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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

婚約者と妹と

2008年11月23日(Sun) 10:03:39

1.隷従

女が、あお向けになっていた。
男が、その上からおおいかぶさっていた。
もつれ合う二対の脚が、視界からはみ出るほどに接近していた。
ふたりの顔は見えず、ただ脚だけが、うごめいている。
半裸に剥かれた女がまだ身に着けている裂けかかったスリップが、
かえって現場の卑猥さを増幅させていた。

女は男の肉薄をまえに、放恣な開脚を強制させられている。
脚にはまだ、ひざ上までの白の長靴下を穿いたままだった。
すこし前まで、純白のワンピースの下に装われていたときには。
上品な淑女を演出していた下肢の色どりが。
いまは一転して、ひどくふしだらなものに映っていた。
靴下の片方が、ひざ小僧の下までずり落ちていて。
そのぶん、ふしだらなたるみが波打っている。
きっとそのせいなのだ・・・
差し迫った状況のなかなのに。
マサヤはひどく冷静に、女の痴態を観察してしまっている。

そう。
いつものことなのだ。
男は、彼の”御主人様”。
幼馴染みだったその男は、あるとき異形の正体をあらわにして。
マサヤの生き血を啜り、奴隷に変えていた。
それ以来。
”御主人様”を満足させるため、いつも女を誘い入れてくるのが、マサヤの役目。
きょうで、なん十人めになるだろう?
けれどもきょうの獲物に、”御主人様”はとりわけご満悦のようだった。
たったひとつ。
いつもと状況が違うのは。
”御主人様”に組み敷かれているのが、マサヤの未来の花嫁だということだけだった。

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・
髪振り乱して。喘ぎ声もあらわにして。
汗が散るほどのむんむんとした熱気に包まれながら。
女はどこまでもふしだらに、堕ちてゆく。
さっきまで汚れのない生娘だった証しが、シーツをバラ色に染めていた。
けれどもぎこちなかった動きは、男に強制されるまま。
ひどくなめらかな、なれ合いを深めていって。
花婿の見守るまえ、ほかの男の怒張を前に、唇をさし寄せて。
フェラチオに耽る唇を突き出すため、長い黒髪をさりげなくかき分ける手が。
娼婦のように手慣れていた。
女は、生まれながらにして娼婦なのだろうか?
ぴたりと密着し合う一対の男女をまえに。
マサヤは独り、熱っぽい反芻をくり返す。

俺のものになるんだよ。そう、もちろんマサヤのまえで・・・
男に強引に手を取られて、女はけんめいにいやいやをして。
なんとかその場を逃れようとしたけれど。
純白のワンピースのすそをつかまれた手を、とうとうもぎ放すことができないままに。
細い首筋を、熱っぽい接吻にさらさしてしまっていた。
無抵抗の婚約者を見つめる咎める視線が。
軽い軽蔑と淡い期待に変化して。
やがて、好奇心ありありのワクワクした目色に入れ替わっていった。
ウェデイィグ・ドレスにさえ似た純白のワンピースを堕とされてゆく未来の花嫁から。
洗脳された男は、目を離すことができなくなっていた。

ご馳走さま。
おいしかった?
ああ。満足した。
おめでとう。彼女がきみに送った平手打ちは、なんて謝罪すればいいのかな。
うふふふふっ。あれくらいにしてくれなくちゃ、張り合いがないよね。
これからも、誘惑してもらえるのかな。
もちろんだ。ほかの女の予定もあるから、週一か週二というところだがね。
うれしいな。ボクのお嫁さんを、週に二回もきみに抱いてもらえるなんて。
男どもの勝手なやり取りを。
女はしどけなく乱れた衣装を身づくろいしながら聞き流していたけれど。
場をわきまえた言葉を発しようとして、待ち構えていて。
男が立ちかけたとき、
わたしからも、お願いしますわ。これからも、襲っていただけます?
そう口にするのが、精いっぱいだった。
通り過ぎた嵐が彼女の身体に食い込ませた疼きは、予想以上に狂おしかったから。

式は予定通り、挙げるんだろう?お祝いに行くよ。
俺は人のものを盗むのが趣味だから。
サトミさんはあくまで、きみの花嫁。
処女を奪われた秘密を押し隠して、きみのもとに嫁いでゆく。
夫婦の秘密を共有しながら、俺はきみの新居にかよいつづけて。
きみだけのもののはずの新妻を犯し、奴隷に変えて、モノにする―――
奴隷と化した花婿は、侵入者の理不尽な言い分に。
満ち足りたように、うなずいている。

つぎは、きみの妹さんの番だね。
あれはもともと、俺の結婚相手だからね。
近いうちいちど、お邪魔をするよ。
まだ、女学校の制服を着ているうちに・・・。
妹さんが堕ちてしまったら。
俺はきみの花嫁と妹と。ふたりながら、手にすることになるわけだね。
きみのものは、俺のもの。俺のものも、俺のもの。
そういうの。きみ、好きだろう?


2.ひめごと

あれぇ、お兄ちゃん。きょうはサトミさんとデートじゃなかったのぉ?
まだ幼さの残る声色が、だしぬけに背中を叩いてきた。
あまりにも唐突な突っ込みに、マサヤがどきりとして、振り向くと。
濃紺のセーラー服姿の少女が、白い顔にイタズラッぽい笑みをはじけさせている。
さっきそこで、サトミさんに逢ったけど。
すご~くおしゃれして、出かけていったわよ~。
このごろサトミ姉さん、花が咲いたように色っぽくなったよね?
兄嫁になるサトミのことを、時おり「姉さん」とさえ呼ぶようになったのが。
間近に控えた挙式を、いやがうえにも思い出させてくれる。
祝福されるべき新妻との新生活は、呪わしい色どりに塗り替えられていたけれど。
未来の花嫁がまとい始めた、ふしだらな雰囲気を。
マサヤは心のどこかでいとおしんでいた。
清楚なワンピースの裏側に隠された、毒々しい色合いに。
さすがにカンの鋭い妹も、まだ感づいていなかった。

17歳の妹は。もう17歳なのかと言いたいくらい子供っぽくて。
幼馴染み兼”御主人様”の彼の奴隷になるには、まだどう見ても不釣り合いだった。
しらずしらず、上から下まで見てしまった。じろじろと。
おさげの黒髪から、なだらかな肩先。まだ細すぎる白いうなじ。
ちょっとおデブな腰周りは、体の線を消す制服のおかげで、あまりめだたなかったけれど。
充実したかんじの脚は、白のハイソックスに包まれていて、
黒の革製のストラップシューズにお行儀よくおさまっている。
妹の履いている、通学用のハイソックスが。
長めのスカートのせいで、一瞬白のタイツに見えて。
ついこのあいだの体験を思い出して、もういちどどきりと胸疼かせた。
兄の変化を、目ざとく気づいて。
なにか、あったのー?
義姉になる女(ひと)が、兄以外の人のためにおしゃれをするなんて。
子供っぽい疑念は、たくまずして真相をついていた。

そお?友だちに逢いに行くんじゃない?
さりげなく、マサヤはかわしたけれど。
彼女の行先は、とっくに知らされている。
こんどの金曜。あけといてね。
いや、きみのほうじゃなくって。サトミの都合のほうを。
もしOKだったら、目印に。
黒のストッキング、穿いてくるように伝えてくれ。
ほんとうは道ばたで襲って、陽射しの中でなにもかもさらけ出してやりたいんだが。
家の中庭で、がまんするよ。
きみにも世間体が、あるだろうから。
これでもちょっとは、気を遣ってやっているんだぜ?
親友の心遣いにマサヤが感謝したのは、いうまでもなかったけれど。
さっきから。
ゾクゾク。ゾクゾク。
胸が高鳴っている。
妹の何気ない言葉が、それに火をつけてしまっていた。
黒のストッキングって、大人っぽいよねぇ。

兄の動揺を、からかうように。
妹はなおも言葉をついでゆく。
もしかして・・・サトミ姉さんもう浮気に走っていたりして♪
知らない男のひとと、逢っていて。
オトナっぽい黒のストッキング、脱がされちゃって。
そうだったらお兄ちゃん、どうする~?
ゾクゾクが頂点に達したとき。
妹は視線を兄から外していた。
日ごろからストッキングをたしなんでいる、サトミの気品のある脚線と。
タイツのようにぴったりとしたハイソックスに包まれた妹の脚―――。
ユウカ―――。
思わず後ろから、抱きすくめていた。

あっ、お兄ちゃん!どうしたのっ!?
あわてふためいた妹は、男の子みたいに荒っぽく、
兄の猿臂を振りほどこうとして。
じっさいいちどは、それに成功したけれど。
その場から逃げ出そうとは、しなくって。
ハイソックスの足許に迫らせてくる兄の唇を、そのまま受け止めてしまっていた。
厚手のナイロンの向こう側から、ぬらぬらとしみ込んでくる、生温かい唾液に。
ごくりと生唾を、呑み込んで。
それでも行儀悪くなった兄の悪戯に、無言で応えはじめている。

ほんとうに・・・姦られちゃっているんだね・・・?
声ひそめて、問いかけてきた妹に。
マサヤはなにも答えずに。
重たい制服のプリーツスカートを、おもむろにたくし上げていった。
ハイソックスの太めのゴムが、ひざ下周りを縛りつけているように密着していた。
窓辺から差し込む陽射しをにじませたひざ小僧は、初々しい輝きをよぎらせていて、
発育の良い太ももは、ぴちぴちとはずむような生気をたたえていた。
その生気を、慕うようにして。
熱気を帯びた唇が、吸いつけられる。
ちゅうっ。
しらずしらず、吸血に耽ってしまっているのを。
妹はいつまでも薄ぼんやりと、見おろしていた。

今ごろサトミお姉ちゃん、服脱がされちゃっているかな?
それとも、レイプみたいにびりびり破かれちゃっていたりして。
きょうのワンピースは、こないだうちに着てきたバラの花びらの柄の黒っぽいやつだったから。
見かけなくなったら、きっと破かれちゃった・・・ってことで。
うふふふふっ。
意地の悪い含み笑いに、合わせるように。
マサヤはハイソックスのふくらはぎに、唇を吸いつけて。
あのときのサトミとおなじように、よじれた靴下に、しわを波立たせてゆく。
サトミお姉ちゃんのストッキングと、どっちがおいしいかな・・・?
かしげた小首からぶら下がったおさげ髪を、つかまえて。
そのままその場に、押し倒してしまっていた。
あたりがすっかり暗くなるまで、そうしていて。
ふたたび起き上がったときには、一対の男女ができあがっていた。


3.成就

サトミはどうやら、おめでたのようだな。
ああ。おかげさんで・・・
きみの子供として、育ててくれるんだよな。
ああ。もちろん・・・
新妻の胎内まで、支配されてしまったというのに。
この安らぎに似た気分は、いったいどうしたことだろう?
しばらくは、サトミに手を出すわけにはいかないな。
ああ。すまないね。ボクもちょっぴり、物足りないかな。

マサヤの応えを、あざ笑うように。
”御主人様”は彼のまえ、女の尻を舐めつづけている。
目の前でスカートをめくりあげられて。マサヤのまえ、下腹部をさらしている女は。
いまは”御主人様”と苗字をおなじにした、かつての彼の妹。
くちゅ。くちゅ。
人目もはばからずにあてがわれる唇が、素肌をつねるようにして、卑猥な音を洩らすのを。
聞くまいとして、視線をあらぬかたにそらしていた。
こいつもな、はらみやがったのよ。
どこのだれのタネかは・・・知らないが。
まぁ、お互い様・・・ということかな。
おまえのすべてを、俺は知っていて。
俺のいろいろなことを、きみが心得ている。
そういうことなのだな。
どちらも、男の子が生まれるだろう。
子供の代には、どういうことになるのかな。
どういうことに、なるのかな・・・
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