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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ひとりひとり・・・呼び入れて。

2006年01月05日(Thu) 08:20:17

家に上がりこむと。
その家のいちばんの部屋に陣取って。
ひとりひとり、呼び入れてゆく。
あいつの妻を。妹を。叔母を。そして、母親を。
呼び入れられた女たちは皆、化粧を刷いて。盛装して。
伏し目がちになって、
色とりどりのストッキングに装った脚を、畳のうえに伸べてゆく。

衣裳のすき間からのぞいた白い肌に、我が物顔に牙を迫らせて。
畳のうえ、抑えつけた淑女たちの血を啜る、至福のとき。
花柄のブラウスに白のタイトスカート。
セーラー服。
質素なブラックフォーマル。
奥ゆかしい和服。
とりどりの清楚な衣裳をはだけてゆくと、
ドキドキするようなレエスのスリップ。
妖艶に脚線美を縁取る、グレーのストッキング。
通学用の黒のストッキング。
淫らな茂りを透かせている白のショーツ。
そんな淫らな小道具に魅せられて、
ついまさぐりを深めてしまう、なめらかな素肌。

真っ先に組み伏せたやつの血は、とても旨かった。
それでつい、やつの血縁の血を、ねだっていた。
やつはそれでも、ほろ苦い笑いを浮かべながら。
村の風習をどおり、お前をもてなしてやるよ。
そう言って。
近親たちを娼婦に仕立ててくれたのだ。
庭先からがさりと、身じろぎの音。
せっぱ詰まった息遣い。
彼がいっとき理性を迷わせて、
人知れぬ愉楽に耽るのを、誰がとがめることができようか。
ガラス窓の向こうとこちら。
犯す情事と、視るだけの情事。
どの女の皮膚を破っても。
あふれる血潮はそれぞれに、淫らな色を秘めていた。
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