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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

女装校生のための 安全な通学のための手引き ~吸血鬼の出没する街編~

2017年07月31日(Mon) 06:19:14

1. 女装校生になりたいという希望を、親に告げる。
親御さんの許可は、さいしょの関門です。
真摯に説得して親御さんの理解を得、女装校生としての一歩を踏み出します。

2. 女装校生にふさわしい服を買いそろえる。
中高生の立場では予算に限りがありますから、親御さんにそろえてもらいます。
通学用の制服・私服、お出かけ用の服、それにふだん着も女の子用のものをそろえます。

3. すすんで集団登校に参加する。
なによりも気恥ずかしいのが、みんなに視られること。
けれどもそれは、避けては通れない道です。
集団登校に参加して、身近な生徒・児童たちに自分の置かれた立場を態度で示しましょう。

4. からかわれても、へこたれない。
付き添いのお母さん方のよそよそしい態度。
周囲の女子の白い目。
それに、男子のからかいに屈しないこと。
特に年下の男子は天敵です。
「おかまだぁ」と露骨に言われても、笑ってスルーできるようになりましょう。
いずれ、彼らのうちの何割かは、あなたと同じ道をたどります。
お手本を見せるつもりで接しましょう。
集団登校では横断歩道の誘導などの役割をすすんで引き受けるのも良いでしょう。
一週間も経つと、周囲の目も自然になじんできます。

5. 吸血鬼に遭遇したら、進んで応接を引き受ける。
街には若い生き血を求めて、吸血鬼が出没します。
もしも集団登校の列が吸血鬼に遭遇したら、すすんで応接するようにします。
あなたのおかげで見逃してもらえた女子には、感謝されるはず。
吸血鬼と接するときは、礼儀正しく潔癖な女の子として振る舞い、誇りを忘れないこと。
この街の吸血鬼は、心優しい魂の持ち主なので、
ひとしきり乱暴狼藉をして欲求を満たした後は、紳士としての気遣いを示してくれます。

気高く振る舞えば、慇懃な気遣いがかえってくるもの。
レディとして、上手におつきあいをしましょう。
彼らは女の子の気をひくために、悪戯をしかけてきます。
吸い取ったばかりの血をわざとブラウスにしたたらせたり、
ハイソックスのふくらはぎによだれをたっぷりとなすりつけて、あげくの果てに咬み破って愉しんだりします。
服を汚されたら可愛く眉をひそめ、顔をしかめて、軽い抗議を示しましょう。
彼らは女の子の迷惑そうなそぶりに、いっそうそそられます。
あまり意地悪が過ぎたときには、泣きまねで応えます。
きっと、家まで送り届けてくれるでしょう。

6. それでもいっしょにいた女子を求められてしまったときは・・・
吸血を迫られた不運な彼女といっしょにいてあげて、相手の気が済むまで血を吸わせてあげます。
彼女が初体験で怖がっている場合には、先に咬まれてお手本を見せてあげましょう。
複数の女の子を同時に襲うとき、彼は代わりばんこに血を吸う習性があります。
あなたの次には彼女、彼女のつぎにはあなたです。
彼女が「吸血されるのも悪くないな」と思うことができるよう、愉しげに振る舞いましょう。

おなじ吸血鬼に襲われたもの同士は、独特の連帯感や共犯意識をもつことになります。
彼女とは深いおつきあいができるかも。
帰り道を待ち合わせて、ふたりで登下校する関係になります。
並んでベンチに腰かけて。
代わる代わる首すじを咬まれて。
おそろいの色のハイソックスを履いた脚を並べて、恥じらいながらもくまなく咬ませてあげて、
うら若い血潮でバラ色のシミを、たっぷりとつけてもらいましょう。
どっちのシミが派手かしら?なんて言葉を交わせるようになったら、
彼女は心の底まで理解し合えるいちばんの親友、そして恋人になってくれるはず。

7. ドキドキの初体験。そしてさいごは、「男」らしく。
吸血鬼は処女の生き血を好みます。
それと同じくらい、女の子とはもっとエッチな体験をしたがります。
進級や卒業は、ひとつの節目。
新たに入学してくる女の子たちと入れ替わりに、処女を卒業することになります。
初めて犯されるときも、彼女と一緒♪
さいしょにあなたが。それから彼女が。
同じ腕に抱かれて、夢中になって。
親御さんに買ってもらったスカートの裏地を、
親御さんにはナイショの儀式の証しで、真っ赤に濡らします。
ワクワク、ドキドキの初体験。
そして、嫉妬にズキズキ胸を疼かせながら、彼女が犯されるのを見届けましょう。

さいごは「男」らしく、責任を取ります。
あなたは吸血鬼の過ちの責任を肩代わりして、彼女と結婚の約束を交わします。
それからも、ずっと・・・
吸血鬼に抱かれる彼女を目の当たりに、
支配される幸せ、嫉妬のときめき、そして辱められる歓びを深めてゆくのです。

吸血鬼の下僕。

2017年07月30日(Sun) 05:14:09

ぼくの血を吸っている吸血鬼に。
妹を見初められ、
彼女まで見初められてしまったぼくは、
いつも短パンの下に履いている、スポーツ用ハイソックスの脚を伸ばして、
ツヤツヤとしたリブ編みのナイロン生地のうえから、血に飢えたヒルのような唇を吸いつけられて、
ふたりのまえで、生き血を吸われるお手本を見せてあげる。
若い獲物たちが、吸血鬼をまえにして、
怖がらずに自分のうら若い生き血を吸い取らせてあげることができるよう、
おぜん立てをしてあげるために。
彼を愉しませるために用意した、真新しいナイロン生地のうえ。
みるみる拡がる真っ赤なシミに、ふたりの少女は白い顔を並べて、面白そうに見入っている。

妹の履いていた、ひし形もようのハイソックスも。
彼女の履いていた、通学用の濃紺のハイソックスも。
どちらも、好色な唇をくまなく吸いつけられて、意地汚くよだれをしみ込まされて、
ずるずるとだらしなく引きずりおろされ、見る影もなく咬み剥がれていって、
さいごにつま先から抜き取られ、せしめられてゆく。

年ごろの少女たちの足許を彩るハイソックスは、彼らの絶好の餌食。
きょうもまた、妹の、彼女の履いているハイソックスが、戦利品としてせしめられて、
数多い彼のコレクションのなかに、加えられてゆく。
そんな事実に、マゾの血をドクドクと昂らせてしまうぼく――

恥知らずなぼくのまえ、
妹も、彼女も、さいしょは拗ねながら、さいしょは強がりながら、
眉を逆立て、震わせながら、生き血をチュウチュウと、吸い取られてゆく。
でもやがて、牙の切っ先に含まれた毒に、理性を麻痺させられて。
恥を忘れて、くすくす、へらへらと笑いこけながら。
なん度も首すじに圧しつけられる飢えた唇に、
われとわが身をめぐるうら若い処女の生き血を、惜しげもなく含ませてやって。
抱きすくめる猿臂が、着衣を通してしみ込ませてくるまさぐりに、
きちんとそろえたおひざを、崩してゆく。

お兄ちゃんのばかっ。妹は言った。
さいごまで責任取りなさいよ。彼女は言った。

どちらのことばも、しんけんに受け止めよう。
そう、ぼくは吸血鬼の下僕。
身内の女たちを愛でられることを、たまらなく誇らしいと感じる、忠実な下僕。

ハイソックス2題。

2017年07月24日(Mon) 07:56:11

前作と前々作の「ぼく」は、たぶん同一人物です。
前々作では妹の履いているひし形もよう(アーガイル柄というそうです)のハイソックスを。
前作では彼女の履いている濃紺のハイソックスを。(きっと学校指定の通学用です)
どちらも同じ吸血鬼に、咬み破られてしまいます。
彼女たちもさいしょは抵抗したり、抵抗を感じながら許したりしているのですが、
やがて牙に含まれた毒に理性を汚染されて、徐々に心を許していってしまいます。

とくに、彼女のほうはしたたかです。
お嫁に行けない身体にされてしまってもいいように、ちゃんと彼氏を退路として確保します。
そして、彼のなかに芽ばえた寝取られ属性にさえ目をつけて、
大変な選択を迫ってしまいます。
きっとこうなると・・・彼は彼女の純潔を、吸血鬼にプレゼントしてしまうのでしょうね。まだ先のことかもしれないけれど。

カジュアルなひし形もようのハイソックスも。
知的な濃紺のハイソックスも。
吸血鬼の餌食にされて、よだれをたっぷりしみ込まされて、だらしなくずり降ろされて、みるかげもなく咬み剥がれてしまう――
どういうわけか、そういう情景を描きたくて、たまらないときがあるのです。

紺のハイソックスを、咬み剥がせて・・・

2017年07月24日(Mon) 07:50:38

Y子とつき合うようになって、もう3か月になる。
つき合うようになってからは、毎日帰り道を一緒に帰っている。
下校途中にいつも立ち寄る公園は、ひっそりとした木陰が、そこかしこにあった。
公園の隅っこの木陰のひとつの下に入ると、
ひんやりとした空気の向こう、黒ずくめの男の影が、ぼくたちを待ち受けていた。

やつと待ち合わせるようになったのは。
つき合うようになって、二週間ほど経ったあの日のことだった。
初めてのキスを交し合った後。
お互い相手の目線を気まずそうに避け合って、
なにを話題にしていいかと戸惑っているときに。
「あんた、吸血鬼でしょ」
Y子が尖った声をだして、ぼくとは別の方角に出し抜けに話しかけた。
振り向いた向こうにいたのが、やつだった。
色っぽい雰囲気がかもし出されると、本能を呼び覚ましてしまう男――
その日家に帰って、初めて聞かされたのだ。
彼が出没したのは、母さんがまだ娘のころからで、
それ以来この公園が
「お嫁に行けなくなる公園」
って呼ばれるようになったのを。

「あんた、吸血鬼でしょ」
周囲の空気をがらりと変えるほどの尖った声に、男はくぐもった声でこたえてきた。
「すまないね。喉渇いてるんだ」
ぼくはとっさにY子のをかばうように立ちはだかって、でも目線をとらえられてしまっていた。
身動きできなくなったぼくは、そのまま首すじを咬まれて血を吸われて、
息をのんで立ちすくむY子のまえで、
短パンの下に履いていたスポーツ用のストッキングのうえから、ふくらはぎまで咬まれていった。
真っ白なリブ編みのストッキングのうえ、赤黒いシミが、じわっと拡がる。
つぎは、Y子の番だった。
「なによ」
白い目で相手をにらみ返すと、それでもやつはたじろがず、彼女との距離をつめた。
失血のあまり尻もちをついてしまったぼくは、もう手も足も出なかった。
ちく生。ちく生。やめろ。やめるんだ・・・
心の叫びは、通じない。いや、やつは明らかに気づいているのに、まったく無視された。
Y子は制服のブラウスの両肩をつかまれて、無抵抗に首すじを咬まれた。
やつが咬みついた瞬間、肩までの黒い髪がゆらっとするのを、ぼくは見た。
ちゅう~っ・・・
Y子の血を吸いあげる呪わしい音が、ぼくの理性を狂わせる。
やつはしんそこおいしそうに、Y子の血を吸い取っていった。
こんどはY子が、尻もちをつく番だった。
尻もちをついた後に狙われるのは、ハイソックスのふくらはぎだと、自分の経験でわかっていた。
けれども、どうすることもできなかった。
通学用の、濃紺の無地のハイソックスのうえ、やつの呪わしい唇が、忌々しいほどしっくりと、密着してゆく。
Y子は気丈にも、表情を変えずにやつのことを睨みつづけていた。
哀切な声で助けを求められるよりか、ずっとましだった。
彼女は自分にふらちな行為を働く吸血鬼をさいごまで睨みつづけながら、
紺のハイソックスを恥知らずな唇にいたぶり抜かれ、咬み剥がれていった。

「週に二回だけ、きみの彼女をお借りする。待ち合わせ場所は、ここ」
男が手短に、これからの三人の関係について説明するのを。
失血で身動きできなくなったぼくたちは、ただ虚ろな目になって、聞き入っていた。
「わしのことは、周りの人間に話してもよいし、話さなくてもよい。
だれの自慢にもならないし、だれの恥にもならない。
きみたちの履いている靴下を愉しませてもらうが、弁償はしてあげよう」
「弁償なんか、いらないから」
Y子がぶっきら棒に、初めて口を開いた。
咬みたければ、咬めばいいじゃん――いつもの突き放したような言い方を、取り戻していた。
「それから、あんた」
Y子は吸血鬼に対するのと同じくらい尖った目線を、こちらに据えた。
「あたしのこと、守れなかったんだから――責任取りなさいよね」
「責任って・・・」
「あたしのことを必ず、ここまで連れてくること。
 貧血になったらちゃんと介抱して、家まで送り届けること。
 こいつがあたしにやらしいことをしても、妬きもちをしないで受け入れること――
 いいわね?」
一方的な申し渡しを、やつはクックッと笑いながら聞き、
「そうするがいいだろう」
と、ぼくに言った。
女に逆らうな――男どうしの忠告なのだと、ぼくは悟った。

それ以来。
ぼくたちは、公園の寄り道をくり返している。
「履いてきてあげたわよ。紺のハイソックス。咬まれるの迷惑なんだけど」
いつもぶっきら棒な口調で、相手を見あげるY子。
すすんで自分からベンチに腰かけて。
ぼくのことも、すぐ隣に腰かけさせて。
スッと伸ばしたふくらはぎのうえ、ずり落ちかけていたハイソックスを、きちっと引き伸ばして。
「好きにしなさいよ」
まるで脅しつけるような単刀直入な声色で、やつを見あげる。
やつは恥知らずにもぼくの前、ククク・・・ともの欲しげな含み笑いを洩らしながら、
Y子の足許にかがみ込んでゆく。
よだれの浮いたべろが、Y子のハイソックスになすりつけられるたび。
ぼくはその様子を、ドキドキとして見入っていて、
Y子がそんなぼくの横顔を盗み見るのも構わずに、
濃紺のハイソックスのうえを這いまわる唇のあとを、半透明のよだれが尾を引いてゆくようすを、目で追いかけてゆく。
さきに咬まれたぼくの前、
貧血で手も足も出なくなった傍らで、
制服姿のY子は、濃紺のハイソックスをくしゃくしゃになるまで咬み剥がれていって、
それでも表情を変えずに、やつのいやらしいやり口のいちぶしじゅうを見届けてゆく。

やつが立ち去ったあと。
Y子はじっとぼくを見あげて、いった。
「ね。どっちがさきにあたしを抱くの?」
え・・・?
「あなた、さいごまで責任取るんだよね?」
あ、ああ。もちろん・・・
応えかけたぼくに、Y子はなおも、たたみかける。
「だったら、あなたが決めなさいよ。
あなたが先にヤるのか。
自分の目の前で、あいつにあたしの処女を奪わせるのか」
Y子の言葉は、短刀のように、ぼくの心臓をぐさりと突き刺した。
ぼくが先にヤるのか。
やつにさいしょにヤらせるのか・・・
Y子の処女を、目の前で奪われる――
その想像にぼくは目をくらませる。
グレーのプリーツスカートのすそからにょっきり覗く、Y子の太もも。
紺のハイソックスに包まれたふくらはぎも。
むき出しになった太ももも。
もう、大人の女の肉づきを帯びていた。

ひし形もようのハイソックスを履く妹。

2017年07月24日(Mon) 07:10:47

ひし形もようのハイソックスを履いた脚をバタバタさせながら、
妹が吸血鬼に抑えつけられて、首すじを咬まれてゆく。
発育の良い小麦色の首すじに突き立てられた牙で、クイッと咬まれた瞬間、
小さな唇からアアッ!と声をあげて、妹はバタつかせていた脚を引きつらせた。

きゅう、きゅう・・・ごくん、ごくん・・・
吸血鬼は喉を鳴らして、妹の生き血をむさぼるように飲み耽ってゆく。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
ひし形もようのハイソックスの脚を再びバタつかせながら、援けを求める声を聞き流し、
吸血鬼が獲物にかぶりつく有様を、ぼくはばかみたいにボーっと眺めてしまっていた。

部活が終わったあと、練習用の無地のストッキングから、わざわざ新品の試合用のストッキングに履き替えて。
白地に赤のラインの入ったストッキングの上から唇を這わされて、
リブ編みのナイロン生地の舌触りを、くまなく愉しまれたあげく――
むき出された牙で、がぶりとやられてしまう。
いま、ぼくのひざから下を覆っているストッキングは、わざとしみ込まされた血に、真っ赤に濡れて、
ぬらぬらと生温かく、ぼくの足許にへばりついている。

母の生き血を欲しがって、なおもしつこく下校のあとをついて来た吸血鬼は、
通りがかった妹に、目をつけた。
ミニスカートの下に履いたひし形もようのハイソックスに目がくらんで、
しきりにあの子はどこの子だ?とぼくに訊き、
「妹だよ」
言いにくそうにそういうと、それはいたって好都合!とばかりに、妹のあとを尾(つ)けて、家のなかにまであがり込んできたというわけだ。

「お兄ちゃん、この人だれ?」
怪訝そうな妹に。
「あんたの血を吸いに来た」
男はこれ見よがしに牙をむき出して、本性をあらわにする。
えっ?えっ?どういうことっ??
両手で口をふさいで戸惑う妹は、伸びてきた猿臂をかわし、
家じゅうを逃げ回る。
楽しい鬼ごっこの始まりだ。
ひし形もようのハイソックスの脚を追いかけて。
やつはわざと手かげんしながら、妹を追い詰めていって。
さいごに抱きすくめたのは、本人の勉強部屋だった。
「キャーッ!」
身を揉んで振り離そうとするさいごの努力を押し切って、
そのままたたみの上へと、抑えつけてしまったというわけだ。

「助けてっ!助け・・・」
妹はとうとう声を途切らせて、ウーッとうめいて白目をむいた。
男は妹のうえから身を起こし、ククク・・・ッと、意地悪そうに笑う。
これからが、お愉しみタイムなのだ。
やつはそろそろと起こした身体を、こんどは大の字になった足許へとかがみ込ませてゆく。
ひし形もようのハイソックスの舌触りは、いったいどんなふうなのだろう?
這わされた唇から洩れるくちゃッという音が、忌々しいほど嬉しげだった。

う~ん・・・
妹が正気づくのに、たっぷり30分はかかっていた。
そのあいだじゅう、やつはご熱心にも、しつこくも。
ひし形もようのハイソックスのふくらはぎに、くまなく唇を這わせつづけて、
妹の履いている靴下に、いやらしいよだれをなすりつけてゆく。
「エエのう・・・エエのぅ・・・オイ、数雄。きょうの獲物は愉しいのぅ」
やつが恥知らずにもくり返すうわ言に。
ぼくも恥を忘れて聞き入っていて。
気の強い妹が、それとは気づかずに、自分の履いているハイソックスを吸血鬼の意地汚い欲情のまま愉しまれてしまっている風景を、ただぼうっとして、眺めてしまっていた。

ハッとわれにかえった妹は、這わされる舌の感覚に、キッと目線を自分の足許に転じた。
あっ!という表情を泛べると、咎めるようにぼくをにらんで、歯を食いしばって、脚を男の猿臂から引き抜こうとする。
彼女が正気にかえったタイミングは、最悪だった。
まだ失血から回復していない妹は、ひし形もようのハイソックスの舌触りを、愉しませつづけるしか手がなかったのだから。
やがて男はふたたび牙をむいて、妹の強いまなざしをくすぐったそうに受け流しながら、
ひし形もようのナイロン生地ごしに、牙をズブズブと、埋め込んでいった。
アアアアッ・・・
妹は、悲痛な声をあげて、痛そうに眉を寄せる。
けれどもそれはさいしょに咬まれたときよりも、たんなる痛みとは違う感情を滲ませていた。
「痛み」をうわまわったのは、、「羞ずかしさ」。
そして、妹の本能は、正しかった。
やつの術中にひき込まれかけた妹は、なおもしつように足許をいたぶろうとする吸血鬼をまえに、
知らず知らず脚をくねらせて、やつの吸いやすいように、脚の向きを変えてやってしまっている。
身近な人が、洗脳される――
母さんが初めて襲われるのを目にしたときに感じた、あの後ろめたい従属感を。
ぼくは再び、ゾクゾクと。
震えあがってつま先立つほどの歓びを、身体じゅうにみなぎらせていった。

ふくらはぎに、むこう脛に、足首に。
くまなく吸いつけられる唇は、妹の血をたっぷり吸って、
妹はすでに相手の下心をじゅうぶんに察しながらも、
気に入ってもらったひし形もようのハイソックスを愉しませつづけてしまっている。
背後のドアの向こう、母さんが身を忍ばせてきたのにも、気づかずに。

ぼくの耳もとで、母さんが囁いた。
「ゆう子まで、襲わせちゃったの?」
「やつのほうで、勝手に目をつけたんだ」
「相性なのかね・・・」
呟く母さんに、
「相性なんだろうね・・・」
呟きかえすぼく。
気丈な母さんが、やつの気配を察して真新しいストッキングに穿き替えているのを、ぼくは見逃さなかった。
「ゆう子が気絶しちゃったら、あとで母さんの部屋に来るように言って」
言い残した足音が、ぼくの背中に遠ざかってゆく。
抱きすくめられたまな娘が、クスクス、へらへらとくすぐったそうに笑いながら。
自分の身体をめぐるうら若い生き血を、いまは惜しげもなく振る舞い始めたのを見届けたうえで。

「うちの父さんが・・・」短歌バージョン

2017年07月18日(Tue) 08:21:57

構想がもりもり湧いてきたので、前々作の短歌バージョンを作りました。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3499.html

妹の 生き血欲しいと せがむ人を
  断り切れずに 誘い込む夜          1

妹の 血が美味ければ 母親も
  きっと美味かろと おねだりをされ      4

妹の 白いハイソを 汚されて
  母のパンスト また破かれて         5

妹の 初体験にも ドキッとし
  母犯されて さらにズキズキ        16

母さんの パンスト破り 血を啜る
  ぼくのハイソを 破いた牙で        20

気の強い 母さんねじ伏せ 支配して
  ぼくもしんそこ 服従する気に       17

父さんに 黙っていてねと 言う母に
  仲間はずれは 好くないと応え       18

いつもより 帰りの早い 父不運
  妻が抱かれる場に 帰り着く        19

えっ!?なんで? どういうことだ? いつからだ?
  うろたえながらも 視つづけた父      22

おずおずと お似合いだよね?と 言うぼくに
  そうかも知れんと まだ視つづける父    23

とめないで つい視ちゃうんだ ヘンだよね?
  母さん守れず いけない子だね・・・    24

視たくなる いけないけれど どうしても
だから内緒で 覗いていたの        25

好きだから 視ちゃうんだよねと いうぼくに
そうなのかもねと 父もうなずく      26

意外にも じゃまをしないで 見守って
  ロマンスだからと もの分かり良い父    21

間男が 帰ったあとに なに食わぬ
  顔してもどる 父は賢く          27

母さんを 奪(と)られちゃったね これからは
  よがる母さん 視て過ごそうね        2

母犯す 人のぞき見て 苦笑い
  父子で交わす 大人の同意          3

頼むから きみの母さん 抱かせてと
  せがむ親友 断り切れず          28

いちどすれば 二度目がふつうに あるように
  二人目迎えて 母うろたえず        29

母さんと 初体験した 親友の
  自慢話に  フクザツなぼく         6

親友に 女が欲しいと ねだられて
  いい服着ててと 母に電話を         8

日ごろから しつけにきびしい 母さんの
  別な一面 見せつけられて         30

母親から 女になった そのひとと
  近しくなった 気になるこのごろ      31

6時ごろ 勤め先から 帰宅する
  母のスト脚 狙う親友            9

パンストを 破かれ路上で 犯されて
  服の泥払う 母は冷静           32

勤め帰り スーツ汚して 犯される
  母さん見つめる ぼくはドキドキ      33

賢妻で しっかり者の 母さんは
  凛と振る舞い 役目を果たす        34

役目とは 息子の友の 筆卸し
  浮気じゃないと 言い放つ母        35

好きなのは 雄太の母さん だからかな
  母を犯した 友のつぶやき         10

ハルオなら 母さん抱かれて 嬉しいね
  口突いて出た 本音に戸惑う        11

きみならば 母の相手に ふさわしい
  息子のぼくが イチオシするよ       36

たまらない 女がほしい ねだる友
  きょうは日曜 父さんいるよ        37

かまわない 父さんいたって いいじゃない
  女ひでりの友に 口説かれ         12

かまわない 父さんいても 招(よ)びなさい
  父の言葉に 耳を疑う           13

かまわない 父さんいたって いいじゃない
  母さん惑うの 視たがってるの       15

母は強し 女も強し 父さんの
  性癖見抜き 自分も愉しむ         38

父さんも 母さんモテて 嬉しいさ
  本音を語る ひとはわが父         14

ぼくだって 母さんモテて 嬉しいよ
  この父にして この息子だね        15

妹は 雄太の父に 汚されて
  汚され抜いて 女になった         39

妹を 嫁にどうか?と すすめられ
  戸惑う友は 母の愛人           40

父さんが 汚した女を 嫁にする
  どう思う?って 訊かれても困る    41

汚れても ぼくの妹 母の娘
  きみしかいないと ぼく思うけど・・・ 42

潔く 寝取られ亭主の 仲間入り
  きみもいよいよ 本物だよね      43

父さんが 汚した娘を 花嫁に
  舅孝行・・・ するんだろうね      7

お祝いに ぼくが結婚 するときは
  未来の花嫁 連れてくるから      44

約束さ うん約束だ 必ずね
  ぼくの花嫁 抱かせてあげる      45

寝取らせ歌 うわきうた

2017年07月18日(Tue) 07:20:15

吸わせたい 姦(や)らせてあげたい そう思い
  着飾る妻を 連れ出した夜                1

予告せず 逢わせた相手の 正体に
  戸惑う妻が ひどく可愛い           8

欲しいのは 若い人よね 見逃して
  言いつのる妻を 魔手がとらえる  7・8

這わされた 唇熱く 惑う妻
  ああ襲われちゃうと わたしを見つめる   9

手を握り 握り返して きた妻の
  掌の力 じょじょに弱めて           10

着飾った 服破られて 迫られて
  これってお見合い? 苦笑いする妻     2

血を吸われ 思いのままに 犯されて
  相手の所有物(もの)に なってゆく妻   11

着飾った 服も馳走と 愉しまれ
  堕とされた妻は へらへらと笑う        3

これからは 浮気するわね 愉しむね       6
  声励まして ほほ笑んだ妻

アラ不思議 夫がひとり 増えたのね
  「好き」の代わりの 妻の言いぐさ      12

良かったろ? 露骨な言葉に 顔しかめ
  主人のまえで ダメよとたしなめ       13

大きいわ 主人のよりも 大きいわ
  言ってあげるね 嬉しいでしょう?      14

ほんとうは どっちのほうが よかったの?
  わたしの問いに 無言で笑う         15

逢う夜は 週に2回と 昼ならば
  毎日来てね 主人の留守に          16

犯されても 妻は妻です よろしくね
  浮気してても あなたの妻よ          17

逢うときも 指輪ははめた ままでいる
  人妻好きな 情婦(あのひと)のため     18

これからは 二人の夫に 尽くします
  三つ指を突く 妻しおらしく            4

嫁に出す 想いで妻を 送り出す
  浮気相手の 待つホテルへと          5


ナッシュ・ド・レーさんのコメントに応えているうちに、いろいろ浮かんできました。^^
番号は、作った順番です。

「うちの父さんが、沙耶ちゃんの血を吸いたがってる」

2017年07月18日(Tue) 06:29:38

「うちの父さんが、沙耶ちゃんの血を吸いたがってる」
同級生のハルオくんがぼくにそう持ちかけてきたのは、
ぼくが彼に吸血されるようになってから半月くらい経ってからのことでした。
なんでも、下校途中の沙耶を見かけてすっかりご執心になったとか。
そういうときって、いちいち親族に断って紹介させるものなのかい?
って、ぼくはハルオくんに訊きました。
ぼくのときは、体育の時間にふと気づいたら二人きりになっていて、
ライン入りのハイソックスを履いたふくらはぎを咬まれてチューチューやられたのがきっかけだったから。
ハルオはそのときのことを訊かれているのだとわかったのか、ちょっときまり悪そうにしながら、
「うちの父さんはシャイだから」
と、いいわけにもなりそうにないいいわけを、してきたのでした。

沙耶ひとりでは怖がるだろうからと、さいしょは本人の前でぼくが、ハルオくんを相手に吸血されるところを、お手本に見せることになりました。
夕方沙耶を連れ出すとき、母さんはぼくの意図を薄々察していたようですが、止めようとはしませんでした。
いずれ自分の番が回って来る・・・と、わかっていたからです。

この街は、父さんの勤める会社の創立者の出身地で、吸血鬼と人間とが平和に共存しています。
都会からこの街に越してきたぼくたちは、父さんの勤め先の人事担当者から、そうしたことを聞かされていましたし、
ぼくたちがこの街に送り込まれる理由も、血液を提供するためだと言われていました。
いろいろな事情で都会に住めなくなったぼくたちは、献血の協力と引き替えに、安住の地を得ることになっていたのです。

なにも知らない沙耶は、暗闇迫る公園で、兄妹で二人きりになって、
彼方から二人が姿を現したときにはじめて、なにが起こるのか気づきました。
「やだ、お兄ちゃん怖い」
怯える沙耶をなだめすかして、ぼくのまえにかがみ込んでくるハルオ君を相手に、
いつものように足許をくつろげて、ハイソックスを履いたふくらはぎを咬ませていきました。

「痛くないの?平気なの?」
なん度もくどいほど訊いてくる沙耶の背後に、ハルオくんのお父さんがまわり込んで、
後ろから抱きすくめると、否応なしに首すじを吸って、牙でガブリとやってしまったのです。
「あぁあーっ!」
沙耶はかわいい悲鳴を上げて、ベンチの隣に座るぼくとおなじように、チューチューと血を吸いあげられていったのです。
兄妹の身体から、競い合うように吸いあげられる血の音を、ぼくたちのことを気にかけて様子を見に来た母さんは、息を殺して聞き入っていた――あとでそんなことを打ち明けられて、家族3人でにっこり笑い合ったのは、もっとずっとあとのことでした。

ハルオくんも、沙耶の血を吸いました。
お父さんから分け前をもらえたのです。
ハルオくんはお父さんと入れ替わりに、沙耶の後ろにまわり込むと、
ベンチの背もたれに身体をもたれかけさせた沙耶の首すじを咬んで、
さっきお父さんがやっていたみたいに、沙耶の血をチューチュー吸いはじめたのです。
咬んだのは、お父さんが咬んだのとは逆側でした。
お父さんは「生意気だ」と苦笑いしながらも沙耶の足許にかがみ込んで、
沙耶の履いているハイソックスを咬み破りながら血を吸いはじめます。
真っ白なハイソックスには、みるみる赤黒いシミが拡がりました。
ぼくの履いているライン入りのハイソックスは、ハルオくんに咬み破られて、
やはり赤黒いシミをべったりとつけて、たるんでずり落ちかけていました。
沙耶のハイソックスも同じように弄ばれて、くしゃくしゃにずりおろされてしまうのを、
ぼくはなぜか胸をドキドキとさせながら見つめつづけてしまいました。

それ以来。
ぼくたち兄妹は、学校帰りにハルオくんの家にお邪魔して、
兄妹ながらハルオくん親子に血を吸われるようになったのです。
ほとんどの場合ハルオくんがぼくの、お父さんが沙耶の血を吸ったのですが、
たまに獲物を取り替え合うことがありました。
一人の人間を襲って生き血の味が気に入ると、家族の血も気になるのだそうです。
血のつながった家族の血は、味も似ているらしいから・・・
お父さんがぼくたちの母さんを襲ったのは、きっとそういうことだったのでしょう。
その前にお父さんは、ぼくたちの父さんを勤め先まで訪ねていって、咬んだそうですから。
貧血になるほど血を吸われ、病院経由で父さんが帰宅したときは、
こんどは母さんが血を吸われている真っ最中で、
父さんはハルオくんのお父さんに遠慮して、母さんが吸血されているリビングには入らずに、
隣の部屋からいちぶしじゅうを見守っていた――と、ハルオくんから後で聞きました。
母さんが襲われているあいだ、「視ないほうがいいよ」といわれたぼく達兄妹は、
妹の勉強部屋で3人でいて、交代でハルオくんに首すじや脚を咬ませてあげていたのでした。


その夜の出来事がきっかけとなって、
母さんはハルオくんのお父さんと、父さんとは内緒でおつきあいをするようになりました。
「子どもは知らないほうが良い」とハルオくんは言いましたが、
ぼく達だってそこまで言われたら、母さんがハルオくんのお父さんに何をされているのかは、おおよそ察しがついてしまいます。
ですからぼく達は、知らないふりをしつづけることにしました。
母さんがいつものようにキビキビと立ち働いて、ぼく達を早く学校に行かせようとするのを、沙耶とふたりこっそり目くばせし合っては、クスクス笑いをこらえていました。
なにしろ、ぼく達と入れ替わりに、大人のお愉しみが始まるのですから――

母さんがハルオくんのお父さんの餌食になってしばらく経って、ハルオくんがぼくに自慢しました。
「俺、大人の女の味を識ってしまった――雄太の母さんで」
予期してたことではあったけど、ちょっぴりショックでした。
そう、ハルオくんは、ぼくの母さんを相手に、いわゆる「筆卸し」、つまり初体験を済ませたのです。
ショックでしたが、なぜかドキドキしてしまいました。
ハルオくんはそんなぼくのようすをなにも言わないで見ていましたが、
それ以来、ぼくは母さんか沙耶のどちらかに付き添うことをお願いされました。

ハルオくんのお父さんが沙耶を呼び出したときには、
よそ行きの服に着替えた沙耶をハルオくんの家に送り届けて、
先にお父さんに血を吸われて、元気になったお父さんが沙耶のうえにのしかかります。
さやがおめかしをしてきたのは、お父さんに襲われるためだったのです。
だからお父さんの節くれだった掌が、
沙耶の着ているブラウスを荒々しくくしゃくしゃに着崩れさせたり、
折り目正しいプリーツスカートを、パンツが見えるまでたくしあげられたりするのを、
沙耶はくすぐったそうな笑い声をあげながら、受け容れていったのでした。

ハルオくんが母さんを訪ねて家にやって来るときは、
よそ行きの服に着替えた母さんはウキウキと台所に立ってお紅茶の用意をし、
ふたりでいる勉強部屋に、お紅茶を3杯淹れていそいそと現れます。
ハルオくんは色気づいた気分になると、父さんがいる日でも構わず家に来るので、
そういうときには3人で、ぼくの部屋にこもり切りになるのです。
ぼくはハルオくんの分のお紅茶も余分に飲みながら、勉強に熱中するふりをして、
ハルオくんがお紅茶の代わりに母さんの首すじやストッキングを穿いた脚を咬んで生き血を啜るのを、チラチラ盗み見ていたのです。
一定量の血を吸って渇きが満たされると、ハルオくんは母さんにのしかかって――ぼくのまえでセックスまでしていったのです。
さいしょはぼくのまえではかっこをつけようとしていた母さんも、
ハルオくんの来るのが度重なると、もうガマン出来なくなって、
聞こえよがしに声をあげるようになってしまいました。
ぼくはそれでも勉強に熱中した振りをしながら、
半ズボンをぬらぬらとした粘液で濡らしてしまうのでした。
母さんの不倫体験――まさかこんなふうに目にすることがあるなんて、思ってもいませんでした。

沙耶のほうも、大きな変化が起こりました。
ぼくが沙耶をハルオくんの家に連れていったある日のこと、
ブラウスのうえからおっぱいをまさぐったり、
パンツのなかに手を入れたりしていたハルオくんのお父さんは、
とうとうガマン出来なくなって、沙耶のことを犯してしまったのです。
居合わせたぼくは貧血でぶっ倒れていたので、あわてる沙耶を助けることもできずに、
たださいしょから終わりまでを、しっかり見届けさせられてしまったのです。
妹の初体験――まさかこんな形で目にするなんて、思ってもいませんでした。


いまお話したのは、10年ほどまえの出来事です。
ぼくたち家族はこの街で、元気に暮らしています。
父さんは同じ勤め先で働いていますし、
母さんは浮気に励んでいます。
沙耶はハルオくんのところにお嫁に行って、ハルオくんとお父さんの面倒を見る毎日です。
ハルオくんのお嫁さんになっても、初体験の相手はハルオくんのお父さんですから、
そうした関係も、ハルオくん公認で続けているみたいです。
「身体の隅まで識られてしまうとね、亭主の親が齢取っても、きちんと面倒をみるものなのだよ」
ハルオくんのお父さんはもっともらしい顔をして、そんな自慢をぼくにします。
たしかに――沙耶はいい嫁になっているのかもしれません。
ハルオくんのお母さんはべつの吸血鬼の恋人なので、
姑の身代わりの役も、それは熱心に果たしているらしいです。

花嫁を父親に寝取らせているハルオくんにも、今年良い話がありました。
ぼくが結婚することになったからです。
結婚相手は、父さんの勤務先の同僚の娘さんで、都会育ちのなにも知らないお嬢さんです。
結婚を控えた彼女を連れてハルオくん親子の家にあいさつに行ったのはつい先週のこと。
そして昨日――ハルオくんはぼくの婚約者に迫って、とうとう処女をゲットしてしまったのです。
「初めての女の人は初めて」と悦ぶ、ハルオくん。
未来の花嫁の初体験を目の当たりに、妖しい歓びに目ざめてしまった、ぼく。
彼女がぼくを裏切って、べつの男性に処女を捧げるシーンはとても悩ましく、
母さんや沙耶が襲われるところを目にして植えつけられてしまったマゾヒズムを、大きく開花させてしまったのでした。

これからはきっと、ぼくもこの街の良き住人として、花嫁の治子さんともども仲良く暮らしていくのでしょう。
築いた明るい家庭では、優しい心を持った息子や娘が育ち、
娘は年配の吸血鬼――たぶんいい齢になったハルオくん――を相手に純潔を捧げ、
息子は妹を初めて犯した同じ吸血鬼に、自分の未来の花嫁をゆだねるのでしょう。

あなたも、この街で暮らしませんか?
ご家族と一緒に。


あとがき
友だちの妹に目をつけた父親のため、吸血鬼の少年が吸血相手の友だちに妹を連れ出させる――
父親が妹を犯すところまで見届けるながらも、さいごは彼女を妻にすることに。
結果的に、自分の結婚相手を父親に襲わせ処女まで与えてしまう というのを描きたかったのですが。
友だち目線にした結果、
「妹の吸血初体験を協力させられて、妹の血を気に入った相手に母親まで襲われて、
妖しい歓びに目ざめてしまったあげく、結婚相手の処女まで奪わせてしまった」
という、別の形の寝取られ話になってしまいました。
^^;

延命された貞操

2017年07月10日(Mon) 06:37:09

貞淑な主婦が犯されそうになったとき、必死で抗って。
相手が自分の心を読んで、暴力で彼女を犯そうとする意図を諦めて、見逃してくれたとしたら。
彼女はどれくらい、感謝するでしょうか――?


吸血鬼と共存しているというこの街に赴任して、一か月ほど経ったときのことでした。
妻の生き血を、特定の吸血鬼にプレゼントする羽目に陥ったのは。

その日は、わたしの所属する地元のクラブ・チームの試合の日でした。
都会出身の職場の同僚に同好の人がいて、メンバーに加えてもらったのです。
対戦相手は、吸血鬼のチームでした。
締まっていこうぜ。負けると試合のあと、血を吸われちまうからな。
同僚の囁きにもかかわらず、結果は惨敗でした。
吸血鬼チームのメンバーは、けた違いの馬力を発揮して、吸血する権利を手にしたのでした。
彼らは思い思いにわたしたちのチームの選手を一人ずつ選んで、血を吸ったのです。

奥さんが応援に来ているチームメイトも、おおぜいいました。
彼らは促されるまま奥さんともどもグラウンドの向こうの草むらに脚を向けて・・・
立ち去りぎわに振り返ると、彼らは顔が土気色になるまで血を吸い取られて草むらの中に転がっていて、
そのすぐ傍らで、こんどは奥さんまでもが襲われていたのです。

――――――

エッ、奥さん姦られなかったの?
職場のみんながいっせいにこちらを振り向いたのは、週明けのことでした。
その前の日には、職場対抗のスポーツ大会があって、
わたしの所属するチームは吸血鬼のチームに惨敗してしまったのです。
吸血鬼のチームに負けると、選手は全員血を吸われてしまうことになっていました。
丈の長い靴下が好みだという吸血鬼たちにとって、わたしたちの身に着けたユニフォームは美味しいご馳走だったようです。
短パンの下は、白のラインが三本走ったブルーのストッキング。
試合後選手は全員、相手チームの吸血鬼に呼び集められて、
短パンの下に履いているストッキングのうえから、ふくらはぎを咬まれて血を吸い取られたのです。
奥さんが応援に来ていたチームメイトは、奥さんまで血を吸われ、おまけに犯されてしまっていました。
まるで、自分の奥さんの血を吸わせるために招んだようなものでした。
(いま考えると、事実そうだったのかもしれませんが・・・)

負けるとそういうことになるときいていたので、わたしはわざと1人で参加したのですが、
それは無駄な努力に終わりました。
わたしのことを獲物に選んだ男は、にんまりと笑って言ったのです――きみの血は、きみの家で愉しませてもらうから。
彼の目あてがなんなのかは、訊かなくてもわかります。
でも、断り切れなかったわたしは仕方なく、彼を自宅へと伴ったのです。
そう。この街で吸血鬼に魅入られたら、逃れるすべはない。
それと知りながら赴任を承諾したのは、私たちがもう、都会にいられない事情を持った人間だったからでした。
――この土地は、どんなに負い目のある人間でも、分け隔てなく仲良くしてもらえる土地柄なのだよ。
わたしに転任を薦めた上司はそう言って、自身もかつて数年間、その街にいたのだと告白してくれました。
(彼も既婚者でした)

ほかのチームメイトは全員奥さんを招んでいたので、グラウンドに残っていました。
試合のあとのグラウンドで、チームメイトの奥さんたちは、
よそ行きのブラウスやワンピースを泥だらけにしながら、
生き血を吸われ、犯されていったのです。
きゃあきゃあとはしゃぎながら、それは愉し気に。


家に着くと、妻がびっくりしたように、わたしを出迎えます。
相手チームの吸血鬼を連れ帰るとは、もちろん聞かされていません。
それでも――どういう意図で家まで来たのかは、薄々察しがついたようすでした。
妻もまた、自分の置かれた立場を、よく心得ていたのです。
試合のあとに人を――それも相手チームの吸血鬼を――家に招ぶ予定はなかったし、
途中から妻に連絡するようなこともしなかったので、おもてなしの用意などなにもありません。
でも、そんなことは初めから必要ないのです。
妻は相手の望むままに、妻自身の生き血を振る舞えば、それで済むのですから。

この街で、吸血鬼が既婚の女性を襲うとき、例外なく相手の女性を犯すと聞いていました。
自宅を舞台にした落花狼藉――それはもう、避けては通れないものになっていたのです。
けれども彼は、意外にも紳士的でした。
彼の言によれば、彼が妻のことを見初めたのは、
わたしたち夫婦が赴任のあいさつで初めて出社したときだったそうです。
彼はわたしの同僚たちに、宣言したそうです。
――あの奥さんの脚を咬んで、ストッキングを破りながら血を吸いたい――と。
その望みが、きょうかなえられるのです。
わたしは仕方なく、「おめでとう」と、言ってやりました。
それを真に受けて、素直にありがとうを返されて。
わたしは初めて、まず自分の血を提供するために、ライン入りのストッキングのうえから、牙で冒されていったのです。
太めのリブのツヤツヤした真新しいナイロン生地ごしに、唾液にまみれた唇の熱さが、じかに伝わってきました。

チクリ、と突き刺す、かすかな鈍痛。
じわっと滲む、生温かい血。
チュウチュウと小気味よく吸い取られる、働き盛りの血。
貧血で頭がくらくらするまで、吸いつづけさせてしまっていました。
この唇が。この牙が。
これから妻の素肌を侵すのだ――そう思うといても立ってもいられない気持ちになるのですが。
そのいっぽうで。
こんな唇に誘惑されて、
こんな牙に咬まれてしまったら。
妻だって、ふつうの気持ちでいられるわけはない・・・などと。
感じはじめた罪深い陶酔に、わたしはいつの間にか、夢中になってしまっていました。
なんとか妻の素肌を咬ませたい。
男の相手を初めてわずか数分後には、すっかりそんな想念にとりつかれてしまっていたのでした。

妻が真新しいストッキングに穿き替えて、彼の前に現れたとき。
わたしはもう、貧血のあまり頭を抱えて、じゅうたんの上に転がっていました。
ちょうど――グラウンドを去り際に、同僚の一人が土気色の顔をして草むらのなかに横たわり、
その傍らにねじ伏せられた奥さんが、羽交い絞めにされながら犯されていったときのように。

妻はソファに腰かけて、息をつめて男を見あげます。
男は妻の手を取り、手の甲に接吻すると、ひと言「落ち着いて」と囁き、
それからおもむろに妻の足許にかがみ込んで、
わたしの血を吸い取ったばかりの唇を、ストッキングを穿いたふくらはぎに吸いつけていったのです。
わたしの履いていたスポーツ用のストッキングも、その唇に冒されたばかりです。
まして妻の穿いているパンティストッキングはひどくなよなよと頼りなくて、
ちょっといたぶったらすぐにでもほつれてしまいそうな代物でした。

くちゃっ。
圧しつけられた唇の下。
真新しいナイロン生地にかすかな唾液が散って、
唇のしつようないたぶりにつれて、いびつによじれていきます。
なん度もなん度も、男はその行為をくり返しました。
そしてなん度めかの接吻を、ただの接吻で終わらせずに、そのまま牙を埋め込んでいったのです。
妻の整った横顔がキュッと引きつるのを見て、「咬まれてしまったな」と、実感しました。

チュウチュウ・・・
キュウキュウ・・・
ひとをこばかにしたような音をたてて、妻は生き血を吸い取られていきました。
緊張に包まれた妻の表情がやがてほぐれて、目の焦点が合わなくなって。
口許にはへらへらとした薄笑いさえ泛べて、
やがて姿勢を崩して、ソファからじゅうたんのうえにすべり落ちる――
しかし、男は意外にも、その場で妻を犯そうとしませんでした。
貧血で顔を蒼ざめさせた妻を引きたてるようにすると、もう一度首すじに唇を這わせ、ひとしきり血を吸って、優しく抱きしめると、そのまま解放してくれたのです。

意外な展開に、妻は首すじにつけられた咬み痕に手を添えながら、じっと男を視ています。
男も妻のことを、じっと視かえしていました。
まだ決心がつかないようだね。
男のひと言に、妻はほっとしたように表情を和らげます。
そう、潔癖症な妻はどうしても、この場で、夫の目の前で犯されるという現実に、耐えることがまだできずにいたのです。
男は血を吸いながらも冷静にそんな妻のようすを見極めて、
妻が立ち直れないほど打ちのめされてしまうのを避け、あえて状況を寸止めにしたのでした。

わしらがあんたがたを犯すのは、恥を掻かせてやろうとしてそうしているわけじゃない。
生命と同じ値打ちのあるものを飲み物にさせてくれたお礼に、敬意を表したいだけなのだ。
だがそんなことを言われても、いきなり信じられるものじゃない。
ふつうの奥さんなら、強引に迫って落としてしまったほうが、踏ん切りがつくこともあるのだが。
だいぶ、潔癖なひとのようだから。
奥さんを人間なみのやり方で抱くのは、つぎの楽しみに取っておくよ。

男は朗々とした声色で、そう告げたのでした。
破いたストッキングを弁償したいとまで、男はいって、わたしに一万円札を差し出しましたが、それは断りました。
妻のことでお金をもらうわけにはいかないから――そう言って、そこは鄭重に辞退をしたのです。
「受け取っておけばよかったのに」
妻は後で、あっけらかんと言ったのですが。
もしかすると受け取ってしまったほうが、妻がわたしにたいして感じる罪悪感を、目減りさせることになったのかもしれません。

男は代わりに無心したのは、妻の穿いているストッキングでした。
見るかげもなく破けて血の滲んだストッキングに、どんな値打ちがあるというのでしょう。
でも彼が「ぜひに」と欲しがるのを、拒むすべはありませんでした。
わたしは妻に目配せをし、妻も黙って肯きます。
破れ落ちたストッキングは、男の手で妻の脚から抜き取られて、彼のポケットのなかにせしめられていきました。
辱めを免れた妻にとって、それくらいはお安い御用だったみたいです。
裂けたストッキングを戦利品にされたのを恥じらいながら、妻は上目づかいで好意的な照れ笑いをしてみせました。
きっとあの瞬間――男は妻の心をつかんだのでした。

えっ、姦られなかったの?
職場の人たちがいちように驚いたのは、じつにもっともなことでした。
彼らのだれもが、初対面の段階で妻を襲われ、血を吸われたばかりか犯されてしまっていたからです。
いや、うちも危なかったんですよ――わたしはそう弁解しながらも。
――この街では、吸血鬼に襲われた女が犯されないのは、魅力がないと思われてしまう。
そんな事実を実感せざるを得ませんでした。
彼のいうように、血を吸った女を犯す行為が敬愛の情の表れだとしたら、
それを受けることのできなかった女は一段低く見られたことになり、
女の身体に称賛を与えなかった男のほうも、非難の対象となる――きっとそういうことなのだろうと。

けれども、妻の貞操が生き延びることができたのは、そこまででした。
なぜなら、彼は三日にあげず自宅にやって来て、妻の血を吸いつづけたからです。
首すじに、ふくらはぎや太ももに、なまの唇をじかに這わされて。
スリップを真っ赤に濡らし、ストッキングを咬み破かれながら、
妻はその素肌にくまなく、もの欲しげな舌なめずりを這わされつづけ、
あげく、パンティストッキングをひざまでずり降ろされたうえ、
ショーツの奥にまで舌を這わされてしまっていたのでした。
度重なる訪問に耐えかねて。
妻は少しずつ、肌身を許しはじめていったのです。

もはやわたしも、潔い夫として振る舞うしかありませんでした。
わたしはつぎの週末、男を自宅に招いて、妻のことをたいせつにすると約束をさせたうえで、二人の交際を認めるといってやりました。
先週はスポーツ大会で惨敗したわたしは、今度は妻をめぐる競争でも惨敗したことになるのでしょうか。
「勝ち負けではないですよ」
男はわたしに、言いました。
貴男の最愛の奥さんをまんまと手に入れた私も、勝ち。
最愛の奥さんを潔くほかの男と共有することに決めた貴男も、勝ち。
旦那よりもずっとストロングな男を情夫に持つことになる奥さんも、勝ち。
どうですか――?
多少わたしの分が悪いような気もしないではありませんでしたが、
もっともらしく肯きかえす妻を傍らに、わたしもただ無言で肯きかえすばかりでした。

返礼は派手なものでした。
わたしはその場で提供可能なかぎりの血液を吸い尽されて、
意識が朦朧となって、ぶっ倒れてしまって。
男はそんなわたしの目の前で、妻を羽交い絞めにし、じゅうたんのうえに組み敷いていったのです。
こぎれいなワンピースに装った妻の華奢な肢体は、逞しい彼の下敷きになって、見るからにか弱げだったのを、いまでもよく憶えています。
そのワンピースは、このあいだの結婚記念日にわたしがプレゼントしたものでした。
貞操を喪失するという記念すべき刻に彼女が選んだ装いは、夫から贈られた服。
彼女も非常な決意で、きょうのこの場に臨んだのでしょう。

男は顔を妻の顔に近寄せると、飢えた唇をいつものように首すじに吸いつけようとはしないで、そのまま妻の唇に重ねていったのです。
永遠の愛を誓うキス――
私はそれを見せつけられながらも、ただ「おめでとう」と妻を相手に想いを遂げる男を祝ってやることしか、できませんでした。

見慣れた花柄のワンピースのすそがじゅうたんのうえいっぱいに拡げられて。
それまで脚を通したことのないガーターストッキングの留め具を覗かせるほど、太もももあらわなポーズを取って、
良家の子女だった妻は、いままでとは別の世界へと足を踏み入れていきました。
ええもちろん、わたし自身も――
目のまえで妻を寝取られてしまうことに、もう心臓を高鳴らせながら。
妖しい昂ぶりの虜になって、その場の状況を見守るばかり。
母がこの場に居合わせたなら、「なんというばかなことを」と、たしなめたに違いありませんけれど。
わたしはそのときの選択を、いまでも間違っているとは思いませんし、むしろ誇りにすら感じています。

恥を忘れて娼婦になり果てた妻――
わたしのまえですらさらしたことのないほどのはしたない喘ぎと媚態とをあらわにして、
彼の欲求に心から応えていったのです。
添田家の主婦が堕ちた、記念すべき瞬間を、わたしは非常な満足とともに見届けたのでした。


あとがき
だらだらと長くなっちゃいましたね。^^;
心の中では犯されたくないと願う人妻の心を汲んで、いちどは見逃してやって。
その意気に感じた夫婦が、夫は夫としての自尊心を忘れ、妻は妻としての貞操観念を自ら泥まみれに濡らしてゆく。
そんな心理を描いてみたかったのですが・・・

年下の男の子に、母さんを寝取られた話。

2017年07月10日(Mon) 05:47:47

この街の学校に転校してきて、
都会の学校では行っていたのと同じ運動部に入って、
きょうが初参加の部活。
ところがそこで割り当てられたのは、小学生くらいの男のことのかけっこだった。
なんでも、部員の一人の弟さんなんだという。
本当は、もう少し入り組んだ関係だったのだが、いまはそこに触れてる余裕はない。

ぼくはもちろん、憤慨した。
だって、都会の学校では部で一番の俊足を誇っていたから。
それが、どうみても三つは年下の子供といっしょに、かけっこをしろといわれたのだから。

ところが、ふたを開けてみると、案外苦戦した。
苦戦どころか――完敗だった。
その子はぼくよりも20メートルも後ろからスタートして、
100メートル走をまだ半ばしか走っていないあたりでぼくのことをつかまえて、
ぼくは彼を振りほどくことができなくなって、グラウンドにねじ伏せられてしまったのだから。
力まかせにのしかかってくるその子――ヨウタくんという名前だった――を払いのけようと四苦八苦しているうちに、
ぼくは首のつけ根のあたりに、鈍痛を感じた。
気づいたら、ヨウタくんはぼくの首すじに、咬みついていたのだった。

チュウチュウ・・・
チュウチュウ・・・
部員全員が見守るなか。
ひとをこばかにしたような音をたてて、ぼくの血はあっけなく、吸い取られていった。

身体の力が抜けるほど血を吸い取ってしまうと、
ヨウタくんはぼくのことをうつ伏せに転がして。
短パンの下、ハイソックスを履いたふくらはぎに、ふたたび唇を吸いつけてくる。
そのころ都会で流行っていた、ライン入りのハイソックス。
こんな田舎の学校の子たちでも、みんな履いているんだ――それがちょっとした驚きだったけれど。
みんなはこの子に咬ませるために履いているんだとわかったのは、もっとずっとあとのことだった。
こいつ、ぼくに恥を掻かせるために、ハイソックスを咬み破ってる。
ぼくは侮辱を感じたけれど、それでもどうすることもできなかった。
彼がぼくのハイソックスを咬み破るのを愉しんでいるのはたしかだった。
けれどもぼくのほうでも、彼にハイソックスを咬み破られるのが、気づいたら苦痛ではなくなっていた。

続きはきみの家でやるから・・・
そう言いかけたヨウタくんを押しとどめたのは、ヨウタくんのことを自分の弟だといった部員だった。
それは今度にしようよ。
おだやかにそう説かれて、ヨウタくんは比較的あっさりと、ぼくの家への訪問をあきらめてくれた。
貧血で頭がくらくらしていたぼくにとっては、ありがたい配慮だった。
けれどもヨウタくんは、ぼくにこう囁くのを忘れなかった。
これからは毎回部活のたんびに、僕とかけっこするんだよ。
それから、ライン入りのハイソックスを咬み破られて、生き血をチュウチュウ吸い取られるんだ。
ハイソックスが真っ赤になるまで、愉しむからね。
それからね。あんまり根をつめて練習しないことだよ。
まだお兄ちゃんの筋肉は柔らかいから、咬み応えがいいからね。
これ以上硬くなっちゃったら、僕、やだよ。
いいかい?運動はね、お兄ちゃんの血が美味しくなるためにやるものなんだ。
だから、だからね。これからは。
僕に美味しい血を吸わせるために、部活をがんばるんだよ。
そんな横暴な言い分に、ぼくは素直に肯いている。

つづきは、きみの家でやりたいな。
つぎの部活のとき。
やっぱりかけっこに負けてしまって、グラウンドに抑えつけられて、血を吸われたぼくは、
ヨウタくんの言いぐさに肯いて、彼のことを家に誘っていた。
その日はヨウタくんのお父さんまで、ぼくといっしょについて来た。
うちの父さんも、喉がカラカラなんだ。
きみの血を分けてあげるって約束したんだ。いいだろ?
年下のはずのヨウタくんは、ぼくの血を吸ってから、ぼくと対等に口を利くようになっていた。

顔色を悪くしたぼくと、ぼくの後ろに控えるもの欲しげな父と子を見た母さんは、
けげんそうな顔をしたけれど、それ以上なにも言わずに、ぼくたちを家にあげてくれた。
吸血鬼をいちど家にあげてしまうと、あとはいつでも入ってこれるようになる。
この街では常識になっているそんなことすら、ぼくたちの家は知らされていなかった。

じゃあさっそく、始めようか。
勉強部屋で3人きりになると。
父と子はお互い目配せし合うと、やおらぼくにのしかかってくる。
ぼくはどうすることもできないで、
ヨウタくんのお父さんに首すじを咬まれ、
ヨウタくんにはハイソックスを咬み破かれてゆく。

あっ。
お茶をもって現れた母さんがひと声叫んで、お盆に載せたお茶とお急須を畳に落とす。
それを合図にするように。
父と子とは同時に起きあがって、母さんのことを前後に挟んで、
ヨウタくんは後ろから母さんのことを羽交い絞めにして、
スカートのうえからお尻を咬んで。
お父さんは「息子さんの血をいただいてるよ。つぎはお母さんの番だよ」って、母さんの役割を教えてあげて、
そのうえで母さんのあごをグイとそむけて首すじをあらわにすると、あっという間にがぶり!と食いついていった。

ヨウタくんはすぐに、ぼくのほうへと戻って来てくれて。
再びぼくの血を吸いはじめると、しきりにお父さんのほうを指さしてくる。
指さしたほうでは、母さんが生き血を吸い取られ、白目を剥いて、
たたみのうえにひざを突いて、それから両手もついてしまって。
四つん這いになったふくらはぎに、ストッキングのうえから、ふくらはぎを咬まれていった。

吸血鬼が大人の女性を襲うとき、相手を犯すのがマナーだということを。
その日ぼくは、ヨウタくんとお父さんから視て教わるはめになった。
白目を剥いてよだれを垂らし、気絶してしまった母さんの上に。
ヨウタくんまでもがのしかかって、自分の女にしてしまった。
きみのパパには、内緒にしといたほうが、やっぱりいいよね?
ヨウタくんの入れ知恵に、ぼくは素直に感謝していた。

ひと月後。
ふとしたスキを突いて、父さんの吸血にも成功したヨウタくんのお父さんは。
それ以来三日に一度は遂げていた母さんとの関係を、父さんに教えてあげて。
父さんも潔く、母さんがヨウタくんやお父さんと交際するのを認めてあげていた。
ぼくはぼくで。
ふたりが白昼代わる代わる母さんを犯す、ポルノなシーンに焦がれてしまい、
母さんに内緒で、のぞき見をつづけるいけない男の子になってしまっていた。

都会から来たことを鼻にかけていた、ごく短い時間。
いまは都会育ちの母さんを気前よく差し出したことを、自慢に思うようになっている。


あとがき
母親とはふつう肉体関係はないはずなのに、
母親を犯されることに性的昂奮をおぼえてしまういけない嗜好のことを、「母親寝取られ」というそうです。
多くの男の子が母親に対して、妻よりも濃厚な感情を抱いているからかもしれないですね。

女子生徒5人の人間模様。

2017年07月09日(Sun) 08:46:05

グレーのスカートに、紺のハイソックス。
おそろいの制服を着た女子生徒が5人、内緒話の輪を作っている。

あの5人、どういう関係かわかるかい?
親友のヒロシが、傍らから声をかけてきた。
知っている顔は2人くらい。
2人とも同級生の女子だったから。

高尾みなみに眉川直子だろ?
そうこたえるぼくに、ヒロシはただならぬことを言った。

2人の隣にいるのは、彼氏だよ。

彼氏・・・?
だって、女子の制服着てるじゃないか。

とっさにそう言いかえそうとして、それが愚問であることにすぐに気がつく。
そう。この学校では、男子生徒も女子の制服を着用することがよくあるのだ。
そうしたことに理解のある学校として定評のある、この学校。
けれども、そうした理由だけで女装する生徒ばかりではない。
女子の制服を着た男子ふたりの首すじには、かすかな赤い斑点がふたつ――
吸血鬼の欲望の痕に、違いなかった。

この学校は、吸血鬼も受け容れているんだ。彼らにも生きる権利を認めているからね。
生徒の中にも。父兄のなかにも。そうした人はいるわけだし。
女子生徒の若い生き血目あてに入り込んでくる、ご近所のエッチな小父さんとかまで、受け容れちゃっているんだから。

そう。ヒロシの言うとおりだった。

あの2人のことは、よく知ってるよ。
高尾も眉川も、彼氏に誘われて吸血されたんだ。
それからもう一人いる女子は、眉川の彼氏の妹だ。
たしか、学年はひとつ下だったかな。
もちろん、彼女も吸血されてる。
高尾はまだ処女だけど、眉川は卒業しちゃったんじゃないかな。
吸血鬼に襲われるまえから、彼氏とできちゃっていたからね。
だから、初吸血のときに姦られちゃったらしいよ。彼氏の前で。
彼氏は俺の親友で、本人が言うんだから間違いないよ。
けっこう昂奮するんだって。ちょっと信じられないけど、案外そういうものかもしれないね。
それで眉川の彼氏は、彼女の恋敵に処女の生き血をプレゼントするために、妹まで紹介しちゃった、っていうわけ。

高尾の彼氏もね、
高尾が自分の血を吸った吸血鬼に抱かれて血を吸い取られるのを見ていると、ドキドキしちゃうっていうんだ。
むろん彼は、高尾の初体験は自分で・・・って、ふつうに考えているはずだけど。
もしかしたら、眉川のときみたいに、吸血鬼に姦られるのを視るのも楽しいかなって。
高尾とできたらそうするつもりだし、
初体験を許しちゃうのも・・・案外・・・なんて、言っていたな。
もしかすると、半分以上本気かも。

眉川の彼氏って、その吸血鬼と仲いいの?自分の彼女を犯されちゃったのに?
ああ、二人仲良く、学校帰りに遊びに行ってるくらいだからな。
高尾の彼氏も、彼女の純潔をあげちゃうかもって思うくらい、仲いいの?
そうらしいね。高尾も「どっちがいいかな??」って、マジで迷ってるみたい。

不思議だ。じつに不思議な関係だ。
ぼくはぼう然として、ぶつぶつ独り言をつぶやいてしまう。
そんなぼくのようすをみて、ヒロシはたしなめるように言った。

だってここでは、それが普通なんだから。
むしろ、信用できる相手に彼女の血を吸ってもらったほうが、安心できるんじゃないかな。
相手の吸血鬼にしたって、自分の女だったら、真剣に守ってくれるだろうしね。
ここのシステム、俺はけっこう納得してるんだけどね。

さあ行こうぜ。
ヒロシはぼくのまえに立ち、ぼくを先導するように、まっすぐと歩きはじめる
――グレーのスカートをそよがせながら。
運動部で鍛えたふくらはぎの、しっかりした筋肉は、女子用の紺のハイソックスにしなやかに包まれていて、
男が女子の制服を着ている というよりも。
ボーイッシュな女子が、か弱い男子を引っ張って行っているようにさえ見える。

おい、待て。待てったら・・・!
そういうぼくも、早足になって。
グレーのスカートに紺のハイソックスの格好を、もはや恥じることなく人目にさらしていった。

女子の制服を着て。
自分の彼女の身代わりに吸血されて。
首すじに埋められた牙のもたらす毒液に、それまでの常識や倫理観を麻痺させられて。
彼女を呼び寄せて、血を吸わせる。
彼女が処女だったら、しばらくのあいだは処女の生き血だけを愉しまれて。
すでに彼女とエッチな関係になっていたなら、相手の吸血鬼もまた、そのエッチな関係の輪のなかに入ってもらう。
そんな学園生活にとけ込みつつあることに、ぼく自身、むしょうに小気味よさを感じはじめてしまっている。

結婚祝い。

2017年07月04日(Tue) 07:20:58

姉さんが帰って来るよ。
アツシはさっきから自分の血を吸っている吸血鬼を見おろしながら、いった。
吸血鬼は、自分の父親よりもはるかに年配の、ごま塩頭。
それがアツシの足許にとりついて、紺のハイソックスをくしゃくしゃにしながら、ふくらはぎに舌をふるいつけている。

姉さんはずるいと、アツシは思う。
高校を出るまでは、吸血鬼相手のプレイをしっかり愉しんで、それからすぐに都会の大学に入り都会で就職して、都会の男と結婚するのだという。
生まれ育ったこの田舎町に残ったアツシは、いまでも日常的に吸血鬼に咬まれて貧血な日常を送っているというのに。
母さんは母さんで、父さんやぼくの目の前で小父さんに抱かれて、「わー」だの「きゃー」だの、叫んじゃっているというのに。
彼女は彼女で、やっぱりぼくの目の前で日常的に犯されて、「あなただけよ、あなただけよ・・・」とか、「アツシに見せつけるのが愉しい♪」なんて、宣わっちゃっているというのに。
まあ、そんな日常も、いまは悪くないと思ってはいるけれど。
やっぱり姉さん、ずるいよ。
ひとりでまっとうな人生を送ろうなんて、ずるいよ・・・

アツシの心情が伝わったのか、伝わっていないのか、
吸血鬼の小父さんはいつも以上にアツシの足許にしつようにからみついて、
紺のハイソックスに生温かなよだれを、ジュクジュク、ジュクジュク、しみ込ませていった。


「懐かしいだろ?姉さん。逢いたかったんだろ?姉さん」
くすぐったいほどの嬉しさも隠さずに言いつのるアツシのまえで、
姉の涼子は声もなく立ちすくんでいた。
「まさか結婚するのに、小父さんにあいさつなしって、ないよね?」
そうだけど。もちろん、そうだけど・・・
「これからも付き合うつもりなんだろ?小父さんと」
えっ、そんな・・・そんな・・・あたし結婚するんだよ?
「だったら今のうちに、これからの関係性について相談しとくべきなんじゃないかな、って」
か・・・関係性って・・・なによ・・・
「姉さんが卒業したときに、小父さんは姉さんの制服をコレクションにしたけれど。
 いま着ている服も、コレクションしたいんだってさ」
だからって・・・だからって・・・あなたまでが私の服を持ち出して、
このひとの前で着ることないじゃない・・・あっ、ブラウス汚してるっ。
姉の抗議を聞くものは、だれもいない。
涼子の成熟した身体に、男の影が覆いかぶさり、あますところなく飲みこんでいった。


十数年が過ぎた。
涼子はぼう然として、夫の言いぐさに耳を傾けている。
夫の言葉は風のように、彼女の左の耳から、右の耳へと抜けていくようだった。

きみの処女をゲットした男が、きみとぼくとの結婚直前にもう一度きみのことを抱いたんだって?
それに、里帰りの時はいつもそのひとと逢っていて、ぼくのことを裏切りつづけていたんだって?
――なんて素敵なんだろ。

娘たちの純潔も、そのひとに食べてもらおうよ。
夫のささやきは、毒液のような効き目をもって、涼子の鼓膜に流れた。
きょうは上の子の誕生日。
誕生祝に、小父さまを招待してある。
下の子はまだ、スイミングから戻ってきていない。
妹娘が戻って来るまえに、お姉ちゃんは大人の女にされていることだろう。
なにもしらされていない長女は、親たちの思惑など夢にも思わずに。
卒業式の時に買ってもらった女子高生ファッションに身を包んではしゃぎながら、
紺のハイソックスに包まれたピチピチとしたふくらはぎで、ぱたぱたと駆けずり回っている。
あと数分も経たないだろう。
この娘が泣きじゃくりながら、ハイソックスを咬み破られて血を啜られるのに。
そして、あと数十分も要らないだろう。
同じ娘がきゃあきゃあとはしゃぎながら、スカートの奥をまさぐり抜かれてしまうのに。


あとがき
すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、このお話は、6月22日以来描き継いできたものです。
第一回は、「姉の制服を着せられて 気に入りのハイソックスを脚に通して・・・」です。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3490.html

よかったら、初めから読み通してみてください。^^

リンクのお知らせ ~ナッシュの娼館 さま~

2017年07月01日(Sat) 09:57:08

ひさびさにリンクです。^^

ほんとうはもっと早い段階でリンクをすべきだったのですが、リンクのやり方を忘れちゃいましてね。
(^^ゞ
それで久々に設定をいじくったら、どうにかうまくリンクすることができました。

ナッシュの娼館
ご自身の紹介文があまりにも適切なので、そのまま転載させていただきます。

  悪堕ち、男の娘を主としたSSやイラスト練習したりしょうもないこと書いたり 一応R18だぞ!気を付けろ!

悪堕ちというのは、かなり鬼畜な展開のストーリーになることがよくありますが、
ナッシュの娼館様はそのへんの寸止め具合をよく心得ておられるようです。
大概のお話が、はっぴぃ・えんどで終わっています。

おススメは、
「出るとウワサの温泉」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-144.html
妖しい湯のたぎる温泉のお話です。
意外なところに生命や意思が息づいて、知らず知らず侵蝕されている・・・というありかたは、グッとくるものがありました。


「花の展覧会、吸血植物」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
血の吸いかたで、与える快楽が変化する・・・というくだりは、なるほどと頷かされました。


「春画美術館」
http://nash00mousou.blog.fc2.com/blog-entry-150.html
ミステリアスな美術館。
そういえば、私もかつてこんな感じのお話を描いたっけなあ・・・と思いつつ、それがいつごろのことなのか、ちょっと思い出せないでいます。

ネタバレ抜きで評を描くのって、難しいですね。 ^^;
よければ、実際のところを御覧になってくださいね。
更新が恐ろしく速いんで、これはと思った作品にはブックマークをお忘れなく。

自称・人身御供 ~母親を譲り渡した父親のため、わが身を投げ出す孝行娘~

2017年07月01日(Sat) 09:43:12

コップの中のオレンジジュースをチューっと気持ちよさそうに吸いあげながら、
湯浅みどりはセーラー服の肩をくすぐったそうにすぼめる。
「あいつがあたしの血を吸うときって、こんなふうに美味しいのかな」
向かい合わせの椅子に座ったアツシは、椅子からのけぞりそうになった。
オレンジジュースを飲みながら、自分の血を吸われているときのことを想像したことなんか、いままでなかったから。
「それでさ、どこまで話したっけ?」
みどりはあくまでも、話題を変えないつもりらしい。
アツシは仕方なく、自分の彼女の相談に身を入れているふりをするために、真面目な顔を作って座り直した。
「熟女の血も好きなんでしょう?だからさ、お宅みたいに、ママのことも襲わせてあげたいわけなのよ」
自分の親を吸血鬼に襲わせる相談だというのに、みどりの声色はどことなく、のんびりしている。
「そのためにはさ、かわいそうな立場になるパパのことも、満足させてあげなきゃいけないわけで・・・」
だんだんみどりの言わんとしていることが見えてきて、アツシはゴクリと生唾を飲みこむ。
「それで娘のあたしが、パパのために人身御供になってあげようというわけ」
ああやっぱり・・・アツシは天を仰いだ。
自分の彼女が実の父親の相手をして、近親相姦に耽ろうとしている。
こんな現実、許せるのか?
アツシの自問自答は、すぐに終わる。
どのみち、勝負はすでについているのだ――あの忌々しい吸血鬼に、みどりを襲わせたあの時点で。

公園の出入り口へと駈け去ろうとするみどりのことを後ろから追いかけて、
セーラー服の肩先を掴まえたのは、吸血鬼のほうが先だった。
その吸血鬼が、みどりの首すじを初めて咬むとき、両肩を抑えつけて手助けしたあのときの手ごたえが、まだ掌の感触として残っている。
あのときみどりは、処女のうら若い血潮といっしょに、
良心や理性というものを、さいごのひとかけらまで、吸い取られてしまったのだろう。

「でも感謝してるわよ、アツシには。だってあいつったら、あたしの血が凄く気に入ってくれて、いっぱいいっぱい吸ってくれたんだもの」
そう。
そのあと公園の植え込みの陰に引きずり込まれたみどりは、アツシの目の前で犯されていった。
あわてて後ろを向いて目隠しをしようとしたアツシのことを、「待って!」と叫んだみどりは、いった。
「せっかく片棒担いだんだったら、さいごまで見届けなさいよ。男でしょっ。
 自分であたしの処女を摘まないんなら、ひとが摘むところをちゃんと視なさいよっ」
けっきょく、みどりの言ったことは正しかった。
アツシはいまでも、そう確信している。

熟女の吸血シーンを見届けるのは、アツシの仕事。
みどりの父親が、永年連れ添った妻が初めて犯されるのを視るのを拒んだからだ。
「また美味しい想いができるよね、アツシくん」
冷やかすように声をかけてきたみどりに、アツシは応えなかった。

みどりの母親は、あっという間に“料理”されてしまった。
娘のときよりも、あっけなかった。
初めての吸血鬼の来訪を着物姿で接した彼女は、
おろおろする夫と冷ややかに見送る娘を背に、すぐに別室に連れていかれると、
その場で組み伏せられ、首すじを吸われた。
ひっ・・・
ひと声あげたのが、彼女の抵抗のすべてだった。
たくし上げられる着物の裾からじょじょにせりあがって来る脚線美が、アツシの網膜に灼(や)きついて離れない。
顔を背けて目を瞑って受け容れたひと突きに、あきらめたようなため息をひと息つくと。
女は女の務めを自覚して、あとはためらいもなく、夫婦の営みと変わらない行為に耽り始めていった。
女が”沈没“したのを見届けるのもそこそこに、アツシは二階の勉強部屋を目指してゆく。

はあっ、はあっ、はあっ・・・
母親が婦徳を汚されている階下の真上の部屋で。
その娘が実の父親相手に、娼婦になりかけていた。
真っ白なハイソックスの両脚が思い切り開かれたそのあいだに、みどりの父親の浅黒い臀部が、せっぱ詰まった勢いで肉薄してゆく。
近親相姦という異常なセックスへの昂ぶりが、みどりの日常をまたひとつ壊した。
理性の崩れ果てた少女は切実な顔つきで目を瞑り、
媚びるような鼻息をすぅすぅとひくつかせ、
セックスに狎れた腰つきを、迫ってくる逞しい腰にぴったりと密着させてゆく。
明らかに、アツシの視線を自覚してたうえでの行為だった。

視られているって知りながら、これ見よがしに乱れてゆく彼女の横顔に。
アツシは不覚にも、脱ぐのを忘れたズボンのなかで、激しい射精をくり返してしまっていた。


あくまで、親孝行だったんだからね。
あくまで、人身御供だったんだからね。
おや、なに鼻血出してんの?
いっしょに入った喫茶店の、すぐ隣の席から。
みどりはオレンジジュースを吸いあげるのをやめて、こちらの顔を覗き込んでくる。
とても意地悪で、愉しくって仕方がないという満開の笑みを滲ませながら。

制服を着崩れさせて・・・

2017年07月01日(Sat) 05:33:48

「着崩れしてないかな、制服」
振り乱した髪を掻きのけながら、きみはぼくにそう尋ねる。
微妙に曲がった胸元のリボンや、ブラウスのえり首を直してやると、
その傍らできみは、ずり落ちかけたハイソックスを、きちっと引き伸ばしている。
女の子の身体を欲しい。
そうせがんだぼくのために、髪振り乱し、制服を着崩れさせて、応じてくれた、きみ。
「どお?よかった?」
初めてぶつけ合った情熱に息はずませるきみのことを。
かぎりないいとおしさに、部屋を出際にギュッと抱きしめていた。

「着崩れしてないかな、制服」
振り乱した髪を掻きのけながら、きみはぼくにそう尋ねる。
ブラウスのえり首につきそうになった血を、ハンカチでそっと拭い、はだけたブラウスの釦をひとつひとつはめてやると、
その傍らできみは、真っ赤に染まったハイソックスを、きちっと引き伸ばしている。
きみが吸血鬼に襲われるところを視たい。
そうせがんだぼくのために、髪振り乱し、制服を着崩れさせて、吸血鬼の欲望に屈していった、きみ。
「どお?愉しめた?」
ちょっぴり不安げに、曇ったほほ笑みをうかべるきみのことを。
やはりどこまでもぼくのものだ・・・そう囁きながら、ギュッと抱きしめていた。


あとがき
困った嗜好の持ち主だった彼。
そんな彼でも、とことん愛されているという自負があるから、
ほかの男に抱かれても、彼女は彼の目の前でも、はじけることができてしまう。