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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

いもうと  ~ディープ・キッスを愉しむように~

2009年06月15日(Mon) 04:06:24

はんぶん開かれたふすまごし。
まるで、ディープ・キッスを交わすように。
じぶんの父親くらいの年かっこうの小父さんに、
首筋を吸わせる、セーラー服姿の女の子。
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・
押し殺すような悲鳴に似た、吸血の音が。
ボクの心臓を、ズキズキと昂らせる。
もう・・・どれくらい、経ったのだろう?
鼓動の絶えた心臓に、血潮がめぐることがなくなってから。

崩れるように、姿勢を崩して。
まろばされた、たたみの上。
吸いつけられた唇の下。
薄々の墨色をしたナイロン生地が、むざんな裂け目を広げていった。

気が済んだ?コーフン、した?
半分は、愉しそうに。
半分は、意地悪げに。
連れだって帰る道々、ほてった横顔を上目遣いに覗き込んでくる。
ボクはくすぐったく受け流しながら、
まだ、チラチラと、盗み見ている。
直線的なプリーツも鮮やかな濃紺の制服のスカートの下。
彼女はまだ、裂けたままの黒ストッキングを身に着けていて。
悩ましい裂け目ごし、白い脛をなまめかしく露出させている。

まだ・・・吸うなよ。
妹の血を愉しむのは、まだまだ先じゃ。
小父さんにそんな風に囁かれながらも。
兄妹二人きりになると、ついその言いつけを破っている。
やらしいね。お兄ちゃん。
ひっそりとした囁きが、昂る息遣いに震えていた。
片方の脚は、まるでボクのため、用意されたように。
小父さんの唇の洗礼を免れていて。
真新しい薄手のナイロンごし、クチュクチュと。
唇でいたぶる頭上、くすぐったいしのび笑いが、鼓膜を薄っすらと刺激する。

絶えて久しい、バラ色のぬくもりが。
渇いた喉ばかりか、心の奥底までも。
切ないほどひたひたと、浸してゆく―――
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