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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

納屋のなかの卒業式。

2010年03月25日(Thu) 08:16:50

湿った土と、干し草の、ひんやりとした芳香の薄闇に。
開かれた扉から、外の明かりがさして、
影法師がふたつ、おずおずと中を覗き込んでくる。
女の姿をした影法師は、すぐ後ろにいた数人に、引きたてられるようにして。
おなじ薄闇に溶けたもの同士、顔見合せて。
相手が夫であり父親であることを。妻であり娘であることを。
判別し合い、ため息をついて。
そして周囲のものたちに、深々と会釈する。

卒業祝いだね。
みんなに祝ってもらえて、嬉しいね。
知りあいの小父さんたちに、親しげに水を向けられても。
娘は羞ずかしげに顔を伏せ、応えようともしなかった。
奥さんもいよいよ、卒業だね。
亭主しか識らない淑やか妻は、きょうで卒業するんだよね?
娘以上にろこつな囁きに、妻はそれでも気丈にも、かすかな頷きをかえしていた。

いままでわしらに剥ぎ取られたブラウスの枚数は?
わかりません。
いままでわしらが引っ破(ちゃぶ)ってきたストッキングはなん足?
数えきれません。
小声だが、はっきりとした声色に。
男どもは「ひゅうっ!」と、口笛を鳴らす。
それでも操を守りつづけてきた妻は。
娘の卒業と同時に、淑女であることを卒(お)えようとしている。

おーい、ご婦人あいてに、あまりがつがつしなさんなよ。
かしらだった男は、そう声をかけてくれたけど。
あ・・・もう遅いか。(^^ゞ
すぐにあきらめていた。
藁のなかに深々と埋められた、黒の正装と濃紺の制服姿は。
すぐに引き寄せられ、組み敷かれ、抑えつけられていって。
じたばた暴れる濃紺のプリーツスカートの黒タイツも。
諦めきったように伸びた、漆黒のタイトスカートの下の薄墨色のストッキングも。
藁のかけらに、まみれていった。

こういうときってどういうわけか、お母さんのほうが薄い靴下穿いてくるんだよな~。
いつも連れだって仕事に励む、ご近所のご主人が。
薄々のストッキングに包まれた妻の脚を舐めくりまわしながら、そういった。
お嬢さんのタイツも、頑丈でいい舌触りだぜぃ。
はす向かいに棲むごま塩頭の爺さまは。
さっきから娘のセーラー服姿に、ご執心。
着衣もろともあしらわれる狼藉に。
女ふたりは涙も凍るばかりに、怯えきって。
けれども襟足深く侵入してくるまさぐりの手に。
いつか笑いをこらえ切れなくなっていった。

あははは・・・っ
うふふふふっ。
たくまずあがる、ふた色の笑い声に。
男どもはますます、活気づいて。
ほれほれ、本性まる見えじゃわい。
舌なめずりをしながら、半裸に剥かれた淑女ふたりに迫ってゆく。

あなた、観ないで、観ないでッ!
パパ、絵里香、羞ずかしいいっ!
女ふたりは、まくりあげられたスカートから、さらけ出した太ももを。
ストッキングを剥ぎ降ろされたあとの、肌の白さを滲ませながら。
かわるがわる、受け容れてはならないものを、受け容れてゆく。
妻をさいしょに犯したのは、ごま塩頭の爺さま。
娘の処女を奪ったのは、地主の旦那。
妻の二人目の相手は、中学にあがったばかりの地主の息子。
マザコンなんだ、こいつ。大目に見てよな。
親父の言い草を、くすぐったそうに受け流しながら。
礼服のスカートの奥の奥まで、びしょびしょに濡らしていった。

納屋のなかの卒業式。
上の学校にあがる娘は、学校帰りに通うだろう。
淫らを忘れきれなくなった妻も、家事の合い間に通うのだろう。
視る愉しみを覚え込まされてしまった私さえ、時々彼らに縛ってもらうのだろう。


あとがき
まだ、半煮えですが。(^^ゞ
いちどこのたいとるで、描いてみたかった。
前の記事
まわしてもらう。
次の記事
晴れの席。

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