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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夜想曲 ~勤め帰りの夫と吸血鬼の対話~

2017年03月21日(Tue) 01:31:55

だんな:ただいまぁ・・・おや、家のなかが真っ暗だ。
吸血鬼:お帰りなさい。^^
だんな:なんだ、あんた来てたのか。食事は済んだの?
吸血鬼:ああ、奥さんからたっぷりと、頂戴した。

よく見ると吸血鬼の口許からは、吸い取ったばかりの妻の血がしたたり落ちている。
その足許には、手足を不自然にくねらせ、あお向けに倒れた妻。白目を剥いて気絶している。
大の字になった脚は、ストッキングを片方脱がされている。
片脚だけ残ったストッキングは吸血鬼の咬み痕を太ももに残し派手に裂け、
乱れたスカートのすそは、白く濁った半透明の粘液で、しとどに濡れている。

だんな:やれ、やれ。ずいぶんとハデにやりなさったね。
吸血鬼:ああ、景気よく暴れてくれたからね。ご馳走さん。
だんな:ところで娘は、まだ帰ってきていないようだね。
吸血鬼:留守電に、終電になるって入っていたよ。
だんな:だとするともうすぐか・・・こんな有様を見せたくないな。
吸血鬼:わしに任せなさい。(意味ありげににんまりと笑う)
だんな:「まかせなさい」じゃなくて、「咬ませなさい」の間違いだろう?(露骨に嫌な顔をする)
吸血鬼:何でもよいから、あと始末を早くね。
だんな:娘は女子大に行く時、ピンクのスーツだったよ。あんたの好きなグレーのストッキング穿いてな。
吸血鬼:う、ふ、ふ。そいつは愉しみ。^^
だんな:さっさと出ていけ。おとといお出で。
吸血鬼:おお怖。お嬢さんのほうは、ブラウスが汚れないよう手際よく咬んでやるからな。
だんな:娘のほうは、よろしくね。気絶したら介抱して。ちゃんと身体を洗って、、寝かしつけてくださいよ。
吸血鬼:お互いに・・・ね♪

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~「ぼくたちは、彼らのロマンスの受け皿なんです。」吸血鬼と交渉を持つ少女を花嫁に迎える夫たち

2017年03月21日(Tue) 00:53:19

成村ちさよさん(29、仮名)は、中学二年のときに吸血鬼との初体験をして以来、十数年にわたって交際をつづけた。
処女を捧げたのは高校の卒業式前夜、「卒業祝い」と称してセーラー服のまま抱かれたという。
以来十年以上の関係になる吸血鬼とは、一生を誓い合った関係だったが、彼はほかの女性からの採血行為もしており、すれ違いが続くのも事実。
やはり結婚相手は人間から選ぶとお互いに決めて、白羽の矢が立ったのが、高瀬元晴さん(27、仮名)だった。
おくての元晴さんは、新婚当時から花嫁が処女ではなかったことに気づかなかったという。
不審を感じたのは、ちさよさんの勤め帰りがいつも遅いことと、朝の出勤の時とストッキングの色が違うときが多いことだった。
「よく破けちゃうのよ」と笑って打ち消したちさよさんだったが、やがて勤め帰りの公園で彼氏と逢引きを重ねているところを夫に目撃されてしまう。
「びっくりしましたね。街灯がこうこうと照っている真下なのに、男にのしかかられた妻がスーツのすそを乱して脚を開いているんですから。でも、その場で事を荒立てることができなくて、妻には声をかけずにその場を立ち去りました」
ちさよさんが帰宅したのは、それから1時間も後のことだったという。
「その1時間、どんなことをしていたのか?って、想像が頭のなかをかけめぐってしまいましてね」
その夜の夫婦の営みは、別人のように長かったんです――元晴さんは恥ずかしそうに苦笑しつつそう告白する。
「さすがにびっくりしました。でも、裏切られたという思いは、意外なくらいありませんでした」と語る元晴さん。
じつはちさよさんの処女を勝ち得た吸血鬼は元晴さんが兄と慕う男性だったからだという。
「兄貴にとってもちさよは大切な人、そのちさよの夫が私で良いのか?って逆に感じてしまいましたね。それで、二人きりで逢ったんです」
そこで「兄貴」は初めて元晴さんの血も吸い、二人の関係は「とても親密になった」という。

嫁の「乱行」をもっとも糺すべき立場にあるはずの元晴さんの母親もまた、吸血鬼を恋人に持つ人妻の一人。
「父も、母が愛人の吸血鬼とデートに出かけるのを、おだやかに送り出しています」という元晴さんは、「そういう家庭環境は、妻と兄貴との関係を受け容れる素地になった」という。
少女の純潔を勝ち得たあと、その嫁ぎ先にまで心を配る吸血鬼。その想いを大切にしようとする少女とその夫たち――
その裏には吸血鬼が複数の人間を吸血の対象にしなければならないという事情が横たわる。
愛する女性の健康に留意して、相手を増やそうとする吸血鬼。
パートナーの配慮に感謝しながらも、別の女性と逢瀬を遂げている彼のことを想う孤独な刻をしのばざるを得ない女性たち。
そうした気遣いの重なり合いが、彼女たちに人間の伴侶を選ぶという結論を与えたのだ。
吸血された彼女たちを花嫁に迎える夫たちもまた、吸血鬼と日常を共にする両親や兄や兄嫁、姉たちを見て育つという家庭環境で成長してきた人々。
「私が受け皿になることができてよかったです」
きょうもちさよさんは彼と逢っている――そう語る元晴さんの顔に、曇りはない。

未来の花嫁が、嫁入り前に吸血鬼に襲われること、処女を奪われること、その後も関係を結ばれてしまうこと。
そうしたことに夫である自分自身が甘んじること。
吸血鬼と共存する家庭環境に育った夫たちが禁断の関係の受け皿になることで、周囲のだれもが納得を得ている一例といえるだろうか。


追記
記者は三か月後、結婚を来年に控えた婚約者を伴い街を再訪した。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~少年のころから親しい父子に、婚約者の純潔を――半吸血鬼となった青年の選択

2017年03月21日(Tue) 00:40:07

庄司悦治さん(29、仮名)が半吸血鬼になったのは、まだ学生時代のことだった。
「男の子目あてに学校に出入りしている吸血鬼たちがいたんです。部活のときに履いているライン入りのハイソックスが彼らの目をひいたらしくって。
卒業前にはチームメイト全員が咬まれちゃっていました。運動部の部員は体力があるから、学校でも率先して献血に励むよう指導されていたんです」
と語る。相手は学校周辺に住居を構える、40~50代の男性たちだった。
「父より年上の人たちでしたね。でも全員、夫婦で献血歴があるんです。
ご存知だと思いますが、セックス経験のある女性が咬まれると、性関係も結ばされます。
だから、もっとあからさまに言ってしまうと、夫婦ながら咬まれた上に奥さんを日常的に、お相手の吸血鬼に犯されている人たちなんですよね。
でも、それを彼らは嬉しそうに語るんです」
さいしょのうちこそ違和感を覚えたものの、咬まれる機会を重ねるうちに「血を吸われるのが愉しくなっちゃった」。
「そのうち彼らに、同情を感じるようになったんです。たしかに彼らはぼくたちの血を吸ったり咬んで愉しんでいるけれど、そのまえには奥さんを襲われちゃっているんだよなって。だからぼくたちも気持ちをこめて相手をしてあげるようになっていました」

なかには同性愛に目ざめてしまったものもいたという。
「短パンにハイソックスを履いた脚を見ているうちに見境がつかなくなったって言うんですけど、どうなんでしょうね。ぼくは太っちょでしたから、ダメでした。血液を大量に摂れるので、彼らの開く吸血パーティーにはしょっちゅう招ばれましたが」
悦治さんは笑って当時を回想する。

卒業後も関係の続いた吸血鬼の一人に、古雅芙美夫さん(58、仮名)がいた。
長男の武治さん(32、同)も半吸血鬼になっていて、父子ともども妻の生き血をほかの吸血鬼に与えているという
「同情しちゃいましてね。奥さん取られている間は寂しいだろうなって。たぶん、ぼくの血を一番吸ったのは彼らだと思っています」
奥さんが浮気に出かけた留守宅に招かれて、奥さんの服を着て抱かれながら血を吸われたこともあるという。
「同性愛ではありませんでしたが、近い感情は持っていたかもしれません」
と、悦治さんは告白する。

将来お嫁さんをもらったら、真っ先に彼らに紹介して犯してもらおう――と思いつづけている中、降ってわいたように縁談が。
お相手は、親同士が同じ勤務先というご縁の定村貴和子さん。(25、仮名)――いまの庄司夫人ある。
「そのときにはぼくも、半吸血鬼にされてしまっていましたから・・・彼女が処女かどうか、味わって試してみようと思ったんです。『あとはお二人で』と言われて二人きりになるとすぐに、彼女の足許にかがみ込んで、ふくらはぎを咬んじゃったんです」
当時貴和子さんは22歳。
肌色のストキングに包まれた初々しいふくらはぎに夢中になって、ひたすら血を吸い取ってしまったという。
「さぞかしびっくりしたことだろうと思うんですが、彼女は声もたてずにそのまま脚を差し伸べて、吸わせてくれたんです」
ストッキングに裂け目が拡がり脛を露出させてしまってもなお、われに返ることなく飲み耽り、よそ行きの礼装をくしゃくしゃにしていったという。
「びっくりしました。でも、親からも、もしかしたらそうかもって聞かされていたので」
いまは悦治さんの妻となっている貴和子さんはそう明かす。
「不思議と怖くはありませんでした。ご縁だったのでしょうか。ただ、貧血を起こして身体が斜めになったとき、吸うのをやめて抱き支えてくれたんです。それで、この人でもいいのかな・・・と」
さいごのくだりはどうやら、おのろけのようだった。

お店の人の目があるからしきりに気にする貴和子さんを、悦治さんは庭園に誘った。
「お勘定を済ませる彼を待っている間、破けたストッキングを穿いたまま、足許がスースーするのを感じて、お店の人に気づかれないかとヒヤヒヤしていました」
と、貴和子さんは笑う。むしろ庭園のほうが人目がなくて、おおっぴらに脚を咬ませてしまっていたという。
二人の相性はよく、縁談はとんとん拍子に進展。交際一年で挙式にこぎつけた。
当時悦治さん25歳、貴和子さん21歳の春だった。

結婚が決まったとき、悦治さんが真っ先に報告したのが、古雅家の親子である芙美夫さんと武治さん。
武治さんも当時新婚だった妻を、自分の血を吸った吸血鬼にはもちろん、実父にも吸わせ始めていた時分だという。
お世話になってきた人たちに、きみがまだ処女のうちに血を吸ってもらいたい――そんな悦治さんの申し出を、貴和子さんは戸惑いながらも応じた。
「さすがにびっくりしました。けれどもそのころにはもう、父も母も、庄司の両親を通じてこの街の吸血鬼の方たちを紹介されてしまっていましたから・・・進んで状況を受け容れる気になっていました。じょじょに外堀を埋められて、慣らされてしまったのでしょうね」
結納を交わしたその足で二人は古雅家を訪問し、その場で体験させられてしまったという。

「悦くんの婚約者がせっかく貴重な処女の生き血を下さるというので、父子で楽しみに待っていたんですよ。さいしょはなん度かに分けて彼女の血を吸って愉しむつもりだったんですが・・・」
悦治さんとは兄弟のように育ったという武治さんは、ちょっとだけ語尾を濁す。
「もののはずみとはいいながらね」と、悦治さんもまた、遠慮しがちに貴和子さんの横顔を窺う。
それもそのはず、体験させられたのは吸血行為だけではなかったからである。
セックス経験のある婦人がほぼ例外なく、自分の血を吸った相手から性的関係を結ぶのは習慣として定着しつつあるものの、
処女がみだりに犯されることは禁じられており、未来の花婿が希望した場合に限られている。
貧血に蒼ざめた顔をしかめ、身をよじりながら吸血に耐える貴和子さんを目のまえに悦治さんは、「本能がゾクゾクと騒ぐのをこらえきれなくなった」という。
貴和子さんのブラウスを吸い取った血潮で濡らしながら、しきりに乱れたスカートのすそから覗く太ももを窺う芙美夫さんに、悦治さんはためらいなく、未来の花嫁のスカートのすそをあずけていった。
「はっとしたときには、もう遅かったのです。主人が私の着ていたブラウスの釦をすべて外してしまっていたのです。だからもう、身体の隅々まで、お父さんの掌がすべり込んできて・・・」
本能の赴くままに頬をほてらせていたのは、どうやら悦治さん一人ではなかったようだ。

肌色のストッキングを片脚だけ脱いだまま犯されてゆく貴和子さん。
「容赦なかったです。モノにされたって、直感しました。それくらい痛かったし、あからさまでした」
立て続けに三回突かれたと洩らす貴和子さん。しかしその語調にはなぜか誇りのようなものさえ感じられる。
初めての痛みが去らないうちに、こんどは武治さんが貴和子さんにのしかかっていった。
「自分の嫁の純潔も父に差し出していたので、今回も二番目で良いと感じていました。悦治さんよりも先で嬉しかったかも。もちろん、すまない気持ちもちょっとはありましたけど・・・花嫁の純潔をほかの男に食われちゃうのって、結構悪くない体験なんですよ。それを悦くんに経験させてあげることができたのは、とてもよかったし、我々父子を選んでくれたのが何よりうれしかった」と、武治さんは当時を語る。

花婿である悦治さんは、貴和子さんにとって三人目の男性に甘んじることを余儀なくされた。
「自分の親しい男性に婚約者の血を吸わせるとき、どちらが彼女の純潔を勝ち得るかをあらかじめ決めておくケースは多いんです。でも、うちみたいにどちらとも決めかねてなり行きに任せちゃう場合もあるし、決めておいても予定通りにならないこともある」と、悦治さんは語る。
「そのときのムードがすべてですね」と呟く悦治さんに、貴和子さんは「成り行き任せって無責任ですね」と指摘しながらも、夫の選択自体には不満はないという。
「お相手がよかったんですね。ふつうの関係じゃない、主人の血をいちばん吸った親子ですから。行きずりの相手に処女を奪われる娘さんも多い中、夫にとって重要な存在である男性たちとたいせつな刻を過ごすことができたのは、夫にとっても私にとっても貴重な経験でした」と結論づけた。
「時々、夫を交えて輪姦パーティーをやるんですよ。あのときを再現しようって」と、貴和子さんは悪戯っぽく笑う。

未来の花嫁の純潔を親しい知人にゆだねた経験は、生真面目一方だった悦治さんの人生観も変えた。
街の青年会のリーダーを務める悦治さん。
「婚約者の身持ちを確かめるため、新婚生活を豊かに深めるため、未来の花嫁の初体験を信頼できる知人男性に」
そんな悦治さんの呼びかけに応えて、すすんで婚約者を連れてきた後輩もいるという。
親しい後輩に希望された場合には、婚約者の処女破りにも積極的に応じているという悦治さん。
すでに今年だけでも、結婚を控えた3人の若い女性を陥落させている。
「婚約者の処女喪失体験を共有するという体験で、同性同士の親密な関係がいっそう深まる」と説く悦治さん。
結婚を来年に控えた記者自身もまた、悦治さんの誘いを受けたことを告白しておく。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~兄の好意で兄嫁をゲット。義弟への献血と輪姦に耐えた、気丈な主婦

2017年03月21日(Tue) 00:23:34

市内に住むサラリーマンの原埜靖幸さん(28、仮名)も半吸血鬼の一人である。
先年、兄の定幸さん(32、仮名)の許可を得て兄嫁の血を吸ったときの体験を明かしてくれた。
半吸血鬼になった理由は、「同じクラスに吸血鬼の同級生がいて、面白半分に自分の血を吸わせていたら病みつきになった」というもの。
自分の血を吸って半吸血鬼にした幼なじみに自身の母親や妹を紹介した頃には、すでに兄の定幸さんは都会の大学を出て市外の女性と結婚していた。
「兄が里帰りしたときのことなんです。通りすがりの吸血鬼に、兄が血を吸われちゃいましてね。真相をいえば、ただの通りすがりではなくて、例の幼なじみですです。里帰りした兄について来た兄嫁の華代さんが狙われちゃったので、まずその夫を・・・というわけです」
都会育ちの華代さんの洗練されたファッションが、吸血鬼の目を惹いたのだと靖幸さんはいう。
週末には近在の荒れ寺に一家で出向いて献血奉仕をしている原埜家の一員として、華代さんもデビューを迫られた。

吸血のしきたりは外部に洩らさないというのが、この街の不文律。
妻の口を封じる必要に迫られ渋々OKを出した定幸さんは、「妻のパートナーにはぜひ弟を」という条件を出した。
「身内なら、あまり酷いことはしないと踏んだんです。せめてもの護身術ですかね。でも果たして相手が身内でよかったのかどうか・・・いまが円満に過ごせていますので、うちの場合はまあ良かったとしているんですよ」
とは、結果的に妻と弟との交際を許した定幸さんの弁。
さっそく夫の両親や靖幸さんに伴われた華代さんは、義父母がそれぞれのパートナーを相手に献血を始めるなか、はじめて義理の弟の抱擁を受けた。

既婚女性に対する吸血行為はセックスを伴うのが常識なのを、華代さんも夫からそれとなく聞かされて、薄々知っていた。
「それでもいいの?」って訊き返そうとして、やはりあからさまには訊き返すことができなかったと、華代さんは言う。
でも、淡々としきたりを語る定幸さんの態度から、弟の靖幸さんを信じ切っているし、しきたり通りのことが義弟との間にあっても黙認するということだろうと思うことにした。
「そこは身内ですもの。皆まで語らせるのは酷なことだってありますものね」
妻への愛情としきたりとの板挟みにあった定幸さんを、華代さんはそういってかばう。
「相手が身内であれば家の体面も保てるから、夫も安心。若さを持て余していた靖幸さんも、気になる兄嫁を抱けて満足。私も逞しい靖幸さんとの不倫を愉しめてラッキー。添う割り切ることにしたんです」
小声でそう打ち明けた華代さんも、なかなか隅にはおけないようだ。

当日は、洋装のブラックフォーマルで参加したという華代さん。
「若い同士じゃないですか。やっぱりドキドキしてしまいますよね。そのうち靖幸さんも、ガマンできなくなっちゃって・・・」
いまでもそのときのドキドキ感が去らないらしい華代さんは、恥じらいながら当時のことを明かす。
夫からは、街で流行している「血なし病」の治療と聞かされていた。弟もその病気にかかって苦しんでいるから、救ってやってほしい、と夫から頼まれたのだ。
素肌をじかに咬まれて血を吸われるということに、本能的な警戒心を感じたものの、「義理の弟を救う」という使命感をふるいたたせて寺に向かったという。
「けれども、いざというときにはやっぱり、身体がすくみました。夫に対して申し訳ないと・・・そこを靖幸さんがうまくリードしてくださったんです」
ふくらはぎを咬まれたときに破れたパンストを片脚だけ脱いだ華代さんは、羞恥心と罪悪感にかられつつも、遠慮会釈なくスカートの奥に腰を擦りつけてくる靖幸さんに迫られるまま、夫の前ですこしずつ脚を開いていった。

夫の定幸さんはその光景を、さいごまで見届けたという。
妻が初めて献血行為を体験するときには、夫が付き添いさいごまで見届けることが義務づけられているという。
明るくなったらその種の話題を家族でするもしないもその家の判断に任せることになっていたし、定幸さんはむしろ日中はその話題は封印するつもりだった。
しかしそうだとしても、一度は必ずあからさまに見届けることで、両者の関係の成就を確かめ合わなければならないのだ。
「やっぱり、なんともいえない気分でしたね。自分で言い出したこととはいえ、妻が目のまえで弟を相手に、そういう行為に熱中してしまうわけですから」
熱中してしまったのですか?といういささかぶしつけな記者の問いに、華代さんは恥じらいながらも「はい」と、はっきりこたえてくれた。

兄嫁の貞操をゲットするという幸運に恵まれた靖幸さんは、
「やっぱりドキドキでしたよ。相手は兄貴のお嫁さんですからね。でも、いちど抱いちゃうとあとはもう、欲望の渦で・・・」
と笑う。
組んずほぐれつするうち男と女として打ち解けあってしまった二人に、もう怖いものはなかった。
華代さんは夫以外の男性を初めて識ってしまったその場で、ほかの吸血鬼たちの輪姦も進んで受け入れ、一夜にして娼婦となり果ててしまったという。

輪姦のメンバーの中には、華代さんを見初めて靖幸さんの兄の血を吸った地元の吸血鬼も含まれていた。
「しつこかったんで、すぐわかりました」と、華代さんは苦笑する。
もともとは、華代さんにご執心だったのは靖幸さんの幼なじみのほうなので、靖幸さんはむしろふたりの媒介役を買って出たまでだったのが、いつか義姉・義弟間の熱愛に変わっていたのだ。
もとより兄弟同然に育ち、自分の血を昔から吸っていた幼なじみのことだったから、かち得たばかりの兄嫁の貞操をすすんで分かち合ったのは言うまでもない。
「たぶんぼくが嫁をもらうときにも、彼に堕としてもらうつもりでいます。彼とはほんとうに、近しい関係でいたいので」
兄嫁を共有する悪友を思う靖幸さんの笑顔に、屈託はない。
もともと華代さんが堕ちた原因を作った幼なじみ氏もまた、この都会育ちの若妻のお相手の一人として、同家に迎えられている。

めでたく?結ばれた妻と弟を、先に帰宅した夫の定幸さんは寛大に迎えた。
「二人が帰って来た時、どんなふうに声をかけようかと、ちょっと悩みました」定幸さんは当時のことを思い出して、まるでその時に戻ったかのような困り笑いを泛べる。
「でも、案ずるより生むがやすしでした。妻は帰りに商店街に寄り道をして、バーゲンセールでたくさん買い物をして戻ってきたのです。弟は体よく荷物持ちをやらされて・・・かなりハードな体験だったはずなのに、帰宅したときにはもう、すっかり主婦の顔に戻っていました。女は強いですね」
定幸さんは「身内同士なんだし、仲良くしてもらってかまわないから」と二人の交際を認め、
自身が在宅していない時には弟との情交を自由に許しているという。
「喉が渇いた、血が欲しい――といわれると、どうしても譲らないわけにはいかないですよね?兄弟ですから」
淡々と笑う定幸さんに、どす黒い憎悪や嫉妬の影はない。
嫁を堕とされる歓びに、夫として目ざめてしまった――と語るときにみせた、はにかむような微笑が印象的だった。
身内に吸血鬼を抱えた一家が道徳観の喪失と引き替えに得た、ひとつの正解と言えるかもしれない。

吸血鬼の棲む街☆コミュニティ情報 ~夫人の生き血を吸わせた学校教諭

2017年03月21日(Tue) 00:04:21

公立中学校の教諭を勤める永村和生さん(48、仮名)は、市が吸血鬼の受入れ政策を打ち出した当初から、吸血鬼の校内受入れに積極的に対応してきた。
「率先垂範」を教育のモットーとする永村さんはその手始めとして、夫人の和代さん(46、同)を親しくなった吸血鬼のA氏に紹介、
永年連れ添った妻の生き血を惜しげもなく吸い取らせてしまっている。
「いきなりの求愛でびっくりしました」
と、今では笑顔で語る和代さんも、襲われた最初は「恐怖の渦」だったと回想する。
まだ三十代だったころの若い血をゴクゴクと呑み込まれた浅ましい音は、いまでも鼓膜に残っているという。
「きっと喉渇いていたんだなあ・・・って思ったときにはもう、レ〇プされたあとでした。ことのついでに、そういうこともするんですよね。仲良くなりたい一心でそうしたって言われましたが、単にエッチなことなさりたかっただけだと思っているんですよ」
告白される体験の生々しさとは裏腹に、和代さんの口調はなめらかで軽い。
「考えてみたら、あと一週間で四十歳というタイミングでした。少しでも若いうちに、主人はあのひとに私の血を吸わせたかったんだと思います」
さいしょはかたくなだった和代さんも、その場で男女の関係を結んだ相手にほだされるままに交際を継続、いまでは夫も認めるステディな関係に。
「主人とあの方と、お互いが尊重し合っていることが長い良いおつきあいにつながった」と、夫人は語る。

永村さん自身は、夫人の貞操と引き替えに「永年の夢だった」という半吸血鬼になっている。
半吸血鬼とは、吸血鬼に血を吸われることで吸血鬼同様の嗜血癖を身に着けてしまった人のこと。
多くは、夫婦ともに吸血された夫のほうが罹患し、半吸血鬼となる。
吸血鬼となる以前と変わりのない日常を継続するので、はた目にはそれとわからないという特徴がある。
妻の生き血を目あてに自宅に侵入してくる訪客とも、仲良く獲物を分け合う習性をもつといわれている。
「うちの場合は、まったくそうですね。昼はあの方、夜は夫・・・両方かけもちで相手をするので、よく貧血になるんですよ」
和代さんは笑って語る。
「本人は血を吸い尽されて半吸血鬼、妻も血を吸われて犯されて・・・って、一方的にやられ放題なんですけどね」と、永村さんは笑う。
その満ち足りた笑いからは、言葉通りの「一方的」な受難ではなかったことが窺われる。

「私は半吸血鬼ですから、死んだりお弔いをしたりというおおげさな手続きを踏まないで、人間を卒業しました。戸籍も職業もありますから、日常生活も、まったくいままでどおりです。でも、いままでと違うのは、世間体を気にしたりしないで気になった教え娘を誘惑していることですかね」と笑う。

父兄の評判も、上々である。
在学中に娘を襲われたという父兄のひとりは、
「面倒見のよい先生。性教育のほうも面倒見られてしまったけれど、娘を疵(きず)ものにされたといって文句を言いたいとは思わない」
と明かす。
「この街に棲んでいる限り、いつかは吸血鬼に襲われます。むしろ担任の先生など身近な大人に上手に引き入れてもらったほうが、親としては安心なんですよ」
そんな永村さんがもっとも好む血は、今でもやはり妻の和代さんのものだという。
「吸血鬼になり替わって、べつの愛し方を見つけることができました」
晴れ晴れと笑うご夫婦を見ていると、吸血鬼に襲われることが必ずしも悲劇につながるとは限らないことを実感させられる。

「りくつ子」。

2017年03月08日(Wed) 07:16:29

りく子という名前を「りくつ子」と陰口たたかれるほど、その子は理屈っぽい子だった。
万年学級委員の優等生。
どこのクラスにも、必ず一人はいる女子生徒。
グレーのブレザーの制服が、ほかの子の着ている制服とはべつの生地でできているのかと思うくらい、
そのたたずまいはいつもモッサリとしていて、齢不相応な分別くささを漂わせていた。
黒ぶちメガネの奥の瞳は深い輝きを秘めていて、
左右にくっきりとわけたおさげの黒髪は、年ごろの少女らしいつややかな輝きを帯びていたけれど、
そんなことすら、周囲のものの目には留まらなかった。

学校が吸血鬼に占領されて、クラスの女子が1人ずつ、咬まれていったときも。
りく子の番は、なかなか回ってこなかった。
そのりく子に目を留めたのは、吸血鬼のなかでも頭だった、50年配の男。
りく子の両親よりも年上だった。
担任の女教師はもちろん、校長夫人さえモノにしたとうわさされた彼は、
放課後そそくさと下校しようとした彼女を、あえて教室に引き留めていた。
授業の終わったあとの教室は毎日、血を吸い取られる女子生徒のうめき声に満たされていて、
さながら吸血鬼のためのハーレムと化していた。
そんな光景を、堅物のりく子が目にしたがらないのも、当然といえば当然のなり行きだったが、
男はそんなりく子のわがままを、決して許そうとはしなかった。

クラスメイトたちが教室の床に組み敷かれて、
制服のスカートのすそを乱しながら首すじを咬まれてゆく光景に、
決して視線を向けまいとかたくなに目を背けながら、
彼女もまた、白い首すじを咬まれていった。

りく子が「りくつ子」なのは、じつは照れ隠しだったのだと、クラスのみんなが知ったのは、その日以後のことだった。

休みの日に出かける時さえ制服を着ているという彼女は、
週末になると咬まれる以前と同じように制服姿で外出をして――行き先はいつもの図書館や美術館ではなくて、男の邸だった。
男が制服姿の少女を好むと知って、やはり外出は制服で通した彼女。
分別くさいしかめ面をかたくなに崩そうとはせずに、
「あたしのは慈善事業だから」
そういってはばからなかったという。

しかめ面のまま、男の邸を訪れ、
吸血行為が終わると礼儀正しく一礼して、来た時のまんまのしかめ面で黙々と辞去していく彼女。
そんなかたくなな態度を咎めもせずに、男は三日にいちどはりく子を呼び寄せたし、
りく子も唯々諾々と、呼び出しに応じていった。

結婚前に男に肌身を許すなど、想像さえしたことのなかった彼女が、
なぜかクラスでの処女喪失第一号の栄誉に輝いたとき、みんながびっくりしたけれど。
自分の秘密がクラスじゅうに知れ渡ったと気配で察した彼女はやはり、言い放っていた。
「だって、慈善事業だから」

共感。

2017年03月08日(Wed) 06:27:25

ハイソックスを履いたぼくの脚をギュッと床に抑えつけて、
カツヤくんはぼくのふくらはぎを咬んでいた。
きつくつねられたみたいな痛みを帯びて、
カツヤくんの唇が、ぼくの血を吸いあげてゆく。
真新しい紺のハイソックスは、ぼくの血潮で生温かく染まっていった。

眩暈を感じても。
頭痛を訴えても。
カツヤくんはぼくの脚を放してくれようとはしなかった。
そのうち意識が遠くなって、ウットリしてきても。
それでもカツヤくんはぼくの脚に執着しつづけた。
ぼく、死んじゃうの?
放った質問の意味と、われながらシンとしたその言葉の響きとに、
ぼくは内心どきりとして、そしてなぜだかわくわくしていた。

なん度呼びかけても応えてくれないカツヤくんに、なん度めか。
われ知らず、ちがう質問を放っていた。
――ぼくの血が、おいしいの?
カツヤくんは初めて顔をあげ、口を開いた。
――ウン、おいしいね。
しんそこ嬉し気な声だった。
カツヤくんは口許に、ぼくから吸い取った血潮を、べっとりと光らせている。
ふだんだったら卒倒しそうなその光景をみて、ぼくは思わずつぶやいていた。
――きみの頬っぺたには、ぼくの血が似合うんだね。
カツヤくんはぼくに向けて、初めて笑いかけてきた。
――気に入ってくれて、よかった。
あり得ないやり取りを口にしながら、ぼくはなぜか満ち足りていた。
カツヤくんもとっても、満足そうだった。

きみのパパの血は、僕のママが。
きみのママの血は、僕のパパが。
いまごろたっぷりと、吸い取っているさ。
きっとそれぞれ、仲良くなって。
いまごろは、打ち解けた関係になっているはず。
そう――家族ぐるみで仲良くなるって、そういうことさ。
この街で暮らしていくにはそのほうが、居心地よく暮らせるんだから。
カツヤくんの言いぐさは、まだ子供だったぼくには、意味が半分しかわかっていなかったけれど。
そう・・・って、ごくしぜんに相づちを打ってしまっていた。

これから泊りがけで、都会に行ってくる。
先月まできみの住んでた、あの街に行って、
きみの彼女のこずえさんの血を吸ってくる。
どう?うらやましいだろ?
きみはまだだけど、ぼくは彼女の血が吸えるんだぜ。
きっと――なにも知らないこずえさんは、見ず知らずのカツヤくんに征服されてしまうのだ。
彼女を征服される。
そんなおぞましいはずの想像に、なぜかぼくはふたたび、胸をワクワク昂らせてしまっていた。
こずえさんのうら若い、温かな血潮が、いまのぼくと同じみたいに、カツヤくんに吸い取られてしまう。
カツヤくんのことをうらやましと思えるのは、なぜ?
血を吸ったこともないぼくが、自分自身がこずえさんの血を味わったような気分になっているのは、なぜ?
その問いに対する答えが与えられるのには、すこしだけ時間がかかった。

おはよう。
ぼくの家の玄関のまえ、いっしょに都会に住んでいた時と全く同じように、
こずえさんは制服の肩先に三つ編みおさげの黒髪を揺らして、いっしょに学校に行こうと声をかけてくる。
幼い頃から仲の良かった、こずえさん。
将来はいっしょに結婚するんだと、ごくしぜんにそう思い込んでいた。
それが、父さんの借金のおかげで、住み慣れた街を夜逃げどうぜんに出ていくはめになって、
お別れも言えない永遠の訣(わか)れに、ぼくは胸を暗く閉ざしていたものだ。
それなのに。
都会の制服からこの街の女学校の制服に衣替えしたこずえさんは、いまぼくの前にいる。
顔色をちょっとだけ蒼ざめさせてはいたけれど。
イタズラっぽく覗かせる白い歯の輝きは、ひと月まえまで見慣れていたそのままだった。

ぼくはカツヤくんに、週1回血を吸われる。
こずえさんもカツヤくんに、週1回血を吸われる。
カツヤくんはこずえさんの血を欲しがるときにはいつも、ぼくにエスコートを頼むことになっていた。
ママがカツヤくんのお父さんに呼び出されるときと、同じように。
ぼくはカツヤくんの家の閉ざされた玄関のドアのまえ、1時間ほども待ちぼうけを食わされて、
彼女が咬まれる光景を想像しながら、じりじりとした刻を過ごす。
そのじりじりが、なぜか愉しくて。
こずえさんが吸われる木曜日が、ひどく楽しみになっていた。

「ヘンなひと」
こずえさんはぼくの態度にちょっぴりあきれながらも、イタズラっぽく輝く白い歯を、隠そうとはしない。
咬まれた後の白いハイソックスに撥ねた血を街じゅうに見せびらかしながら、
ぼくにエスコートされて、古びた商店街をおっとり歩くのが、いつか彼女の習慣になっている。
きょうもこずえさんは、濃紺のプリーツスカートの下、
真新しい真っ白なハイソックスのふくらはぎを、初々しく輝かしている。
ぼくはぼくで、彼女と同じ色のの半ズボンの下、濃紺のハイソックスのリブをツヤツヤとさせて、彼女の前に立つ。
こずえさんがぼくにナイショで、ひとりきりでカツヤくんのおうちにお邪魔して、
ふたりきりで逢っているのは、お互い口にしないことにしている公然の秘密――
でもぼくは、なかば血のなくなりかけた身体じゅうに、淫らに走り抜ける快感のなかで。
カツヤくんがこずえさんの血を吸い取ることにたいする共感を、なんら違和感なく受け止めてしまっている。
――将来はきみも、こずえさんの血を吸える身体にしてあげる。
もしかしたら空手形かもしれないそんな彼のささやきに、
ぼくはウンウンと嬉しそうに、うなずき返してしまっていた。

悪妻のささやき

2017年03月01日(Wed) 07:58:49

あたしたち、お似合いの夫婦だと思わない?
女装趣味の夫に、吸血鬼に寝取られた妻――

あのひとに、貴男の生き血をそっくり、分けてあげてほしいの。
だいじなものをあげるのは、最高の愛情表現だから。
そうよ。貴男はあのひとと、愛し合うの。女と男になって。
最愛の妻の貞操をプレゼントした相手だもの。
たいせつな血だって、惜しげもなく吸わせてあげられるわよね?
それでも貴男は、死なないわ。
恥かしい趣味の持ち主の貴男――
ずうっと生きて、あのひとに抱かれるあたしを、見つめつづけてほしいから。

あのひとね。
黒のストッキングを履いた脚を咬みたがるの。
だからあたし、なん足も咬み破らせてあげたの。
もう1ダースにも、なったかしら?
でもあのひとのお仲間は、おおぜいいらっしゃるんですって。
あたしひとりの血だけでは、足りないんですって。
だからね、あたし考えたの――

貴男が吸血鬼に遭って、血を吸い尽されて死んだって、
嘘の報せを皆さんにお伝えするの。
皆さん、悲しみながら、お式に参列してくださるでしょう。
そう、黒の喪服の下、あのなまめかしい黒のストッキングに脚を通して。
あのひとたちの大好物の、黒のストッキングの脚たちが、
お寺の本堂を埋め尽くすわけ。
黒のストッキングを履いた脚を、吸血鬼に咬ませるための集いだなんて、つゆ知らずに。

偽りの弔いの場は、すぐにあの人たちの狩り場になる。
貴男も参列するのよ。
周りにばれないよう、女の弔問客になって。
女の喪服を着て、自分のおそうしきに参列するの。
其処で貴男は、”貴女”になるの。


さあ、下準備を愉しみましょう♪
貴女をご希望通り、婦人服店に連れてってあげるから♪
そこで試着室に貴女を閉じ込めて、
一着の喪服といっしょに、置き去りにしてあげる。
アラ とっても似合うわよ♪
あたし必ず、そういってあげるから。
嘲り交じりの称賛にも、貴女は勃起するのでしょうね。
婦人ものの喪服に秘めた胸震わせて。

あたしの情夫は、咬み上手。
あなただって、いちころよ。
自分の妻を汚した男に、貴女も征服されちゃうの。
黒のストッキングをパリパリと咬み破られて、
恥にまみれたよだれで、たっぷり礼装を辱められながら、
貴女も堕ちてしまうのよ。
オホホ。あなたったら。
喪服のなかを、ほてらせているのね?
まぁ、なんて恥知らず。
奥さんに強制的に女の服を着せられて。
あなた、昂奮なんか、しちゃっているのね。

そうよ。
あたしのときと、おなじように
貴女も羞じらいながら、ショーツをおろすの。
男らしく(笑)、いさぎよく 貴女も貞操を差し出すのよ
あたしがためらいもなく、そうしたみたいに。
そうね、お式の当日は
あなた、ガーターストッキングを履くといいわ。
あたしがいつも、あのひとのために履いているのと、同じブランドを。
舌触りがとっても、よろしいそうよ。
貴女はあたしと同じストッキングを脚に通して、あのひとに辱められてゆくの。
あたしを汚した同じお〇ん〇んで、弄ばれてしまうのよ。
そして、あのひとの好きな黒のストッキングを脚に通したままの姿で、
辱めを受け容れさせられてしまうのよ。

安心してね
着せるのも脱がすのも、あたしが手伝ってあげるから。
あなた、ワンピースの後ろのチャック、上げ下げすることできないでしょ。
安心してね
あなたが堕ちるときには
お義母さまも
妹の沙織さんも
姪の加奈ちゃんも、いっしょだから。
あたしはもの分かりの良い伯母さまになって
あなたや皆さんの、記念撮影をしてあげる。
加奈ちゃんのお父様の富男さんが、奥様の痴態に昂奮してるところも、
シャッターチャンス逃さず撮らなくちゃね。


お式が済んで、みんな奴隷に堕ちたなら
あなたと一緒に奴隷になるわ
あたしが操を捧げたあのひとに、夫婦一緒にかしづくの。
こんなあたしの悪だくみを許してくれて、
協力までしてくれるあなたが夫で、あたしとっても嬉しいの。


あとがき
前作の翻案です。
この倒錯し過ぎたプロット、けっこう気に入りました。
さいごの一節でわかるように、この奥さんはご主人にぞっこんなのですよ。^^