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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

賭け

2006年04月19日(Wed) 07:49:11

迫ってくる吸血女たちを目のまえに。
「あの・・・あの・・・どうぞ、お手柔らかに」
年配の婦人はそういいながら、落ち着きを失うまいとけんめいになっている。
かいがいしい立ち居振る舞いは、自分の後ろに隠れるようにしている娘を怯えさせないため。
  エエ、わたくしのほうから先に、召し上がってくださいませ。
  淫乱なのかもしれませんね・・・
ちっとも似合いではない言い回しをあえてしたのは、
注意を自分ひとりに振り向けようとする空しい試みのため。
見るからに淑女な人妻は、服従のしるしに、
ワンピースのすそをおそるおそるたくし上げた。

太ももを包んでいるグレーのストッキングは、光沢もなく地味なもの。
けれどもなよなよとした薄さだけは、じゅうぶん色香を放っていた。
血を吸われることに同意した女が課せられた、衣裳のルール。
清楚に装い、穢される。
そのための演出と察しながらも、
求められるまま身に着けた、スカートとストッキング。

おしとやかなのね・・・
吸血女はくすり、と笑った。
ツーショットで、お相手するわね。ときどき、獲物を取り替えて。
ひっ・・・
背後から洩れる声を、淑女は手を握り合ってたしなめる。
ためらう女たちはひとり、またひとりと、引き入れられてまろばされる。
恥知らずな劣情をおおっぴらにさらけ出して。
吸血女たちはしんそこ嬉しげに笑いさざめく。
その笑いに巻かれるように。
若作りなワンピース姿も、濃紺の制服姿も、淫らな褥に沈められてしまった。

二人並べて、うつ伏せにして。
女吸血鬼たちは、にたりと笑った。
花柄のワンピースからのぞく、グレーのストッキング。
濃紺のプリーツスカートからのぞく、黒のストッキング。
女どもは思い思いに相手を選んで。
ウキウキしながら、ふくらはぎに唇を這わせてゆく。
どちらが先に、ストッキングを破いてしまうか。
お互いのガマン強さを賭けたはずなのに。
けっきょく、競い合うようにして、清楚な薄絹をぱりぱりと咬み破ってしまっていた。

さあ。あなたたちの賭けは、これからよ。
失血にぼうっとなってしまった母娘を引き立てるように。
女たちは声をはげました。
男の子たちが、乗り込んでくるわ。
ぐずぐずしていたら、お嬢さんは純潔を。お母さんは貞操を。
むたいに辱められてしまうのよ。
そんなのって、お厭でしょう・・・?
だから早く、逃げるのよ。
逃げられたら・・・のお話だけど。
もう、私たちに血を吸われて、ぐったりしちゃっているんでしょう?
無理かなぁ。でも、逃げられるといいわね。
もしもダメだったら。
思い切って、愉しんじゃいなさい。
みんな、お母さんや妹さんの血を吸われちゃった、気の毒な男の子たちだから。

女吸血鬼たちが立ち去ると、
母と娘は懸命になって、逃れようとする。
けれどもいうことを聞かなくなった身体は重く、
少年たちがやって来たときには、ようやく身を起こそうとして四つん這いになったところだった。
Aちゃんのお母さんと妹だ・・・
そのなかのなん人かが、口々に呟いた。
だから見逃してくれる・・・というわけではなさそうだった。
求めていた獲物に群がるように、男の子たちは
くらくら眩暈を起こしている母娘にのしかかっていった
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