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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

教室の同窓会

2007年07月09日(Mon) 07:53:25

やあ、しばらく。
何年ぶりかなぁ。
口々に懐かしさをあらわにするのも、無理はない。
卒業して、ちょうど十年。
お互いに世間なみのサラリーマンの顔を見出して。
それでも態度や口ぶりが、もとの悪ガキにもどってしまうのは。
ここがかつての教室だから、なのだろう。
相変わらずここの照明、薄暗いや。
誰かがいった。
真夜中の校舎は、深い闇に包まれていて。
かつて寝食をともにした寄宿舎の灯りだけが、木立ちの合い間にかすんでいる。

申し合わせたように。
現れた三人が三人とも、昔の制服姿。
わたしは夏服のグレーの半ズボン。
白のハイソックスは、わざわざ早めにここに着いたとき、購買で買い求めたものだった。
ふたりは冬用の濃紺の半ズボンの下。
キミオは濃紺の薄手のハイソックス。
セイジは黒のストッキング。
明らかに女もののストッキングは、薄暗い照明を滲ませていて、
なまめかしい光沢を放っている。
オイ、誰のやつだよ?
キミオがからかうようにして、セイジの肩を小突いた。
あれ、お前だって・・・
お洒落な子は、その当時から。
リブタイプの指定のハイソックスの代わりに、ストッキングやストッキング地のナイロンハイソックスで脛を染めていたのだが。
童貞のまま卒業した三人は三人ながら、
ほとんど薄い靴下に脚を通すことがなかった。
例外だったのは。
入学して初めての頃。
じぶんの母親が父兄面談にあらわれた次の日だった。
堕とされた母親が礼装の下から素肌を覗かせるのをかいま見て。
オトナになったような気分になって。
ついふらふらと、脚を通していたのだった。
同室の三人で、一足だけ買った紺のナイロンハイソックスを。
三人で、使い回しして。
面談の日程のさいごに当たったのは、わたし。
ほら、履けよ。一日早いけど。
キミオはイタズラっぽく笑って、ぞんざいにそれを手渡してきたのだった。

濃紺のハイソックスは、家族のだれかを吸血鬼に差し出した証。
黒のストッキングは、いよいよこれから・・・というシグナル。
だれが決めたのかわからないけれど。
履いている靴下の色や長さで、クラスの誰かの事情をあて推量して。
まるで噂好きな女の子みたいに、くすくす笑いあっていたっけ。
どうしたの?
わたしはそのころに戻った笑みで、ふたりに問いただしている。
新妻を・・・ね。
キミオは口ごもって、濃紺に包まれた脚をもじもじすくめ、
秋に結婚するんだけど・・・週末に逢わせちゃうんだ。
セイジも黒ストッキングの太ももを、自分ですべすべと撫でている。
彼女、まだ出来ないの~?
ふたりの目線が、白のハイソックスに注がれる。
大きなお世話・・・といいたいのだが。
母を堕とした吸血鬼は、いまだに母を恋人にしていて。
ボクはまだ、ウキウキとそれを覗き見している日常。
いますこし、童貞を守るがいい。
母の情夫のうそぶくままに。
けれどもそろそろアイツも・・・
ボクの彼女を寝取りたいと思うようになるのだろうか?
来年の同窓会にわたしが履いてくるのは。
黒のストッキング?それとも、濃紺のハイソックス?
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コメント

童貞君♪
 童貞君が可愛いのはいくつまでなんでしょう。
きっと、本人が、それが恥ずかしいと
思うようになるまで・・・・なのかなぁ。
処女と違って、童貞君は格好を付けたがるのが玉に瑕。
知らない事は知らなくっても
ドキドキしても、失敗しても・・・・
気にしなければ、何とかなるのに
って、思ったことがあります。
あ、でも、さやかはただひとりの人をまもっておりますので
請われても、お相手は出来かねますけど・うふっ♪
by さやか
URL
2007-07-10 火 02:19:42
編集
>さやか様
お久しぶりです。^^
・・・って、私が描きすぎているだけ?^^;

初めてのこと・・・にある種の怖れがつきまとうのは。
男女を問わずなのだと思います。
処女は可愛さを演じるためにそれをあらわにし、
童貞くんはひた隠す。
なぜ・・・って。やはり。
男は女を支配しなければならないから?
男は可愛いと思われてはならないという固定観念から?

このごろの男性は処女を敬遠するそうですね。
自信のなさの現われなのだとしたら、
それはそれで、さびしいかも。
by 柏木
URL
2007-07-10 火 05:46:18
編集

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