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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

奥さんの写真、撮らせてもらえますか?

2007年12月26日(Wed) 06:25:27

奥さんの写真、撮らせてもらえますか?
写真館の主、緑華堂にそう囁かれたら。
すべてがおしまい。。。
一日妻を行かせると。
見返りに撮った写真をまるごとくれるのだが。
あ~、やっぱり姦られちまった。
どこのご主人も、洩らすため息はおなじ。

どうです?結婚十周年のお祝いに。
わざわざ女房のまえで、そんな囁きすることはないだろう?
その瞬間オレはぎくりとして。
しわくちゃな老人顔をした緑華堂のことを、思わずにらみつけてしまったが、
時すでに遅し。
女房はウキウキと乗り気になって。
スーツ新調したのよ。ばっちり撮ってもらわなくっちゃ。
あなた。いいわよね?

奥さん仲間のあいだで、噂になっていないはずがない。
あそこの写真館は人妻を迎え入れると、スタジオは淫ら部屋に早変わりするのだと。
おい。おい・・・
それとなくたしなめようとするオレを尻目に。
女房殿はウキウキとして、真新しいサテンのスーツの袖を通してゆく。
足許を彩るのは、ついぞ見かけないぎらぎら光る黒のストッキング。
お前、そんなやつ持っていたっけ?
口にするいとまもないほどに。
女房は得意そうに、言ったものだ。
気合い、入れなきゃ♪綺麗に撮ってもらいたいし。
ほ~ら、見て♪
無邪気にブラウスはだけて見せつけられたのは、
ぴかぴか光る黒のスリップ。
じわりと浮いたシルクの光沢が、むっちりとしたおっぱいを、妖しい輝きで包んでいた。

ほら、ほら。ほ~ら♪
三時間後、戻ってきた女房は。
まるでオレを挑発するように。
一枚、一枚、写真を見せびらかしてくる。
無関心を、装いながら。
けれどもそんなポーズはすぐに見抜かれていて。
いつか、女房と額をあわせるほどにして。
トランプのカードみたいにもったいぶってめくられてゆく一葉一葉に、見入ってゆく。

さいしょはただの、着衣姿。
思わせぶりなポーズは、自分からとったのだという。
どお?決まってる?
女房の得意そうな呟きが、いつになく腹立たしい。
そのうちいつか、セミ・ヌードにかわっていって。
ブラウスの襟首が、ちょっとはだけたり。
スカートを気持ち、たくしあげたり。
鼻から上がわざとカットされている立ち姿は。
ぎらぎらとしたストッキングの光沢を、娼婦のように滲ませていて。
笑んだ口許も得意げに。
スリルたっぷりの遊戯を愉しんでいる。

ねー、ここからが本番よ。
ホンバン・・・どういう意味で使っているんだよ?
咎める視線を、心地よげに受け流しつつ。
トランプのカードはまた一枚、めくられてゆく。
ブラウスの釦を、ぜんぶはずして。
ストッキングを、ひざまでおろして。
いやいや、片脚は完全に、脱いじゃって。
片方の脚だけ、ハイソックス丈ほどに、淫らに濡れるように足許を彩っていて。
たるんだナイロンが、はだけられたブラウスが。すそのめくれあがったスカートが。
ふしだらな雰囲気をよけい、ひきたてている。
あげくの果ては・・・
おおまた開き。
縛り。
ろうそく責め。
さいごはもう、お定まり。
髪振り乱しての、ベッド・イン。
さいごの一枚。
男の裸体が、おおいかぶさっていた。
しわくちゃな老人顔のふだんとは似ても似つかない、若い身体。
これは、だれ・・・?
恐る恐る、たずねると。
写真師さんよ、と、とうぜんのような答えがかえってくる。

ほっほ。奥様、いいノリでしたぞ。
目のまえの写真師は、どう見ても好々爺にしか映らない。
こんな爺さんが、赤ら顔をして迫ってくるのを。
女どもはどうして、避けようとしないのだろう?
手ずから淹れたコーヒーカップを三つ。
カチャカチャ響く器の音が、妙なリフレインを呼んでいる。
傍らの女房とふたり、顔見合わせて、カップを手にとって。
女房はオレの、オレは女房の。うなじのあたりにどす黒い痕を盗み見ている。
そこから理性とともに吸い出されていった血液は。
ひと刻、目のまえの写真師の臓腑を暖めたはず。

ごりやくはね。三日ともたんのですよ。
緑華堂は、なんとも申し訳なさげにつぶやいた。
せっかくあんなにもてなしてくれたのにねえ・・・
悲しげにうつむく風情に、引き込まれるように。
あなた、いいわよ・・・ね?
女房は有無を言わせぬ態度で、オレに同意を求めると。
さ・・・どうぞ。
って。
黒のストッキングの脚を、スーツのすそからさらけ出してゆく。
あ~あ・・・オレのまえでまで、そうするの?
口にしかけた抗議は、声にならない。
女房の足許にかがみ込んだ老写真師の唇が、ヒルみたいにぬめるのを。
オレは息を詰めて、見守るばかり。
つけられたうなじの痕を、じんじんと疼かせながら・・・
女房のやつ、余裕しゃくしゃくに。
ふんぱつして、あちらのブランドもの買ったんですよ。
破くまえに、たっぷり愉しんでくださいね。
ころころと笑いこける声だけは、少女のように無邪気だった。
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