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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お父さんがいちばんよ♪

2005年09月27日(Tue) 08:25:30

吸血鬼に逢ったあと。
「いっぱい咬まれてきちゃったわぁ」
妻はメイワクそうな口ぶりを取り繕って、それでもウキウキと戻ってくる。
軽やかな夏もののワンピースにちょっぴりと、赤黒い情事のあとを滲ませて。
「やっぱりお父さんがいちばんよ♪」
そういって妻は豊かな胸をさらし、腕をまわしてくる。
脂ののり切った白い皮膚に包まれたしなやかな筋肉が、私の周囲をぎゅうっと優しく包み込む。
タフな若者のように奔放に。
長けた大人のように淫らに。
昼ひなかから乱れる妻。

夜はレエスのスリップに身を包み、寝床にするりと忍び込んでくる。
やはり「お父さんがいちばんよ♪」といいながら。
それでも窓辺に妖しい霧が立ち込めると、
するりと私の腕のなかをすり抜けて、
心地よげに淫らな夜霧に巻かれてゆく。
妻のぬくもりが消えかけた胸に、
入れ替わるようにぽっと照りつける嫉妬の焔。
それが私の肌をほてらすのを知ってか知らずか、
妻は情夫の猿臂に巻かれ、淫らな血潮に肌を染めている。

~06年4月13日 「入れ替わり たち替わり」改題~
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