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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ふたつの家族溶解。

2010年04月14日(Wed) 07:18:56

いっつもさ。
ぼくの隣のベンチで、ハイソックスの脚をぶらぶらさせているミチヤくんは、
血を吸うとき以外には、ふつうの男の子と変わらない。
そういうときにはよく、ぼくにお父さんのことを愚痴るのだった。
おなじ年代のほうが、話が合うだろ・・・って。
親子で女のひとたちを襲うときには、さきに娘のほうをやらせてくれるんだよな。
でもそうすると、ボクのことだから・・・さいごまでイッちゃうだろ?
そのことは。
ふたりがはじめてぼくの家にきたときに、
範子のうえで、証明ずみだった。
あのとき範子の太ももを伝い落ちていったバラ色のしずくが、
白のメッシュ柄のハイソックスを濡らす光景を。
ぼくは終生、忘れないだろう。

ミチヤくんの話は、まだつづいている。
いっつもボクが、処女のコを姦っちゃうものだから。
パパはいつも娘さんの純潔を食いっぱぐれるんだって。
お邪魔をしたお宅から帰る道々、いっつもそういってぶつぶつ言うんだよな。
ボクがお嫁さんをもらうとき。
さきに姦らせてあげるからって、指きりしてあげたんだけど。
いつのことになるか、わからないよなぁ・・・

えっ?と、いうことは・・・
範子を嫁にするつもりは、ないんだね?
言いかけたことばをごくりと飲み込んだとき。
ミチヤくんも、ぼくの言おうとすることを察したみたいだった。
吸血鬼のうちにお嫁に来てくれる家なんて、そうそうないだろ?
きみの妹さんは、どこか他所に嫁いでもらうよ。
できればきれいなお母さんや、可愛い妹さんのいるところへね。

先週のヒロム伯父さんの家への訪問は、じゅうぶん愉しめたらしかった。
家族にとうとう言い出せなかったヒロム伯父さんは。
やっとのことふたりを家にあげてやると。
佳代子伯母さんや加絵子ちゃんのまえ、目を白黒させながら、ロープでぐるぐる巻きに、縛られていって。
転がされたリビングのなか、奥さんと娘とが鬼ごっこを始めるのを、さいごまで、見物させられたという。
家じゅう逃げ回った挙句。
佳代子伯母さんは、ヒロム伯父さんの目のまえで。
加絵子ちゃんは、逃げ込もうとしたトイレの一歩手前で。
吸血鬼の小父さんやミチヤくんに、両腕で後ろから抱きつかれて。
首すじをがぶりとやられたのは、ほとんど同時だったという。
娘のカーディガンに血が滴るのをみて、お母さんあきらめがついたらしいよって、
小父さんはあとで言っていたけれど。ほんとのところは、どうなんだろう?

佳代子伯母さんは、客人を迎えるために装ったライトイエローのスーツ姿を抱きすくめられて。
純白のブラウスのタイを、わさわさとほどかれて。
大きなおっぱいのつけ根のあたりを、がぶりがぶりと噛まれていって。
ブラウス真っ赤にしながら、夢中になっていって。
小父さんは竹子叔母さんのこげ茶色のハイソックスや母さんの肌色ストッキングにそうしたように。
てかてか光る佳代子伯母さんのストッキングも、めりめりと噛み剥いでいったという。

処女を奪うのは、やめにしたよ。
まるっきり子供なんだもん。
ミチヤくんはちょっぴり不満そうに、口を尖らせた。
抱きすくめた両の肩は、まだか細くて。
生き血も喉の渇きが収まるほどには、吸い取ることができなかったという。
もっとも・・・わざわざタンスから出して履いてくれた、ストッキング地の白のハイソックスは、そこそこ愉しめたけどね。
って。
いつも顔を合わせている親戚の女たちの受難を、ひとの口を通して聴くのは。
ひどくくすぐったい気分だった。

きみ。婚約しているんだろう?
あっ、婚約まではまだなのかな。
でも、好きな子いるよね?
血を吸っていると。そういうことまでちゃあんと、わかっちゃうんだもんね。
ミチヤくんは吸血鬼の顔を押し隠すと。ふつうの男の子の顔に戻って、得意げに口笛を鳴らしていた。

えっ、どうしてわかるの?
思わず口走ってしまったぼくは。
その瞬間、逃れようのない運命を観念してしまっている。
ミチヤくんの手が早くも、半ズボンを履いたぼくの足許に忍び寄って。
ひざ下まで伸ばしたねずみ色のハイソックスを、いかにも噛みたそうに撫でさすりはじめたから。

ハデに破っちゃったね。家まで履いて帰れないよ・・・
ふくらはぎのまん中に真っ赤なシミを広げられながら。
ぼくはずり落ちたハイソックスを引き伸ばしていって。
そのあいだにミチヤくんは、もう片方の脚に回り込んで、
柔らかく濡れた唇を、しなしなと吸いつけて来るのだった。
きみの彼女のハイソックスも、こんなふうにいたぶってみたいな。
ミチヤくんの言い草に、危うく頷きかけたとき。
いけないいけない。
頭を掻いて照れ笑いをしたのは、ミチヤくんのほうだった。
パパに、処女を紹介するのを忘れるとこだった。(^^ゞ
って。

ねぇ。ものは相談なんだけど。
きみのガール・フレンドのお宅は、パパひとりに任せようと思うんだ。
ふつうはお父さんが、邪魔ものなんだけど。
パパはその点、上手だからね。
きみの家にお邪魔するときだって。
きみの父さんはちゃんときみたちに、どうすればいいかって教えてくれていただろう?
ぼくはどうしようかと、思い悩みながら。うかつな言葉を口からすべらせてしまっている。
うまくやってくれるのなら、ぼく反対しないよ・・・って。

水くさいじゃないか。こんな親戚がいるって黙っているなんて。
ガール・フレンドのみどりちゃんのお父さんは。
いつもの気軽な笑みをたたえながら。
ひきあげたスラックスの下、唇を吸いつけてくる小父さんに。
ちょっぴり顔しかめながら、応対していた。
首すじにはとっくに、赤黒い痕。
ワイシャツが肩まで紅いシミをつけちゃっているのに、気づかないはずはないのだけれど。
脛を覆っている薄い靴下は、きっとみどりちゃんのお母さんの珠代さんから、黙って借りたものだろう。

さあ、おいで。
夫に促された珠代おばさんは。
見なれたモスグリーンのワンピース姿。
抱きすくめられるままに、うなじをゆだねていって。
ショートカットにした栗色の髪の毛の下。
ひっそりと唇を、吸いつけられてゆく。
夕べ初めて、襲わせたんだ。
ひーひー泣きながら、吸い取られちゃって。
けれども途中から・・・おっと、子供のきみにはまだ、早すぎる話だね。^^;
きみんとこの、範子ちゃん。気丈にお相手したんだって?
みどりはだいじょうぶかな。
きみのまえで、取り乱さなければいいんだけれど。

実はね。まだみどりには、話していないんだ。
”仲良しの小父さんに、血を吸わせてあげようよ。”
そんなふうに、囁いたら。
びっくりして、飛びあがっちゃうかな?
案外きみがそういえば、みどりも納得するのかな?
きょうは彼のご希望に応じて。
紺のハイソックス履いていおいでと伝えてあるんだ。
ママのストッキングといっしょに、彼に愉しんでもらおうとおもってね。
夕べママと相談したんだよ。

みどりのパパが自慢げにお話しているあいだじゅう。
珠代さんの首すじから血を吸い終えた小父さんは。
肌色のストッキングに包まれた肉づきたっぷりのふくらはぎを、さっきからネチネチといたぶっていたけれど。
階段を上って来る足音が近づいてくると。
びりり。ぴりり。
破きはじめていた。

みどりちゃんが、階段をあがってくる。
トントンと、元気な足音をたてて、あがってくる。
生娘の生気がはじけるような声が、近づいてくる。
吸血鬼の小父さんは、ぼくに向かってただひと言「いただくよ」って、囁いて。
珠代さんの血がしたたる唇で、ぼくの首筋を吸っていた。
竹子叔母さんの、こげ茶色のハイソックスを。
母さんの穿いていた、肌色のストッキングを。
佳代子伯母さんが穿いていたという、てかてか光るストッキングを。
他愛もなく剥ぎ堕とした唇が。むぞうさに噛み破った牙が。
ぼくの皮膚の奥深く、食い入って来る。
階段を昇って来る脚に通された紺色のハイソックスも。
きっとこんなふうに、あしらわれてしまうのだろう。


あとがき
前作の続編です。
いっつも処女獲得のチャンスを逃してしまうお父さんのため。
友だちの彼女を襲わせようとする少年吸血鬼くんを描きたかったのですが。
いまいちかなぁ・・・
自分の花嫁を襲わせてあげたいのに、いつ結婚できるかめどが立たなくって、
仲良しの少年の婚約者を身代りにするというお手軽さは、自慢できるかも。(笑)
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