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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ふた色の叫び

2010年04月04日(Sun) 08:34:49

ブラウスの襟首、掻きのけられて。
うなじに唇、吸いつけられて。
アッ、アア―――ッ!
たまぎる絶叫。顰めた眉。
将来を誓ったその女(ひと)は。
他愛なく膝を折り、吸血鬼に屈していった。

肌色のストッキングについた泥を払い落して。
ふくらはぎに舌を、這わせていって。
意識朦朧となりながらも、なおゆるやかな抗いをやめていない。
けれども素肌に吸いつく唇を、拒むことは許されずに。
がんじがらめのわたしの前。
未来の花嫁はうろたえ戸惑い、羞じらいながら。
己の意思と熱情を、あますところなく吸い尽くされる。


スリップの肩紐、いじられながら。
うなじに吸いつく、飢えた唇。
あぁ―――ッ!
あのときと同じくらい、絶望的な叫びをあげながら。
吸血鬼の性欲に、屈してゆく。

放恣に伸びきった、両腕。両脚。
そむけようとした顔さえ、抑えつけられて。
花婿以外の男によって、女にされてゆく。
こちらを振り向いたその男は。
感謝と憐憫のまなざしでわたしを縛り、
それからおもむろに、女の額にキッスをして。
開かれた太ももの間、腰を沈めてゆく。
ああああああああっ・・・
たまぎる叫び。すすり泣き。
悲しげな呻きは、いつか愉悦を秘めるものだと。
男の教えたとおりになってゆくのを。
抗いがたい歓びにうち慄(ふる)えながら。
昂りのあまり、祝福のことばを洩らすわたし。

―――予定どおり、貴方と結婚してもいいですか?
―――もちろんですとも。もっと穢していただくように・・・
奴隷に堕ちた男女は、示し合わせたように頷きあって。
含み笑いを、交わし合う。
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コメント

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by -
2010-04-04 日 09:56:53
編集
>ナイショのコメントさま
素敵な長文のコメありがとうございます。
(*^^)v

権力ずくで、とか、金銭で、とか、そういう現実的な動機は、いまいちそそられないのです。 笑
せいぜいがんばって、「村のしきたり」レベルかな?

花婿や夫と間男との力の差があり過ぎると、寝取られる側のみじめさだけが強調されるような感じがして。
それがいい!と仰る方もおおぜいいらっしゃるはずですから、そこは好き好きなんですが。

どちらかというと。
男を呪縛で酔わせて、自ら進んで花嫁を捧げさせるとか。
表向き社会的地位があって円満なご夫婦を、陰から支配するとか。
襲われる側のほうが地位や教養があって、恵まれない相手の飢えを癒すために家族を紹介するみたいな。
そういうノリがいいかな。^^

>花嫁が泣く泣く侍りにいく
のとか、
>花嫁はメロメロにされちゃう
のとか、
そうゆうのはたまらなく好きなんですが。

いけない ですねぇ。^^;
by 柏木
URL
2010-04-05 月 04:41:35
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