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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

真夜中のアヴァンチュール ~窓辺のまりあ~

2009年10月25日(Sun) 23:40:59

こんな夜更けにスーツなんて、おかしい・・・ですって?
真夜中だというのに。
きみは、濃紺のピンストライプのスーツを着て。
薄墨色のストッキングに装った形の良い脚を、お嬢さんのように交叉させて。
思いっきり無作法に窓からあがりこんだ俺を、
なん時間もまえから予期していたかのように迎え入れる。
時間と空間の隔たりは・・・貴方にはなんの問題もないのだものね。
ほんとうに来るなんて・・・って、内心驚いているくせに。
いっしょうけんめい余裕のあるふうを装うきみは。
まるで初めて逢ったときのように、初々しい昂りを漂わせていた。

数分後。
礼装した淑女は、露出を愉しむ娼婦に変貌していた。
着崩れしたジャケット。
わざと引き裂いてやったブラウス。
それらをうるさそうに、自分の身体からひきはがすと。
女はみずからを、柔らかな皮膚をまとった獣に変えていた。
唐突な熱情のるつぼに、冷え込んだ外気と板挟みになったガラス窓が、くもるかと思うほどだった。
濃紺に白のピンストライプのタイトスカートに、俺の気に入りの黒のガーターストッキング。
そんな下半身の装いだけは、身に着けたまま。
女はひと刻、淫らに熱し狂いまわった。
タイトスカートの裏地が、熱いほとびに濡れ濡れになるほどに。

静けさを取り戻した、真っ暗な部屋のなか。
きみはフフ・・・・・・ッと、ひそやかな笑いを洩らす。
まるで、飢えているみたいね。
あなたの周りの女のひと。だれも相手をしてくれなかったの?
図星を刺された俺は、返す言葉もないままに。
女のなめらかな肩先を、なぞるようにして。
すべすべとした背中を、いつまでもいつまでも。
それは熱っぽく、撫でつづけていた。

ブラジャーの束縛から解き放たれた豊かな胸は。
それ自体意思をもったかのように、たゆんたゆんと愉しげに揺れている。
開け放たれた窓からは、こうこうとした満月。
月明かりが輪郭だけを際だたせるきみの身体は、一糸まとわぬむき出しの輝きを秘めている。
今夜って・・・満月だったかしら?
わざと取り繕った冷ややかな口調を、突き崩すように。
俺が満月を望めば、空には満月がかかるのさ。
えらそうな言葉を吐いて、女の冷たい唇を熱い口づけでほぐしてやると。
やらしい・・・
しんそこくすぐったげな囁きが、洩れて来た。
どっちが。
軽くつねった乳首に、きみは身体をしならせて反応して。
ざわり。。。
足許に乱れたシーツが、めくれ上がるほどに波打った。

互いに互いの肩を抱きながら。
あの夜とおなじようにふたり、月を見あげている。
いつか・・・こんな夜があったよね。
これからも、ありつづけるのさ。お前が望む限り。いつでも。ずっと・・・

女の名は、まりあ・・・
いつも俺の寂しいとき、人知れず気配を消しながら、俺の傍らに立っている。
時間と空間の隔たりは・・・
いつの間にか彼女は、俺の不遜な言い草を。
音も立てずにそっと、盗み取っていったらしい。
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