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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お嬢さんのことを、襲わせてくれないか?

2008年11月24日(Mon) 13:39:10

お嬢さんのことを、襲わせてくれないか?
想いのままのお礼を、きみにするから。
いつものように、ひっそりと現れた”彼”は。
ちょっとのあいだ、口ごもりながら。
やけにはっきりと、用件を切り出した。
アキ子さんは・・・?
問い返すわたしは、思わずはっとなって。
その問いを、飲み込んでいる。
気前のいい息子さんだね。
くくくくくっ。
下品な含み笑いの、裏側ににじみ出るのは。
制服をはぎ取られ、裸身をあらわにしながら羞じらう恋人のようすを、
隣室から息をつめて見守ったであろう、息子の横顔。
わたしの血縁の処女という処女を、かっさらっていって。
時には許婚のことさえも、うっとりさせてしまいながら。
処女をひとり、征服すると。
新たな生け贄を、求める男。

きみさえうんと、言ってくれたなら。
造作はかけない。
手引きするものの心当たりに、不自由はないからね。
その昔そういえば。
わたし自身も、処女の血を欲しがる”彼”のため。
妹のことを誘い出して。
セーラー服の隙間から覗く白い胸元や、
黒のストッキングに包まれた足許を、狙わせて。
学校帰りに、長い寄り道をさせたのだった。
母につよくすすめられて。
許婚だったころの妻が、おずおずと差し伸べる手を取って。
甘美な蟻地獄の奈落の坩堝へと背中を押したのも。
たしかにこのわたしの手であった。

けっきょく手引き役を務めたのは、妻。
家庭教師のおじさんよ。
使い慣れたあの手口で、”彼”を娘に接近させて。
わたしが在宅しているとある休日。
初めてのご馳走を、振る舞わせたのだった。
勉強部屋のドアは、開けっ放しになっていて。
娘はべそをかきながら。時々、しゃくりあげながら。
左右に束ねた髪の毛の房を、ユサユサと揺らしながら。
襟首をかきのけられて、
頼りなげなほどにほっそりとしたうなじを吸われ、
ジーンズのスカートから覗いた太ももに、唇を這わされ、
真っ白なハイソックスに、バラ色のシミを広げていった。

ドア越しに聞こえる声が、すすり泣きから照れ笑いにかわるころ。
わたしと妻は、顔見合わせて。
ご苦労さま。
どういたしまして。
やけに他人行儀な挨拶を交わし合うと。
手に手を取って、夫婦の寝室に迷い込んでいった。

弟の娘が、中学にあがるころ。
入れ違いに、卒業を控えた娘は。
畳のうえに三つ指突いて。
黙ってうつむいて、リビングから姿を消して。
あしたは制服を着るさいごの日、という夜に。
スカートの奥に、しずくをほとび散らされていった。

う、うっ・・・ううん。ああっ・・・っ
ふすまの向こう側から、洩れるのは。
立てまいとしながらも、洩らしてしまう声。
夫のいる家のなか、客人に引き込まれた別室で。
妻はスカートを、たくしあげられて。
深く深く、つながり合っている。
とざされたドアに、娘はぴったりと寄り添って。
横顔を、イタズラッぽい笑みに染めて。
さっとドアから、離れると。
ママ、がんばってるね♪
平気でそんなことを口にする小悪魔になっていた。

着なくなったはずの、制服姿が。
わたしにスッと、寄り添ってきて。
まるで恋人同士のように、腕を組む。
妻が客人を迎え入れたとき。
自室の畳のうえ、
中学のときのセーラー服と、高校にあがってからのブレザーを並べて、
どっちがいい?って、わたしに訊いて。
目にも鮮やかなチェック柄のスカートの下、
真っ白なハイソックスを、ひざ小僧の下まで引き伸ばす。

さ・・・やろ♪
娘は臆面もなく、リビングのじゅうたんの上あお向けになって。
ハイソックスの脚を、ほんの少しだけ、開いてみせる。
むらむらとなった中年男が、
父娘の仕切りを越えてくるのを。
娘はふふ・・・っと、笑みながら。
まだ初々しい素肌を、惜しげもなくさらけ出してゆく。
”彼”が出てくるまでに、終わろうね。
息弾ませながら、ささやく娘は。
ナイショの悪戯を、愉しむように。
腰回りに手をやると。
もういちど・・・とせがむわたしのために、
スカートをちょっとだけ、たくし上げる。

お嬢さんのことを、襲わせてくれないか?
想いのままのお礼を、きみにするから。
制服姿の少女を、手ごめにしたい。
”彼”はいつから、わたしの願望に気がついていたのだろう?


あとがき
このふたつのお話は、じつは今月の初めにあらかた描いていたのです。
どうもでき具合が気に入らなくって、ちょっとのあいだ保留・・・のつもりが、どんどんと日がたちまして。(苦笑)
ほんの少しだけ直して、あっぷしました。
今回の吸血鬼さんは、処女フェチのようですね。
ひとつの家系に、ツタがからみつくようにまとわりついて。
ひとり、またひとり・・・と。
齢の順に処女を堕としてゆく。
周りの女性が順ぐりに、生贄になってゆくのを。
時にははた目に覗き見て、時には片棒を担がされてゆく主人公。
歪んでいますね。^^
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