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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ご用はこれから?もうすんだ? 3

2008年11月03日(Mon) 09:58:54

ご用はこれから?もうすんだ?
その子はいつも、道ばたにしゃがみ込んでいて。
地面を枯れ枝で、突っつきながら。
道ゆく女の子たちに、声かけているという。

これから・・・だけど。
脚だけを見て、ボクを女の子と勘違いしたらしい。
ショートパンツの下には、白のラインの入った鮮やかなブルーのハイソックス。
ボクは、学校の部活に出かける途中だった。
やあ。
その子はくったくなさそうな顔を、ボクに向けてきて。
ユウ兄ちゃんだったんだね・・・って、はにかみ笑いを送ってきた。

お兄ちゃんの脚、女の子みたいにきれいだね。
彼にとっては、ほめ言葉でも。
男の子にとってそれは、筋力に恵まれていないことも、意味している。
万年補欠のボクは、たぶん卒業まで公式試合には出してもらえない。
ほんとうは、ブルーのハイソックスを履きたくて。
いまの部活を選んでいたのかもしれなかった。

手にした携帯で、主将をしている同級生に電話をかける。
ごめん。きょう、行けなくなったわ。
・・・あ~、そうか。まぁ、がんばれや。
見ているはずはないのに、ボクがどうして出れなくなったのかを、主将は正確に察したらしい。
もう、なん人も魅入られちゃっていて。
部活帰りの男の子たちが、ブルーのハイソックスの脚を、代わりばんこに噛ませている。
そんな噂を、みんなひそかに心得ていた。

ご用がすんだら、もうどろどろになっちゃうからね。
ボクは電信柱に寄りかかって、這うようにしてにじり寄ってくる彼のまえ、
ブルーのハイソックスの脚を、気前よく差し出してやっている。

ちゅーっ・・・
なん分間。いや、なん秒間のことだろう?
たった一瞬の吸血なのに、ボクは体の平衡を忘れていて。
青空が地面に、地面が空になっていた。
う~ん、やっぱりおいしいね。男の子の血も、おいしいんだね。
腹這いになったまま、ふくらはぎをあちこち、噛んでくる。
ハイソックスに浮き彫りになった、太めのリブをなぞるように。
時おりよだれを、なすりつけながら。

ご用はこれから?もうすんだ?
彼女と連れだって歩く公園で。
彼はやっぱりいつものように、しゃがみ込んでいて。
地面を枯れ枝で、所在無げに突いていた。
木枯らしの吹く季節。
部活をやめたボクは、もうショートパンツを履くことはなくなっていた。
いいよ。お兄ちゃんのはたっぷり、愉しんだし。
こんどは彼女のハイソックスを、愉しませてくれるんだよね?
長い三つ編みが揺れるのを、片手で押えながら。
はにかみながら、おずおずと。
真っ白なハイソックスをひざ小僧のすぐ下まで引き伸ばして履いた、すらりとした脚を。
ボクの身代わりみたいに、差し出してゆく。
ちゅーっ。
腹這いになったボクの足許から洩れたのと、おなじ音が。
紺のプリーツスカートの下、柔らかそうなハイソックスに吸いついた唇から、洩れてくる。
唇の周り、バラ色のシミが広がるのを。
ボクはなぜか、どきどきしながら見つめつづけていた。
年下の子に、自分の彼女を襲われて、血を吸い取られちゃっているっていうのに・・・

ご用はこれから?もうすんだ?
今夜は、きみにご用だよ。
真夜中の月は、冴え冴えとして。
三人の影を、芝生に長く映し出していた。
誘い出した彼女は、やっぱり制服姿で。
こんな時間に・・・・どきどきしちゃうわ。って。
やっぱりあのときとおなじように、はにかんでいた。
はにかんで、ためらって、羞じらいながら。
今夜きみは、初めてのキスを経験する。
自分でするより、興奮しそうだ・・・
ボクの囁きに、ふたりはくすぐったそうに笑い合って。
すぐに真顔に戻って、向かい合うと。
どちらからともなく、影寄り添わせ合って。
唇に唇を、重ねてゆく。
スローモーションみたいに、ゆっくりと・・・

ちゅーっ。
なん分、いや、なん時間経ったのだろう?
学校の制服は、いちばんきちんとしているときに、身につける服。
けれどもきみは、ベンチから転げ落ちた芝生のうえ。
広がった濃紺のプリーツスカートから、惜しげもなく太ももをさらしていた。
黒のストッキング、履いてきちゃった。制服に合わせて履くの、初めてなんだよ~。
イタズラッぽい声色とは、不似合いに。
大人びた翳りに染まった脚は、まるで別人みたいななまめかしさを秘めていた。
ボクの誘いを、受けたとき。
今夜が特別な夜になると察した彼女は、
大人になるの。
ひそかな決意を、大人びた装いに表したかったのだろう。
黒のストッキングという、制服に許された精いっぱいの大人っぽい装いで。

身を起こした彼は、彼女の手を取って、体を起こしてやると。
立て膝をした脚に、引き込まれるように唇を這わせていって。
彼女は王女様が接吻を受けるように、墨色に装った脚を、なぞられていった。
ねじれて、たるんで、噛み破られて。
縦に鮮やかに走った裂け目から露出した白い脛に、だれもが昂りの視線を向けた。
じゅうたんのような、芝生の上に。
ふたたび彼女が、あお向けになると。
もう・・・汚れを知らずに起き上がることはなかった。

ちょっぴり開かれた、脚と脚とのすき間に、彼は両膝を、忍ばせていって。
ひざまでずり落ちたストッキングを、さらにもうすこし、ずり降ろしていって。
はっ・・・はっ・・・と、内心の昂りを息遣いに変えて。
彼女はもういちど、柔らかい唇を吸われてゆく。
まるで、媚薬がすべてを忘れさせるようにして。
つよく吸った唇は、かすかな罪悪感を吸い取っていった。

ボクの身代わりに、ハイソックスの脚を食べさせた少女は。
ボクの身代わりになって迫ってきた年下の少年に、ためらいなく純潔を与えた。
ひさしぶりに履いた、ショートパンツの下。
ボクにはすこし、サイズの小さめの真っ白なハイソックスが。
妖しい昂りを、咎めるように、そそるように。
薄い筋肉におおわれたボクのふくらはぎを、キュッと締めつけつづけていた。
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