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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

養女契約

2007年12月04日(Tue) 07:09:02


一週間だけ、娘を養女にとってくれます?
ベッドのなかで、裸身をからめながら。
七瀬夫人は容易ならぬことを口にした。
ほぉ。
男はベッドのなかでも黒のマントをまだ羽織ったまま、
それでもマントのすぐ下は、あからさまな裸身である。
抜き身の刀のように鋭敏な、研ぎ澄まされた肢体。
そのすみずみにまで、血色がいきわたることは。
ただ、人の生き血を吸い取ったときだけ。

あの人ったら。
わたしのときには、やすやすと誘惑させたくせに。
奈々子のときにはしぶるんですのよ。
ころころと笑いながら、夫人は夫公認で情夫に血を吸わせているいまの情況を愉しんでしまっている。
ことり・・・と、かすかな音が隣室から洩れてきた。
そこに七瀬の存在を嗅ぎ取って。
彼はいまいちど、荒々しく夫人を組み敷いた。

熱情の果ては、やわらかな倦怠が訪れる。
男は女をかき抱いたまま、
わかった。来週奈々子を来させるように。
情婦にみじかく、命じている。


なーんだか、なぁ。
奈々子は道端の石っころをけ飛ばしながら、
言われたお邸をさがしている。
  一週間、あのひとの家から学校に通うのよ。
  まるまる学校休むわけにはいかないけど。
  2,3日通ったら、あとはもう休んじゃいなさい。
  そうじゃないと、身体がもたないわよ。
ママの言い草も、言い草だった。
腕から重たそうに提げているのは、衣類の詰まった大きなバッグ。
もう片方の腕には、学校に行くときの皮製の鞄。
もう。カッコ悪いったら、ありゃしない。
ほとんどがにまたになって、よたよたと歩きながら。
中学にあがったばかりの小娘は、ぶつくさいいながら吸血鬼の家をさがしている。
奈々子、13歳。
母親が吸血鬼とつきあっていることも。
自分が血を吸われることも。
ようっく、心得ているのだが。
この緊張感のなさは、我が家に侵入した吸血鬼がそれほどまでになじんでしまったからなのか。
それとも、本人の性格なのか。

こんちはぁ。
施錠されていない門をくぐると、古びたドアごしに奈々子は声をはずませた。
背の高いドア、奈々子の手がかろうじて届くほどの高さに、
ライオンだか魔人だかの奇怪な顔をあしらったノッカーが、重々しく奈々子を見おろしている。
よく、来たね。
不意に後ろから肩を叩かれて。
きゃっ。
さすがに奈々子は、縮みあがった。
すまない、すまない。こんなに早く来るとは思っていなかったんでね。
おじさま、だいじょうぶ?
奈々子が心配したのは、まだ陽の高いなか、黒衣のままの家のあるじがわが身をさらしていたからだ。
太陽の光で灰になるって?あはは。平気だよ。
なにしろこれから、若いお嬢さんの生き血をたっぷり頂戴できるのだからね。
ククク・・・
いやらしい含み笑いに、奈々子は初めて胸震わせながら。
それでも、あたしだって負けないわよ、という顔つきで、
上背のある白髪交じりの吸血鬼と対峙していた。


あ・・・
さすがに、ドキドキしちゃった。
部屋にあがるなり、ベッドのうえに押し倒されて。
とっさに身をすくめて、こばもうとしたけれど。
男はすばやく唇をうなじに当てて、もうねっとりと、吸いつけてしまっている。
ナマナマしく這い回る唇にかすかにあやされた唾液が、ぬるぬると生温かくって。
ひどくけがらわしい、ケモノじみたものを感じさせる。
やだ・・・やだ・・・
いきなり・・・だなんて。
奈々子が抗議しようと口を開いたとき。
ぐぐ・・・っ。
吸いつけられた唇の裏に隠されていた尖った異物が、奈々子の皮膚を侵していた。
痛ーっ。
ベッドのうえ、奈々子の白い太ももが、制服の紺のスカートからダイタンにはみ出している。


行ってきまぁす。
勝手の知れないお邸から抜け出すと。
見慣れた通学路がひろがっていて、そこから先は、いままでとなにひとつ変わらない日常。
けれども放課後まっすぐ帰宅して服を着替えると。
奈々子はこの家の養女になりきることになる。
あてがわれたのは、メイドさんの着るような黒のワンピースに、真っ白なエプロン。
台所に立って、自分の食べるお食事だけをいそいそと用意して。
独りぼっちの夕食を済ませると。
椅子の下、フッと人の気配をかんじる。
はっとしたときには、もう遅い。
黒のオーバーニーソックスを履いた足首を、男は早くもギュッと握り締めていて。
背後からねっとりと、ふくらはぎにべろを当ててくるのだった。
もう。
奈々子はぷんとふくれて、口を尖らせて。
脚を内股にしながら、くすぐったいのをガマンしている。
ガマンを、ガマンし切れなくなると。
そのままくたりと、冷たいフローリングのうえに、ひざ小僧を突いてしまうのだ。
ちぅちぅ・・・
ちぅちぅ・・・
あとはただ、若い血潮を啜る音。
うれしそうに、ぴちゃぴちゃと音を立てながら。
男は情婦の娘のピチピチとした肢体を、服の上から愉しんでいる。

その週は、登校したのは二日間だけ。
あとは、男の家にいた。
昼間はそれでも、勉強の時間。
男は博学で、学校の勉強よりもはるかに程度の高いことを教えてくれるのだが。
奈々子には、半分も理解できなかった。
”授業”はさまざまな教科があった。
音楽では秘密の地下室にしつらえられていたパイプオルガンを弾かされたし、
歴史では、ヨーロッパの吸血鬼のことを学ばされた。
古典の授業だといって、長い巻物を取り出してきて、ミミズの這ったような字を見せつけられたときは。
もう、だめーっ。
さすがに閉口したけれど。
そんなふうに授業をボイコットすると。
すぐに罰ゲームが、待っている。
制服姿のまま、畳のうえに腹ばいにさせられると。
真っ白なハイソックスのふくらはぎに、飢えた唇をおもむろに、おろしてくるのだった。

やだあ。もう。
吸血鬼のおじさまは、長い靴下がお好きらしい。
そういえば、彼を迎え入れるとき、ママはいつもおしゃれな光沢入りのストッキングを履いていたっけ。
学校に行けなくなったら、制服の下に履くように・・・って。
ママは黒のストッキングを何足か持たしてくれたけど。
お徳用 五足組 480円・・・って。
節約し過ぎじゃない?
けれども薄手のストッキングをとおして、少女の初々しい脛が淡く滲んだようすは、とてもオトナっぽくなまめかしくて。
薄いナイロンごし、なまの唇を這わされると、
ついドキドキと、不必要に胸をはずませてしまうのだった。


庭の掃除をしていると、フェンス越し、聞きなれた声がふってきた。
思ったよりも、元気そうじゃない。
久しぶりに訪れたママは。
それでも、お邸にあがろうとはしないで。
はい、これ。今夜使うといいわよ。って。
ぶあいそな紙包みを手渡してくれた。
部屋に戻って、あけてみると。
中から出てきたのは、封の切っていないインポートもののストッキング。
今夜・・・?
パッケージをあけてみると。
それは、太ももまでのストッキングだった。
いままでの安物よりも、グッと薄手で。
かすかな光沢さえ、きらめいている。
ママがいつも、はいているやつだ。
それも、パパがいないとき。吸血鬼さんをおうちに招ぶときに履いているストッキング。
うーん。
奈々子は独りベッドのうえ、考え込んでしまっている。


どお・・・?
似合うよ。
噛み破っちゃうまえに、たっぷり愉しんでね。

いまは、吸血鬼のおじさまのあしらい方を、すっかりわきまえてしまった少女は。
女学校の制服の、紺のスカートの下。
不似合いなくらいオトナっぽいストッキングで、おじさまを誘惑しちゃっている。
ねっとりと這わされる唇も、いまはもう怖くない。
むしょうに、くすぐったくて。ドキドキさせられて。
パンティストッキングとパンティと、二重にガードされたたいせつな処は、
スカートの裏側、無防備にむき出しになっている。

いいよ、抱いても・・・
犯して。
スカートの奥に、そそり立つ剛い肉を侵入させられたとき。
許婚どうしのユウイチくんの顔が、スッとよぎっていった。


お世話になりました。
奈々子はお行儀よく、脚をそろえて。
きちんとお辞儀をした。
こんなお辞儀は、よそでも家でも、いままでしたことがなかったのに。
おじさまには、なぜか自然にそういう態度になってしまうのは。
そう、きっと。
彼が、あたしを女にしてくれたひとだから。
眩しい朝の太陽の下。
吸われたばかりのふくらはぎは。
きちんと引き伸ばされたハイソックスに、あからさまな痕をしみつけていたけれど。
ひとに見られたって、かまわないから。
おじさまの求めに、明け方まで応じつづけた少女は、自分でそれを履いて帰ると主張していた。
こんど来るときは、お友達を連れてきてあげるから。
少女は軽く手を振って、なにごともなかったかのように家路をたどる。
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