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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

忘年会。

2009年12月31日(Thu) 17:22:52

おやっ?今夜は忘年会だって言っていなかったっけ?
ええ。そうですわ。今夜は忘年会。
妻の由貴子はおっとりと、笑っている。
けれども出かけてゆく気配はない。
けれどもばっちりと、おめかしには隙がない。
待てよ?待てよ待てよ待てよ・・・
予感は悪いほう悪いほうへと、流れていって。
ご名答・・・ですわ。
妻はあくまでも、穏やかな笑みを絶やさない。

そう。
吸血鬼さんたちの忘年会なんですの。
ぜひうちでやりたいって。
お仲間もおおぜい、お呼びになりたいって。
だからわたくしも、お友だちをなん人かお招きしてますの。
K美やW男、それいY江さんにも、加わっていただきますわ。
名前が出たのは娘に息子、それに息子の彼女まで。
おそらくはわたしの母や妹、それに姪。はては義母までも招待客のなかに含まれているのだろう。
振る舞うことのできる血という血を集める、一夜。
吸血鬼どもは群がるようにして、我が家をめざす。

構いませんわよね?あ・な・た♪
さいごのひと言は、とどめを刺すような重みがあった。

うーん、けしからん。じつにけしからんですな・・・
一見憤懣やるかたなげな、息子の彼女の父親は。
夫人が巻き込まれた淪落の渦から、その実目を放せないでいる。
わたしですら、首すじに痕をつけられてしまったくらいだから。
だれもかれもが、巻き込まれてゆく。
まるでシャワーでも浴びるように、愉しげに。

年にいちどの、この夕べは。
今年の締めくくり。そして来年の忠誠度を占う場。
呪わしいはずのやつらの随喜の呻き声が。
なぜか小気味よく、鼓膜をくすぐる。
あの呻き声の下。
わたしと同じ味の血が啜られていると、知りながら。


あとがき
忘年会には、ちょっと遅いタイミングでしたね。(^^ゞ
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