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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夕べのかたは、大きかったですね。

2007年12月23日(Sun) 07:07:58

お義母さま、長いのね。
由貴子さん、若いのね。
閉ざされたふすまのまえ。
妻は、姑のことを。
母は、嫁のことを。
ちょっとうらめしそうに、つぶやいている。
吸血鬼の定宿と化した我が家。
彼らは夜更け、ひっそりと訪れて。
妻や母の血を吸い、交接を遂げてゆく。

夕べのかたは、大きかったですね。
まるで世間話でもしかけるように、さりげない口ぶりの母は。
眉ひとつ動かさずに、おっとりと嫁に声かける。
いやですわ、お義母さま。わたくし、わかりませんでした。
くすくす笑いながら受け応えする妻は、
しとやかさをとりつくろって口許を手でおおう。
あら。おわかりにならなかったの?由貴子さんは見聞が広いようね。
モット大キイヤツヲ、ドチラデ体験サレタノカシラ
母はそう言いたげにしながら、私のほうをふり返る。
ヨシオさん。いけませんよ。気をつけてあげなくちゃ。
ぼやぼやしていらたら、由貴子さんがふしだらになってしまいますよ。
あら。
妻はくすくす笑いをおさめきれない・・・という風情で。
わたくし・・・この家の嫁として、お義母さまについてゆくだけですわ。
まぁ、まぁ・・・
さすがの母も、笑いこけて。
夕べの余韻まで、ただよわせはじめる。
居合わせた父は、目のやり場に困る私に苦笑いを投げてきて。
おなじ立場の男ふたり、笑いさざめく互いの妻に、苦笑をもって報いるばかり。
和やかな朝餉。
もういくたび、こんな朝を迎えたことだろう?
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