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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

古いデータ。

2020年04月27日(Mon) 22:30:59

昔描いていた、ココのお話の原型に当たるデータを整理しました。
すべて2002年とか2003年くらいのワードデータです。
本来はひとつの長編で終わるはずだったのですが、
妹が襲われる前に母親が襲われたり、
妹のあとに母親が襲われたり、
長く描いているうちに話に一貫性がなくなって、「こりゃいかん」と思いいったん放棄したものです。
でもプロットはそう変わっていないので、いまの「妖艶」の原型に当たるものです。
原形のままお話を完結させる予定はないのですが、なんとなく捨てかねて持っていたのですが、
バックアップを取り過ぎて同一のタイトルのファイルがいくつもあったりしたので、この際バッサリ整理することにしたのです。

ダブっているものを一つだけ残せば良いだけの作業のはずが、
どういうわけか更新日時が2系統に分かれていて、
ひとつのファイルが1日の午前4時に更新されているのに対して、もう一つのファイルは同じ日の22時に更新されていたりとか・・・
それが特定の日ではなくて、まちまちの日でそういうことになっていました。
おまけに、最新のフォルダと思い込んでいたものの中に、一つ二つ古いファイルが紛れ込んでいたりして・・・
パソコンも当初から何台も買い換えていますし、大急ぎでバックアップを取って壊れかけ寸前のPCから救い出したこともありました。
そうこうしているうちに、まぜこぜになってしまったのでしょう。
大した管理能力です。(苦笑)

そのほかにも、古いファイルをだいぶ捨てました。
大事に秘蔵していた秘められたファイルを十数年間も抱え続けてくれていたCD-Rをシュレッダーで切るときは、
ちょっと寂しい気分になりましたね。
一枚一枚に、「ありがとう」を告げて、処分しました。

べつだん、「妖艶」を廃業するわけではありません。
ただ、心境を本格的に整理したい気分になっただけです。

1時間半で4話。

2020年04月26日(Sun) 22:21:06

しばらく間が空いていたのですが、なんだか今夜はどす黒い渦が渦巻いてしまいました。(^^ゞ

なんとなくの構想はあったのですが、かなり長いこと、描くまでのところまでイキませんでした。
さいしょのシーンで、学校帰りの保嗣がだれかに血を吸われていて、
血を吸われることに充足感を見出していて・・・というくだりくらいはイメージしていたのですが、
相手が達也なのか、吸血鬼なのかがはっきり浮かんできませんでした。
ワンピースの落書きをギミックにするのは、きょうの夕方くらいに泛びました。
それ以外は、ほぼキーを叩きながら、脳裏に浮かんだものを字にしていきました。

なんだか、なんでもアリになってきてしまいましたが、
それぞれの関係性には、それぞれの意味があるように感じます。

妻(和江)を寝取られた男(由紀也)が、「帰ってこないで」と妻の情事の予定を婉曲に告げられると、嫉妬に胸を焦がしながらもそれを歓びととらえて帰宅を控える とか、
人妻を吸血鬼にあてがった少年(達也)が、その夫(由紀也)が手持無沙汰にして待ちぼうけているオフィスに行って、同性の歓びを分かち合う とか、
達也が和江のワンピースをせしめて、和江に化けてオフィスを訪れるのは、父が母を吸血鬼に寝取られたときに、母の身代わりに女装をしたことで経験済みなんですね。
達也の父親は妻恋しさに妻の服で女装しているところを、寝込みを襲われて吸血鬼に調教されてしまって、妻ともども倒錯の館で女として暮らしますが、
同じく妻を寝取られた由紀也は、男のふくそうを捨てません。
妻の身代わりに愉しませてくれる達也のことも、女として愛しているようです。
どの組み合わせもそれぞれに、違う受け答えがあるようです。

深夜のオフィス。

2020年04月26日(Sun) 22:11:09

「今夜はなるべく遅くね。できたら、帰ってこないで」
達也からそんな電話がかかってきたのは、まだ勤務中のときだった。
なるべく遅く――というときは。
たいがい、吸血鬼が和江を襲いに来る時だった。
あべこべに、和江から出かけていくときもあった。
そういうときは、
「帰ってきてもいいよ、小母さんいないけど」
となるはずだから、
「なるべく遅く」
というのはきっと、自宅で和江が吸血鬼と過ごす時間が、長くて濃いものになる、ということなのだろう。
けれども、
「できたら、帰ってこないで」
とは、どういう意味だろう?
畑川由紀也は、答の出ない疑問を抱えながらオフィスの終業を迎え、
「失礼・・・」「お先に・・・」と声をかけて退社してゆく同僚を見送って、ひとりぽつんとオフィスに残っていた。
時計は夜の9時を回っている。
食事はすでに、済ませていた。
今夜は遅いだろうと踏んだ察しの良い同僚が、「いっしょにどう」と、出前を取ってくれたのだ。
ともかくも。
手持無沙汰だが空腹でもないその退屈なひとときを、一方的な連絡に待ちぼうけをくわされて、過ごしていた。

がた、がたん・・・
オフィスの通用口から、誰かが入ってきた。
達也か、吸血鬼か。
吸血鬼は今頃、妻の血を吸っているはずだ。
長くて濃いひと時を、すごしているはずだ。
だとすると達也だろうか。
彼はいつも、妻が襲われているときに、夫を引き留める役目をつとめていた。
役得に、働き盛りの四十代の生き血をたっぷり抜き取ることを忘れずに――
それと承知で、由紀也は達也を迎え入れて、
当地に来て初めて覚えた同性同士の歓びに、うつつを抜かすのだった。

通用口から入ってきた人影は、すぐに姿を現さなかった。
勝手がわからないのだろうか?
由紀也が目を細めて、通用口からオフィスにつながるロッカーの谷間に目を凝らすと、
薄茶のパンプスが遠慮がちに、オフィスの床をすべるのが視界に入った。
見覚えのあるオレンジ色に黒の水玉もようのワンピース――結婚記念日に妻の和江に買ったものだった。

和江がオフィスに?
どういうわけだろう?
彼女は吸血鬼といっしょに、恥を忘れたひとときを自宅で過ごしているはずだ。
だがよく見ると、ワンピースは和江のものらしかったが、
背格好も顔だちも、和江とは似ても似つかないことに気がついた。
それが和江の服で女装した達也だと気づくのに、数秒かかった。

「どういうことだね!?」
さすがに由紀也が色をなした。
それには答えず達也は、屈託なく笑った。
「似合います?」
という問いに、思わず由紀也は頷いていた。
脂粉に覆われた頬。薄い青のアイラインも、妻のものらしい。
スッと近寄ってくる身のこなしも、いつもと違ってなまめいていた。
しんなりと身を寄せてきた達也は、由紀也をいつものようにソファに腰かけさせると、
そのままもたれかかって唇を重ねた。
由紀也が黙ってしまうと、そろそろと足許にかがみ込んで、ストッキング地の靴下のくるぶしに舌を這わせた。

達也がストッキング地の長靴下をいたぶり抜くに任せながら、由紀也は訊いた。
「どういう酔狂なんだ?」
「よく見て」
達也は嬉しげに、ワンピースの襟首のあたりを見せつけた。
由紀也の息がとまった。
和江の着ていたワンピースには――きっと和江から吸い取った血で描いたのだろう――「たつや」と「かずえ」の名前が並んで描かれ、間には相合い傘まで描かれていた。

なにが起きたのかを、由紀也はすぐにさとった。
「小父さんはやっぱり、鋭いな」
「どうしてまた・・・!?」
「ボク、今夜やっと男になったんだ」
「そうだったんだ・・・」
「さいしょの女のひとは、やっぱり選ぶよね?」
「それはそうだろうな」
「だったら、和江を択ぶのが一番じゃないかな?」

強引な腕が、由紀也を引き寄せた。
強引な唇が、由紀也の唇を求めた。
求められるまま、由紀也はつい今しがた妻を犯した少年の唇を吸っていた。

この唇が、和江の膚を這ったのか。
あの一物が、和江の股間を狂わせたのか。
ちょっとのあいだ、由紀也は人並みの嫉妬を覚えたけれど。
スラックスのうえから太ももをまさぐる達也の掌が、すべてを忘れさせた。
――そうだ、俺はこの子とひとつなんだ――
ふたたび重ね合わされてきた唇を強く吸い返すと、
達也は「あぁ・・・」と、切なげにうめいた。

数分後。
由紀也は妻のストッキングを剥ぎ堕とした少年に、自分のストッキング地の長靴下まで咬み剥がせて、
妻の素肌をしつように這いまわった唇を、強く強く吸い返していた。
かつてこの少年は、独り寝をする父親のため、母親の服を身に着けて身代わりを務めたのを思い出した。
いま彼は、和江の服を着て、和江になり切ろうとしている――
由紀也は、すべてを忘れた――

「できれば帰ってこないで」
記憶のなかで、達也の声が妻の声と重なった。
和江はどうして、夫の帰宅を望まないのだろう?
もしや今ごろ和江は、保嗣と同じ振舞いに及んでいるのでは――と、ふと思った。
そして、その直感は正しかった。

その同じころ――
和江は初めて息子の前で吸血鬼に抱かれ、
息子は吸血鬼の導きで、身体を開く母の上へと、のしかかっていった。
四十代の主婦は一夜のうちに三人の男を識り、女ざかりの花を開いていった。

親友の母親を征服する。

2020年04月26日(Sun) 21:39:25

息荒く迫ってくる息子の悪友を前に、和江はどうすることもできなかった。
「大人をからかうものじゃありませんよっ」
和江はそういって達也をたしなめたが、
達也はせせら嗤うだけだった。

「小母さん、悪いけど今夜は、ボクの女になってもらうからね♪」
そういって達也は、和江の着ているワンピースの肩の釦をひとつひとつ外しにかかり、
「ヤスくんから、聞いているでしょ?初体験はヤスママがいいなって、ボク頼んだんだ」
そういって達也は、和江の着けているブラジャーの吊り紐を引きちぎった。
「和江はボクを愉しませるために、おめかししたんだよね?」
そういって達也は、這いずって逃れようとする和江の脚を抑えつけて、
和江の脚を舐めまわし、ストッキングをよだれまみれにさせていった。

達也が和江を、親友の母親として重んじていることは、しぐさのひとつひとつから伝わってきた。
さっき息子と唇を重ね合わせるのを盗み見てしまった和江は、
同じ唇が自分の唇に覆いかぶさってくるのを、どうすることもできなかった。
否応なく嗅がされる青臭い男の匂いを、鼻腔の奥まで満たしてしまっていた。
「ね、ね、お願い。やめて!あなたヤスくんのお友達なんでしょう?そんなこといけない・・・っ」
和江の理性的な訴えは、細腕をねじ伏せるほどの他愛なさで、へし折られていった。

数分後。
和江は無防備に晒された股間を達也の逆立つ一物でなん度も抉られながら、
やめて、やめて・・・をやって、やって、もっとやって・・・と、言葉つきを別人のように変えてしまっていた。
隣室で息子が耳を澄ませているであろうことも、もうどうでもよかった。
息子は認めてくれているのだ。
そして、自分の最愛の母親を、もっとも親しい悪友と結びつけようとしたのだ。

達也は親友の母親を相手に欲望を遂げると、
なおもダメ押しをするように、何度も何度もワンピースのすその奥へと吶喊をくり返した。
ふすまのすき間から覗き込む瞳を意識して、見せつけるように――


こと果ててしまうと、ふたつの身体は寄り添い支え合うようにして、壁に身を持たせかけていた。
半脱ぎにされたワンピースからは、豊かな胸が惜しげもなくさらけ出され、
窓から射し込む月の光に、その柔らかな輪郭を淡く滲ませていた。

「オレンジのワンピース、良く似合うね」
「主人が結婚記念日に買ってくれたのよ」
和江は恨めしそうに、男にこたえた。
「じゃあ全部脱がしてやるよ」
十四歳の少年は、どこまでも悪童だった。
貞操を奪われた人妻のデリカシイになどまるで配慮をせずに、ワンピースを強引に脱がせにかかった。
和江は猫のようにゆるやかに身をよじりながら、従順にワンピースを脱がされていった。

「戦利品だ、もらってゆくよ」
情夫の子供じみた強欲に従わざるを得ず、和江は悔しそうに唇を噛んだ。
「だいじょうぶだって、悪いようにはしないから」
達也はどこまでも、楽しそうだった。
素早く身を添わせて和江の首すじをチュッと吸うと、
口許についた和江の血で指先を浸して、ワンピースの肩先をなぞった。
「たつや」と「かずえ」と縦に並べて描くと、ふたりの名前の間に相合い傘を描いた。
「ひどいじゃないの」
和江が口を尖らせる。
達也は構わずに、和江のワンピースを全裸になった自分の身にまとってゆく。
「え・・・?」
怪訝そうな顔をする和江に、達也はイタズラっぽく笑いかけた。
「小母さん、いつも使ってる化粧品貸して」

ふすまの向こうとこちら側

2020年04月26日(Sun) 21:14:44

キュウキュウ・・・
ちぅちぅ・・・

低くくぐもった吸血の音が、薄暗いリビングに充ちている。
ほんとうならば、夕食どきのはず。
部屋は明るく、そこにはお膳が並べられ始めていなければならないはずだった。
けれども、自らが食事を摂るまえに、
保嗣は自らの血液を、異形のものに摂取させてしまっていた。

吸い取られているのは、自分の血――。
その証拠に、刻一刻と引き抜かれてゆく感覚が、足許から全身にゾクゾクと沁みわたってくる。
頭がどんよりしてくる。
身体から力が、抜けてゆく――
吸血鬼は、保嗣のふくらはぎに咬みついて、
通学用のハイソックスを血浸しにしながら、
十代の若い血潮を、旨そうに唇を蠢(うごめ)かせつつ抜き取ってゆく。

保嗣は、吸血鬼が自分の生き血に満足していることに、くすぐったいような誇らしさを感じながら。
傷口から抜けてゆく血潮の生温かさを、心地よくかみしめている。

死に至る吸血ではないことが、少年をより大胆にしていた。
それが風変わりな愛情表現であることが、少年をより大胆にしていた。

飲み味わわれた血潮は、吸血鬼の喉を潤し、胃の腑を満たし、
やがてその干からびた血管をめぐり始めるだろう。
そうすることで、ぼくは小父さんとひとつになれる――。
そんな想いが、少年を夢見心地にさせていた。

吸血鬼もまた、目のまえの少年が身体を開いて、惜しげもなく振る舞う十代の健康な血潮に、夢中になっていた。
おとなしく知性にあふれたこの少年の血潮は、思慮深さに満たされた深い芳香をたたえていた。
魅力的な血潮だと、吸血鬼はおもった。
その血を獲ることのできる幸運を、自ら祝福する想いだった。
優しく思慮深いこの少年の血潮を体内にめぐらせることで、少年とひとつになれるという歓びを感じ始めていた。

吸う側も、吸われる側も、相手とひとつになれる歓びにうち慄(ふる)えながら、同じ刻を過ごしていた。

隣室での出来事が、保嗣をさらに昂らせていた。
ふすま一枚向こうでは、
親友の達也が、母親の和江を組み敷いていた。

保嗣は、先刻達也につけられた首すじの傷口が淫らに疼くのを覚えていた。
達也はまず保嗣の血を吸い、それから彼の母親に挑んだのだ。

さっき保嗣のハイソックスを咬み破ったのと同じ牙が、
母の安江のストッキングを剥ぎ堕としていた。
さっき保嗣の唇に重ね合わされたのと同じ唇が、
母の安江の熟れた唇をむさぼっていた。
いつも保嗣の股間をしつように責めるあの逆立った一物が、
保江を惑乱させていることを、自らの体験でひしひしと自覚できてしまう自分がいた。

保嗣の血潮に浸った唇が、母親のそれに血塗られて、
保嗣の血潮が通り抜けた喉を、母親のそれが潤していって、
保嗣の血潮が淀んだ胃の腑に、母親のそれが後を追うように注ぎ込まれた。

ふたつの部屋を隔てるふすまは、故意に細めに開けられていた。
そして吸血鬼は、保嗣がふすまのすき間から絶えず母親の痴態をのぞき見できるように、
否、目の当たりにすることを強いるように、緩過ぎずきつ過ぎない力強さで、じゅうたんに抑えつけていた。

気がついたときには、制服の半ズボンを脱がされていた。
逆立った股間を、吸血鬼の唇が呑み込んでいた。
保嗣は、鬱積していた嫉妬の熱い塊を、不覚にも吐き散らしてしまった。
そう仕向けるようにと、吸血鬼はしつような舌舐めを保嗣の先端にあてがって、
根元や袋までもなぞり抜いて、わだかまる粘液を根こそぎほとび散らせるよう導いていったのだ。

重苦しい貧血を忘れて、少年は仰のけになって、荒い息を吐いた。
こんな昂りを、経験したことが無かった。
底まで浚われるほどの射精で、満たされたことが無かった。

母を目の前で侵される――
いけない歓びに目ざめてしまったことを悔いる少年の耳朶を、
吸血鬼は毒液のような囁きで充たしていった。

それでエエ。
それでエエ。
お前はエエ歓びに気がついたのだ。
好きなものに好きな人をお披露目したのだ。
愉しめないはずはなかろうでのぉ・・・

どきり。

2020年04月26日(Sun) 20:42:14

考えてみれば。
達也も保嗣も、女性の経験がまだなかった。
達也は吸血鬼によって同性の歓びに目ざめ、それを同じ都会育ちの親友の保嗣に教え込んだ。
達也は息子に教え込んだもので、父親の理性まで染めてしまった。
べつに童貞でいたいというわけではなかった。
チャンスがなかっただけだった。

吸血鬼が少年ふたりに囁いた。
お前たち――近いうち女の身体も識るが良い。
保嗣は思わずいった。
「達也君の方が、ぼくより先だと思います」
「そんなことないだろう」
達也は苦笑いをしながら、けれどもまんざらではない様子だった。

翌日吸血鬼は、保嗣を招んで、生き血を存分に愉しむと、いった。
達也がお前の母親を、筆おろしの相手に臨んでいる――と。
「ぼくも賛成です。というか、嬉しいです」
保嗣の口をついてでた言葉は、嘘ではなかった。
けれども半々に、親友に母を犯される苦みもまた、味わっていた。
どす黒い嫉妬にじりじりと下腹部を焦がしながら、保嗣はいった。
「ぼくが橋渡しをしてあげたいです」――と。

保嗣の母は、すでに吸血鬼によって、貞潔を汚されていた。
父に隠れて悦びあう痴情の日々を、保嗣は、知るともなしに知っていた。
いちど起きたことが、もういちど起こるだけ――
そう思いながらも、親友に実の母親を犯される片棒をかつぐことに、少しだけ抵抗を覚えていた。

吸血鬼に吸い取られた血潮を首すじからしたたらせながら家に戻ると、
母親は家でいつものように部屋の整頓やら晩ご飯の支度やらをしていた。
内心の葛藤とは裏腹に、呪わしい誘惑の言葉は、すらすらと口をついて出た。
「達也くんがさ、母さんのこと犯したがってるんだけど、どう思う?」
え?と、母親は顔をあげ、息子のほうを視た。
「あなたはどうなの?」
「達也くん、女の人って、まだなんだ。筆おろしの相手なら、ぼくは母さんをプレゼントしたいと思ってる」
やはり、内心の葛藤とは裏腹に、言葉だけはすらすらとすべり出た。

そう・・・
母親の和江は、悩まし気な目線を畳に落とし、そして言った。
「ヤスくんがいいのなら、母さんそうするけど」
どきり!と保嗣の胸がわなないたのは、そのあとだった。
「ヤスくんが先じゃなくっても、いいの・・・?」

達也君のほうが、ぼくより先だと思うよ・・・
いつかどこかで聞いたセリフだと思いながら。
保嗣はまたも、本心とは裏腹の応えを、すらすらと口にしていた。

放送の途中ですが 過去記事への拍手♪ ~喪服女装の通夜~

2020年04月05日(Sun) 13:20:51

これ、去年の9月に描いたお話なんです。
過去記事へのコメント・拍手は自由・・・どころかむしろ歓迎なのですが、
「ブログで下の方に流れた過去記事には目もくれない」
というような不文律でもあるのか、過去のものほどコメや拍手をいただくことが本当にありません。

ところがこちら↓の記事は、すでに2回、拍手をいただいています。

「喪服女装の通夜」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-3848.html

さいしょは、あっぷの数日後。
そのつぎが、たしか3月ごろ。
三回目が、つい先日。

同じかたが何回も読み直してくれているのか、
別々のかたがそれぞれ見てくれているのかはわかりませんが・・・
なんにしてもありがたいことでございます。^^