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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

連れ込み宿  ~妹を誘い出す~

2008年02月24日(Sun) 07:51:09

都会のかたすみに、ひっそりとたたずむ古い邸。
上品なようで。わいざつなようで。
とにかく目だたない古い木の塀の向こう側には。
子どもの知らない秘密の世界が広がっている。
連れ込み宿。
そういう名前がついているなんて。
初めてママのあとを尾けていったころには、まだ知りもしなかった。
あの門をくぐった日から。
ボクは胸の奥までも、いままでにない色に染められていった。
単身赴任していたパパが戻ってきても。
家の雰囲気は元どおりには戻らないで。
なにかのはずみで、家のすみっこに隠れていたものがさらけ出されたりしたら。
秘められつづけてきた妖しいものが、取り返しのつかない形で。
いっぺんに、表に出てきそうな危うさを。
ボクはいつも、意識していた。
だれもがすべてを、知りながら。
なに不自由ない都会の家庭の、一見平穏な日常に。
歪んだ浸蝕は、ひたひたと忍び込んできて。
もう帰り道のないままに、音もなく進行をつづけていた。

週2か週3の割合で。
ママは昼日中から、ひっそりと出かけて行って。
あの古びた薄暗いお宿の門をくぐり抜けて。
別人に生まれ変わって。
小父さんと、情交を遂げてゆく。
ボクは時おり、いっしょに呼び出されて。
ママに気づかれないように、こっそりあとを尾けていって。
とざされたふすまの向こう側、秘密の穴ぼこを覗き込んで。
ママがパパをどんなふうに裏切っているのか、いちぶしじゅうを見届けていく。
おなじ覗き穴から。
パパもこんなふうに・・・ママが犯されているのを覗いているのだろうか?
シミのついた漆喰の壁に、中年男の饐えた息遣いが漂ったような気がして、
時おりはっとして、あたりを見回す。
パパとボクとは、かち合わないように。
ママとボクたちも、顔を合わせないように。
男はいつも、抜かりなく気を配っていて。
だから・・・ボクはいつも、言われたとおりに行動していた。
それが・・・支配されていることだと気づくのに、たいして時間はかからなかったけど。
服従していることが、なぜかむしょうに愉しくて。
きょうの午後、キミのママを呼び出すから。キミはいつもの部屋に先回りしているように。
小父さんにそんなふうに命令されてしまうと、
よろこんで、お言葉どおりにさせていただきます。だなんて。
なれない丁寧語で返したりしている。
そういうとき。
おじさんはひどくくすぐったそうな顔をして。
満足そうに頷き返してくるのだった。

家族どうしで、顔をあわせなくても。
ふすまの向こうにいるのが、ママで。
主婦の仮面をかなぐり捨てたママで。
着飾った衣裳を、惜しげもなく裂き散らされてゆくありさまは。
じゅうぶんすぎるほど、刺激的だった。
いちばん恥ずかしいのが、ほかのお客と同席するとき。
どうみても未成年のボクなのに。
そういうお客を見慣れているのか、
すれからしに違いないここの客人たちは、軽く会釈をするだけで、
あとは申し合わせたように、押し黙って。
覗き窓の向こう側の演劇に熱中する。
見ず知らずの男たちに、ママの痴態を観られている。
決して観られてはいけない秘めごとを。
おおぜいの男たちに、観られている。
男たちはみないちように、ママの白い肢体に、好奇の視線を這わせていって。
部屋の中でママを辱め抜いているあのひとと同じくらい、
鋭利な視線という責め道具で、ママのことをなぶり抜いている。
こんな恥ずかしい体験に。
ゾクゾクしてしまうのは・・・なぜ?

そんな日常がつづくなか。
パパが珍しく、勉強部屋に現れた。
ミカは今夜も、泊まりだね。
そう。
ママが出かけてゆく夜は。
勉強に集中する・・・そういう名目で。
妹のミカは、独り身の叔母の家に預けられる。
家でなにも知らずにいるのは、まだほんの少女である妹だけ・・・
大人の世界に一歩踏み込んでしまったボクは。
暗黙の諒解のなか進行してゆくママの不貞行為を、オトナの男として愉しみはじめていた。

そのうちにね。
ミカも泊まらなくて、すむようになるさ。
パパのひと言には、ときおり、どきりとさせられる。
今夜の場合も、そうだった。
わたしもこれから出かけるけれど・・・お前は家に残りなさい。
なにもすることがない?
いや、いや。きみにはまだ、大人になるための勉強があるはずだ。
オトナになるためのね・・・

謎めいたひと言を残して、パパが出かけてしまった後。
がらんどうになった夜更けの家のなか。
ボクはなぜか、昂ぶりを覚えている。

このあいだのことだった。
ことが済んで、身づくろいを済ませたあと。
ママは男にしなだれかかって、なぞをかけるように囁いていた。
生娘をひとり、お世話させていただきますね。
ほお?
いまどきでも、いや、いまどきだからこそ。
生娘を抱くことは、至難のこと。
世間の狭い専業主婦に用立てできる生娘など・・・そう、ひとりしかいないはず。
そのときは、なんのやり取りだか、うかつにも聞き逃してしまったけれど。
ママは、情夫の歓心を得るために、まな娘をエモノにしようとたくらんでいる!
独り取り残された家のなか、ボクはぞくり・・・と胸騒がせる。

彼女のキョウコと、フルーツパーラーで待ち合わせて。
軽く30分ほど、お茶をして。
そろそろ時間だね。
予備校の始まる時間を気にするみたいに、ボクたちは時計を見合わせると。
そそくさと割り勘で、お勘定を済ませていた。
ほんとうは、予備校の授業のある日だったけど。
ボクたちが足を向けたのは、あの古びたお宿。
先に立って歩くキョウコは、上はラフなTシャツなのに、スカートは制服の紺のスカート。
ゆらゆらと重たげに揺れるプリーツスカートの下には、いつも学校に履いて行く黒のストッキング。
薄黒いナイロンの向こう側から蒼白く透けて見える彼女の脛は、ひどくなまめかしい雰囲気を漂わせている。
そう、あの男にご馳走するために。
ボクに見せつけるようにして、オトナっぽい黒のストッキングを履いてきたのだ。
ストッキングフェチだと、彼女にばれてしまったいま。
彼女は男の腕のなか、くすぐったそうに笑いながら。
制服の一部を裂き取らせていた。
覗き穴から覗くボクの目のまえで、これ見よがしに。
ママの不貞行為の共犯者に、未来の花嫁の純潔をプレゼントしてから。
どれだけ日が経っただろう?
始めは羞じらっていたキョウコも、いまではすっかり状況になれて、
きょうもボクにお供をさせて、彼のエッチな欲望に貞操を汚されにゆく。

お部屋のまえで、振り向いて。
じゃあ、あとでね。
キョウコはボクの頬にキスをして。
ボクは彼女のおでこにキスを返してやる。
お互い唇を重ねあったことさえ、まだないというのに。
彼女は男女の体験を、どれほど重ねてきただろう?
ママのことまで狂わせてしまった、あの老巧な男の手にかかって・・・

学校帰りかね?
ええ。
彼氏には、ナイショかね?
エエ・・・
しらじらとうそをつく少女を、男は我が物顔に抱き寄せて。
Tシャツの下から、手を入れて。
しつこいまさぐりに、青いTシャツに描かれたLOVEという横文字が揺らいだ。
LOVE。そう、たしかに、LOVE
make love という言い回しを使わないように。
予備校の先生はそういって、皆を笑わしたけれど。
いまボクの目のまえで始まっているのは、正真正銘のmake love。
愛はたしかに、創られるものなのだと、
ママやキョウコを通して識ってしまったボク。

ワイシャツのあいだからはだけた逞しい胸が、彼女の胸に迫ってゆくと。
彼女はちょっとだけ、抗って。
そうすることが、ボクをよけい昂奮させるって知っているかのように、抗って。
それでも胸をまさぐられつづけていくうちに、牝の本能を目覚めさせてしまって。
はぁん・・・
教室では絶対に聴くことの出来ない、彼女のよがり声。
重たいプリーツスカートを、いともむぞうさにはぐりあげられて。
薄黒いストッキングごしに浮かんだ、蒼白い太ももに。
ストッキングもろとも侵されるように唇を這わされて。
ボクとは頬っぺとおでこのキスだけなのに。
大人そのものの、濃厚なキスを交し合ってゆく。
ああ・・・ボクの観ているまえで。
見せつけてやろうよ。
小父さんにそそのかされて、キョウコは素直に頷いている。
ツヤツヤとした黒髪が、肩の辺りで乱れ始めていた。
チャッ・・・チャッ・・・
彼女のストッキングが、足許から剥ぎ取られてゆく。
学校の制服と合わせると。とても知的に映る黒のストッキングが。
娼婦の装いとかわらぬままに、あしらわれて。
さいごは唾液と精液にまみれて、しわくちゃにされて引きずり下ろされる。
あ・・・あ・・・あ・・・
彼女を犯される。未来の花嫁を寝取られる。
古びた薄暗い密室のなか、天井の陳腐な木目模様だけが、彼女の背徳を見おろしていた。

はずんだ息を、どうにか抑え込んで。
男と別れたあと、「ご苦労様」。
彼女はそういって、他人行儀にお辞儀をした。
これからも・・・こんな夜がつづくのだろう。
ママが夜更けに、帰宅するときも。こんな口調でただいまを告げるのだった。
ご苦労様。
お供をして。恋人が遂げる不貞を覗き見て。
そうした行為に対するねぎらいなのか?
起こったような顔をしていたのだろうか?
ちょっとだけ、彼女は怯えた表情をよぎらせる。
ほんとうは・・・虐げられる悦びに、喉をからからに引きつらせていたたけなのに。

ミカちゃん、まだ済ましてないんだ。
彼女は乾いた口調で、そう受け答えした。
夫の妹になる女性など・・・所詮は他人のようなものなのだろう。
そうね。お母さんが娘を引き寄せるのって・・・カンタンだよね。
長いまつ毛が、かすかに震える。
自分自身が、母親を堕とそうとしているなどと・・・そのころのボクには察しが着かなかったけれど。
あのときキョウコは、そういう想いに胸昂ぶらせていたのだった。
だれが連れて行くの?
キョウコの問いだけが、うつろに響いた。
訊いているのよ?だれが連れて行くの?
ウン・・・
煮え切らない、なま返事。
このまま、流れのとおりに。ママにさせてしまっていいのだろうか?
実の妹が、中年男に犯される。
それも、じぶんの母親の愛人に。
吸いつくされてしまったはずの理性のかけらが、ボクの胸の奥をジリジリとさいなんでいる。
ばかねぇ。
くすり・・・
目のまえの女は、たしかに笑った。
少女ばなれした笑みだった。
お父さんが連れて行くのは、さすがにムリがあるけれど。
彼女はそのとき、自分自身の家族のことを反芻していたのだけれど。
それはボクには、わからないことだった。

いいのかね?
パパはいつも、冷静だった。
このごろ、ボクはパパに傾倒している。
おなじことを許してしまった男どうしという間柄だったから。
ママの不貞をパパに報せずにいることで。
ボクは小父さんの共犯。
自分の配偶者を犯されていることで、パパとも共犯。
その共犯者同士が、いまは娘を、妹を襲わせる共謀者になろうとしていた。

いいのよ。気にしないで。
学校から戻った時。
場違いな声が洩れるのを耳にして。
しばらく庭先で時間をつぶしていたら。
縁側のガラス戸ががらりと出し抜けに開かれて。
ママの声が、頭上から降ってきた。
ノーブルな顔の輪郭に、小娘みたいに無邪気な笑みを浮かべていた。
おっぱいをぷりんとさらけ出した、あられもない姿で。
あがんなさい。あのひとは帰ったあとだから。
ああ、お客さん帰ったんだね。
どちらからともなく交わしたのは、ごくありきたりな会話。
ママに会いに来たお客さんが帰るまで、時間をつぶしていたら、やっと声がかかった。なんて。
それこそどこにでもある、ありふれた日常。
けれども実際には、ママはお客様をもてなすために、スカートの奥まで見せびらかしていて。
ちょっとめくれあがったスカートの裏地に白い粘液がねばりつくのを、ボクは目ざとく気づいていて。
母さん、ほら。って、注意して。
ママはさりげなく、スカートのすそを直している。
いいじゃないの・・・
ああ、かまわないさ。
脈絡をもたない、言葉と言葉。
こんどの週末。ミカを連れていくわ。
あなたもどう?そう訊いているのだろうか?
もちろん、行くさ。
目で応えると。
応えの代わりに、ママは顔を近寄せてきて。
ラメ入りの口紅を刷いた薄い唇が、迫ってきた。
はじめて重ね合わせる、唇と唇。
せめぎあうように、女の唇はなかにしみ込もうとして。
ボクはあらがいもならず、口の奥にまで舌を入れられてしまっていた。
舐めくりまわされて。
ズボンのうえを、まさぐられて。
ママはいつも小父さんがそうするようなやり方で、
勃ってしまったボク自身を、なだめてくれた。
赤黒く怒張したものが、薄っすらと笑んだ唇のすき間にぬめり込んでゆく。
そのありさまに。
びゅっ。
いつかとおなじように、粗相をしてしまったけれど。
ママは口からあふれたものを、消し去るように。
床に垂れたしずくさえも、拭うようにして。
舌で舐め取っていった。
浅ましい所業。そう片づけるのは、かんたんだ。
けれどもボクは、ボクの洩らした精液をママがくまなく舐め取ってゆくあいだ。
ずっと、ママの髪の毛を撫でつづけていた。

ミカちゃん?こんどの日曜日、あいてる?
ママとごいっしょしてもらいたいの。
いい人に、逢わせてあげる。
薄っすらと笑みをたたえる、薄い唇は。
あの刻とおなじ、ミステリアスに濃いものを漂わせていて。
なにも知らないミカは、素直にママの言いつけに従っている。
ボクは勉強部屋に引き上げた妹を、追いかけて行って。
金曜日の放課後、あけといて。
ぶっきら棒に、そういった。
ママが階段の下で聞き耳をたてているのを、ワクワクとして察しながら。

おみごと・・・ね。
もう、一人前だね。
親たちは口々にそういって。
物陰からじいっと、ボクのことを窺っている。
おまえの誘いも、なかなかだったよ。
おまえがミカに誘いかけていたときの、あいつの顔ったら、なかったものな。
小夜さんにも、迷惑だっただろうし。
今週中には、けりをつけようと思っていたの。
すべては、親たちの目論見どおり。
ボクよりも何枚もうわてなふたりは。
跡継ぎ息子をそそのかして。
まな娘を堕とす下手人に仕立てたのだった。
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