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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

メンバー確保 七人め

2008年02月12日(Tue) 06:44:11


村のいい伝えでは、吸血鬼が生存するのにはお得意さんを七人、確保すればよいといわれている。


初めて村に現れた時。
招いてくれた村のあるじは、自分の愛人を紹介してくれた。
村に住む柏木という男の、母親と妻だという。
外見はどう見ても、いい家の令夫人なのに。
未知の客人のための供応役を、ためらいもなくかって出てくれた。
気心のしれない吸血鬼に肌をゆだねるのは、どんなご婦人でも勇気のいるはず。
けれどももの慣れているらしい嫁と姑は、くすくす笑いながら、競い合うように肌を見せてくれた。
しばらく、ゆっくりしていくがよい。
村のあるじは、そう囁いてくれはしたものの。
そのための七人は、おのれの才覚でなんとかするのだよ。
イタズラっぽく含み笑いをしながらも、そうも囁いたものだった。

一人めは、行きつけになったバーのマダム。
そのつぎは、別荘に避暑に来ていた有閑の人妻。
それから、家庭教師にもぐり込んだ家の三姉妹と、その母親。
けれども避暑にきていた人妻は、いつでも自由になる体ではない。
実質五人か・・・
あとふたり・・・


とうとうわたしのところに、おはちが回ってきた。
ふとしたことで意気投合した遠来の客人は、吸血鬼館の賓客。
夫婦ながら都会育ちのわたしたちは、そうとはしらず同僚に誘われるまま、
その館の社交パーティのメンバーとなってはやひと月が経とうとしていた。
きみの奥さんを、私の秘書にしたいのだが。
ひっそりと申し入れてきた彼は、いつもの黒衣に身をうずめるようにして、寒そうに縮こまっている。
寒い国から来たそうだけど、いがいに寒がりなんだね?
わたしがそういうと、血液確保が難しいのだ、と、かんたんに事情を説明してくれた。
七人確保しなくちゃならないのか。うーん・・・
だいじょうぶ。とにかく五人は、確保したのだから。
あとは二人か・・・
うーん・・・
吸血鬼らしく血走った彼の目が、知らず知らずに追っているのは。
白のスーツ姿の妻と、濃紺の制服姿の娘。
いつになく熱い視線をそそいでいのに、ぞくっとなっているわたし。
それにしても。
かれを家庭教師に招いたお宅のご主人は、いまごろどんな気分でいるのだろう?

奥さんは美人だし、才気があふれている。
なによりも、熟れていて若々しい・・・
こういう手合いに妻をほめられても、そうそう無邪気に喜んでしまうわけにはいかないのだが。
それでもいつの間にか忍び寄って、わたしたちの日常に深く入り込んでしまっている男のまえ。
わたしたち夫婦は、無邪気なまでにOKしてしまっていた。


ねぇ、見て見て・・・
一夜明けて帰宅した妻は、首筋につけられた噛み痕に、小娘みたいにはしゃぎ切っていた。
ふたつ、綺麗に並んだ噛み痕は。
吸い残した血潮をまだちらちらとあやしていて。
ぬらぬらと光る唾液すら、かすかに交えていて。
紅いしずくは、
おいしく吸われちゃった♪
と言っているようで。
ぬらぬらとしたよだれは、
ごちそうさま♪
と、ほくそ笑んでいるようだった。

このごろむっちりと肉づきのよくなった妻は。
ツタのように絡みついてきた猿臂のなか、どんなふうにもだえたのか?
ボリウムたっぷりの肢体から吸い取られた血の濃さに、やつはきっと満足したのだろう。
いつも血色のよい妻が、けさにかぎって少しだけ蒼白い顔をしているのだから。

新調したばかりの、モノトーンのプリントワンピース姿。
着ている服が、夕べとちがわないのは。
犯していない。裸になってもらっていない。
気づかうダンナへの、そういうメッセージだそうな。
それにしても。
破けた黒のストッキング。
いつまでも見せびらかすように穿いているのは・・・なんとかならないものだろうか?


週一か週二でいいんですって♪
勤務日数の話だった。
けれども秘書の仕事にはまった妻は、それは熱心に通いはじめて。
おいおい、根を詰めるのもたいがいにしなよ。
わたしがそんなふうに、気づかうくらい。
顔を蒼くして、ふらふらしながら帰ってくるようになった。

ぜんぶ、吸い尽くしてしまうわけではないだろうね?
つい詰問口調になったわたしに、かれは悠々と応えたものだった。
なに。まだ六人めだからね。
もうひとりつごうがつけば、奥さんもきっとラクになれるさ。

見て見て~♪
いつものように秘書の仕事に出かけた妻は。
無邪気にわらって、ジャケットを脱ぐと。
純白のブラウスの胸を見せびらかした。
ねー?ドラキュラ映画のヒロインみたいでしょう?って、見せつけてきたのは。
血のりでべっとり濡らした、ブラウスの胸。
さすがにびっくりしたわたしに、
少ぉし、刺激強すぎたかな・・・? (^^;)
ちょっぴりホラーだよね。
でも、真っ白なブラウスって、血が映えるのね。
ナマナマしく光らせた血のりを姿見に映して、それでもうっとりと見入っている。
それにしても。
てかりの入った肌色のストッキング。
あまりにもハデに、破きすぎていないかね?


決めたわよ。
な・な・に・ん・め♪
勤めから戻ってくると、妻はウキウキとおめかししていて、
これから夜会に招ばれているの・・・って、告げてきた。
純白のボウタイブラウスにかかる髪の毛は、いつの間にか茶色く染められていて。
金髪ってわけには、いかないけれど。
そのほうが少しでも、彼の気持ちが落ち着くの♪
エレガントに装い始めた妻。
髪を染めた妻。
ストッキングが破れていても、むしろ見せびらかそうとする妻。
いつの間にか、体内深く、血液中に紛れ込まされた毒液が。
妻を変えている・・・

ところで、かれはめでたく七人確保できたのかね?
はしゃいでいる妻の口ぶりが、気になって。
どこかはばかるように、切り出すと。
そうなの。そう♪
チエちゃんに、白羽の矢を立てられちゃった♪
小娘みたいにはしゃぐ妻の背後ではにかんでいる娘のチエは。
真夜中だというのに、学校の制服を着ているのだった。
いつも白のハイソックスの脚は。
妻とおそろいの、黒のストッキングになまめかしく染まっていた。

もったいない。ああ。もったいないっ!
頭かきむしりたくなる衝動を、ぐっとこらえて。
それでも薄墨色に染まった二対の脛から、目をそらすことができなかった。
たっぷり熟れた、妻のふくらはぎ。
すらりと伸びた娘の脚も、いつの間にか典雅な風情をにじませている。
おなじ血だから・・・きっと彼の気に入るわよ。
なにしろ・・・正真正銘、処女の生き血なんですものねっ♪
母親に軽く抱き寄せられた娘は、なにも言わなかったけれど。
すこしうっとりとして、彼女に身を寄り添わせたのは。
今夜はあなたも、血を吸われるのよ。
妻に言い含められたことを、すんなり納得してしまったからなのだろう。


ようこそ。いらっしゃい。
お嬢さんも、どうぞ遠慮なく。^^
さあさあ、こちらのソファにお座りになって。
お体をくつろげて、楽になさってくださいね。
ストッキング、よくお似合いですな。
オトナっぽい感じがして、素敵ですよ。^^
お母様がどんなふうにもてなしてくださるか、お察しですな?
えへへ。
いきなり破ったりなどと、むたいなことはいたしますまい。
そのまえに、なぞるように。
たっぷり舐めて、愉しんで進ぜよう。
えっ?いやらしいって?
ええ、もちろん、いやらしいのですよ。
さいしょはちょっと、気が引けるでしょうから。
まずお母様に、お手本を見せてもらいましょうね。

ちゅるる・・・くちゅうっ。
ぱりり・・・ぱりぱりっ。
いかが?
綺麗な裂け目でしょう?
あなたのやつも、こんなふうに。
なまめかしい切れ目をつけて進ぜよう。
血も、遠慮なくいただきますよ。^^
奥ゆかしいレディになるためには。
血を吸われるときも、優雅に振舞わなければなりません。
私の家庭教師は、礼法もお教えするのですよ。^^
まずは首筋から、まいりましょうか。
ブラウスの釦を、ひとつはずしてください。
それから顔を少しだけ、あお向けて。そう、それくらい。
さいごに、目を閉じて。
すこしだけ、チクッとしますが・・・
お母様も、いつも体験なさっていることだから。ガマンできますね?

いちぶしじゅうを覗いてしまった、カーテンの向こう側。
わたしはひと晩じゅう、奴隷になった妻と娘のありさまに。
情けなくも、股間を濡らして昂ぶりつづけていた。


あくる朝。
妻と娘が、帰宅した。
なにごとも、なかったように。
取り澄ました顔つきで。
わたしはそんなふたりを、送り出したときとおなじように、出迎えている。
なにごとも、知らなかったように。
もっともらしい顔つきで。

娘は出かけていったときのままの制服姿。
ブラウスの襟元に、ちょっぴり紅いものを滲ませていたけれど。
妻の衣裳は、昨晩のブラックフォーマルから一夜明けると。
目の覚めるような、青のワンピースに化けていた。
足許を彩るストッキングは、
清楚な黒ではなく、妖艶な濃紺。
ああ・・・とうとうそこまでなってしまったのだね?
問いが投げられ、応えが投げ返される瞳と瞳。
お父さんが、いちばんよ。
濡れた瞳に宿るものは、隠微な残り香だけではなかった。

おかげで、七人確保できたのだよ。
おめでとう。そうするとこれからは、晴れて村の住人だね?
ああ。とくに六人めと七人めが、無類においしかった。
リップサービスのつもりなのだろうが。
じわりとくるものは、抑えることができない・・・
わたしはどこ吹く風というていを、必死になってとりつくろって。
娘が最近、成績を上げてね。家庭教師が優秀みたいだ。
家内もなんだか、若々しくなって。
夜の外出も、たまにはさせてみるものだね。
クックッと含み笑いする彼のことを。
お茶を持ってきた妻が、優しくにらみ、たしなめている。

それにしても。
さっき彼に物陰に引き寄せられて、破ってもらったらしいグレーのストッキング。
そんなふうにダンナに見せつけるのは、それくらいにしてもらえないものかな?
そう言いたげにしていると。
自習を終えて出てきた娘の足許を見た妻が。
このごろ好んで身に着けている黒のストッキングの破れ目を見咎めて。
履き替えなさいよ~。お父様のまえで、お行儀のわるい。
え?そお?パパも御覧になりたいでしょう?
ふたり、そうやって。
破れたストッキングを見せつけるのは、どうにも困りものなのだがね・・・
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