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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

息子のフィアンセ

2007年05月16日(Wed) 00:08:34

追い詰められた壁ぎわで。肩をすくめて、ほほ笑むのは。
楚々とした女学生姿。
頭のうしろでむぞうさに、ぎゅっと縛っただけの黒髪が。
健康そうに輝く素肌とよく似合っていて。
ツヤツヤとした若さを放散していたけれど。
今夜の彼女のお相手は、血に飢えた吸血鬼。
活き活きとした若さを、ピチピチとはずむ生気を。
むざんに、むしり取られてしまうのだろうか?
それでも少女が、いつものようにほほ笑んでいるのは。
それが婚約者の父親だったから。

迫り来る影の主は、婚約者の父親の仮面の下。
飢えた淫らな唇に、義理の娘になるものへの礼節さえ忘れかけた好色を秘めていたけれど。
少女は唯々諾々と。嬉々として。
傍らのイスに、縛りつけられてゆく。
そんな不埒から、婚約者の素肌を遮るべきものは。
とうに恋人とおなじように。
イスのうえ、荒縄でぐるぐる巻きにされてしまっている。
見交わしあう視線と視線は。なぜかイタズラっぽい笑みを含んでいて。
少女は足許にかがみ込んでくる恋人の父親に、微笑を含んで見守っていた。
すらりとしたふくらはぎを覆う真っ白なハイソックスに、少女はドキドキ胸はずませながら、
いやらしいよだれをうわぐすりのようにぬめらせた唇を、吸いつけられてゆく。
学校名のイニシャルを飾り文字にあしらった、通学用のハイソックスは。
女学生らしい品位を、ツヤツヤとした真新しさにして輝かせていたけれど。
整然と流れるような太めのリブが、ぐねぐねとねじれてゆくのを。
にわかに力を込めて吸われた唇の下、バラ色のシミが広がるのを。
少女は面白そうに、くすぐったそうに。
イタズラっぽい含み笑いを絶やさずに、見つめつづけている。

おいしいですか?わたしの血。
舌足らずな甘さを秘めた声色に。
血を吸うものも。恋人をゆだねるものも。
うっとりと、聞きほれながら。
切れ切れに鼓膜を刺してくる、忌むべき妖しい吸血の音もろとも、聞き漏らすまいとしている。

処女を・・・盗られてしまうのね?
口をついて出た少女のことばに、少年はぎくりと身体をこわばらせたけれど。
父親は、そんな息子を揶揄するように。
うふふふふっ。
と、笑みながら。
いますこし、処女の生き血を愉しませていただくよ。お嬢さん。
そのたびに、スカートや靴下を、悪戯して。
素肌をねっちりと舐めさせていただくが。
そんな不埒を、許していただけるだろうね?
きっとそのほうが、息子もドキドキするようだから・・・
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