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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

抱いて。

2008年02月06日(Wed) 07:45:25

抱いて。
え?
抱いて。
ええっ!?
抱いて。
きみ、何言っているか、わかってるの?
思わずそんなふうに、からかおうとして。
しんけんな瞳に、はね返された。
だってオレ・・・
引け目もあらわに呟きかけると。
知っているの。
え?
ストッキング、好きなんでしょう?
自分で穿いたり、人のを破ったりするんでしょう?
十なん年ものあいだ、こちらが口ごもって言えないでいたことを。
この子はこともなげに、口にする。
いいんです。
そっと差し出される足許を。
この子がたしなんでいるのは見たことがないつややかな光沢が、なまめかしく包んでいる。
ふと、吸い寄せられそうになって。
けれどもオレの引け目は、まだ消えていない。
いいの。ぜんぶ、知ってしまったの。
え・・・?
吸血鬼、なんでしょう?
ストッキング履いている脚から、吸うんでしょう?
見ちゃったの。
まゆちゃんのこと、襲っていたでしょう?
誰にも話していないわ。
ただ・・・まゆちゃんがうらやましかっただけ。
たまにでいいから。
あたしのことも、相手してくれる?
美人じゃなくって、ゴメンね・・・

片方の影が、もう片方の影を引き寄せて。
ふふ・・・ふふ・・・ふふふ。
くすぐったそうな含み笑いが、闇に透ける。
残り惜しそうに抱きしめる腕から、残り惜しげに抜け出すと。
今夜はこれくらいで・・・ね♪
か弱いほうの影は、ちょっとだけ。
街灯の照らす道に出るのをためらった。
ストッキングの破けた足許が、後ろめたかったのだろう。
男はすぐに、そんな女のようすに気がついて。
さっと腕差し伸べて、引き立てるようにして歩みを進める。
街灯の下。
だれからも認められたカップルの姿に、うっとりするように。
女はしらずしらず、男の肩にしなだれかかっている。
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コメント

あし♪
柏木様、こんにちは。

ストッキングを履いた女性の脚、吸血鬼でなくても噛み付きたくなりますね。
昔、ランジェリーだけで横たわっていた女性の太腿が、天井からの光を反射して輝いていました。
ちょっと硬質な感じがしたのですが、指先で触れたら、吸い付くような柔らかさ。
女性の太腿は歩くだけのものではないことに気付きました。
生脚でも、ストッキングに包まれていても、とても美味しそうです。
by masterblue
URL
2008-02-07 木 17:28:18
編集
>masterblueさま
いらっしゃいませ。
>女性の太腿は歩くだけのものではない
まさしく至言ですね。
硬質な輝きと。
ふくよかな手触りと。
まさに見てよし触ってよし・・・でしょうか?^^
by 柏木
URL
2008-02-07 木 23:12:01
編集

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