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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

人妻です。

2009年10月30日(Fri) 07:22:15

ぷるぷる震える携帯を手に取ると、かなたからは押し殺したような低い女の声。
「あたし。…ひ・と・づ・ま・です。」
なんだ、マキ子か。
俺ががっかりしたように呟くと。
「ずいぶんね」
返事の主は、妹だった。
「お腹空いちゃった。ご飯食べさせて」
マキ子は一方的に、電話を切った。

20分後。
買い物袋を両手に抱えたマキ子が、玄関で息せき切っていた。
なんだ、食材くらいうちにもあったのに。
家じゅうのものをごっそり喰い尽くされるのかと内心げんなりしていた俺は、すこしだけホッとする。
「だって兄さんのとこにあたしの好みのものがあるって保証ないし。自分で作るから~」
マキ子は自分の買ってきた食材で自分好みの料理を自分のぶんだけこさえると、
さっそくぱくついていた。
なんなんだこの女・・・というなかれ。
妹はもちろん、俺の正体を知っている。
「じゃあつぎは、兄さんのお食事ね」
ソファに腰かけてぐんなりしている俺の傍ら、黒いワンピース姿ですり寄って来て。
「人妻の生き血、召し上がれ・・・」

ごく、ごく、ごく、ごく・・・
うぷ~っ。
久しぶりのことだった。
こんなにたっぷりと栄養補給できたのは。
「あっ、ダメ!」
足許にかがみ込んだとつぜんの行動を阻止しようと、マキ子は両手で俺の肩を抑えにかかる。
ストッキングを破りながら、ふくらはぎに咬みつく。
そんな俺のやり口を妹が覚え込んだのは、黒のストッキングを履いた女学生のころからだった。
舌先をすべらせた肌色のストッキングは、薄っすらとした艶をよぎらせていて。
妹ながら、ひどく旨そうに見えたのだった。
あっ・・・あっ・・・あっ・・・っ。
舐める回数を重ねていくと、女の抵抗は弱まって。
しまいには唯々諾々となって。
不埒な暴漢あいてに、もうためらいもなく、ストッキングを破らせてしまっている。

もぅ・・・
ため息交じりに、もう片方の脚はすすんで差し伸べながら。
マキ子は咬み破られずり落ちてゆく光沢ストッキングのありさまを、それでもじいっと面白そうに見つめている。
その昔。
学校帰りの黒ストッキングにいくすじも走る伝線を、愉しげに見おろしていたときみたいに。
身内の血は、よくなじむ。
今の旦那と一緒になってからも、マキ子は変わらない香りのする血を持ちつづけていた。

そんなこと、面白い~?
詰るような上目づかいをつくりながらも。
感謝しなさいよ。これ、高かったんだから。
兄さんのために、奮発したんだから。
どうやら彼女は、さいしょから俺に咬ませてくれるつもりで、
こんな艶っぽいストッキングを脚に通してきたらしい。
尖らせた女の唇を、思わずむしゃぶりつくようにして、呑み込んでいた。
むさぼるような接吻―――。
女は自分から、ブラウスの襟首を押し広げていった。

――――――。
………………。
。  。  。

けだるそうに身づくろいをすませ、
スカートの裏側にべっとりついた粘液をこともなげに拭き取ると。
こんどはいつ来ようか?
虚ろにひびく声に、俺は「いつでも」って、応えている。
無理してるな・・・?
男の子みたいなぞんざいな声が、揶揄を止めない。
兄貴がそんなにモテるわけ、ないものね。
女はさいごに鏡のまえに立って、ていねいに化粧を刷くと。
「だんなとご無沙汰なんだ。まだ放っておくつもりなら、こんどは泊まりで来てあげるからね」
熱っぽくしつこかった身悶えが、まだ腕のなかに残っていた。
「やらしい顔ぶらさげちゃって・・・もぅ」
マキ子はやがて事務的な口調に戻って、夫が週末出張で不在になると告げていた。
「好きな服、着て来てあげるから。考えといて」
言い捨てた言葉の意味をかみくだいたときには、すでに玄関の扉を半分開いている。

手許に残ったのは、妹の脚からむしり取った肌色のストッキング。
うん、たしかにこいつは、安物じゃない。
俺はもういちど、さっきまで女の脚を包んでいた薄絹に接吻をし、携帯の写メに撮り、
妹あてに送信する。
「亭主に見せても可」。
きっと返信には、こう書いてくるだろう。
「ダンナに見られても可」。
俺の正体を知りながら妹にプロポーズをした男は、
見返りに、すでに既婚者だった姉と母親を俺に紹介してくれていた。
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コメント

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
by -
2009-10-30 金 21:51:33
編集
>影の閲覧者様
速っ・・・!
びっくりですよ。
>・・・んなぁ。。。
まぁたいがい、そんなもんですとも。(笑)
このテの話題は、妄想で愉しむにかぎるのかも?
by 柏木
URL
2009-10-30 金 21:56:50
編集

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