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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?

2009年06月11日(Thu) 06:31:09

懇意にしている取引先の接待に、はじめて妻を同席させたとき。
折からの酔いも手伝って、三人で意気投合してしまっていて。
男はなれなれしく、妻のふくらはぎに、手をやって。
わたしはなれなれしい男の手つきを、咎めもせずに見守って。
妻はなれなれしい男の手を、払いのけもせず、愉しませていた。

奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?
思わず夫婦で、顔見合わせて。
どうぞ―――
応ずる妻は、ひっそりとした声になっていた。
パリパリッ・・・ブチチ・・・ッ
音をたてて引き裂かれたナイロンの生地が。
妻の脛に、ふしだらな彩りをよぎらせていった。

時々で、かまいませんから。
奥さんのストッキング、破らせてもらえませんか?
もちろん、ご心配でしょうから。
同席していただいても、かまいませんので。
男の望むまま、夫婦は無言で、うなずいている。

週にいちどは、やって来て。あるいは、招きを受けて。
そのたびごとに、妻の足許を彩る薄手のナイロンは、いっそう薄さをつのらせて。
てかてか光るやつとか、黒とか・・・
微妙な色合いを、みせ始めていった。
ときにはわたしのいないところで、男にストッキングを破らせることもあったけれど。
妻も男も、律儀にも。
携帯メールで報せてくれた。
妻からの連絡が、途絶えた後も。
男は律儀に、メールをしてきた。
ストッキングを、破らせる。
その行為だけでは終わらなくなったことを、妻の変化で感じていた。

今夜は遅いの?
あのひと、私のストッキングを破りたいんですって。
久しぶりに、妻がそんな問いを向けたとき。
ぜひ、お招きするように・・・
しぜんと口を突いて出た科白に、
夫婦は顔見合わせて。
ふふふ。
笑い合っただけだった。
雨戸の外、夫がとっくに帰宅していることに。
妻は気づいているに、ちがいない。
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