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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

まりあの番

2008年02月16日(Sat) 10:49:32

とうとうくじに、当たってしまった。
今年吸血鬼に捧げられる乙女を選ぶくじ。
去年当たった親友のりまちゃんは、あれから家に戻っていない。
いっしょに住んでいたお母さんもろとも、がらんどうの家を残して、消えてしまった。
ふたりに何が起こったのか、だれも教えてくれないけれど。
教えてもらわなくたって、だいたいの察しはついている。
まりあはぶるっと、身を震わせて。
じぶんでじぶんの胸を、いとおしく抱きしめていた。
こんなにかわいいのに。
こんなにきれいなおっぱいなのに。
まだ、彼氏もできない身空で、生き血を吸い尽くされてしまうのか。
約束の夕暮れ刻、吸血鬼の待つお邸に行く途中、
まりあはりまちゃんの家に足を向けた。

開きっぱなしのくぐり戸を抜けて。
やはり開きっぱなしの玄関を通り抜けて。
靴のまま、廊下に足を踏み入れて。
幼い頃追いかけっこをした柱の周り。
晩ご飯をごちそうになったとき、いっしょに囲んだテーブル。
なにもかもが、去年のままなのに。
なにもかもが、記憶のなかとおなじように色あせていた。

お邸に着くと、まりあは革靴を脱いで。
精いっぱいおめかしした、黒のストッキングのつま先を、冷たい廊下にすべらせる。
人の気配のない、がらんどうの広間。
それはどこか、りまちゃんの家のリビングを思わせた。
まりあは所在なげに、部屋の隅っこにしつらえられたソファに腰を降ろして。
目のまえのテーブルにむぞうさに置かれた雑誌を手に取った。
雑誌にはさまっていた紙が、はらりと落ちて。
拾い上げる手が、ふと止まっていた。
見覚えのある筆跡。りまちゃんの字だった。

きょうもあのひとに、血を吸われる。
夕べもあのひとに、血を吸われた。
だのにどうして・・・
こんなことがキモチいいんだろう?
だんだんあたし、ヘンになってゆく。

ぞっとして、紙を元通りにたたんで、テーブルに置こうとしたそのときに。
くくくくくっ。
人の悪そうなくぐもった含み笑いが、足許から聞えてきた。
あっ!と思うまもなく、まりあは足首をつかまれてしまっている。
いつの間にか、じゅうたんの上腹ばいになって。
まりあににじり寄っていた黒い影は。
おびえるまりあのすくんだ脚を、べろでなぞるように舐めあげる。
ぬるっとした生温かい感触が、薄いナイロンを通して素肌にしみ込んだ。
やっ、やめて・・・やめて・・・
嫌悪の情に、まりあはまつ毛をピリピリ震わせながら、抗って。
けれどもいちど、スカートのすそを黒影に明け渡してしまうと。
黒影は容赦なく、スカートを腰までずりあげてしまった。
あっ、ダメ!
スカートを抑えようとする手。もっとはぐりあげようとする手。
手と手のせめぎ合いに、きりっとしたプリーツスカートはもみくちゃになってゆく。
ダメ。だめ。だめ・・・・だめ・・・・・・
太ももに、ぬるり。
ふくらはぎに、ぬるり。
ストッキングごし、パンティラインをなぞるように、ぬるり。
たちのわるい舌の誘惑は、まりあの抵抗をすこしずつ、そぎ落としていた。
あっ、あっ、あっ・・・
りまちゃんも、こんなふうに堕とされていったのだろうか?
じんわりと痺れてしまった頭のなかで、そんな想いが薄ぼんやりとよぎってゆく。
牙が、目のまえに迫っているというのに。
りまちゃんの肌を、容赦なく切り裂いたであろうおなじ牙が。

ひっ。
悲鳴を飲み込んで。脚をすくませて。
まりあはうなじを噛まれていた。
ちくっと刺し込む、牙の感触に。
まりあは縮みあがって、身を硬くして。
まるでそうすることで、血液を一滴でもよけいに体内にとどめようとするかのように。
血を吸い取られてゆくあいだ、じいっと身体をこわばらせていた。
ひとしきり、まりあの血を吸うと。
影は吸いつけた唇を、まりあから放したけれど。
痛いほどつかんだ両肩は、決して手放そうとはしていない。
うふふふふふっ。
蒼ざめた唇に、いま吸い取ったばかりのまりあの血が、バラ色の輝きを散らしている。
わざと見せつけるように、妖しいぬめりを帯びた舌が、口許に着いた血を舐め取って。
影は白い歯をみせて、ひと言「うまい」と、呟いた。
いひひひひひひひひっ。
影はなおもたちのわるい含み笑いをおさめずに。
まりあの着ているブラウスを、びりびりと破いていって。
青いブラジャーのストラップを、長い爪で断ち切った。
ストラップと肩の肉のあいだにすべりこんだ爪は、ナイフのような切れ味で。
ストラップを断つときの、ぶちりという音を耳にすると。
まりあはへなへなと、ソファの下に尻もちをついてしまった。

いい子だ。いい子だ。
黒影は、まりあの髪の毛を、あやすように撫でつけると。
もういちど、まりあのうなじに噛みついていって。
ちゅうっ・・・
聞こえよがしな音をたてて、まりあの血を吸い上げた。
ああ。
吸われちゃう。
ママからもらった、たいせつな血・・・
ぬくもりとともに、生命力まで抜き出されてしまうような、うっとりとした感覚に。
まりあは我を忘れて、吸血鬼にしがみついていた。
よし、よし。
すこしのあいだの、しんぼうだ。
今にこういうことが、気持ちよくなってしまうのだよ。
おじさんが、たっぷり教え込んであげるから。
まりあを自家薬籠中のものにした吸血魔は、まりあをしんそこいとおしげに抱きしめると。
こんどはあらわになった胸に、食らいついていった。

あっ、そこはイヤ・・・
お手入れを欠かさなかった胸元を、鋭利な牙で切り裂かれるとき。
まりあはしんけんにかぶりを振って、いやいやをしたけれど。
影はあざけるように、思い入れたっぷりに、ゆっくりと。
ぷりんと張ったまりあの胸に、牙をしずかに沈めてゆく。
きゃっ。
いやん・・・
ちくりと刺すような痛みは、痺れるような疼きを含んでいて。
疼きはまるで毒液のように、まりあの柔肌にしみ込んでゆく。
あっ、だめ・・・
言葉とは、裏腹に。
まりあの腕は、影の背中にツタのように巻きついていて。
自らの身体を、不埒な暴漢の身体に、ぴったりと密着させてしまっている。
そう、そう。
きみはなかなか、素質があるね。
影はなおも、まりあのことをあやしながら。
それでも情け容赦なく、まりあの血を吸い取ってゆく。

おじさま。おじさま。
殺さないで。死なせないで。
まりあ、ずっといっしょに、いてあげるから。
きっと、仲良くなれるから。
いつまでも、いいお友だちでいられると思うから・・・
若い肢体から血潮を抜き取ってゆく、憎いはずの吸血鬼に。
まりあはあらぬ声を洩らしつつ、懇願している。
うふふ・・・ふふふ・・・ふふふ・・・
小気味よげな男の哂いに。
ふふ・・・ふふ・・・ふふふ・・・
柔らかな女の声が、くすぐったそうに交わってゆく。
胸元を大きくはだけ、スカートのすそを振り乱して。
黒のストッキングを、男の劣情のおもむくまま、破り取らせてしまった女は。
いまはみずから、好むように。
むさぼるような吸血を、受け容れはじめていた。

しばらくね。
ロングの茶髪をなびかせた少女が、ソファに腰かけて。
ミニスカートから覗く、流れるようにすらりとした脚を。
惜しげもなく、人前にさらしている。
まりあがびっくりしたのは。
それが、行方不明になっていたりまちゃんだったから。
ここでの暮らし。愉しいよ。
あたしの身体には、血がほとんど残っていないけど。
おじさま、いやらしいから。
ぜんぶ吸い尽くさないで、いつまでも取っておくんですって。
まりあもきっと、選ばれちゃうだろうなあって思ったから。
一年間我慢して、ここで待っていたの。
ここでの暮らしに慣れたら、ママも連れてくるといいよ。
あっ、ママまで連れて行かれちゃったら、まりあパパがかわいそうか。
うちはママしか残っていなかったから、よかったけど。
だから、ママは通いで遊びに来るんだろうね。
それからひとつ、お願い
りまにも、まりあの血を吸わせてね。
少しだけでいいから。
いま・・・すぐに♪


あとがき
美少女ふたりのたわむれは、言葉にできないほど眩しいです。^^
幼い頃みたいに、柱の周りで追いかけっこして。
無邪気にかえったまりあは、はしゃぎながら襲われていくんでしょうね。^^
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