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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

息子の血

2010年04月13日(Tue) 03:47:02

ビデオ画面のなか。
彼女の息子は、半ズボンの脚をばたつかせながら。
吸血鬼相手に、自分の血を餌食にされてゆく。
抵抗しているようにみえて、その実もてなしているのだと。
事情をわかっているものには、あまりに明白な態度だった。

床に抑えつけられて。
まるでレイプされるようにして、のしかかられて。
首筋に噛みついてくる相手に応じながら、背中に腕をまわして。
半ズボンの下にかがみこんでくる相手のため、ハイソックスを引き伸ばしてやっていた。
ずり落ちるたび、ひざ下ぴっちりに。
体面を崩すまいとするほど、かたくなに。

むき出しのふくらはぎも、おいしいけれど。
しなやかなナイロン生地のうえから噛むのも一興だね。
ふらちな囁きに、もっともらしく頷きながら。
脚をねだられるたび、ずり落ちかけたハイソックスを、引き伸ばして。
いやらしく這いまわる唇吸いつけさせて、噛み破らせてゆく。
ねずみ色のハイソックスに、ところどころ滲んだ赤黒いシミ。
少年は甘苦しく笑みを浮かべながら、足許に加えられる凌辱に見入っていた。

ふらふらになりながら。
もうろうとなりながら。
少年はそれでも、無意識のように。
ハイソックスを引き伸ばす手を、止めようとしなかった。
さいごのさいご、ぐったりとなってしまうまで。
自分の相手が彼の血に興じるのを、いっしょになって愉しむように。

画面にくぎづけになった少年の母親は、
黒の喪服に身を包んでいて。
時折りハンカチで、目じりを拭いながらも。
息子の血は、お役に立ったのですね。お気に召していただけたのですね?
傍らでいっしょに画面を見入る息子の仇敵に、
気丈にもそんな問いを、投げていた。

ああ、旨かった。よい跡取り息子に恵まれていたのだね。
そこそこでやめておこうとは、ちらとは思ったのだよ。
だが・・・どうしてもガマンできなかった。
女はハンカチをくしゃくしゃにして、喪服のひざの上で握りしめて。
息子を返してください!
突然、叫んでいた。

どこまでも余裕たっぷりに、応えてやった。
女の訴えをとうぜんのことのように、受け止めて。
かんたんなことだ。
ひつぎに入って一週間以内なら。
みごとよみがえらせて見せよう。
それどころか、いままでと同じように。
人間として生きることもできるのだよ。
ただし・・・干からびた血管に。母親の血潮を巡らせることができるのならば。

女はしばらく沈黙をして。
やがてゆっくりと、頷いていた。
では・・・手を取ろうとする私から、顔をそむけて立ちあがると。
息子をもとの身体にしてからに、させていただきます。
鶴のように気位高い令夫人が客間を出ていくのを、私はそのまま見送ってやった。
いずれ手に入る女なのだから。

その晩のことだった。
ほとほとと玄関をたたく音に目ざめた女は、
ためらいもなく、ドアを開いて、
泥だらけの息子を、家のなかに引き入れた。
シャワーを浴びているあいだに。
女は黒の喪服に着かえていて。
ふらふらと浴室から出てきた息子のまえ。
白い首筋を、差し出していった。
獣じみた欲望のまま、押し倒される喪服姿を。
女はむしろとうぜんのように、受け容れていった。

ひとしきり酔い痴れる、人妻の生き血。
初めて口にする餌食は、母親の体内をめぐっていた美血。
息子は顔ふりたてて、なんども食いついて。
だれよりも口に合うとされている、肉親の生き血に飲み耽る。
けれども母親は、賢明だった。
吸い尽くされないていどに、過不足なく、
息子の蘇生にじゅうぶんな血を、ほどよく愉しませながら、与えていった。

やがて、喪服のスカートをたくしあげると。
黒のストッキングに蒼白く染めたふくらはぎを、じんわりと滲ませたまま。
噛んでちょうだい。
どのみちべつの殿方にも、さらさなければならない身体なのですから―――。
母さん、悪いね・・・
息子は嬉しげに、薄墨色になまめかしく透きとおるナイロンのうえから唇を吸いつけて。
女の堕落を、愉しむように。
ぬらぬらとした唾液をしみ込ませながら、
清楚な礼装を、辱めていった。

息子は母親を、伴って。
街はずれの屋敷へと、やってくる。
夜更けにふたり、足音を忍ばせて。
連れてきてやったよ。
人妻をいっぴき、つかまえたんだ。
ボクが初めて狩った獲物・・・分け前をあげるね。
髪の毛を掴まえて、獲物を見せびらかす息子に。
女はおずおずと、美しい顔をあげて。
この子の母です。
めでたく息子の獲物になることができました。
感謝のしるしに。
どうぞ、心ゆくまで。
妾(わたくし)の血をお試しになってくださいまし。
女は淑やかに、色もののスーツ姿をさらしてゆく。

喪服は息子に、あげたのです。
あの子を弔うことは、もう必要なくなったのですから。
貴男は妾(わたくし)にとっては、情夫。
夫さえ許すほどの、熱々の間柄。
そうでしたわよね?
いつの間にか、傍らに立つ彼女の夫、少年の父親は。
ゆっくりとほほ笑みながら、妻の掌を情夫の手に握らせてやった。
己自身はとうに、息子とおなじように血を抜かれ、
息子は父親を見習って、己の体内の血をそっくり、父の悪友にプレゼントしたのだった。

母さんの黒のストッキング、愉しみにしていたのだよ。
やっぱり・・・ね。
ボクのハイソックスよりも、愉しめるだろうね?
隣の部屋から、見ているよ。ママをどんなふうに堕とすのか。
ここで朝まで、見守っていてあげようね。
もちろんパパと、二人でね。。。
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