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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

装う。

2017年06月30日(Fri) 08:06:06

真っ白なハイソックスを履いたふくらはぎを、吸血鬼に咬ませてやると、
まるで服装ごと辱められる、良家の子女になったような気分になる。
姉さんの制服を着て吸血鬼に襲われると、
まるで処女を奪われる女学生になったような気分になる。
母さんのストッキングを穿いて吸血鬼に咬み破らせてやると、
まるで母さんが痴漢に遭ってるような気分になる。
母さんの花柄のスカートを穿いて、股間の奥を侵されると、
しつけに厳しい母さんまで、堕落してしまったような気分になる。

すべてが実現したとき、ぼくは満足げな吸血鬼に囁いている。
家族がいっしょに堕ちてくれるのって、とても嬉しいものなんだね・・・

姉の制服を着せられて 気に入りのハイソックスを脚に通して・・・

2017年06月22日(Thu) 05:32:08

アツシが初めて吸血鬼に出遭ったときは、もう無我夢中だった。
全速力で逃げて、それでも肩をつかまれて、首すじを咬まれていた。
その場で足腰立たなくなるまで血を吸われ、芝生のうえに転がされて。
半ズボンの下、むき出しにしていた太ももを咬まれ、ハイソックスのうえからふくらはぎまで吸われてしまった。
気絶する寸前、ふくらはぎの上でうごめく男の唇が、ハイソックスの舐め心地を楽しんでいるのを、かすかに自覚しただけだった。

次に出くわしたときには、お互い暗黙の約束が出来上がっていた。
アツシは全速力で逃げ、でも公園のなかから抜け出すまえに肩をつかまれて、首すじを咬まれた。
芝生に転がされた後は、ハイソックスのふくらはぎをいやというほど愉しまれ、
よだれまみれにされたハイソックスに、くまなく牙を刺し込まれ、咬み破られていった。

初めて言葉を交わしたのは、やっと三回目のことだった。
「ボクの血、おいしいの?」
思い切って口火を切ると、相手は無言で激しく頷いていた。
「ハイソックス、好きなんだよね?」
恐る恐る問いかけると、やはり激しく頷き返してきた。
「ボクもハイソックス、好きなんだ」
でも、小父さんに破かれるのは、そんなに苦にならない――そう告げると、
男は初めてにんまりと笑いかけてきて、いった。
わしも、きみの足許をイタズラするのが、愉しくて仕方がない――と。
ウフフ、しょうがないなぁ。
アツシは笑いながら相手を咎め、そしていつものように脚をくつろげて、ハイソックスを履いたままふくらはぎを吸わせていった。

何度めか、やはり帰り道に出くわしたとき。
アツシはおずおずと、言い出した。
ねぇ、きょうのハイソックスは見逃してくれない?これ、気に入りのやつなんだ。
白地に茶色と赤のラインが走った、珍しい柄のハイソックスだった。
わかった――
男は手短かにこたえ、それでも少年の足許をねだった。
ウ、ウン・・・でも本当に、咬まないよね・・・?
男は応えずに、性急に足許をねだる。
確約の得られないまま、少年は気に入りのハイソックスを履いた脚を、男にゆだねた。

その日の舐めかたは、いままでになくしつようで、いやらしかった。
あっ・・・あっ・・・あっ・・・!
アツシはいつか、息をはずませ、声を迫らせて、男の劣情に応えはじめていた。
これってやっぱり、いやらしい・・・
ずり落ちかかった気に入りのハイソックスに、よだれをたっぷりと含ませられながら、
アツシは相手の男の熱情が、よだれといっしょに皮膚の奥深くしみ込まされるのを感じた。
破らせちゃおうか?やっぱり、破らせてあげちゃおうか?
足許に迫らせられた唇に惑いながら、アツシは男に尽くす行為を惜しみなくくり返す。
男はとうとう、ハイソックスのうえからは牙を立てないで、アツシとの約束を守った。

ねえ、きょうあたし小父さまと約束してるんだけど。
下校して家に着くなり、姉の涼子がいった。
小父さまとはむろん、アツシの血を吸っているあの小父さまのことだ。
処女の生き血を欲しがる小父さんのために、涼子をだまして公園に連れ出して襲わせたのは、つい先週のことだった。
涼子はアツシのさいしょのときと同じように、全速力で逃げ回り、肩をつかまえられて、
首すじを咬まれてしまっていた。
黒髪を搔きのけられながら悶える姉の姿に思わず発情してしまったのは、いまでも内緒にしている。
涼子もまた、アツシとほとんど交代に公園に出向いて行って、通学用のハイソックスを惜しげもなく咬み破らせる関係になっていた。

それでさ――聞いてる?
姉の話は終わっていなかった。
きょう、あたし、アレなんだよね。具合悪くってさ、気乗りがしないわけ。
弟は男のうちに入らないのか。涼子はしゃあしゃあと、生理で具合が悪いと弟に告げた。
だからさ、身代わりになってくれる?だいたい、あんたがあたしをあんなのに遭わせたのがよくないんだからね。責任取りなさいよ。
言葉の内容がきついわりに心に突き刺さらないのは、涼子が終始ニヤニヤしていて、面白そうにしていたからだろう。
ほんとうに生理で具合が悪いのか?ふとそう思ったけれど、あえて問いただそうとしなかったのは男の知恵というものだろう。
だからさ、あたしの身代わりになって――あたしの制服着て、逢いに行ってやってほしいのよ。

そうなるともう、逆らうことはできなかった。
母親の帰って来てない家のなか、姉貴は自分の制服を箪笥から持ち出して来て乱暴に折りたたみ、畳のうえに置くと、「着なさい」と命令した。
え?え?ボク女の子になるの?
さいしょのうちは目を白黒させていたアツシも、姉の制服におずおずと手を伸ばすと、あとはもう止まらなかった。
釦のつけ方が反対のブラウスを着ているときはまだ、めんどくさいなあとしか思わなかったけど。
紺のプリーツスカートを脚でまたぐようにして引きあげて、腰に巻きつけてしまうと、一気になにかが変わった。
紺のベストをかぶって、赤いリボンを胸元に拡げると、気分はもうすっかり女の子だった。
「ウン、似合う。アツシ女子の制服似合ってるよ」
さいしょはからかい口調だった姉の声色が、本気になっていた。
「あんた、たまに女の子になって小父さまとデートしたら?あたしの服貸してあげるからさ」
そこまで真顔でそういうと、姉はちょっとずるい顔つきになって、弟を視た。
「ところでさ、あいつ制服好きだからね。その格好で出かけていくと、あんたきっと犯されるよ」
え・・・?
姉貴はもう、小父さんで初体験を済ませていたの?
問いたくても問うことのできない問いを胸に抱えて黙りこくる弟を、涼子は面白そうに白い歯をみせ、さあ行きなさい、と促しただけだった。

それ、相性好いじゃない。
自分の部屋に戻ったアツシが、茶色と赤のラインの入ったハイソックスを履いて降りてくると、涼子はいった。
「お気に入りのハイソックス、咬ませてあげるんだ」
良いことだと思うよ。大事な日になるのだから。アツシの気持ちが伝わるんじゃないかな。
涼子は真顔で弟を視た。

想いはすぐに、相手に通じたらしい。
「今度は咬ませてくれるのかな?」
好奇心たっぷりに自分の足許を見つめながら身を寄せてきた吸血鬼に抱き寄せられながら、アツシは無言でうなずいている。
まさぐりの掌が太ももを這い、スカートのなかに這い込んで、股間をとらえる。
姉から借りたショーツのうえからしつようにくり返されるまさぐりに、ショーツが濡れた。
ククク・・・
男は嗤い、いつものように、少年の首すじに咬みついていった。
吸いつけられた唇の熱さに、アツシはうわ言のように、「あぁ・・・っ」と声を洩らす。
半ば開いた唇を、男の唇でふさがれて。
生温かい呼気を一気に喉もとまで吹き込まれ、目が眩んだ。
そこから先は、よく憶えていない。
ブラウスに着いた赤黒いシミを気にかけながら、男の言うなりになってうつ伏せになって。
お気に入りのハイソックスのうえから、唇を吸いつけられる。
この前と負けず劣らずの、しつこい舐めかただった。
破く前に、舌触りをたっぷりと愉しまれたことに、少年は深い満足を覚えた。
それでもことさら迷惑そうに顔をしかめて、「小父さん、きょうはちょっとやらしいよ」とわざとたしなめてみた。
それが相手の男をそそるのだという知恵は、女の知恵のはずだったのに。
いつのまにかそんなものさえ、身についてしまっていた。
脚をばたつかせながら、慕いつけられる唇をどうすることもできなくなって。
さいごには、ふくらはぎのいちばん肉づきのよいあたりに、がぶりと牙を埋められていった。
生温かい血がハイソックスの生地を濡らす感触に、少年は不覚にも射精をくり返していた――
その日、スカートの裏地に精液を吐き散らされながら、股間に男性の一物を食い込まされていった感覚を、アツシは生涯忘れないだろう。
いつか身体の動きを合わせ、女のように悶えながら。
アツシは吸血鬼の性欲に、心の底から応えはじめていったのだった。

お気に入りだったハイソックスは足許から抜き取られて、男のコレクションに加えられた。
大人になったいまでも時折訪れる吸血鬼の邸で、かつてアツシにまとわれた衣類たちが、姉の制服や、近々結婚することになった彼女のスーツに交じって、卑猥な意図で集められたコレクションの一部となって見せびらかされるのを、アツシは心の底から楽しみに感じている。

母さんって案外、いい女じゃん。

2017年06月06日(Tue) 07:01:54

母さんって案外、、いい女じゃん。
村はずれの荒れ寺の奥深く、閉ざされていた本堂の扉から、人目を避けるようにして逃れ出てきた奈美子を見て、タツヤはグッときていた。
本堂のなかに入る前にはキリッと着こなしていたスーツを、ふしだらに着崩れさせて。
はだけたブラウス、乱れ髪。
眉には悩ましい翳を滲ませた奈美子は、息子の前に女の顔をさらしていた。

本堂の中でなにがあったのかは、もはや子供ではないタツヤには、察しがついている。
この村に棲み着いた都会の人妻たちは、この荒れ寺にひとりひとり呼び出されて、
村を支配している吸血鬼に襲われて生き血を吸われ、そして犯される――
そんな暗黙のルールを聞かせてくれたのは、ほかならぬ父親だった。
「母さんを迎えにいっておやり」
どうして父さんじゃいけないの?という問いは、飲みこまざるを得なかった。
そんなふうにして父親は、すでになん度も犯された母親の出迎え役を引き受けていたから。
自分の妻が犯されて戻って来るのを送り迎えするということが、夫にとってどれほど残酷なことか、と、タツヤは思う。
けれども、自分もそのひとの息子なのだと、思わずにはいられない。
そんな気分を抱えて寺に着いたとき、ほとんど出会い頭に犯された直後の母親に遭遇して。
タツヤの理性は跡形もなく、吹っ飛んでいた。

幸か不幸か、奈美子はタツヤに気づいていない。
本堂を出た縁側で、しきりに身づくろいをしかけていた。
その合い間にも――
はだけたブラウスのすき間からは、ブラをはぎ取られてあらわになった乳房が見え隠れして、
豊かにウェーブした乱れ髪は、女が身じろぎするたびにユサユサと妖しく揺れた。
われ知らず、タツヤは母親に向かって、一直線に歩みを進めていた。

「あっ・・・タツヤ・・・」
母親の顔つきを取り戻すのが一歩遅れたことを、悔いるゆとりはもうなかった。
奈美子は息子の手で縁側から荒々しく引きずりおろされて、
雨あがりの苔に覆われた庭先で、組み敷かれた。

獣の息をしている。
タツヤは自分で自分のことをそう思った。
けれども、いったん暴走し始めた衝動を、もう抑えることはできなかった。
息荒く奈美子のうえにのしかかり、ブラウスを引き裂き、ピンと突き立った乳首を唇に含む。
「よ・・・っ!!よしなさいっ!」
奈美子はかろうじて母親の理性をみせて、息子を制止にかかった。
けれども、タツヤの唇は奈美子の乳首をふくんだまま、それを舌先でクチュクチュとしごくように弄んでゆく。
「いけないっ!い・・・け・・・な・・・い・・・」
息をはずませて声を途切らせる奈美子に、タツヤはますます欲情を募らせた。

ああああああっ。
ひざ小僧まで弛み堕ちた肌色のパンストをまとったままの脚が強引に押し開かれて、
奈美子はなん度も絶叫をくりかえした。

「これで良かったんですかね・・・」
アツシは住職のまえ、翳った横顔を向けたまま呟いた。
「エエ功徳を施しなすったと思いますだよ」
住職は田舎言葉で、妻を息子に犯させている夫に囁き返した。
「ともかくも、きょうはおめでとうございます」
住職は不幸な夫のまえで深々と頭を垂れ、
不幸なはずの夫は、実の息子を相手に小娘みたいにきゃあきゃあとはしゃいでしまっている妻を、眩し気な視線を送って見守りつづける。

住職は、さっき犯したばかりの女が、若い息子の衝動に抗しかねて、目覚めてしまった歓びに耽り抜くのを目の当たりに、慇懃に合掌をすると、
母子のまぐわいを恍惚として見入ってしまっている男を残しそそくさと立ち去っていった。

”お見合い”の後日談――

2017年06月06日(Tue) 06:21:18

いえ、いえ。
もとから、そういう意味で申し上げたんですよ。
これからもどうぞよろしく・・・というのは、
目のまえのソファのうえ、永年連れ添った妻が、吸血鬼に犯されていた。

荒い息の下。
あ、な、た・・・ご、め、ん、な、さ、い・・・っ。
と、妻は謝罪をくり返し、
荒い息の下。
あんたの奥さんは好い女だ。
と、吸血鬼は称賛をくり返し、
ひそめた吐息を交えつつ、
あなたに初めてお目にかかった瞬間から、こうなってほしいと心から望んでいたのです。
と、記憶をすり替えられた夫は、うわごとのようにくり返す。

三人が初めて顔を合わせたのは、夫婦の間の一人息子のお見合いの席。
新婦の母親から依頼された仲人と称して現れたその男は、彼らの親よりも年配の、みすぼらしい男だった。
あとで知ったところによると、
仲人と称するその男は、実は新婦の母親の情夫であって、
ふたりの仲はその夫である新婦の父さえ認めていて、
当の令嬢さえ、すでにその男によって凌辱されていたという。

息子とは、ただならぬ因縁でもあったのだろうか、
初対面のその男を、即座にそれと察しながらも、
与えられた状況をすすんで受け入れて、令嬢との婚約を許したのだった。

なにも知らない夫婦は、息子の縁を取り持ってくれた仲人に、
これからも、どうぞよろしく。
と、挨拶を交わしたけれど。
まさかその挨拶が呪縛のように巻きついてきて、
夫婦ながら生き血を吸い取られ、そのうえ妻を情婦にされてしまうなどとは、夢にも思っていなかった。
それでも夫婦はそうした忌むべき日常を、いまは悦んで受け容れていて。
淫らな意図を抱えて自宅に出入りをくり返す男を迎え入れるたび、
どうぞよろしく。
と、会釈を投げるのであった。

男は我が物顔に、夫人の肩に腕を回しながら、夫に向かって宣言する。
こんどの週末もまた、きみの妻を借りてゆくぞ。
しかるべき人間の女を連れてゆくと、どこの婚礼でも歓迎されるのでな。

実の夫婦を装って、婚礼の席にまぎれ込んで、きれいな女を物色する。
そんな動機のために、つき合わされる妻だったが、

そのときにはあなた、芳名帳には彼の姓でサインするんですよ。

いまではそんなふうに、悪戯っぽく夫に嗤いかけている。
堅物だったはずの妻も、いまではすっかり蕩けてしまって、
情夫の言うなりに、好みに合わせる女になり替わってしまっていた。
そんな日常が、むしょうに愉しい。

この淫らな吸血鬼を家庭にひき込んだのは、息子の嫁になった女。
控えめなお嬢さんとばかり思っていたその女は、若くして淫婦になり下がっていた。
息子はそうと知りつつも彼女との婚姻を望み、
その忌むべき婚礼の引き出物として、
花婿の父親は長年連れ添った妻の貞操を汚され抜く羽目になった。

けれどもいまは、後悔をしていない。
嫁いだこの家以外の姓で、他所さまの婚礼の芳名帳に記帳する女。
妻が他の男の情婦となることに、
いまはいびつな歓びにむせ返る思いしか感じられない。


あとがき
またも、話が拡がってしまいましたね。。。
悪い癖です。 (^^ゞ

”お見合い”に隠された真の意義について

2017年06月06日(Tue) 05:44:44

娘のお見合いとは、娘を犯す相手を見つける作業だ――
白髪頭のなかでいっそうかたくなになった脳裏の陰に、カツヤはそんな妖しい想いを秘めていた。
きょうは、娘のお見合いの日――
相手の男性は、母さんが縁類を頼って見つけてきたという。
彼氏も作らずにかたくなに独りでいる娘の理香に、彼らは親らしい心配をしてはいた。
妻も夫も、吸血鬼の惑溺から逃れることができずにいながらも・・・

仲人を交えて――あとは若いお2人で――そんな一連の手続きのあと、カツヤは独り庭園の彼方をぼんやりと眺めていた。
「だいじょうぶですよ、お義父さん」
背後からかけられた声に振り向くと、そこには真理のお見合い相手がいた。
色白で目鼻立ちのととのった、しかしどこか胸の奥に秘めたいびつなものを感じさせる青年――
その彼が、うわごとのように力のない声色で、口を開く。
「娘を犯す相手を探す儀式って、思っているんでしょう?」
青年は、カツヤの感じていた妄想を、ずばりと言い当てていた。

ぼくもそんなふうに、感じていたんです。
でもお嬢さんとのお見合いは、そうとばかりとはいえない。
お嬢さんはもう、男を識っている。
そうと知りながら、お義父さんも、お義母さんも、疵ひとつない娘という触れ込みで、
僕の花嫁候補としてお嬢さんを着飾らせて連れてこられた。
しかるべき家に嫁にやってしまえば、自分たちの責任を果たせるのだと――
いえ、いやな言い方になってしまってすみません。
それでもお嬢さんを犯す権利を手に入れることに、変わりはないわけですから――
でも本当にあなたが探していらっしゃるのは・・・
自分の娘を犯す男性ではなくて、
嫁いだ娘を寝取られる男性 なのではないですか?
妻を寝取られる日常を甘受することのできる、寛容な夫。
ちょうど、あなたみたいな――

青年は、なにもかも見通している。
どこに出しても恥ずかしくない良家の娘として育て上げながら。
その一方では、淫らな吸血鬼にうら若い血液を吸い取られる歓びを識ってしまった娘。
もう、普通の結婚で満足できるからだではないことを、親である彼らがもっともよく承知していた。

できますよ。
青年は冷ややかに笑みながら、いった。
ぼくなら、吸血鬼に純潔を捧げたお嬢さんを、妻にすることができます。
そして、妻になった真理さんが吸血鬼に誘い出されて、不倫に走るのを許すことも・・・
だって、この縁談を承知したのはぼくだから。
両親は、なにも知りません。まだなにも、わかっていません。
でもきっと、ぼくの挙式までのあいだに、お嬢さんの血を吸っている吸血鬼は母のことにも目をつけて、襲って血を吸おうとするのでしょう。
ぼくはきっとそのときには、母の名誉を守ることよりも、そのひとの欲求を満足させるほうを、優先させてしまうでしょう。
凄腕の彼のことだから――
母と永年連れ添った父さえもたぶらかされて、
母を情婦にしたいというかれの申し出を、快諾してしまうことでしょう。

そんな日常に、ぼくは強烈に、憧れているんですよ。
そう、あなたはみつけてくれたのです。
娘を犯す相手を。
そして、ご自分と同じく、妻を寝取られることを歓びと感じることができる相手を――

男ふたりは、ニッと笑った。
お互いの笑みのなかに、自分との同質性を認め合う笑いだった。

娘をよろしく。
こちらこそ、末永く・・・

なんも知らない青年の両親は、仲人の老人が人妻の血を狙っているとはつゆ知らず、
これからもどうぞよろしく・・・などと、言ってはならないことを申し出てしまっている。

まな娘の吸血。 2

2017年06月06日(Tue) 04:34:53

娘さんに、お手本を見せたいのぢゃろう?
うろたえる美香を相手に、吸血鬼は余裕たっぷりだった。
美香を抱きかかえた腕はそのまま彼女の胸に伸びて、
さりげないまさぐりを、さっきからくり返している。
男が30代の人妻の生き血以外のものまで欲していることが、
居合わせたカツヤの目にも、露骨に伝わった。

「奥さんと仲良くさせていただく。よろしいね?」
男の問いにカツヤが目を背けると、
「いや失礼、野暮な問いでした」
と、意外にさっぱりと矛を収めた。
だが、美香の理性に対する挑発については、男はさっぱりとしてはいなかった。
ひどくネチネチとして、とにかくしつっこかった。
はだけたブラウス越しに。
たくし上げられたタイトスカートの奥に。
巧みなまさぐりを揉み込まれて。
美香はさっきから不覚にも、ちいさな声をあげつづけている。

吸いつけられた唇の裏側に隠れた牙が、美香の穿いているストッキングを咬み破るのを目の当たりにしながら。
「きっと楽しいんだろうね。すぐ破けるしね」
真理はしらっとした目をして、母親の受難を見つめつづけていた。
「ママの穿いているストッキング、あのひと最初から狙っていたんだね」
少女の目線は冷静で、しかも的確だった。
「あたしのハイソックスよりも、おいしいのかな」
そう呟いたときだけは、ちょっと不満そうに、唇をすぼめて自分の足許に目を落とす。
「そんなことはないよ――そこは別腹だって、あいつが言っていた」
「ふうん・・・やっぱりいやらしいんだ」
冷ややかな目線の持ち主になった少女は、言葉づかいさえ大人になっている。

「ストッキング穿くような大人になるまで・・・がんばるんだぞ」
いったいなんをがんばれというのだろう?自問するカツヤに、少女はいった。
「ウン。お父さん、真理がんばるよ。がんばって大人になって――あたしママみたいに不倫するから」
どきりとしてわが娘をふり返るカツヤに、少女はフフッと笑ってみせた。
傍らで犯され、不倫の愉しみに耽っている母親のことなど、眼中にないといわんばかりに。

ご感想は・・・?

2017年06月06日(Tue) 03:47:09

ご感想は・・・?
自分を犯した男を、まっすぐに見あげながら。
組み敷かれたまま、妻は訊いた――どすの利いた、低い声色で。
まぁまぁだな。
男はいけしゃあしゃあと、にこりともせずにそういった。
たったいま。
自分の股間を満足させただけの女に向けて。
それでももういちど、欲情し直したように鼻を鳴らして、
妻の上へとおおいかぶさって。
自分のペ〇スをねじ込むようにして、セックスをした。
妻は腰を振って、相手の劣情に応えていた。

ひどいじゃないの。
もういちど身を起こした男を相手に、妻はいった。
貞淑女房だったのよ~。
主人しか、識らなかったの~。
それなのに、まあまあだなんて。
涙声になった女に、男はちょっとびっくりしたような顔をして。
すまねぇな。心無いことを言った。
わかった、わかった。
お前は最高の女だ。
実をいうとな。
俺はいまの瞬間またがっている女以外のことは、みんな忘れちまうんだ。
もう少しだけ。
あんたの生き血を、吸わせてくれ。

わかった。
妻は静かな声色で、いった。
憑きものの落ちたような、声だった。
じゃあ私も、主人のこと忘れてあげる。
もういちど、私のことを好きにして――
妻は今度は自分から、脚を開いていった。
引き裂かれたストッキングをひざ小僧の下までずり降ろされた脛が、それはみずみずしく、
この女が娼婦に堕ちたのだといわんばかりに輝いていた。

咬まれた首すじから血を流しながら、やつの情婦に堕ちた女は、喘ぎながら応えつづけた。
あなた・・・ゴメンね・・・でももう少しだけ、ガマンして・・・
妻を犯される屈辱をガマンしろというのだろうか?
それとも――ズボンのなかで逆立っている欲情をガマンしろと、なにもかも見通したうえで言っているのだろうか?
わたしの無言の問いには答えずに、妻は明け方になるまで、男の切実な欲求に、息をはずませて応えつづける――

まな娘の吸血。

2017年06月05日(Mon) 07:53:01

きれいなお花がいっぱい咲いているお庭の真ん中に、白いテーブルとベンチ。
ピンクのトレーナーにデニムのスカート姿の真理は、トランプ遊びに興じている。
相手の男は祖父よりも年配にみえる、顔色の悪い吸血鬼。
ふさふさとした黒髪から覗く真理の白い首すじを、
男がもの欲しげにチラチラと盗み見ているのが、父親の目からも露骨にわかった。

真理がこちらに気づいて、白い歯をみせる。
無邪気にはしゃいだ笑顔だった。
「パパ~?紹介してあげる。真理が仲良くなった吸血鬼の小父さん。
 この街に来て初めて仲良くしてくれたのよ。
 お礼に、トランプに負けたら血を吸わせてあげる約束したの。
 パパは真理のこと、応援してくれるわよね?」
少女の口ぶりに、切迫感は少しもなかった。

「やだー、勝っちゃった。小父さま弱いのねぇ」
意図せぬ勝利に戸惑いながら、少女はちょっとだけ、吸血鬼の小父さまに同情の視線を送る。
小父さまはどうやら、本気でトランプの勝負をしていたらしい。かなりがっかりした顔をしている。
真理は、そんな小父さまをいっぺんで力づける方法を心得ていた。
「いいわ、勝たせてくれたお礼に、真理の血を吸わせてあげる♪」

ちょっとだけだよ。痛くしちゃイヤよ。
真理はこちら側のベンチに移って来た小父さまを、ドキドキとした流し目で見つめる。
「じゃあお父さん、いただくよ」
住むところをなくして、流れ流れてたどり着いた、この街には。
妻も娘も彼らのために生き血を餌食にされるというのを、承知のうえで訪れたはず。
「いいわよ。仕方ないものね」
妻もそういって、仕方なしに頷いていたはず。
真っ先に彼の毒牙にかかった父親は、理性をすり替えられて、家族の血を悦んで捧げると誓ったはず。
けれども、やはり――
飢えた吸血鬼にか細い肩を抱き寄せられる娘を前に、心平らかではいられない。
吸い残されたわずかな血が、身体じゅうを駆けめぐり、
干からびかけた血管のなかで、毒々しい脈動をはずませる。
同じ血を宿すまな娘もまた、あの牙を埋め込まれてしまうのだ――
そうと知りながら、カツヤは地に根が生えたように、動くことができなくなっていた。
あれよあれよという間に・・・真理は魔性の猿臂にギュッと抱きすくめられて、
首すじを咬まれていった――

ほんのふた口、み口・・・
そんな吸血だった。
それでも真理は頬をほてらせ目を輝かせて、「すごい。すごい・・・」と、くり返していた。
男がなおも飽き足らず、真理の太ももを咬もうとして、デニムのスカートを引き上げると、
さすがに少女らしい潔癖さで、「ダメ!エッチ!」と、スカートを抑えたけれど。
にょっきり伸びたふくらはぎに、ねずみ色のハイソックスのうえから吸いつけられてくる唇は、こばもうとはしなかった。
「脚イタズラするの、好きなんだね・・・?」
お気に入りのハイソックスによだれをジュクジュクとしみ込まされるのを、顔をしかめながら見おろしていたけれど、
ひと言「いいよ・・・」と、囁いて。
真新しいハイソックスを、惜しげもなく咬み破らせてしまっていた。
圧しつけられた唇の下、赤黒く染まるシミが拡がるのを、面白そうに眺めていた。

「こんどは私の番・・・ね?」
カツヤの傍らには、いつの間にか妻の美香が佇んでいる。
「そう・・・だね・・・」
煮え切らない夫の態度に、美香はわざとイタズラっぽく笑うと、夫の頬をつねりながら、いった。
「奥さんの浮気も、潔く認めなさい」
ミセスの女を相手にするとき、吸血鬼は“男”としても振る舞うときいていた。
けれどもいま、まな娘の吸血を実見してしまった男には、もう理性は残されていなかった。
「・・・はい。」
妻の言いぐさに素直に呟きかえすと、美香はウフフンと満足そうに笑う。
「なにも感じないでいてあげるつもりだけど・・・乱れちゃっても許してね」
カツヤの胸のなか、妖しい翳りがザワザワととぐろを巻いていた。

古いお話♪

2017年06月04日(Sun) 07:45:00

管理人のつぶやきです。^^

なん年もまえに描いたお話にコメントを頂けるのって、嬉しいですね♪
ブログの欠点は、過去の記事がどんどん埋もれていくことだと思うのですが、
どんなに古い記事であったも、後悔されている以上検索機能やリンクを使えばたどり着けるはず。
過去記事が下に下がっていくという物理的な理由だけではなく、
描き手・読み手の双方が、古い記事を注目してもらえない記事にしてしまうのでは?って感じています。

先日コメをいただいたお話は、7年前・9年前に描いたもの。
描いてから何年も経つはずなのに、なぜか描いた当時のことを憶えています。
コメをいただいたお話が、たまたまそういうお話だったのか、
かなりのお話について思い出せるのか、
謎です。 (笑)