい、いやそれ以上に股間を熱くしてしまうのは、なぜだろう?
お義父さまはお気の毒だわ。だから私が、慰めて差し上げるの。
そういって父といっしょに妻が寝室に消えたあとも。
わたしは母の受難の場から、立ち去ることができずにいる。
パンストを片脚だけ穿いたあられもないすがたで、犯され抜いていく母は。
今夜もその姿で、息子のわたしを昂らせてしまう――
襲われる喪服妻
2016年12月06日(Tue) 08:01:53
吸血鬼に血を吸われて、死んでしまったはずなのに。
意識はなぜか、ハッキリと残っている。
それこそが吸血鬼のしわざなのだと気づくのに、長い刻は要らなかった。
お通夜の席で。
わたしを襲った吸血鬼に、妻までもが襲われた。
きっとやつの狙いはさいしょから、妻だったのだ。
夫の仇敵に迫られた妻は、嫌悪に顔を引きつらせ、必死になって身を護ろうと抗ったけれど。
わたしさえ敵わなかった相手を前に、みるみるうちに羽交い絞めにされ、首すじを咬まれてしまう。
アアアーッ!
ほとばしる叫びは弔問客の立ち去った我が家に空しく響き、
彼女はひたすら、夫のかたきの喉の渇きを飽かしめてゆく。
力なくくずおれる喪服姿にのしかかられて、
畳のうえに伸びるなまめかしい黒のストッキングのふくらはぎに舌を這わされて、
悔し気に歯を食いしばりながら、ストッキングを咬み破られ、ふくらはぎを牙で侵されてゆく――
見せつけるつもりなのだ。
意識の残ったわたしのまえで、妻はむざむざと食い散らされて、凌辱を受け容れていった。
三日後。
妻は自分を襲った吸血鬼の家を、喪服姿で訪れて、深々と頭を垂れる。
もはや征服されきってしまった女は、奴隷になり下がるため、やって来たのだ。
わたしのまえと知りながら。
妻は喪服をくしゃくしゃに着崩れさせながら生き血を吸われ、素肌を愉しまれ、そして堕ちてゆく――
主人のよりも、おっきいわあ・・・
そんなあからさまな言葉さえ口にしながら、堕ちてゆく――
すべてを奪い尽されたあと、わたしは生き返らされ、ふたたび一家の主人として我が家に戻る。
妻はわたしの生還に驚喜して、以前にもまして尽くしてくれる。
そんな妻が、妻ではなくなるとき。
わたしが生き返ったあとだというのに喪服を身に着けて、たったひと言、
「行ってまいりますね」
と、三つ指を突く。
週に一度、妻を奴隷として差し出すことで。
わたしは平穏な日常を取り戻していた。
女装OLとして献血。
2016年12月06日(Tue) 07:47:01
出勤前には毎朝シャワーを浴びて、肌に念入りにみがきをかける。
まるで恋人に逢いに行く女のように、念入りに。
ボタンの向きがいつもと逆のブラウスを着込んで、穿きなれないスカートを腰に巻きつけて。
薄々のストッキングのしなやかな肌触りを脚ぜんたいに帯びていく。
短い髪の頭にロングヘアのウィッグをかぶり、妻の手で施される念入りな化粧に目を瞑り、
さいごに真っ赤なルージュを引く。
どうみたって男かも知れないけれど。
後ろ姿は少なくとも、立派なOL。
こんなふうにして、勤め先では男子社員が交代で、OLとして勤務している。
そんな日は、重役室に呼びこまれて、一日じゅう、来客として訪れる吸血鬼を相手に、身をゆだねていく。
首すじを咬まれ、スリップ越しに身体をなぞられ、股間に一物を受け容れさせられたりさえしてしまいながら。
一日を、吸血鬼に襲われるOLとして、演じ抜く。
その夜は。
自分の血を吸った男を家に招び入れて。
夜の客人の相手をつとめるのは、妻の役目。
まるで結婚式にお呼ばれをしたときみたいに着飾った妻は目の前で、
ドラキュラ映画のヒロインを演じる。
ストッキングを片脚だけ脱がされて、
もう片方もひざ下までずり降ろされたストッキングの脚をばたつかせながら。
貧血でもうろうとなった夫のまえ、妻は不倫の情事に耽ってゆく。
ほんとうのお目当ては人妻の生き血なのだと知りながら。
それでも男たちは、目ざめてしまった女装の罠から、逃れることができない。
きょうもまた。
わたしは妻に見送られながら、ロングヘアのウィッグを外気になびかせて、通勤路をたどっていく――
支配された街
2016年12月06日(Tue) 07:37:05
勤務先の病院の口うるさい婦長が、白衣の下にラメ入りの白タイツを穿くようになった。
それ以来。
看護婦の半数はスカートを着用し、その下にラメ入りの白タイツや網タイツ、
地味なひとでも白の薄々のストッキングを穿くようになった。
院内を女主人の顔をして闊歩する院長夫人も、いつものパンツスタイルをかなぐり捨てて、
優雅なフレアスカートの下、薄手の肌色のストッキングに包んだ肉づきたっぷりのふくらはぎをさらすようになり、
見舞客の女性たちすら、そのほとんどがよそ行きのスーツ姿で訪れるようになる。
道行く女性たちも着飾った姿が目だつようになり、
女学生たちの足許も、地味な白のソックスから大人びたハイソックスやなまめかしい黒のストッキングに、すり替わってゆく。
気がつくと。
未亡人している母も、いつも身に着ける喪服の下を、黒の網タイツで彩るようになっていた。
そのだれもが帰り道をたどるとき、なまめかしいストッキングに裂け目を走らせて、家路につく。
「白だと血のシミが目だつわ」
と愚痴る看護婦も。
「アラ、黒のほうが裂け目が目だつんですよ」
と、鮮やかな裂け目を妖しく拡げたストッキングの足許を自慢げに見せびらかす母も。
きちんとセットした髪を振り乱し、はだけたブラウスすらも小気味よげに外気にさらす院長夫人も。
首すじには等しく、ふたつ綺麗に並んだ咬み痕を滲ませている。
吸血鬼が支配してしまったこの街で。
わたしもいつの間にか咬み痕をつけられて、母を愛人の棲み処へと送り迎えをくり返している。
うちは、献血しているんですよ。
2016年12月06日(Tue) 07:23:56
うちは、献血してるんですよ。
お見合い相手が未来の夫となるまえに口にしたのは、そんな家族の秘密だった。
さりげなくにこやかに言われたので、ふつうの人なら気がつかなかったのかもしれない。
でも、この街で「献血をしている」というほんとうの意味が、
家族ぐるみで、吸血鬼に血を吸われている。
そんな意味なのだとわかるのは、真由がこの街に長く住んでいるからだった。
「私と結婚すると、貴女も血を吸われてしまいますよ」
京太さんはそんなふうにさりげなく、彼女に警告してくれたのだ。
「献血するのは、私だけでもいいんでしょうか?」
思わず訊いた彼女に、京太はいった。
「いま、母が貴女のお母様に、同じような話をしている頃だと思いますよ。
母娘とも、今度のお見合いの首尾不首尾の結論が一致したことをお互いに知ったとき。
母娘のあいだには、共犯の関係が生まれていた。
結納を交わしたその足で、真由は京太に誘われて、
いつも自分の血を吸わせているという吸血鬼の棲む家に連れていかれた。
出迎えた吸血鬼は、総白髪の老紳士だった。
脂ぎったものの抜けきったようすに、真由はなぜか警戒心を忘れていた。
「じゃあ、あとはふたりでごゆっくり」
お見合いの開始のときに親たちがいったのとそっくりな言葉を残して京太が席を立つと、
彼の背中がドアの向こうに隠れるのももどかしそうに、男は真由にすり寄ってきた。
アッ!と思ったときにはもう、抱きすくめられて身動きできなくなっていた。
さっきまでの礼儀正しい紳士の擬態をかなぐり捨てて息荒く迫って来た男は、
真由の首すじを咬むと、
ゴクゴクと音をたてて彼女の生き血を吸いはじめたのだ。
生温かい血潮がブラウスにじっとりとしみ込んでくるのを感じながら。
真由はどこかでこの荒々しい無作法を悦んで受け容れている自分自身に気がついていた。
もしかすると・・・私が処女を捧げる相手は、このひとなのかもしれない。
そんな危険な予感が、真由の心の奥を妖しくよぎる。
彼女のうえにおおいかぶさっている男は、真由の想いを敏感に感じ取ったようだが、
その日は真由にそれ以上の無作法をはたらくことはなかった。
ふたりが身を離したとき、京太がふたたび部屋に戻ってきたが。
老紳士はなにごともなかったかのように振る舞い、
真由もまたなにごともなかったかのように、さっきまでの礼儀正しく初々しい婚約者になり切って、京太に応対していた。
それからは。
三日にいちどは、老紳士の邸を訪れていた。
さいしょは、京太と連れだって。
しかしその後は、京太に黙って訪れる日々がつづいた。
玄関のポーチにスーツ姿で佇む真由は、いつも礼儀正しく頭を垂れて、
そんな彼女を迎え入れる吸血鬼は、真由の手の甲に接吻をして、彼女を部屋に引き入れてゆく。
アップにしたヘアスタイルは、真由の首すじのラインをきわだたせていたけれど、
吸血鬼の寝室に招ばれた彼女は長い髪を解き放って肩に流して、彼の相手をつとめるようになった。
まさに、生き血を吸われる美女の風情だった。
やがてあるとき、婚約者の京太に伴われて邸を訪れた真由は、決定的な刻を受け容れる――
「真由さんの第二の夫に、貴男を択びます」
そう言い残して立ち去ろうとする京太の背中を見送りながら、真由は幾度めかの抱擁を、自分から受け入れていく。
「予感のままにしていいんだよ」
未来の夫が囁き残したそんな言葉に安堵した真由は、
浮気相手まで定められた新婚生活を思い浮かべながら、
ストッキングを引き剥がれた太ももを開き、股間にすべり込む淫らなまさぐりを受け容れてゆく――
インモラル・バー ~馴染み客の妻たち~
2016年12月04日(Sun) 07:51:00
カウンターで飲んでいるわたしの後ろを、着物姿の女将がススッと通り抜けていく。
なんでもないすれ違い。
けれどもそこには、背中合わせの意味深なやり取りがある。
女将が向かったのは、地下にある奥座敷。
そこで女将は帯をほどき、襟足をくつろげて。
上客たちのまえ、素肌をさらしてみせるのだ。
上客のメンバーのひとりは、会社重役。
そんないかがわしい会合が、夫の行きつけのバーで交わされている。
ある人からそんなことを知らされた重役夫人は、果敢にもその場に乗り込んでいった。
それが重役夫人にとって向こう見ずな行動だったと本人が知ったときにはもう、手遅れだった。
苦笑いを泛べる重役のまえ。
彼の悪友たちはこぞって鼻息荒く夫人に迫っていって、
彼女が永年守り通してきた品行方正な貞操を、むぞうさに分け取りしてしまったのだから。
それがほんとうは、彼女にとって正しい選択だと本人が知ったのは、だいぶあとになってからだった。
以後重役は、夫人同伴でバーを訪れるようになり、
そういう日に限って、バーは繁盛するのだった。
バーテンは気の良い年配男。
女将が地下の奥座敷に消えるのを見送ると、
お客さんは、よろしいのですか?
と、こちらに誘いをかけてくる。
ああ、もうちょっとしてからね。
わたしがあいまいに応えると、バーテンは黙って、卓上の高級酒のお代わりを注いでくれた。
背後の格子戸が、がらりと開いた。
着飾った女が3人、表情を消して、わたしの背後を通り過ぎてゆく。
格子戸を閉めるとき。
あとを尾(つ)けるものがいないかと後ろを振り返ったのは、見知らぬ人妻。
それ以外の二人は、あとも振り返らずに、取り澄ました顔つきで、
バーテンとわたしが向かい合わせになったカウンターのまえを、通り過ぎていく。
ご紹介がまだでしたね。
バーテンは誇らしげな照れ笑いをしながら、わたしに話しかけた。
ひとりめの女は、うちの女房なんです。
ラメの入ったストッキングの脚が、地下に通じる階段に隠れていった。
自分の妻が店の上客たちを相手に、どういう接待をするのか知っているはずなのに。
彼は穏やかな面差しに感情を隠して、淡々と業務をこなしていく。
そう。
わたしは注がれた高級酒を口に含み、それからいった。
ふたりめの女は、俺の家内だ。
バーテンはにっこり笑い、そしていった。
今夜はもう、看板にしましょう。
お客さんもよかったら、地下へ。
彼は馴染みの客の妻を抱き、
わたしはどこのだれとも知れない人妻を抱き、
妻はわたしの悪友たちの誘惑を受ける。
そんな夜もたまには、いいじゃないか・・・?
先月は(作者のつぶやき)
2016年12月01日(Thu) 07:41:33
けっきょく、20も記事を書いてしまいました。
アーカイブを見てみると、去年の12月以来の数になります。
すとれすが高じると記事の数が増える傾向があるのですが、
たしかにここんとこ、すごく忙しいんですよね・・・
A^^;
以前はほとんど毎日のようにあっぷしていて、
月の日数よりも記事の数のほうが多いくらいでした。
最多は10年くらい前の12月で、その数なんと108。
「煩悩の数字だ―」と気がついて、もひとつ記事を書こうと思ったのですが、
物理的にもう無理。(><)
けっきょくそれが、いまのところの最多記録になっています。
^^;
12月。
いそがしいせいか、すとれすも増えるんですかね。。
ため込み過ぎに注意したいものです。
母と娘と
2016年12月01日(Thu) 07:36:25
この子の母親を抱いているとき。
不倫をしているような、スリリングな気分になる。
この子の母親の首すじを吸っているとき。
化粧と香水の濃厚な香りが、鼻腔を刺激する。
この子の母親の、ストッキングを穿いた脚を咬んでいるとき。
すべすべ、ツヤツヤとしたナイロン生地に、うっとりとさせられる。
この子を抱きすくめているとき。
初心な少女を堕落に誘う、いけない気分になる。
この子の首すじを吸っているとき。
長時間追いかけっこをした後のかすかな汗臭さが、初々しく鼻先をよぎる。
この子の、黒のストッキングを穿いた脚を咬んでいるとき。
知的でまじめな清楚さと、大人びてなまめかしい淫靡さとが、かわるがわる交錯する。
おなじ家の母と娘なのに。
身に着けた衣装の風情も、身に添わせた熱情も、別人のように違う。
けれども、その身に秘めた血潮の熱さは、通い合うものがある。
「母のお相手ですよね?」
初めてこの子と接したとき。
彼女はセーラー服によく映えた色白の目鼻立ちを、かすかに不快げに険しくした。
「侮辱を感じます」
制服のプリーツスカートの下、にょっきり伸びた足許から、
黒のストッキングを咬み剥いでやったとき。
頭のうえからそんな言葉が、凛とした響きをもって降ってきた。
「でも・・・あなたですから許します」
そのつぶやきに、どれほど救われた思いを抱いただろう。
心ばかりのお礼にできたことは、
もう片方の足許を染めるストッキングを、見る影もなく咬み破って、
ぴちぴちと輝くひざ小僧を、まる見えにしてしまったことだけだとは、情けない。
「仕方のないひとですね」
彼女は大人びた微苦笑を口許に含んで、
「もう気が済みましたか」
と、相手の満足を確かめると。
靴下をはき替えて家路につくため、立ち去っていく。
そっと涙をぬぐう後ろ姿は、きっと気づかれたくないに違いない。
俺は低く口笛を吹き、彼女の足許から抜き取った黒のストッキングをもてあそびながら、
そんな彼女を横面でやり過ごす。
「侮辱ですよ」
あの子の母親が優しくたしなめながらも、惜しげもなくストッキングの脚を差し伸べてくれたのと同じ顔つきで。
一女の母となった彼女もまた、俺を優しく睨みながら、ストッキングを咬み破らせてくれる。
目の前のペルシャじゅうたんの模様が、ふと涙に滲んだ。
俺はまったくの、果報者――