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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

写真館・緑華堂の過去

2009年06月14日(Sun) 15:40:16

ひっそりと静まり返った、古びた洋館。
なかば生垣に埋もれ、なかば錆びついた看板には、
「写真館 緑華堂」
なんの説明も、うたい文句もなく。
ただ、館の名前だけが、記されている。
その門をくぐる女たちはみな、
縛られて、撮られて、犯される。
そうと知りながら、それでも客は後を絶たないらしい。
表向き、まったく人通りが絶えたかのような門構えをしているのに。

玄関のインターホンが、虚ろな響きをたてると。
やや間をおいて現れるのは、洋館の主。
年齢は、不詳。
だれと暮らしているのか。はたして家族はいるのか。
なにもかもが、不詳。
けれども彼の目に射すくめられた女たちは、痺れたように意思を喪って。
やがて、蕩けたように、理性までも忘れ果ててしまう。
同伴した夫さえもが、己を取り戻すことができなくなって。
撮りおろされたばかりの写真を手に、ぼう然と立ち尽くして。
役得に・・・と、わが妻が凌辱されてゆくのを、みすみす横目にやり過ごしてしまうのだった。

けれども、知るものはいないだろう。
かの魔性の腕前が、ほんとうに磨かれたのは。
己の妻をモデルにしたときだったなどと。
そう―――。
師匠に犯される妻のことを。
手の震え、心の震えを忘れるまで。
男は無心になって撮りつづけていたのだった。
まるで、憑かれたようにして。
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コメント

そうなんだ
写真が趣味の私の

いつもの妄想がここにある

写真館に来たあなたには

すぐにぴったりのランジェを
10枚くらいならすぐに揃えて
あげる

いまは和服がいいなあ

待ってるんだ・・・・・
by くろす
URL
2009-06-14 日 19:48:59
編集
> くろす様
さいしょの訪問は、妻や夫のセンスにゆだねられた礼装。
それがだんだん、エスカレートして。
写真館の主は、身に着ける下着まで指定するようになるのですが。
撮影を通して研ぎ澄まされる感性は。
妻をも夫をも、まるで伝染病のように染めていきます。

和服・・・
緑華堂の呟きに、妻はしっとりと頷きます。
たとえそれが、夫の目の前であったとしても。
by 柏木
URL
2009-06-15 月 04:16:22
編集

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