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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

婚約者の身持ち。

2010年03月29日(Mon) 06:38:09

婚約者の身持ちを、確かめてほしい。
そんな幼馴染の申し出に、夜道に襲ったスーツ姿。
食いついたうなじからあふれ出た血は、まごうことなく処女の生き血。
ここから先は、役得と。
いけない悪戯に耽りはじめる。
吸い取ったばかりの血潮を、口許からたらりたらりと滴らせて。
清楚な装いを血浸しに。
足許になすりつけた唇で。
勤め帰りのストッキングを、さらさら、ぱりぱりといたぶり抜いた。

若い女の血を飲みたいのですね?
彼にはナイショで、逢ってあげる。
女はそれから毎晩のように、勤め帰りに、夕方の散歩中に。
わが身を襲わせるようになっていた。
お洋服を汚されるのは、嫌。
とまどい抗い、拒みながら。
たらたらと降りかかる己の血潮のぬくもりに。
いつしか酔うように、ブラウスを浸してしまっていた。

そんなふうにして、夜を重ねて。
スーツを一ダース。ストッキングを、同じだけ。台無しにさせてしまったころ。
女は人ひとり分の生き血を吸い尽くされていて。
べつの女に塗り変わっていた。

予定どおり、結婚するわ。
でもお願い。わたしのための儀式に、望んでくださいね。
ミセスになっても、吸わせてあげる。
そのために、あなたには寛大な夫になっていただくわ。
女はしおらしく、婚約者を見かえると。
幼馴染の嗜好に未来の花嫁を饗することを。
男はうわついた声色で、囁いていた。

せり上げられたスカートのなか。
純白のスリップと肌色のストッキングは。
処女の証しのバラ色のしたたりに。
みるみる染められていくのだった。

婚約者の身持ちを、たしかめてほしい。
そんな危ない依頼は、決してせぬこと。
「まじめなひとだよ」
そう伝えるはずが。
「まじめなひとだった」
きっと過去形に、なってしまうのだから。


あとがき
花婿の行為は、一見愚かに映りますが。
おそらくそれは、誤解でしょう。
血を吸う嗜好の持ち主である幼馴染のため、
もっともたいせつな女(ひと)をプレゼントするという。
最大の好意を示したにすぎないのだから。
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まわしてもらう。

コメント

視もち???→身持ち

ここでミスられると………萎えるかも(爆)。
by 影の応援団
URL
2010-03-29 月 21:10:55
編集
ありゃ~ _(__)_
いかにも興ざめですね。(--;)
大変失礼いたしました。
すぐに訂正しました。
で、先は読んでいただけましたか? 笑

今朝もあっぷしたのですが、大急ぎで打ったので。
誤字がないか確かめてください。^^
(読んでほしいというだけです。念のため 苦笑)
by 柏木
URL
2010-03-30 火 07:27:12
編集

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