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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

処女の血が、吸いたい。

2009年11月14日(Sat) 08:07:43

放課後の体育館裏は、屋内から響いてくるバレー部やバスケ部の、ダン!ダン!とボールの響く音がした。
締め切られた屋内を、うかがうことはできないけれど。
同時に中からも、こちらの様子はわからないのだった。
こんど襲うのは、バレー部の子?それともまたバスケ部にする?
んー、茶道部はもう、飽きたしなぁ。
茶道部の部員は、六人だった。
さっきまでお邪魔していた部室では、部員の全員が制服姿のまま気を喪っている。
ハイソックスの咬み痕さえ残さなければ、自分たちが血を吸われたことさえ、思い出せないでいるはずだった。
運動部の子の血って、なじむんだよね。
スポーツ少女のまゆみが、浅黒い肌をツヤツヤとさせているのは。
早帰りしたバレー部員を、早くもひとり毒牙にかけたおかげだった。
ひとり、ぽつんと佇んでいた孝子が。やおら呟いた。
処女の血が、吸いたい。
ほかの三人が、同時に頷いていた。
じゃ、中等部行こ。

みさとちゃんっ!
かんなちゃんっ!
追い詰められて泣きべそ顔になっているのは、中等部のセーラー服姿。
もう冬服の季節なのに、珍しく暑い日だったからだろう。
ふたりおそろいで、夏用の白のセーラー服で。
しばらく目にしなかった真っ白な長袖が、四方から迫る少女たちにも、眩しく映えた。
―――悪いけど・・・お姉さんたちに血を分けてくれない?
いつも先頭のゆかりが、フフッと笑うと。
―――いいわよ・・・ね?
いつも落ち着いた物腰の孝子も。人のわるそうな頬笑みを浮かべていて。
―――あなたたち駆けっこに負けたんだからね。さっ、いさぎよく・・・ガマンしよっ。
さばさばとしたスポーツ少女のまゆみは、くったくのない白い歯を見せて。
どんくさいと評判の朋子までもが、太めの脚を素早く彼女たちの背後に回り込ませていた。

えっ?えっ?・・・あああっ;;;
首筋、脇腹、二の腕・・・と。
思い思いに食いついてくるブレザー姿に。
セーラー服姿は、呑み込まれていって。
白い袖や襟首に。
紅い飛沫を、光らせてゆく。

あたしの彼氏ね。処女の血を欲しがっているの。
あたしたちのぶんは、ほとんどあげちゃったから。
協力してもらいたいのよね・・・
ずり落ちた白のハイソックスを、ひざ下までぴっちりと伸ばしながら。
みさともかんなも、素直にこくりと頷いている。


あとがき
>処女の血が吸いたい。
>じゃ、中等部行こ。
このくだりが、お話のツボです。(笑)

さっきから立てつづけに描いているこのお話ですが。
どことなく以前描いたやつとプロットが似ているので、とりあえず「四人の妖花たち」のカテゴリに、仲間入りさせておきますね。^^
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