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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

御主人様と主人

2008年02月03日(Sun) 14:54:08

御主人様と、主人とは。
わたくしの場合、ちがう人です。
妻のこうした言い草に。
誰もが息を呑むのだが。
息を呑まれたことさえ、誇らしげに。
妻はわたしと、黒衣の男と、ふたりながらに、ほほ笑みかける。

目の前に伸べられた手の甲に、熱いキスを重ねると。
青白く透きとおった静脈をめぐる血潮が。
吸い取られることをみずから望むように、妖しくはぜる気配がした。
黒のストッキングのなか、むっちりとしたふくらはぎは。
ジューシィなピンク色に染まっていて、
若々しいイキのよさを、ことさらふたりに見せつけてくる。

これから獲るものと、これから奪われるものと。
片方は、にんまり笑んで。もういっぽうは、苦笑いをして。
妻の手を引いて拉し去ろうとする片方を、もういっぽうはむしろうながして。
お似合いだよ・・・と、囁きながら。
新婦の新床を、祝福する。

きりりと装ったスーツのうえ。
ぐるぐる巻かれた、およそ不似合いな荒縄に。
妻は満足げにくすっと笑うと。
お願い、責めて。
わたくしは貴男の、奴隷になりたい。
夫のまえ、ハッキリと澄んだ声で。
異形の影に、こいねがう。

閉ざされたふすまを、細めにひらいて。
被虐の刻を覗いてみると。
これ見よがしにのけぞる妻と。
我が物顔に迫る男と。
好一対の、イキの合ったからみ合い。
夜は更ける。しずかに、耽る。
ときには、御主人様と主人とが、どう違うのかを知りたがるものたちと。
細めに開いたふすまの縁が、息遣いに曇るほど。
息を凝らして、見つめつづける。
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☆お疲れ様~☆

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