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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

まわる

2005年09月20日(Tue) 19:36:47

まるで、まわされているみたい。
腕のなかで妻はそう囁いた。
とっさのことばに昂ぶって、
濁った熱情を注ぎ込んでしまう私を、
苦笑しながらも嬉しそうに受け容れてゆく妻。
そう。
最初にキスを交わしたのは、私。
処女を獲たのは、彼。
結婚披露宴のあと。
花嫁が初夜を奪われているあいだ、私はホテルの廊下に独り佇んでいた。
長男と長女は私の子。
そして、次男は彼の血を受けている。
いいじゃないの。
妻は言う。
とても素敵よ。ふたりとも。
そういって見あげる階上の子供部屋。
天井を隔てて。
二個の妖精が乱れあっている。
まるで、無邪気にじゃれ合うように。
次男がいま、長女の部屋に忍び込んで。
彼女に美しい夢を見させている。
去年独立した長男は、年長者らしい寛大さで、己の嫁を弟に逢わせていた。
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