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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

女装する吸血鬼

2007年05月16日(Wed) 00:09:30

ちっとも、いやらしい感じがしない。
もちろん、下卑た雰囲気からは、ほど遠い。
詩人のような豊かな感性と、貴公子のような気高い気品さえ感じさせる。
いつも女の服を嗜んでいる彼だというのに。

彫りの深い顔立ちは、エキゾチックな翳を秘めていて。
切れ長な目と、薄く高貴な唇が。
女と見まごうほどの色香を漂わせてはいるものの。
あきらかに、男性。
それでいて、シンプルなスカートにハイヒールという、
フェミニンな輪郭を持ちながらもキリッと装われた直線的な装いが、なんらの違和感もなく、
スマートな肢体にぴったりとマッチしている。

口数が少なく、翳さえ秘める彼なのに。
時おり発せられる声は、音楽的な響きで女たちを酔わせ、のぼせ上がらせる。
ねぇ。そのスカート、いい柄だね。
ちょっと、ボクに貸してくれないか?
いい色をしているね。きみのストッキング。
こんど、履いてみたいんだけど。
こともなげに吐かれるそんな不埒な言葉にさえ、
女たちは唯々諾々として、嬉々として。
己の衣裳を貸し与えてしまっている。

あの子の穿いていたやつだよ。
青年はフフフ・・・と笑みながら。
訪れる夜の闇の彼方。
すり寄せられてくる唇を、避けようともせずに。
黒の柄もののストッキングに覆われた己の脚を、大胆にさらけ出してゆく。
ヒルのように膨れ上がった赤黒い唇が、這うようにネチネチと淡いストッキングの翳りをいたぶってゆくのを。
薄っすらと笑んだ、切れ長の目が、いとも愉しげに、小気味よげに。
ストッキングに加えられる凌辱を、その持ち主の面影へと重ね合わせてゆく。

こんど、逢わせてあげるよ。
ふふふ・・・
ククク・・・
笑み合うふたりは、親子。
父親は処女の生き血に魅せられ、
息子は生き血を吸われる美少女に魅せられている。
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