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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

おかめ顔の妻

2007年09月30日(Sun) 23:14:39

ノーブルな美人さんだね。
そういう人もいるけれど。
ちっとも美人ではない、おかめ顔の妻は。
どうにも誘惑に弱いたち。
  狙われちゃってるみたい。
そんなことを言いながら。
怯えた顔して寄り添ってきながら。
下がった目じり。
ゆるんだまゆ毛。
薄っすら開いた唇は、どこか淫蕩に光る白い歯を覗かせている。
おずおず・・・と。
きみは、誘いにノッてゆく。
  ごめんなさい。出かけてきます。
深夜目ざめた枕元には、震えた筆跡の書き置きひとつ。
着信シグナルが点滅する携帯を開いてみると、
  襲われちゃう~。
だいじょうぶか、って返信をしたら。
  血を吸われちゃった~。
どこか愉しげな雰囲気を漂わせて。
  ゴメン。帰り遅れるね。ゆ・る・し・て♪
ゆ・る・す。とは。さすがにレスをかえさない。
あくる朝。
さすがに気まずそうに、おずおずと戻ってきたきみは。
いつもより熱いコーヒーを淹れてくれている。
  たまに逢いに行っても・・・いいかしら?
好きにするさ・・・のひと言に。
きみは無邪気にホッと胸を撫で下ろしているけれど。
ほんとうは、気づいているのかい?
ボクがとっくに、彼とは意気投合しちゃっていて。
夕べのお誘いも、ボクのほうから頼み込んだことで。
妻に逢わせる代わり・・・裏の木戸を開けておいて・・・っておねだりしていて。
きみがうなじを吸われて眉をしかめるところを。
薄っすら透きとおる、いつもの黒のストッキングを破かれるところを。
わなわな昂ぶりながら、覗き見していただなんて。
行ってらっしゃい。愉しんでおいで。
ボクもあとから・・・昂ぶりに行くから。


あとがき
たま~に話が思い浮かぶ時って、
どうしてこうもフラチなほうに行っちゃうんでしょうねぇ。
困ったものです。われながら・・・
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