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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

血の行く末

2010年03月11日(Thu) 05:37:31

三十路の妻のところにも。
高校生の上の娘の通学途中にも。
中学にあがったばかりの下の娘の勉強部屋にも。
血に飢えた影どもが、現れては消える。
あとにのこされた女たちは、うっとりとした目つきになって。
乱れ髪を手で梳きながら。
釦の飛んだブラウスの胸もとを掻き合わせながら。
裂け目を滲ませたストッキングや赤いシミをつけたハイソックスを気にしながら。
いつもの日常へと、戻ってゆく。

影どもの顔触れはしばしば変わるけれども。
三人ながらものにしているのは、いずれも彼女たちをさいしょに襲った男。
妻や娘たちを通して、満足げにほくそ笑んでいる男の面影は。
食卓やリビング、夫婦の寝室でさえもちらついてくる。
かつて母を犯して、わたしをもたらした男。
吸血鬼といえども、自分の血が気になるものなのだろうか?
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