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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夜明けの訪問者

2005年09月29日(Thu) 07:35:18

午前四時。
りぃぃん・・・
ひそかに鳴り響く、音量をさげたインターホン。
扉の向こうには、血に飢えたものの黒い影。
―――奥様とお嬢様の血をいただきにあがりました・・・
そういう彼をにこやかに招じ入れる私。
妻と娘はすこし眠そうな顔をしながらも、
とっくに通勤のスーツと学校の制服に着替えている。
年の順だといいながら
順繰りにうなじを牙で冒し、
かわるがわる差し出される、肌色のストッキングと白のハイソックスのふくらはぎにも唇を吸いつける。
女たちはぼうっとなって、
さらに眠そうな顔つきをしながらうなじの傷をけだるげに撫でつけている。

なまめかしいふた色の血潮を胃の腑に収めると、
彼は気分よげに顔を赤らめて出かけてゆき、
こんどは若夫婦の住まう隣家のベルを鳴らしている。
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