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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

淑女たちとの握手会

2010年03月19日(Fri) 07:44:46

だいじょうぶ。だいじょうぶだって。
ただの”握手会”なんだから・・・
隣家のごま塩頭のご主人はそういって、妻のことを連れ出した。
妻はわたしのほうをそわそわとふり返り、ふり返りしながら、
脱いだ黒のジャケットを腕に提げ、
もう片方の手にハンドバックを提げながら、
黒のストッキングのつま先を、てかてか光る黒のハイヒールにおさめてゆく。

お寺の本堂は、その日に限って男子禁制。
喪服姿の女たちばかりが、ぞろぞろと列をなしてあがってゆく。
妻もそのなかの一人として、中に入り交じって、埋もれていった。
「都会のご婦人たちと握手する会」
そんなそらぞらしい立て看板が、申し訳のように、門前に立てかけられている。
おや、お宅もですが。困ったものですね・・・
顔見知りのご近所さんは、おなじ都会から赴任してきた同僚だった。
お宅の奥さんも・・・?
エエ、握手だけだそうですから。
招かれたのは、都会妻たちばかりだった。
夫たちのなかで、さいごまでずうっと待ちつづけていたのは、
初めて招ばれたわたしたちばかり。
ほかの夫たちは、状況に慣れ切ってしまったのだろうか。

三時間後。
女たちはふたたび、ぞろぞろと現れた。
なにひとつ変わっていないようにみえたけれど。
セットした髪型が、ほつれていたり。
顔色を蒼くさせ、息をせいせいはずませていたり。
そしてだれもが、薄墨色の靴下を脱がされて、白い脛をさらしていた。


あとがき
あんまりエロくない・・・ですよね?^^
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謝罪広告。m(__)m
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自分で脱ぐほど、ふしだらになり切れませんから。

コメント

ごめんなさい。m(__)m

>黒のストッキングのつま先を、てかてか光る黒のハイヒールにおさめてゆく。

ここだけで抜けました。
エロすぎる・・・
by 舞方雅人
URL
2010-03-19 金 10:03:46
編集
> 舞方雅人様
コメントありがとうございます。

じつはここのくだり、さいごの「おさめてゆく」がなかなか浮かばず、珍しく長考したのです。
じっくり考えてよかったですな。(*^^)v
それにしても。
ここのくだりで抜いてくれるなんて、舞方さまも柏木度満点でいらっしゃいますね。
こういうお客様が、なによりも嬉しいです。
またのご投稿、お待ちしております。
m(__)m
by 柏木
URL
2010-03-19 金 21:05:18
編集

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