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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

お里帰り ~妻をもっとも悦ばせた男~

2009年06月15日(Mon) 06:26:44

寝床の上、妻がことさらに声を押し殺しているのは。
ここが、彼女の実家だからという遠慮からだろう。
おなじ屋根の下、彼女の父親が寝んでいるところでは。
実家を出た女といっても、やはり多少の遠慮はあるのだろうか。

気が済んだ?
揶揄するように、まだ口許を弛めたまま。
妻はけだるげに、ふたたび服を身に着けてゆく。
今夜は、だれかお見えになるかしら。
きっと、来るさ。
いかにもわけ知り顔に、応えたけれど。
ほんとうは、妻のほうがずっと、詳しいはず。
この村に棲む女たちは、だれひとりの例外なく。
男の夜這いを受けることになっているのだから。

ごめんください。
ほとほとと叩かれた雨戸ごし。
洩れてきたのは、ひっそりとした声だった。
どうぞ、おあがりください。
いまでは土地のものどうように、すっかりここのしきたりに慣れたわたしでも。
妻を目当てに家にあがり込んでくる男を迎え入れるときには。
さすがに、張り詰めたものを覚えるのだが。
そんなわたしの硬い態度を、妻が面白そうに窺う目つきに、いっそう羞恥心がつのってくる。

つぎに羞じらうのは、妻の番。
ほら・・・こんなに濡れてる。ご主人のまえなのに。
男にはだけられたブラウスのすき間から、たっぷりとした乳房もあらわにしながら。
欲情をすり込まれるようにして、揉みしだかれていって。
もう一本の腕に、深くまさぐられるスカートの奥。
失禁していることをさえ、情夫の口から告げられてしまっていた

○×さんと仰る方、ご近所にお住まいですよね?
その名前をわたしが口にすると。
舅も姑も、ちょっと警戒するように、険しい視線を投げてきた。
それが妻を娘の時分から、もっとも愉しませてきた男の名前だったから。
妻をいちばん悦ばせる人が、どんなふうに悦ばせるのかを、目の当たりにしてみたかっただけだったのに。
いざ、その夜が訪れると。
つい・・・夢中になってしまって。
妻を悦ばせるテクよりも、深く覚え込んでしまったのは。
毎年夏には、この村に。
妻を連れてこなければならないということだけだった。

今夜はなん人、来るのだろう?
あとはご夫婦で、うまくやりなよ。
さいごの一人が、出てゆくときは。
きっとそんなふうに、揶揄のことばを残すはず。
うまくやりなよ・・・って、ねぇ。
夫婦で顔見合わせながら。
周囲を見回し、二人きりなのを確かめると。
さっき脱いだばかりの服を、こんどはわたしの手で、脱がしてゆく。

露骨なくらい別れを惜しむ村の男たちのため。
妻をしばらく残して帰ろうか・・・とおもいながら。
それだと却って、あの子が帰りにくくなりますから。
姑にいわれるまま、都会に戻るときには、いっしょに連れ帰っていた。
せめて。
来年は、妻だけ先に帰してやろう。
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コメント

妻の悦び
妻が・・・・
ブラウスの間から乳房が
まさぐられるスカートの奥

なんと淫らな
私に見せない
淫靡さ

それが見てみたい

それは怖い
(笑)


このところ、絶好調ですね。

私は、ここにきて悶えまくりです
(笑)

by くろす
URL
2009-06-16 火 20:29:42
編集
> くろす様
> それが見てみたい
> それは怖い
なんという、名文でしょうか!

おほめのお言葉、ありがとうございます。
絶好調なのか、すとれすがたまりまくっているだけなのか。
月のなかばなのに、はや三か月分もあっぷしてしまいました。
おイタが、すぎますよね・・・
(^^ゞ
by 柏木
URL
2009-06-16 火 22:23:05
編集

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