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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

賭け 2

2006年04月19日(Wed) 08:00:58

女を抱かしてやるよ。お前、そういうこと初めてだろう?
俺たちなれているから、さきにヤッちゃって。
大人しくなってから、お前に譲ってやるからな。
そう、言い含められて。
ようやく、声がかかったようだ。
もうガマンできないくらい、ボクの喉はカラカラだった。

あぁ・・・!だめぇ・・・!よして頂戴ッ。
切れ切れな叫びと悲鳴。
階上から洩れてくる声だけでも、初めてのボクには刺激的。
かわいそうだ、と思うよりも。
愉しそうだ、とい感じるのはなぜだろう?
先客の二、三人がどたどたと降りてきた。
どうやら、ボクの番らしい。
イキのいい、奥さんと娘だよ。まだまだたっぷり、吸えるぜ。
口許に紅いものを散らした少年たちの声は、生き返ったみたいに活き活きと弾んでいる。

早く、あんなふうになりたい。
別人のように喜色に輝いていた顔を思い出し、ふすまをあける。
ふたりの女のうえには、まだ数人の少年たちがむらがっている。
ちゅう、ちゅう。きゅう、きゅう。
こく・・・・・・っ
ナマナマしい音を洩らしながら、
女たちの体内から洩れる血液を無言で啜り取ってゆく少年たち。
昏い欲情が、すべてを忘れさせた。

さいしょは年配の女のようだった。
破れかけたねずみ色のストッキングが、ムラムラとした昂ぶりに火をつけた。
母さんもこんな色のストッキング、よく履いていたっけ。
思わずふくらはぎを吸っていた。
ひきつる皮膚を破って。どろどろと温む液体を口に含んで。
初めて人心地がついた・・・と感じたのは、娘のほうから身を起こしたときだった。
すでに、射精してしまっている。多くは少女の体内に吸い込まれていったようだ。
ハッと合わさった目線に、ボクはずきん!と胸をわななかせた。
ありがとな。
隣の少年は肩に手をあてて、立ち上がる。
感謝の言葉は切実で、嘲りや諧謔とは遠いものだった。
ほかの少年たちもまた、敬意とねぎらいを目線に滲ませながら、去ってゆく。
取り残されたのは、実の母と妹だった。

いいのよ。あなたに会えたなら、それだけで。
遠慮なく飲んで頂戴ね。いちばん飲ませてあげたかったのはあなたなんだから。
いたわりあうように身を寄せ合う、三つの影。
せりあげられるワンピースやスカートのすそといっしょに、
第二の舞台が、しずかに幕をあげてゆく。
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